2002年10月27日(日) 【揺れ戻し】 | ||
略
ところで、岡山県議会の9月定例会でもないですが、DV問題の根幹である男女共同参画の潮流に対して、各地域で、いわゆる「揺れ戻し」という現象が出てきています。 曰く、ジェンダーフリーの主張は、家族を中心とした日本的価値を破壊するものであり、その運動の推進の背景には、政治的な意図を持った革新勢力が蠢いている、というのが根拠です。 一部で、イデオロギー闘争の象徴にされてしまっています。 個人的には、誰もが、幸せになるための話だと思っているのですが、なぜ、それで、喧嘩になるのでしょう?????本来は、楽しい話なのに・・。 私自身は、その主張自体には、与しませんが、一方で、例えば、「男女共同参画基本法・条例は、その破壊力に気付かない保守系男性議員の不勉強につけ込んで作ったものであり、既存の社会構造を変えていくために、これから、ますますパワーを発揮していくだろう。」と、革新系議員が、公言されておられますが、そのこと自体が、事実だとしても、そういった主張をすることが、かえって、逆効果になっている印象は否めません。 これは、本当に悲しいことです。 けんか腰の論調で迫り、面子丸つぶしにする、ということを、最もしてはいけない、実は、か弱い男性が、保守系男性議員という種族かもしれません。論破しても仕方ないのです。 ましてや、対処的な緊急の対応が必要なDV被害者の支援については、たちまち、行政を含めた対策が必要であり、己の主観や人生観や経験に基づいた袋小路の議論を議員がしている暇はないと思うのですが、「男女共同参画」という言葉が出てきただけで、保守系議員から、手が出難いものになってしまっています。 私は、DVや男女共同参画がらみの企画に出席する保守系議員は、私しか知りません。これは、もはや悲劇です。 例えば、暴走族対策から青少年対策さらには社会構造の変革と議論の次元は、対処療法的なことから根本的な問題まで様々であり、最終的には、社会構造の問題にならざるを得ないのは当然としても、今、たちまちできることはなんなのか、根本的な理解は不十分でも、まずは、結果オーライで、できることからやろうではないか、また、そういった部分で、関わってくれたら良いです、そういった雰囲気は必要です。 どうして、男性の保守系議員は、出てこないの?男性の参加者が、女性よりも少ないの?なにか、いつも、もったいない気がします。 ところで、DV問題は、また異なりますけれども、私は、男女共同参画企画において、一番大切なのは、可能であれば、まず、参加者、なにより主催者が、首根っこを捕まえてでも、せめて自分の連れ合いや家族を連れて和気藹々と参加することだと思います。 その実践と証明なくして、社会・他者は、変わりません。 | ||
Copyright (c) 2002 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp |