2008年6月1日(日)【雨にも風にも】
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 「こんにちは〜、再生団体の佐藤です。」と言っても、ちっともおもしろいわけがありません。県財政が非常事態というのは、ここ数日で、見事に伝わっています。
 中学時代に、英語の教科書を丸暗記するという課題があって、今も覚えているのが、『鏡の国のアリス』の一説だけ。
 「I’m Humpty Dumpty 」と「You’ll be downbellow!!」

 それでもしかし、今日は、一日中、J−WALKの『雨にも風にも』を口ずさんでいます。 歌詞 ↓
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/11579/Y006486


 今朝は、京橋朝市から。ある環境問題について課題を頂戴しました。先月から、朝市に、客足が戻ってきた感じ!!


 そこから、吉備中央町に。本日は、吉備高原MTB大会。
 全国小学生・中学生マウンテンバイク大会・中国地区大会を兼ねています。
 日本マウンテンバイク協会岡山県支部の顧問になったばかりで、吉備高原に、こんなに素晴らしい、しかも、県がつくったMTBのコースがあるとは知りませんでした。分かっている人の仕事です。活かしたい!!
 それにしても、MTBは、要は、「山岳自転車」。無茶苦茶ハードです。

 天気にも恵まれ、県外からも、多くの子ども達も集まりました。もう1km長ければ、白馬に負けない全国大会も開催できます。
 吉備高原都市は、ロードでも、隠れた自転車のメッカ。もっともっと育てていきたいものです。

 自転車競技連盟会長としては、10年前の体型に戻ったこともあり、ここからさらに、落語を聞きながら、自転車を漕いで、要所で、デジカメ写真を撮ることが趣味です!といつか、言いたいものです。安くつくな〜。

 相撲連盟副会長としても、この体型が良かったわけではないのですが、さすがに自転車には、かなりまずかったのです。



 そこから、県内唯一の歴史公園である高松城趾で、426回忌になる清水宗治祭。

 高松城水攻め、中国大返しは、歴史の教科書でも太字。部下5千人の命を救うため、「浮き世をば今こそ渡れ武士の名を高松の苔に残して」と辞世の句を詠み、明君宗治公は自刃しました。
 宗治公に、こういう武士道精神が、今の政治にはないと言われたら、もう恥じ入るしかありません。

 それにしても、地域の誇りである吉備のこの歴史の厚み!全国発信するには、まだ十分活かせきれていないかも。

 

 そこから、岡山県難聴者協会創立40周年記念大会。

 難聴学級の発祥の地であり、また、要約筆記クラブの活発な活動は、岡山の誇りであり、この秋の『第15回全国中途失聴者・難聴者福祉大会 in 岡山』で、全国発信したいもの。
 その前に、障害者自立支援法の見直しの年ですから、7月12日の自民党青年部局の障害者自立支援セミナーで弾みを付けたいところ。

 それにしても、岡山県の財政難です。しかし、それを言い訳にしたくありません。


 夕刻からは、岡山県歯科医師連盟の先生方との懇談会。

 党再生プロジェクトチームのメンバーとして、昨年のお詫び行脚で、青野議員と連盟にお邪魔したことが契機になっていて、自民党に対して、もっともっと言われたいこともあられように、ぐぐっと飲み込んで頂いて、敢えて、懇談という形にして頂いた大人の対応に心から感謝です。
 我が党の議員も、19名が参加。盛り上がった気持ちの良い会でした。

 医療報酬が低すぎることに加えて、ある意味、地域によっては、供給過剰になっているようなところもあり、歯科を取り巻く現状はたいへんに厳しいものがあります。

 しかし、「8020運動」というのがありますが、口腔ケアで、高齢者の方の痴呆防止、寝たきり防止になるという実証データがあり、いわば介護予防の側面からも、あるいは、もしも、仮に、財政問題の視点があったとしても、高齢者医療制度の中で、極めて重要な要素です。
 在宅云々という以前に、町内のかかりつけ歯科という手軽さで、歯科検診が行われるぐらいで丁度良いのだと思います。

 また、県の夢づくり指標では、325運動というものがありますが、乳幼児から高齢者まで、益々歯科医療は重要になります。
 医食同源と言いますが、食物は口から入るわけですから、口内が大切なのは当然です。

 いずれにせよ、信頼回復のためには、政策できっちりと自民党が答を出して行く以外ない、これは地方においても変わりません。
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2008年6月2日(月) 【岡山県財政危機宣言】
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 本日、行財政改革推進本部会議において、石井知事から、「岡山県財政危機宣言」が発せられました。午後2時20分です。
 臨時の総務委員会は、午後3時に招集していました。約2時間。


 文面からは、なにか気合いの入っていない非常事態宣言ですが、要は、来年度21年度予算が、137億円不足で、編成に赤信号。平成22年度決算で、累積300億円の実質赤字で、軽く、財政再生団体に転落です。

 今すぐできることを始めなくてはいけないのに、委員長として、3泊4日の県外調査を中止したいと言っただけで、一部反発があるなんて・・・信じられません。手法がどうなどという以前に、事態が全く理解できていないのではないでしょうか。スクランブルに、いったい何を考えているんだろうか・・・・?

 今、我が党がなすべきは、議会だけで、幾ら支出の削減ができるかを直ちに示すことです。委員会で減らせることは、即座にすれば良いことです。
 もちろん、一挙に畳みかけていく端緒ではありますが、こういう時でないと変えられないことがたくさんあります。
 むしろ、チャンス!議員定数削減まで持っていきます。


 例え知事が、危機的状況を隠していたとしても、知事の発表の時期に、政治的意図があったとしても、それを攻めてみても、赤字の一円も減るわけじゃなし。
 だいたいが、予算の議決機関の議員が、提案権者の知事だけを批判するのも、無責任の誹りは免れません。

 実質4次にわたる行財政改革で、改革の着手が早かったので、全国で、大阪に次いで2番目に、「危機宣言」を出したというのが、果たして自慢であるかは別にして、やるっきゃないじゃないか。


 明日、知事を本部長とする行財政改革推進本部の下に、財政構造改革プロジェクトチームが立ち上がり、屋上屋を重ねるわけですが、この危機的状況で、議員が、どんな発言をして、何をするかで、資質が分かると思います。

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2008年6月3日(火) 【O.BOY】
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 この頃夕刻になると、民主党の街宣車が選挙さながら、街中を連呼で駆け回っています。やりたい放題ですが、ある意味楽しいだろうな・・・。
 私の方は、移動中、久々に、浜田省吾の『J.BOY』を大音量で。
http://www.youtube.com/watch?v=sx0LSYgq4kI&feature=related
どうか「J.BOY」を「O.BOY」に換えて、お聴き下さい。
 
 
 佐藤委員長が、党内手続きをとらず、他党がなだめるほど暴走したことが、幹部会で問題になり、それでも、「それが佐藤の佐藤たる所以」と、一部理解の声があったというのが、たいへんな救いになっています。
 
 もちろん、これは、県外調査の件。最後に言いたいのは、議員定数削減なのですが・・・。「肉を切らせて骨を断つ」という覚悟でなければ、行財政改革なんでできないのでは。
 まず、こっちが、血を吹かないとなぁ・・・・。無傷ではすみません。大型艦は、旋回が利かず沈没の危機。 
 
 県民局で難しげな話をして、あるケアハウスで、84歳の妙齢の女性と2時間。お年寄りは、本当に怒っとられます。
 「先生が、ボロボロにならんといけんな。」・・・そうなんだな。
 
 
 下記、メルマガ 「晴れの国」 第266号(2008年6月3日) より、石井知事の言葉です。知事に無断で転送させて頂きます。

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1 知事から皆さんへ

  岡山県知事 石井正弘から、皆さんへのメッセージです。
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こんにちは、石井正弘です。
    
                略

さて、昨日6月2日、私は、本県がかつてない厳しい財政状況に置かれてい
ることを率直に受け止め、「岡山県財政危機宣言」を発しました。

県では、当時の厳しい財政状況を踏まえ、平成9年以来、3次にわたる行財
政改革に取り組み、特に県の借入金総額や毎年の借入金の返済額を圧縮す
ることにより、借金への依存度に関わる部分(ストックベース)では目に
見えた改善となっています。しかしながら、こうした取り組みのさなかの
平成16年度に、地方の重要な財源である地方交付税が国によって一方的に
大幅削減されたことにより、岡山県では約300億円規模で県が自由に使え
る財源である一般財源が激減しました。

粗い試算ではありますが、現在の状況が続いた場合の向こう10年の傾向を
見ますと、臨時的な対策である職員の給与カットや国から特別に認められ
る借入金(行政改革等推進債)を除くと構造的に約300〜400億円規模の赤
字が見込まれるとともに、特定の目的のために積み立てた基金(貯金)か
らの借入などの緊急避難的な対策も限界に近づいています。

全国的な傾向としましても、少子・高齢化の進展により必ず負担しなけれ
ばならない義務的な経費が増えていく一方で、赤字を穴埋めするための財
政調整基金などが平成23年度には枯渇し、地方全体の財政運営が破たんす
ると言われています。同規模の県と比較すると、岡山県はこの10年来、貯
金に当たる財政調整基金などがほとんどゼロになっているという特有の財
政構造となっています。(一方、同規模の県では約300〜400億円の残高が
ありました。)

こうした背景の下、県では、国の関与のもとで医療・福祉、教育などの県
単独事業を全廃せざるを得なくなるようなおそれがある財政再生団体に転
落するという最悪の事態をぜひとも回避し、慢性的な赤字を解消して歳出
と歳入が均衡した予算が組めるようにするために、他県に先んじて、さら
なる歳出削減など歳出構造の抜本的な改革に総力を挙げて取り組むことと
し、その検討のための財政構造改革プロジェクトチームを発足させました。

私は、こうした厳しい状況を率直に受け止め、県民の皆さんに対する行政
サービスへの影響にも留意しながら、行政の守備範囲そのものの見直しや、
官民の役割分担などの視点から聖域を設けず、あらゆる事業をゼロから徹
底的に見直し、歳入と歳出のバランスがとれた持続可能な財政運営を確立
することを目指して、不退転の決意で取り組んでいきたいと考えておりま
す。

これは、地方分権が一層進展し、地方が主役となる国づくりが進められて
いく時代において、岡山県が未来を切り開き、飛躍、発展していくために
は不可欠なことであると考えています。今後、これまでの行財政改革の総
仕上げとして、全力で取り組んでまいりますので、県民の皆さんのご理解
とご協力を心からお願い申し上げます。
(「岡山県財政危機宣言」および「財政に関する中長期試算」については、
 http://www.pref.okayama.jp/soshiki/kakuka.html?sec_sec1=8
 をご覧ください。)

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2008年6月4日(水) 【ムシの日】
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 変えようのない過去に拘るよりも、変えていける未来のために、できることをする以外ありません。まして、今は、緊急事態。

 今日も元気に、朝一で県庁に行き、産業廃棄物対策や航空行政について、さらには、総務委員会運営についてやりとり。

 その後、7月12日の自民党青年部局主催の障害者自立支援セミナーの御案内で、関係団体を回りました。総会シーズン後であり、良いタイミングだと思います。なにより、ここでの見直しで、来年度から再スタートです。飛び込み営業?も、しなくては。
 政策勝負の自民党の王道を行きたいものです。


 午後には、市役所で、ペストコントロール協会主催のムシの日のイベントへ。連勝複式のゴキブリレースの結果が気になります。
 最近では、セアカゴケグモの駆除がありましたが、こうした外来種の駆除や昨年の鳥インフルエンザなど、プロの手腕が必要な場面があります。

 特に、ミャンマーや四川省の災害で、気になるには、感染症。日本に影響がないとは言い切れません。災害時の消毒というのは、官だけでやり切れるものではなく、平成16年の台風被害時も、協会の皆様には、たいへんにお世話になっています。


 そこから、『岡山県防災対策基本条例制定記念シンポジウム』。いわば精神条例ですが、自助・共助・公助は、7:2:1で、地域コミュニティの防災力を高めるしかないという気持ちになりました。

 思えば、必ず来ると考えておくべき、南海・東南海地震で、壊滅的な打撃を受けるのは、太平洋沿岸部。液状化で、南部は、ほぼ浸水する我が県は、救援来たらずの中、黄金の72時間の間に、一人でも多く、お互いに救出をしあうのだという覚悟が必要です。やはり、最後は、お互いに顔が見える地元消防団、防災ネットワークの力が、一番大切だということです。

 ところで、防災ヘリに、その基地ですが・・・これ、いけるかなぁ?


