2008年12月1日(月)【あの消防防災ヘリコプターが納期遅延に】
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 まずもって、ハマの番長こと三浦大輔投手の横浜ベイスターズ残留、誠におめでとうございます。石井琢は解雇でカープに行くし、鈴木尚も引退だし、V1戦士が本当にいなくなるところでした。


 さて、そうしたおめでたい快晴の朝、12月定例会が始まりました。選挙直後の知事の所信表明および提案説明がありましたが、なんと言っても、本日のトピックスは、我が総務委員会で発表された消防防災ヘリコプターの納入時期が遅延するという発表。
 これは、極めて遺憾な酷い話です。

 思い起こせば、5ヶ月前の6月24日の総務委員会では、購入のための契約議案を9月に出される構造改革プランとのからみで判断すべきであると継続審査にしました。
 ところが、知事からの強い要望で、一転、自民党が賛成、私は、本会議場を退席するという「事件」が起きたのは、記憶に新しいところ。
 
 私は、この判断が今も間違っているとは思っていませんし、どういう答であれ、自民党がぶれて、その影響は知事選挙の対応にも及んだ、混乱の直接的契機であったように思います。
 
 
 そもそも、今年の冬、2年間で購入する予算をなぜか突如1年に変更して要求。仕様書で来年3月31日を納入期限としたため、応札ができない業者も発生。
 財政危機宣言をしながら、これだけは特別と、無理からに議会に議決を要求。今は中央に帰った、山口副知事が暗躍しました。
 
 その消防防災ヘリコプターが、年度末には納入が間に合わず、来年の8月末に納期がずれ込みますという報告・・・。ひでぇ・・・。
 しかも、その遅延する理由を明確に言いません。どこまで、ケチがつくのかしらん・・・・。
 
 
 なによりも、こんな重要なことを知事は本会議で、一切言及せず、しれっと、「地震等の大規模災害時に特に大きな効果を発揮する消防防災ヘリコプターを導入するほか・・・」とだけ言われましたが、納期が遅れることについては、休会後の我が総務委員会で報告すればいいという、その判断自体への批判も上がっています。
 そんなに単純な問題ではありません。
 
 
 契約書によれば、こちらに責めがないので、期限延長の届出書も提出されておらず、期限の延長の承認などしておらず、極端な話、損害賠償を求めて、契約解除もできる状況です。
 少なくとも、遅延日数一日につき、1000分の1(100万円以上!)遅延料の徴収ができます。3月末が8月末になれば、1億5000万円以上の遅延金。
 
 ただ、市町村から協力も貰って、訓練もして、実際に運航するには、さらに2ヶ月。その間に、出動すべき災害があったら、いったいどうするんだ?という話にもなります。
 
 
 具体的には、今年度予算で執行できないので、来年度に明許繰り越しの議決が必要で、またまた2月定例会で、我が総務委員会の大問題になることが必至。
 さすがに、契約解除という声までは上がりにくいでしょうが、遅延料の徴収については、経緯が経緯だけに、絶対に緩めるなという声が上がるでしょう。
 
 
 今回の構造改革大綱では、道州制の議論も不十分なまま、という認識が広がっており、この12月定例会も、当選後祝儀相場はない非常に厳しい議会になりそうです。
 
 もっとも、私は、道州制推進派で、その点における知事の考えには、全く批判的ではありません。ただ問題の本質には、市町村合併の結果、郡部が疲弊し、都市部と格差が広がったという問題であり、改革の美名が、県民生活を必ずしも豊かにしないのではないかという不信感があり、非常に根が深いものがあります。

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【近くて遠くて近い姫路】
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 さて、先週の土曜日は、JCの関係で、夜には、せっかくの久しぶりの姫路でしたので、夕刻前に車で着いて、散策しました。こういうのは職業病です。
 
 特に、気になっていたのは、西バイパスから近い桜山公園を中心にした森の中の子ども達の施設。
 姫路市『自然観察の森』に加えて、姫路市立宿泊型施設『星の子館』と姫路市立『姫路科学館』と兵庫県立『こどもの館』が、美しい紅葉の中、近接して建ち並んでいます。どの施設も物凄く立派です。
 
 幸い、伊島町の岡山県立児童会館は、ある意味、激しい?運動も功を奏して、2年間の延長を決めましたが、同じ県立施設でありながら、平成元年建設の『こどもの館』は、半端でなく立派でした。
 
 むしろ、安藤忠雄氏設計の打ちっ放しの豪奢な施設で、費用対効果を含めた機能性についてどうかなと思えたり、なにより、これは維持管理が、たいへんだろうなぁと心配になりました。
http://www.kodomonoyakata.jp/index.html
 我々も、県立児童会館にここまでのものは、求めませんが、岡山市や民間との連携等、まだできる事があるように思います。
 
 
 幼児教育センターを内部組織に持つ大型児童館ということで、兵庫県地域活動連絡協議会(母親クラブ)との連携など勉強になりますが、こうしたセンター機能が、兵庫県において、姫路にあるというのは、思うところがありました。
 逆に言えば、様々な県のセンター施設が、神戸市以外にある、あるいは、そういう要請が働くのかもしれないな、ということです。
 
 兵庫県で、NO2の姫路市の人口が、53万6000人、神戸や大阪に近い尼崎や西宮でなく、あるいは、播磨という括りもあってか、幾ばくかのセンター的な県施設が来るのかしら・・・。
 ちなみに、統合したので、正門には、姫路工業大学と兵庫県立大学の両方の看板が掛かっていました。
 
 そうこう考えると、岡山市が政令指定都市になって、これからの様々なセンター機能をどこにおくべきかという議論になったときに、岡山市と倉敷市と津山市との綱引きにはなるのだろうな、と思います。
 倉敷サイドからは、今後は倉敷重視ということは言われそうです。
 
 
 特に、国際交流センターや児童会館もそうですが、措定管理者制度の導入で、コストばかりを重視して、センター機能ということに対して、県行政が、いささか軽視しているように感じられます。
 
 こうしたことで、結果として、頑張っている岡山市は、岡山市の独り施策になって、県内の他市町村を敵に回し、さらに、県行政との乖離が進むようなことにならなければ良いが、と祈ります。
 そのためにも、岡山市と岡山県が一体になって、現在ある県のセンター機能を果たすような発想で、全てを行っていく必要があると思います。
 
 
 それにしても、12月22日には、姫新線と播但線の高架化が完了ということで、今は、JR姫路駅構内も、周辺道路もややこしくなっていますが、そのあたり、かなりすっきりしてくるのでしょう。
 
 一方通行等の工夫はなされてもなお、煩雑な道路ではありますが、JR姫路駅北口を出ると、姫路城の天守閣がまっすぐに見える街の風格は、悔しいですが、岡山以上。
 土曜日の夜ということもあって、商店街は、一見、ルミナリエ的な賑わいがありました。
 
 さらに、山陽姫路駅やバス路線を見るにつけても、大阪や神戸がひどく近いという感じでもないのですが、完全に、岡山の方は向いてくれていないのを感じました。姫路は姫路。確かに、岡山から姫路にも意外と行かないものです。
 
 新幹線で25分の岡山に、JRは、今後も、新快速を走らせてはくれないでしょうから、県境でやはり、関西圏と岡山は、切れてしまうのでしょう。
 それでも、姫路と岡山市のような都市間連携は、広域観光を含めて、もっともっと進めるべきだと思います。
 
 ちなみに、医療ヘリコプター導入の議論が、兵庫県でもあるようですが、なにかあれば、岡山からも、どんどんお助けに行けば良いと思います。
 自動車でも、高速で、1時間もかからないのですから。
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2008年12月2日(火) 【「熱さ」という新たな岡山マインド】
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 快晴の師走の空。一般質問原稿起案のため、会葬とお使い以外は事務所に籠もって、受験生のように資料と睨めっこ中です。

 お使いは、恭子夫人から頂けるということで、萩原代議士の事務所に、キムチを頂戴しに行くというもので、最近野菜が多く入ったので、これが今夜の我が家のキムチ鍋のメインになるわけで、超重要な任務でした。やはり、この季節、鍋ですね。


 さて、本日、県庁と市役所に、ファジアーノ岡山のJリーグ入りを讃える懸垂幕が掛かりました。

 私は、岡山に、初めてのプロサッカーチームが生まれたということもさることながら、ここまでの過程で、岡山にもっと大きな物が生まれたことを喜びたいと思います。
 なにか、岡山の文化が、変わった象徴のように思うのです。それは、岡山を強く愛する気持ち、岡山を強く誇る気持ちであり、「熱さ」と表現できるものです。

 もちろん、選手達やスタッフの皆さんが、一番強くこの「熱さ」を持っていたからこそ、JFLを最短の時間で突破する快挙がなしえました。サポーターの中心の方の「熱さ」が、ホーム最終戦には、1万人以上の「熱さ」になりました。

 それでも、特に、先輩方の御指導を頂きながら、中心となった30才代、40才代の世代が、「熱さ」でそれを引っ張っていったことが、私は、これからの岡山県の物凄い宝だと思うのです。
 もちろん、「うらじゃ」を通じて、醸成されてきていた岡山の「熱さ」が、かなりあったと思いますが、確かに、この街の「熱さ」が生まれたことを感じるのです。もっとも、JCやYEGには、もともと「熱い」人が多いように思いますが。


 「熱さ」という言葉は、以前からありましたが、ここ数年来、岡山の街で頻繁に聞かれるようになりました。「あの人は、熱い人じゃ!」という言葉が、飛び交う中で、変な話ですが、最高の誉め言葉として、「熱い」と言われることを男同士で競っていたふしすらあります。
 ちなみに、私は、やや躁鬱気質気味なので、「熱さ」に、かなりムラがあることを自覚をしています、はい。
 ともあれ、「○○さん知ってる?」と言われて、「その人、熱いん?」というのは、重要なポイントになっています。


 ただ、この「熱い」という言葉の意味は、短気で、すぐ怒るということではないというのは当然ですが、非常に定義しずらいものもあり、どこか向こう見ずな、危なかしいところがある一方で、何かのために、誰かのために、己を擲って、ひたむきに、突き進んでいく純粋さも含んでいるように思います。
 そして、かって幕末の志士達は、何かにつけて、そうだったというのですが、ともかく、「熱く」生きて、感動して泣きたい!と思っているのです。

 少なくとも、かって、その勘定高さ、頭脳明晰さなどの特徴から、大宅壮一氏は、「岡山県民は日本のユダヤ人」という、ユダヤ人にも、岡山県民にも、失礼な表現をしましたが、その対極にあるのが、「熱い」岡山県民です。

 バブルの絶頂、バブルの崩壊の拝金主義の中で、日本中が、あたふたする様を見ながら、物や金で計ることができない別の価値尺度を持つ世代は、時には、理屈を越えた「熱さ」で動くことがあります。
 いや、むしろ、「頼む、泣かせてくれ」と、「熱い」ものを求めています。


 確かに、ひとつのスポーツ文化が育ったわけですが、岡山県に最も足りなかったもの、他県から失笑を買った『燃えろ岡山県民運動』まで行わなくてはいけなかった岡山県民では、もはや我々はない、という認識が必要だと思います。

 そして、考えようによっては、この「熱さ」は、様々な方向、様々な分野、に向かい得る可能性があることの理解も、必要です。強い怒りにも転化しうるものです。

 逆に言えば、保身に走る、言い訳をする、あれこれ理屈をこね回す、都合の良い方にすぐ乗り換える、自分だけ特をしようとする、仲間内で馴れ合いをする・・・・こうした「熱く」ないものを評価しない、もっと言えば、何かをするなら、たとえ一人きりであれ、体を張った本気さ、「熱さ」を伝えなくてはいけないということです。

 「熱い」ものが感じられなければ、幾ら綺麗事を並べられても、物事は進みません。むしろ、伝わらんなぁと、逆効果ということすらあります。


 もっと言えば、いかなる世界においても、リーダーたらんとする者は、「熱さ」を発信できないといけない時代であるということです。おそらく幕末の吉田松陰や高杉晋作の「狂」に近い物が求められている、裏を返せば、それだけ時代が荒れているということでもあると思います。

 さらに言えば、時代が乱れるほど、人は、ただただ真っ直ぐな純粋な「熱さ」に惹かれるのだと思います。今、時代が求めているのは、「熱さ」です。
 

 この「熱さ」を換言すれば、気概、気魄、気合い、意気ということになると思います。正確な訳ではないと思いますが、日本で使われる英語のマインドという言葉にも、それに近いものを感じます。

 今、岡山県は、確かに危機的な状況にあります。しかし、だからこそ、今、政治に関わる者のマインドが試される。大綱だ、プランだ、ビジョンだという言葉の羅列の中で、一番重要なのは、どれだけ岡山県を「熱く」思っているか、そして、それを伝えられるか、そのマインドです。

 もちろん、これは、国においてもそうです。麻生総理から、私は、「熱さ」を感じません。殿様が、下々の暮らしぶりを観に、城下をまわられる「上から目線」で、政治をやって貰っては困ります。

 実は、根っこにおいて、純粋なものを求めているという意味では、やはり、日本人は、素晴らしい民族だと思います。よほど、「熱さ」に応えない、あるいは、「熱さ」が分からない、もっと言えば、そもそも「熱く」ない政治関係者の方が、どうかしていると思います。


 と、いう時代認識のもと、一般質問原稿を書いています。
 それが、「熱い」施策かどうか、そこに、新しい岡山マインドがあるかどうか・・・・つまりは、「金じゃねんじゃ!気合いじゃ〜!!」ということか・・。
 で、穏やかな御性格なので、知事は知事なりに、「熱い」のですよ、きっと。このあたり、私のような振幅のある性格ではないのです。
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2008年12月3日(水)【『誕生』】
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 12月にしては寒さの緩い今朝は、JR岡山駅西口で恒例の自由民主党青年部局の街頭演説。ゆえあって、ショートバージョン。
 それにしても、この経済情勢、半端な手法では乗り切れないのではないかという気がします。


 そこから、県庁の議会図書館に。一般質問の原稿は事務所のこのパソコンでは捗らないと昨日覚ったためですが、その判断も甘いものがありました。

 今日は、ファジアーノ岡山の選手、監督、社長が、知事にJ昇格報告に来られると言うことで、そこから玄関で、職員の方々とお迎え。私の自動車には、ファジアーノの中型の旗が積んであるので、一緒になって思い切り振っているうちに、どうしてもそれにサインをして欲しくなり、3Fで「出待ち」。
 たまたま市長が来られたりもしましたが、既に、一ファンになっており、県議会議員としてどうなのか、という・・・。最も、一般質問の話も当局とはしつつです。

 首尾良くキャプテンや監督にサインが貰えて、喜びつつも、担当課の方と、それにしても、一方で「来シーズン登録を行わない選手」の話(関選手は、個人的には、すごく好きでした。今朝の朝日新聞では、藤井前キャプテン・・・。)などしつつ、議会事務局で、旗を見せてまわり・・・・嬉しかったのでしょう。
 『誕生』をファジアーノを去っていく選手と来る選手のために送りたいです。
http://jp.youtube.com/watch?v=NgAHQRuCCqc

 
 なんとか、原稿も8割方出来つつありますが、そこに至るまで、その他、様々に、うろつく自分を客観的に見るにつけ、学生時代に定期考査等の試験が、無茶苦茶悪い理由がよく分かりました。
 すっかり自己嫌悪です。
 
 明日から議会は再開します。 
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2008年12月4日(木) 【一般質問はトップバッターです!】
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 本日より、本会議再開。代表質問は、自民党と民主党。
 自民党の代表質問では、敢えて、消防防災ヘリコプターについて言及せず。政務調査会の打ち合わせ以後、かなり議論があったらしいのですが、質問が無いというのも、やや不自然かなぁ・・。

 さて、私の36回目の一般質問ですが、早ければ早いほど良いと希望したら、9日(火)で、トップバッターになってしまいました。これはこれで驚きました。というより、焦るわけです。
 しかも、今年も始まりました!忘年会!!

