2007年10月1日(月)【おかやま国際貢献月間】
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 朝晩妙に涼しくなって、あの夏の暑さは、なんだったのかしら?
 今日から、「おかやま国際貢献月間」がスタートして、4回目のオープニングイベント。


 基調講演として、国連ボランティア名誉大使の中田武仁氏。小学校の頃、アウシュビッツに衝撃を受け、一方で、帰国子女としていじめにも遭ったご子息の厚仁さんが、自分が必要とされる国連ボランティアとして、UNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)での任務遂行中に、カンボジアで銃撃され、享年25歳で殉職されたのは、1993年。
 国連の平和維持活動(PKO)において、人権尊重を奨励するために文民警察官として地元警察へ派遣された岡山県警の高田警視が殉死されたのも、この年です。

 逆縁ではありますが、ご子息の遺志を継がれて、「みんな必要とされている」という思いを世界平和のために体現されている姿は、確かに気高く、尊く感じられました。

 日本に、ボランティアに該当する適切な言葉がないのは、自主性の欠如、損得感情、福祉の心がないからではないかという御指摘にも、ドキッとするものがありました。

 常に賞賛を求めて、良い事をしている自分に酔う、成果を我が物にする、あるいは、お金をまわすために事業を行う、にもかかわらず、それに少し奢るようなレベルの「ボランティアもどき」があるとすれば、そこからは、遠く懸け離れた崇高さの前に、偽者は、ただ恥じ入るしかないのかもしれません。

 それでも、少しでも世界のために、出来ることから少しずつやっていけば、それはそれで良いのではないかしら。できることがきっとあるはず。


 今月は、NGO等の講演会等が目白押しですが、今年は特に、恒例の「地球市民フェスタinおかやま」は、11月の第19回生涯学習フェスティバルの「国際交流・貢献ひろば」内での開催となります。
 「国際貢献先進県おかやま」に、是非、ご参加下さい。


 それにしても、「西のジュネーブ、東の岡山」はじめ、国際貢献に限らず、10年以上前の様々な夢のある構想を少し検証してみたい秋でございます。

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2007年10月2日(火)【10月2日】
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 特に題を思いつかないので、【10月2日】。この手があったか!

 郵政民営化で、いきなり変わったのが、レタックスの対応。丁寧なのか煩雑なのか分かりませんが、少なくとも、電話の感じがとても良いです。もとから良かった気もしますが。

 本日は、火曜日恒例の自民党青年部局の「あさかぜ」からの街頭演説からスタート。昨日の福田総理の所信表明演説を受けての演説も、印象度が薄かったこともあり、むしろ安定したスタートと表現させて頂きました。

 郵政民営化については、ある意味自由度が高く、透明性が低かった財政投融資を支えた郵貯の改革としての側面から申し上げましたが、いわゆる過疎地の郵便局の役割の重要性は、格差是正の観点からも、再認識されるべきです。


 理事を務めさせて頂いている児童養護施設の役員会。県の指導監査も、介護保険がらみの事件の影響もあり、全体的に厳しくなっているようですが、どうも詳細なマニュアルに沿っているようで、現場の実態と乖離しているようにも感じられます。

 6月定例会で、私は、介護保険事業者への監査につき、再質問(要望)で、以下のように申し上げました(会議録参照)。
 「ある意味で事業者をいじめるとは言いませんけれども、結果として事業者がつらい思いをするような監査ではなくて、こうしたらもっとこういう部分がよくなるよというふうな、中小企業の支援のような、そういった温かい心のある、育てる監査をしていただきたい、そのことを心からお願いさせていただきます」。

 ところで、児童虐待の背後に、発達障害の影がチラチラする実態をどう考えれば良いのでしょう。急激な増加は、誰にでもある素因が環境により誘発されると考えるべきなのか、たまたまなのか、いずれにせよ、ここ数年で、深刻な状況が加速しているようです。


 昨日に引き続き、岡山市内で最も静かな?議会図書館で事務作業や連絡や面談をしながら、夕刻には、学童保育へ。
 どうにもこうにも、狭すぎて、子ども達に、あまりにも酷。指導員の先生方の工夫の限界を遙かに超えており、抜本的な解決は、増築以外無いという結論に達しました。クラブの自助努力というレベルの話ではありません。
 保育園の待機児童ゼロ施策をとるなら、どこの部署が行うにせよ、放課後児童クラブの充実は、喫緊の課題です。


 昨日から、政令市の「行政区画の編成と区役所市の市民説明会」が始まりました。コメントは控えますが、流れは、下記の通り。是非お近くの会場で、ご参加下さい。正念場です。http://www.city.okayama.okayama.jp/kikaku/seirei/ikou/setsumei/index.html
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※その2586(6月10日)より

『政令指定都市への道』 
                  (ファジアーノ岡山は、Jリーグへの道)

 既に、昨年10月に、県市の研究会が設置され、事務移譲についての研究が進んでいます。11月には、岡山市政令指定都市推進本部も設置されています。
 先日は、それをさらに進める「県市連絡会議」の設置が市から県に要望されました。

 6月 岡山県議会  
            
    市から要請があった県市連絡会議設置を知事が表明? 
 
    ※各党の代表質問で、スタンスが示されますが、注目は6月
    14日の我が党の代表質問および知事答弁です。
     他党のスタンスは、分かりませんが、中央では、連立与党
    でもあり、公明党も良識ある判断をされると思います。地方
    でも共闘が大切。
     今まで知事は、岡山市の政令指定都市化について、「推移
    を見守る」→「意義があること」と答弁が動いてきました。
    そこからどれだけ踏み込んで頂けるかが、ポイント。
    
     ↓

    ◎県市連絡会議設置

    ※財政問題等の実務的な議論開始。県・市の職員の皆さんの
    総力を結集する必要があります。議会は、信頼を持って推移
    を見守る必要があります。
     財政問題等高度な政治判断が必要なこともありますが、こ
    こで議員が、1000以上あり、法定のものも多い権限移譲
    事項を全て精査するなどと言い出したら、混乱するだけ。
     頑張れ!と、執行権限の範囲とする勇気も必要です。チェ
    ックを入れれば良いというものでもありません。そして最後
    の最後は、トップの政治判断に委ねることになります。
   

 6月 岡山市議会

    行政区画審議会設置条例通過
     ↓
 7月 ◎行政区画審議会設置・諮問
     ↓
 夏  意外に早く中間答申が出る?

 夏から秋

    住民説明会?
    ※選挙区に直結しますが、我々議員が、区割り等の問題に深
    入りしないことが肝要かも。先日の「政令指定都市移行を目
    指す岡山市政に関する懇談会」で、岡山県議会議員が言及す
    べきではないと言った理由です。私は、まな板の上のこぶた?

     また、ここで地域間で、区割りや区役所の位置等で紛糾す
    れば、タイムアウトになる可能性があります。市民の皆様の
    絶大なる協力が必要なところ。市民の総意を結集する最大の
    ヤマです。

     総論賛成各論反対になりがちな場面で、小異を捨て大同に
    つくことが出来るかどうか、そもそも論まで戻らず、突き進
    めるかに、岡山の未来がかかっています。逆に、議論を押さ
    え込めるだけの力も必要です。
     絶対に越えないといけません。

    
10月 行政区画審議会最終答申
    ◎行政区設置方針決定

    ◎県・市で「協定書締結」
     ↑
    これで第一関門突破!!ここが当面の目標です。知事と市長
    の固い握手が見られれば、未来が広がります。


11月 ◎岡山市議会 『政令指定都市に関する意見書』議決
     
     知事・県議会に対して、『政令指定都市の実現への要望書』
    を提出


20年
 2月 ◎岡山県議会 『政令指定都市に関する意見書』議決

 4月 ◎総務大臣に『政令指定都市の実現への要望書』提出

    ※ここから先は、国の政治の世界。ゆえに、今回の参議院選
    挙で、どうしても片山参議院幹事長に勝って頂かないと岡山
    の未来がないというのは、そういう意味。
     政権交代が云々という抽象的で無責任な選択では困るとい
    うことです。最後は、閣議決定事項です。

     1年前から続いている事前説明・事前協議(「国勢調査を
    基準にするのか」「近い将来100万人を超えると予測され
    るか」については、ヒアリングに耐え得るものと信じます。)
    から、総務省との本格協議さらには関係省庁との協議 。
     前年度から、都合50回は、協議が必要と言われています。
    
10月 ◎政令指定都市移行の閣議決定
    ◎政令公布

21年
 4月 ◎政令指定都市移行・区制施行
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2007年10月3日(水)【岡南飛行場の可能性】
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 朝一で、御依頼受けに行き、さらに浦安の岡南飛行場へ。
 スカイパーク構想という夢がありましたが、日応寺の岡山空港が出来た後も、敢えて浦安の旧岡山空港を残して、岡南飛行場としたわけですが、こうした県営の空港が2つある岡山県の優位性をいかに活かしていくかは、大きな課題です。

 広島西空港も、コミューター定期便に動きがあり、小型機専用飛行場にシフトしていくとすれば、わずか十数分の距離など、直接のライバルと見なすべきで、うかうかしておれません。

 いわゆる整備会社も大きく飛躍していますが、地方にあるがゆえの市民と航空産業のふれ合いというのが、もっとあって良いのかもしれません。それは、いわゆる朝市や青空市のようなものからの始まりかもしれませんし、高校生や大学生が、整備について、体験ができる機会が、もっとあっても良いかもしれません。

 なによりも、岡山空港よりも、遙かに近くに飛行機やヘリコプターに接することが出来る状況は、子ども達に、大空への夢を描くきっかけになるには、抜群の環境と言えるかもしれません。
 我が子が、鉄道マニアとして新幹線の運転手になりたいように、世界を股にかけるパイロットや整備士になりたいと願う子どもが、たくさん出てくれば良いと思います。

