2004年5月22日(土) 【岡山ー大連便】

 午後一で、「大連日本中小企業コンサルタント・サービス・センター」を中心として李大連市商行政管理局局長ご一行が来岡されたため、囲む懇談会で、挨拶させて頂きました。
 なぜか、主催側の白い薔薇をつけて。

 この会で、話題の中心は、岡山ー大連便の就航であり、楠木市議会副議長と私しか議員がおらず、県の担当課や商工会議所の方もおられたことから、どうも、話の流れから、率先して、岡山ー大連便を推進すべき立場に立ってしまったように思います。
 しかし、今日の段階では、確信がなく、行きがかり上と言わざるを得ません。私は、中国は、北京と上海と深センと香港に行っただけで、大連に行ったことなんてないのですから。
 あれれ・・・。


 ご案内の通り、6月上旬には、岡山ー大連のチャーター便が飛びますが、県航空企画推進課によれば、定期便就航の実験的要素もあるとか。
 上海便が、デイリーになった今、上海便を厚くすることと、さらなる中国への航路を作るのが課題でありますが、それが、北京か、大連か、はたまた新センか、ハルピンか。まずは、大連を試すことになります。

 ちなみに、旅順や遼東半島の歴史は、明治維新以後の日本の歴史の反映であり、日本の影響もあるものの、非常に美しいノスタルジックな街並みになっているようです。

 ただ、上海は、超巨大都市で、人件費のメリットが年々減りつつある中、とは言うものの、大連も、人口590万人の世界の中でも、超巨大都市です。
 なぜ大連なのかというと、上海より近く、人件費がまだ安いからということになると思いますが、だから岡山からか、という理由までにはなりません。

 しかも、さらには、ITも含めて、東北部の玄関口である世界的港湾都市に、岡山が都市として勝てる要素は少なく、中国が今後の撤退がありそうな大企業ではなく、敢えて日本の中小企業の誘致に躍起になるのも、中小企業にこそ潜んでいる技術やノウハウに、食指を伸ばしているのではないかと疑いたくなります。

 具体的に、例えば工場でない形で、岡山の企業が進出する、その業態は何なのか、あるいは、衣服関係の高級ブランド品のようなものは行けるかもしれませんが、あれだけの規模の街に中小企業がどう出て行くか、やや、イメージが浮かび難いところがあります。


 しかし、昨年10月の第16期3中全回において、西部大開発に並ぶビックプロジェクトとして、東北老工業基地振興を国家事業として、全面に打ち出していく決定がなされています。
 大連ーシ審陽ラインが中心になり、長春、ハルピンなどの周辺都市も発展するのが現実的なシナリオとされています。
 いずれにせよ、まず東北部の玄関口の大連です。ここと岡山を結ぶことは、対中国戦略として、あっても良いことだと思います。

 ただ、個人的には、二百三高地や旧満州といったまずは観光の面から、人の動きが出ないと、いきなり大連に直行便というのは、難しいように思います。あるいは、青島を絡めても。

 もっとも、これとて、思うというだけで、要は、大連から東北部に行ってみないとよく分かりません。
 というわけで、もうこれは行くしかありません。

 全回の非常に濃密な上海スタディーツアーに引き続き、大連から、旧満鉄づたいに、東北部に行かれたいような方が、いったいどれだけおられるでしょうか?
 商工会議所も、いつかは組みそうな予感もしますが、この際、広島からでも飛んでみたいのですが。

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