2002年12月16日(月)
【高齢者保健福祉について その1】

 そういったこともあってか、いわゆる「福祉」について、自民党のイメージが定着しているようには思えません。ちなみに、「NPO」についても、一般的に、自民党が強そうにも見えないのも残念です。「私学助成」など、労組以上に、自民党が党として、動いているのですが、これも十分に認知されていません。

 そういえば、「こころ」も、福祉関係が少ないように思います。これは、本会議で、福祉について一般質問できない生活環境保健福祉委員会に所属し、また、岡山市が、例えば介護保険者であり、さらに、保健業務を行う中核市であることと、無関係ではありません。


 言い訳はさておき、それにしても、昭和14年生まれの父母が、そして義父母が、もう数年で、「高齢者」になり、高齢者保健福祉という問題が、私にも現実問題になってきます。
 一方で、子育て世代と言いながら、一方で、介護世代になるわけです。

 働き盛りという世代になり、結局、社会で起き得る様々な問題が、一挙に圧し掛かってくるわけですが、子育てにせよ、介護にせよ、結局は、頭では分からないのではないのかな、という気もします。そういう意味では、議員としても、人間としても、ここからが本番という感じではあります。

 実際問題、同世代の方からのご相談としては、保育と介護の問題が、非常に増えてきました。極めて切実です。


 ちなみに、5年後の平成19年度には、私の両親を含めた高齢者数は、195万人全県で、45万人弱。うち、介護保険の要介護認定者数は、約20%弱の8万8000人。居宅サービス利用者数は、約5万2000人。施設入所者数は、約1万6000人。

 岡山県の昭和45年の65歳以上の高齢化率9.7%は、平成13年に20.7%。平均寿命(岡山県は、平成7年で、男77.03歳、女83.81歳)は伸び、子供は産まれない(岡山県の平成13年度出生率は、1.46人)、この少子高齢化の中で、どう未来を描くのか、政治に課せられた余りに重い命題です。


 さて、そんな中、この度、「第2期岡山県高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画」案がまとまりました。

 岡山県の高齢者福祉行政の推進については、平成元年の福祉8法改正を受けて、平成6年3月に、「岡山県高齢者保健福祉計画(平成11年度まで)」を策定し、平成12年度に、介護保険制度が導入に向け「岡山県長期ビジョン」の基本目標である「快適生活県おかやま」の実現を目指し、「創造と共生」の基本理念を踏まえ、同3月に、「岡山県高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画(平成16年度まで。「第一期計画」)」を策定。

 この第一期計画は、3年ごとの見直しを行うことになっており、その基本理念を継承しつつ、給付実績に基づく検証やその後の制度の改正等を反映させて、また本年3月策定の「岡山県長期ビジョン」の中期的なアクションプランである「新世紀おかやま夢づくりプラン」を踏まえて、「第2期岡山県高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画」を策定することになったわけです。

 この案では、介護サービスの給付実績に基づく検証を行い、特に、市町村に対しては、県からは、在宅重視の計画となるような助言があり、市町村のまとめた介護サービス量等を県計画の基礎としています。

 介護保険の詳細については、「その966」【介護保険見直し】を参照下さい。 この案ついては、パブリックコメントをとるようですので、ご協力をお願いいたします。

 待機児童でもありませんが、介護保険料を収めても、結果として、特別養護老人ホームに入られない状況が続き、老人保健施設の使い勝手の悪さも指摘されています。

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