 岡山市とは、「西川で遊ぼう」のやりとりも、「土用干し」や「藻狩り」という農業と西川の水位の関係も楽しく、水位が低い時期がよく分かりました。「土砂溜め」などという言葉を聞くと、一刻も早く川に浸かりたい・・・。
 桃太郎大通り潜りは、責任が負えないので、辞めて欲しいとのことでした。
 なんにせよ、大人で試してみないことには。この週末なんか良いです。


 今日は、これから、地域の総会に、LCの引き継ぎ会も。
 ともかく、今日も、『J.BOY』をガンガンかけて、こういうときだからこそ、さらに何か愛おしい子どもの笑顔のために、頑張るのでした。
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2008年6月5日(木) 【社会福祉ふれあいの集い】
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 岡山県が財政危機であると知らない方がいないぐらいの状況です。今日は、小沢民主党代表が岡山入りしたそうですが、詳細が分かりません。

 午前中は、雨の中、障害者自立支援セミナーの案内で、旧内尾センターなど。ゆうから、ぼんやりと雨の内尾グラウンドを見るのも良いかもしれません。

 午後からは、所属JCの提案で始まったと言われる「社会福祉ふれあいの集い」。
 懐かしいと言うほど離れてもいない岡山JCのメンバーが多くいて、とても嬉しくもありました。というよりも、多くのLCが参加しますが、JCの活躍なしでは、続けられない貴重な事業です。

 それにしても、障害者自立支援法の絡みで言えば、自立とか、幸せって、そもそもなんなんだろうなぁ?と考えずにおれませんでした。家族の笑顔を願いながら。


 財政危機の中で、県民の幸福以外の正義はないと思いながら、その方法論に迷いがあります。あるいは、国との関係も・・。

 選挙が始まっているように、街宣車が駆け抜けていきます。
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2008年6月6日(金) 【ある種の覚悟】
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 朝起き会の帰り道、美しい朝でした。

 午前中は、人事一般について各担当者から伺いました。来週からの6月定例会後の月末には、議員や職員に賞与が支給される予定ですが、新聞に金額も公表されると思います。

 「財政危機宣言」が出て、賞与が出るというのは、一般には理解しがたいものがあり、県民の皆様からの批判は避けられない状況です。6月定例会で、執行部を攻めてみたところで、議会は、倍返しというのが、予測がつきます。・・・支払いが・・・。

 いずれにせよ、考えられる最悪の事態を常に想像しながら、あらゆる場面でギスギスした雰囲気になっていくことでしょう。


 改めて、給与、賞与、諸手当、退職手当、退職共済年金、職員住宅等について聞きましたが、例えば、給与は、昨年の12月定例会で、人事委員会の勧告に基づきアップすらして、議決しています。これは、県内の企業規模50人以上の188事業所の調査に基づくもので、一概に、お手盛りとも言い難いものがあります。

 それ以外についても、法的な根拠はあるので、削減しようと思えば、要は、法改正しかないのですが、財政再生団体になったら予測される事態を前倒しで実施し、最悪の状態を回避するのもひとつの手法です。全滅よりは・・・。

 いずれにせよ、地方においては、県庁職員は、むしろエリートだと思うのですが、これから艱難苦難の道が待っていると思うと、忍びないところもあります。
 ただ、民間に比べたら・・・・。それでも、養う家族があるのは同じです。話しながら、「覚悟」という言葉が、相応しいように思いました。


 一方で、我々議会ですが、費用弁償などについては、党がどうと言うよりも、議員個人としての対応もあるわけですから、少なくとも、今年度からの実費以上の受領をしないことを始めます。方法は考えないといけませんが、なるべく記帳しないというのは、曖昧な努力でした。
 私の場合、おそらく、交通費実費は、280円でしょう。

 閉会中の議会に行くと、だだっ広い議員総会の部屋や、年に何度しか使わない全体協議会室や、赤い絨毯に、だんだん腹が立って来ます。
 なんでこんなどっしりした椅子に座るんだ?と思った感覚を喪失していたつもりはなかったのですが、やはり、おかしくなっていました。議会棟ですら、もっと有効に使えます。


 それよりも、なによりも、岡山県財政危機宣言が報じられる中で、会議の資料が、カラーコピーであるのが映っていたことへの疑問の声も頂戴しました。

 確かに、当事務所には、コピー機がないので、最小限をコンビニでコピーしますし、カラーコピーなんて、今まで1回ぐらいしかしたことがありません。確かに、よく平気でしています。

 稼いでいないから、県庁に、オフィスがあることの必要経費など、考えてもいない・・・そういうことの積み重ねが問題なのです。


 私自身も、ある種の覚悟。
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2008年6月7日(土) 【リストラの順序】
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 全く向いていない勉強をしていた司法試験崩れの私が、やっとこさで、人より何年も遅れて、会社員になりました。まさに拾って貰いました。

 出来の悪い営業マンでしたが、丁度、ある事業の添乗員として帯同した土・日の出張で、バスを降りるお客さんが、「これからも楽しみにしているからね!」と何人も言って下さったのが嬉しくて、その日、「ずっとこの会社で頑張って行こう!!」と決めました。
 今もそうですが、多くのファンがいて会社が成り立っていることに、誇りがもてたからです。本当に嬉しかったのです。

 しかし、今、伺えば、その頃が、会社史上、最も業績がきつかった時期だったらしく、あまり見たことがない広島におられる会長から、社員一人一人の自宅に、手紙が来ていました。おそらく土曜日に着いていたのでしょう。日曜日の夜に、封を切りました。

 その手紙は、要は、4段階リストラの内容でした。それは、@役員の賞与報酬カット、A社員賞与カット、B社員給与カット、C解雇、だったように思います。
 そして、残念ながら、会社は、Cに向けて進んで行くので、もしも、他の会社から引き合いがあったり、他の道があれば、そちらに行くことを止めはしないと添えてありました。

 堅実な会社ですから、その順序からして、誠意ある内容であったように思いますし、Cを望まれていなかったことも分かりますし、今も、正しいと思います。私は今も、その会社のことが大好きですし、素晴らしいと思うし、本当に誇りに思っています。

 ただ、本当に、ショックでした。呆然としました。

 まさに、その時、今も支えてくれている最も大切な友人から、突然電話がありました。・・・「おめぇ、議員の秘書になる気ねぇ?」・・・・。「うん、今なら、ええよ。なるよ。」・・・運命だと思いました。弁護士になれたら、政治をやってみたいなぁと、どこかで思っていたのです。

 だから、僅かでも賞与が出る前の11月に、自己都合で辞表を提出したのです。ある意味で、逃げたのだから・・・・。


 「岡山県財政危機宣言」も、そういうことでしょう。普通の会社経営者なら、社員なら、まずは、商品の値上げを考えたり、サービスの低下を考えたりはしないでしょう。少なくとも、お客様に犠牲を強いるような選択はあり得ません。

 やるべき順序があるでしょう。

 そして、県議会議員である私は、岡山県の役員です。
 今さら、知事の発言に関心は無くなってきました。責める気もありません。経営に失敗した倒産しそうな会社の社長が何を言おうが、それが正しいかどうか分からないし、社長はどうあれ、我々は、会社を守られねばなりません。お客様がいるのだから。

 他がどうあれ、私がやるべき事があります。それだけのことです。妻の了解も貰えたので、よし。

 それにしても、誰もが汗水流して働いて収めた税金を県は、どう使っていたんだ?と言われても、ぐうの音も出ないじゃないか・・・。



 今日、午前中は、西川に入りました。農業施設課が言うほど、水量が少なくはなかったのですが、土用干しの時に、子ども達でもいけるかな?という場所が決まりました。水難事故の誘発になってもいけず、細心の注意が必要です。
 ともあれ、やはり、桃太郎大通り潜りは、上級者コースです。

 その後、「不登校・発達障害児への支援」の教育講座。

 さらに、青年の集いを経て、日本善行会岡山支部定期総会および春の表彰伝達式。明誠学院高校チアリーディング部の躍動が、一隅どころか、まわり全てを明るくしました。

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2008年6月8日(日) 【潰れるということ】
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 我が家が、他人様に迷惑をかけられないからと倒産する前に、陶器屋を自主廃業をしたのは、私が中学2年生の時です。

 親の苦労はさっぱり分かっていませんでしたが、それでも、何日もカップルードルが続き、私も、電車が使えるので禁止されていた自転車通学を経費削減のため無断で行い、しばしば怒られても辞めなかった(本当は友達と一緒に帰りたかっただけ)思い出があります。
 「家が潰れた奴に時計なんか貸せるか!」という親友の冗談の言葉に、絶交したこともあります。ぽっかり穴が空きました。
 いっぱいあったけれど、私は嫌なことは忘れるので・・・でも、きっと当時は辛かったのでしょう。

 もしも、安易に、あるいは、政治的意図を持って、会社に例えるなら倒産騒ぎを演出するのならば、あるいは、今後真摯ある緊急対応をされないのなら、商売人、ひいては県民への冒涜として、私は、決して知事を許しません。
 危機感を煽ったのではなく、きっと覚悟はあるのでしょう。

 広島に辿り着いて、電話ボックスの中で、放心するような状態や、梅雨の朝の新聞配達で、バイクで転んで、ビショビショになった新聞を泣きながら拾うということを覚悟するのが、覚悟だと思います。

