2007年10月1日(月) 【おかやま国際貢献月間】

 朝晩妙に涼しくなって、あの夏の暑さは、なんだったのかしら?
 今日から、「おかやま国際貢献月間」がスタートして、4回目のオープニングイベント。


 基調講演として、国連ボランティア名誉大使の中田武仁氏。小学校の頃、アウシュビッツに衝撃を受け、一方で、帰国子女としていじめにも遭ったご子息の厚仁さんが、自分が必要とされる国連ボランティアとして、UNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)での任務遂行中に、カンボジアで銃撃され、享年25歳で殉職されたのは、1993年。
 国連の平和維持活動(PKO)において、人権尊重を奨励するために文民警察官として地元警察へ派遣された岡山県警の高田警視が殉死されたのも、この年です。

 逆縁ではありますが、ご子息の遺志を継がれて、「みんな必要とされている」という思いを世界平和のために体現されている姿は、確かに気高く、尊く感じられました。

 日本に、ボランティアに該当する適切な言葉がないのは、自主性の欠如、損得感情、福祉の心がないからではないかという御指摘にも、ドキッとするものがありました。

 常に賞賛を求めて、良い事をしている自分に酔う、成果を我が物にする、あるいは、お金をまわすために事業を行う、にもかかわらず、それに少し奢るようなレベルの「ボランティアもどき」があるとすれば、そこからは、遠く懸け離れた崇高さの前に、偽者は、ただ恥じ入るしかないのかもしれません。

 それでも、少しでも世界のために、出来ることから少しずつやっていけば、それはそれで良いのではないかしら。できることがきっとあるはず。


 今月は、NGO等の講演会等が目白押しですが、今年は特に、恒例の「地球市民フェスタinおかやま」は、11月の第19回生涯学習フェスティバルの「国際交流・貢献ひろば」内での開催となります。
 「国際貢献先進県おかやま」に、是非、ご参加下さい。


 それにしても、「西のジュネーブ、東の岡山」はじめ、国際貢献に限らず、10年以上前の様々な夢のある構想を少し検証してみたい秋でございます。

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