2011年10月22日(土)
【政令指定都市の県議会議員は、斜陽産業?】

 今朝は、朝から、カダフィ大佐と橋下府知事の顔ばかりTVに映ります。

 個人的には、二重行政を廃する橋下府知事の主張は、理解できますし、今さら、言うことは正しいが、手法がいけない、などと、申し上げたくはありません。
 座して死を待つか、起死回生あるいは即死を選ぶか、ここが一発勝負どころなのでしょう。放っておいても、物事が好転するような右肩上がりの時代ではありません。

 ただ、成功すれば稀代の大改革ですが、リスクに関して、弁護士(タレント)に戻ることができる橋下氏と同様の覚悟で、最後まで突っ走ることができる人間が、どれだけいるか・・・・。
 あるいは、独裁的強権的手法を防ぐために、無駄とも言える二重行政まで含めた迂遠な民主主義の手続きがあると見るべきなのか・・・。

 しかし、カダフィと違うのは、橋下氏は、命を脅かす軍事力は、持っていません。決めるのは、まずは、大阪府民、大阪市民といった有権者です。


 本日は、まず、上中里を降りて、北区役所・防災センター・地震の科学館へ。駅から丘を上がりますが、地震の科学館の周辺は、真横に、滝野川消防署。そもそも、滝野川公園内で、大きな滝野川体育館もあります。
 地域の方も、平素は意識されないのでしょうが、何かあれば、いつも行く場所に避難するという、合理的といえば、極めて合理的な災害対策だと思います。

 岡山で言えば、東山公園・奥市、山田グリーンパーク、京山の上に、避難することを大前提に、施設を集積したというイメージでしょうか。

 先進的事例として取り上げられているから行ったのではなく、単に、地震の科学館を見に行ったのですが、体育館の横には、消防署員の訓練場や寮があったり、その隣の平塚神社境内に、御町内の倉庫があったり、日常生活の中に、自然に災害対策を組み込んでいることに、なるほどなぁ、と思いました。


 そこから、四谷の消防博物館へ。分団員としては、見ておくべき施設で、四谷三丁目駅とは、地下でつながっていますが、ここもまた、建物は、そもそも四谷消防署。

 東京消防庁は、10方面に分かれ、消防職員18080人、81消防署、3消防分署、208消防出張所。消防車両は、1908台。消防ヘリコプターは、6機。消防艇9艇。ポンプ車488台、はしご車86台、救急車231台。消防救助機動部隊、特別救助隊、山岳救助隊、水難救助隊、化学機動中隊など相当数あります。これに、地域の消防団。

 やはり、最後に頼るは、江戸っ子の象徴の町火消しの消防魂です。


 そして、今回のメインの『議員の定数・報酬と役割のあり方(地方自治法の改正 定数の上限撤廃を受けて議会はどう対応するか)』へ。問題は、議員定数から、さらに先の選挙区定数の問題。

 いつもの都道府県議長会の主催ではなく、講師に市町村会の流れがあったこともあり、政令指定都市選出の県議会議員の悲哀を強く感じました。
 議員定数削減以前に、政令市の県議は、いるんですか?のレベル。政令指定都市で上げた税金を他の市町村に配ることを承認することのみに意味がある・・・・・うーん。

 静岡県では、県議の選挙区を政令市の区ごとではなく、政令市全域でという意見もあるらしいです。全市選挙区として、大胆に議員手数削減をするというのも、それはそれで良い案かもしれません。
 ともあれ、まったくもって、政令指定都市の県議会議員は、斜陽産業のように思います。・・やることは、いっぱいあるんですが、間違いなく、議員定数削減の議論の中で、真っ先に削減すべき対象。


 飛行機がやや遅れて帰岡し、落書き一斉消去の打ち合わせ。

 さだまさし=『案山子』 http://www.youtube.com/watch?v=aeRWeAtvGj0

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