2001年6月20日(水) 【この頃の児島湖】

 本日は、特別委員会後の、A議員との恒例の勉強会に、B、C議員も、お誘いして、企画振興部のレクチャーを頂きました。
 皆さんご都合があり、8課にわたる、全4時間のロングランを全部聞かせて頂いたのは、私だけでしたが、かなり、内容が濃かったので、後日、大量に、やらかさせて頂きます。

 本日は、児島湖をきれいにする議員懇談会 が行われました。年に一度、児島湖問題を考える昼食会と言えなくもありません。


 そもそも、児島湖は、沿岸農用地(5100ha)の干害、塩害を一層するとともに、低湿地の排水強化及び干拓堤防(内堤)の安全を確保するため、農林水産省が、児島湾を昭和37年に締め切って造った(国営児島湾沿岸農業水利事業)人造湖です。

 湖の水質は、流域の都市化の進展や生活様式の変化等により悪化し、ここ20年来、環境基準(COD 5mg/リットル)の約2倍で推移しており、また、浮遊植物の増加、アオコの発生等、児島湖を取り巻く環境は非常に厳しいものとなっています。

 県は、昭和60年12月、湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼の指定を受け、湖沼水質保全計画を策定し、諸施策を計画的に推進し、第2期(H3〜7)、第3期(H8〜12)を経て、本年度は、第4期計画を策定します。

 また、平成8年に、湖を中心とした周辺一体を自然豊かで、県民が憩い、楽しむ場とするため、概ね2010年を目途とした水辺環境整備基本計画も策定されています。
 特に、本年度は、親水性を備えるとともに、野鳥の観察や水質浄化施設等を備えた児島湖ふれあい野鳥親水公園を児島湖畔に整備するための基本計画が策定されます。


 概して、普及啓発活動に関わる施策が、極めて多いのですが、対処療法としては、国営総合農地防災事業と下水道整備です。


 国営総合農地防災事業は、農業用水源としての児島湖の水質改善を目的として、平成4年度に採択。平成8年2月から、本格的な湖の底泥浚渫に、着手しています。

 全体計画は、平成15年まで、底泥浚渫、230万立方m(全300万立方m中)。事業費328億円。12年度までに、127万立方m、216億円。今年度は、30万立方m、29億6000万円。


 下水道整備は、昭和53年度に、児島湖流域下水道事業という県事業として着手。平成3年3月から、幹線管渠および浄化センターの供用を岡山市、倉敷市、玉野市、灘崎町、早島町が供用開始。
 放流水質は、極めて高い高度処理がなされ、全国でも高い水準にあります。 本年度は、さらに、浄化センターの増設工事が、行われます。

 全体計画は、処理面積18800ha。処理人口、84万人。事業費1900億円。処理能力、630000立方m/日最大。
 13年度末までに、順に、4900ha。26万人。782億円。118100立方m/日最大。

 極めて不適切な表現をすれば、岡山県最大にして最後の大規模公共事業かもしれません。

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