2001年5月27日(日) 【教育改革】

 午後からは、文部科学省、岡山県教育委員会主催の「岡山県教育改革フォーラム」が、開催されました。

 ご案内の通り、小渕政権以来の懸案事項である教育改革について、昨年の暮れに、いわば総理の諮問機関である「教育改革国民会議」の報告が、時の森総理に、出されました。

 この「教育を変える17の提案」を受け、今年1月「21世紀教育新生プラン」を文部科学省が作りました。
 とりわけ、<7つの重点戦略(通称レインボープラン)>が示され、いわば小泉首相の提唱するタウンミーティングの走りとして、文部科学省が、全国をPR活動に回っていました。
 その二十何番目の開催が、今日の岡山だったわけです。

 個人的には、こういうケースでは、民主的コントロールのかかっていない「事務方にすぎない」官僚ではなく、せめて副大臣が説明に来られるべきだと思います。
 ただ、岡山県出身の小野事務次官(日本文部行政のトップ)は、かなり思い切った基調講演をされ、県の施策が、国の「21世紀教育新生プラン」に乗っかったものが多いこともわかり、逆に充分にがっかりできました。


 そもそも、いじめ、不登校、校内暴力、学級崩壊、青少年犯罪など教育問題が深刻化する中で、行き過ぎた平等主義や「公」を軽視する風潮に、歯止めをかけるべきではないかという問題意識からの抜本的な教育改革です。


 次官は、とりわけ、「ゆとり教育」とは、教育内容を精選し、選択の幅を拡大させることを指し、例えば、進んでいる子どもには、より高度な内容を内容を扱うことも可能で、要するに、学習指導要領は、あくまで最低基準であり、間違っても到達目標や、上限基準ではない、すなわち、「ゆとり」は、「ゆるみ」ではない、と強調されました。

 さらに、教科書については、教科用図書検定基準によれば、学習指導要領に示す事項の標準基準であり、もっと言えば、「教材」のひとつにすぎないと強調されました。そうかなぁ・・・・?。

 さらに、「総合的な学習の時間」については、学年の段階に応じて、教科で学んだことを実践で体得するためのもので、それぞれの教科で結びついたものであることを強調されました。現場は、どうかなぁ・・・・?

 また、円周率を3.14でなく3にすることや、奉仕活動の義務化(実は条件整備)について、一部間違った報道がなされていることにも言及されました。



 うまく説明できないのですが、私は、なにか引っかかるものも感じています。

 前文教委員会副委員長としては、教育委員会および教育庁に、6月本会議で、充分お礼のご挨拶をさせて頂かなくてはいけません。今年度は、一般質問で、教育問題「解禁」です。
 どうか現場の声やご意見をお知らせ下さい。

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