2009年2月19日(木) 【「ポップ」なデザイン】

 本日は、総務委員会。2月定例会に上程される2月補正予算協議額について等。

 愛称募集する消防防災ヘリコプターのデザインについて、個人として、明確に反対の意見を述べさせて頂きました。岡山県の防災の象徴として、デザインのコンセプトが、『リズミカルな3つのサークルパターンで、晴れの国の空、瀬戸内の青、岡山の山野をポップに表現』するという、その「ポップ」なデザインが、どうにも我慢なりませんでした。デザインがどうと言うよりも、そもそも、消防防災ヘリの機体デザインのコンセプトからして、大間違い。
 私は、これでは県民の皆様に、とても責任を負えません。

 派手さはなかろうと、奇をてらうことなく、県民の命を守る象徴として、安心感がある、しかし堂々たる品格あるデザインであれば十分で、腹から見ると団子三兄弟で、観光宣伝じゃないんぞ。ヤッターマンじゃないんぞ。ラビットパンダじゃないんぞ。

 命懸けの場面で出動する消防防災ヘリコプターについて、命懸けで議論してきたのに、なにがポップなら!と、いうことで、緊急救援活動や総合防災訓練、他県の大災害時の応援に出ていくのに、血塗れの人を救いに行くのに、泣き叫ぶ人達を守りに行くのに、私は、本当に恥ずかしいです。あれが岡山県の消防防災ヘリですよと、よう言いません。議会がチェックせなんだんか?と、言われとうない。

 岡山県立大学の方と危機管理監が勝手に決めたのであり、私は反対です。当局が、消防防災ヘリを所詮は、ポップな物と思っていたのですね。物事を生き死にで考えていない証拠です。
 コンセプトを再考して、見直して欲しいです。幸い1ヶ月早まったとは言え、納期は7月末で、時間があるのですから。

 もちろん、消防防災ヘリでなければ、そういうデザインもあるんだろうなと、かわいいなと思いますので、デザインのセンスを冒涜しているのではありません。問題は提示されたコンセプトです。

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