2001年6月23日(土) 【「高校生会議」の成果?】 | ||
汚れちまった悲しみに・・・・
私は、「その483」で、かように書きました。 《 ・・・・・・・ 県内の公立高校の学習環境の改善のため、「公立高校の冷暖房設置 運動」をしているそうです。具体的には署名を取り、それを県教育委員 会の財務課に要望書とともに提出しようと思っているそうです。 しかし、なにぶん高校生だけで立ち上げ、進めている運動だけにわから ないことや不安なことが多々あり、私に相談すればいいと思ったそうです。 ・・・・・・・ 多分、たちまちは、教室にクーラーは、つかないでしょう。 ただ、彼らのその意気や良し。将来楽しみ。でも、勉強せーよ、と言いた いところです。 》 と書いた生徒達が、本日、表町で、署名活動をしたそうです。しかも、女生徒は、制服で。 このことが、どのように報道されるかは、わかりませんが、私は、非常に遺憾です。 実は、このリーダー的生徒とは、メールで何度もやり取りしていました。 また、私は、財務課から、正式に「難しい」という回答を得て、それを伝えようとした矢先の出来事でした。 そもそも、県教委との間に、私は入って、一般質問で、高校生会議のことも取り上げたのです。県教委からの返事を待ってくれと、あれほどお願いしていたのに、彼らは、走ってしまった。 個人的には、高校生に裏切られたような気すらします。 私は、彼らに対して、あくまで、学校長やPTA、あるいは同窓会に対して、穏便に「依頼」していくのが、生徒の筋だとアドバイスしました。 それならば、比較的理解は得られ易いだろう、とも書きました。 少なくとも、夏期・冬期の休みがありますし、義務教育の小中学校が、クーラーが未整備の状態です。 こういった財政状況の中で、各教育委員会も、特別教室などから、徐々に整備しており、一挙に、特定の学校や学年に、設置となるべくもないことは、何度も伝えてきました。 なにより、PTAが、署名活動をするならまだしも、高校生が署名を集めて、県教育長に直訴する手法は、大人社会では考えられない「ルール無視」のやり方だと伝えてきました。世の中は、そんな仕組みではないと、はっきり言いました。 それが、許されるなら、社会構造自体が変革する時です。 しかし、彼らは、待てなかった。なぜなら、3年生で、受験体勢に入るからです。今できることを今する、それで、彼らは割り切っているのです。 彼ら的には、署名が幾ら集まるかというよりも、動いた事実が、欲しかったのでしょう。そのことに彼らは、満足しているはずです。 彼らの気持ちは、痛いほどわかります。やらずにおれなかったのでしょう。けれど、私は、これを大人として、決して評価しません。彼らのためにも。 とりわけ、これを「権利」と主張するのなら。 しかし、私が、本当に怒っているのは、彼らに対してではありません。彼らの思いはもっともだし、バイタリティーは、むしろ感心もします。 問題は、背後にいる人間です。こういったものを「運動」にしてしまう輩です。 わかっているくせに、黙って高校生を先頭に立たせる人間がいるのです。 きっと高校生達は、私を含めて、多いに社会に失望するでしょう。彼らの正しい主張が通らない、「権利」が認めらない、こんな社会の構造そのものを疑問に思うでしょう。 やがて、それを政治思想と絡めた時、そこに生まれるのは、「革新」です。 彼らの署名活動を青春時代の金字塔に、「させてあげたい」勢力というものが、あるのです。彼らを「頼もしい」と思いながら。 そして、彼らの主張は、通りません。 さらに、校内の署名はさせなかったが、学外の活動として、これを放置した教師がいます。彼らは、往来で、制服で、署名活動を行ったのです。 たまたま、クーラーかもしれません。クーラーだから、かもしれません。しかし、こういった場合に、高校生が街頭で署名活動することは、私は、尋常なこととは思えません。たかが、学外活動、署名活動とは思えません。 卒業記念で、3クラスに、エアコンを送り、PTAから3台、同窓会から3台でも募れば、3年で済む話なのに、理屈もわからないのに、「権利」と称して、運動にして・・・・・。 わざわざ難しくして。なにより、人を責めて・・・・。 結局、彼らのまわりの大人が、私を含めて、頼りなかったのでしょう。 おそらく、ご異論も多いと思います。 どうしてやれば、良かったのでしょうか? 個人的には、成績も優秀な彼らは、5年先、10年先に、必ず、違った形で出会う予感がします。 なんとも割り切れない気持ちです。 これが、県教委が仕掛けた「高校生会議」の成果なのでしょうか? | ||
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