 少なくとも、現状の岡南飛行場は、倉敷チボリ公園のように目立ってはいませんが、300億円以上かけて再整備しただけの県民への還元がなされていないと評価されても仕方ないでしょう。

 20周年を迎えている岡山空港は、岡山空港開港20周年記念事業実行委員会が組織されて、様々な行事が行われてるにも関わらず、同じ20周年のはずの岡南飛行場は、ほとんど無視されている状況です。

 もちろん、来年のサミットを控えて、テロ対策の強化も必要ですし、住宅街が広がる地域との兼ね合いで、午後6時30分(以前は、日没まででしたが)までしか使えない制限もあり、ヘリコプターの低空飛行や、タッチアンドゴーの繰り返しは、避けなくてはいけませんが、導入されるかもしれない防災ヘリの拠点(「わしょう」や「ももたろう」との兼ね合いで、リスク分散で、駐機場は別になったとしても)として、あるいは、マリンスポーツも含めたレジャーの拠点として、岡南飛行場は、もっともっと活用できると考えます。

 現在多方面から調査を続けておりますが、名称改称まで含めて、12月定例会で、岡南飛行場に必ず光を当てます。


 午後からは、県庁で様々な御依頼受けに、事務作業。夕刻から、空炊き騒ぎの現場で消防分団に合流。遅れて、今年初めて開催された地域交流会に。

 備前県民局管内知事・市町長会議(夢づくり地域サミット)の後の例年の懇親会に、管内県議会議員が合流した形で、県民局幹部職員を入れても、議員の方が多かったような気もします。

 これは、知事への遠慮もあって、首長さんだけでは、結局、間が持たなかったのでは?枯れ木も山の賑わいで呼ばれたのでは?という疑いもないではありませんが、多くの限界集落を抱える首長さんと、私が提唱する二元生活(ウイークデーは街に、週末は、里に暮らすことを支援する)について、お話が出来たのは、収穫でした。この会は重ねて頂くと、非常に良いかもしんない。

 備中、美作県民局管内でも行うそうです。

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2007年10月4日(木)【子どもの泣き顔】
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 朝一で、郊外で御依頼事がうまくいかなかった旨のお詫びから、子ども応援特別委員会(ネーミングがいかがなものかと・・・・)の県内調査に、地元議員として一部合流。
 岡山県立津島児童学院に。


 現在は、18年度に指定管理者契約で、社会福祉法人旭川荘が管理されておりますが、昭和37年に、まず全国6箇所に設置され、その中でも全国初の「情緒障害児短期治療施設」ですが、発達障害児、さらに、被虐待児の増加で、数年の長期化(昨年度平均775日)もあり、昨今大きく役割が変化しています。

 開設当初は、14才までの非行少年、あるいは、軽度の情緒障害児と認識されたわけですが、そうした子ども達をまさに数ヶ月の短期間治療するという意味合いだったものが、医療的機能を充実をさせ、現在暫定定員40人で32人在籍。
 特に、医師、心理療法士、児童指導員・保育士、看護士が深く関わるところに施設の特徴があります。


 19年度10月現在の在籍児童のうち、発達障害児が、93.8%、被虐待児が、87.5%。発達障害を伴う被虐待児は、全国的には、この種の施設では、3分の2程度が、81.3%。措置費の関係もあり、障害の認定の仕方が幾分変わっていたとしても、間違いのない増加傾向にあります。

 昨年度の退所児童は、13人ですが、家庭復帰は、6人・・・。子ども達は「治療」できても、保護者サイドが、「治療」できないケースも多いことを伺わせます。

 あるいは、保護者が、自身の「障害」に気がついていなかったり、なによりも、児童虐待の被害者で、それが連鎖しているというケースが、ままあります。


 伊島小学校の院内派遣学級が設置され、今日も授業が行われていました。元気な子ども達の姿に、すぐには障害は感じませんが・・・・。
 いわゆる広義の発達障害を持つ子ども達は、約6%いると言われています。ただ、直感的に、そんなに低い割合ではないと、学校関係者なら誰もが感じているのではないでしょうか。まさに、境界は無いのだと言っても良いと思います。


 もっとも、「障害」としただけではなにも変わりません。本人や保護者や、なにより社会が、受け入れ対応する努力が必要になります。
 しかし、正直なところ、有効な答を見出しにくいということもあります。


 被虐待児が、児童相談所から、一時保護施設に移される中で、発達障害が見つかり、状況に応じて、学院や児童養護施設に、振り分けられる現状の中で、いったいなにがなし得るのか・・・・。
 政治の世界ではないですが、ある所属団体の方で、一時保護施設の支援を考えています。せめても。

 我が家も、無認可昼夜保育園で、子ども達が走り回っていましたが、問題がある親はいても、それなりに皆、一生懸命だったように思います。あれから、ちっとも世の仲は良くなっていません。
 誰が、なにが悪いのか・・・。


 笑顔の子ども達の泣き顔を想像するのは本当に苦しいです。子どもが悲しさで、泣き叫ぶ声だけは、聞きたくありません。まして我が子の痛みは、親の痛みです。
 昔、なにかマンガのヒーローで、子どもの泣き声を聞いた途端に弱くなる主人公がいましたが、子どもの笑顔に、未来は感じますが、逆は、逆です。

 悪いのは、大人か、大人になりきれない大人だろう・・・。
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2007年10月5日(金)【世界遺産としての大名庭園】
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 今朝は護国神社で、秋季戦没者慰霊祭。

 いわゆる御遺族の方の御参拝も、春季に比べても、少し少ないようでした。福田総理の私的諮問機関による私案は、方向転換されるようですが、天皇陛下の靖国御親拝が悲願です。不適切な表現ですが、時間がありません。

 今日は、我が子は、遠足で、弁当を持って池田動物園に。少し暑いような美しい秋の空が見え隠れする中で、御英霊や御遺族の方の思いを世界平和のために、子ども達に繋げたいものです。



 午後から、今日明日と岡山で開催されている「大名庭園サミット(第2回大名庭園民間交流協議会 岡山大会)」を少し覗かさせて頂きました。

 水戸黄門も御来岡でしたが、栗林公園、兼六園、小石川後楽園、偕楽園、後楽園に関わる各団体の代表の方の事業報告や意見交換会を拝聴しました。

 もちろん、いずれの大名庭園も、学生時代を含めて複数回訪ねたことはありますが、兼六園には少なからぬライバル意識を感じ、JCの卒業旅行で訪ねた水戸の偕楽園には、サプライズゲストで登場した杏里の『ONE』を懐かしく思い出したりもします。苦悩の学生時代彷徨った小石川後楽園には、渋いイメージがあります。いずれの大名庭園も、実に魅力的です。

 ちなみに、今年は、後楽園に、能舞台が完成してから、ちょうど300年じゃそうな。そうは言うても、やっぱり後楽園じゃろうな。


 登録の暫定リストにもこれからですが、例えば、水戸は、学問教育遺産群で、金沢は文化的都市景観で、岡山は、津田永忠縁の土木遺産群で、世界遺産登録を目指しているわけですが、この大名庭園群で団結するという考え方もあります。

 欧米の庭園や公園と違い、世界の庭園史上、はなから街づくりも意識して、街の中にあり、しかも、自然庭園であり、しかも格式が高いという、大名庭園は、日本独自のものです。


 一方で、干拓新田開発や文化事業を展開し、一方で、能を舞い、女色を好む事超倫たりという、ちょい悪親父のような藩主・池田綱政公が、田畑、茶屋、能舞台を配置した大名庭園を観能や、お花見や初午で、庶民に開放していたなどというのは、我が殿は、実に粋です。
 今も、我々の生活の溶け込んでいるというのは凄いことです。

 こうした楽しい話を考えるときに、思い浮かぶのは、倉敷チボリ公園のことです。倉敷チボリ公園の誕生と後楽園築庭300年記念事業は、対になるようですが、この2つの「庭園」は、岡山の誇りでないといけないのですが・・・・。

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地域猫パネル展 10月7日(日) 11時〜17時
講演会     10月7日(日) 14時〜16時 
講師 横浜市神奈川区福祉健康センター 黒澤泰 氏
入場無料
岡山国際交流センター 7F 多目的ホール
主催 有限責任中間法人 岡山動物愛護会
後援 岡山県・岡山市

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2007年10月6日(土)【明朝全国朝市フェア】
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 今朝は、まずは、この秋一番の青空!!学校の体育祭も、基本的にはこの時期に開催すれば、夏休み明けからも余裕があって良いと思うのですが、まちまち。
 今度は学習発表会の準備に追われていたりで、スポーツ、文化、芸術、食欲、八代と、本当に秋は忙しいです。夏休みは長いし、連休は多いし、隔週で土曜日休みぐらいの方が、子どもには良いのではないか?と、今朝も、朝から、プラレール大展開の我が子を見ていて思います。
 理不尽な要求をする保護者もいるし、事務作業も明らかに増えていて、先生も忙しすぎます。


 さて、明朝は、備前岡山京橋朝市も、全国朝市フェアです。毎月日の出から売り切れ御免で、1988年から、毎月第一日開催の京橋朝市の中でも、全国十数県から出展のある全国朝市フェアは、格別の人気があります。

 毎月第一日曜日に、京橋朝市実行委員会テントの中で、これがまた格別に美味いうどんを食べるのが、我が業界の至福のひとときで、逆に、最も生きた情報交換の場でもある、この庶民の殿堂である朝市に、仮に数回続けて来なければ、もはや議員として死んだものと見なされる???恐さ???も、あります。
 ある意味、岡山で、国会議員や地方議員が、普通に誰とでも、しかも何か食べながら、話がしやすい場所です。

 我が子は、赤子の頃から、京橋朝市煎餅を好物としており、私も実行委員会の顧問ということもあり、なにしろ、ご町内の皆様を中心に実施されているこの朝市をさらに活気がある岡山が誇る伝統文化として、日本中に発信していきたいものです。
 最近、良い意味で、県内に朝市のライバルが増えてきましたが、しかし、そこは、やはり、京橋朝市のもんだな、と。その点でも、全国朝市フェアは、重要な催しです。

 今夜は、レセプションとも言える交流食事会がありますが、明朝は、午前6時からオープニングセレモニーが開かれます。もちろん、私も出席させて頂きます。
 幸い天気もバッチグーでしょう。是非皆様、ご来場下さいませ!!