 それにしても、今回は、17人の登壇と、異例の少なさ。確かに、今さら、聞くこたぁ何もねぇや、どうせお金もねぇや、という気分は分かります。だいたいが、代表質問からして、真新しいことがありませんでした。ある意味では、議論をかなりして来たということもあります。
 でも、言いたいことが、ないわけがないです。
 
 さて、今日は忘年会のはしごです。明日もですが。原稿がまだですし、開会中は、飲酒は、勘弁して貰うしかありません。
 12月だーい!http://jp.youtube.com/watch?v=npMJlymaZVc
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2008年12月5日(金) 【一般質問傍聴のご案内】
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 本日は、代表質問2日目。公明党。
 定額給付金が県内では、ざっと300億円ということになるようです。知事も、経済波及効果については、言明されませんでしたが、将来振り返ってみて、非常に分かり難い国策かもしれません。
 一方、今年も、年末ジャンボ宝くじの幸運の女神が控え室にやってきました。販促活動の一環。昨年は、末等しか当たりませんでしたが、ここはひとつ、来年度からは、政令指定都市・岡山市にも入りますが、岡山県財政に寄与すべく10枚購入。
 裁判員制度と同じで、仮に3億円当たっても、皆さん内緒にしておきましょう。それにしても、今年最後のせめてもの楽しみです。
 昨年ぽしゃった武道議員連盟再構築の動き。非常に良いことです。

 今日も、これから忘年会のはしご。定稿はまだですので、会合中もやりとりが続きます。夕刻が近づくにつれて、俄に冷え込んできました。皆様、良い週末を!!
http://jp.youtube.com/watch?v=c2mbtUoGQK8
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                       2008年12月吉日
 県議会一般質問傍聴のご案内VOL.39
          岡山県議会議員 総務委員会委員長 佐藤真治


 平素より一方ならぬお世話になりまして、誠にありがとうございます。 さて、10月26日投票の大激戦の知事選挙を経て、4期目の石井県政がスタート致しました。まさに、「景気対策」か、「財政再建」か、「改革による経済成長」か、幾つかの選択肢の中で、国は大きく、当面の「景気対策」に舵を切ろうとする一方で、地方は、国のように赤字国債の発行や増税という手法を持たないため、岡山県は、6月の「岡山県財政危機宣言」を受けた『財政構造改革プラン』、さらには、大激論を経た『行財政構造改革大綱(案)』を示し、総額396億円の財政効果を目指す、いわば全治4年のさらなる改革を断行します。
 特に、県庁職員の方々の全都道府県中で最大の平均7・4%の給与カットも行われ、しばらくは、岡山県にとって最も厳しい時代が続くと思われます。
 特に、今年度は、私が、委員長を務める総務委員会がまさに当たり年で、この行財政改革の問題に加えて、消防防災ヘリコプター、倉敷チボリ公園、岡山市の政令指定都市化、道州制など、岡山県の重要課題について、非常に難しい議論を続けております。しかし、こういう時だからこそ、必ず未来に花開く蕾をしっかりと育てて参ります。
 また、自民党県連青年局長としては、昨夏からの毎週の岡山駅前等の定期街頭演説も70回を超えましたが、麻生政権誕生以後、結党以来、最も厳しい状況にあると益々肌で感じるようになっており、来たるべき総裁選挙、解散総選挙においては、まさに、私自身の真価も問われる激しい戦いになるものと覚悟しております。

 さて、電子メール配信による県政報告も、「継続こそ力なり」と、通算で3110号を越えましたが、本日は、36回目の一般質問の日程が決まりましたので、お知らせをさせて頂きます。今回は、一般質問初日、12月9日(火)のトップバッターです。午前10時30分開会ですので、それまでに、議場にお越し頂ければ、確実に傍聴頂けます。

 今回は、総務委員会での議論は質問ができないため、Jリーグ入りを決めたファジアーノ岡山の支援という話から、現下の厳しい経済状況における中小企業への支援、マスカット生産振興、農商工連携、警察署所管、パーキングパーミット制度等々、多岐にわたり提言、質問をさせて頂きます。
 ご都合がつくようでしたら、是非ともご来場下さいませ。心からお待ち申し上げております。(なお、ケーブルTV、インターネット中継もございます)最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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              一般質問項目

1 全国知事会議の役割等について     (総務)[ 知  事 ]
2 マインドについて           (総務)[ 知  事 ]
 (1)県民性の変化等
 (2)職員への伝達
 3 ファジアーノ岡山について
 (1)支援策              (生環)[ 知  事 ]
 (2)総合グラウンドの在り方  教育協力(土木)[ 知  事 ]
4 県の役割について
 (1)県施設のセンター機能の見直し
                 企振協力(総務)[ 知  事 ]
 (2)岡山市との更なる連携       (企振)[ 知  事 ]
 (3)関西圏との連携          (総務)[ 知  事 ]
5 景気対策について
 (1)優先順位等        産労協力(総務)[ 知  事 ]
 (2)中小零細企業の状況等       (産労)[ 知  事 ]
 (3)責任共有制度の状況等       (産労)[ 知  事 ]
 (4)雇用状況等            (産労)[ 知  事 ]
6 マスカットの生産振興等について
 (1)生産者の支援           (農水)[ 知  事 ]
 (2)農林水産プランの達成状況等    (農水)[農林水産部長]
7 岡山市内警察署の所管の在り方等について
                     (警察)[県警本部長]
8 交通警察協助員とのコミュニケーションについて
                     (警察)[県警本部長]
9 パーキングパーミット制度について   (保福)[ 知  事 ]

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2008年12月6日(土) 【腰痛になる方法】
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 私が初めて腰痛になったのは、子供が赤ん坊の頃のことである。風呂上がりに、なぜかシャツだけを着てうろついていた私は、ベビーサークルの中にいる息子を抱きかかえよとした、その瞬間、腰に激痛が走り、その場で、トラックに轢かれたカエルのように、もがき苦しんだのである。

 そしてその場に来た妻が、何の冗談かと大爆笑していたわけであるが、それから、しばしば、腰痛の痛みに、あるいは恐怖に怯えつつ、今日まで生きてきたわけである。

 それにしても、生きていれば、人生の経験則というものができるものである。私は、幾度かの体験の中で、自分がいつ腰痛になるかということをおよそ知っているのである。素晴らしい。いわく、
 @気温の急激な変化(それは冬とは限らない)
 Aその数日前から数日間アホ食いを続け、多分急に太っている。
 B必ずしも無理な姿勢でもないが、日頃しない動きをする

 逆に言えば、こういううことに注意しておれば、およそ腰痛とは、無縁の生活を私は生涯送ることが出来るのである。良かった良かった。年を重ねて、利口になったものである。

 なにしろ、これも経験則であるが、腰痛は同情されないのである。端から見て分かり難く、しかも姿勢が変ということで、かえって笑われるという、時には、若いのにと怒られるという、気の毒な事態なのだ。だから、腰痛になんかなるものではないのだ。

 私は、腰痛なんかならないのだ。なりたくないのだ。
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 本日は、昨日からの急激な冷え込みでしたが、ここ数日、忘年会のはしごで、暴食を続けていたこともあり、ここはひとつ体を動かして社会貢献だと、日専連の森をメンバーと地域の方と清掃活動。
 いわゆる中山下児童公園ですが、今年は、台風が上陸しなかったこともあり、落ち葉ですら、美しい紅葉。お出掛けですか、レレレのレーと竹箒で掃いておりました。

 それにしても、ポリ袋に、落ち葉を入れようとしたら、砂利まで入るなぁと思ったその瞬間、懐かしい刺激!!腰痛3要件を充足し、それは、やって来ました。ようこそ!腰痛!!会いたくなかったよ!

 最近、忘年会の挨拶でも、ことさら暗い話題をしません。ですから、まずは、「ファジアーノ岡山のJリーグ入りおめでとうございます!!」というのですが、清掃終了後、ニコニコしながら、そんなことを言いつつ、痛ぇよ〜。

 さて、この腰痛ですが、明日は、朝起き会から、京橋朝市、さらに、児島湖で植樹祭!!これから、忘年会を間に挟み、早稲田大学のOB会は、家族例会。肩を組んで、『都の西北』だ〜。頑張るぞ〜。

 挨拶も、腰が曲がらないので、なんか、プリマドンナか、江戸の町人のようです。がに股で、腰を落として・・・笑えません。

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 腰痛を抱えつつ、今朝は、第26回全国都市緑化おかやまフェアの100日前祭りが、西大寺市民会館で。吉井川べりの駐車場で、腰に刺激。
 なぜか、岡山市選手の県議会議員の出席は私だけ。来賓で呼ばれなくても、私は、こういう行事は、行きたいです。

 タイトルは、『おかやま花だより 未来へ』岡山市の政令指定都市移行を祝うように、来年、3月20日から、5月24日の66日間。600種類50万本の花が迎えてくれます。主会場は、カネボウ跡地ですが、閉会後も、都市公園が残り、東区のみならず、東備地区も含めた中心市街地として、西大寺が活性化する契機としたいものです。
 また、期間中には、1日からボランティアも募集されており、体験から実践に、この催しを通じて、会場から、岡山県中に、緑の輪が広がっていくことが期待されます。サブの会場として、後楽園や西川緑道公園も協賛します。国体と同じで、関わってなんぼです。

 それにしても、ももっちも、かわいくキャラとして生き残りましたが、倉敷チボリ公園と絡めて、いろいろいわれる議員もおられます。ただ、この景気状況で、美しいものを観て癒されるというのは、素晴らしいことで、また、郷土の重森三玲の功績なども再評価も出来、盛り上げていきたいものです。
 会場で売られるという、穴子黄ニラ寿司が、最高に美味かったです。あれは良い!!
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 先ほどまで、(社)岡山県病院協会主催の第1回岡山県民公開シンポジウム『共に考えよう岡山の医療』。他に、議員を見ていないですが、今回の質問も、患者や家族に視点をおいた在宅医療のために、「かかりつけ医」を中心にした地域における診診連携、病診連携、病病連携などについて、重大な関心を持っていたのですが、医師の偏在、南北格差など、岡山県の医療の問題を勉強させて頂きました。
 また、まとめて報告させて頂きたいと思います。
 それにしても、数時間座り続けるというのが、腰には良くないような・・・。うーん、今も、腰が痛い・・・。でも腰以外は、元気っす!!

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2008年12月7日(日) 【腰痛なんてへっちゃらだい!】
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 朝起き会出席のため、午前4時半過ぎに家を出ると美しい冬の星空。新聞配達を始めた頃を思い出します。でも、私は腰痛。いつもは、道場に出来る限り正座(20分もたない)ですが、今日は椅子席で失礼しました。

 そこから、総合グランドは、美しい夜明け。早起きのテニスの方々からクラブハウスで御要望を頂いたりして、それにしても、寒い中、皆さんお元気です。でも、私は腰痛。
 そこから、美しい青空の下、京橋朝市で、家族も合流。名物の実行委員会うどんを食べ、ギョロッケや、けいこの豚まんをいつものように購入。でも、私は腰痛。


 そこから、児島湖花回廊平成20年度植樹祭。創業者は藤田伝三郎、干拓地や柵原鉱山縁の地元の企業とも言えるDOWAホールディングスさんが主催で、3000本の河津桜を市民の手で植えて、桜の名所を作り上げようという素晴らしい企画。
http://www.dowa.co.jp/kojimako-hana-kairo/supporter.html
 私は、岡山県議会児島湖をきれいにする議員懇談会事務局長として、出席させて頂き、植樹させて頂きました。でも、私は腰痛。

 会場となった浦安総合公園のそばには、いずれ南区役所が設置されるとなれば、外環状が走り、岡南飛行場があり、田園も広がる福祉と農業と環境の街・浦安地区は、今後益々発展していくことになるでしょう。


 腰痛だからこそ、敢えて歩いて天神山文化プラザに、大好きな安藤秀苑先生主宰の水墨画萌苑会展。
 人生経験が豊かなあらゆる生徒さんの一人一人の個性に重点を置き、自己表現の夢にチャレンジして頂くためには、やはり、それに応えて、指導されていくだけの技術と情熱が必要。
 卒寿を過ぎられて、益々夢に向かって突き進む安藤先生は本当に魅力的です。
 でも、やっぱり、私は腰痛。

 夕刻から、善行会岡山支部表彰伝達式や忘年会が続きますが、でも、私は腰痛。経験則からして、寝てても別に治らず、全治1週間です。

 思った通り、腰痛は、「若いのに」と基本的に同情して貰えません。全国の腰痛持ちの皆さん!皆さんでしたら、分かって下さるでしょう!でも、ただ頑張るしかありません。へっちゃらだい。

 冬と言えば、これ!こういう青春時代なら、格好ええですが・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=NivWeEIUmAA&feature=related


 最近、中学校の大先輩も、通信で、動画を活用されることになりましたので、こちらもどうぞ。
http://www.gift-sanyo.jp
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2008年12月8日(月)【自民党県連中小企業金融対策本部起動】
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 本日は開戦記念日。真珠湾に特殊潜航艇で最初に潜入したのは、郷土出身の片山兵曹長。平和を祈って、その広尾艇の引き上げのための署名活動が行われています。
http://www.city.okayama.okayama.jp/mitsu/katayama_heisoucho

 多くの方から、腰痛についてのアドヴァイスを頂戴致しまして本当にありがとうございます。今日も、元気に頑張っておりますが、席をヨタヨタ立つにつけても、「まるで、『大鉄人17(ワンセブン)』みたいじゃろ〜。」と言っても、どなたも分かってくれません。『宇宙鉄人キョーダイン』も御覧になったことがないのでは・・・
 ↓これが私の腰痛時の立ち方です。わ〜い、立ったぞ〜。
http://jp.youtube.com/watch?v=sJtgrcqAf5c


 さて、今朝は朝一で、自民党の県連中小零細企業金融対策本部で、県内の金融機関および経済団体の方々に急遽お越し頂いて、意見交換会。萩原代議士の御提案から、一挙に、この会まで来ました。地元自民党国会議員は全員参加され、我々自民党県議会議員も全員、対策本部のメンバーです。
 内閣支持率同様「まだ底を打っていない」という景況感です。しかし、年末に向けて、これ以上、「被害」を拡大をさせてはなりません。

