2003年12月7日(日)
【ドメスティック バイオレンスについて】

 今年は、私の中では、秋がなかったままに冬になったような感じがします。
 グラウンドの水捌けによって、スポーツ大会があったりなかったりの寒い朝でした。


 弁護士会の主催の「ドメスティック バイオレンス」という映画の上映会に伺いました。3時間以上の長編のため、正確には、まだ上映中のはずです。
 また、弁護士で、公明党の参議院議員として、DV法の立法に関わられた大森礼子先生の講演も。


 ところで、「DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山」という会については、私も会員だと思うのですが、なんといっても、岡山市議会の超党派の女性議員が元気です。
 本日の会も受付に、ずらーっ。かなり迫力があります。

 岡山市の場合は、DV防止まで盛り込んだ男女共同参画に関する条例を市民、女性議員主導で成立させたこともあり、女性議員が、ことこの件に関しては、切磋琢磨され、かつ、非常に良く連携が取れているように見受けられます。

 一方、県議会の方は、自民党でこの種の会に顔を出すのは私だけですし、何より保守系の女性議員も登場したにも拘わらず、DV対策に関しては、やや共同歩調、市議会との連絡が取れていない感があります。

 そうでなくても、圧倒的に男性が多い県議会ですから、女性が、しっかりとスクラムを組んで、議員立法するぐらいの勢いがないと、なかなか真の女性の声は反映されません。
 多いに期待させて頂くところです。


 ちなみに、14年完全施行のいわゆるDV法の問題点として、弁護士会から6つ。3年後に見直しということが付則でありますので、また、議論になっていくところです。

 @23条2項の「研修」が、十分に行われていない。
 A暴力防止・被害者保護に加えて、自立支援が弱い。
 B子供に対する配慮がない。
 C外国人、特に、在留資格のない被害者への支援がない。
 D相談を受ける側の問題で、二次被害の発生。
 E法律扶助制度の充実。裁判費用等の公費負担。

 特に、DV法の特徴は、「保護命令」ということで、接近禁止や退去命令を出せると言うことですが、配偶者の範囲や、子供の保護、さらには、暴力の定義など、かなり細かい議論が必要になるようです。

 ともあれ、まずは、自立支援について、DV被害者の実践的サポートとして、ストックハウスの設置などもされたようですが、大切なのは、自立を支援するのだという、市民意識そのものかもしれません。

 まずは、県議会の定例会では、毎回議論されることは必要です。


 今日も、またまた忘年会。

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