2003年8月25日(月)
【落書き調査隊長より御礼の言葉でございます。】

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 本日は、9月定例会に向け、補正予算が示されたため、農林水産委員会が開催されました。

 9月中旬からは、定例会、10月は、委員会調査、派閥研修会等、出回る行事が多い中、読めないのが、解散総選挙・・・。


 さて、昨日の「落書き一斉消去活動」に関して、落書き調査隊副隊長の通信でもあり、隊長からの御礼を掲載させて頂きます。


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                            平成15年8月25日

岡山中心市街地「落書き」一斉消去作戦
参加者、スタッフ、多くの協力者の皆様への御礼

                            落書き調査隊 隊長

                               岡崎 久弥


 昨日は猛暑の中、たくさんの方にお集まり頂き、本当にありがとうございました。その後、お疲れなど出されていませんでしょうか?

 想像を絶する暑さのなか、しかも日曜の早朝から、敢えて汚れる作業に従事いただいたボランティアの皆様の、崇高なお気持ちに、心からの敬意を表し、重ねて御礼申し上げます。

 また、今回より、岡山県青年団体連絡協議会に集う若手の社会人スタッフ、学生が、煩雑な事前準備作業、ペンキ処理など大変な後片付け作業の戦力として大いに活躍して頂きました。こういう志の高い若者は、我が街・岡山の将来の大きな人的資源、宝です。

 また、当日参加者には、県・市の行政職員有志、岡山県警青年警察官有志もおられ、市民の取組みをしっかりと支えて頂きました。

 そして国体推進キャンペーンマスコット「ももっち」ありがとう!

 そして当日の行動を積極的に報道していただいたマスコミ関係者のみなさん、ありがとうございます。


 それにしても、一時は「日本一の落書きの街」といわれた岡山の街がお陰さまで急速に修復されていっております。県の調査でも、「一斉消去」で消している岡山市街地中心部(1キロスクエア)では、1年半にわたり、落書きの増加が大きく抑制されていることがわかっております。

 昨日は、東京から視察応援に来られた世田谷下北沢商店街(日本最大級の落書き被害の街)の吉田理事長も驚いておられましたが、組織動員をしたわけでもなく、新聞やテレビをみて自主的に若い人が中心に集まり、しかも全体の8割以上が初参加者でした。
 昨日の成果は「ボランティア200人により、230箇所の落書き一掃」です。

 また、本日、エリア周辺を見ましたら指定外の箇所も多く消去が進んでおり、新聞や会報で当日のイベントを知った、地域や周辺の企業が自主的に消されたようで、その量は2割増し程度になる模様です。嬉しい相乗効果です。


 調査隊は、ボランティアの皆様と共に、この一年半の間に、延べ600人により、合計445箇所の落書きを消去してきました。多分、これだけ短期間でこれだけの人が、これだけの量を消した事例としては「世界初」だと思います。これも、ひとえに参加者みなさんの街への熱い想いと一致協力したパワーの賜物です。

 皆さんの努力の証がこれから街に何年も、ひょっとしたら何十年も残ります。また是非お友逹に「ここの落書きは私たちが消したんだよ」とお知らせ下さい。そして時々、壁を確認してみて下さい。そういう、なにげない自然な街への愛着が、街を良くし、楽しくして行きます。


 それにしても、「落書き消しがこんなに面白い作業だとは思わなかった」と皆さん口を揃えて言われ、今度、いつするんですか、と、次々にリクエストをされてしまいました。

 実は、数日前に、ある子どもボランティア団体と、社会教育講座の一環で、落書き問題解説と炎天下の中落書き消しをしましたが、子ども達も、われ先に塗りたいと押し合いへし合いになる盛況で、ボランティアの大人リーダー達も「子どもがこんなに喜ぶとは思わなかった」と驚いていました。

 他人様の壁に承諾を頂いて、歓迎されながら、大胆にペンキを塗る面白さ?も当然あるのですが、やはり人間には、傷ついたものを治したい、周囲の環境を良くしたい、人と社会の役に立ちたいという本能があります。これが健在である限り、この街の未来も明るいはずです。

 街は単なる建物の集合体ではなく、そこに集う人々の心の交差の場であり、人々の意志の力で街のあり方も大きく変わる事が証明されました。
 東京下北沢商店街振興組合理事長も、「多くの教訓があった。岡山市民の皆さんはすごい」と、勇気百倍、やる気満々で帰られました。

 …この夏の想い出が、皆さんの心の中に永遠に残りますように。

 では、しばらく暑い日がつづきますが、くれぐれもおからだを大切に。 また会いましょう!

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