 こういう会が、1ヶ月前に開かれていたら、自民党も凄いと思うのに、という経済界の重鎮の方の声もありましたが、こういう動きは極めて重要です。今後も、どんどん進めていかなければ。
 信用保証協会などにもこちらの要望がありますが、そのためには、国や県の下支えが必要。ともかく、現場の声を拝聴して、地方と国が一体となって、機動的に問題に反応しないといけません。
 明日の一般質問は、私も、中小企業支援について問います。

 なお、県連本部、各地の各国会議員後援会事務所が、金融対策本部になっています。

 
 午後からは、逢沢事務所、さらに、県庁で相談。
 明日、請願陳情に関して、自民党の各部会が開催されますが、ともかく総務部会に難しい案件が集まってきます。
 私学助成に関しても、岡山朝鮮学園に対するもの、高校生が出してきた陳情、さらに、郵政民営化の見直し、消費税の増税反対など議論が必要な請願・陳情が今回はかなり多くあります。
 明日、一般質問の登壇をした後に、激論必至です。

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2008年12月9日(火)
 【ファジアーノへの県の支援総額5000万円以上!(に「相当」)】
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 本日は一般質問初日。トップバッター。多くの方に傍聴にお越し頂きまして本当にありがとうございました。

 1分間に、400字読むような久米宏のようなことは辞めようと思っているのですが、御覧の通り、文字通り目一杯20分を使い切りまして、毎度お馴染みの早口で申し訳ありませんでした。
 実質的に、2人分の質問に相当する、答弁が30分ですから、効率が非常に良い訳ですが、怒っている人もいるかもしれません。
 ただ、こういうカラーが定着するというのは、ある意味、すごい・・。

 午前中は、次が共産党議員でしたので、議場的にも、真剣そのもので、非常に良い雰囲気でした。全般的に、財政危機宣言以後、緊張感があって、今の県議会本会議場は、極めて「面白い」です。


 経済対策、雇用対策等、昨日の自民党の県連中小零細企業金融対策本部での話題も、当然予測していたかのように(予測していたのですが)今日の質問に取り上げさせて頂きました。

 パーキングパーミット制度導入、西川で分かれる警察所管の見直しについては、少し時間がかかりますが、前向き答弁だったと思います。
 また、ファジアーノ岡山への県の支援は、総額で、5000万円以上の規模に相当する規模の支援を行うとのこと。
 さて、明日の新聞にはどこが出ますやら。


 質問戦は、明日・明後日の2日間ですが、請願・陳情も絡んで、明日の政務調査会、明後日の議員総会では、また何が飛び出すか分かりません。
 ちょっと一息ついて、今日も忘年会です。今日の質問で、問題が何か解決したわけではないのですが、今日は、少しだけ御陽気に。
http://jp.youtube.com/watch?v=E08yNrGI5JA&feature=related

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2008年12月10日(水)
        【『手放しで激励』などしていないけれど・・・】
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 本日は、自民党青年部局恒例のJR岡山駅前の街頭演説。美しい雲ひとつない青空に、12月にしては寒さも緩め。しかし、今朝の地元新聞に、そうなんかなぁ?と思いました。

 今議会から、一般質問については、市議会・県議会ともに、翌日の朝刊に顔写真が出て質問の内容の一部が必ず出るということが無くなりました。今後は、必要な記事の中に、質問者の名前を織り込むということで、私の場合、今回は、ファジアーノ岡山支援の答弁の紹介があり、かろうじて、名前が掲載されたわけです。
 
 これからは、顔写真が新聞に出るからと売名的な理由での登壇が減ったり、記事にすべき内容のない質問は黙殺されるということで、残念ではありますが、記事の掲載が減るのは、致し方ないとも思います。
 逆に、登壇者が、よほど練っていかねばならないのは、歓迎です。


 しかし、一方で、KK記者の名前入りの記事ですが、4選した知事に、6人のうち、5人の質問者が、祝いの言葉を言い、その後にも、温度差があって、私は、全国レベルで頑張ってくれと、知事を『手放しで激励』したそうな。
 傍聴して頂いた皆様、そう思われましたか???

 KKデスクとあろう方が・・・・何を見ているんでしょうか・・・・。祝いを言うのは、儀礼として当然。しかし、あれだけ、喫緊の課題である経済対策、雇用対策について申し上げたのに、知事と議会の関係が、ぎくしゃくするのを茶化す(意図する)ように、貴重な紙面を割かれることが、読者である県民の皆様の利益に資するのでしょうか?

 知事選挙で自主投票になった自民党は、私は、おべんちゃらを言い、応援しなかった議員は、厳しく責めて、分裂してたいへんだね、と笑いたかったのでしょうか。あるいは、当選したら、自民党は、全員応援団で滑稽だね、とでも言いたかったのでしょうか。
 申し訳なくもないですが、私は、そのレベルで議場に立って、発言しているアホな議員は一人もいないと思います。切迫した状況の岡山県政は、今、そのレベルで動いていません。
 報道の意図が分かりません。
 信頼される地元紙だからこそ、もっともっと伝えて頂きたい内容が幾らもあります。


 何か記者の意に沿わないことがあったのかもしれませんが、言葉狩りのように、ひとつの言葉を取り上げるのではなく、前後の文脈から国語として十分に把握して貰わないと、命懸けの議場で、無批判に、知事におべんちゃらでも言っているように読めてしまいます。たいへんに迷惑です。

 そもそも、『手放し』という状態はどういう状態なのか?『執拗に』とか『冷酷に』と同じで、主観混じりの言葉です。私は、議場で、下記のように申し上げています。これが、『手放し』なのでしょうか?

 『今、岡山県は、確かに危機的な状況にあります。しかし、だからこそ、今、政治に関わる者の『マインド』が試される。大綱だ、プランだ、ビジョンだという、美しい言葉の羅列の中で、しかし、一番重要なのは、どれだけ岡山県を岡山県民を『熱く』思っているか、そして、それを伝えられるか、その『マインド』です。
 私が、2月定例会、6月定例会で、抽象的な質問をさせて頂く中で、知事に求めていたのは、この『熱さ』、『マインド』を伝えて頂きたいということでした。様々な事柄は、まさに、『マインド』が伝わらないことで悪化したように思えてなりません。』

 これは、むしろ批判では・・・。


 一方的な主観だらけのマスメディアの報道に対して、こういうツールがなければ、僅かですら、思いが表明できません。

 なお、今回、冒頭に、「全国レベルの活躍」を求めた内容は下記の通りで、これも、『手放し』で誉めているのではなく、国に対する戦いをする責務があると言っているのは、日本語として、普通は分かります。さらに、日本に、5期目の知事はいないと申し上げているのです。

『通告に従い、一般質問をさせて頂きます。トップバッターですので、まずもって、石井知事の4選再選、誠におめでとうございます。
 さて、知事が所属される全国知事会の総務常任委員会では、昨年、条例により知事の在任期間の制限を求める声がありましたが、現在、全国で5期目の知事はおられず、4期目の知事は、石井知事を含めて、7人しかおられません。

 このうち、来年、再来年で選挙を迎えられる知事も多く、いわばベテラン知事として、石井知事におかれましては、願わくば、長野知事以来の全国知事会長も狙って頂きたいという、全国レベルでのさらなる活躍が期待されます。
 特に、昨今、政局がらみの国会の議論で、時として、地方財政が振り回されている、あたかも、地方の生殺与奪の権限が、国にあるようで、正直なところ、私は、日々苛立ちを覚えています。
 地方分権改革推進委員会の議論も、どこまで地方に対して本気なのか分かりません。道州制特別委員会の委員長としても、是非とも知事には、「闘う知事会」のトップに立って頂きたいと思います。

 真の地方分権の実現が叫ばれる時代にあって、全国知事会の役割、さらに、その中での石井知事の役割、そして知事会長への「思い」をお知らせ下さい。』

 これって、『手放し』?。



 それにしても、本日の議会も、真新しい答弁はあまりありませんでしたが、不思議な状況で、殺伐と言うより、なにか意地が悪いなぁ、という質問が多くありました。
 特に、「4年間改革して、本当に日本一暮らしやすい県になるのか?なにをもって、日本一と言うのだ?」と、知事を詰める理由が私には分かりませんでした。

 ただ、ともかく、本気なのは間違いがない、模索しているのは間違いがない、そして、誰もが苛立っているのも間違いない、それでも、議員も変わってきている、それぞれが、変わっていかなくてはいけないと思っている、そのことを肌で感じます。
 また、敢えて言えば、知事与党はないわけですが、議会と執行部の関係において、これはまずい状況でもありません。

 振り返ってみれば、あの頃から議会が変わったなと言える、それが今です。

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 ところで、昨日の部会に引き続き、今日は政務調査会。頂戴している請願・陳情について。非常に難しい内容のものが多くあります。
 明日が、議員団総会で、ここで、いわゆる党議拘束がかかりますが、その中で、あるいは全国レベルで、大きな議論になる内容のものもあります。少なからず、自民党の国政レベルでも影響があるかもしれません。

 また、もうひとつ我々の頭を悩ませているのは、共産党系支持の団体が動いて、現役私立高校生が代表となり、私学助成について、議長に直接会い、出してこられた陳情。
 この団体は、現役私立高校生達に、印刷した葉書にメッセージを記載させて、自民党議員に大量に要望書を送ってきました。私も、50通以上貰い、返事も書きました。

 請願・陳情は憲法上の権利。我々が、冒すべくもありませんが、名前も知らない子供の鉛筆書きの文字で、「あなたは私学の生徒を苦しめるために議員になったのですか?」と書かれた葉書を貰うことの苦しさ。
 しかも、私学助成の最大は、教師の給与への補助である・・・こういう運動が効果的だと思える大人が、個人的には・・・。もちろん、私は、それで判断はしません。我々以上に苦しいのでしょうから・・・・。
 はっきりしていることは、青春時代に、彼らは、間違いなく自民党が大嫌いになるということ。今後こういう形で、子ども達の署名が、どんどん来るのでしょうか・・・・。
            http://jp.youtube.com/watch?v=y1i3nZIGUhs

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2008年12月11日(木)【総合グラウンドを考える】
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 今日も地元の新聞の「記者の目」は、記事の語尾に、「?」を付けていました。記事に、?を付ければ、主観そのものの記者の感想文です。
 
 
 一般質問最終日。久方ぶりに予備日を使わず、3日間の質問戦でしたが、ともかく、抽象的な議論に終始し、やはり、知事のマインドは伝わり難いものがありました。
 
 特に、水島コンビナートに代わりうる産業クラスターを造るという話は、どうも「ミクロものづくり」がイメージのようですが、「バイオアクティブ」「ハートフルビジネス」「メディカルテクノ」の柱を並べていたはず。結局、コスト削減以外の岡山の明日の飯の種を知事は、積極的に造ってきたのかな、なんで造っていくのかなと疑問に思います。具体的にどう動くのか、全く見えてきません。
 日本中が同じ事を言っているのに、「なんとか先進県」という表現が、13もあるらしいです。
 
 すっかり、もう登壇する気でいますが、2月定例会は、「自転車産業」「航空産業」というプラットホーム型産業の創出で、歳入を上げる提案をします。どうも知事は、儲ける話は出来そうにないというのがよく分かりましたが、議員も、提案しないといけません。
 
 
 一方で、荒れるのは、自民党の議員団総会。今回の行財政構造改革プランの中の道州制についての議論が不十分という声が強く、結局、我が総務委員会の付託事件になるのですが、見切り発車で、可決するしかありません。
 申し上げたのは、大綱を議論するには、時間が短すぎること。上程直前に、我が委員会の議論を受けて、当局が文言を変えたことも問題視する声。
 
 さらに、問題の消防防災ヘリコプターです。知事が提案理由で、導入とだけ言って、直後の総務委員会で、納期遅延の報告というのも意味不明。それを我が党の代表質問で、聞けるはずなのに、なぜ問わなかったのかということも、問題視の声。
 わざわざ総務部長が陳謝に来ましたが、ともかく、遅延の理由が分からず、事態は益々悪化。
 
 今回の議会は、当面の経済対策に加えて、道州制と消防防災ヘリコプターが、知事選挙のしこりのように争点になりましたが、いずれも、総務委員会の所管。
 
 今年の総務委員会が揉めるのは、総務委員長が悪いからだと冗談?を言う、仲の良い某議員。おめぇ、やってみぃ〜!!
 本当に、委員長を外れた6月定例会で、言いたいことがどれだけあるか!!!
 
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 今朝は朝一で、所用で、総合グラウンドに。
 
 いろいろ思うことがあるのですが、ひとつは、いわゆる県営プール。この時期、泳いでいる人はいません。
 実は、故木原光知子さんの思い出の品々が多くあり、公共施設に展示場をという話があって動いていたのですが、縁の県営プールにスペースが無く、結局、児島のマリンプールに一部おいて頂けないかという県からの提案があります。
 今後のことを思うと、子ども達のプールは残したいですが、競技用のプールについては、例えば、有料駐車場に出来ないかという声は、出てくるかもしれません。
 桃太郎スタジアム、県営プール、桃太郎アリーナ、県営球場と並んでいると、どう考えても、駐車場的に無理。
 
 また、ともかく、申し訳ないのですが、総合グラウンド全体に、総合監修のデザイナーの方の意向が強く掛かりすぎて、利用に不備を来す場面がしばしばあります。緑化フェアはどうかな・・・。デザインの素晴らしさと施設等の利用目的に、齟齬があっては残念です。
 
 
 さらに、今日は懸案であった自民党議員のみの武道推進議員連名が立ち上がりました。来年の鏡開きに向けて会合も。
 私は、弓道の関係で動いているのですが、総合武道館建設のための期成会を造っていこうという話になると思います。
 
 その場合は、郊外に移転という話になるのでしょうが、政令指定都市岡山市立総合武道館ならば、サウスビレッジでも、なによりも、中心部市街地の小学校跡地でも良いのではないか、という意見がありました。
 
 
 ともあれ、来年からは、ファジアーノのナイターが、20試合以上。
 県外ナンバーの自動車が、期せずして、周辺に御迷惑を掛けてしまう可能性もあり、さらに、独立リーグのプロ野球が、県営球場をフランチャイズにすれば、公共交通機関や道路整備や騒音対策や、かなり真剣に考えていかないと、まずいことになりそうです。
 
 それでも、これだけ駅に近いところに、スポーツ施設が集結している、岡山シーガルスもいて、トップレベルの様々なスポーツに触れることが出来る、ここ10年で、岡山は、本当に大きく変わりました。
 可能性が満ち溢れている象徴が、総合グラウンドです。

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2008年12月12日(金)【必要な区のグランドデザイン】
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 本日は、一般質問予備日が活用されず議会は休会。登壇の機会があり、県政の重要課題が目白押しなのにもったいないです。特に、経済対策の議論は、いくらしても仕切れないものがあります。

 本日も、県庁で打ち合わせ等々。特に、16日の総務委員会で、付託事件の採決について、行財政構造改革大綱について、道州制の議論が未消化で、個々の委員に、自民党の党議拘束が掛かっているのか、微妙。他党の態度が分かっており、不測の事態は避けられますが、委員長、部会長として、捌ききれない部分です。


