2003年6月14日(土) 【親育て】

 7月末までの会期延長で、7月解散説も出ていますが、総裁選挙がらみでどういうシナリオになるのかわかりませんが、少なくとも今秋には、解散総選挙という雰囲気が出てきました。


 本日は、岡山青年会議所主催の教育講演会と「DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山」の総会記念シンポジウムを拝聴して、ずいぶん考えさせられました。

 特に、鳥取の民間シェルタースタッフの方の話は、時に耳を塞ぎたくなるような生々しい現実の報告であり、現場が理解できていない自分を恥じ入りました。

 同時に、社会の歪みが総べて子供に、顕われてしまうという事実に、改めて、社会や親の果たすべき責任について、考えずにおられませんでした。DV被害の女性を救うことは、子供を救うことである、ただ、子供の心の傷は、そんなにたやすく癒えることはないでしょう。

 母も、昨年まで25年、夜間保育園を営んでおり、私も思春期から、子ども達にまつわるずいぶんな話を間近に聞かされたものですが、誰もが、思春期に自己否定をする以前に、徹底的に、しかも、実の親から、人間の尊厳の部分を打ちのめされた場合、誰がどうやって回復させるのか。

 不可逆性の時の流れの中で、では、行政に、いったい何ができるのでしょう。まずは、親の、親のそのまた親の責任です。


 我が子は、2歳7ヶ月。大袈裟に言えば、時には、天使のようであり、時には、悪魔のようなことを仕出かしますが、親のやる通りのことをやるのかしらと思うと、恐ろしくもあります。

 自分にも、他人にも、OKが出せる、そういう人間に育てること、それは親の責任であると思いつつ、人間を育てるということは、育てられる人間に自分がならないといけませんが、なんと手間の要ることでしょう。
 これまた、大変なプレッシャーです。

 好きでこの親の子に生まれてきたわけではないのですが、何か理由もあるのでしょう。
 いずれにせよ、子供を育てる前に、親が育たないといけません。あぁ、自分のためにもやりたいです、自民党子育てセミナー。

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