 もちろん、それを回避するために、あらゆる努力を惜しむなということです。

 私自身も、中2の自分が恥じるような、そんな振る舞いをしたくありません。
 

 本日は朝一で、スポ少の招待試合。
 吉備の中山を守る会を総会前に覗かさせて頂き、岡山腎臓病協議会総会
http://www.okazin.com/
 透析患者の父が亡くなって、もう4年が過ぎました。多く来賓がいましたが、ろくに話もできなかった亡父が席を埋め尽くしてているようで、こんな話じゃ、さすがに親父も納得しないんじゃないか?と思いました。冷静でいられない・・・。

 その後、自衛隊三軒屋駐屯地協力会総会、路面電車の日イベントなど・・・・・。なにか、高揚してしまっている自分を感じます。


 明日から、6月定例会開会ですが、まずは、朝一で街頭演説から。ここは、議員生活のターニングポイントになります。

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2008年6月9日(月) 【先楽後憂】
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 いよいよ6月定例会が始まりました。
 御性格もあるのでしょうが、財政危機宣言についても、いつもと知事は、そう調子が変わりませんでした。
 本会議後、全員協議会も開催され、知事から、財政問題について、説明が行われました。質疑は、本会議の論戦からです。

 知事の発言要旨は下記のようなものです。周到に理論構成されています。

◎そもそも、就任時から、(前知事の積極施策により)財政調整基金(本当に困ったときだけ使いなさいという爺ちゃんの遺産)等が、底をつきかけていたのだが、県債発行の基準である起債制限比率が、平成11年、いよいよ全国一の危険な状態になった。

◎そこで、3次にわたる行財政改革を行った結果、実質公債比率は大きく改善しつつあり(成果を上げたが)、平成16年の「交付税ショック」によって、(国からの仕送りである)地方交付税が、300億円減額されたことにより、(国のせいで)構造的に、毎年300億円から400億円程度の巨額の収支不足が、生じることになった。

◎国に対して、必要な一般財源総額の確保を求める一方で、禁じ手とも言える「特定目的基金」(子どもの学資保険)を取り崩して、なんとかしのいできたが、それも限界が近づいた。

◎ところで、本年度から一部実施の「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」は、財政指標が一定の基準に達した場合には、自動的に財政再生団体に転落するとしており(ぶっちゃけ、既に非常にまずい)、最悪の事態を回避するために、「財政危機宣言」を行った。

◎そして、部局横断的なプロジェクトチームを新たに発足し、9月議会までに基本的な考えを示し、来年度予算に反映させる。

◎その際、「聖域を儲けず、あらゆる『事業』を改めてゼロベースから見直」す。


 これを日本語に分かり易く翻訳すると、
 前任者の膨大な負の遺産と国の場当たり的な施策のせいで、行財政改革の努力が報われず、このままでは破綻しそうなので、さらなる、厳しい行財政改革を続けます。
 そこで、単独の県の行政施策費約400億円については、徹底的にぶった切ります。

 なお、人件費については、言及していません。(私は、教職員や警察職員については、知事部局と分けて考えています。)



 本日は、自民党の代表質問を副知事に渡すセレモニーがあったのですが、その際のやりとりの詳細は省きますが、私は、政務調査会副会長として、副知事に、こう申し上げました。

 「発表の時期ですが、議会閉会後、6月30日には、賞与の支給がありますね。財政危機宣言をして、6月議会で議論して、8月には、事業費や市町村への補助金を打ち切る発表をする。
 そのお願いに現場に行く職員の方も、たいへんですね。金がないと言いながら、自分はボーナスを貰って、こっちは切るんか?と、非難囂々浴びる非情な時期ですね。
 議員を守る必要はないですが、職員を守ろうという気持ちは、知事にはなかったんですか?」
 
 やはり、どうあれ2月定例会で、発表しておくべきでした。何を勘ぐられても仕方ないです。議会は、大丈夫か?と、常に聞いてはいたのですから・・・。
 一方で、知事が賞与を受け取るかどうかが、私の秋の判断基準です。赤字会社の役員に、賞与があるわけないだろう・・・。いわんや、退職金など。まだ知事の個人的な対応が明言されていないので、それを信じています。

 いずれにせよ、県の唯一の商品である行政サービスを削るのは、最後の最後です。税金を払っているのに、「お金が無いから」では、すみません。
 

 そして、この財政議論、簡単に、国と地方の関係の議論に変わります。「県の財政破綻を救うのは、政権を変えることだ」という、何段飛びか分からない論法もあります。
 秋の知事選挙が、国の政局と連動してきました。



 ところで、議会ですが、不思議な雰囲気でした。いつもとあまり変わりませんでした。もう一つ我が事に思えていないのかしら???そんなわけもないはずですが、議会内は、全然違う世界にいるようでした。信じたくないというか・・・これからなのでしょう。

 少なくとも、我々は、被害者ではなく、加害者、それも、共犯です。いくら知事を責めても、赤字のひとつ減るわけじゃなし、詰め腹を切ってみせる覚悟がやはりいるのだと思います。
 県民を守るということが、絶対的な正義です。



 今朝、自民党の広報車「あさかぜ」で、青年部局の街頭演説。例によって、弁士一人でしたが、もはや街頭に冷気すら感じました。おそらく、他党なら、水を得た魚のように、私も舌鋒鋭く、共感を得ながら、幾らでも話す自信があります。

 ほとんど「佐藤真治」とは言いませんが、反省のかけらもない自民党の知らない議員が、朝っぱらから騒いでいるようにしか見えないのかしら?と思うと、実に切ないです。

 「あさかぜ」では、初めてのことですが、婆ちゃんに、大きな声で怒られました。内容はよく分かりませんでしたが、ともかく、「もう自民党やこ応援せん!」というのは、はっきり聞こえました。・・・これは辛い。
 それでも、1時間、話し続けました。逃げるわけにはいきません。

 岡山県の財政破綻・・・・。今、選挙やったら、沖縄県議選どころじゃなく、議会多数会派の自民党公認・推薦候補は、全滅じゃないか・・?


 それでも、自民党が変わらなければ、自民党でなければ、と信じてなんやかやと闘うしかありません。

 秘書時代に、自民党は、選挙に勝つのが普通だと思っていました。逢沢、熊代、平沼、橋本、村田の各代議士、片山、加藤の両参議院議員と、ずらっと並ぶ国家議員の先生方が誇りでした。
 石井知事の1回目の選挙も、薄氷の勝利でした。

 あの頃は、夢があったんかなぁ。


 そうそう、こんな話もあります。今日、同僚議員とトイレの中で、
 「佐藤さん気がちいた?」「何をですか?」「今日の知事提案説明に、『夢』いう言葉が、いっこもなかったろう?」「そういやぁ、そうですね・・」「岡山県から、『夢』がのうなったんじゃなぁ・・・。」

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2008年6月10日(火) 【菊千代】
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 本日は、所属LCで、メンバースピーチなど。夜の会合でも、かなり厳しいものがありましたが、こういう時こそ、むしろ積極的に会合に出て、説明なり、お詫びなり、決意なりを申し上げたいと思います。ご要望頂ければ、いずこでも、参ります。

 ともかく、知事は12年間何をしていたのか?という批判は、我々議会にも向けられたものと認識しております。

 ところで、中央からのキャリアは、まさに、キャリアに傷が付いて、ただでは、国に帰れません。特に、副知事の責任は、極めて重大です。
 県庁職員は、知事や副知事や議員がどうなろうが、岡山県を守り続ける県民じゃけん、帰る人より大切。


 なお、予想外でしたが、今議会で一般質問に登壇できることになりました。前回は、フリーバッティングの投手の役をわざわざして差し上げましたが、今回は、真っ向勝負。
 その結果は、こちらも無傷ではいられません。


 このところ、「侍」という言葉に、引っかかっています。

 亡父は、祖母は、徳島の家老の筋だが、その先祖は、蜂須賀小六と一緒に盗賊をしていたらしいというのを自慢?にしていました(現世は、罪滅ぼしにござる)が、議員は、侍でないといけないと思うのでござる。

 『七人の侍』の菊千代は、死して本当の武士になりましたが、どうでも良いときはどうでも良いですが、どうでも良くないときは、どうでも良くないのが、侍です。

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2008年6月11日(水) 【梅雨入り】
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 本日も休会日。朝一から県庁。バトル。
 
 さて、知事は、提案説明で、財政危機宣言をして、
 「県議会はじめ、市町村並びに県民の皆様の御理解と御協力をいただきながら、全庁的に一丸となって取り組まなければ決して乗り越えることができない大きな課題」
 
 「すべての部局の主管課長等で構成する部局横断的なプロジェクトチームを新たに発足させたところでありますが、9月議会までは基本的な考え方を取りまとめた上でお示しするとともに、県民の代表である県議会等の皆様から御意見を伺い、頂いた御意見を十分に踏まえながら、来年度予算へ適切に反映させて参りたい」
 
 「全身全霊を打ち込んで、この改革に邁進して参る所存」と、しました。
 
 
 こんな欺瞞はありません。倒産危機宣言をした会社の社長が、株主を馬鹿にするにもほどがあります。この呑気さは、なんだ?
 
 知事は、2月議会の我が党の代表質問に答えて、4選目の出馬表明をしましたが、この3期12年余りの成果について、これまでの行財政改革などに触れて、「債券発行団体の格付では、他県と比べて遜色ない評価を得るまでになり、本県飛躍の新たなるスタートラインに立てたと認識している」としました。
 明らかに、嘘です。粉飾決算のようなもんなんじゃないか。
 
 もう綺麗な言葉は、良いです。財政問題が、大きな課題であったのは、昔からで、今までも、プロジェクトチームを組み、「岡山評定」をやってきたのです。いつものメンバーで、どうせ今回も成果なんて出はしません。一律7割カットが関の山でしょう。答えありきです。
 
 しかも、まともな財政状況を公表せず、我々議会は、今年度予算を議決しましたが、今必要なのは、直ちに、2月の時点に立ち返り、出費を見直すことです。議会で再審議する必要があります。
 前提が大きく崩れました。
 
 なんで、議会が知事の提案を待つ必要があるのでしょうか?議会も、直ちにやるべき事をやれば良いのです。
 
 
 
 契約させて、これで動かなくなったと思い、6月の発表でしょうが、違約金を払ってでも、凍結すれば良いものもあるのです。もはや、面子だの言っておれません。ただ、民間への影響は最小限に食い止めたいという思いもあります。
 
 議会も、機能していなかったのが十分分かりました。連帯保証の判子をついたのは、騙されたと言い訳はできません。
 
 勝手に、行政に、切り込み作業をさせてはなりません。なにが、来年度予算に反映だ・・・直ちにしないのは、おかしんじゃねーか?会社が潰れそうなのに・・・。
 
 この9月の発表を知事選挙のマニフェストにされてはかないません。結局は、職員が、カットの説明と説得に回って罵詈雑言浴びるだけです。最後は、「御理解と御協力を」ですが・・・。
 
 
 県民不在で、行政と議会の削減しましたの言い訳ごっこは、もう十分です。困って泣くのは、県民です。
 
 
 
 2月定例会、知事は、民の代表か?官の代表か?の私の問いへの答は、下記のようなものでした。

『県政をどういう視点で行っているのかというお尋ねでございます。私は、これは明らかにもう県知事というのは、県民の代表であるということでございますから、県の中におけるトップというのではなくて、県民の皆さんの代表として県庁の中に私は送り込まれたんだと、こういう緊張感を持って、県庁の外から見ておかしくないような、特に外からチェックしていただいているんだと、こういう思いで私は県政を推進してまいりました。
 
 そういった面で、さまざまな透明性を上げる、あるいは公平性を、あるいはまた情報公開、こういった観点から、諸改革を今まで行ってまいりましたのも、県民の皆さんのための県政を推進していきたい、こういう思いで行ってまいったわけでございます。
 
 そういった面で、私は私のスタイルでこれからも県勢を大いに飛躍させていこうと思っているわけでございますが、これからの県政はやはり県民のための県政ということでありますので、県民の皆さんとの協働の県政をしっかりやっていく、県民の皆さんとなお一層の信頼関係を築いていくということが一番大切だと思っております。
 
 県政は、県民の幸せと豊かな生活の実現のためにあると、こういう信念のために、私自身も両知事には負けない強い思いを持ってこれから県政により一層力強く粉骨砕身の努力を傾けてまいりたいと考えているところでございます。』
 
 知事も議会も、本当に「民」の代表なんだろうか?県民のためなら、何をすべきか?なんて、すぐ答が出るはずです。
 
 民の代表なら、民間会社のやることをやれということです。
 
 
 
 ただ忘れてはいけないのは、知事には、どれだけ、自ら動いて、お金を造ったか?という面もあるということです。敢えて言えば、国から幾ら金を引っ張ってきたのか?ということです。
 あるいは、これから、どうやって、国から金を引っ張ってくるのか?
 