 一方で、私の中での幾つかの課題。実は、岡山市の政令指定都市移行に伴う区割り、さらには、区の中心市街地、あるいは、区のグランドデザインをいかに描くかという問題が、背景にあります。

 まず、緑化フェアについて、会期中に、岡山市の政令指定都市移行をし、極めて重要な県と市のコラボになるわけですが、市民との直接の接触に慣れていない県サイドが絡むことで、かえって、機動性を欠いて、盛り上げの阻害要因になっていないかという懸念。
 今後の県市の関係を占う試金石となる重要な事業で、絶対に失敗するわけにはいかないという、県側の気魄が足りないように感じています。

 旧西大寺市街地の中心市街地活性化、再開発とも言える今回の事業は、フェア終了後も、東区の核となる都市公園を残し、さらに、商業施設や行政施設を作り上げる礎になります。特に、JR西大寺駅からの公共交通によるアクセスをここで考えることは、将来に大きな意味を持ちます。

 しかし、均衡ある県土の発展という、県サイドからすれば、岡山市東区の活性化という視点で、市民と共同事業を行うという観点に立ち難く、市側の積極的なフォローがあるのが実際です。

 一方で、集客を考えれば、およそ西大寺地区、東区住民のリピーターだけでは、とうてい賑わいの継続は望めず、ポストチボリ公園的に、全県下、他県からの来場にも期待したいところ。
 内部のイベントもさることながら、外部への働き掛けをすべき県の動きが、私には、非常に鈍く思えます。



 さらに、もうひとつは、南区の今後の姿。
 浦安に区役所が将来的に出来ますが、藤田と並んで、国費も投じた優良な農地が広がっています。
 しかし、今後、外環状の整備に伴い、あるいは、市街化調整区域の線引きを変えるべきだという議論が起きる可能性もあります。
 一方で、岡南飛行場や阿部池をどう考えていくのか。農業、福祉、環境と街づくりの切り口の多い地域ですが、いわゆる南区の中心市街地と考えて、宅地開発、さらなる大型商店等の建ち並ぶ地域にしていくのか、また、工場立地の推進や港湾整備、災害対策など、今後の総合的なグランドデザインを描く必要があります。
 自給自足の自己完結型の街を考えたときに、スケールからしても、南区が個人的には一番面白い区域のように思います。

 他には、いわゆるフリースクールのことについて。


 本日は、休会のおかげで、盛和塾岡山市民フォーラムで、京セラ名誉会長、KDDI最高顧問稲盛和夫氏の『人は何のために生きるのか』という講演を拝聴させて頂きました。死生観や宗教観、人生観等々は、『致知』の書籍や講演会などで、どなたも御案内だと思います。

 多くの方が拝聴されているので、何か感想めいたことは書きませんが、こういう時期だからこそ、「思いやりと優しさをベースに判断する」という言葉に、はっとしました。
 久しぶりの「思いやりと優しさ」という言葉・・・・。私自身が発していませんでした。忘年会で、かえって明るく振るまうよう努力していますが、こういうときに最も大切な事ってなんだろう?と思いつつ、空元気でした。

 下記は、ふざけているわけではなく、最近益々評価されている歌詞。
http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/so/anpan/anpanmannomarch.html
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2008年12月13日(土)【思いやりと優しさ】
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 本日は、午後から、ファジアーノ岡山FC報告会をはさみ、忘年会が5つ。忘年会の話題を明るくしようと今年は頑張っていますが、どう考えても、体力的、精神的、ついでに金銭的にも、こういうはしごは、もうもたないと思います。
 それもあって、今は心穏やかに、事務作業をしています。
 

 さて、今年を表す漢字一文字は「変」。

 「変化」の中で、「変」な事も多いのですが、今一番の楽しみは、馬場俊英の大阪城ホールの1万人のピースです。なにしろ、この年になるまで、ただコンサートに行くというだけの理由で、県外に行くのは初めてで、チケットのこの席がどこなのかからして、ワクワクするわけです。しかも、妻子を放っておき、一人で行きます。
 馬場俊英には、人生の歌があるから、こちらも本気なわけです。

 ところで、最近、鉄ちゃんの小学2年生の息子が、0系とのコラボの馬場俊英の曲を携帯にダウンロード。非常にしぶい曲を口ずさんでいます。
http://0kei88.com/
 我が家の今年の10大ニュースの中には、確実に0系新幹線引退が入ります。

 ただ、馬場俊英の中に、基本的には演歌を感じている自分も発見しており、最近、おちょこでいっぱいの美味い日本酒がやっぱり良いなと感じたりもして、年を取るのも悪くないね〜、やっぱり日本って良いな〜と、しみじみするという、変化と言えば変化なのです。
今度からカラオケは、これで行こうかと↓
          http://jp.youtube.com/watch?v=50_cxqVAnYY
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 さて昨日の盛和塾の「思いやりと優しさ」というものを考えるにつけ、政治に関わる者に、「思いやりと優しさ」がないわけもないのですが、問題は、どう「思い遣る」かということで、この点については、結局は、幾ら頭で考えても、本を読んでも、話を聞いても、経験以外に元根本が無いのだと思います。
 その言葉には、人生の裏打ちが必要です。

 「思いやりと優しさ」があるだけでは、「弱さ」と紙一重で、「思いやりと優しさ」を持つには、「強さ」が必要で、それは、試練を越えない限り、身に付かないものだと思います。

 私の息子は、妻が偉いのでしょうが、親から見ても、本当に立派なところもある人なのですが、男親としては、優しすぎて心配です。でも、これから、男として、幾つか試練を経て、強く大きくなって貰いたいと思うのと同時に、何もなく、ぼんやりと楽しく、つつがなく、人生を送って欲しいと思うのと両方の気持ちがあります。
 彼の命が分かって始めたのですから、私が死んだら、「こころ」を読んで欲しいという気持ちも、常にあります。


 経営者であれ、政治家であれ、トップに立つ者が、いわば青春時代に、試練とその克服という、人生経験が不足して、他者への共感力、共鳴力、影響力がないとすれば、それ自体が、致命的な欠点とも言えます。人は自分の経験以上には語れません。
 稲盛氏が、おっしゃられるから、やっぱり、その言葉を極めて重く考えなくてはいけないと思います。

 「幸運は試練である」とすれば、類い希なる環境にいた者が、その立場から、それを克服せず、幾ら思い遣って下さっても、今時の言葉で言えば、「上から目線」、およそ謙虚さを欠いた(欠いていることにすら気がつかない)傲慢な「施し」になり、何よりも、貰ってばかりの人生であれば、常になにがしかの見返りを期待したもののように他者の目には映って、およそ、なにもかも、人の胸に響かないということになります。
 
 同じ「思いやりと優しさ」という言葉でも、その本質が、自己愛か利他愛で、発する人によって、意味が全く異なります。
 その言葉が、時として、本当に求めているのは、自分への甘えであったり、自分への称賛だけかもしれないとすれば、因果は良いようには巡らないのだと思います。そのことを自戒します。
 
 もっとも、後付で試練が来るなら、それを堂々越えて行けば良いだけのこと。死ぬまで、人生に切りはないです。いつだって始められるのですから。


 それにしても、ここで、事業規模で総額40兆円の景気対策を打つことは早急になすべき事ですが、未来のためには、時の民意に抗うことも必要な時もあると思いますが、常に、選挙という政局に翻弄され、政治家のスケールが、日々小さくなっていくようです。
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2008年12月14日(日)【冬のひまわりの種】
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 忘年会のはしごで、久方ぶりの午前様の朝、今日は講習会や感謝祭などで勉強させて頂きましたが、素晴らしい内容なのですが、寄る年波と泣く子と地頭には勝たれず、やはり午前中は本調子にならず。発達障害児を意識したフリースクールの話など課題も。
 留学生の懇談会から、ある町内の餅つき大会で、昨日冷湿布をとったばかりの腰痛上がりで、うおりゃ〜と思い切り餅をつく段になって、回復。
 それにしても、相変わらず、この時期食べます。今夜もこれから忘年会・・・。


 夕刻まで逢沢事務所で、いわゆる選対会議。非常に有意義な会でした。基本は、原点回帰。私自身もです。
 夕刻前に、元秘書のS氏がふらりと。私の2回の選挙でも、たいへんにお世話になった、癒し系の非常に好きな男です。東京勤務時は、伝説のマンション?で、「同棲」しましたが、今日は、なぜか、サンダル履き。釣りに行って、サザエも採ってきたとのことで、相変わらず面白い!!幸せそうで少し羨ましくありました。

 私が逢沢事務所で勤め始めたのは、平成5年の12月。あれから15年経ちました。

 やはり、奥田の駐車場に立つと、「こころ」の中で、私自身が好きなベスト10には入る【ひまわりの種】の話になります。
BGM↓
http://jp.youtube.com/watch?v=7XaA_SzCYh0&feature=related
 何度目かの再掲です。

 《2005年10月31日(月)【ひまわりの種】》
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 内閣改造を少し遠く感じながら、地元議員として出席予定だった特別委員会県内調査をキャンセルして、秘書の大先輩の葬儀に参列させて頂きました。私が企画していた「フリーマーケット in OKUDA」のある日曜日に、当番になられることが多かったので、事務所の2階から、かき氷を食べながら、大勢来られた出店や、お客さんを眺めて、いろんなお話をしたっけなぁ・・・。
 「こころ そのー(マイナス)2000」の時代の様々な出来事を思い出し、いつか自分が議員になることなんて具体的に考えられなかったあの頃にも、『薔薇のつぼみ』が確かにあったんだなぁ、と、懐かしく、切なく、ありがたく思いました。
 激動の政治状況に、最前線で一番振り回されているのが、おそらく秘書という名の影働きの仲間達でしょう。彼らの時代遅れのような滅私奉公の思い、不安、心に秘める「あすなろの木」のような思いを本当に尊く思います。
 議員としての私は、市民・県民の代表であるけれど、秘書の思いの代表でもあるのです。だから、私は、いろんなことに、負けられないのです。
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 通夜や葬式の間、いろんなことを思い出しました。
「こころー(マイナス)2000」は、最近珍しい四方山話・・・。
激しく長いです。お赦し下さい。

             【ひまわりの種】

 ちょうど季節は、この頃でした。秘書の試験は、面接とレポート。レポートの課題は、無党派対策・女性対策でした。私は、選挙対応の事務所の駐車場が、あまりにも広いので、当時、走りであったフリーマーケットをしてはどうでしょう?と提案させて頂きました。
 これは、僅か1年ですが、岡山リビング新聞社営業部に勤務させて頂いた感覚によるものでした。秘書の仕事は、ある意味、広告代理業に非常に似ています。

 どちらかと言うと自民党的ではないような新人の提案にも、代議士は、即座に「やってみぃ!」ということでしたが、あまりに突拍子がなかったので、事務所の理解が得られず、仕方がないので、中学・高校時代からの友人などスタッフは寄せ集めで、翌春から実施。
 最初は、へぼな営業マンとしてお世話になった『リビング岡山』に、数回自腹で広告費を出して、告知しました。2、3回は、当然、赤字でした。

 ビラ配り、街宣、ともかく試行錯誤の連続でしたが、どうにか定着し、『フリーマーケット in OKUDA』は、結局3月から11月の隔月で、25回も続きました。
 ただ、このイベントの致命的な欠陥は、場所を貸して下さっている代議士が来られるわけがないと、お客の誰もが思っていたので、代議士が来られたら皆驚いて、近寄っていかないということでした。今なら、かなり状況が違うと思いますが。


 それでも動員せずとも、選挙本番の出陣式や事務所開き以上に人が来るし、内緒ですが、1区画1000円のショバ代で、収益まで上がるという企画で、なにか、変わった奴がいると、狭い業界で、私が初めて注目された事業でした。

 さらに、代議士が乗られていない時に、代議士の車をしばしば破壊する(語ることができない極めつけもあるのですが)という運転技術も、業界から非常に低く評価されていました。今から思うと、よく私を許して下さったものだなぁ・・・。


 あぁ、思い出せばきりがありません。阪神大震災の緊急救援、スリランカに古靴を持っていった話、沖縄のツアー参加、東京出張、永田町勤務、あげくは、帰って来なくて良いと送り出されたイラン出張。そう言えば、当時の代議士は、今の私と同じぐらいの年齢でした。

 いろんな時、亡くなった松本さんが、事務長として、たいがい笑って、そこにおられました。そう言えば、松本さんに怒られたことはなかったなぁ。
 あ〜、それにしても、ムチャクチャな秘書だったなぁ、僕って。



 隔月のフリーマーケットの運営に少し飽いていたその日、だだっ広い事務所の駐車場が、あまりに殺風景なので、「そうだ、ひまわりを植えよう!!」と、松本事務長に相談することなく、勝手に決めました。
 ソフィア・ローレンが出てくるようなひまわり畑になったら、30号を行く車も、さぞかし喜ぶことだろう!!

