2005年11月5日(土)【いつかありがとうと・・・】

 そこから、なにか春霞のような風景の中、一路吉備高原都市へ。「吉備高原のびのび小学校・希望中学校」の「学校公開」に、これ以上ないほどの滑り込みセーフでお邪魔をさせて頂きました。実は、途中迷子にもなりました。

 全寮制なのですが、週末には、県外の方の方が多いくらいの保護者と生徒達は、一緒に帰って行きました。

 私が奇麗事や御託を並べても始まりませんが、不登校の児童・生徒の保護者の方々は、おそらく、自らを責めておられることでしょう。子ども達がいない平日こそ、様々に子ども達に思いを馳せておられるはずです。ここまで来られるのに、どんなご労苦があったろう・・・。あるいは、今、あるだろう・・・。

 保護者の方々の横顔を見ながら、正直に書いて、ただただ辛いなぁ、と思います。挨拶で、どう言って良いのか分かりませんでした。我が家だってどうなるか分からないのに、子育てのコツもなにもありません。

 それでも、恵まれた自然環境と熱心な先生の御指導の中、子供達は、もともと持っている行き抜く力を再生・発露させます。
 いつか親の愛が伝わり、いつかきっと子ども達が、「ありがとう」と言ってくれる日が来ることを信じて。
 あぁ〜、なにか、奇麗事っぽい・・・。

 児童・生徒も、先生も、なによりも保護者も成長するという学園を何とか、今以上に支えられると良いのですが・・・。
 そして、相談センター機能を少し茶臼原に似た風情もあるあの地に作れないだろうか・・・。あるいは、ホームステイのように、地域の方に受けて頂くということは可能だろうか・・・。

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