2007年11月10日(土) 【防災と人工透析】

 山陽ハイツで、NPO法人岡山県腎臓病協議会主催の中国ブロックの『防災フォーラム』に、遅刻の早退をさせて頂きましたが、本日最長の2時間以上止まり、拝聴させて頂きました。
 岡山県を中心にして、中国5県で、透析医療災害情報ネットワークづくりが進んでいることが、紹介されました。

 12年前の阪神大震災のような有事に、現在全国で約27万人いると言われる人工透析患者に、何が起きるかということです。実は、10年前から患者数は倍増しており、平均年齢も、58才から65才と、今後、高齢化が進んでいく中で、考えていくべき問題です。また、合併症で、介護を必要とする方も、たいへんに多くなっています。
 阪神大震災で直接亡くなった人工透析患者は、おられなかったのですが、精神的なものも含めて、それが影響して亡くなられた方も多くおられるといいます。

 施設を耐震構造にして、電気、1回に200L必要な水の確保、情報の伝達が必要なことはもちろん、避難経路の確保、避難生活における特別な薬や食品の確保も必要です。
 さらに、個人情報保護に基づきながらも、要援護者リストの作成も、必要です。
 また、トリアージュドクター(救助された人の治療に、優先順位をつける資格を持った医師)による優先順位を上げることも、指摘されていました。

 おそらく、人工透析患者のみならず、様々な病気や障害をお持ちの方、高齢者の方に、類推がきく話であったと思います。


 一番肝心な後期高齢者医療制度の絡みの部分が拝聴できなかったのですが、引き続き、勉強をさせて頂きます。

 人工透析患者の亡父が生きていたら、かえって関われなかったことに、今は、多少の悔いを持っています。

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