 ということで、さっそくホームセンターで、ハムスターの餌の「ひまわりの種」の特大サイズを買いました。まさか燻ってはいないだろうが、餌が、生えるものかどうか??そんなことは、分かりませんでしたが、とりあえず、そこら中に撒くことにしました。


 なにしろ、ほとんど砂利で、砂は僅かでしたし、わざわざ土を掘って種を植えるような繊細さは持ち合わせていないので、放り投げるようにして、花咲じじいのように、御陽気な鼻歌交じりに、撒き散らかしました。

 しばらくして、アスファルトの上に数羽の鳩がいたので、嫌がらせに砂利を蹴散らかした時、はっとして振り返ると、なんとそこには、鳩とカラスの大群!権兵衛が種撒きゃ、カラスがほじくる状態に!!ソフィアローレンが、ヒッチコックに!!
 思わぬ僥倖に酔いしれた鳥達が、それはそれは嬉しそうに、思い切り、砂利の中のひまわりの種を次から次に啄ばんでいました。


 あまりの風景に一瞬固まりましたが、それでもせっかく買った、ひまわりの種。もとはと言えば、ハムスターの餌の数奇な運命をこれ以上弄ぶのも気が引けて、やはり、餌ではなく、種として生涯を全うさせてやりたいと、今や、公園にいる、家族よりも鳥に好かれる鳩じじいとなって、しかし、媚びることなく、鳩やカラスにぶつけるように幸福の種を撒き続けました。

 結果として、種は全滅だろうが、今日の鳥達は、宝くじに当たったようなラッキーだったな、それで良いじゃないか、願わくば、どうせ砂利の中で枯れるくらいなら、鳥に全部食ってもらいたいものだな、と自分に言い聞かせ、遠大な作業を終えました。
 あ、よく考えたら、水をやる予定もなかったな。


 夢が潰えて、それから数ヶ月。ひまわりの種のことなどすっかり忘れていた夏の終わり。ふと気付くと、フリーマーケットの片づけで、事務所の裏の当時あった焼却炉の横の砂利の中に、黄色い固まりが。
 見ると、一本だけ、大きなひまわりが咲いていました。

  しかし、背の高さは、30cm、それでも、直径も20cmという、今まで見たことのないような、それはそれは不細工なひまわりでした。思わず、「なんで、咲いとるんじゃ!!」と、感動と言うより、呆れた声を上げました。
 「どんな状況でも、咲く奴は、咲くんじゃい!!」と勝ち誇っているような、ひまわりの花。
 ・・お前、ハムスターの餌じゃなかったんかい・・・・。


 「こころ」がない時代ゆえ、それは、何年の何月何日のことか分かりません。
 ただ、あの種のように、どこに撒かれるかわからないような、どうしようもない宿命を背負い、予測不能な運命と戦いながらも、しかし、言い訳をせず、天命を信じ、使命を果たす、あの物言わぬひまわりの花の力強さを持とう、生き抜こう、と、心に誓った、そんな夏の日が、あの頃にありました。


 ただ、しかし、今になって、つらつら考えるに、人間という種は、自力では、咲けないのだなと思います。
 考えてみれば、あのひまわりの種を、花を、いつも太陽は、照らしていたのだから。
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2008年12月15日(月)【ともかく頑張ろう】
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 本日は、子ども応援特別委員会。
 出生率(中絶率)や、県内でも急増しているHIV、AIDSなどについて、幾つかのデータ。
 いわゆる「かけこみ出産」の問題や、教育現場におけるエイズについてを含めた性教育の現状、南北格差および気になる県北西部など医療圏の問題について問いました。
 自転車盗について議論が盛り上がった後、昨今の景気状況における高校生の内定取り消しについて問うと、ある企業で、高校生が10人まとめて、内定取り消しになったケースもあるとのこと。あるいは、進路変更を余儀なくされている子ども達も出ていることが、本当に辛いです。


 長く続いていた行財政改革道州制等特別委員会をモニターTVで観させて頂きましたが、消防防災ヘリコプターについて、総務部長個人に対する厳しい意見も。明日の総務委員会では、業者側からの延滞についてのもう少し詳しい説明が報告される予定ですが、今日は、総務部長は、ただただ陳謝。

 それにしても、明日の総務委員会は、無茶苦茶荒れます。最悪の場合は、行財政構造改革大綱を巡り、私、総務委員長の解職動議の可能性も。そうした可能性があると発言が出るだけでも、前代未聞のことですが、いたいけな私が、何をしたというのか?あるいは、これだけして、何をしなかったというのか?しかも・・・・おまけに・・・次から次にじゅなぁ・・・辞めとこう、さぁ、御一緒に〜
http://jp.youtube.com/watch?v=HWlkPvlRG04&feature=related
 もっとも、当局や事務方と明日の打ち合わせをしながら、もう何が起きるか(どんな酷いことが起きるか)楽しみで楽しみで、今年の岡山県は、総務委員長の私がこういう性格で、本当に良かったと思います。岡山県、頑張るぞ〜!!!!!

 景気は益々悪いですが、今日も忘年会だ!よしっ!!!

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2008年12月16日(火)【怒濤の総務委員会】
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 本日は、総務委員会。想定内ではありましたが、幾つかの異例の事態が生じました。

 議第75号「岡山県行財政構造改革大綱2008」の策定について、自民党議員から「継続審査」ではなく、「可否決定の保留」との意見があり、まず、それ自体を採決。仮に、可否の決定を保留すれば、審議未了、すなわち今議会では廃案になるというものです。
 非常にテクニック的なこともあり、昨日から、委員会規則等で対応を考えていました。


 本会議で委員会に付託された議案が、委員会で廃案に出来るという手法であり、緊張が走りましたが、採決をし、挙手少数で、可否を決定することとし、議案の採決。
 共産党に加えて自民党議員2人の反対(挙手がなかったので、そう見なさざるを得ない)があったものの、挙手多数で可決すべきものと決しました。
 議員団総会で、党としては可決の確認がとれていましたが、「党議拘束」という縛りをしていないため、異例の状況になりました。


 委員会規則上は、瑕疵はなかったと思いますが、この流れを不服として、委員長解任動議を出すと言われていたため、内心は緊張(楽しみに)しておりました。
 委員長は、委員会内部での互選ではなく、本会議場で、議長から指名され選任されているので、「私は絶対に辞任はしない。本会議場で、議長に、総務委員長解任動議を出されるならば、出して下さい。」と申し上げるつもりでしたが、動議はありませんでした。
 多分、解任理由は、明確に出来なかったと思いますが。


 ただ、この点を自民党の党内不一致だのと、新聞はおもしろおかしく書くでしょうが、問題は、例によって、かような重大な大綱の審議時間があまりに短かく、また、上程前に、差し替えを行った提案する執行部側の態度に、まず問題があります。

 なにより、根本は、道州制を巡る議論ですから、その議論が十分でないままに、県政の既定路線にすることはままならぬという意見については、道州制導入反対そのものには組みはしないですが、言われんとすることは十分に理解は出来、私個人としては、委員の態度に問題があるとは、全く思っていません。

 単純に、今回の一部の議員の行動が、執行部の提案に対して、党の考えを無視して、否決したと責められるとすれば、そのことについては、極めて真摯な態度であったと擁護させて頂きます。もう少しで、首が飛びそうだったけれども。
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 さて、もうひとつの異例の事態は、自民党の重鎮のベテラン議員が、今議会は静養されているため、委員長を除く委員は、自民党と非自民党が、4対4。通常は、自民党議員で過半数以上の編成をしているため、真っ二つに割れると委員長裁決で、私が決することになるという状況に。

 ひとつは、「永住外国人への地方参政権を日本政府に求める意見書を採択しないように求めることについて」は、継続審査にすべきか否かで、真っ二つに割れました。
 継続審査にすべきでないとした場合、多分、自民党以外は、否決するという流れですが、実際には、そういう意見書が出てきておらず、自民党は、継続審査という立場を取っています。

 また、「学校法人岡山朝鮮学園初中級学校、同・附属岡山朝鮮幼稚園への教育助成金増額等、支援・助成措置の拡充を求めることについて」は、自民党以外は採択を求めて、結果、真っ二つ。
 私自身も、直接依頼を頂いており、是非、通常の授業現場を観させて下さい、少しずつ進めて行きましょう、と申し上げてはおりましたが、部会、政務調査会、議員団総会と自民党は、不採択。

 結果として、委員長裁決は、当然、自民党の決定に沿っていますが、韓国、朝鮮の在日の方々から、私個人への批判や失望の声が上がると思うと、非常に悲しくなります。委員長裁決ですから、やはり、私です。言い訳は出来ません。
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 一方で、自由民主党岡山県大樹支部から提出された「郵政民営化の見直しを求めることについて」は、なんと民主党も共産党も採択に賛成。公明党反対。

 もともと郵政民営化については、岡山県の自民党には批判の声が強かったですし、郵政懇話会には私も属しておりますが、国政への影響は必至です。

 他党からすると、自民党が大混乱しているように見えると思いますが、事実、それだけ問題が山積、議論紛々、難しい状態ではあります。ただ、政治の混乱に乗じて、デタラメにやっているわけではありません。
 全てが、重大な問題であり、真摯な議論もして、揉めるべくして揉めています。


 加えて、昨日、三井物産エアロスペース株式会社からの消防防災ヘリコプターの納期遅延の説明の報告がありました。

 入札前に、予算上会計上繰越措置が適用される(=納期遅延しても構わない)可能性の話もあったようで、県として、相手方の責に帰する事由で、違約金を求められるのか、求める気があるのか、もうひとつはっきりしません。
 

 ともあれ、ドタバタと議論が進みましたが、今日も元気は元気です。
http://jp.youtube.com/watch?v=qL8ZD1v0vN8&feature=related

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2008年12月17日(火)【4杯の牛丼】
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 今朝は、恒例の自民党青年部局の街頭演説。気持ちの良い青空ですが、明るい内容ではありません。でも、元気でした。

 このところ、数年前に清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した「柳家小さん」の落語全集のCDを聞きながら寝ていますが、これが驚くほど良く寝られます。一席の下げまで行かず、枕の部分で寝ているかもしれません。
 年末ジャンボ宝くじが当たったら、古今亭志ん朝と柳家小三治のDVDの全集を買うのが、今一番の夢かもしれません。
 ともあれ、朝が気持ち良いです。

 さて、昨日、チボリ・ジャパンは、解散前の最後の取締役会を開き、債務超過は回避できるとのことですが、この経済状況で、従業員の方々の今後が気になります。
 倉敷チボリ公園も、あと2週間。是非、今一度、チボリに。

 本日は、県庁で打ち合わせなどしているうちに、夕方に。

 諸般の事情で、今までになく本気で、事務所移転を考えております。何か来年は少し新しい事も起きそうな気も致します。
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 耳寄り情報。12月23日(休日)午後1時から2時“桃太郎少年合唱団クリスマスパーティ^”一部は、クリスマスコンサートで、@桃太郎少年合唱団A桃太郎アカペラアンサンブルB岡山ジュニアオーケストラ 木管5重奏 クラリネットアンサンブル トロンボーンチューバアンサンブル。
 特に二番目のボーソプラノで...アカペラで...歌う宗教曲はルネスホールにぴったりの心安らぐものです。クリスマスシーズンの一時、是非皆さんに聴いていただきたいとのことで、無料です。

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少し呑気な話を。

 『師走のくいてー!祭』が、吉野家で行われていますが、これは、牛丼を3回食べて、3枚、「くいてー!」札を集めると、次回に、牛丼1杯プレゼントというものです。

 ダイエットをしなくてはいけないのに、牛丼欲しさに、牛丼3杯も食べちゃいけないなぁ、と思っていたのですが、過日、新聞の折り込み広告に、あと2枚集めれば、1杯食べられるという、補助券つきのビラが入っていたので、この1週間の間に、2回、吉野家に行きました。「並のつゆだくに、卵と味噌汁」・・黄金メニュー!!
 まんまと広告に乗ったわけですが、次は、牛丼並盛りは、タダなので、念願のゴボウサラダを付けようと夢を膨らませています。

 さて、「吉野家は広告がうめーなぁ」と議員控え室で、お馴染みのH議員に言いますと、「じゃけど、4杯は、なかなか食べれまぁ・・」。
・・・・「え!?」
 「2杯は今すぐでも食べられるけぇ、3杯目は嬉しいけど、4杯目は、ちょっときちぃよなぁ・・・。嬉しさと半々じゃな」・・・・「え!?ひょっとして、いっぺんに、食べるつもりなん???」・・・「え、違うん?」。

 全国1億人の牛丼ファンの皆様!!ついでに、セルフうどんで、名物ゲソ天を食べてしまう皆様!皆様のどなたが、牛丼を3杯いっぺんに食べたら、4杯目がタダになる、こいつはX’masプレゼントだ嬉しいな、よし、今日は、いっぺんに3杯食べよう!と思うでしょうか??吉野家の広告担当の方、この解釈で良いんでしょうか?

 「南校の前の吉野家を通る度に、幟を観て、ちょっと4杯は無理かなぁ、と思ようようたんじゃ。うれしいけど」・・・
 岡山県中探しても、そう思っている人は、片手にさえ余るのでは?
 そもそも牛丼2杯は、ぺろっと食べられないと思うのですが・・・だいたい、牛丼ぎょうさん食べるんが、そがなに嬉しいかぁ・・・???
 
 さて、その素晴らしい友人のH議員は、こんな人です。↓↓
 右の方を見ると、彼の食に対するこだわり?に感動?します。
 http://www.hasuoka.jp/ きっと、今後も、痩せないと思います。
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 最近、経済不況の折から、ページ数が減った上、地域情報を充実させた結果、県議会の情報がほとんど載らなくなってしまったある新聞に寄りますと、四校戦が復活ということですが、普通科五校ですから、当然、五校戦もあったのです。

 岡山一宮高校一期生としては、思うところもありますが、来年30周年。もはや新設校ではないのですが・・・。ちょっと寂しいです。

 ところで、私は、初代新聞部長。その五校戦に、文化部が応援に借り出されることに反発して、文化部を盛り上げようと、私が一応会長になって、文化部会を組織し、文化部対抗親睦ソフトボール大会を開催した事がありました。文化部会なのに、親睦で、運動するというのが、本当に意味不明です。
 おまけに、友人が、応援部に多くいたので、勝手にソフトボール大会に招いたのですが、新聞で『応援部は文化部か?』と批判記事を書かれました。これまた、意味不明。

 やはり、こうして考えると、高校時代から、あまり利口ではなかったのだと思います。
 ただ、普通科五校のあり方は、これから大きく変わっていきます。


 変わらないためには、変わり続けなくていけません。
http://jp.youtube.com/watch?v=SeIG4R2x1U0&feature=related

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2008年12月18日(木) 【『怒りの葡萄』】
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 明日で、12月定例会が閉会・・・。
 本日は、議会運営委員会があり、先日の総務委員会の一件で、いろいろとあったようです。ともあれ、2月定例会も大荒れ必至の我が委員会。ここはひとつ、来年の真冬には、鍋でも囲むしかないなと計画中。この時期、日本人は、とりあえず鍋です。
 
 昨年の行財政改革道州制等特別委員会も、政令指定都市移行と倉敷チボリ公園の問題で荒れていて、その朝、美味い牡蠣を虫明から購入してきて、鍋をしました。
 ちなみに、牡蠣?娘の大学の後輩が牡蠣を産地直送で取り扱っているのでした。
http://www.kakinoisobe.jp/ 
 そういえば、日生のカキオコも食べたいです。H議員の影響?
 
 
 昼に、集めた「くいてー!札」を使い、「並のつゆだくに、卵と味噌汁」。これで100円でしたから、ゴボウサラダを頼む勇気がなかった事が本当に悔やまれます。特に、最近、サラダが、ケースの中に入っていないので、注文する根性が、ありませんでした。
 今日こそは、220円で済んだのに、ばかばか・・・。
 
 何げなくケースをさっと開けて、ゴボウサラダを取ることができる、それが、大人の社会人、お大尽だと思っていましたが、結局、私の人生は、味噌汁から、さらに、卵を注文することに抵抗がないところまでしか行かんなと自覚しました。ここまでか、くくっ・・・。
 きっと麻生総理は、吉野家で、ゴボウサラダを取ることに躊躇がないでしょう。というか、吉野家に行かれるんでしょうか?いや、そもそも、牛丼の値段をご存知でしょうか?
 
 学生時代は、吉野家の牛丼は、400円で高いなと思っていましたが、今なら、ゴボウサラダを付けるどころか、各種会合で、大散財することもあるわけです。
 にもかかわらず、吉野家のカウンターに座れば、500円の壁は高いのです。しかし、これが、普通ではないか!
 
