2001年11月7日(水) 【高校生議会】

 本日は、決算特別委員会で、農林水産部の審査。
 一方で、1日からの全国初の「教育の日」週間のファイナルイベントということで、いわゆる「高校生会議」を県議会本会議場で行う「高校生議会」が開催されました。

 高校生が、お互いに声をかけ支え合う仲間づくりを推進するために、学校の枠を超えて取り組んできた活動を基に、岡山の将来像や地域のあり方について、県知事や県議会議長、教育長に、「提言」するため開催されたものです。

 地方自治についても学習したいとのことで、県議会の運営に忠実に行うということで、非常に緊張感があり、しかも、9番の私の席に、知らない男子学生が、座っており、なんとも妙な感じでした。


 代表質問は、ボランティアに関することが多かったのですが、個人的には、一部の学生が、一部の大人の思惑もあって、クーラー設置の街頭署名活動に出た例の件、あるいは、高校時代の私なら、この会議に出席できる生徒よりも、(迷惑ですが)夜中に駅前にたむろするストリートミュージシャンやその仲間達の方に共感したかもなぁ、と考えると、昨年の邑久での事件を契機に進んできた高校生会議が、どれだけ、本当に問題を抱えている生徒の声を吸い上げられているのか、疑問に思います。

 ただ、勇気を持って参加している高校生達の思いは、決して無駄にしてはいけません。と同時に、これで大人が良しとしてはいけない、本当に大人が、「恐怖感」を振り払い、向かい合うべき生徒は、もっと遥かに多く街をさ迷っているという認識が必要です。

 高校生議会に来た生徒の思いを、それ以上に、決して来ない生徒の思いを、我々は、受けとめる責務があります。だからと言って、ありがたがって闇雲に受け入れる必要は、一切ありません。
 やはり、彼らに対して、毅然として、社会として、大人として、「戦う」べきです。人間の生き様を、社会の規範を、彼らに伝えなくてはいけません。
 彼らは、全部大人の鏡です。

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