 削減したのは分かった、じゃぁ、どれだけ、知事がお金を生んだのか?道州制や交付税ショックで、国を批判するのも良いですが、元官僚で、国との太いパイプを売り物にして初当選した知事が、政治家として、自ら霞ヶ関を永田町を動いて、岡山県財政を潤したのか?それは、キャリアの副知事にも言えることです。
 
 
 明日から、代表質問戦に入ります。
 
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2008年6月12日(木) 【ALL LOSE?の経営】
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 私の一般質問は、6月20日(金)3番目になりました。 

 本日は、代表質問初日。自民党と民主党。

 民主党代表は、自治労出身議員なのですから、「政治家として」発言されず、職員の声を代弁されたらよろしいのにと思いました。こういう時こそ、伝えるべき声があると思います。私にすら、様々な声が届くのですから・・・。


 それにしても、知事の話を倒産危機宣言をした会社の社長と思って聞いていたら、呑気さが、もう悲しくなってきました。滑稽ですらあります。

 経営感覚とは、単式簿記のバランスシートの帳尻をあわせる算数ではなくて、構想力、洞察力、機動力、決断力、実行力、信愛や慈愛等々をひっくるめて、人、物、情報、金、心等を結んで、「ALL WIN」を目指し、最後は、組織のあらゆる「結果責任」を負うことではないのかな。
 決断して責任を負うから、経営者。
  

 なにかこの2週間で、私は、知事への信頼が徐々に消えつつあります。それでも、どこかで、まだ信じていたい・・・辛いなぁ・・・。
 しかし、それ以上に、県民の皆様からの私や議会への僅かな信頼も、無くなっているのです。肌で感じています。



 優秀な職員は、いずれ賞与や給与はカットされることは覚悟の内ですが、既に誇りを失っています。もう不安しかありません。

 なんとなれば、秋になれば、彼らに待っているのは、7割カットを目標に、市町村や県民や各種団体に、「御理解と御協力」を求めて、罵詈雑言を浴びながら、ただただ詫びて回る日々以外ないのですから。

 何度か、補助金カットの交渉の現場に、立ち会いましたが、県から、誇りをズタズタにされて、職員もボロボロになって、耐えられない現場です。これが、今までの数倍の規模で行われるわけです。・・・地獄です。

 それに対して、トップは、良いこととでも思っていては・・・。トップが、よくけろっとで、言えたもんだな。無駄があるのを前提に、財政構造を根本的に見直す・・・。だいたいが、その構造のトップって・・・。

 民間からは様々な批判はあるでしょうし、職員の方々をかばう気もありませんが、安定的な右肩下がりの中で、公務員が、公務という仕事に、誇りや、やりがいを感じられないとすれば、県民にとって、こんなに不幸なことはありません。


 少なくとも、知事は今、社長として、効果的なメッセージを共に戦う仲間である従業員である職員に、発することができていません。リーダーが、自分を守ってくれないと感じたら、もうだめです。
 気持ちが全くひとつになっていないので、戦をしたら、ぼろ負けでしょう。

 当然、一緒に詰め腹切ろう!と議会にも、伝わっていません。
 


 昨夜、敬愛する大西熊本県議http://www.kazufumi.com/から、連絡を頂いて、この4月の選挙で初当選された蒲島熊本県知事の話をちらっと伺いました。

 蒲島知事は、就任直後の4月臨時県議会で、県政にとって喫緊の課題である財政再建への取組みとして、「隗より始めよ」の言葉どおり、「熊本県知事等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例」を提案。

 マニフェスト通り、給料月額を124万円から100万円削減し、県民の平均給与月額とほぼ同額の24万円としました。
 大学教授でもあるので、本人受領額、手取り9万2693円で、賞与は、これを基準にしたら、気の毒だという話になっているそうです。ちょっとすごすぎますが・・・。

 就任直後の蒲島熊本県知事メッセージは下記の通り。
 http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/utterance/hatugen/080416.html

 
 知事も、財政危機宣言をするだけして、人件費カット、事業や補助金カットを言うだけの結論を9月に先延ばしし、ついでに、選挙前に、マニフェストになにがしか掲げて、4選を目指そうなどと思われる間には、直ちに、任期残り数ヶ月の無給宣言、賞与、退職金全額返上をなぜ言わぬのか?その方が、よほど効果的です。

 「全責任を負う」だの、「全身全霊」は、言葉だけ?
 
 社長が体を張らない危機宣言で、これで何が伝わるでしょうか?民間の生き死に比べて、経営失敗しても、行政は、「ごめんちゃい」で済むということはないでしょう。 
 これで、民に泣けと言われても・・・

 信託された任期は、ここから数ヶ月でしかないのです。いるかいないか分からない来年度の予算のことは良いから、いる間に、例えば、知事公舎の売却を決めれば良いのです、あとは、借家に住めば、良いだけのこと。やれることは、幾らもあるのです。

 なんで、この議会で言わないのか?さっぱり分かりません。御自身の選挙を含めて、危機と思っていないから?????自信があるのかなぁ・・・・・。
 

 ところで、2月定例会で、知事は、かような記者会見をしています。

 「なお、査定段階におきまして消防防災ヘリコプター整備事業につきまして、要求段階では20年度、21年度の2か年の事業としておりましたけれども、中山間地域の住民をはじめといたします県民の安全・安心な生活の確保を一層推進していくために、国との協議も踏まえまして、20年度の単年度事業とすることといたしまして、その結果、約14億8千万円の増額措置としたものであります。」

 防災ヘリは、必要だとは思いますが、財政危機を知っていて、滑り込ませたのではないでしょうか?


 つくづく、つくづく、議会が甘かったです。

 議場の中にいると、マインドコントロールされ、息ができますが、一歩外に出ると、あの中は、異常な世界と感じます。
 やっぱり、大切な方や、友人や家族や親が、佐藤はまともだと思えることをしよう。


 ひとつ言えること、
 岡山県は、岡山県民のものです。
 知事や議員のものではありません。
 政治が、岡山県の誇りを汚してはいけません。

 最近、小2の子どもの顔がよくちらつきます。子ども達を守らなきゃ、と思ってしまう、そういう政治って・・・・。
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2008年6月13日(金) 【『青春の坂道』】
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 本日は、代表質問2日目、公明党。地方の首長の退職金廃止が、公明党のマニフェストだったらしいのですが、それを質問に引用はされましたが、直接には聞かれませんでした。

 自民党よりも厳しく突かれて、また、政府与党の施策についても、堂々と言われていたので、本当に立派だと思います。私は、国政に言及する自信がありません。なにより足下が・・・。
 
 一方で、マスコミの中には、議会改革の不徹底の問題を追いかける向きがあります。


 さて、ランニングコストを浮かすだけで、我が子もたいへんにお世話になった「小一グッドスタート事業」を廃止しなくても済む、問題の消防防災ヘリコプターですが、契約案件については、我が総務委員会に付託される模様です。まずは、委員長が部会長にもなる自民党の総務部会です。
 
 二元代表制の下、正確には知事与党などないのですが、自民党が否決すれば、イコール知事不信任ということになります。継続審査でも、そうあることではなく、かなりのダメージです。

 もちろん、私は、導入の推進派でしたが、腹は決まっています。事態は変わりました。前提が崩れました。



 どうも自衛隊を知らない?知事は、40億円以上かけて県庁舎を耐震化して、その中の災害対策本部で、他所から借りれば、一日数十万円で済む20億円の消防防災ヘリから送られてくる、耐震化できず倒壊した高校の校舎などの被災現場の状況を電送でモニターで観ながら、指揮を執りたいようです。
 
 私自身、全く望んでいませんが、教職員や警察の給与まで踏み込んでいくのが、知事の聖域を設けないという言葉の意味のようですが、南海・東南海地震よりも、私は、たちまちの人災の方が怖いです。

 多くの県民の行政サービスは切られても、職員の士気が下がっていても、命は大切です。県庁内は万全・・・。順序が真逆ではないでしょうか?しかも、私の2月定例会の質問の答弁によれば、この県庁の建物が、例えば、20年後に道州制になってどう使われているかのイメージを知事は、持っていません。
 
 
 橋一本でも、住吉町の知事公舎から県庁まで黒塗りの車で通うトップが、職員にとっても、遠くなっているようです。
 
 失業保険がないほどの終身雇用の公務員ですが、彼らは、知事や心臓部を抑える外様よりも、岡山を守り続けます。
 生涯を賭ける仕事に、誇りを見出したくない人間などいません。おそらく、こうした危機的な状況になれば、逆に、一丸になって岡山のために頑張っていく気概や公職の誇りを職員は持っています。ただ、その気持ちが、削がれているのが残念です。敵より怖い上官というのもあります。
 

 なにかもう、毎日いろいろ話が入ってきて、それは悲鳴に近いものがあります。個人ではなく、岡山を助けて!という声です。隗より始められないリーダーは、完全に求心力を失っていますが、恐ろしいのは、どうもそれに気がついていないこと・・・。
 
 
 急激な原材料や原油高は、各業界を直撃しています。政権争奪ごっこや、机上の改革を政治がやっていては、国も地方も本当に駄目になってしまいます。
 
 
 日々熱が出てきますが、こういう時は、大好きな中学時代に戻ります。あの頃の自分と話せるぐらい感性を素朴にしていたいものです。こんなおっさんをどう思う?あるいは、小学生の息子に恥じない判断を。
http://jp.youtube.com/watch?v=83FzRM8Rps4&feature=related
 
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2008年6月14日(土) 【一般質問傍聴のご案内】
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 議会は、今日から3日間休会です、思えば、土・日や夜に、議会を開会しない理由もありません。

 私の一般質問の登壇は、最終日の金曜日ですが、以前なら、代表質問の初日には、質問原稿を書いて出していました。34回の質問中、質問項目は多いですが、早くお伝えしていたし、そもそも、担当課とは、もっと前から、根回しまでしておいたのです。

 事前通告なら、項目程度を伝えておけばよさそうなもので、手の内を丸出しする、原稿を出すというのもおかしな話ですが、岡山県議会の場合、質問原稿ごと出して、当局は、念入りに準備するということで、再質問を幾らしようが、答弁が変わったことはなく、せいぜい答弁の御礼や感想を言うぐらいが関の山で、お互い元気に事前に用意した原稿を読み上げれば、学芸会の如く議会質問が終わりました。

 私は、議会が混乱して紛糾するよりは、一歩でも前に進むのであればと、いわば、この談合を是ではないが、非でもないとしていました。ただ、県民の皆様に、お見せできない裏取引のような気もしてきました。

 いつまでこんなことを続けるのでしょうか?