 自分の原点を勘違いしないようにしたいと思います。
 
 
 大学時代に、一番感動した映画は、飯田橋の名画座で見たジョン・フォードの『わが谷は緑なりき』でした。日本のジョン・フォード=黒澤明の社会派作品よりも、さらにさらに重い、『怒りの葡萄』に感動する自分が、今もいます。
 
 「政」同一性障害のようでもありますが、民衆の中にいる自分を見失わないようにしたい、特に、かような世相、かような社会情勢の中で、寄って立つべき原点をいかに時代が移り変わろうと見つめていたい、最近、そういうことを考えることが多いです。一人だけ笑っていることはありません。
 
 だから、今後、望むと望まざるとにかかわらず、幾つかの「さようなら」もある。常に覚悟もあります。
 
 
 桃太郎大通りの平和町の再開発で、昔々佐藤陶器店があった場所に、素晴らしいマンションとテナントの複合ビルが、そびえ立ちました。土地は、遙か昔に、離れており、多分、二度と再び、我々も、親族すら、あの地に戻ることはないですが、だからこそ、多くの幸せがあったら良いな、と心から願います。
 
 映画『怒りの葡萄』の「民衆は生き続ける」は蛇足だとは言われますが、「I'll be there」は、まさに政治の言葉だと思っています。
http://jp.youtube.com/watch?v=9mTup_kFUCw
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2008年12月19日(金)【大安寺中高一貫校に】
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 12月20日(土)15時キックオフ 桃太郎スタジアム
  第88回天皇杯準々決勝  柏レイソルVSサンフレッチェ広島
  http://www.okayama-fa.or.jp/
  明日のファジアーノの姿を!
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 本日で、12月定例会は閉会。
 補正予算案や、「県行財政構造改革大綱2008」、提出者が総務委員長の私の名で、「郵政民営化の見直しに関する意見書案」や議員報酬及び費用弁償等の削減案などが通りました。

 一方で、地方財政対策の概要が国から示されましたが、「雇用創出」や「地域の元気回復」の財源として、1兆円増額したものの、あれこれ計算すれば、平成11年度から9年ぶりの増額で、4000億円増額されたように出口ベースでは見えますが、三位一体改革で大幅に削減された復元には程遠いもの。
 国に対しては申し上げたいことが幾らもあります。

 強行採決が迅速採決になる、通らないとなれば過大な提案をする、ご都合主義と言えば、ご都合主義ですが、結局は、既存政党は、共産党以外やっている事は同じと言われても仕方ないです。

 県においては、執行部の方が立ち直るのが早いですよ、と言われる始末。中央も地方も、よほど頑張らないと、自民党はもちろん、政治そのものへの信頼は益々揺らぐばかりです。


 本日県議会の自民党内の武道振興議員連盟と武道団体との実り多き懇談会がありました。長期的には、武道館建設や、たちまちは、義務教育に武道を課目に加えることへの対応など課題があります。

 中央では、「商店街を蘇らせる行動政策研究会(あきんど議員連盟)」も発足していますが、こうした議連が機動的に動いていくことが、本当に大切です。
http://www.m-shoutengai.com/akindo/giin.php
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 平成22年度から、県立岡山大安寺高校を母体として、1学年が4学級(160人)の県内初の県立中等教育学校を設置し、中高一貫教育を実施することが、本日の教育委員会で議決されました。

 いわゆる県立の市内普通科五校は、平成11年の総合選抜廃止後、それぞれ特色づくりを進めてきていますが、岡山朝日(オーソドックス普通科)、岡山操山(併設型中高一貫)、岡山大安寺(中等教育)、岡山芳泉(進学重視型単位制)、岡山一宮(理数科、岡大連携)と、これで個性が、さらに際立ってきました。

 通学区域を全県とし、「知識と体験の融合ーたくましい人間力の形成ー」の理念の元、1学年が4学級のコンパクトな規模で、6年間を発達段階で3区分(基礎期、充実期、発展期)に分けた教育を行います。
 1学年の生徒数が今の半分になるので、6学年になりますが、校舎は、そのまま使用されます。

 併設型で途中に幾らか増えることがなく、中一から高三までの4クラスで6年間過ごすことの重みや、メリット・デメリットがどうなのか、正直なところよく分かりません。
 いずれにせよ、義務教育期間や教育委員会の枠組みを越えた挑戦であることには違いありません。頑張れ大安寺!

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 とりあえず議会が閉会しましたが、全く年が暮れる気がしません。
http://jp.youtube.com/watch?v=Rx68TDfqcbE&feature=related
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2008年12月20日(土)【サンタへの手紙】
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 県議会議員の10%報酬カット等については、個々の議員が、もっと削減をと言ったとかどうかは、現実がこうですから、言っても始まりません。県民の皆様のご判断に委ねる以外ありません。
 個人的には、どうなろうとも、無ければ無いなりにやります。もともと、湧いたようなものですから、いつでも腹は括っています。

 先も決まらぬまま、とりあえず事務所引っ越しの準備の年末。「得るは捨つるにあり」と選択は、捨てるか残すか。ゴミ有料化前には済まさねば。頭の整理には、非常に良いことです。

 子供から、サンタクロースにと渡された手紙には、12月発売の『さよなら0系新幹線フレッシュグリーンセット』の熱い要望。電池ではなく、高架レールを付け加える気の利いたサンタであります。あとは演出。
 いつまで彼がサンタを信じるのか?誰がサンタはいないと教えるのか?いえいえ、サンタはいます。サンタになれば良いのです。

 手紙と言えば『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜 』。四十路の君へ。
http://jp.youtube.com/watch?v=-y0_fDhzg5U&feature=related
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2008年12月21日(日)【科学技術立県】
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 埋蔵金と赤字国債を使い組んだ大型の予算原案ですが、どうあれ、この年末に対応できる中小企業支援のための補正予算を通して欲しかったというのが、本音です。

 今日は、卸センターの40周年の『2008チャリティーファミリーバザール』。毎年恒例ですが、ここ数年で、卸センター内に、ずいぶん飲食店が増えました。私は、靴下のまとめ買いが恒例になっています。

 繊維団体を造る以前は、岡山駅前は、本町や野田屋町に、卸問屋が多く、平和町の佐藤陶器店も、卸のひとつでありました。JR北長瀬駅もできて、いわば西部新拠点とも言うべき街づくりが、卸しセンター界隈で進んでいます。

 そこから町内の餅つき大会。腰はもう大丈夫です。油断すると危ないのすが。そこから、X’masパーティーでは、久方ぶりに、小咄。余興と言っても、口以外に芸がないのであります。

 そこから、岡山市子どもセンター主催の『みんなであそぼう科学の世界』に。楽しみながら、科学への関心持つ契機になればと思いますが、来年2月には、岡山一宮高校を会場に、『青少年のための科学の祭典』が開催されますが、これは、文部科学省委託事業(大会)です。私は、計算は非常に速かったのですが、数学を全く真面目にやらなかったため、文系以外の何物でもないのですが。

 ものづくりの基礎になる科学技術立国、科学技術立県を担う人材の育成が、岡山と日本の未来のために急務です。岡山一宮から、ノーベル賞受賞者が出ないかなぁ・・・。


 何がどうと言うこともないのですが、今年も、あと10日、今年は、もう、こんな年ですが、『Yah Yah Yah 』と、元気に行きましょい!!
http://jp.youtube.com/watch?v=AtLEgAUNfao&feature=related
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2008年12月22日(月) 【『人生は航海』】
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 県庁に行っても、議会は閑散。
 来年1月14日(水)から3月1日(日)まで、表町商店街に訪れる歩行者と自転車が共に快適にお買い物のできる空間づくりを行うための社会実験が行われます。
 商店街道路上の各ポイントに休憩施設としてのベンチや駐輪スペースを設けるのですが、そこで使うベンチのペイントが、明日午後1時から、シンフォニービル南側広場で開催されます。そこから、ルネスホールに行って頂きますと、桃太郎少年合唱団の素晴らしい歌声を聴くことが出来ます。


 いろいろ整理していると、少し古い写真が出てきたりします。なにがどうというわけではないですが、しみじみと父子関係について考えたりします。とっくのとっくの、遥か遥か昔に、「許し」ているのに、父はいないのです。高齢者になることなく・・。

 私が生まれて初めて買った洋楽のレコードは、バリー・マニロウの『人生は航海』ですが、メロディーが好きだっただけなのに、家業が無くなった思春期のど真ん中に買った、そのレコードは、歌詞と題が全く違っていて、ある種の葛藤を経た父子の歌でした。
 最近時々、あれ?今の仕草、亡父に似てなかったか?と、自分で思う瞬間があるのですが、落語の『松山鏡』ほどセンチでもありません。
 さて、いつか息子と、どんな葛藤が生まれるのかなぁ・・・。
 
 『人生は航海=Ships』は、とても大切な曲。冬の海辺で。
 http://jp.youtube.com/watch?v=XtOmZcCPUfc

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2008年12月23日(祝・天皇誕生日)【『いつか君に追い風が』】
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 天皇誕生日さらには天皇陛下御即位20年を寿ぎ奉ります。
 陛下のご健康と皇室の弥栄を心からお祈り致します。

 さて、本日は、山陽女子ロードレース。午前中は、市内の主要道路が封鎖されるところもあるので、町内の餅つき大会や道場納め、もちろん沿道での応援も、自転車で移動です。

 などと言いつつ、朝から、「汗を流して遊んで働いて〜」などと、跳ねているのは、午後からの桃太郎合唱団のコンサートを途中で失礼してまで、本日の夕刻の馬場俊英の大阪城ホールでのコンサートに行くからです。
 いわば再チャレンジ、敗者復活戦で、「1万人のピース」まで駆け上がった馬場俊英をわざわざ観に行くのは、その姿に、未来の自分を誰もが重ねているからで、アイドルのコンサートではないのです。生き方の問題です。
 きっと何か頑張ってもがいている様々な人生が集うので、今日の夜は、私も、そんな1万人の一人。こういう日があっても良い!

 『いつか君に追い風が』
 http://jp.youtube.com/watch?v=ScuvV4EikZ0

 ちなみに「マイフレンド」は、母がしていた昼夜保育園の名です。
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2008年12月24日(水) 【通天閣のあたり】
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 「法華でも、めでたいですか?X’mas」ということですが、まずは、楽しいので良いのであります。本日は、この不景気な年末の慌ただしい時に、県政とは、これがもう全く関係がないのですが、えんえんと馬場俊英について。
http://www.babatoshihide.com/

 8月20日の岡山市民会館に続いて、昨夜、わざわざ大阪城ホールまでコンサートに出掛けました。私の人生初の遠征に、大感動。3時間半でしたが、おっさん一人で、乗っておりました。
 

 馬場俊英:1996年28歳でメジャーデビュー。32歳の時に一度は契約解除となるが、地道なインディーズ活動からファンの輪を広げ、2004年には、名曲『ボーイズ・オン・ザ・ラン』をコブクロがカバー、05年に、メジャー再デビュー。昨年の紅白歌合戦に、『スタートライン〜新しい風』で初出場。ロードムービーのように情景を描き、青春映画のように心情を紡ぐシンガーソングライター。

 昨夜の大阪城ホールは、ツアー・ファイナルで、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の歌詞の中に、「ピース!ピース!ピース!ピース!ピース!」があるのですが、それを1万人で行うという夢でした。
 ファジアーノのジャンボフラッグも、ちびりそうでしたが、これがまた感動的でした。大阪では、今朝、TVで紹介もあったようです。

 私は、アリーナ席でしたが、ステージのほぼ真横で、アンコールで登場したサプライズゲストのコブクロも含めて非常によく観えました。


 会場が広すぎるとセンターステージを設け、裏方さん一人一人まで紹介し、やっぱり、アンケートを採って、客席とコミュニケーションをとって、ステージがどんなに大きくなろうとも、飾らず、気負わず、自然体で、人柄の良さが滲み出る・・・・・貴方が、1万人も全国から集めるぐらいに凄くなったのに、やってることがいつもと同じで、全然変わらんがな、そのまんまじゃがな、と突っ込みたくなるような・・・うーん、やはり苦労人です。
 だから、嘘のない言葉が、すんなり腑に落ちます。

 老若何女入り交じった観客も、非常にマナーが良く、乗るところはしっかり乗り、聞き所は黙って聞き、無駄に手拍子もせず、立ったり座ったりが自然に出来る、なんか俺たちも、大阪城ホールまで来ちゃったよ、おいおい、という感じです。だいたい私からして、馬場俊英でなければ、大阪城ホールにまで絶対に行きません。当然初めてです。

 メガヒットというのはないのですが、ひよっとして、ドームまで行っちゃうかもなぁ。それでも、やっぱり、いつでも、小さな小さなホールに戻れるんだろうな。それはそれで良いような気もします。

 一般には、馬場俊英って誰なら?と言われながら、ドームで数万人がピース!をするということが起きたら、これは物凄いことです。そして、その人なら、ほら、あそこの小さなライブハウスで今日は歌ってるよ、ということがあったら、なんと素敵でしょう。


 上手く表現できませんが、こういう感性というものが本当に素晴らしいと思いますし、是非見習いたいものです。
 
 何よりも、馬場俊英の歌やその姿が、深い深い根っこの部分で、どれだけ多くの人々の人生の応援歌になっているか分かりません。大袈裟でなく、諦めかけていた人生を、命を救われている人も、間違いなくいると思います。

 馬場俊英の歌に、びびっと来ない人生も幸せでしょうが、びびっと来るのも、人生悪くありません。


 ということで、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』。
 ネクストバッターズサークルで、前の打者がファールフライを打ち上げてゲームセットになったあの試合、もしも、あの時、打つチャンスがあったなら・・・いつだって、俺は次のチャンスを本気で狙っている・・
  http://jp.youtube.com/watch?v=hjTMOsfui1M


 来年は、6月頃に、馬場俊英のコンサートが近県であります。そこまで自分自身を頑張って、ピース!をしに行こう、という事に共感される方がおられましたら、御一報下さい。一緒に行こうじゃありませんか!

