2002年6月23日(日) 【男女共同参画推進週間】

 本日、ある女性ばかりのいわば「演芸大会」で、最近、凝っている「旅姿三人男」を熱唱し、なにやら妙におかしかったのですが、還暦を過ぎられるあたりには、女性の方が、人生を楽しむことが、遥かに上手になっておられるのではないか、と痛感させられます。

 職業柄、バイタリティーの溢れる女性に、お会いすることが多いのですが、おそらく過去にこだわり銅像を作りたがる男性に比べると、女性の方が常に前向きにすら思えます。

 おそらく、男性ばかりの集いでは、あそこまで、盛り上がって笑えません。
 男女共同参画で、そこに、父ちゃんがいたら、かえって白けるのではないでしょうか。酒を飲んで、管を巻く、それのどこが楽しいのか、日本男児!

 そういえば、多分、銭太鼓は、パラパラに近いと思います。



 ところで、岡山市は、6月21日から27日まで、「岡山市男女共同参画推進週刊」に入っています。週間の行事が続いています。

 今年のテーマは、「男女の人権」で、性別にかかわらず、一人一人の人権が尊重される「明るいまち」をクローズアップするとのことで、本日は、「どうして殴るのか?〜ドメスティック・バイオレンス加害者へのアプローチ〜」というタイトルで、記念講演会が行われました。


 DVに関しては、被害者サポートという視点での取り組みは多いのですが、こうして、加害者、男性側にアプローチするということは、極めて重要だと思います。
 論者の言われるように、ある意味で、離婚という形で、DV被害者が、仮に解決を見たとしても、DV加害者の問題は、何一つ解決しません。

 例えば、暴力を持って育てられてきた(愛されてきた)DV加害者が、言葉よりも暴力すらもコミュニケーションの手段と考えているような場合に、適切なサポートがなされないと循環します。
 そういった、加害者の更生プログラムの必要性についての話は、首肯できるものでした。

 ただ、ビートたけしは、「貧乏は循環する」と言っていますが、様々な社会的な差別や矛盾、貧困が、暴力の源泉になっているとしたら、個人の責めに帰するほど、ことは単純でないように思います。

 正直に書いて、DV加害者の更生に関して、いかなる有効策があるのか、行政的になにがなしうるのか、非常に難しく、現段階で、DV被害者の救済にウェートがいくのは、致し方ないように思います。それが、最優先です。


 しかし、はっきりしているのは、DV加害者を止められるのは、同性の男性ではないか、ということです。男性が、DVの問題に己の問題として、自発的に動かないといけません。
 そういう男性の声を誰が上げるかです。

 敢えて言えば、男女共同参画推進週間ならば、男性側からの企画が、もっとあっても良いと思います。例えば、「DVを考える男性の集い」ですね。

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