2003年6月7日(土) 【子育てルネサンス】

 点滅信号を感知式信号にという依頼を受け、展覧会を経巡り、大韓民国富山市名誉市民授与祝賀会。


 萩原岡山市長と金昌男アジア国際センター代表理事(前民団団長)が、岡山市と富山市との友好関係推進に寄与したとして、名誉市民に。

 昨年のこの時期は、ワールドカップサッカー共同開催で盛り上がっていましたが、若者の文化では、垣根がどんどん取り払われ、おりしも、ノムヒョン大統領も来日。

 おりしも有事関連三法が成立する一方で、北朝鮮を意識した日韓共同声明も表明ということで、まさに、韓国は「近くて近い国」になりました。近頃は、2万円あれば、往復できるのですから。

 一方で、通産官僚として、国際舞台にもおられた市長の経験というのは、改めて凄いものだと感心いたしました。やはり外国を見ていないとスケールが小さくなっていかんです。


 また、本日は、岡山NPOセンター通常総会も。私自身も発起人を集めてまわらさせて頂いた前身の岡山NPOサポートネットワークの時代から考えると、事業費が、1000万円を超えるNPOになったということで、関係ご各位のご努力につくづく頭が下がります。

 17年には、総合福祉ボランティア会館という新しい拠点も誕生するということで、岡山のNPOの益々の隆盛のため、私も全面的に応援させて頂きたいと存じます。

 特に、新事業の助成事業成果報告会のように、いわゆる自主的な事業評価というのも必要になってくると思います。

 そういったことが、今や社会に不可欠な存在となったNPOの信用力をどんどんと高めていくことになります。また、事業委託の時に、指名入札のような形で、ある基準を持って行政の評価を受けるとしたら、著しくNPOの自主性を損なうことになります。



 そこから、夫婦で山陽新聞社主催の出産・育児に夢の持てるシンポジウム「あした笑顔でー子育てルネサンス」に。

 子育て支援というと、仕事と家庭の両立支援という側面から、専業主婦も含めて、全ての子育て家庭に対する支援という方向に、施策は動いています。

 少なくとも、子育て世代当事者には、男女共同参画社会云々という観念論を論じる余裕はなく、夫がどうあれ、妻がどうあれ、現実問題、この子をどうするかという話です。

 いろいろ理屈もあるのだと思いますが、パネリストの言うように、子育ては、「飼う」のでなく、「育てる」のだから、辛いのが当たり前で、覚悟がいる、という前提に立つべきなのだと思います。


 そして、子育て支援は、安易に子育てを支援するのではなく、親が親に成長していく過程を支援するという意味である。親は、子供を見守り、社会は、子育てを見守る。あくまでも、子育ての主体は、親。子育てとは、要するに、「我慢」である・・・等々。

 なるほどなぁ・・・・・、ただ、私は、子育てしていることになっているのかなぁ・・・?最近、便座におまるを乗せて、小さい方はできるようになった我が子は、見ていて飽きない生き物になっていますが、誰が育てたんだろう?ほとんど、これは妻ではないでしょうか。


 女性が生涯に生む子供の数、特殊出生率は、全国平均1.32人、岡山県では、1.44人で、我が家も、「次はいつ?」と聞かれますが、神様にも、こちらにも都合があります。

 男性も、女性も、中性化している現状で、ライフスタイルも様々。神様だって身勝手なものです。
 何が良いと一概には言えませんが、ただ、子供は、乳幼児のうちには、できる限り親と一緒にいて、自分が愛される存在であると確信させることが重要であると思います。

 愛されるからこそ、無尽蔵に愛する力と親から離れていく力を得ることができるから。そういう人間を作るのが、子育てなのでしょうか。


 そういえば、「ブラックジャックによろしく」は、来週から小児科です。

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