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 ところで、大阪と言えば、通天閣です。

 通天閣だけ眺めて(下を潜って)帰ってきましたが、界隈は、人格者の超人でない、昔の『あぶさん』のイメージが残っています。日本全国似たような所は、どこにもありません。これぞ大阪の風景です。
 時には、煩雑とも猥雑とも言えるようなあの雰囲気に、誰だって、紛れてしまいたくなるのではないでしょうか。

 そう言えば、小学生の頃、母が我々兄弟3人を連れて、突然、天王寺動物園に行った日のことを覚えています。幼心に、さっぱり訳が分からず、岡ビルの前の遊園地に似た動物園の横の公園で、母はベンチに座っていましたが、なぜこんなとこに来たのだろう?でも、楽しまないといけないな、と義務感で、はしゃいでいたように思います。

 若い頃の母も、有り体に言えば、何があったか知りませんが、やけくそで、大阪に行ったのでしょう。ま、そういうことはあるものです。というか、「私の人生これで良いんだろうか?」と、子どもを見ながら、妻も考えているんじゃないかと思うと、もうドキドキします。

 しかし、不思議なことに、その公園で、なぜか隣の八百屋さん一家と遭遇して、「日本は狭いねぇ」と笑いながら言い合って、結局、それだけで帰っていったのですが、あれはなんだったのか?子どもの頃の強烈な思い出です。
 あの時は、弟もいたので、岡山まで通っていたはずですが、0系新幹線に乗ったのかすら覚えていません。

 ともあれ、あの時、通天閣が見えていた記憶もなく、文字通り、新世界に行くこともなく、それでもあれ以来、私の中では、動物園のイメージが、なにかもの悲しいものになったのは間違いありません。そして、今は、通天閣に行けば、あの動物園が近いなぁ、と感じます。

 通天閣は、50周年の東京タワーとも少し違う、人生の悲喜こもごもを象徴している風情です。通天閣を見て、今日も頑張ろう!と思っている人は、多いんだろうなと思います。


 さて、本日は、これから岡山ゾンタクラブさんが、創立30周年ということで、クリスマスディナーショーが開催されますが、なんとゲストは、歌手の西川峰子さん。なにか、非常に懐かしいです。
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2008年12月25日(木) 【道州制という名の「内戦」】
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 今朝の午前6時50分過ぎのNHK岡山ニュースの冒頭、アナウンサーが、「今日はクリスマスです。そろそろ子ども達が、プレゼントに気付いているかもしれませんね。」・・・おっ、うまいっ!!我が家のウリ坊が、ごそごそ。

 ちょっと遅れて、午前7時45分のNHK岡山ニュースの冒頭、アナウンサーが、「今日から冬休み、子ども達はプレゼントで遊んでいるかもしれませんね。」・・・これまた、うまいっ!!我が家のウリ坊が、既に、0系新幹線の展開を始めています。
 世知辛い世の中の暗いニュースばかりの今日この頃、こういう洒落が効いたニュースの出だしは、粋で良いです。

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 さて、本日、中四国地域の広域連携や道州制の導入に関心を持つ有志により、『三海(さんかい)倶楽部』が発足、県も、政策審議監が、設立発起人に名を連ね、道州制推進の一環として、倶楽部に参加協力します。

 設立趣意書を読むと、環境規制や土地利用、観光振興などの県域を越える課題が増大しており、県より区域の広い「道」や「州」を設け、広域的な地域課題に一元的・総合的に取り組む必要性が謳われています。
 個人的には、良い事だと思いますが、昨今の道州制を巡る議会の状況からすると、様々な意見が出そうです。

 
 今回の12月定例会でも、行財政構造改革大綱に関して、道州制の記述について、揉めに揉めて、所管の総務委員長としては、本当に素晴らしい体験をさせて頂きましたが、直感的に、自民党中央は、道州制推進ですが、県レベルでは、推進と明言する議員は、極めて少ないと思います。
 もちろん、私は、何度も申し上げますが、推進の立場です。

 ただ、岡山県においても、78市町村が27市町村になった市町村合併に、かなり無理があり、広域行政に対して、否定的な見解が基礎自治体レベルではかなりあり、とりわけ、町村会は、真正面から、道州制の推進は反対の立場を取っておられます。

 前述の設立趣意書にもあるように、広域的な課題への対応に力点を置けば、周辺部として、切り捨てられている実感のある町村からの賛同は、およそ得られ難いのは理解が出来ます。
 既に辛酸をなめ尽くしている立場からすれば、県が道州になるのは、さらに、遠くなるだけのことです。
 これは、絶対にクリアしなくてはいけない最重要課題です。

 
 しかし、それでは、道州制と都道府県合併の間に差違はないわけで、県が合併したらたいへんだという話とさして変わりません。

 私が考える道州制は、内戦に近いものがあります。中央集権国家体制に対して、地方から反乱を起こす(もちろん武装するわけではないですが)という、あくまで「戦い」です。


 我が国の何がおかしいのか?を一言で言えば、国税と地方税の割合が、6対4であるにもかかわらず、実際の事業は、国と地方で4対6である、要は、いったん国に、税金を召し上げられて、地方に再配分される間に、異様な無駄(人間、権限、財源)があるということです。
 これを正す、霞ヶ関や永田町から、ある意味、人間、権限、財源を取り戻す、その手法が、道州制です。

 薔薇色の未来と言うよりも、このままだと、日本が本当にぶっ潰れるぞという、やむにやまれぬ状況の中での選択です。


 敢えて言えば、県も、国と基礎自治体の間にあって、中間マージンを搾取する、そうした無駄な機構のひとつである、したがって、破壊するということです。ちなみに、橋本大阪府知事は、2018年までに、府庁を解体し、関西州に合流すると宣言しています。

 また、無駄の象徴のような国の出先機関も廃止、ないしは、州レベルで統合して、国は、地方の些細な事まで、いちいち口を出さないでよろしいということです。せいぜい、国防や防衛、外交、全国一律の医療水準や金融政策を担当するということです。

 一方で、市町村といった基礎自治体に、どんどん人間、権限、財源を戻して、自立的自律的に住民サービスを行う、政令指定都市は、ひとつのモデルと言って良いと思います。
 自立・自律のためには、地方にも、それ相応の覚悟が要ります。困ったら、県や国が助けてくれる(今まで、助けてくれたかは別にして)ということは、もはやないという覚悟です。


 身近な地方自治体に比べて、国の出先機関にチェックが入らないのは、つくづく我々も理解が出来ました。

 また、旭川下流部や百間川のような国の管理河川は、まるでゴルフ場のように整備され、県管理になると草刈りさえままならないというのは何なのか?国の外郭団体が地方のあちらこちらにばらまいた施設の処理に、四苦八苦する現状はなんなのか?
 今回の赤字国債発行は、その規模は別にして仕方ないにしても、これが地方なら、遙か昔に、財政再生団体転落で、国の管理下に入るところ。

 本当に国に任せていて良いのかしら?県に任せて良いのかしら?とにかく、最も我々に身近な基礎自治体に、人間、権限、財源を取り戻そう、それが地方分権です。

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 思うに、得るは捨つるにあり。自らリスクを負うか、真空にしないと次はないと思います。

 ところで、道州制ということになれば、直感的に、地方のマスコミは困るだろうと思います。全国紙の東西が、同州規模になり、単県エリアのマスコミは、かなりの影響を受けると思われます。
 したがって、道州制に関わる地方のマスコミの論調は、厳しいものにならざるを得ないと考えておくべきだと思います。

 さらに、どうあれ公務員は、首になりませんが、議員定数は大削減です。私のイメージは、州議会議員は、10万人に一人。岡山市なら、4区で7人、倉敷市で、5人、全県で、20人です。
 仮に、10年で州議会が誕生すれば、県議会議員の半数以上は失職。だからこそ、今後10年以上耐えられて、州議会議員になる可能性のある県議会議員を選ぶべきだとも思います。

 ちなみに、岡山市・加賀郡選出の県議会議員は、現在19人もいます。最終的には、これを7人にするという、大椅子取りゲームを始めましょうということになります。
 逆に言えば、党の長期的戦略も、これにならう必要があるわけです。


 来年早々に、政令指定都市の区割りに沿った岡山市・加賀郡選出の県議会議員の貼り付けの議論を始めますが、私は同時に、定数削減の議論を喚起すると申し上げて参りました。

 当座は、岡山市の政令指定都市化に伴い、岡山市・加賀郡選出の議員の定数減(1区1名の4人減。したがって、現職の一人は、必ず落選する)を主張しますが、基本的には、前述のように、56人を20人まですべきと考えていますので、どうという数ではありません。
 どうあれ、報酬カット、期末手当カットよりも、議員の生首を飛ばす方が、効果的です。

 いずれにせよ、道州制の議論を議員が嫌うのは当然です。何人か議員を首になりましょうという話と裏腹ですから。


 
 おそらく、党派に関わりなく、まず賛同を得られない孤立無援の戦いを新春早々始めて参りたいと思います。「議員定数削減」は公約ですから、ボコボコになるまで勝負します。ひでぇ事になると思います。

 もっとも、議員定数削減を主張した議員が落選するというぐらい格好悪いことはありませんので、それも心したいです。もちろん、スタンドプレーをする気持ちなどさらさらなく、今、ここで県議会議員をやっている己の意義を問いたいだけです。痛くても、生きている手応えが欲しい。

 しかし、人生は何が起きるか分かりません。4選目に出馬させて頂くかどうかだって分かりません。私は、あらゆる可能性を限定しません。
 ともあれ、今、必要だと思うことをやるだけです。「ハチドリのひとしずく」です。



 ともあれ、県を壊さないと道州制にならないのは、赤子でも分かる理屈です。それが、嫌な方が多いのも理解できますが、それでは、国(霞ヶ関)の思うつぼ。地方が反対してたら、地方分権なんてできるもんか。
 私は無駄です!殺して下さい!と元気に言うのが、本当の侍です。

 道州制という名の「内戦」は、まずは、岡山市の政令指定都市移行に伴う県議会議員の定数削減という「内戦」に具体化されます。
 この不景気に苦しむ仲間にかなう苦しみは、私も、喜んで受けさせて頂きます。大丈夫です。この世相に平気で笑っていません。

 来年も、難しい年になるのが、既に分かっていますが、それでも非常に楽しみです。こうして目標を造って、人生を豊かにするのであります。


 とは言うものの、今日は、X’mas。 
 http://jp.youtube.com/watch?v=ehBBrZUx6Yk
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2008年12月26日(金) 【おさまらない事務納め】
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 今日は、役所用語では、事務納め。
 物凄く寒い朝でした。自民党青年部局恒例の街頭演説も今年最後。寒いのは、季節のせいだけではなく、景気もそう、自民党への風当たりもそう。
 ともかく1年間、あまり雨に打たれることはありませんでしたが、雨の日も、風の日も、暑い日も寒い日も、頑張ってくれた県連のN氏に、感謝申し上げます。来年は、初セリの関係で、6日に再開です。

 昨夜の通夜に続いて、秘書時代からたいへんにお世話になっている方の会葬。何か時代がひとつ終わっていくんだなぁと、しみじみと感じました。
 今年も、多くのありがたい出会いがありましたが、誕生や結婚という嬉しい話以上に、旅立たれた方も多くおられました。仕事柄、避けられないのですが、別れは辛いです。


 私と同学年の息子さんを持たれる方からのお電話は、外資系の会社をここでリストラに遭ったという話。たちまち為す術がありません。同情させて頂いても、解決しないです。


 午後からは、萩原代議士の提案もあって、自民党県連で、雇用促進住宅をまわりました。特に、岡山は機敏に反応していますが、かかる経済状況の中で、例えば、非正規雇用を解雇された方々に、緊急的に住居の確保を図る必要があります。

 マスコミのインタビューで、「御覧になってどうですか?」と聞かれたのですが、端的に、緊急的な対応としても、現在の雇用促進住宅の空き室をうまく活用することは、極めて有用な施策であると思います。

 問題は、マスコミが帯同しなかった方の雇用促進住宅ですが、これは、逆の意味で実に思うところがありました。基本的に廃止(売却を意図している?)に向けて、新規入居を停止しているのですが、家賃は安いし、なにより、我が家より、新しく遙かに素晴らしい住環境。なんで、これが廃止なの?と、民間の感覚から超疑問。

 いわゆる公営住宅への入居のご相談は、しばしば頂き、特に、雇用促進住宅については、入居条件の縛りで、空いているのに入れないということが、しばしばありました。
 むしろ、萩原代議士が、こっちを見て欲しかったとおっしゃられた通り、改革のメスを入れていくべき部分があります。
 ともあれ、運用の仕方を変えれば、活用ができるのですから、そこは、自民党でしっかりと答を出して頂きたいなと切に祈るところです。

 いずれにせよ、先般の金融対策本部の立ち上げ、さらには、こうした雇用対策について、自民党県連が、かなり機動的に反応しているのは、仕事師・萩原代議士の力に負うところが大きいと思います。


 本日これから家族で倉敷チボリ公園に。年末に向けて、夜に動けるのは今日だけで、おそらく、これが最後になるでしょう。

 先般、倉敷チボリ公園事業検証委員会が報告書を知事に提出されました。そもそも論に遡る気もありませんし、この報告書を引き合いに何か申し上げるつもりもありません。
 今はただ、ともかく、倉敷チボリ公園に行くことが、チボリのためにできることです。
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2008年12月27日(土)【さようならチボリ・・・】
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 昨夜は、僅か1時間半でしたが、家族で倉敷チボリ公園を訪ねました。結構な人出で、アトラクションも幾つかは長蛇の列。
 「ありがとう」と言うよりも、「ごめんなさい」としか言いようが無く、分かれば、県議会議員など、袋叩きにあっても文句は言えないと感じつつ、美しい園内を駆け回りました。

 息子は、誰や彼やと、しばしば来ており、毎回、ボートとチボリ鉄道に乗るのですが、昨夜初めて、鉄道の先頭車両に乗ることが出来、喜んでいました。

 ただ、あと5日、夜警はあるし、なにより、最終日のカウントダウンに、お邪魔する資格はなく、これが、多分、家族で最後の倉敷チボリ公園になりました。
 来年は、門は封鎖され、アトラクションが少しずつ取り壊されていくクレーンの姿が、外からは見えるだけになるかもしれません。


 ハンスの冒険のCDも売っていましたが、グッズも飛ぶように売れていましたし、もしも、いつもこれだけのお客さんが来てくれていたら・・今さら、始まりませんが・・何より、それを言う資格は、私にはありません。

 ともかく、これだけの公園を失ってしまう・・・岡山県らしいな、と自嘲気味に言いたくはないですが、本当にこれ以外手段がなかったのか・・・・岡山弁で言えば、本当に「ぐびぃのぉ」です。なんなんだ。

 誰に対してというよりも、私自身が、本当に情けない、愛し守り、育てられないのなら、そもそも生むな・・美しいチボリは、決して鬼っ子になるはずはなかったのに・・・。
 ファジアーノ岡山に、こんな辛いことが起きないように・・・。



 新聞によると、倉敷チボリ公園に昨日、石井知事も、年末挨拶?に行かれそうですが、従業員の方々は、再就職も当初引く手あまたと思われていたもののこの景気状況、まさに、今さら・・・という雰囲気だったようです。

 ただ、しかし、個人的には、どうあれ知事が、倉敷チボリ公園に行って下さったことには、感謝もしたいし、知事が一番苦しまれたのだろうと理解したいですが、やはり、うまく伝わっていません。
 なぜこういう肝心な部分が、ちぐはぐになるのか本当に残念です。

 知事からは、倉敷チボリ公園に関して、岡山県民への愛、岡山県民が織りなす思い出への愛、他県から来られる方に誇る愛・・・残念ながら、愛が感じられませんでした。
 淋しさや悔しさを共感しないのが、人間の強さではありません。何もできなければ、せめて一緒に泣くぐらいできるはず。

 いつも安全な場所から、高みの見物を決め込み、自ら撤収命令を出さず、ただ食料と油を絶った指揮官が、今さら、労いの言葉もないでしょう。ことこの件に関しては、そう言われても、仕方ないです。どれだけの人間が傷ついたか・・・。

 坂口社長の言葉を借りれば、「始めてはいけない戦争」を最後の最後まで戦って下さった方々に、本当に心から感謝を申し上げたいと思います。会わす顔もありませんが。


 たとえ今後どんな業績が上がろうとも、倉敷チボリ公園の開園から閉園に到るまでの顛末は、後世から、岡山県政最大の失政と評価されるべきものであり、石井県政の考えられる最大のマイナス点であると思います。こういう岡山県だと。
 子ども達の思い出は、破壊されました。


