2001年5月24日 【モンゴル・バセンズルク地区】

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 いつも「佐藤真治のこころ」をご愛読頂き、誠にありがとうございます。さて、ご案内の通り、佐藤はただいま「モンゴル」へ出かけております。皆様にはご迷惑をお掛け致しておりますが、現地より活動報告が届きましたので、早速、メールを送らせて頂きます。どうかご一読下さいませ。             (佐藤まゆみ 代筆)
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【バセンズルク地区】

 本日は、バセンズルク地区にNGOの支援で建てられた幼稚園の卒園式が行われました。
 自由主義経済への移行、また、2年続きの寒波は、結果として首都ウランバートルに多くの人を集めましたが、、今のモンゴルには彼らを支える力はなく、貧困にあえぐ状況の中で、とても満足に子供達に就学前の基礎教育を与えられる余裕はなかったのです。

 モンゴルは9月から新学期ですが、6月からの夏休みは、むしろ学生も農作業に従事するためにとられるようなもの。卒園生の全てが、ここから10年に及ぶ義務教育を受けきれるのか、不安も残ります。

 それにしても、子供達の純粋な笑顔は万国共通。ゲルが建ち並ぶ、表現のしようのない、いわゆる「貧民街」の中から新しい可能性が健やかに伸びていくことを切に願います。

 その後、中央県選出のオドンチメド国会議員などと歓談。思わず岡山の素晴らしさを力説してしまいましたが、一介の県議会議員に岡山や日本あげての支援を確約できるはずもなく、ただ、モンゴルの実情をこうしてお伝えすることを約束しました。

 日本の常識が世界の非常識とまでは言いませんが、やはり、実際に体感しないとわからない如何ともしがたい現実というものが、あるように思います。また、日本はなんとも幸せな国だとわかります。

 なお、日本と時差がないのは、モンゴルが4月1日より、「サマータイム」に入っているからだと判明しました。朝夕冷えますが、日本なら3月ぐらいの気温です。
 標高1500mの中にある街ですから、乾燥しています。

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