2012年3月15日(木) 【がれき受け入れについて】

 暖かい朝、七区入り口で街宣。

 いよいよ、年度末。23年度分の所得税の確定申告の受付も、今日まで。私自身の経験からも、営業マンの方々も、ノルマを課せられて、暖かくなる天気とは裏腹に、本当に厳しい時期です。
 一方、行政内部的には、人事異動が気になる季節。

 なによりも、あまりにも無様な政権運営や、なにか政権争奪戦の揚げ足取りのような議論に時間がとられるあまりに、国の経済対策を含めた補正予算の成立が遅くなり、地方では、補正予算の中身を繰り越さざるを得ないことに、情けなさと怒りを覚えます。

 ところで、倉敷には行けませんでしたが、東北楽天のミニキャンプも今日まででした。昨日、岩村明憲内野手右ふくらはぎの肉離れで、開幕戦出場が絶望的とか。昨秋の期待の中川大志選手に続いて、岡山で怪我をされると本当に辛いです。

 今秋は、最低でもクライマックスシリーズに出場して、秋季キャンプに戻ってきて欲しいものですが、こうして東北楽天が、岡山が準本拠地というイメージができてくれば、ありがたいと思います。
 本当に大切な3月11日に、東北楽天が岡山にいたことを我々も、重く受け止めるべきだと思います。

『羽ばたけ楽天イーグルス』 http://www.youtube.com/watch?v=ox4nuhnGxUI


 ところで、がれき受け入れについて、かたくなに拒否する答弁をされていた知事が、突如、受け入れを前向きな方向にという報道が、なされています。
 これが、議会閉会前に出てくることに、やや戸惑いを感じています。

 私自身のがれき受け入れについての考えは、先日、お問い合わせに対して、私の私信として書いたものがあり、それを一部まとめて引用させて頂きます。


 がれき受け入れについては、総論的には、例外なく、誰しも受け入れたいと思っていると思います。声高に嫌だという人を聞いた事はありません。
 私も、もちろん反対ではないですが、今はまだ、積極的に動ける根拠が乏しいと思います。

 端的には、各論的に、どこの瓦礫をどこに受け入れるかという、場所、そして費用が、問題になると思います。

 とりわけ、気になるのは、放射能の影響の問題です。がれきから少しでも、放射能が出るという事になれば、風評も含めて、一挙に受け入れ反対、責任追及という社会・政治問題になりかねない怖さがあります。

 特に、岡山県は、人形峠のウラン残土の問題を抱えているので、東日本からは良くて、鳥取からはダメなのか、という問題になりかねないというのはあります。これは、一つの懸念です。

 なにより、予算措置の問題です。

 特に、廃棄物に関しては、市町村レベルが主体になりますが、塩分を強烈に含んでいますから、予定耐用年数を越えて、確実に炉を傷めることになり、丸ごと全て埋め立てるのだとすれば、その最終処分場の確保も、難問です。
 現状で空き容量がないわけではありませんが、処理計画変更になります。

 それでも、受け入れるべきなんだ、と、知事が、県としてそれを言うなら、よほどの市町村への支援も必要ではないかなと思います。そこには、岡山市、あるいは、岡山市民の相当な覚悟も必要になります。

 端的に言うと、運搬費用や処分方法も含めて、国策で、予算措置を講じて、制度的に、がれき処理対策制度ができないと、市町村の負担や県の補助では、なかなか難しいと思います。



 人情や道義だけで、諸手を挙げて、OKとは言えない辛さがあります。

 言い訳がましいですが、地方自治体ごとの判断に委ねる限界を超えている問題で、やはり、方向を決めるのは国政だと思います。

 ただ、本来は、地方議会から、がれき処理が地方で行える制度設計を国に求めていく要望書を出すべきでした。

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