 しかし、当然、我々議員は、同じ穴の狢。
 少なくとも、私は、昨年が、行財政改革・道州制等特別委員会委員長、今年が、総務委員長ですから、倉敷チボリ公園が閉園に到った議会側の責任者の一人であることに間違いはありません。
 子ども達に倉敷チボリ公園を残せなかったことは、私にとっても、生涯の悔いになります。それをこれから償っていく責務があります。


 明日のチボリの姿は見えません。どういう形で残し、どういう形で県が絡むのか、来年早々議論は始まります。
 
 どうか、残された数日の間に、倉敷チボリ公園を訪ねて頂き、さようならを惜しんで頂きますようお願い申し上げます。
 残念ながら、もはや、別れしかないのです。
http://jp.youtube.com/watch?v=jJ39aa0os4c&feature=related
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2008年12月28日(日)【希望の匂い】
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 年の瀬ですが、今日は幾分温かく、餅つきでも、そう火が恋しくありませんでした。今夜から年末消防夜警が始まります。

 明日の朝は、京橋朝市は〆市。大晦日には、お火炊があって、元旦は、午前5時の朝起き会からスタートで・・。我が家には、炬燵もありませんが、結局、この業界も、年末年始はゆっくりということがありません。


 昨夜は、市外で、ある忘年会。この景気状況に逆行するように、挑戦をされ、私も幾分関係しており、それが良い方向になっているので、ほっとしたし、本当に嬉しくもあり、既に挨拶の段階から危なく、今期の忘年会で最も呑んでしまい、いわば、完全に潰れてしまいました。
 今も、正直なところ、微妙に気色悪いです。極めて珍しいです。

 たまたま会場が選挙区外ということもあり、弾けてしまい、カラオケに、自分勝手な十八番の『あの鐘を鳴らすのはあなた』がなかったので、アカペラで歌ったぐらいお調子に乗っていました。

 正直なところ、今年、喜んではしゃげる忘年会は、ほとんどありませんでした。それぐらいに、全てが厳しい状況です。
 ゆえに、今年は、ともかく場を盛り上げるべく、なるべくなら、陽気に飲む(飲まにゃぁやっとれん)という姿勢で、ある意味、私なりに本気で、忘年会に臨んでおりましたが、昨夜は特に嬉しく、残すところ夜警がある今日だけですから、飲酒は昨日がラストと思い、頑張ってしまいました。

 結果として、市外から搬送に近い形での帰宅になり、後の忘年会に行けないという大失態を演じてしまいました。本当に申し訳ありません。il||li_| ̄|○il||li 関係者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。

 今年も残すところ、あと4日。ここを越えても、いわば年度末まで、どう乗り切っていくか勝負は続きますが、お互いに、希望の匂いを発しつつ、『あの鐘を鳴らすのはあなた』と頑張っていきましょい!!
http://jp.youtube.com/watch?v=GVDXZ96UBCs&feature=related
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2008年12月29日(月) 【A級のB級グルメ】
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 本日は、家族で少しゆっくりめの京橋朝市も、〆市。20年以上ですが、この1年間の実行委員会の皆様の御労苦に心から感謝と敬意を表させて頂きます。

 その後、ブルーラインを使い牛窓経由で日生へ。岡山でも最も美しい海の風景であり、ブルーラインの無料化もあり、さらに、各道の駅も内容が非常に充実してきており、この沿線には、昨今は、近畿圏からのお客さんが非常に多くなっています。

 特に、赤穂線振興の一助にもなっている、お馴染みのカキオコ(カキお好み焼き)は、各店とも、今日も列が出来ていて、いつもと違う店にお邪魔しました。各店で、非常に個性が違います。
http://www.geocities.jp/kakiokonomi/kakiokonomi_1.html
 五味の市の「カキフライソフトクリーム」は、某所のウニソフトまでではないですが、チャレンジ精神の発露。

 牛窓も条例を作り美観の統一も進める方向ですが、瀬戸内市、さらには、備前市から、関西圏も視野に入れた、東備への玄関口としての西大寺、新東区のあり方も考えて行かなくてはいけません。


 それにしても、昨今は、美咲町が、「たまごかけごはん」で、ブレークしており、鶏肉を買ったり、さらに、津山は、「ホルモンうどん」で売り出していますから、53号も、かなり面白くなっています。
http://www.town.misaki.okayama.jp/kankou/tamago/index.htm
 

 カキオコも、たまごかけごはんも、ホルモンうどんも、いわばB級グルメですが、間違いなくA級のB級グルメです。美味いもん!!
 私にとっては、野村のカツ丼は、大御馳走ですが、ちらし(祭り・ばら)寿司、鰆、ままかり、下津井のタコ、寄島の穴シャコ、さらに瀬戸内海のガザミ等々、名古屋のえびふりゃー以上に、総合力で、他県を圧倒する勝負が出来るはずです。
 なんで、この食文化を全国に誇らないのか?

 先日、JR吉備線に乗ってのこのこ出掛けましたが、改めて見れば、JR岡山駅構内は、すっかり様変わりして、交通のクロスポイントで、乗降客は、ひっきりなしです。
 乗換駅ではなく、意地でも、市内に出て、何か食べたくなる、それだけの食文化は、岡山にはあります。

 いわんや、きびだんごと大手饅頭に代表される菓子も、なによりも、果物も全国で勝負できるものです。生キャラメルに負けるはずがありません。
 我々は、もっともっともっと、誇って良いのであります。

 東西南北どこに行っても、岡山県って、やはり素晴らしいです。
 などと書きつつ、夜警に行かねば・・
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2008年12月30日(火)【小選挙区制の問題】
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 渡辺喜美代議士が、民主党提出の衆院解散・総選挙を求める決議案に賛成し、党議拘束に違反したにもかかわらず、戒告処分にしかならないというのは、通常は考えられない大問題だと思います。法案に反対するのとは訳が違います。

 その一方で、渡辺代議士の選挙区に、民主党が対抗馬を立てないというのが解せません。選挙戦略だとしたら、不愉快です。

 

 昨今、私は、小選挙区比例代表制のマイナス面が露呈されているような気がしております。
 もちろん、竹下内閣の時代に、リクルート問題で政治不信が高まり、政治改革の機運が高まり、なぜか、政治改革が、選挙制度改革に矮小化しましたが、その目的のひとつが、政権交代可能なシステムを作る、すなわち、二大政党化することにあったからには、それ自体を否定するものではありません。
 政権交代になりそうだから、選挙制度改革?では理屈が通りません。

 ただ、問題のひとつとされた連立与党のうちの小党にキャスティングングボードが握られ、常に、政権が不安定になりうることについては、比例代表制を並列させたこと自体は、理解できなくもないのですが、決定的なことは、与謝野代議士のお言葉を借りれば、「選挙区が狭い分、大局を見る視点に欠け、選挙区の事情や、メディアでの人気を優先する候補者ばかりが当選しやすい制度」に、なっていることは問題です。
 単純に言えば、これも、与謝野代議士のお言葉を借りれば、「政治家が小物になってしまう」ということです。


 天下国家を論じるのではなく、いつも選挙区の状況に、気持ちを取られてしまうのは、例えば、いくら中央で仕事をしようにも、いわば無職の対立候補予定者が、政策論ではなく、人気取りの無茶苦茶な選挙運動を常に展開していて、足下を常に揺さぶられているのですから、仕方ない部分もあります。

 若くて、見栄えが良く、経歴がそれなりであれば、誰だって、対立候補になれるというのは、ある意味、チャンスなのかもしれませんが。

 ともあれ、1対1ですから、常に、相手のマイナスを叩き、相手から奪う、誹謗中傷合戦となり、少なからず、こうした殺伐とした政治家の姿が、世相に反映しているように思えてなりません。

 なにより、質が悪いのは、政党の違いは、どうもイデオロギーの対立でもなく、アメリカの共和党と民主党ほどの違いは感じられず、その立場が、政治的信念ではなく、選挙区事情で、たまたまとしか言いようがない議員、候補が、散見されることです。

 そして、最も、質が悪いのは、政権交代しても、どうも官僚機構は壊れそうにないということで、端的には、民主党政権になっても、霞ヶ関の総入れ替えは起こり得ず、結局、「お上」は変わらない、むしろ、政権交代する方が、官僚は政治家を御しやすいと考えるのではないか、と思えることです。もっとも、これは、政権交代してみて、初めて、その成果として分かることですが。


 もちろん、中選挙区制の欠陥として、党内派閥を背景とした同じ政党同士の潰しあいになり、自前の後援会組織の維持に多額の経費がかかる、さらには、与党議員が、政策分野による棲み分けを行い、特定の業種に利益誘導を図るなど、政治とカネの問題が、尽きることはありませんでした。

 ただ、中選挙区制が良い訳ではないのですが、小選挙区になって、これらの課題が、どうも解決しているように思えません。

 一方で、郵政民営化の選挙は、小選挙区だから起こり得た選挙ですが、マイナス面が露呈したとも言えます。
 どうも、丁半は、国民気質に合っていないような気もします。
 
 しかし、大争点を国民が選択するのが、国民主権です。その点で言えば、小選挙区制は、非常に分かり易いものもあります。


 ではどうするのか。

 中選挙区に戻すというのもひとつの考え方です。
 しかし、徹底的に、小選挙区制のメリットを出すというのもひとつの考え方です。要は、下野することになっても、徹底的に政策を打ち出して戦い抜くということです。ただ選挙に負けるかもしれないという一点のみで、そのために、選挙を恐れてはいけないのではないか。
 
 民主主義国家であれば、いつか少数が多数になることもあります。常に、変わるということです。下野すれば、したら良いじゃないか、首まで取られないのですから、本当に命を張っている民間の経営より、はるかに甘いといわれても仕方ないです。
 小選挙区制なら、正しければ、負けても勝てると思うべきです。
 
 もはや、いかに負けないかではなく、いかに、酷く負けないかが焦点になっているかのような自民党ですが、堂々と負ける覚悟で戦う方が、勝負は勝つものです。考えようによれば、今なら、なんでも言える、できる時期でもあります。
 渡辺喜美代議士の行動が素晴らしいとは全く思いませんが、中央の青年局は何をしているのでしょう???
 
 
 なによりも、自民党政権を守るためではなく、国民を守るための戦いです。国民を守る、そんな当たり前のことが伝わらないから、劣勢になるのです。
 何がしたいのか?単に選挙に通りたいだけなのか?この不景気に、それだけの思いに付き合って、共感してくれる暇人はいません。
 より国民を守ってくれそうな方に票を投じる、選挙はシンプルです。
 
 今一番、政治家が伝えなくてはいけないのは、国民のために戦っている、その姿です。極端に言えば、戦う相手が、既存の自民党だろうと、民主党だろうと、官僚だろうと、アメリカだろうと、なんだって良いのです。
 
 少なくとも、政治家が、自分を守るために政治が出来るような時代ではありません。特に、一般が、文字通り生き死にの時に、自らが生き残るために腰が引けているという姿が見えるだけで、興醒めします。
 なんのための戦いなのか、当たり前のことですが、常に原点に立ち戻る必要があります。
 
 どうあれ、我が業界も、来年の一文字は、『戦』しかありません。
 これは、国も地方も変わりありません。


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 思い当たるふしは多々ありますが、どうもこの頭痛に、目がしょぼしょぼと、風邪です。ただ今日は、所属分団の当番で夜警出動。結局、ここ10年以上、年末の夜に家でゆっくりしたのは、インフルエンザに罹った時だけです。
 ある意味、元気でなによりです。

 さてさて、この動画BGMの紹介も、自分なりにかなり楽しんでおりますが、今年も、あと2曲となりました。明日のトリは、さてなんでしょう。曲選びの基本的なコンセプトは、そうきたか〜、あるいは、知らんな〜、です。

 本日は、この時期、最も美しく胸に響き、一方で、楽譜も読めないのに、その素晴らしい合唱を聴き、早稲田大学グリークラブに入部してしまう(北軽井沢の夏合宿でクビになった)契機となった曲。
 「札幌」を「岡山」に換えて歌っています。でも、何を呼ぼう・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=RD3ucoODHLE&feature=related
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2008年12月31日(水)
        【1年間の御愛顧を賜り誠にありがとうございました】
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 1年間の御愛顧を賜り誠にありがとうございました。
 今日が明日になって、全ての問題が解決して、あと12時間で世の中が劇的に変わるわけではありませんが、ひとつの節目であります。

 今年は、2785号からスタートして、今日が3137号ですので、途中3000号を粛々と通過して、350号以上を重ねることが出来ました。基本的に、ひとりよがりのような発信に、お付き合いを頂きまして本当にありがとうございました。
 

 今年は、ともかく、3月10日に、行財政改革・道州制等特別委員会で、「岡山市の政令指定都市の指定に関する意見書」を委員長として発議し、2月定例会に追加提案で賛成多数で可決されたのが、一番大きな仕事でした。
 昨年から、市当局と影働きで調整しながら、県議会内をまとめて行ったことは、私の中で、ひとつ時代の卒業課題でした。


 しかし、5月15日、総務委員長に就任して、5月末に、委員長として内々に、財政危機状況を知り、6月2日、岡山県財政危機宣言が出され、岡山県は、一挙にガタガタに。
 その後、岡山県の全ての重要課題が、総務委員会に。

 そこからは、6月20日に、自爆的な期末手当返上宣言で、知事の退職金全額返上を迫り、6月27日には、消防防災ヘリコプターに関して、急転購入可決を決めた自民党のいわば党議拘束に反して、継続を決めた総務委員会の委員長として、議場を退席。
 全てが、スクランブルの状態になりました。

 一方で、倉敷チボリ公園の議論をしながら、財政構造改革を巡る攻防、自民党の総裁選挙を経て、さらに、秋の知事選挙。
 この間、自民党の状況は、中央でも県レベルでも、日増しに悪化していきました。

 そして、11月末には、ファジアーノ岡山のJリーグ昇格の嬉しいニュースの一方で、消防防災ヘリコプターの納期遅延の発表。
 なによりも、リーマンブラザースの破綻から世界恐慌とも言える状況になり、特に、11月に入ってから、中小企業からの悲鳴が方々で聞こえてきました。年末に向けて、事態は、さらに悪化。


 全ての課題を抱えたまま、明日から新年です。全く何も解決していません。経済雇用対策、倉敷チボリ公園跡地問題、消防防災ヘリコプター納期遅延問題は、むしろ問題が益々難しくなります。

 これに、政令指定都市の区割りに伴う議員の貼り付け、さらに、議員定数削減の議論が加わって、いつあるか分からない解散総選挙を意識しつつ、動いていくことになります。


 ただ、政治関係者の私心で、どうこういう問題ではありません。一議員や一政党が、選挙で勝とうが負けようが、県民や国民が不幸なら、政治に、なんの意味もありません。
 子ども達の未来、高齢者の安心が守られなければ、政治の意味はありません。

 敢えて「希望」という言葉は書きません。守るべきもののために、「戦」う以外無いのです。間違いなく、今年以上に難しい年になるでしょうが、怯んでいても始まりません。
 さらなる戦いの年に、気合いを入れて頑張って参ります。

 どうか、明日からも、引き続きの御指導・御鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 政治は、もともと政=祭りごと。「まつり」には、元気が要ります。
 http://jp.youtube.com/watch?v=Ek0HHKdYDWs
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