2003年9月5日(金)
【ロシア特別編3 霧のモスクワ】

 ロシアには小中学校はありません。義務教育は9年生ですが、いわゆる中高一貫教育1〜11年生まであり、予備校クラスに入って1年過ごす子もいれば、3年から5年に飛び級するケースもあります。

 99%国営で最近免許を得て、私立の学校もできたそうです。日本のような塾はないですが、大学に入学準備のための塾があります。もっとも、評判の良い大学ならば、入試に関連する大学の先生を個人で家庭教師に雇うという手があります。大学自体の学費はタダでも、モスクワ大学の医学部や法学部に入ろうと思えば、やはりサポート体制は重要です。

 1回30〜50ドルで各自でとならば、月に1000USドル払うことがあるとも言います。こういう仕組みがあれば、お金持ちは万全ですね。

 警察にスピード違反でつかまることもありますが、40キロオーバーなら、相場は400ルーブル。日本円なら1600円程度でOKです!!


 そう言えば徴兵制もどうもあるようです。16歳から25歳までで2年間。将校クラスだと1年間。大学や大学院で勉強しておれば免除されます。

 ちなみに連泊しているコスモスホテルは、3600名収容できる巨大なものですが、カジノがあります。街中にも幾つかそうした雰囲気のものがありますが、ちょっといかついお兄さんがいたりします。一方で、赤の広場には数名ですが物乞いの子供達がいました。


 確かに物質的には豊かになった側面もありますが、貧富の差が拡大しています。定職につけない父親が家庭にいて、子供を虐待するケースが往々にしてあるそうです。

 教会以外は街も人の服装もどちらかと言えば、くすんだ色合いが多いのですが、大渋滞の横を政府要人の車が、バイク、パトカーに囲まれながら、反対車線を走って行きました。来年の大統領選挙、プーチンの再選は間違いありません。


 何しろ、たまたまの雨が続き、こちらに来てまともに太陽を見ていません。

                          ロシア編つづく・・・

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