2000年11月5日(日) 【学童保育について】

 本日、参加させて頂いた会のうち、「学童保育ふれあいフェスタ2000」と「岡山市の公民館を考える会総会」の問題の本質が似通っているように思いますので、2部に分けて紹介させて頂きます。


 学童保育とは、共稼ぎなどで留守家庭になる小学校低学年(原則3年生まで。)の子ども達に、安全で楽しい放課後を提供するための活動です。
 先日の保育園同様、女性の社会進出、昨今の不況もあり、共稼ぎ夫婦にとっては、放課後あるいは学校が休みの期間に、就学した子ども達を預かってくれる場が必要ですが、それに応えたものです。
 もちろん、子ども達にとっても学童保育の仲間は、とても重要です。

 子育て世代、俗に言う「鍵っ子」の強い味方なのですが、全小学校にあるわけではなく、一般的にはあまり知られていないかもしれません。また、名称も、「放課後児童クラブ」はじめ、様々な言い方があります。

 実際は、校庭にプレハブを建て、時には、バイトのような形で、多くは、保険など保護者の方が、配慮されつつ、指導員(法律上の要件はないが、基本的に保母さんと幼稚園教諭免許取得者)の方が、お世話してくださいます。

 例えば、51人以上の児童がいれば、400万円以上の運営の補助が出ますが、多くは人件費に消え、実際は、月5000円から6500円ぐらいの保護者の負担で、成り立っています。
 社会的な要請の強さに比して、財政的には、かなりきついと言うのが、現状です。

 本日のイベントは、学童保育に対する認識を深めるために行われたもので、案外お父さんの姿が、目に付きました。
 大切なのは、子育てに対する情熱を決して指導員任せにしないこと、また地域の子供として、地域社会も温かい目を学童保育に注ぐことだと思います。

 私自身が、子育て世代です。
 基本的には、各市町村の民生労働部門が対応し、岡山市では、市家庭児童課の担当になりますが、児童数が要件を満たさない小さな児童クラブの人数調整といった場合が、県の出番です。
 しかしながら、ほとんど同世代の方共通の課題です。できる限りの支援を学童保育の取り組みに対して、させて頂ければと存じます。

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