2002年9月19日(木) 【悲しい出来事】

 本日は、一般質問2日目。私の14回目の質問も無事終わりました。お忙しい中、傍聴にお越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。公共事業に対する知事の考え方が、如実に表れた答弁でしたので、また、ご紹介させて頂きます。


 本日は、1期生7人(うち、自民党6人)で、同期の30才代の4人が全員登壇しました。この中で、ある議員が、男女共同参画社会についてした質問に対する知事の答弁は、今も、信じられないものでした。

 「ジェンダー・フリー」と「男女共同参画社会」の違いについて、言葉の定義について、彼なりの解釈もあったのでしょうが、筋は通った考え方で、いわゆる女手で育ち、幼児を抱え、家族のあり方について、誰よりも一番取り上げてきた優秀な議員ですし、自民党的には、そういう言い方もあるかな、というように、単純に私も受けとめておりました。

 しかし、答弁は、頭ごなしの全面否定で、「一番若い議員なのに後ろ向き」「女性副知事を迎えて男女共同参画社会の推進に水をさすもの」と一蹴、さらには、後ろの方の席(幹部)も、揶揄するもので、はっきりと侮辱に近いものでした。
 内容がどうというより、人間性そのものを否定するような表現そのものが、とても地域を代表する議員に対するものではありませんでした。
 ニュアンスは、伝わり難いですが、ここに書くほどのことです。

 正直、なにか、よほど気に障ったことでもあったのかと、こちらが心配になるほど、らしくない答弁で、明日の新聞に出ることはないと思いますが、議会側から、抗議することになるかもしれません。
 それにしても、なんであんなに、ムキになられたのでしょう??今も信じられないです。

 皆様の多くと同様、私も知事支援ですし、それは変わらないけれど、今回ばかりは頂けません。一番公の場で、議員として最大の侮辱を受けた仲間のために、自分が得になることは一切ないと分かっていても、敢えて抗議します。
 とても、悲しい出来事です。


 幸せの形は、人様々でしょうが、 問題の本質は、男であろうが、女であろうが、人間として、命の価値を認められるかどうか、であり、手段としてのジェンダーで、ある考え方や生き方そのものを否定しては、本末転倒ではないですか?ましてや、言葉尻を捕らえて萎縮してしまうこと、それが幸せになる道ですか?彼は、そう言いたかったのだと思いますし、フロアには、それが伝わっていました。
 そういう考えでも良いではないですか。

 時として、ジェンダーを言う方が、性差を越えるどころか、同性のプライドを傷付ける場面を私は、何度も見てきました。いわゆるフェミニストを自称する男性、女性が、自分と同性を傷付けることもあるのです。

 あるいは、その人の生き様を、人生そのものを、その人が発したある一語をもって、魔女狩りの如く、全面否定する高飛車な態度、あなたはなにもわかっていないね、レベルが低いね、古いね、と決めつける傲慢さ、あるいは、そう受け取られてしまうような発言、これは、厳に慎むべきです。


 「ジェンダーに敏感になる」ことは、絶対に必要です。
 ただ、自分の「人権」を言う人間が、案外、他人の「人権」に対して、無頓着ということがありますし、今日その危険性が、本会議の場で、示されました。

 皆、幸せになる道を模索しているのに・・・・・。そのための男女共同参画社会だろうに。


 男女共同参画社会を否定しているわけでもなんでもないのに、反論は、多いでしょう・・・。

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