 なお、明朝は、お馴染みAR-NETの「旭川源流の碑」も、登場。ほぼ1年を通じての活動で、原木から切り出された旭川源流の碑をリヤカーで、下流から源流まで、リレー方式で運び、流域全体の情報を流域の各種団体と共有して、一緒に活動しながら、いい川づくりを目指されいます。既に、碑は、10本を越えています。
 私も、かなり前、かなり僅かの距離、一緒に運んだことがありますが、碑が建って、少しでも参加した流域の子ども達が交流すれば、これほど生きた環境学習はありません。

 今日岡山市中央公民館に入り、明日は、朝市の後、旭公民館から吉備の国土手下麦酒までの遡行を予定されています。青空の下、朝市会場からついていくというのもありだと思います。

 旭川は1本に見えても、牟佐の地蔵川は比較的近いですが、源流というものは実にたくさんあり、実に、実に、息の長い活動です。岡山河川事務所の方の思いもあって、まずは、皆で楽しんでおられる活動が素晴らしいです。

 かといって私は今年もリヤカーを引いていないわけですが・・・。そう言えば、源流で源流の碑を見てないな。これは、いかんなぁ。
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2007年10月7日(日)【燃ゆる秋】
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 お詫びならびに訂正。今まで、秋といえば、「スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、八代亜紀」などとと書いていたものを諸般の事情に鑑み、「スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、アンジェラ・アキ」に謹んで訂正させて頂きます。また「秋といえば、あき竹城ですね。」などというしょうもないことは、誓って書きません。
 関係各位(誰やねん?)には、御迷惑(なんの迷惑やねん?)をお掛け致しましたことを心からお詫び申し上げます。


 今朝は、午前5時からの朝起き会を途中で抜けて、備前岡山京橋朝市全国有名朝市フェア。昨夜の交流会では、決起大会の如く、北は釧路から、南は熊本まで、全国から期待を込めての御来岡であり、ともかく晴れて良かったです。おまけに、凄い人出!!

 午前6時からのオープニング式典には、昨夜、岡山の果物を彼の国の富裕層に販売する岡山屋の出店で成果を上げて、香港から帰って来れた知事や、市長も来られて、せっかくなので、顧問としては、知事についてあちこちの店に。
 昨日のメールを見たよ!とご来場して下さった方も多くおられて、非常に嬉しかったです。良いお買い物ができたでしょうか?
 さかさ寿司やカヌーも盛り上がっておりましたし、完売続出だったのではないでしょうか。


 そこから消防団優良分団審査会場に。昨年は、私もメンバーの一人として出場させて頂き、我が分団も優良分団になりましたが、認定は、分団あげての名誉であり、そこまでの過程において、分団の心がひとつになる素晴らしい取り組みなのです。

 そこから、岡南地区の体育祭へ2箇所。さらに、敬老会に2箇所。特に、地元の敬老会では、幼稚園前PTA会長として、園児の演技が気になって仕方ありませんでした。昨年以上に落ち着いていて、非常に良かったです。なんともかわいかったです。

 それにしても、数年前までは、今日の年少組のように、赤ちゃんにどこか近いところもあった我が子も、最近は、ほほぉ〜なるほどなぁと思わず感心する人格者のような理屈を言うようになり、子どもの成長の凄さを感じます。

 もう一方の敬老会では、妙に朝からの疲れが出たこともあり、ちょっとゆっくりさせて頂いたのですが、高齢者の方々の横顔を見るにつけ、やはり、安心して笑顔で暮らして頂きたいものだなぁと痛切に感じました。
 子ども達と同じで、失礼ながら、やはり、我々世代が、しっかりと守らなくてはいけないのだなぁ・・・。何がなせているだろう?

 母も、いつのまにやら68才です。ひどいもので、自分の親となると、ほとんど優しい言葉もかませんが、昔なら、もう敬老なのだと思うと、愕然とします。


 夕刻には、『地域猫のすすめ』について。横浜市の動物愛護という視点のみならず、むしろ街づくりの成功例と捉えるべきような御講演でした。
 狂犬病予防法のようなものがない猫には、登録制もつなぐ義務もなく、ノラ猫が各地で問題になっている中、「地域で管理する猫」として、エサの管理、不妊去勢手術の徹底、フンの清掃、周辺美化を行っていこうというものです。

 実は、御近所にエサを撒かれる方がおられて、私も駐車場で、何度、猫のフンを踏んだか分かりません。ノラ猫の数が問題というよりも、ノラ猫に伴うトラブルが問題ということで、ネコとネコ好き、ネコ嫌いの人間が、共存しながら、ノラ猫を地域猫に変えていくという方向は、首肯できるものです。

 ただ、問題は、やはり、実働する人材と不妊去勢手術等の費用でしょう。先進地でも、不妊去勢手術そのものに、補助を打つというのは難しいようで、既に感情的な人間関係のもつれになっているケースもあり、地域に暮らす人間のかなりの共通理解が必要になります。

 もっとも、理屈はどうあれ、根気よく続けていくしかないというのも事実です。まずは、実際地域でどの程度問題になっているのか、是非とも御教示下さい。

 平成13年6月定例会での私のペット税導入の主張は、一蹴されておりますが、目的税的に、なによりも、飼い主の責務の明確化のため、そういったものはあっても良いと思います。


 今夜は、8時から、ルネスホールで、「キャバレーナイト」というアダルトな催しがありますが、午後6時現在で既に眠く、ちょっと会場で起きている自信がありません。
 それでも、あと2時間後、きっとルネスで、お会いしましょう。
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2007年10月9日(火)【ボーイズオンザラン】
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 体育の日。「朝からの雨が俺を昨日に走らせる」。昨夜は、ルネスホールのキャバレーナイト。30才代や40才代の方も多くおられ、演劇に続いて、ルネスの新たな可能性が開いた感じです。県職員の方も多くおられました。さすがルネス、素晴らしいです。

 絶対に楽しいですが、うーん、おいら、ちょっと苦手かもな。ディスコ経営から介護事業に行くぐらい時代は変わっていますが、青春時代に、きっとディスコに行ってないからだな、うん。


 そう言えば、ディスコもジュリアナ東京も1回した行ったことがありません。それとて、前者は、学生時代に友人と行った白馬のスキー場でした。ディスコと言うより、小屋でした。

 そう言えば、友人と六本木に行こうと言えば、結局、びびって店に入れず、辿り着いたのが、「つぼ八・六本木店」だったり、誰かが六本木のディスコで残した武勇伝は、前で踊っていた女性に、「へい、彼女!野球どこのファン?」と言ったというものです。いきなり、プロ野球の話は、ないだろう・・・・。思い出しても頭が痛い。

 ジュリアナ東京も、当時お世話になっていた会社は、広義のフジサンケイグループなのですが、全国の社員研修で、たまたま目ン玉マークのバッチを付けている人がいたから、私も入れて貰えただけです。その前日、鈍行で上京して、大隈講堂の前で野宿したので、一人なら絶対に入れていないと思います。
 緊張していたのか、お立ち台以前に、店内の記憶もありません。下火だったはずですが、

 私の青春には、ディスコはありませんでしたが、それ以上の新宿末広亭や浅草演芸ホールがありました。
 我が子には、青春を謳歌して欲しいと切に願います。でも、鉄ちゃんだからなぁ・・・

 
 昨夜は朝からの疲れで家に帰ると、TVで、馬場俊英特集。以前ラジオで聞いた『君はレースの途中のランナー』・・・数えきれない夢から覚めた世代の歌がない・・・に、世代的共感を覚えていたので、見入ってしまいました。
 こりゃきっと美里や尾崎も聴いてるだろうなぁという20年後の世代の歌として、すっと腑に落ちます。ファンの方も多いでしょうから、多くも申せませんが、非常に良いです。
 下記のサイトを観ると、明朝の街頭演説が頑張れそうです。「ボーイズオンザラン」のピース、ピース、ピースは、あるはずもないですが、バブル期に学生時代だった通行の方々に、同世代として、エールを送ろうと思います。
 今日は、ひどく久しぶりに、仲間の草野球に行くつもりでしたが、中止になりました。
 もちろん、半日かけて書いた文章が、パソコンがフリーズして、しかし一縷の望みを託し電源を切って再起動したら、やっぱりデータが消えていたような先ほどのような事態が起こっても、試聴で、「スタートライン」を聴けば、ええ、きっと大丈夫ですとも。

ttp://broadband.biglobe.ne.jp/index_program.html?ch=music_p&prog=babatoshihide&movieid=796951&bitrate=500k
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2007年10月9日(火)【ジーンズ発祥の地】
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 連休明けは、自民党青年部局の駅前街頭演説からスタート。
 本日も、国民年金、倉敷チボリ公園、政令指定都市化について語るのに、いよいよ自分で飽いてきて、なにより、国会の議論も遠くに思えてきて、途中から、スポーツの秋、文化の秋にからめて、ファジアーノ岡山をJリーグへ!ルネスホールをはじめ、カルチャーゾーンを活かしていこう!岡南飛行場を活かそう!緑化フェアに向けて、街を緑で染め上げよう!・・・など、かなり楽しまさせて頂きました。
 実は、電停の女子高生にも分かる話をしてみようというのが、隠されたテーマでしたが、新しい一週間のスタートに、同世代の会社員の方々に、工事現場の方々に、夢を語りたかったのも半分あります。頭の中には、もちろん、馬場俊英の『ボーイズオンザラン』を流しながら。