 私は、今、質問原稿を一行も書いていません。金曜日の質問のためには、水曜日には原稿を固めておき、担当課で答弁を用意、木曜日が知事勉強会という流れなので、遅くとも、水曜日の朝には、原稿を出してあげないと担当者が困ります。

 だから、私は、夜のうちに、添付ファイルで送れるよう、火曜日の夜に一挙に書くのだと思います。一夜漬けではなく、質問は、「こころ」の集大成ですから、大丈夫です。

 また、最近は、いろいろお話を伺ったり、夜中や未明に起き出して、本を読んだり、思いを走り書きしたりして、ともかく、爆発のエネルギーを敢えて充満させようとしています。当面、来週の水曜日から金曜日がピークに持っていこうと。
 己を昂ぶらせるということは大事です。

 1,2期の議員が、超党派で、財政危機宣言の勉強会を閉会日前日の26日に立ち上げるようで、それは素晴らしい試みだと思います。
 私としては、ここでたちまち切り込んで行っても、独りになることはないのかな、と、ほっとしています。


 今日も午後から、総会等の会合があり、きょうされん30周年記念映画も観ようと思っています。

 それにしても実に、梅雨らしくない梅雨です。宣言したら振らんかい!

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                        2008年6月吉日

       岡山県議会一般質問傍聴のご案内

         岡山県議会議員 総務委員会委員長 佐藤真治

 平素より一方ならぬお世話になりまして誠にありがとうございます。
 突然の「岡山県財政危機宣言」を受けての6月定例会が、始まりました。
 要するに、「前任者の膨大な負の遺産と国の場当たり的な施策のせいで、行財政改革の努力が報われなかった。来年度の予算すら組めず、さらには、平成22年度決算で、財政再生団体への転落の可能性が高いため、今後、単独の県の行政施策費などを徹底的に切る。」ということですが、これまでの3期12年、3次にわたる行財政改革は何だったのか?と石井県政の在り方そのものが問われています。岡山県の誇りが失われる事態です。
 一方、二元代表制の下、知事を責めるよりも、県議会は、いったい何をしていたのか?と、猛省すべき点が極めて多く、そのことを深くお詫び申し上げます。あくまで連帯責任です。

 かくなる上は、議員個人としても、詰め腹を切る歳出削減を最大限行うとともに、公約である議員定数削減はじめ、抜本的な議会改革に繋げます。さらに、「聖域なき削減」を掲げる知事に対して、官を削っても、それでも、民を守る戦いを行って参ります。

 5月に就任した岡山県議会総務委員会委員長として、今回の事態に加えて、岡山市の円滑な政令指定都市化、さらには、倉敷チボリ公園問題への対応が課せられた責務です。さらに、激動する政治状況の中で、自民党県連青年局長として、毎週の岡山駅前等の街頭演説や各種勉強会を進めます。「期待から実現」のために頂戴した3期目、私自身の真価が問われています。完全燃焼致します。

 さて、電子メール配信による県政報告も、「継続こそ力なり」と、通算2950号を越えましたが、本日は、35回目の一般質問の日程が決まりましたので、お知らせをさせて頂きます。今回は、一般質問最終目、6月20日(金)3番目です。午後1時までに、議場にお越し頂ければ、確実に傍聴頂けます。(少しお待たせすることになるかもしれません。)

 今回は、こちらも、肉を切りながら、知事と真っ向勝負します。お時間のご都合がつくようでしたら、是非ともご来場下さいませ。心からお待ち申し上げております。(なお、CATV中継もございます)

最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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自由民主党岡山県支部連合会青年部局主催
             ・第4回日本の未来創造セミナー

 『障害者の真の自立のために〜障害者自立支援法を考える〜』
                       ※入場無料

日時 平成20年7月12日(土) 
     午後1時30分から午後5時 岡山県総合福祉会館

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佐藤真治事務所〒700−0827
     岡山市平和町4−11 086−225−8000
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2008年6月15日(日) 【もののふ】
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 岩手・宮城内陸地震の甚大な被害と市内の小学校の天井が落ちた件で、やはり、急いで欲しいのは、市町村の小中学校の校舎の耐震構造化。特に、岡山市内の小学校の耐震化は、体育館からで本当に良いんでしょうか?特に、トイレなどボロボロと聞くのですが・・・。

 県庁の耐震構造化と防災ヘリ導入は、今回の自衛隊の動き等を見れば、優先順位を考える必要があるかも知れません。


 さて、誰かが歌舞音曲に興じていたのを他所に、振り返ってみれば、議会休会日の昨日・今日の2日間で、一挙にムードができた感じがします。まさに、政治は生き物だなと思います。


 今朝は、朝一で護国神社で師友会。岡山県が、財政再生団体に転落して、占領ではないけれど、地方自治権を奪われることがあれば、ご英霊に申し訳が立ちません。

 たいへんかわいがって頂いている先輩県議を囲む会でも、方々で様々な相談も。
 萩原代議士の来賓御挨拶では、岡山県の財政再生団体転落に触れられ、議会改革を含めて県の中でやること、国との関係、市町村との関係について触れられました。

 特に、市町村との関係は大問題で、国の財政破綻のツケが県に来たと批判しながら、国と県の破綻のツケが、市町村に行くとすれば、県の役割の自己否定になります。


 それよりも何よりも、驚いたのは、国会議員の先生方に、県から正式に今回の危機宣言について説明が行われていないこと。これは、どうなのかな。今後の国との関係は、国会議員の先生方抜きでは語れません。

 麻生総務大臣の頃の平成16年の交付税ショックの批判は分かりますが、国への相談は不可欠です。政党がどうあれ、地元出身の国会議員の諸先生は、岡山県のために、ひと肌もふた肌も脱がれたいはずですが、説明も依頼もなければ、動きようもありません。
 岡山県の東京事務所は何をやっているのでしょうか?

 知事は、ひょとして、予算要求の時だけ、国会議員の諸先生と会っていたのかしら?

 今年も、8月1日に、知事以下各部長、さらに、議会も各委員長までお付き合いさせられた編隊を組んで、都内で、県政懇談会なる陳情の儀式を行う予定で、私は、総務委員長ですが、中止を求めようと思っています。議会が大挙付き合わされる理由が分かりません。

 朝食時の1時間のために、前泊で上京、しかも、国会議員の先生方の欠席も目立つ中で、おまけに、岡山でやれば良いんじゃないか?無駄ではないか?と、国会議員の先生方からも言われる儀式をなぜ平気で続けようとするのか?

 県からは、知事、副知事、議長、副議長だけで行けば良いのではないかしら?冗談抜きで、ここでしか、知事は、国会議員の先生方に頼んでいないのではないかしら?あるいは、新年互礼会の挨拶で依頼しているのが、全てでは?

 私ですら、これは一大事と、議員会館に、逢沢代議士に報告に行ったのに、いまだに、知事から正式に話が行っていないなんて。それで、国を批判していては、無礼ではないかしら?
 だいたい、これでは、知事が、国から予算なんて引っ張って来ようがないのでは・・・?

 道州制についても、勝手に言っているだけでは???言うことは言えば良いですが、現状では、助けて貰わないといけないこともあり、国との関係は、大丈夫なのかな?



 その後、岡山方谷学ゼミで、『山田方谷先生の促しー学ぶことは変ることー』を拝聴。

 陽明学の「無善無悪説(既成の価値から解放されて自前で新たに創ること)」が印象に残りました。ゆえに、豹変するほど、変わることができる、「現場で自己変革する」、激動期のリーダーには、絶対に必要な力です。


 その後、神道政治連盟との懇談会。神社は、全国には、8万、県内には、1623社。神職は、600人で、総代は、12000人という事ですが、そのうち、政治活動を行うのが、神道政治連盟です。
 自民党国会議員と県議が20人近く参加。年が近い神主さんや禰宜さんと歓談。
 日本では、「鎮守の森のまつりごと」は、政(まつりごと)の基本でもあります。精神文化に根付いていますが、そういう価値観が廃れてしまってはいけません。

 そういえば、ゴミの有料化問題は、結構、神社仏閣には、関係があります。法人だと、事業系のゴミなのですが、どうなんかな・・


 懇談会前には、『南京の真実 七人の「死刑囚」』という映画上映会。遅れていったので、最後1時間は、事後法に基づく東京裁判で、A級戦犯とされた「死刑囚」が絞首刑になる場面が、えんえんと。
 人類史上の一瞬の最大の大量虐殺は、広島・長崎の30万人。

 ともあれ、最期が、日本人らしい「もののふ(武士)」であったという描写であり、地方議員とて、もののふでありたいものです。


 それにしても、今日は妙に精神性の高い一日でした。自民党らしいと言えば、自民党らしいですが、だんだん戦いに備えて、武装しているような気もします。

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2008年6月16日(月) 【まだ書かない原稿】
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 金曜日の一般質問の原稿を敢えてまだ書いておりません。

 今日は理事を務める児童養護施設の後援会総会もありました。太陽な光や水や肥料、つまり、愛情を注いでも、根がない状態になるまで、大人に追い込まれた子ども達を思うと辛いです。

 
 ところで、県を懲戒免職処分となった元県観光物産課長が、事実無根の情報を報道機関に発表し、名誉を傷つけられたとして、県を相手取り、1100万円の賠償を求める訴えを岡山地裁に起こした件も、県庁職員の中に、萎縮効果を生んでいます。

 知事自ら呼んできた人材を見せしめにすれば、一罰百戒どころではなく、コンプライアンスに過敏になるあまりに、精緻な運用規則のようなものを作ろうという動きがあり、対応が遅れているケースもあります。

 積極的に行った施策で幾ら効果があっても、どんなミスをもトップは絶対に守ってくれないという恐さは、何もしないのが一番という雰囲気しか生みません。


 懇意なある市議会の議員から連絡がありました。今回の県の危機宣言は、市町村に直結すると感じられていて、ごもっともです。

 特に、防災ヘリについては、岡山市は、人的支援はしますが、ランニングコストが市町村に求められることや、県が裏付けする国の補助メニューも切られるのではないか?という不安も・・・。

