2012年3月19日(月) 【2月定例会閉会】

 本日は朝一で、久しぶりに倫理会館で朝起き会に出席させて頂いて、泉田で街宣。
 小学校の卒業式の今日、ぽかぽか陽気で、街宣が1時間を越えました。修練になりません。

 ところで、本日で、2月定例県議会は、閉会。
 約6487億円の2012年度一般会計当初予算案がメインですが、問題は、「震災がれきの受け入れ促す決議」が行われたこと。正直なところ、戸惑いの中にいます。


 3月15日の「こころ」の【がれき受け入れについて】で、『 もちろん反対ではないですが、今はまだ、積極的に動ける根拠が乏しい 』と、書きました。

 しかし、そこから急展開したということです。代表・一般質問戦が終わり、議案を付託された委員会も終わり、決議が、最後の議運で決まるという異例の事態でした。

 敢えて言えば、1日で状況が変わりました。正直なところ、16日の議会運営委員会の議論の詳細は、私も知らず、17日の新聞報道で知ったという状況です。


 これは、野田佳彦首相が、全国の自治体にがれき処理への協力を求めたのに応えたというよりも、「最も必要なことは、都道府県並びに市町村の主体的かつ積極的な協力による広域処理である」という、中央自民党の考え方だと思います。
 根拠ができたというよりも、政治的アピールの側面も、あるかもしれません。

 今回の議決では、県は、国に対して、「必要な情報の開示、住民への説明責任を果たすこと」を求め、さらに、国から県内の各自治体に対して、「適切な指導力を発揮し、通常の廃棄物相当と判断される瓦れきの受け入れについて、働きかけ等の適切な措置を講じる」よう、求めています。

 正直なところ、処理施設を持たぬ県が、具体的に何をするのか?何ができるのか?というと、国にお願いし、基礎自治体に、掛け声をかけるだけなのかと思うと、さみしくて仕方ありません。


 道州制に否定的な加藤紘一先生は、『都道府県は、国に対しては、地方の顔をし、基礎自治体に対しては、中央の顔をもつ、「ぬえ」のような存在です。 』と、おっしゃっておられますが、正直なところ、今後、県と基礎自治体との問題も、少なからず出てくるかもしれません。

 具体的には、私の現在の住居も事務所も、焼却施設からは極めて近いですし、かように、市行政においては、市民生活直結のリアルな極めて難しい問題となりますし、国が、「全て責任を負う」と言ってみたところで、負ったためしがあるのかを考えると、ましてや、県が、何をどう助けてくれるのかを考えると、岡山市が、簡単に答えが出せるとは、とても思えません。


 なお、瓦れきについては、福島県は県内で処理されるので、岩手県・宮城県のそれですが、運搬を考えても、西日本は、宮城県の分をというイメージがあるかもしれません。

 いずれにせよ、議会は閉会。次の本会議は、5月半ばの臨時議会で、委員会開催ですら、1ヶ月近く先になります。
 確かに、理想としては、否定できる内容ではないのですが、県としては、無責任に、格好で言うてみただけかと批判を受ける懸念もあります。

 少なくとも、「県のスタンスを言ったから、これでもう役割を果たしたからね。」では、すみません。様々な意味で、重大な決議になると思います。


 一方で、党内で議員定数について議論するチームも立ち上がりました。私もメンバーです。はっきりしていることは、議員定数削減は行い、少なくとも、岡山市選出議員の定数は、必ず減らすということです。これは、私の公約でもあります。


 馬場俊英=『センチメンタルシティ・マラソン』
   http://www.youtube.com/watch?v=DzTKvJuhKrE&feature=related

Copyright (c) 2012 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp