2004年10月9日(土)
【フリースクールについて思ふ】

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 文教委員会というよりも、教育委員会の所管が、生徒については、公立学校に通う者であるために、中退や、引きこもりになった生徒の敢えて言えば、捕捉が出来ていないことが、兼ねてから気になっています。
 とりわけ、出席扱いになる適応指導教室ではなく、民間のフリースクールについては、行政も把握が出来ていないのが実状です。
 学校に来ないという前提で、行政が、補助金を打つのが適切なのかどうかも含めて、今後、実態を認識した上で、委員会の議論の俎上に挙げていきたいと思います。
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     詳しくは ↓

 本日は、議員持ち回りの選挙事務所当番日でしたが、そこそこにお暇させて頂きました。
 なにか選挙をやっているようないないような・・・。


 そして、不登校・ひきこもりを経験して、とあるフリースクールに集う若者のフリートークの会に、通りすがりの親父として出席し、あやうく、関係者の女性と一触即発状態に。私の発言が、病んだ社会の病んだ大人の象徴との事で・・・。

 夢を壊すつもりでも、私自身が、諦めているわけでもなんでもないのですが、根本的な問題であるということでした。
 もっとも、かえって、本音の話が伺えて良かったです。



 本日は、不登校経験者本人、保護者、関係者ばかりの会でしたので、たいへんに勉強になりました。
 突き詰めれば、人生観、生き方の問題である、ということならば、他人がとやかく言えないかもしれません。

 そもそも、彼らは、戸惑っている自分自身の現状もきっちりと認識しながら、しっかりと自分の考えを持っていました。
 あるいは、こうした公開の場で発言できるほどに、そのフリースクールという居場所から、さらなる自分の居場所を見つけようともがいているようです。


 多分、誰よりも、人間関係や、なぜ生きているのか?という命題に向き合っている中で、いわばスパイラル状態になるのだと思います。少なくとも、私を含めて、世の中、厚顔無恥の人間の方が遥かに多いのですから、ある意味、本当に普通の感性、あるいは鋭敏な感性なのだと思いました。

 学校は、教養と集団生活を身につける手段にすぎず、生きる目的を見つけるのが、目的である。したがって、学校に行かずとも、自分で目的が見つけられれば、それで良いのではないか、と、保護者のご発言。
 目的を見つけられるのであれば、そういう考えもありかなと、思いました。

 学歴社会など、当座の手段を目的にして、要は、他人の評価に委ねているだけの事です。それを超える目的があれば、私も掴みたかったと思います。
 実際それだけではないはずですし、まさに、一流大学に行こうが、一流企業に入ろうが、一流の人生でもないかもしれません。少なくとも、幸せとイコールではありません。


 なによりも、彼らの作文を見れば、それは私が高校時代や大学時代に書いていた内容と、さして変わりはしません。私も、何十冊とノートを書き溜めています。
 敢えて言えば、尾崎豊的なものがあります。

 外に汗で発散する人間もいれば、内に、机で発散する人間もいます。体育会系と文科系との違いですが、方向が違うだけで、極めれば、どちらも偉いものです。
 中には、舌を巻く作品もあります。

 だから、納得も共感もできますが、しかし、そこを抜けないといけません。最後は自分自身の力で。なぜなら、自分が主人公の人生だから。なぜなら、いつまでもそこに留まっていてはいけないから。


 実は、表に出さないだけで、順風満帆の人生なんてない、誰もが苦しんでいること。そして、世の中は全て繋がっていて、自分の命にも、必ず役割があること。
 いつか頼るより頼られる、求めるより求められる、そのための力を今、身につけていること。
 気づけば・・・・必ず明日はある。そう信じて、歩いて欲しいな。


 少し彼らに関わってみたいと思います。
 あるいは、たいへんな才能があるかもしれません。
 それが発揮できる複線型の社会であって欲しいのです。


 ところで、以下が私の問題発言です。あくまで、楽に考えたら?というつもりだったのですが・・・・。

 働くのがおもしろくないとは言うけれど、仕事とは基本的にそういうものである。人が嫌がる事をするからお金が貰えるのであって、イチローのように、好きな事をやってお金が貰えるのは、仕事と言うより、天職と言うのだ。

 人生とは、概して、おもしろくないものである。高杉晋作が言うように、「おもしろきこともなき世をおもしろく」ということで、基本は、あくまで、おもしろくもおかしくもない。
 しかし、例えば、今日一日の中で、素晴らしい人に会った、素晴らしい話を聞いた、美味しいもの食べた、あぁ、良かったなぁ・・幸せというものは、その程度の事である。

 以上、楽しく仕事をしていない(?私は、そうでもなく、天職だと思っていますが。)病んだ社会の病んだ大人の発言です。


 我々が、卒業してしばらくして亡くなられた高校時代の大好きな恩師が、「人生は、うまいもん食べて、おもしろおかしく生きられたら、それで良い。」という発言を当時されていたと聞き、大学時代に、「そうなんかな?そうなんかな?」と思い続けていました。

 今になって、その言葉に共感する自分がいます。あれは、そうならないからそう言われたのですね、先生・・・・。

 皆様、人生や仕事を楽しまれてますか?


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                  第42回岡山市芸術祭参加事業
「創造的」で「みたことないもの」ができる可能性の広がる3日間
ワークショップ レクチャー 映画など12のプログラムをお届けします。
日時:10月9日(土)・10日(日)・11日(月・祝)
場所:旧出石小学校 (岡山市幸町10-9)
3日間で8つのプログラムが行われます。詳しくはこちらを↓
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