2002年12月30日(月) 【消防団の心意気】 | ||
昨夜は、所属の深柢分団を離れて、他の岡山市消防分団の年末夜警の激励に。
なにしろ、あくまで、消防団には、体育会系の消防団の掟があり、あくまで私は一分団員ですが、議員としてお邪魔すると、上座に通されることもあり、あるいは、分団長の横に座らさせて頂くこともあり、これは、分団員としては、たいへんなことで、正直に書いて、恐縮以外の何物でもありません。 団には、団の筋があり、それを分団長が体現されるという、男の誇りで出来ている世界です。命が懸かっているのですから、組織系統、指示系統は、常に意識されています。これは、非常に重要なことです。 しかも、それを繋ぐのは、精神的なもので、要するに、こういうのを「心意気」というのだと思います。 一方、考えてみれば、地域に暮らしても、年齢や職業が違えば、なかなかお互いに接する機会もないのですが、ワイワイと話が出来る、地域にとっても、非常に幸せなことです。 てなことを書きながら、実は、各分団には、落語の「二番煎じ」ではありませんが、いろいろ趣向を凝らしたことがあり、ご相伴に預るのも楽しみの一つなのですが。 今年から、昔は、午前4時までの消防分団機庫での夜警が、3時になり、そこから、0時までに短縮されました。ガソリン代等の経費削減等も見込めると言うことですが、自宅で待機状態であるということは変わりません。 なにしろ、職業も多様であり、年末だからと言って、年末に、分団員全員が、休みであるというような時代ではありませんから、特に、若い団員には、好評のようですが、初年度は、ちょっと早いかな、という感想もありそうです。 このあたりは、地域事情や分団の性格もあって、一概には言えません。ただ、陣中見舞いにまわるような私どもには、急かされるような感じもあります。 ところで、基本的なことですが、消防団は、消防局とは違います。非常勤の防災機関で、地域住民を災害から護り、被害を軽減することを大きな任務とする地域社会に奉仕する団体であり、消防団員は、身分としては、特別職の地方公務員になります。消防署員とは違いますが、公務員です。 消防団の歴史は、遠く江戸時代にさかのぼり、岡山市消防団は、昭和22年(1947)消防団令が交付され、1本部・16分団・1507名で発足し、昭和44年2月西大寺市との合併、昭和46年から隣接9か町村との相次ぐ合併編入などにより、昭和50年1本部・83分団・3925名を擁し、また、昭和53年10月には、方面隊組織を採用市内を4地区13方面隊に組織して、現在に至っています。 個人的には、消防団員になられる方が特別なのではなく、地域に住んでいる良い若いもんが、なぜ消防団に入らないのですか、ということをまず問題にすべきだと思います。 他人事でもなんでもない、自分の地域の防災のことで、誰にでも、機会はあるのです。いずれ、国籍や性別も問わない時代も来るかもしれませんが、現段階でも、常に、各団とも新団員を募集している状態です。 いずれにしても、誰もが、忙しい中を自らの時間を割いて、地域の防災のために尽力する、我らが岡山市消防団員です。 その誇りと「心意気」を共感しつつ、議員として消防を支援するがためにも、本日も、出来る限り、陣中見舞いにまわらさせて頂きます。 皆様くれぐれも「火の用心」を!! | ||
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