2003年9月4日(木) | ||
【ロシア特別編1 ロシアより愛をこめて】 | ||
雨続きのロシアですが、そもそもがスタートから大変。午後10時前に成田についた翌朝、おなじみエアロフロートはいきなり飛ばず、スイス国際航空でスイスのチューリッヒ空港に。こんな形でスイスに行くとも思っていませんでしたが、モスクワ着は、結局、現地時刻午前3時(日本時間午前8時)でした。
それにしても、バルト3国のエストニア・ラトヴィアをかすめて、ドイツ経由でスイスへ。東にとって返して、オーストリア・ポーランド経由でモスクワと来たわけですが、こうして数時間のうちに次々と国境を越えるにつけても、日本列島の長さを痛感しました。日本はでかいです。 また、地理や歴史の教科書で聞くこういった国々も、上空から眺めるだけでなんとも「世界」をリアルに感じることが出来ますし、さらに、この時代に地球上の岡山に生まれたことの意味を考えざるを得ません。 本日は、ほとんど徹夜で「赤の広場」といった定番の場所など市内をまわった(雨のうえに自動車死傷事故で大渋滞)後に、午後から「青少年クリエイティブセンター」へ。モスクワ市役所教育部門に属する同施設は、午後の時間に青少年の個人の才能を発揮させるための中核施設で、1000人のスタッフ(600人の先生)に、15000人/週の子供達が、それぞれの希望で70分野の勉強をしています。 例えれば、生涯学習施設としての岡山市内の公民館に子供達が通って活況を呈しているといったイメージで、「ゆう杉並」といった居場所づくりのための施設や、スポーツ施設、フリースクール、障害児を含めた放課後児童クラブを、国や大学の全面的な支援で統合・巨大化したものです。 もちろん、ソヴィエト時代には、「ピョネール(一番目)宮殿」という呼称のように、レーニンのルールによって活動する政治的なものであったことは否めません。しかし、現在は新学期の希望登録で大学の「新歓」のような面接が行われており、子供達の笑顔も活き活きとしています。 予算は、「もっと欲しい」ということで、言葉をにごされましたが国が全面的に国策として行ったからできたことであり、かつ、高齢者用には、必ずしも日本の公民館やコミュニティーハウスのような動きがないということで、手放しで素晴らしいとは言えないかもしれません。 しかし、生涯学習の考え方として、「子供には何らかの可能性がある。それを子供自身に発見させる。」という理念には、共鳴すること大でした。 ロシア編つづく・・・ | ||
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