 防災ヘリの判断については、明日の総務部会、明後日の政務調査会、次の日の議員総会で、党議拘束がかかりますので、木曜日には、お伝えできると思います。
 
 明日から、一般質問戦で議会再開です。 
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2008年6月17日(火) 【知事の退職金】
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 本日は、朝一で、自民党県連青年部局街頭演説。久方ぶりに弁士3人。アラフォー過ぎての子育て世代、感性も近く、某2区の議員の「差し違える覚悟で」という表現に、嬉しくなりました。

 今日から、4日間の一般質問戦。今さら、提灯持ってどないすんねん?という質問もあれば、基本は、もはや、政党関係なし。
 本日も、質問が多く出ましたが、昼の総務部会では、消防防災ヘリについては、予想通り。県政史上珍しいことになりそうです。


 我が党の神宝議員の質問に答えて、総事業費が約49億円と最初の3倍にも膨らんだ県庁舎の耐震化および、津島桑の木町の職員住宅の建て替えは、今回の見直しの対象とすることを明言。


 ところで、1期目、2期目で、4000万円以上受け取り、今期も、4000万円以上が予想される知事の退職金ですが、下記の知事の答弁については、皆様の忌憚のない御意見を伺いたいところです。4期目の出馬表明をして、退職される気は、御本人にはないらしいのですが・・・。

 「私の退職金についてであるが、特別職の退職金手当の支給水準等については、これまで一般職の退職手当の改訂状況に準じて支給水準の引き下げを行うなど、適切に対応してきたところであるが、もとより広く県民の理解を得る必要があると考えており、今後財政構造の抜本的な改革に取り組む中で、他県の知事の給料やボーナスも含めた支給状況等も勘案し、速やかに検討して参りたい。」

 ・・・共産党の武田議員の指摘にもあった通り、倉敷チボリ公園についてもそうですが、知事はいつも、言葉の主語が、「I(アイ)」ではないのです。
 議員には退職金などあるわけもなく、あくまで受け取りたいと思う感覚が私には分かりません。


 さて、一般質問原稿をそろそろ一挙に書きます。なかり、貯まった思いがあります。
 『東大一直線』の東大通(とうだいとおる)流に言えば、「勉強開始〜ブタの・・・!」と、いうわけで、本日は早々に失礼致します。
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2008年6月18日(水) 【消防防災ヘリ攻防】
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 本日は、一般質問2日目。
 相変わらず、知事への厳しい批判と緊張感のない質問が交錯します。今日の自民党は全員青年部局で、厳しい質問が続きましたが、なかなかに新しい答弁が出ません。
 「代表質問で答えているのに、相手によって答は変わりません」と、知事に答弁されたら、一般質問は不要です。


 一方で、昨夜から消防防災ヘリコプターについて、当局から、様々なアプローチ。今日は政務調査会でしたが、明日の議員総会にも、副知事が来て事情説明(お詫びとお願い)しますが、仮に、我々が部会で判断した「継続審査」を崩して、可決(承認)しても、かような「例外」についての「説明責任」を議会が果たせるだろうか・・・?

 執行部は、あくまでここで通したい、議会の一部は、要らないとは言わないが、財政危機の中で、18億円の消防防災ヘリコプター購入の優先順位を上げる理由について、確信が欲しいので、しばらく詳細を聞いて審査を続けたいというわけですが、なぜ執行部がここで通したいのか?その理由は、明日。


 私の方は、攻撃ではなく、「愛と責任のある戦い」に向けて、今日午前0時頃にできた質問原稿のやりとり中です。今日は、これから会合を鋏みますが、今日中に、未明の「定稿」を目指します。

 「定稿」は、担当課が答弁を明日の知事勉強会に提出できる状態になることですが、前回に引き続き、知事でないと答えられない質問が多いので、担当課は、答弁案を書きようもないと思います。
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2008年6月19日(木) 【白熱の財政危機議会】
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 衆議院議員候補と明言し、しかも名前を連呼しながら、街宣車が街中を走っています。公職選挙法違反の事前運動も甚だしいのですが、楽しそうで、羨ましいです。


 本日は一般質問3日目。重複質問の連発ですが、飽きる事がありません。財政危機議会は、時に知事が答弁でなく、反論もし、これはこれで良いこともあります。

 どう考えても、自民党の議員、しかも若ければ若いほど、厳しい内容です。毎日、青年部局が3人ずつ登壇。
 明日、一番きついのは多分私でしょう。もっとも、知事を皆で、袋だたきにして、喜ぶような趣味は議会にはなく、私自身にも、議会にもきつくなるのですが・・。・・・・まだ、それを皆、知らない・・・。

 明日午後1時に、議場か、CATVか、インターネットライブ中継で御覧ください。来週には、録画中継もアップします。


 一方、消防防災ヘリですが、「既に仮契約の状態で、受注精算なので、ここで契約しないと、3年間は、ヘリコプターが来ません。だから、可決して下さい」と、副知事が、昨日の自民党政務調査会に引き続き、自民党議員総会に、お願いに来ました。
 場外乱闘?国からのキャリアも、我が事に関わると、本気。

 私は委員長として、「総務部会は、誰も要らないとは言っていない。ただ、この財政危機の中で、9月に見直し案が出る前に、優先順位を上げて、例外的に扱う説明がつかない。確信を持って必要だと言うための時間を下さい。」と、申し上げたのですが、執行部は、「ヘリコプターが、売り切れる〜!!どうせ買うんなら、今、買うて〜!!」と、泣きを入れてきたのです。
 財政危機を言う同じ口で言うから迷うのです。

 消防防災ヘリには、ドクターヘリの稼働を補助する、中山間地の救急医療対策という意図もあるのですが、耐震構造になっていない山間部の小学校が倒壊して、埋まった子どもを防災ヘリが救助に行く前に、そもそも校舎が倒壊しないようにようにして欲しい、という声もあります。

 「地震が来て子どもが死んだらお前のせいじゃ!」というような人もいますし、「予算を通したんだから、買わないのは変」という変な理屈を言う人もいますし、「そんなら契約は全部見直せ」という極論を言う人もいます。・・・要らないなんて、言うとらんがな・・・。

 今まで、この種の議論が起きていなかった方が問題で、執行部が慌てて、のこのこ来るのは、滑稽ですが、議会としては、まともです。結果は、不透明ですが、24日に、また議員総会で協議。
 18億円のお買い物・・・
 それにしても、市町村の負担については、無視???


 不思議なもので、「わしゃ、言うたったんじゃ」と、かえって議員は活き活きしています。要は、議会は、賑やかなことが好きな人の集まりなんだな。

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一般質問     自 民 党      佐藤議員

1 株式会社岡山県としての経営について
 (1)民の代表者としての決意      (総務)[ 知 事 ]
 (2)経営者としての意識等       (総務)[ 知 事 ]
 (3)知事の退職金等          (総務)[ 知 事 ]
 (4)財政危機宣言の時期等       (総務)[ 知 事 ]
 (5)人件費の削減           (総務)[ 知 事 ]
 (6)コンプライアンス         (総務)[ 知 事 ]
 (7)仕事に対する誇り等        (総務)[ 知 事 ]
 (8)知事公舎の売却          (総務)[ 知 事 ]
 (9)山口副知事のサポート       (総務)[山口副知事]
 (10)財政再生団体転落の可能性に対する認識
                     (総務)[総務部長]
 (11)本年度予算の9月補正       (総務)[ 知 事 ]

2 地方公共団体財政健全化法等について
                     (総務)[ 知 事 ]
 (1)所見
 (2)「聖域なき削減」の情報公開


3 財政危機宣言等について
 (1)外部監査制度の見直し       (総務)[ 知 事 ]
 (2)市町村との関係          (総務)[ 知 事 ]
 (3)国との関係
   ア 地元選出国会議員への説明等
                     (総務)[ 知 事 ]
   イ 実績              (総務)[ 知 事 ]
   ウ 道路特定財源の一般財源化
                     (総務)[ 知 事 ]
   エ 財政面での関係         (総務)[ 知 事 ]

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2008年6月20日(金) 【自爆的賞与返上】
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 本日は、多くの方に傍聴にお越し頂きまして誠にありがとうございました。予想以上に進行が早く、午前の可能性がありましたが、本当にありがたい議会運営上の格別の配慮?で、予定通り、午後1時からの質問ができました。
 
 
 一般質問においては、私自身の期末手当(賞与)の返上を明言し、知事に迫りましたが、御覧のような、肩すかし、見事な自爆になりました。私の賞与だけ無くなります。今期ゼロ・・・当然です。
 
 寄附ができず、手段は供託しかないので、たちまち県財政に戻せませんし、他の議員への波及効果を望むものでもなかったこともあり、驚くほど何も変わっていません。
 
 今夜も、3つの会合があり、ひとつの総会では、30分の県政報告をさせて頂きますが、そこに気分的に、少し出易いぐらいのことかもしれません。ええ格好すると言うよりも、この状態で賞与を頂いて、友人達にあわせる顔がないというのが、本音です。
 
 してみれば、自己満足か言い訳の類でしかないのかな・・・。ただ、全国的にも、議員の賞与自主返上は珍しく、徒労で終わらないと思っています。
 新聞の片隅にも出ないかも知れませんが、私にとっては、大きな決断でした。
 
 
 消防防災ヘリについては、党議拘束が外れるかも知れません。必要VS不要ではなく、可決VS継続審査(否決ではない)です。
 
 これは、守旧派VS改革派、親知事VS反知事という単純な括りではないですが、政策的な判断で意見が分かれるのは、非常に良いことです。
 
 不思議ですが、明らかに議会が活性化しています。
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2008年6月21日(土) 【昨日のこと これからのこと】
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 不思議なことに、土曜日なのに、午後にぽっかりと時間が空きました。美作に、ファジアーノの勝利を観に行けば良かったかも。

 さて、昨日の一般質問における私の賞与返上宣言について、今後のことを含めて詳細をお伝えさせて頂きます。

 財政危機宣言を受けて、岡山県経営のトップとして、4000万円以上の退職金(1期ごとに支給され、過去1期、2期と受け取ってこられた)および、6月30日に支給予定の賞与については、その全額を返上して欲しいと知事にお願いするにあたり、経営の一端を担う私自身も、賞与(期末手当)は、受け取らないと申し上げました。

 知事は、答弁において、退職金については、他県の知事や一般職と比較しながら、「削減」の方向での検討を言われ、賞与については、言及されませんでした。敢えて肩すかしと表現させて頂きます。

 もちろん、私の「受け取らない」という発言は、知事の答弁に関わりなく、生きておりますので、現状で、合法的に受け取らない唯一の方法、供託を行います。
 これについては、危機宣言以降の費用弁償(280円を超える過剰な交通費支給)と合わせて行います。

 自慢ではないですが、県議会議員の中で、最も貧乏だと思いますが、こういうことをするから、今後も豊かになることはないと思います。

 最終的には、議員退職後、岡山県への寄附という形でしか県財政に戻しようがないため、即効性がありません。しかし、そのことを持って、今回のことが無意味だとは、全く思っていません。



