2005年2月27日(日)
【陸の孤島を生まないために=公共交通機関の重要性】

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 朝一で、気になっていた、昨日土砂崩れで列車が乗り上げたJR津山線の現場に。回送中の列車運転手の方が、軽い怪我で済んだのが奇跡で、少し時間がずれていたら大惨事でした。
 津山線自体は、折返し運転で動いてはいますが、並行する旭川沿いの県道が通行止めになっています。
 復旧には、意外に時間がかかりそうです。十分な安全面の担保がある上での早急な回復を要請致します。
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 午後からは、日本耳鼻咽喉科学岡山地方部会や岡山県難聴者協会主催の「耳の日の集い」にお邪魔して、岡山大学のノートテークの取組みと、難聴と耳鳴りについての講演を拝聴致しました。

 平成12年12月定例会の私の質問から(ニュース・ステーションの報道と重なり)、県の新生児聴覚検査事業は始まり、要約筆記クラブ支援も含めて、ことさら強い関心を持っている分野です。


 ノートテークの制度的保障は進めていかなくてはいけない課題だと認識していますし、一方で、こういった催しに、健聴者が、もっと集まることの啓蒙も必要だと思います。

 なぜならば、少なからず、誰でも、総入れ歯のように、ある程度の難聴にはなるわけで、大切なのは、そういった状況を本人が克服するというよりも、まわりのちょっとした気遣いや工夫で、それを障害や困難というものに、してしまわない手もあるように思うからです。

 それを普通に知っておくべき事が何よりも肝要だと思うのです。
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 ↓ 詳しくは

 現在、損傷はさほどない県道を重機が塞いでいますが、宗谷山の土砂崩れが止むとも言えず、あるいは、発破をかける可能性もあり、その場合、レールを超えて、下の県道に確実に落石。

 道路管理者の県としては、既に、落石で窓ガラス直撃の事故が発生し、現在でも落石の可能性が非常に強くある命懸けの道路をお通り下さいと言えるはずもなく、ましてや、これから発破ということになれば、この鉄道・道路封鎖は、意外に長引きそうです。

 とにかく、JRが安全ですと言わない限り、県も安全ですとは言えません。



 気の毒なのは、牧山地区の方々です。以前の水害でも、交通が遮断され、今回は、津山線も、県道も、岡山市内に通じないという事態になりました。

 もちろん、道路自体は、一度北上し、御津経由で、53号から岡山に抜けることは可能ですが、超大回りです。旭川左岸道路は、極端に狭く、不便は否めません。

 しかし、何よりも、困るのは子ども達で、牧山分校が廃止されて、牧石小学校までは、津山線で通っていたわけですから、明日からの通学に、たちまち支障が出ています。
 結局は、保護者が手分けするという意味では、馬屋下と同じ手法を緊急にとる以外に手がないということです。

 いずれにせよ、代替バスということになれば、53号の深刻な交通渋滞に巻き込まれて、公共交通としての鉄道の定時性の確保は、不可能です。



 そもそもが、牧山は、百間川のさらに上で、旭川も極端な蛇行をしており、浸水の被害対に加えて、土砂崩れも発生するという厳しい地形です。また、しかし、なんとも言えない、ほっとするような風情も感じられます。

 新岡山市の岡山・御津間では、最も未整備の主要道が、この牧山の県道で、かねてから道路拡幅の要請もあり、こういうことがあると、さらに整備を急がなくてはいけないと思います。

 いずれにせよ、一刻も早く、安全性の担保がある上で、この県道の復旧を要請します。



 加えて、JR津山線において、列車が落石を警戒して減速していたのは、実は、今回の場所ではないと聞きます。

 今回の場所も、防御柵はあったわけですが、この際、徹底的な安全チェックも必要です。

 とりわけ、昨年の台風で、JRの線路沿線に、どういう影響があったのか、どういう調査をされて、どういう対策を取られているのかの行政側の把握も必要です。



 そして、今回さらに明らかになったのは、いわば市内の過疎地域の公共交通の「切り捨て」状況をいかに行政がフォローしていくことの重要性です。
 まさに、陸の孤島になりかねない地域が、幾らもあります。

 自由化が、一方で過当競争と、一方で切り捨てを生むのではないかという懸念はかねてからあったわけですが、特に影響があるのは、交通弱者とも言える高齢者や子ども達です。

 体系的な支援策を考えないといけない状況です。

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《「こころ」に残る市井のあの言葉》

 意識しないから邪魔にならない
 邪魔にならないから困らない

             (情動反応する耳鳴りを克服するために)

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