2001年2月18日(日) 【DV(ドメスティック・ | ||
バイオレンス)被害者サポートシステム】 | ||
昨今、児童虐待と並んで、男性から女性への虐待が、社会問題化しています。岡山県でも、被害が激増しています。(いずれ老人虐待も出てくるという説もあり。)
本日「DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者サポートシステムの実現を」と称して、シンポジウムが開催されました。超党派(自民党を除く)で、参議院議員、地方議員も多く来られ、熱気のある会でした。 さて、DV(ドメスティック・バイオレンス)は、簡単に言えば、「親密な関係にある、あるいはあった男性からの女性に対する暴力」を言い、ここで言う「暴力」は、女性の人格の尊厳を@身体的A性的B心理的C社会的隔離で、侵すもので、具体的には、@身体的生理的後遺症A精神的後遺症B経済的打撃を与えるもの、です。 原因としては、@性別による役割の強要など男女の社会的な不平等が根底にあり、A例えば夫婦間のこととして、どこか許されて(不問にされて)きたこと、B女性の経済的な自立が困難だから逃げられない、などなど言われていますが、特殊なケースでなく、どこにも起こりうることです。 (私は、馬鹿亭主なので、精神的なDVを受けていると妻は言うと思いますが、皆様どうですか〜?) さて、現在国では、超党派の議員提案で、DV防止法の制定が検討されています。日弁連などは、明文で「女性に対する暴力禁止」をうたうように提言するようです。 一方岡山市では、男女共同参画社会基本法を受けての市条例の策定を急いでいますが、この3月には、部会の報告を取りまとめて、全庁あげての行動計画の指針の中に、性別による差別的取り扱いの禁止、DVの禁止といった条項を加えるのと同時に、具体的に苦情窓口を作りたい意向のようです。 もっとも、県の条例自体は、執行部の方が本日勉強に来られていた段階で、これからです。 ただ、平田の岡山県福祉センター内の岡山県女性相談所あるいは、クレドビル内のウィズセンターには、それぞれ相談員の方が待機され、真摯に相談にあたっておられます。 また、岡山県警の犯罪被害者対策室は、臨床心理士に委託したカウンセリング・アドバイザー制度を平成9年7月より始めており、また今2月議会に、24時間体制の犯罪被害者のための一時的保護施設開設の予算計上をしています。ちなみに、犯罪被害者相談ネットワーク(086−233−8349)、性犯罪被害については0120−001−797で対応されています。 さらに、いくつか課題があります。表題のDV(ドメスティック・バイオレンス)被害者サポートシステムの実現のために、 ・DV被害者が、自立して暮らすのに家を見つけるのが困難であるため、資金援助や公営住宅への優先入居ができないか。 ・DV被害者の就業について援助制度を。 ・DV加害者の男性に対する制裁の法的整備。 ・幼少期からのDV防止の教育の充実を。 ・DVを目撃した子供達の精神的なケアを(60〜70%いる?)。 ・保健所、福祉事務所、婦人相談所、人権擁護委員、民生委員、児童相談所、警察、病院などの、ネットワークの整備を。 ・女性の駆け込み寺のような民間活動(NPO)ができるか、できるとすれば利用者、スタッフ、ボランティア、なにより地域が、どう連携し女性を守るか。 2月議会の一般質問としては、最高の項目です。初の試みですが、重複質問になっても自民党からも出さんがために、一緒に勉強してもらって議員仲間の一般質問項目に振ることも、視野に入れたいと思います。 | ||
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