2002年5月28日(火)【NPOインキュベーション】

 本日、出石町の「おかやまボランティア・NPO活動支援センター(愛称:ゆうあいプラザ)」(その871参照)が、オープンし、オープニングイベントが、盛大に開催されました。
 地元町内会等に、声をかけないのは、いかにも県らしいです。

 知事や生活環境保健福祉委員長がテープカットされたのですが、私は、議員としては、式典に呼ばれてすらいないペーペーなので、それも悔しいので、わざわざ式典が終わる頃にお邪魔させて頂きました。←いじけ虫。

 多くの方の正直な感想は、多分、「古い」「狭い」「暗い」「階段だるい」というものですが、あくまで暫定施設です。たちまちの贅沢も言えないかも?


 ちなみに、明日の生活環境保健福祉委員会で、南方の旧国立病院跡地に建設される「新総合福祉・ボランティア・NPO会館」の建設についての報告が行われる予定です。

 ゆうあいプラザは、その供用開始までの暫定施設と言うことですが、新会館については、仁義ですので、整備時期等、詳細は、明日に譲らさせて頂きます。

 ただ、新会館は、私が非常に疑問が尽きないPFIによるリニューアルであり、納得できない部分が既に幾らかあり、ITインキュベーションセンターを巡る議論のような事態にならなければ良いが・・・と、ちょっと思っております。



 むしろ、本日たいへんに感心させて頂いたのは、記念講演の大阪ボランティア協会の「インキュベートアドバイザー」の方のお話です。

 特に、この5月7日にオープンの市民活動の拠点施設「大阪NPOプラザ」にある「NPOインキュベーションブース」あるいは、「NPOインキュベート」という考え方に、非常に強い関心を持ちました。

 個人的には、インキュベート(孵化させる)という言葉は、ITがらみで、お馴染みの言葉ですが、NPO支援、例えば法知識や会計知識、あるいは、ろうきんさんのNPO立ち上げの支援に絡めて、「インキュベーションスペース」としていわゆる貸しブースを提供する、という結びつけが、恥ずかしながら、できていませんでした。

 要するに、ベンチャー企業のみならず、ベンチャーNPOがあっても良いわけです。また、情報交流スペースがあって、NPO同士が結びつき、新規事業が起きるということで、まさに「NPOバレー」。

 また、岡山NPOセンターは、民設民営ですが、ゆうあいプラザは、当面、公設社協営、放っておくとPFIの新総合福祉・ボランティア・NPO会館も、事実上、公設社協営になりかねず、「大阪NPOプラザ」の民設民営の機動性や融通性、さらには自主性、自律性は、なんとも魅力的です。


 さらに、余談ですが、今後のNPO支援センターの役割として、@インタープリター(解説者、翻訳者) Aファシリテーター(進行役、促進役) Bコーディネーター(調整者、対等につなぐ役) さらに、Cプロデューサー(プラットホームのプロデュース)ではないか、という話は、まさに、私が考える議員の姿と同じではないかな、という気がしました。

 私は、議員(政治家)の3条件は、構想力、決断力、機動力だと思いますが、つまりは、そういうことです。

 いずれにせよ、そんなに言うなら「大阪NPOプラザ」を見たいものだ、見よう、という気になっております。新総合福祉・ボランティア・NPO会館に、他所の良い所は、どんどん吸収させないといけません。

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