2004年8月30日(月) | ||
【新総合福祉ボランティアNPO会館(仮称について】 | ||
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来年度秋に、国体前に前倒しでオープンになる南方の旧国立病院跡地の「新総合福祉ボランティアNPO会館(仮称)」。県立図書館に続く、県の巨大施設ですが、内容は不明な点が非常に多いです。 PFI事業ですが、実際の管理・運営主体すら不明で、早急に入居施設・団体の連携の機会が必要だと思います。 ======================================= 詳しくは ↓ 台風が近づいてきます。少しずつ風が強くなるのを感じながら、朝からあちこちとお話を聞いて回りました。日々実ににいろんな事が起きるもので、一日たりとも、同じような日がないというのは、私の性格には、幸せなことです。 ただ、台風は直撃です。くれぐれも、十分な備えを!! 特に気になるのは、来年度秋に、国体前に前倒しでオープンになる南方の旧国立病院跡地の「新総合福祉ボランティアNPO会館(仮称)」の話。 石井知事の代になって構想された県立図書館に続く、県の巨大施設です。 この施設には、中央児童相談所、女性相談所、社会福祉協議会、県消費生活センターさらに福祉人材センター、福祉相談センター等々に加えて、ボランティアNPO活動支援センター、さらには待望の聴覚障害者情報提供施設が同居します。 個人的には、それらを総合する必要があったというよりも、場所が広いので、なにやかにや入れ込んだのではないか、という印象も持ちます。というのは、利用者にとって、この場が相応しくないものがあるからです。 また、PFIで易くなったとはいえ、耐震構造等で、70億円超えるわけですから、リニューアルにしては、予想外に改築費用がかかったようにも思います。 なにしろPFI事業の形式ですから、管理・運営も、PFI事業者の判断によるということですが、7階建ての巨大なこの施設の内容は、未知なる部分が非常に多いのです。 はっきりしているのは、現在石関町の総合福祉会館内にある県社会福祉協議会は、いわば核テナントと言えること。また、ボランティア・NPO活動支援センターの部分は、未定が多いということです。 そもそも論ですが、この南方の国立病院跡地は、駐車場への長い列でご記憶のように、交通の便が実はそう良くありません。とりわけ、障害者の方にとっては、岡山駅からも中途半端に近い距離で、いわゆるシャトルバスが走らないと、非常に行き難い場所ではあります。 また、導線のユニバーサルデザイン化、周辺の照明灯等の整備もなされないといけません。 また、来秋のオープンまで1年。「総合」を歌うわりに、それぞれの施設の連携をしようにも、協議会的なものを作るにも、管理・運営主体すら不明で、連絡調整どころか、どこに何が来るのか、お互いが知らない状況になっています。 早急に情報を共有した連携の機会が必要だと思います。 個別に見てもよくわからないところがあります。 例えば、NPOについてです。 新世紀おかやま夢づくりプランの数値目標200を既に超えたNPOですが、さらに、インキュベートを考えた施設を作る模様です。もはや、孵化した後は、いかに大きく育てていくのかを考える時期に来ているのではないでしょうか。 行政の掲げる「NPO法人が幾つあるか」などという数値目標の達成など、個々のNPOには関係のないことで、既存のNPOには、むしろ、人、情報、もの、お金、連携の充実こそが重要であり、敢えて言えば、行政サイドからしても、NPOの新規創設支援に加えて、既存のNPOをいかに支援していくかという視点の方が、重要な時期に来ているように思います。 NPO支援を起業支援と同様に捉え、巣立ったら公共施設からは出て行け、ということではいけません。 そして、既存のNPOが、各階の施設といかに連携していくのかという視点も極めて重要です。 だからこそ、管理運営等のNPO支援の主体は、NPOであるべきだと私は考えます。 また、気になるのは、聴覚障害者情報提供施設。 まずは、これをもって、西古松の視聴覚情報センターは、視覚障害者支援の施設になるのかということです。 また、管理運営についても、聴覚障害は、厳密に分ければ、聾、難聴、中途失聴とあり、その連携が極めて重要です。 特に、手当てが必要なのは、突然聴覚を失った方々で、そういった中途失聴者の方々が、生活支援も含めた相談にお越しになられる総合の相談窓口の開設も必要です。 さらに、そういった各種協会の事務局の集積ということも肝要だと思います。 また、いわゆる聴覚障害者の方で、手話を理解される方は、県下8000人中1500人と言われていますが、そういった意味では、手話サークル同様、要約筆記クラブへの支援も重要です。 そして、こういった施設の管理運営もまた、そういった団体の連携組織に委ねるべきだと思います。 そして、私が、この新会館の管理運営で一番重要なことは、ある意味で、障害のある方の雇用が図れたり、また、NPO・ボランティアが積極的に活用されるということだと思います。 金銭的な流れも、会館内で自己完結し、いかに管理・運営コストを下げながら、しかし、各団体が潤うか、という視点が極めて需要だと思います。 | ||
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