 本日は、産業労働警察委員会の県内調査。水島警察署で、各署長さんから、倉敷市内4警察署の事務概要報告を受けました。特に、水島署、玉島署には、テロ対策を、さらに、増加している自転車泥棒について、伺いました。

 救いがないのか、談志の言葉を借りれば、「業の肯定」なのかわかりませんが、ネオリアリズムの秀作『自転車泥棒』のような風情は、今の自転車泥棒にはあるはずもなく、文字通り、短い距離を足で使い、したがって、検挙率が低くなります。占有離脱物横領で、捕まる者も多いそう。
 職務質問で捕まるのは、むしろ大人が多いというのも情けなく、無灯火の女性、あるいは二人乗りの女性には警戒と、女性が多いのも、特徴的。自転車への職質は、警察の職務訓練でもありますから、決して緩くはありません。
 私の中では、絶対に困る人がいるのに、他人の自転車に乗っていける感覚が、全く分かりません。軽微な犯罪とは言えないと思うのですが。


 そこから国産ジーンズ発祥の地である児島の有名なジーンズメーカーに。今や、産業観光のポイントになっていて、併設しているジーンズミュージアムには、県外からも多くの方が来場されています。
 いわゆる作業着に、ファション性が加わり、関連産業の集積もあり、児島の繊維産業の一翼から世界を相手にするほど、大きく発展してきたわけですが、アウトレットも加えて、半分児島の血が流れている私としては児島のさらなる活性化に繋げたいところ。
 
 マリンライナーをデニム仕様にして、ジーンズライナーにしたらという私のアイデアは、なぜか井原も産地のため、井原線で実現しています。

 そう言えば、工場の横に植えられていた素材となる本物の立派な綿花を今日生まれて初めてみたように思います。地域のお母さん方が植えられる運動もあるそうです。
 絹や生糸は、蚕ですが、木綿は綿花ではないか、さらに、毛糸もあるな、と、そりゃそうだなぁ、ということに、改めて気がつきました。


 そこから、鷲羽山レストハウスの『釣りバカ日誌18・岡山ロケ記念館』に。11月中まで無料公開中です。映画も大ヒット上映中ですが、この記念館の来場者も急増中。

 余談ですが、石井知事がエキストラで出演されているという言葉に、いつ映るのか?と、かえって集中を欠いて、私は、映画が楽しめませんでした。御本人も納得できない?ほど、分かりがたいので、まだ御覧になっていない方は、作品のおもしろさとは、直接関係ないので、意識されないことをお勧めします。
 レセプションの時に、巨大な鰆を持って踊られていた西田敏行さんのサービス精神や、同じテーブルにおられた星由里子さんの美しさ、なによりも、郷土岡山の美しさが、映画には満ちあふれています。

 先日、児島マリンプールで撮影された「DIVE!!」も、架橋記念館あたりに、できるかも。
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2007年10月10日(水)【資産なら、ない】
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 今朝は、すがすがしい秋の空。今朝の朝刊に、県議会議員の資産公開。報告すべき資産がない4人の議員の中に、すがすがしく、入ってしまいました。すがすがしくって、涙が出らぁ!

 この資産公開にも説明が必要です。
 選挙直後の4月30日現在に、預貯金は、定額・定期貯金を指す訳ですから、そんなものがあるわけがありません。一方、当座生きていく十数万円の普通預金は、無いと生活が出来ませんし、財布の中の瞬間風速を公表している訳ではありません。
 ありがたいことに、基本的に非常職公務員として報酬が出ているので、おかげさまで、安定した?生活はさせて頂いております。何かあればの今の頼りは、昔に加入した郵便局の養老年金保険です。
 大丈夫です。生きていけます。


 平和町の亡父が残した資産を遺産相続しているのではないかという声もあるかもしれませんが、自主廃業した陶器屋の元倉庫を立て替えて、ワンルームマンションの6Fのビルにする建築の際の連帯保証人に、そもそも私はなっておらず、したがって、その建築費の膨大な債務も含めて、母と兄に全てお譲りし、一切の相続放棄をしています。
 もちろん、私の部屋もありますが、1Fの事務所と他の方の持ち物の駐車場代金を含めて、10万3000円を大家に、しっかりとられています。私は、ただの店子です。

 さらに自動車ですが、確かに、私の車も、資産のようにも見えます?が、実は時価100万円を越えるような、要は、取得価格100万円を超える自動車を資産というのです。
 私はいまだかって100万円を超える自動車を取得したことがない、つまり、新車を購入したがなく、また、現在の車も、8万円で譲って頂いた(12月車検です。また、出費が・・・。)ので、資産ではないのです。


 家業を廃業して、二世議員でもない地方議員に、貯めたって選挙で使うのに、資産なんて、あるわけねーじゃねーか。
 おまけに、中国地方全部の県議会議員を出すものですから、他県の議員にも心配されるだろーが。

 立って半畳、寝て一畳、天下とっても二合半。なにより、議員の活動は、有形無形のお金には換算できない人間関係という資産があるのです。
 
 将来に大きな不安がないと言えば嘘になりますが、こういうときは、馬場俊英の・・・毎日か!
 むしろ、借金がない、実はローンもない、これが良いです。


 そうは言うものの、感動を演出しようと、我が子を抱きしめ、「お前が、わしの資産じゃ、宝物じゃ!」と言うと、息子が、「ううっ・・僕、1まんえん・・・」。
 ・・・安いのぉ。資産報告できんがな。
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2007年10月11日(木)【道州制に夢はあるのか】
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 先ほどまで、早朝から、ある老人施設の経営者の方からお話を伺っておりました。小規模多機能施設の展開など、場当たり的とは言いませんが、施策によって、細分化された現場が、混乱しているようにも思えました。補助施策も、こう変わっては・・。

 なによりも、福祉でありながら、契約ということは、運営ではなく、どうしても経営になってしまうという経営者サイドの苦悩というのも、しっかり理解して対応させて頂けなければ、あるべき高齢者福祉の姿にならないように思いました。

 失礼ながら、団塊の世代の方々を考えると、ここから30年以上、高齢者福祉は、最重要課題になっていくのは自明です。


 本日と明日は、議会駐車場で、県庁物資部指定店会の売り出しが行われます。私もたいへんに濃い繋がりがあり、職員の方のみならず、一般の方々にも、是非ご来場頂ければと存じます。



 昨日は、妙に御依頼やご相談や会議の多い一日で、午前中は、岡山市第1選挙区の議員の一部が集まり、自民党活性化プロジェクトチームの意見収集。夕刻には、同会合。突きつめれば、我が党は、「頭が高い」ということで、それを十分に反省した対応をするということです。


 昼からの地方自治法施行60周年記念式典道州制記念シンポジウムでは、地方自治の発展に功労された方々の表彰。そこから、地元地区の敬老会に、三丁目劇場に抜けて、再び戻ってきて、元自治事務次官の方道州制の基調講演。

 誠に失礼ながら、わざとそうしているかのような極めて難解な講演で、その後のパネルディスカッションを失礼させて頂きました。地方自治について、そうそうたる方々が集まっていたのに、道州制については、地方制度調査会が、机上の話で、いかにも市民・県民・国民レベルから懸け離れた議論をしているような印象を伝えてはいけません。
 やはり、国から与えて貰う地方分権、道州制なのかな。

 時間配分、内容等について、当局も、もう少し綿密な打ち合わせを今後の各地で開催される講演会には期待します。
 あるいは、政令指定都市についても、一般の方には、こうした議論になっているのかしら。

 いずれにせよ、パネルディスカッションは、良かったのだと思います。ちなみに、来週の行財政改革・道州制等特別委員会では、福岡、山口、愛媛を訪ね、各県の道州制への取り組みを伺う予定です。


 その間、任意の自民党内のチボリ公園問題を考える会。新規材料に乏しく、そこにいない知事批判に終始しても仕方ないと思い、失礼させて頂きましたが、同じ頃、倉敷市議会でも議論が行われていました。

 少なくとも、なんらかの形で、公園を残そうという思いも含めて、シュミレーションをしていこうという議論になったようで、議論の俎上に上がったと言うことで、一歩前進なのかな、と思います。いわゆる四者協議、県、市、チボリ社、地主のクラボウが、同じテーブルに着くことから議論は始まります。

 今朝の山陽新聞のフローチャートは、実は、多分、事前にあったものだと思いますが、私が求めている結論は、更地の廃園ではありません。
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2007年10月14日(日)【『無縁坂』もどき】
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 多くの方は普通にされていると思いますが、選挙が終わった年にそうしたいとかねがね考えており、なんの余裕が出来た訳ではないのですが、生まれて初めて親孝行の真似事で、母を旅行に連れて行きました。留守中、妻に代理出席を頼んで、議員や父や夫ではなく、息子と兄を少しやりましたが、改めて、何もできていなかったことに気がつきました。

 正直なところ、これだけのことで、人間・佐藤真治としては、本当にちょっとだけですが、平素の心苦しさが、楽になりました。亡父がいれば、さぞ喜んだかなぁ?これは、全く想像がつきません。

 宿は、インターネットでかなり安く申し込んでいたのですが、こういうことが時々あるとは聞いてはいたのですが、ホテルの都合で、ひと桁は軽く違うようなプルデーンシャルスイートルームにまわさる僥倖があったり、その他諸々実にいろんなことあって、生涯忘れられない親子の思い出が出来ました。
 誰彼と無く感謝したい気持ちです。本当にありがとうございます。

 連れて行けるとしても、次は、いったい何年後になるかは分かりませんが、その頃は、なにかもっと母の背が、小さく感じられるのかなぁ。そりゃぁ平素から、もっと楽をさせてやりたいという気持ちは、常にあるのですが・・・。・・表現もしないし、気持ちだけですね。

