2000年7月6日 【社会教育委員の会議よりー父親学】

 まずもって、昨日の路面電車の延伸化について、長文の貴重なご意見を頂戴しましたことを心より御礼申し上げます。私のH・Pの掲示板が、あればと思わずにおれません。本当にありがとうございます。

 あの子は、秋田で見つかったんですね。遠くまでかわいそうに。

 本日、平成12年度岡山県社会教育委員の会議があり、文教委員会副委員長のあて職で、委員として出席しました。要は、社会教育関係団体に県が補助金を交付することの意見を聞く、公聴会であり、審議会であり、諮問機関であり、実はもうひとつわかりません。
 県議は、学識経験者だそうです。審議は、2時間半で、報酬は11500円です。(所得税が引かれます。)

 注目すべきは、8月1日より立ち上がる事業の「子どもほっとライン」で、24時間、学生ボランティア相談員が、専用電話により小・中・高生のいじめ問題や、性、生き方、家族や友人関係について、相談に応じます。文部省の全国子どもプランー地域で子どもを育てようー緊急3ヶ年計画に基づくものです。個人的には、相談員の養成に、やや不安を感じました。
 また、全国1000か所の「子どもセンター」(地域の情報基地。例えば郵便局やコンビ二で子どもに関する様々な情報が得られる)の整備も、進められます。これも、これからの事業です。
 ちなみに、これらを推進する生涯学習課長は、文部省のキャリアの32才ですが、妙にノリが良いので、副委員長の私は楽しいです。
 ついでに、来年秋には中国地区の社会教育大会が、岡山で開催されます。

 さて、この委員会で、今年度の研究課題を「自分探しをする子どもたちへ大人社会からのアプローチ」にしようという、シャンシャンに、私は、もの申しました。青少年の問題は、同時に大人の問題、反射鏡です。テーマが一方的すぎない?
 私は、どうも行政の筋書き通りという、こういった委員会や審議会の運営が好きになれません。普通県議は、出ているだけなのかもしれませんが、議長の偉い学者の方を戸惑わせることに、この頃、ある種の快感を覚えています。
 自分探しをしているのは現在の大人も同じ、なにか教えようと言うのはおこがましい。子どもが、迷っているのは目標にすべき大人がいないから。特に、重要なのは父親の影響力である。社会教育に若い父親世代を巻き込め。大人に親学を父親に父親学を今こそ教えるべきである。そのための事業も進めて欲しい。それが、私の主張でした。
 今こそ、男が父性をもって立ちあがるべきだと思いますが、どうでしょうか?

 その後、大人から子どもに何かをしてやるのではなく、まず大人を見直すべきという意見が続き、テーマは再検討されることになました。

 個人的には、こういった委員会や審議会のメンバー選びから、もっとオープンにすべきだと思います。市民の意見を聞いたとして行政の追認をするわけですから、行政が選ぶのではなく陪審員のように無作為にメンバーを選んでも良いくらいです。選挙がないぶん民主的コントロールが、働いたとは言えないと思います。
 時々、審議会などの新しい提言を新聞で知らされる度、それを受けて行政が推進するような発表をしたりした日には、じゃあ議員ってなんでぇ?誰がなんの権限で決めるん?なんで僕らぁ選挙で選ばれとん?と、いじけています。

 その他、地域に根差した祭りの効用(異年齢の関わり、しきたり、人間の育成)の議論が特に印象に残りました。私の12月一般質問をご参照下さい。

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