2005年6月24日(金) 【風倒木の被害について】

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 本日は、昼食時に、岡山県森林・林業活性化促進議員連盟総会。木材の需要拡大、担い手育成、バイオエタノール等環境を意識した用途拡大など課題も多いですが、気になるのは、特に、渇水対策とも重なる風倒木の被害について。

 昨年の台風23号による風倒木被害で、昨年12月に激甚災害の指定を受け、復旧計画等に基づき、森林災害復旧事業や風倒木応急対策事業等で、被害地の復旧が進められています。
 特に、倒木の滑落や土砂の崩壊等の二次被害の恐れのある危険箇所についても、総点検が行われ、計画的な復旧作業が行われています。

 ただ、復旧といった場合に、植林まで加えた原状に戻すことの意義や、既に死者4名を出した復旧作業に伴う危険など問題もあります。

 いずれにせよ、山肌が露になり、保水性の無い状況に暴風雨となると何が起こるかわからないということで、かような空梅雨よりは、適度に梅雨は梅雨をしてもらわないと困ります。



 ちなみに、風倒木に関しては、総被害65億円とも言われる被害面積約5500haのうち、20年度までの5ヵ年に、4500haを復旧する計画であり、6月末までには、15%の665ha、今年度中に、約4割に当たる1700haが復旧できる予定です。

 また、倒木の滑落や土砂の崩壊等の2次被害が危惧される危険箇所として766ヶ所(680ha)が把握され、危険度別に、A、B、Cと分けられていますが、危険度Aについては、6月末までに、84%の復旧が完了する見込みです。

 しかし、森林所有者の不同意や地形的な制約により、復旧計画が立たない危険箇所もあり、適切な対策が迫られるところです。

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