2006年11月20日(月)
【復旧は急がねばならないが・・・】

 朝7時過ぎに、大久保地区で、津山線脱線事故の影響で、沈下橋を渡って、バスで通学する児童・生徒を見送りました。昨年2月のデジャブのようですが、特に低学年の児童には、長期化すればするほど、朝7時から午後5時の往復は、こたえてきます。また、保護者や地域の負担も問題になってきます。高校生も数人乗り込んでいるからには、バスの運行に県教委も関係します。

 昨年の場合は、落石が防御柵からずれ、列車が落石を警戒して減速してもいて、なおかつ、事故となると、いかに手を打つべきか、少なくとも、安全管理の全てをJRの責めに帰するならば、そもそも論が浮上しかねません。

 民地から崩落した場合、復旧に、所有者、JR、地元行政のどこが負担するか、まして、人身事故となれば、この後起こる事故は、致命的な人災とも言われかねず、責任を一身に受けて、おいそれと再開とは言い難いものもあります。もちろん、JRが復旧しない限り、下の県道の通過も可能という判断も、出し難いものがあります。

 今回の事故は、警察と行政、JRの連携が悪かったと、批判の声もありますが、まだ夜が明けぬうちの落石による道路の陥没で、交通止めにしても、二次災害のおそれがある中で、道路の落石=線路の保守点検の必要と捉え、斜面を上がり、線路の確認まで警察が行うのは無理もありました。
 特定の誰が悪いという犯人捜しをしても仕方ない状況です。

 少なくとも、県が、民間企業としてのJRに厳しく安全管理を求めるのは理解しますが、そうなると、公共交通機関の安全確保のために、応分の財政支出的な覚悟は必要です。いわんや、旭川両岸道路の早期整備や、架橋問題の強い要望もこたえる必要があります。

 それでも、ともかく急いで通せば良いのだとも言えず、今回は、少し長引くような気がします。

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