 「こころ」はそういうものですが、全くの私事で失礼致しました。
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2007年10月15日(月)【水島コンビナート】
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 朝一で、ある地域の急傾斜地に。市道の脇ですが、県の崩壊対策事業で対応するには、「急傾斜地崩壊危険区域内」の「自然がけ」という要件が必要になりますが、いずれも該当せず。しかし、子ども達の通学路になっています。岡山市に再要請ということになりますが、政令指定都市になっても、この種の事業の重要性は変わりません。


 また、ある武道競技団体の要望で、本庁各所と県議会議長に面談。コンプライアンスのからみで、公開対象になりますが、情報開示請求されて、いわゆる提言や働き掛けが多い議員であると指摘されても、法的な問題がなければ勲章であり、むしろそれを目指すべきだと思います。

 ともあれ、武道教育推進議員連盟を作っていくというのは、新武道館建設の大前提になります。もっとも、長期構想で、いつ、どこに建つかすら分かりませんませんが。



 そこから本日は、産業労働警察委員会。報酬支給日の15日に開催される委員会は、いわゆる「給料委員会」で、とりあえず開催される慣習があり、当局の報告ネタが少ない傾向があるような気がします。

 ICカード運転免許証が来年1月4日から交付されるという報告に、警察職員もコンプライアンス徹底するという報告。警察職員に対する提言等が公表され、再就職の透明性を確保するということですが、もっとも、警察安全相談処理要綱など、別の法に基づいたり、強制力を持つ警察権力でもあり、扱いはかなり慎重でないといけません。残すは、教育委員会。

 また、「水島コンビナート国際競争力強化ビジョンの策定」について、産業労働部から報告。水島コンビナートは、京浜、京葉に次ぐ、国内最大規模のコンビナートで、まさに我が県の命綱。
 新幹線からはよく見えますが、この夏、敢えて自動車で、周南を通り、こりゃ大きいなぁと思っておりましたが、周南はもちろん、四日市や堺・泉北、鹿島など水島は、凌駕しています。

 示された案は、かなり詳細な資料も付いておりますが、要は、企業、大学、県、市の役割分担の中で、県が具体的に何をするのか、夢づくりプランも絡めて、もっと明確にして欲しい旨要望しました。

 玉島ハーバーアイランドとの連携や高梁川新橋梁なども含めて、農業県から工業県に脱皮した三木知事の世紀の大事業をいかに世界に向け発展させるかは、我々の世代の責務です。
 
 それにしても、水島コンビナートのことについて、己の理解不足を恥じております。



 午後から、勉強会で、政務調査費の話など。政治とお金の問題で領収書の公開は、時代の要請ですが、お金があることをもって、豊かな生活と考えるなら、地方議員に、豊かな生活は、今後益々ありえないのではないかな。
 
 「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり、この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業はなし得られぬなり。」と西郷どんは、おっしゃられましたが、こうした人は、国家の大業以前に、結局、自分の始末すらできなくなるのではないかなぁ?と、思わないではない今日この頃。

 が、こうした愚痴自体が、民意とずれています。


 
 その後、特別支援教育の話などで相談。ノーマライゼーションの流れの中で、養護学校の新設や特別支援教室の増加の要請について、いかように考えるか。
 チボリ公園への投資を引き合いに出されると、正直なところ、これは非常に辛いです。
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2007年10月16日(火)【県外調査へ】
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 倉敷チボリ公園につき、倉敷サイドが、会社と地権者を含めた四者協議をしたいと返したところ、知事が、まず県・市で協議をとの見解。ならば、最初から、お願いしてそう言えば良い訳で、倉敷に対してこれではあまりに失礼ではないか、と思います。
 というか、こういった協議を今までしてなかった方が問題です。


 この秋は、家族から顰蹙を買おうと、隙あらば、まだまだ県外に出ます。やるべきことが他にあるだろうと言われても、それが分かっていても、こんなものではありません。
 きっと、最初は、あちこちたいへんだなぁと思われても、度を過ぎると、ええ加減にせぇよ、となると思います。それでも、外地の空気を吸いに行くのであります。常に、岡山を考えながら。

 本日は、これよりJR岡山駅西口で、恒例の自民党広報車「あさかぜ」で街頭演説をした後に、行財政改革・道州制等特別委員会の県外調査に向かいます。

 私が委員長ということで、行き先など、かなり周到に準備していたはずが、一部、変更がありましたものの、山口県、福岡県、愛媛県で道州制について、北九州市で、関門特別市(政令指定都市)について、さらに、幾つか指定管理者制度を導入した施設を訪ねます。

 委員会の県外調査というと、なにかともかく遠くに、夏は東北や北海道や北陸に、秋は、九州に行きたがる傾向があるように思いますが、山口や愛媛が珍しいというのが、珍しいことです。
 今年度から、道州制が、我が委員会に付託された初の調査ですので、中四国に行くのは当然です。
 
 ただ、山口県知事は、道州制積極論者ではなく、関門という括りで政令市を作る構想もあり、愛媛県は、まずは四国州、九州州は、イメージが具体的にある中で、我が県の中四国州構想について、意気消沈して帰ってくることが予想される調査です。

 ともあれ、委員長は、誰もが個性的で、多様な委員がおられるため、昼食の場所まで気を遣う幹事のようなもので、開放感を味わえるような物ではありません。

 明後日の夕方帰岡でございます。
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【関門海峡にて】
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 この夏に家族出来た関門海峡を仕事で訪ねるにつけ、やはり、子供が笑っている姿が、一番私には幸せだと再認識します。


 行財政改革・道州制等特別委員会県外調査初日は、新山口駅で降りて、山口県庁で、道州制に関する調査。

 山口県知事は、「道州制については、基本的には賛成だが、早く進めるべきとの積極的な賛成ではなく、道州制ありきだと本質を見失うおそれがある」とされています。将来的には避けて通れないにしても、まずは、地方分権改革の中で、国と地方の役割分担を明確にする方が大切だということですが、これも、地域特性があるのかもしれません。

 山口県は、三方が海に囲まれ、全国6位の1500kmの海岸線を持ち、50市町村が22市町村になって、今年度末には、さらに、20市町村になるということですが、最大が、人口約29万人の下関市で、山口市、宇部市、周南市も、20万人に届いておらず、やや格となる都市が分散している感もあり、人口も減少傾向にあります。

 こうした中、枠組みが云々と言うよりも、基礎自治体に権限を移譲して道州制を導入した後の県の仕事がなんなのか、見極めたいということで、内々に州都論争を積極的に展開するような状況にありません。

 なによりも、知事会についても、中国、九州の両方に参加されており、県議会の方も、道州制が付託事件になっている委員会や議連もなく、道州制の議論自体が、低調であると言えると思います。



 一方で、午後から、関門海峡を渡り、北九州市役所で、関門特別市構想についての調査。

 北九州市は、海峡を鋏み隣接する下関市と合併?し、道州とほぼ同様の権限を持つ自治体であり、中国州or中四国州、九州州のいずれにも所属しない特別市を道州制に対するアンチテーゼのように、研究を始めています。

 これも地域事情があり、非常に近くに、政令指定都市の後発である福岡市が誕生して、ある意味、お株を奪われ、しかも、北九州空港で攻勢をかけるものの、大分県、宮崎県という南北交通軸が弱く、九州州の端にならざるを得ない北九州市の積極的な都市戦略と考えるべきだと思います。

 まさに一衣帯水の下関市と名実ともに連携していくことは、生き残りをかけた戦略と言えます。
 ただこのことが、山口県最大の都市が絡むことでもあり、また、中国州or中四国州という括りからするとかなり刺激的であると言わざるを得ません。

 しかし、岡山市が政令指定都市を目指すのが、広島市を意識しつつ、中四国州の州都を目指す前提であるとするならば、岡山県あるいは岡山市は、瀬戸内海を鋏む高松市ともっと積極的に連携する戦略を立てるべきではないかと、関門特別市構想から感じます。

 やはり、岡山には、どこか危機感がないのかな。
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2007年10月17日(水)【基礎自治体にとって道州制とは】
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 行財政改革・道州制等特別委員会県外調査2日目。福岡県庁で、九州における道州制の検討状況について伺いました。

 九州地方自治会も、九州経済同友会も、九州経済連合会も、平成17年の5,6月に、道州制についてのそれぞれの構想やまとめを公表されており、「九州はひとつ」の理念のもと、九州商工会議所連合会や九州経営者協会も加わって、九州地域戦略会議道州制検討委員会が動き出しています。歴史的文化的経緯も尊重し、沖縄県がオブザーバーで入っているのも、特徴的かもしれません。

 答申も出されて、九州観光推進機構のように、政策連合として具体的に動いているものも数多くあり、かなり先駆的に道州制が動いているように見えます。


 ただ気になるのは、九州「道」の場合は、北海道「道」同様、いわゆる道州の区域割りについては悩みが少なく、また、州都を考えたときに、当然、福岡市しかないだろうという分かりやすさが、必ずしも、全てを円滑にしないということです。

 昨日の関門特別市構想も、そうした状況の中で、北九州市が都市間競争の中で生き残る方策のように思えますし、例えば、熊本市が政令指定都市を目指すのも、新幹線がいずれ博多から鹿児島まで直通になる中で、いわゆるストロー現象でかえって福岡市一極集中が起きるのではないか?という危機感が根底にあるように思います。


 また、今朝の地元地方新聞によると、九州市長会が、九州「府」構想推進研究会を発足させたようですが、この根底には、道州制が実現した場合に、市町村といった基礎自治体の役割が、必ずしも明確でないという不安があるように思います。

 地方の二層制が、県・市町村から、道州・市町村に変わったところで、なにがどうなるのか、大切なのは、いかに県から基礎自治体に権限や財源が移譲されるかにあるのに、それに道州制の議論はいまだ応えていないのではないか、というのは当然の疑問です。
 「州」でなく、「府」とするところに、そういった思いがあるのかもしれません。


