2001年4月10日(火) 【新天地育児院と石井十次】

 さらに、ある方のご紹介で、門田本町の児童養護施設「新天地育児院」にお邪魔しました。昔なら、あるいは孤児院という言い方だったかもしれませんが、現在は、家庭崩壊により、入施設する児童が、増えたそうです。
 長屋式小舎制という、アットホームな雰囲気で、子供達も元気そうでしたが、老朽化した女子寮が、かなり気になりました。
 保証人の問題、卒業後のケア、俗に言う「ボーダーライン児」の問題等、課題も頂戴しました。

 しかし、私自身が、一番情けなかったのは、院内にある石井十次記念聖園(岡山孤児院の建物のひとつが、そのままあることすらも、私は知りませんでした。)をお邪魔しても、私自身が、石井十次の遺徳に対して、あまりに無知だったことです。
 漠然とわかる、といった感じでしょうか。

 日本の児童福祉、否、福祉そのものに果たした石井十次の先駆的働きに対して、岡山県民は、あまりに不勉強かつ誠意がないような気がしました。
 故三木知事も含めて、先人に対する不敬を若い県議会議員および県職員は、猛省すべきであると思います。私自身、このままではいけません。

 なんとなく、妙に己が若く、かつ阿呆に思えた一日でした。

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