2013年10月15日(火)
【児島湖から児島湾への強制排水は無理】

 本日は、朝一で、雨の中、結局そう傘をささずに、大福で街宣。

 勢力の強い台風26号は、明朝、暴風域を伴って関東に接近し、上陸する恐れがありますが、西日本から北日本の広い範囲で暴風や高波、大雨に厳重に警戒が必要とのことで、緊張の夜になります。


 本日は、文教委員会。いじめ防止対策推進法の施行を受けての学校の対応については、まずは、各学校が基本方針を策定するためにも、県教委としても、基本方針を早く打ち出していく必要があります。
 策定中の国の方針を「参酌」する暇などないと思います。


 また、前回の委員会で説明を求めた「ESDに関するユネスコ世界会議」について、昨年から実施されている『おかやまESDウィーク』に、県の方がほとんど関与できていない状態は、ゆゆしき事態です。
 岡山県の生涯学習センターが、岡山市で、CLC(Comuunity Learning Centre)会議を行うにもかかわらず、指定管理者「管理」に汲々とするあまり、県教委が、社会教育推進の本来的機能を十分に果たせていないのも、かなり問題であることを指摘させて頂きました。

 いったい、県教委は、本気で、主体的に「ESDに関するユネスコ世界会議」に参画する気があるのか、残念でなりません。

 さらに、委員会閉会後に、クローズドで極めて残念な議論。教育県岡山再生の最大課題ですが、オープンにできないほど問題の根が深いのです。


 ところで、非常に残念な話です。

 一昨年の9月の台風12号で、100年ぶりの記録的な豪雨と高潮が重なり、児島湖周辺で、多くの浸水被害が発生しましたが、その対応策として、児島湖の水位を下げるために検討されていた「児島湖から児島湾への強制排水」は、「費用面からも技術的にも現実的ではない」という報告が、国から行われました。

 台風12号時の児島湖へのピークの流入量は、毎秒約1100?。実は、現在の排水樋門からの自然排水は、毎秒約1500?であり、十分な排水能力があります。

 そして、これを越える排水量をもつポンプは、日本最大級の直径4.2mが、28台必要で、ちなみに、新潟県新川河口排水機場に、6台あるのが、日本最大です。岡山に既存の最大ポンプなら、120台以上が必要。
 したがって、「費用面からも技術的にも現実的ではない」という報告です。

 現在も、樋門操作で、予め可能な限り、児島湖の水位を下げていますが、外潮位が高いときや営農状況等によっては、十分水位を下げられない場合もあります。

 ハード面では、結局、内水排除を強化するためにも、河川の堤防の低い場所を嵩上げするというのが、有効な方法ということになりますが、一方で、地域の保水力をいかにあげることができるか、端的には、児島湖に一挙に水が入らないように、その負荷をどれだけ下げられるか、まさに、防災面からの持続可能な開発の最大テーマということになります。

 B・J・トーマス=『雨にぬれても』
  http://www.youtube.com/watch?v=7kjIN5mEf44

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