2002年2月10日(日)
【今、敢えて、選択的納税制度】

 さて、昨日、「岡山NPOふれあいサミット」が、三丁目劇場で開催され、たいへんな盛況でした。午前中の啓発セミナーもたいへんな盛況だったそうで、非常に良い形で、岡山のNPOが「成長」しているように思います。

 今回は、岡山NPOセンターのNPO法人認証記念行事ということですが、NPOのセンター機能を持つこのNPOの誕生は、非常に意味があることです。関係ご各位のご努力には、本当に頭が下がります。

 当初は、岡山YMCAから「NPOサポートネットワーク」構想を頂戴し、私自身も、発起人となり(当時、代議士秘書でしたが、「おかやま未来フォーラム事務局」が、肩書きでした。)、さらに発起人集めをして、はや数年。
 私自身は、屁の役にも立っていないので、生意気を書く資格は、全くないのですが、岡山のNPOの着実な躍進ぶりは、見事というほかありません。


 ただ、センター機能の拠点は、暫定的にできるのは、一歩前進としても、幾つかの問題が、NPOに無いわけではありません。

 NPO法人格は、「認証」ということで、要件が満たされれば、先日のように、NPOを称する団体(いわば実質的には暴力団)が、認証され、結果として、事件を起こしたりするような予想外のことは、万が一にも起こりうると思います。
 また、先日の田中外相更迭により、市民の「NGO」への認識に、あらぬ誤解が生じていないかも気になります。

 しかし、大切なことは、このことをもって、あくまで、NPOの本旨にのっとり、実質的に「許可」になるようなことがあってはならないということです。
 そのためにも、NPOオンブズマンという表現は、適切ではありませんが、私は、NPOがNPOを自警・自営する組織がどうしても必要だと思います。


 加えて、介護保険の問題もあり、どうしても法人格が必要な現実を踏まえてなお、財団法人、社団法人、社会福祉法人等ではないが、NPO法人となって、行政から、委託あるいは補助を受け易くするという発想は、NPOの自滅につながると危惧します。
 しかし、一方、NPOの多くが財政難に苦しんでいます。「ろうきん」さんの先駆的な素晴らしい立ち上げの支援制度がありますが、こういったことをシステムとして、行政がすべきかどうかは、私は、判断しかねます。

 端的には、むしろ、いうまでもなく、寄付金の免税措置の充実が必要なわけです。


 さて、ご記憶の方は、極めて少ないと思いますが、昨年のこの頃は、森総理でした。私は、超不人気の自民党を敢えて前面に打ち出し、「自民党NPOセミナー」を開催しました(3月31日)。いろんな意味で、良い企画でした。
 1年経って、くるっと回って、で、やっぱりこうなっちゃいました。


  そこで、非常に物議をかもした「こころ372」を再掲します。
 ムチャクチャですが、納得できるところところもあります。
           略

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