 少なくとも、知事は、この議会で、退職金や賞与返上の条例を御自身で、上程できます。開会中でありますから、まだ間に合います。ただ、おそらくそれはされないのではないかと推察します。
 
 私は、知事が即断即決で、自らに係る歳費歳出を行って頂くことで、この6月30日の70〜80万円になる県庁職員へのボーナス支給について、後期は見直すことのメッセージになる(職員への批判直撃を少しでも避けられる)、さらには、聖域無き改革として、様々なカットをお願いする前提として、トップが詰め腹を切る姿勢を示すことができると思っておりました。

 敢えて言えば、即断即決で、秋の知事選挙に向けて、改革断行のためにどうしても4期目が必要だと、アピールもされれば良かったのでないかと思っています。

 私は・・・知事に頑張って欲しかったから・・
 民間会社の社長なら当然されること、それに加えて、政治家として、即断即決して頂きたかったのです。



 また、我々議会サイドも、自民党内で、25日に、財政再建対策プロジェクトを立ち上げ、私もメンバーですから、今後の我々議員の報酬(給与)、後期の期末手当(賞与)の議論に影響を与えるものと思っています。他党のことは、存じ上げませんが。

 いずれにせよ、現在続いている7%の給与カットというレベルではすまないでしょうし、賞与カットも、かなり大胆なものになるでしょうし、政務調査費や費用弁償についても、明確化が求められます。

 仮に、スタンドプレーと揶揄されようとも、合意を得ていないと言われようとも、私は、必要なことであった思っています。


 それよりも何よりも、私自身が、豊かで安定的な生活を送るために、議席を頂戴しているものとは全く思っていません。

 選挙への様々な不安は常につきまといますが、私が必要なければ、落選するだけのことで、岡山県のためにそれが良ければ、そうあるべきだと思います。
 首までとられないでしょうし、親子3人どうやっても食っていきます。

 そして、それ以上に、私にとって、大切な友人達が、かような経済状況で苦労している中、あるいは、これから、県民サービスに様々なしわ寄せが来ると予想される中、大赤字の会社で、貢献もできていないのに、申し分けなさすぎて、賞与が貰えるわけがないじゃないか、それが、一番正直な気持ちです。


 ところで、賞与返上などは、これから始まる議会改革あるいは、県議会議員地獄旅の序章ですらありません。

 当然、公約である議員定数削減に進んでいきます。公務員は、終身雇用が維持されていますが、議員は違います。
 政令指定都市移行時の選挙区のはりつけ問題、それに伴う議員定数削減の議論が、いよいよ始まります。

 民間の苦労に遅れて、やっと議会が動き出しました。


 もっとも、我々の議員としての艱難辛苦など県民の皆様の生活サービス低下に比べれば、取るに足らないどうでも良いような議論です。
 岡山県財政が、このような危機的状況になっている今、象徴的に、議員が人身御供になれば良いだけのことです。

 己の痛みを痛いとは言わないのが、他人が痛いのを痛いという侍になりたいな、と思います。
 心は、『七人の侍』の菊千代です。野武士に親を殺された百姓の子どもが、侍に憧れて、侍と一緒に、野武士から百姓を守る。彼は死して初めて本当の侍になりました。


 大丈夫です。皆、岡山県のことを愛していますから。


 何人かの方からメッセージを頂きました。
 ・・・・本当に嬉しかったです。ただ、嬉しくて泣かさないようにお願いしたい・・。
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2008年6月22日(日) 【NPOの10年】
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 本日は、毎年恒例の自民党岡山県連合同会議。総会のようなものだと思います。特に、選挙対策委員長である大宏池会古賀誠会長が来岡され、いわゆる引き締め。
 来賓の石井知事は、交付税ショックについて触れ、国へ要望。財政危機宣言については、説明されましたが、自民党の4選の推薦が想定されないだけに、お互いによそよそしい雰囲気。

 合同会議の前には、逢沢県連会長と第1選挙区の県議会議員との懇談会。一枚岩の選挙体制確立のためには、県議会議員の選挙区の貼り付けについては、組織ですから、党の戦略的な発想に基づくものでないといけないことを昨春の統一地方選挙のことも絡めて、申し上げさせて頂きました。


 その後、特定非営利活動法人岡山NPOセンター通常総会に。シーズの松原氏の講演もあり、久方ぶりに、4時間近く、NPOに関して。
 センターの前身であるネットワークには、秘書時代私自身も動いた経緯もあり、いわゆるNPO法施行10年、当時が、昔日の感があります。


 県内のNPO法人は、450を越え、しかし、38団体が解散。成年後見制度のNPOや、指定管理者制度の受け皿となりうる団体の申請が増えているとのこと。

 論理必然性はないのですが、岡山市が政令指定都市になると、NPOの認証事務は、県から岡山市に移譲されるため、ゆうあいセンターの雰囲気も変わってくるかもしれません。
 特に、市職労さんも、この分野での活動は顕著ですから、活性化もしますが、県のセンター施設ですから、市施設との兼ね合いに、配慮は必要になるでしょう。

 国税庁から税の優遇措置を受ける「認定NPO法人」は、認定要件が厳しすぎて、まだ僅か87。
 この12月1日から、公益法人改革が実施され、一般社団法人・一般財団法人・公益社団法人・公益財団法人に変わりますが、しばらくは、制度内で、NPO法人と錯綜しそうです。

 非営利セクターとして、安いというのが価値ではなく、独自の専門分野を持ち、また、財政的にも自立して、「協働」の美名のもと、行政の下請けになることがないよう、NPOにとっては、ここが曲がり角。
 環境(企業、行政、地域)も大きく変わっていく中で、人と人の繋がりを地域で作り上げていくNPOの役割は、かえって重要になってきます。
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2008年6月23日(月) 【弱いぞ!!ベイスターズ!!】
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 本日は、午前中は、子ども応援特別委員会。午後からは、事務局長を務める児島湖をきれいにする議員懇談会総会。
 さらに、明日の総務委員会に備えて委員長レク。倉敷チボリ公園も、一体全体どないすんねん・・・・。
 さらには、議会内で、消防防災ヘリコプターの取り扱いについて議論を夕刻まで。ともかく、本会議の議決はどうあれ、明日、総務委員会は答を出さねばならず、たいへんです。
 
 先日の質問以来、自分の中で、抜けたなという感じがあり、ややハイテンション気味で、「手負いの犬」というか、野犬状態?
 新バージョンなので、慣れません。・・・落ち着け、落ち着け。
 
 
 それにしても、横浜ベイスターズは、本当に弱いです。大洋ホエールズ時代から、30年以上のファンですが、勝率2割台の今年ぐらい、徹底的に弱い年は、珍しいです。
 交流戦でも、誰にでも優しい横浜銀行。圧倒的な最下位街道ばく進です。いったいどこまで負けるのでしょう?
 
 私は、これは、親会社とは言え、TBSが、みのもんたの「朝ズバッ!」で、中途半端に取り上げる祟りだと思います。やはり、全国放送に不向きかも。

 それでも、村田が打つホームランに、往年のホエールズの伝統を感じ、今日のライオンズ戦も、負けるなら、派手に負けてくれい!!と思わずに、おれません。行くとこまで行こう!!

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2008年6月25日(水) 【今、岡山県議会がおもしろい】
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 誤解を恐れずに言えば、財政危機宣言が発せられて以来、岡山県議会は、非常におもしろいことになっています。
 
 岡山市の政令指定都市化で、没落の一途を辿っていると思っていた地味な県議会に、良くも悪くも注目が集まって、私も、夜の会合では、お願いですから、県政について、喋らせてください!!という、盛り上がり・・・。皆さん、関心も高いです。
 
 昨日の消防防災ヘリの継続審査についても、各紙大きく取り上げていますが、県議会との絡みで、ここまで県政が大きく扱われるのは極めて珍しいことです。
 なお、TV等で、私が継続審査に挙手していないのが映っているのは、委員長は、採決に参加しないからです。可否同数になれば、委員長が決することになります。
 
 
 本日は、休会日ですが、議会では、「自民党財政再建対策プロジェクト」が立ち上がりました。私も、総務部会長として、メンバーに加わっています。まずは、発会と方向性の確認。
 
 報酬、期末手当、政務調査費、出県旅費、議員派遣旅費、海外調査旅費、委員会調査旅費、交際費、議員互助会補助金、議員公舎利用料など俎上に上げて、おそらく全てをいっぺんに切り込んでいくことになります。
 
 なかなか滞っていた議論も、おそらく澱みが一挙にとれて、かえってあっけないほど、改革の第1ラウンドの答が出るはずです。
 私の第2ラウンドは、もちろん、議員定数削減。
 
 他党の追随を許さない大胆な案にするという雰囲気があるため、こういう時の自民党は、かえって底力があるのではないかという気もしております。集中的に審議して、当局より、先に、議会改革案を示したいところです。
 
 私も、直ちに決断できる、8月1日の県政懇談会(大陳情団)の縮小化、委員会調査の短縮、さらに、議会棟の活用について申し上げました。
 こういうときは、どんどん通っていくかもしれません。

 
 私の供託は、先走りにはなりますが、大改革の手付けです。

 
 昔、「AMDAは、町火消しです。」と菅波先生は、おっしゃいましたが、緊急事態ほど、頭が冴えるタイプというのもあります。
 今、寝惚けていた県議会が、はっきりと起きています。

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2008年6月26日(木) 【見事な恥曝しの総務委員長】
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 本日、自民党議員総会が開催され、消防防災ヘリコプターの契約議案について、明日の本会議で、自民党として可決する決定がなされました。
 人身御供としての私の恥曝しが決まりました。謹んでその損な役目をお引き受け致しましょう。
 
 一昨日、総務委員会で、継続審査という答を出したわけですが、昨日、石井知事自らが、党四役に依頼に来られ、急転直下で、党のとしての態度が変わりました。
 昨日の動きについては察知し、大方の予想はついていましたが、結果として、総務委員会は、自民党から梯子を外された形になりました。

 明日最終日、私は、本会議で、総務委員長報告として、継続審査にしたことの報告を議場で行いますが、それは、自民党から承認されず、翻されて、一転可決になります。
 当然、私は、自分でした提案を否定できませんから、退場以外に無いでしょう。前代未聞の総務委員長の恥曝しの図です。



 今日は、マスコミ各社からインタビューがあり、「今の心境は?」「他党にどう説明しますか?」と聞かれたわけですが、「党の決定に従います。そもそも継続審査とは、否決ではなかったし、この2日間、議会が真剣に議論しことには、意味がありますし、結果としての新しい判断に従うのは当然かと思います。」と、優等生発言。
 いったいTVに、どう映るのか?恥ずかしいことです。

 他党への説明については、完全に言葉が詰まりました。他党を県民に置き換えると、私は、説明ができません。知事が、どんな条件を出したのか知りませんし、自民党は、こんなもんかと言われて、違いますと答えるだけの理由を知りません。

