2011年7月16日(土)
【小・中・高等学校のクーラーについて考える その2】

 熱帯朝。本日は、朝一で、新稔橋で街宣。来週から台風直撃の可能性もあり、郷内川と倉敷川の合流地点の湾曲は、本当に気になります。

 夕刻からは、医療法人万成病院さんの創立記念行事及び財団の研究助成金授与式もありましたが、いよいよ、地域の夏まつりが、スタートしました。まだ通知表が出ていない時期のまつりですから、この3連休のうちのまつりは、子ども達にとっては、少し気が楽かも。
 しかし、あまりに暑くて、設営される大人が、たいへんです。


 そういう中で、小中高の教室への空調の設置状況でありますが、まず、県立学校については、特別支援学校の各教室や高等学校の保健室や情報教室等を対象に、県教委が整備を行っています。しかし、国の補助制度は、特別支援学校は対象ですが、高等学校は対象となっていません。
 その中で、県立高等学校(中学校)の普通教室については、PTAや同窓会等の総会決定で申し出がある場合は、費用をPTA等が負担して、設置しています。

 したがって、県立高等学校55校の普通教室について、空調(冷房)は、1174室のうち、961室、81.9%に設置されています。私学も、同程度であり、私が思ったより設置されているという印象です。受験や夏期講習等もありますから、口が立つ高校生には、PTAが動かざるを得ないということがあるかもしれません。


 一方、岡山市内の小学校に目をやると、93の職員室、校長室、保健衛生室の全てに、空調設備設置。一方で、93校の普通教室について、冷房設置学校数は、12校。ただ、教室の数にすると、1482教室に対して、冷房設置数は、わずか21室。2%も、ありません。約半数の10室は、特別支援学級です。食堂(ランチルーム)がある教室でも、28校のうち、冷房設置は、4校。生活科、図画工作室、家庭科教室は、冷房設置は、0。救われるのは、図書室で、冷房設置は、100%。図書室に逃げろですね。
 ちょっと気になるのは、給食室がある学校が85校ですが、冷房があるのは、72校。

 市内の中学校でも、37校で、普通教室は、642室。冷房設置は、18室。特別支援学級でも、75室に対して、冷房設置は、2室。理科教室、技術教室、家庭科教室は、0。美術教室は、1室。こちらも、図書室は、100%ですから、やはり、図書室に逃げろです。保健衛生室に、空調がない学校が、4校。

 そして、市立高校については、13普通教室に、冷房なし。ただ、後楽館については、校舎新築ですから、どうなるのか。

 また、放課後児童クラブ、学童保育についてはどうなのか。
 今回、暑い9月には実施されないプールのあり方、さらには、教育委員会からの指導を含めた温度化対策の標準化の必要性について、御提言を頂戴いたしました。誠にありがとうございます。
 特に、扇風機の設置、屋上緑化や反射材を塗る屋上対策、グリーンカーテン等について、費用を含めたガイドラインづくりが、ご指摘のように必要であると思います。

 高校のように、PTA会費から、空調設置していく手法を小中学校の義務教育がとるのは、少し違うような気もします。施設整備として考えるべきだと思いますが、今のところ、市の教育委員会も、設置の必要性は感じているが、まずは、耐震化をすすめていき、その後の検討であるというスタンスです。

 限られた予算ではありますが、教育環境の整備の中に、温暖化対策が含まれる時期になっているのは間違いないと思います。

 休みや行事が増えて、授業時間が減る一方で、学習指導内容が、ゆとりを脱する中で、教室が昔より遥かに暑い・・・。暑いから夏休みを長期にとるという発想自体をやはり変えるべき時期に来ていると思います。なにより、先生方も持たないでしょう。日本の教育、日本の未来に、休めるまでの余裕がないのでは・・・・。子どもに合わせて、保護者も休めません。
 2000教室に、仮に300万円なら、60億円。ランニングコストもかかりますが、こういうお金を無駄と見るべきかどうか・・・。地球温暖化対策逆行の謗りも受けるでしょうが・・・・。


 JITTERIN’JINN=『夏祭り』
  http://www.youtube.com/watch?v=Divc9bS3zp8&feature=related

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