 市町村にとって、道州制とはなんなのか?これは、大きな論点ですが、州都議論と相俟って、私の質問は、答を濁らされました。

 おりしも、我が党が、道州制を推進させる研究会を立ち上げましたが、道州制の議論の中で、中央官庁が暗躍して、結局は、不要になった国と県の組織や権限を上下から吸収させるだけの組織に道州をしてしまうなら、地方分権と似ても似つかぬ新しい中央集権体制でしかないではないか。こうした観点で、地方議員は敏感に国の動きを見ていきたいと思います。

 少なくとも、道州制になるということは、県議会議員は全員解職、例えば新たに10万人に1人程度の州議会議員が生まれ、国会議員は、現在の例えば5分の1以下になっても良いという議論です。
 国会議員の先生方にも、職を辞する覚悟で議論して頂かないと、気がつけば、市町村・県・国の三層構造が、市町村・県・道州・国の四層構造になって、屋上屋に仕事を重ねて、公務員が増えるだけの結果になってしまいます。 

 ともあれ、基礎自治体に、どこまで、国や県の権限や財源を移譲できるかが、真の地方分権のメルクマールです。




 ところで、昨年から指定管理者制度を導入したということで、海峡館に立ち寄りました。我が委員会は、指定管理者制度も付託事件にしているのですが、単純に水族館と見れば、いささか視察先として、申し訳ないようにも感じております。

 もともとが、建て替えに当たり、財団法人を組んで、市の職員を一切採用せず、純粋に民間的発想でやって来られて、導入後の劇的な変化はないものの、指定管理者を管理する行政に対しては、様々な思いがあられるようでした。特に、市議会開会中で、指定管理者サイドからすると、協定事項に入っていない県外調査の対応ということでありましたが、かえって生々しい話を伺うことが出来ました。

 123億4500万円の建設費で、開業5年で、1億円の黒字を出されており、倉敷チボリ公園と比べると、非常に思うところがあります。おそらく、同じ事業を公務員という形でやるとすれば、とても委託管理費に入館料等で収益は上げられないかもしれません。
 
 政令指定都市には、水族館が必要だが、下関市にあるので良いというのが、北九州市の発想のようですが、須磨や浜田や屋島や、なにより海遊館というのが、水族館のイメージで、翻って、岡山県には、大がかりな水族館は、玉野市営の海洋水族館しかないというのは、ちょっと寂しいです。

 加えて、壇ノ浦の合戦や巌流島の戦い、四国艦隊砲撃や日清講和条約といった関門海峡のようなドラマ性は、瀬戸内海にはないのかもしれませんが、中四国州を本気で言うのなら、例えば宇野と高松が、もっと連携していなければ、話にすらならないのではないかと思えます。
 今回の調査で一番感じているのは、それかもしれません。

 
 いずれにせよ、岡山県提唱の中四国州は、実現するためのその運動の展開に、あまりに具体性が欠けるように感じます。
 あるいは、玉野市が、政令指定都市・岡山市なら、少し発想が変わっていたのか、あるいは、変わっていくのかな、と思います。ともあれ、岡山県は、口ほどには、対岸をきっちり見ていません。




 余談ですが、こういった委員会の県外調査は、当然と言えば当然ですが、夜の食事については基本的に自腹であるため、それでも一日だけは、全員で、懇親会をすることが慣例です。
 昨日は、三井倶楽部で焼きカレーを食べ、ワインも飲み、夜の門司レトロタウンを散策したりしました。これは非常に風情がありました。

 ただ、委員長の個性で、連日懇談会をする委員会もないではないですが、私は、昼食以外に、県外での議員同士の会食を連日連夜行うよりも、基本的に夜は一刻も早く開放し、なるべく個々が自由に時間を使えるようにします。なにより、私が街を徘徊するのが好きだからです。

 本日のように、博多泊まりで、夜は全くの自由となると、通常は、屋台か中洲で飲み会なのだと思いますが、私の場合は、一人で、キャナルシティの一蘭でラーメンを食べ、今朝、小倉駅でたまたま見つけたビラを頼りに、先ほどまで博多座で、『レ・ミゼラブル』を観劇しました。

 アクロス福岡もそうですが、こういう思いつきで文化に触れることが出来ることが、大都会の凄さだと思います。もちろん、3500円の立見席でしたが、やはり本物を観たという感動がありました。
 9割方が女性でしたし、近隣の方ばかりとも限りませんが、こういう様々な楽しみが身近にあるのが実に羨ましいです。
 
 小雨が降っていて商店街を行くとあちこちにいわゆるホームレスの方々が。特に、2011年の大阪から鹿児島直通の新幹線開通に向けて、駅舎内の工事が進んでいるようです。
 こういうところにも大都会を感じます。

 もちろん、こうした街と同じ土俵で、タイマンを張り合うことができるはずもありませんが、岡山市は岡山らしい心が通う都会であって欲しいものです。

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2007年10月18日(木)【州都を目指さない宣言!?】
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 あちこちのたわわに実った田んぼのあぜ道から、お孫さんと、お婆ちゃんに、アンパンマン列車に手を振ってもらいながら、先ほどJR岡山駅に着くと、いきなり迷子になりそうなくらいに、我が町の玄関口も都会っぽくなってきました。

 瀬戸大橋を渡りながら、本当に中四国州が実現させるためには、少なくとも自動車の通行量が現状のままで良いはずもなければ、国立公園から一部はずれた与島に、カジノがあったら、ずいぶん違うだろうなと考えました。
 それにしても、関門海峡のような共通のドラマ性が、両岸に欲しいところです。こんなに美しい景色が、日本のどこにあるかと思うにつけても。


 行財政改革・道州制等特別委員会県外調査で、本日は愛媛県。「四国はひとつ」と理念の元、四国の経済団体の8割が道州制を、7割が四国州に賛成している状況の中で、四国4県は、「四国4県道州制研究会」をつくり、この6月には、堂々たる「道州制に関する最終報告書」を出されています。

 昨日の山口県ではありませんが、中四国州あるいは四国州において、独自の動きをしているのは、徳島県で、近畿地方の知事会にも属され、「関西州」にも、均等のスタンスをとっています。

 ちなみに、加戸愛媛県知事は、積極的な道州制推進論者ですが、一気呵成に中四国州は難しく、まずは、四国州をという立場です。

 中四国州という枠組みに好意的であることに、我が県にとっては、ありがたいような感じですが、道州制に対する根本的な考え方が違うということが認識できました。

 すなわち、広域自治体改革は、地方分権の推進を最大の目的とすることはもちろんですが、根本に、行政のスリム化という命題があります。これ以上借金を膨らませるわけにはいかない切羽詰まった状況の中で、道州制以外とる道がないという考えです。

 この点、より健全な財政でない我が県は、スリムで効率的な行財政システムの構築という観点を道州制の議論の中で、強調していません。
 もちろん、高知県知事のように、不完全な三位一体改革の中で、地方が丸め込まれたように、効率化を強調すると、国の財政再建の道具にされかねないという疑問にも首肯できます。

 ただいずれにせよ、政令指定都市万能論ではないですが、そうなれば何かが変わるフィールオブドリームスや、全知全能のような夢一杯の道州制議論ではない真摯さを感じました。

 そして、行政経費が6兆円かかる四国の地方税財政制度を考えたときに、四国州という括りでは、早晩限界が生じるという意味で、いずれ中四国州という方向になるのかな、というスタンスです。


 したがって、間違っても、中四国州になれば、政令指定都市・岡山市が州都になるから応援しますという趣旨ではありません。

 というよりも、北海道の札幌市、東北の仙台市、九州の福岡市など、一歩間違えると地域内においても、一極集中が加速してしまうような圧倒的な大都市がない中で、四国あるいは中四国においては、いわゆる都市のネットワークを構築すべきだと考えるならば、例えば、岡山が、州都論争を仕掛けるのは、ナンセンスだということになります。

 実は、石井知事や、経済界の代表の方が、公的に、中四国州にして、岡山市を州都にすべきだという州都論争はされていないのですが、岡山市を政令指定都市化するのは、そのためなのだというのは、我々も言いがちです。

 このことが、今後の道州制の議論の足枷になるのは、間違いがないところで、岡山市と広島市が、仮に、「州都を目指さない宣言」をすれば、一挙に道州制の議論が進むのではないか、という外部からの見解については、反論が難しいです。

 ただ、現実問題、それをすれば、夢もしぼむ感じもします。


 一方で、この報告書の凄さは、当然、基礎自治体の役割に期待し、その機能強化を進めるとともに、道州制の目的として、国の権限・財源を道州に、県の権限・財源を市町村に、さらに、市町村の権限・財源を住民に、といった具合に、道州制の議論を地域の住民参加促進の議論と一体にするところです。

 かように見てみると、いかにも、我が県の主張する中四国州が「夢」のようであり、理念や戦略性を欠いているように思えてなりません。

 中国州になって、中四国州にならなくても、岡山市が、州都にならなくても、それでも道州制に移行する理由を「夢」だけでは、説明が出来ません。


 さらに、一番大きな諦観は、要は、地方の生殺与奪権は、国が持っているということで、総務省や財務相がへそを曲げれば、地方自治体を財政再建団体に貶めることなど屁でもないということです。
 結局は、地方分権は、あくまで恭しく頂戴するしかないのかな。お国に決めて頂かないと道州制への移行は出来ません。


 今回の調査で、他県の様子を聞くにつけ、目が覚めたというよりも、思い切りどつかれたような気がします。
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2007年10月19日(金)【チボリは市民公園になる?】
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 雨模様の一日で、すっきりしない御依頼事も多く、資産ゼロは、「その2704」の通りで説明も煩わしく、当再生プロジェクトチームの聞き取り調査は依頼の時点で怒られたり、民営化した郵便局は本当にたいへんそう(財政投融資の問題は、郵便局側の問題だったのか?)で、なにか愉快でもありません。
 政治は良い方向に行っているのかしら?自民党は、これから大丈夫なのかしら?