 もちろん、個人的には、悲劇のヒーローでも良いのですが、密室で、知事から頼まれて、態度をころりと変えたり、決めたりする自民党の評価が、上がるとは全く思えません。

 知事にも、自民党にも、大マイナスだと思います。こういう分かり難い決定、あるいは、馴れ合いが、財政赤字を生んだという評価は、避けられないと思います。この説明は、私は、行えません。

 ただどうあれ、決断でした。傷ついたのは、知事ではなく、議会ではないかなぁ・・・悲しいかな、チャンスを逃したのかもしれません。



 ともあれ、明日私は、否定されると分かっている報告を堂々と議場で行います。心境は、1988年10月19日、いわゆる、10.19の近鉄バッファローズです。
 絶対に優勝はない、勝ちはないと分かっていながらのダブルヘッダー第2試合10回裏の守り。誇りに賭けて、見事に守りきってやります。
 無駄ではありません。近鉄は、翌年、優勝したのですから。


 この6月議会、私は、自分でも見事に負けまくりました。
 ただしかし、確かに、試合には負けましたが、勝負には負けていないと思います。少なくとも、私は逃げませんでした。

 総務委員会で、議会の良識と根性を示す継続審査を導いたこと、自らの賞与を投げ出して、勝負に挑んだこと。悔いはありません。
 岡山県や岡山県民の皆様に恥じることは、一切ありません。

 あとは、明日の議決の際には、堂々と退場し、月曜日に、堂々と賞与を供託する、決して逃げません。
 明日は、負け試合をとことん頑張ります。


 消防防災ヘリコプターがあって良かったねと言われるか、こんなに補助金を切るのに、なんで、ヘリコプターを買ったの?と言われるか・・・・意外に答えは早く出ると思います。

 ただ願わくば、今回の条件に、知事の退職金返上があったのだと信じたいのですが・・・それは、まだ聞いていません。

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2008年6月27日(金) 【『DANG DANG』】
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 本日、6月定例会が閉会しました。最後の最後まで異例の議会で、実に活気がありました。
 ただ、本当に自分が財政危機宣言をしたのか?知事から、その危機に対する思いが、伝わってきませんでした。
 
 
 本日の消防防災ヘリの議決で、自民党の総務委員の6名中3名は、議場に戻らず、採決時に退場のまま。党議拘束に反していますが、今のところ、私は、責められる声を聞いておりません。当然だと思います。
 
 この件では、終始一貫継続審査であった民主県民クラブからは、反対討論で、密室で、態度を変えた自民党への批判も。
 前例ができたという意味では、今後も、尾を引くと思います。
 
 
 最後の知事の閉会の挨拶では、何を思ったか、知事が、倉敷チボリ公園について、誰も聞いていないのに、今会議で答弁もしていない内容について、民間の方の実名まで出して、その提案の批判を始めました。議場も、みるみるうちに、あれ?なにこれ?という雰囲気に。
 
 30日は、株主総会ですが、取締役会で、チボリジャパン社の精算の動議を出したのは自分ではないと言われたかったのか、意図がさっぱり不明。しかも、反論もできない、そこに、おられない方の民間の方の実名が、本会議場で出るのは、あまりにひどいです。
 
 議員からの緊急動議ともとれる発言で、議場が大混乱して、収拾がつかず、議長が急遽、休憩を宣言。約1時間、緊急の議会運営委員会が開催されて、知事への厳重注意をもって、一応閉会をしました。知事は、きょとんとされた感じでした。
 県議会では、異例の事態。・・・無茶苦茶だな、こりゃ。
 
 自民党に頼み込んで、ヘリコプターが通ったら、いきなりこれか!議論もできない閉会時の挨拶で、重要な内容を言って、逃げようとするなんて・・・。知事のために、自民党も無理をした甲斐がありました。多分、丁寧に言おうとされたのでしょうが・・・全て反目・・。
 
 急遽、知事の発言を受けて、総務委員会の開催を決めましたが、段取りに手間取り、7月7日に。
 倉敷チボリ公園についても、いよいよ大詰め。頭が痛いです。
 
 
 
 夕刻には、懐かしの県幼Pの集まり。来年度、『全国国公立幼稚園PTA全国大会岡山大会 IN 倉敷』が、開催され、その運営委員会。私は、なぜか運営委員会の顧問に。
 
 どちらかというと、倉敷といっても、玉島がメイン会場です。ところで、玉島と言えば、『JC戦士 タマシマン』。
http://tamashiman2008.blog31.fc2.com/
 
 DVD『タマシマン THE MOVIE』を入手しましたが、これがなかなかの出来で、なんと言っても、中塚周一県議のスマシマンが、素晴らしい!!と書いておくのでした。
 

 
 ここ数日間は、松任谷由実の『DANG DANG』が、車の中では、繰り返し繰り返し大音量で鳴っております。
 
 『DANG DANGとDANG DANG D・DANGと
              派手に砕け散って きのうをさらって
    DANG DANGとDANG DANG D・DANGと
              弾をぶち込んで 疲れたハートに  』

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2008年6月28日(土) 【『明日あればこそ』】
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 少しアンニュイな感もある梅雨らしい落ち着いた日です。

 岡山県看護連盟総会は、熱気があり、阿部俊子代議士の出陣式のようでもありました。href="http://www.abetoshiko.com/">http://www.abetoshiko.com/
 私は、阿部寿満子元県議と入れ替わるように、議席に座ってはおりますが、地方議会では、看護職の思いをきっちりと代弁できる人材を欠いており、国会での阿部代議士のさらなる活躍に大いに期待させて頂くものです。特に昨今では、中山間地の問題や農林水産業についても、精力的な活動をされています。

 自民党の現在の深刻な状況については、ある意味、もっとも肌で感じておられるのではないでしょうか。


 その後、加計グループ創設者加計勉名誉理事長お別れの会。私ごときが何か申し上げる立場にはないと思いますが、たいへんな数の参列者で、教育の「道」一筋の先生の遺徳や温かいお人柄がしのばれました。

 「ひとりひとりの若人が持つ能力を最大限引き出し 技術者として社会人として 社会に貢献できる人材を養成する」という建学の理念のもと、 幼稚園から大学院まで、33校を経営する、戦後創設の最大最高の私学である加計グループを一代で築き上げらました。まさに、教育界の巨星です。
 さらに、国際交流、国際親善の御貢献も素晴らしく、藍綬褒章、三木記念賞、岡山県文化賞、勲二等瑞宝章を受けられています。

 一代記を振り返っても、もちろん、私の人生は、とてもここまで壮大なスケールにならないようには思いますが、後々の語り草のひとつになるのは、きっと、今かもしれません。

 遠いいつか、「あの時ゃ、無茶したなぁ・・。でも、あれはあれで良かったんだよ・・・。」とでも、笑いたいものです。
 だから、友よ、そう心配してくれなくて良いよ・・・多分な・・・。
 そういうときは、高校時代に好きだった故・村下孝蔵の歌を↓
http://jp.youtube.com/watch?v=npTlrk9SwZg&feature=related
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2008年6月29日(月)  【戦没者追悼式】
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 一日雨の天気予報が、午後からは、真夏になりました。
 朝一のソフトボール大会はグランドコンデションが悪く中止。

 市民会館の戦没者追悼式へ。先の大戦から63年。岡山市の市街地では、岡山大空襲で、1700人以上もの方が亡くなって、私の身内も曾祖母はじめ3人が防空壕で亡くなっています。
 平和の像もあり、平和を祈るから平和町です。

 その後、天満屋地下のギャラリーやデジタルミュージアムで、戦災の記録と写真展を拝見しました。どう見ても、電車通りの明治以来の佐藤陶器店も無くなっています。阿鼻叫喚の地獄図のようだったのでしょう。
 イギリス軍の進駐軍が岡山を占領していて、祖父が疎開先の広島の大門から帰ってきたのは、ずいぶん後だったと聞きます。
 蕩々と流れる西川でも、多くの方が亡くなっていたことを、この夏、子ども達と川に入るときに、語り継ぎます。

 その後、岡山県防衛協会定期総会。
 懇親会を途中で失礼して、自民党青年部局の街頭演説。全国統一街宣で、テーマは、北朝鮮拉致問題。
 今日は、弁士が、3人揃い、途中、愛国団体の街宣車も通られましたが、この点は、主張が変わりません。というか、真夏の暑さで、若人は多く通るし、勢いがついていて、むしろ、自民党の街宣車って、激しいかも。
 日曜日の昼下がりの街宣は、新鮮で、かなり元気が出ます。


 あまり暑いので、事務所に戻ると、いよいよ外に出るのが嫌になり、明日のことを思うと混乱もするので、中日ドラゴンズのフリーダムの「ドアラ」の動画で大爆笑し、真夜中に、宗教書を読んだり・・・・・嬉しくないボーナス支給日です。

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2008年6月30日(月)  【供託受理保留】
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 今朝、「今日、供託に行こうと思う」と言うと、妻が、「おめでとう」と言いました。足軽?とはいえ、さすがに武士の妻・・・。

 本日は、期末手当の支給日で、朝一で、銀行へ行き、手取り分を引き下ろし、そのまま法務局へ。選挙の際の供託以来の供託の手続きへ。

 公職選挙法第179条第2項で、給与の辞退または返上は「寄附」に該当するため、例えば、交通費の過剰支給に当たる費用弁償については、民法494条に基づいて、法務局で供託するというのが、全国的な流れです。


 全国的に、給与についての供託という例がないため、「供託の原因たる事実」について検討するということで、供託書は、受理されませんでした。全国の地方議会にも影響があるため、1週間程度、答えにかかるようですが、法解釈上は、供託事由に該当し難いと判断されそうな雰囲気ではありました。

 一応不完全な形ではありますが、本会議場で申し上げたわけですから、今後どうなるかは分かりませんが、意思表示として、こうしたということは、議会事務局や報道関係にはお知らせしました。


 この先のことは、どういう反応があるのか分かりません。明確にこうなると先を読んでしたことでもありません。明らかに評価が分かれると自分でも思います。人造人間キカイダーのような中途半端なことにもなりそうで、見通しも決して明るくありません。

 前例がないため、戦略の立てようもありません。

 そういうことをする奴がいたら、まぁおもしろいだろうな、でも、そんな奴は、まぁいないだろうな、とは思っていましたが、自分でやると、本当におもしろくありません。

 自民党は、既に議会内の財政改革プロジェクトを立ち上げており、県民の皆様に御納得頂ける改革案を早晩お示しできるものと思います。
 そう考えると、何も先走ることもなかったかもしれませんが、本会議の発言の重さを示したわけで、責任をとるということはそういうことで、あらゆる批判も覚悟しないといけません。
 ドアラのように、フリーダムが愛されると良いのですが・・・。


 午後から、花の輸入動向に関するシンポジウムを聞きに、農政局に行きましたが、さすがに、胃が痛いような気がして、早々に退席。

 しかし・・・県民の感覚からして、普通と思える事ならば・・・理屈はあとから、きっちりついてくるのかもしれません。 

 マスコミからの電話に対応していたら、携帯電話の電池が切れました。大問題に発展するほど、あまり取り上げられないと思います。
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