 本日、倉敷市長が石井知事を県庁に訪ねられ、倉敷チボリ公園の市民公園としての活用について、2者で会談を行いました。

 会談後のぶら下がりで、マスコミ各社が、情報を得ているでしょうから、報道がまちまちになる可能性もあり、かつ、当局の我が方への報告は、基本的には、25日の委員会で開示されるので、文言の詳細は、仁義として控えます。

 ただ、@市が主体となった市民公園を検討 A協議は、市と県が行い、必要に応じて、地権者やチボリジャパン社が加わり協議 B大枠を年内に示す ことが確認されたとして良いと思われます。


 これは、規模や運営形態がいかなる形であれ、倉敷チボリ公園が、部分的にでも残すことを倉敷市が受けたと解釈するなら、一歩前進です。


 もっとも、呼びつけたわけではないのですが、名称が使えなくなったので当初の目的を果たせなくなったと県が切り捨てる公園の尻ぬぐいを倉敷市が無理矢理させられた、あるいは、県の無言の要求を飲まされた、としかとれないという見方もある思います。

 少なくとも、詫びや依頼を県がすれば、それが、何億円の話になって跳ね返るという状況は分かりますが、県から倉敷市に、頭を下げたお願いには、間違いなくなっておらず、相手方からすれば、屈辱的な扱いではなかったか?という気がしないでもありません。

 元県議の市長が、いわゆるケツをまくらずに耐えられたことは非常に立派だと思います。そこには、チボリや街への深い愛情があるからでしょう。
 逆に、そうまでチボリは、お荷物なのか?と、最期を看取るだけの愛情すら感じられない県側の手法に、冷淡さを感じるという声も上がるかもしれません。
 必要なのは、政治的かけひきだったのでしょうか?


 いずれにせよ、どういう結果になっても、腹を割った話し合いが出来ないこの一連の過程において、多くの県議会議員が割り切れない感情を持ってしまったことは、今後様々な場面で影響を及ぼすように思います。非常に残念です。
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2007年10月20日(土)【ひたひたと忍び寄る】
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 少し肌寒いですが、まさに秋本番で、秋祭りや文化祭や敬老会が重なる時期です。

 本日は、良い意味で跳ねっ返りの自民党の任意団体である青年議員連盟の総会での上洛を考えていましたが、夜の会合が幾つも重なることもあり予定変更。
 半分は、京都の半日往復は、物心両面、および、恥ずかしながら体力的に持たないというのが、理由かもしれません。
 

 それにしても、来春?の総選挙に備えて、少しずつ陣営の再整備が始まっている感じで、徐々に緊張感も高まってきます。ひたひたと忍び寄るようなストレスですが、今回は、予測不能の戦いになることが必至です。

 構造改革の流れの中で生じた様々な矛盾や格差の是正、なにより改革の総括が、いまだきちんと行われているとは言えず、また、参議院選挙の大敗北は、不信感も含めて、友好団体に少なからずのダメージを与えており、マスコミは、世論操作に爪を研いでいる状況です。
 自民党への逆風は、私は絶対に収まることはないと考えます。

 加えて、政令指定都市の区割り問題や倉敷チボリ公園をめぐる問題も、無関係とは言えず、これらがある種の閉塞感を生むならば、政治の現状打破というムードを大義に変えてしまうかもしれません。

 また、市町村合併後の統一地方選挙の後遺症も、一枚岩にするまでには、なかなか払拭は出来ません。


 私が業界に入ったときには、細川内閣で、自民党は、野党でした。その後、自・社・さきがけの連立政権で、あっというまに政権に返り咲きましたが、あれから十有余年、間違いなく、我が党は、最悪期にいると思います。
 特筆すべきプラス要素がありません。

 対立候補が見えませんが、正直なところ、私は、恐怖感を持っています。総選挙が怖いと思っているのは、これが初めてかもしれません。何と戦うことになるのだろう・・・?
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2007年10月21日(日)【秋真っ盛り】
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 本日は、文化祭や敬老会やスポーツの会が集中し、結局、行きたかった催しの半分も、お邪魔できませんでした。地方議員に、代理で出席する秘書もないですが、せめて、お詫びや断りに行ってくれる人が、いたら助かるだろうなぁ・・・。

 ともあれ、まさに、秋真っ盛りで、今日のような秋空に、誰もが、どこにも行かずにはおれなかった一日でした。観戦できませんでしたが、ファジアーノ岡山も、地元ラストゲームでしたが、来週の勝利による完全優勝まで、いよいよ間近です。
 また、お邪魔させて頂いて、本当に嬉しい会合もありました。

 合間を縫うように、所属させて頂いている岡山LCも、ライオンピック(ソフトボール大会)の試合があって、私は途中出場でしたが、太田県議の所属する吉備LCに惜敗。が、実に良い試合でした。
 来年度(7月〜)からは、岡山LCの幹事就任が予定されており、なにしろ岡山で最も歴史が古いクラブだけに、ある程度行事には積極的に出ておかないと、正直、大丈夫かなぁと思っております。
 JCは、40才で卒業ですが、LCだと、43才は、かなり若い方になります。で、LCに、卒業はないのですね・・・。

 あちこちで、様々な方に出会えて、先ほどは、「よいきげん」で、栗釜飯も食べることもでき、今日は少し良い機嫌で、秋の夜長を楽しみます。
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2007年10月22日(月)【つるべ落とし】
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 午前中は、こんな天気が続くなら、気持ちは良いものの、きっとなんの努力もせず、それはそれでつまらんなという見事な秋晴れ。
 しかし、秋の日は、笑福亭鶴瓶(つるべ)落とし。あちこち行きながら連絡をしていると、劇的なことも起きないままに、あっという間に、夜になりました。


 途中、こういうのが回ってきたよと、ある議員に関わるある署名活動の用紙を拝見しました。自民党県連とは直接関係のない、まさに市民の皆様の動きですが、趣旨は理解させて頂くものの、自民党県連青年局長という立場もあり、他の議員の身分に関わるものについて、議員の私がまとめて対応させて頂くことは、ちょっとできそうにありません。

 今後お問い合わせを頂いても、なんとも申し上げようがなく、皆様のご判断に委ねさせて頂ければと存じます。
 少なくとも、私が知る限り、直接の政治関係者は動いておらず、市民の皆様の生の声だと思います。



 ところで、新聞等でも賑やかですが、母校が125周年で、今週末、マニフェストの記念シンポジウムで、久方ぶりでもなく、キャンパスに行きます。あ、それで、今、思い出したのですが、私は、今日明日、ローカル・マニフェストの会合で、広島にいるはずの気がしてきました。「Oh!My 仏陀!」
 明朝は、恒例の街頭演説を企画しており、申し込みの段階から、スコーンと飛んでいました。年なのか・・・・


 母校の岡山の同窓会のGWOといえば、以前、記念事業で、「ふるさとキャラバン」の『サラリーマンの金メダル』を招聘したことがありました。

 実は、11月9日午後6時30分から、岡山県、(財)岡山県消防協会、備前・備中・美作地区消防連絡協議会、岡山県消防長会が、実行委員会を組んで、同劇団のミュージカル『地震カミナリ火事オヤジ』の公演が、岡山市民会館などで行われます。

 全席自由で、一般2000円と、同劇団からすると、これはもう破格の入場料なのですが、「消防団活動に対する理解の促進及び地域の防災思想の普及啓発に多大な貢献をしている」と高く評価されているミュージカルなのに、告知が足りていないのでは?

 我々も、地元消防団として、会場周辺の警備に入る予定でもあり、一般の方に、少しでも多く足を運んで頂きたいもの。それが、劇団の思いでもあるはず。


 大学の先輩が、関わっておられるイベントを紹介させて頂きます。
 岡山の秋祭りの初っ端は、國神社で、トリは、玉井宮ですが、昨年から龍神祭が行われています。http://tamaigu.exblog.jp 今年も、10月27日(土)、28日(日)の2日にわたって行われます。

 縁の龍をモチーフに、様々な芸能人が登場し、岡山の秋祭りの最後を飾ります。私も、片上湾に、船の上からドライアイスを放り投げながら楽しんだ故林三從先生の備前アートイベントを彷彿させる、まさに、見学者すらアートの一部になる、手作りのアートイベントで、龍にちなんだスポンサーも募集されています。

 龍に縁がある方は是非。ちなみに、私は、龍年生まれです。
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2007年10月23日(火)【お詫び行脚】
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 朝、新聞を読むと、各紙に、自民党県連党再生プロジェクトチームの「お詫び行脚」の記事が・・・・。うーん、うまくネーミングしたものだな。明後日のマスコミと青年部局の懇談会で、話題になるかもしれません。
 自民党に対して、忌憚のない御意見を頂戴して回るということで、党組織としては、初の試みですが、確かに、お詫びです。

 チームの8人が4班に分かれて、自民党の職域支部を持っておられる団体にお邪魔させて頂くということで、私がチームは、しんがりで、青野議員と10月31日に、「行脚」させて頂きます。

 既にアポ取りの段階で、お邪魔するのを断られた団体が幾つかあり、問題の根深さを痛感致しておりますが、半分は、なんでお前が来るんなら?という、私自身の評価の低さもあるのだろうなぁ、と自覚しております。
 ただ、私個人については、開き直るわけではあるのですが、これはもう、少し長い目で見て頂かないと仕方ありません。

 今朝も、恒例の街頭演説からスタートしましたが、シビリアンコントロールが見事に掛けられていない防衛省の問題は、赤福同様に、致命的。
 自衛隊の隊員の名誉のためにも、とことんの証人喚問で、突きつめれば、霞ヶ関全体にコントロールを掛けないと、政権がどうあろうと、結局は生き残るエリート官僚が支配する国家の中で、民滅びて官あり、になりかねません。

 コップの中の永田町のドカチャカを霞ヶ関は、ほくそ笑んで眺めているのでは。
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2007年10月24日(水)【歩く環境問題】
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 昨夜の岡山JCの「地球環境セミナー」の影響もあり、なんで自転車競技連盟会長が、かくも自動車で移動するのか反省しております。
 『不都合な真実』の翻訳者の枝廣淳子氏の講演は、情報の出し方について考えさせられましたが、システム思考というか、考え方や生き方の問題でもありました。

 北欧のような素晴らしい天気が続き、しかも、この1ヶ月半で、4Kgばかり体重を落としたので、この勢いで、少しずつ自転車にシフトしようかと考えている今日この頃です。知っていて、考えてもいて、要は、実践するかどうかが問題です。

 病理性でない肥満は、歩く環境問題で、地球温暖化について、間違いなく、何か言う資格がないと思います。食するということは、他の生命の上に成り立っているわけですから、太るということ自体が、地球上の全ての生きとし生けるものに対して、傲慢不遜であると、今日は、思っています。肥満は、無礼です。
 「もったいないから残さず食べる」というのも、ひどい話です。

 などと書きつつ、明後日には、長浜ドームで開催される『びわ湖環境ビジネスメッセ』に参ります。滋賀県が、「もったいない県政」を展開しているのは、ご案内の通りです。
 


 ということで、ぷらぷら歩きながら、倫理講演会やルネスホールでの地域の敬老会にお邪魔させて頂きました。私が、お邪魔させて頂く敬老会のトリでした。

 最近どこの敬老会でも、演技をする幼稚園児や保育園児の「肩たたき」の時間があって、何が心に去来されているのか、涙ぐまれるお年寄りの方も多くおられて、一日でも長く、元気でお過ごし頂きたいと祈らざるを得ませんし、我々の責任も、痛感します。

 そう言えば、亡父は孫に肩を叩いて貰ったかな?いや、父の肩を私が叩いた記憶も全くないなぁ、と思いながら、見ておりました。我が子も、この間まで、園児でしたが、大きくなったもんだなぁ、まだまだ大きくなるなぁ、と思いつつ。
 
 ちなみに、我が子の敬老の日の祖父母への手紙は、私の母へは、「いつもつれていってくれてありがとうございました。」(なんで、過去形?)でした。
 そして、亡父への手紙は、3才の頃に、棺桶の中の亡骸を見て、腰を抜かして、ちびって、わんわん泣いたのに、その意味を理解していないのか、理解したくないのか、実際のところ、よく分かりませんけれど、「はやくかえってきてね。」でした。
 ・・・・・多分、帰ってきません。

 ともあれ、おじいちゃん、おばあちゃんの一番の仕事は、ニコニコと元気で長生きされることで、本当は、それでもう十分なんだな。



 夕刻には、県庁で明日の行財政改革・道州制等特別委員会の委員長レク。明日は、倉敷チボリ公園、入札制度改革、政令指定都市、道州制など話題が豊富です。
 明日は、いつにも増して、報告が多いと思います。

 しかし、私が一番気になるのは、歳入増加対策の中の公務員宿舎の問題。かねがね県民感情として、納得しかねる実態があり、これは明後日、お伝えさせて頂きます。
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2007年10月27日(土)【125年目のキャンパス】
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 台風20号の影響か、昨日は、長浜ドームでバケツをひっくり返したような雨に遭い、本日は、毎度お馴染みのさかえ通りの洋包丁で、スタミナ焼きランチを食べた後、早稲田通りをずぶぬれで歩きました。おまけに、帰りの飛行機も遅れました。

 とは言うものの、昨日は、10周年記念の『びわ湖環境ビジネスメッセ』は、長浜ドームの中、聴講した記念のフォーラムの『ストップ地球温暖化!〜琵琶湖と全ての生き物たちと共に〜』は、近接する長浜バイオ大学の講義室で、ほぼ5時間、本日は、新設なった早稲田大学27号館で、125周年記念シンポジウム『地域自立とマニフェスト』を拝聴して、4時間以上を過ごしたため、雨は気になりませんでした。

 両方とも、内容が豊富で、非常に有意義で、報告をまとめるのがたいへんです。特に、マニフェストの権化のような闘う知事や議長の話は、実に刺激でした。



 なお、現在、「こころ3000号」に向けて、過去のこころの整理を再開。特に、こうした県外調査の報告も、公開しようと考えており、例えば、この6月の政令指定都市の調査報告書など、御覧になりたい方は、ご一報下さい。ただ、提出した参考資料の写しの添付はできませんので、ご理解下さい。


 早稲田大学の建学の祖である大隈重信侯は、125才寿命説を採っていますが、大隈講堂が125尺であるように、125は、大切な数字。そして、今年は、125周年で、まさに、「第二の建学」ということで、私が、ちょくちょく行きたがるのは、そういうわけです。

 そして、まさにマニフェストのカリスマとも言える北川正恭元三重県知事は、現在大学院公共経営研究科教授で、ローカルマニフェストがらみの中心は、早稲田大学マニフェスト研究所。

 「青年よ地方に帰れ」という大隈侯の言葉や在野精神は、「地方から日本を変える」ローカルマニフェストに結実するのかな、と思います。こういう形で、少しでも母校と繋がるのが、本当に嬉しいです。


 ちなみに、大学院公共経営研究科は、研究職大学院に対して、専門職大学院という位置づけで、かじってなんぼ、もとい、実践に活きてなんぼ、という試みです。公共経営という概念が、日本では新しいようですが、NPOなどもこれに入り、私の関心が最も深いところです。

 このあたり、長浜バイオ大学もそうですが、研究が実社会でいかに活きるかに力点があり、大学の考え方も、ずいぶん変わってきたなあ、と思います。

 今キャンパスにいたら、もっと講義に出たろうと思いますが、通えるものなら、大学院公共経営研究科に行きたいものだなぁ・・・。もっとも、フィールドワークが基本の野生児なので、およそ学問には向いていないようにも思いますし、寄らば大樹が苦手で、本質的に在野が好きな習性だから、大勢になると、遠くで見てるかもなぁ・・。


 ちょっと化粧直しをして綺麗になった大隈講堂に、ほんじゃまたと、挨拶をして帰りました。それにしても、彷徨していたので数少ない当時の友人と全然会っていませんが、政治経済学部政治学科卒でも、地方議員になったのは、あまりいないかもしれません。

 少なくとも、バブル絶頂期の引く手あまたのあの頃、20年前、単に私は、波に乗れなかっただけなのだと思います。私はある意味で、125年目のキャンパスに、「ブレッド&バター」ではないですが、『あの頃のまま』止まっているのかもしれません。

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秋篠宮同妃両殿下が、『第19回 全国生涯学習フェスティバル』へのご臨席をされますので、皆様で、奉迎致しましょう。
(諸般の事情で一部のみお知らせさせて頂きます。)

11月2日(金)
午後1時45分 表町商店街シンフォニービル付近集合
午後5時頃          同上

※奉迎位置などは現場の警察官の指示に従って
 整然と奉迎させていただきましょう

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2007年10月28日(日)

2007年10月29日(月)【広域観光のための拠点】
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 守屋前事務次官の証人喚問を聞くにつけ、背筋が凍る思いがします。リクルート事件等に比しても、最も悪質な贈収賄事件に発展しそうな雲行きです。

 国民の生命・自由・財産を守る、それを守るために国益を守る、それが政治の最大の役割ですが、直接それに影響する国防に関して、全く政治家のシビリアンコントロールが及んでいなかったことは、いわゆる軍部が台頭しても、政治家にそれを止める能力がない証左に他なりません。
 少なくとも、官僚に振り回されているだけの頼りない国会議員に見えてしまいます。よっぽど官僚の方が政治家です。

 いわんや、沖縄の基地問題に関して、金銭の授受に基づいた特定の人間関係により、施策が歪められたとするならば、関わった政治家は、既に政治家である資格がないと私は思います。

 少なからず、テロ特措法の問題にも影響を与えるこの問題について、恒例の明朝の自民党青年局の街頭演説で、どう言えば良いのか・・・・。
 また、二元代表制の下、それでは、地方議員がどれだけ「地方政府」の中で、行政と拮抗できているのか、それも問題です。
 


 それにしても、こうした不祥事を契機に、短絡的に反動的な国家主義的な立場から教育問題に言及する方もおられます。食品の偽装の問題も、政治家や閣僚の不祥事も、数多起きる凶悪事件も、全て教育が悪いのだと言うのは容易いです。

 そこから、道徳を公教育を重視すべきだと言うのもその通りですが、ただその内容が、なんなのか、実は、明白でなく、復古主義的な論調もまかり通る時もありますが、その本質は、徳育と言うよりも、要は、ある種の権威にひれ伏すことを求めて、「わしの言うことを聞かんかい」に近いように思えるときもあります。

 危機感は同じでも、解決のアプローチとして、それは、日本人の持つ美徳としての思いやりや優しさとは別物で、あるいは、心のどこかにカリスマを求めているという意味では、ひどく衆愚政治かもしれません。

 こうした時に、300年生き続けた近江商人の「三方よし」の考え方や武士道精神の根本にある日本風の儒教的な考え方や、倫理を基軸に考えなければ、いけないのではないか。むしろ、100年前でなく、300年前の日本を目指すべきではないのかな、と思います。
 こうした不祥事の際に、魂に刷り込まれたように、我々が共通に思い起こす言葉がないことが問題なのではないか。私自身も学んでいませんが、あるいは、学ぶべきは、「論語」のようなことかもしれません。


 守屋氏が、「自分の信念に基づいて」宣誓しましたが、欧米なら、やはり、神に誓うのでしょう。少なくとも、科挙でもありませんが、リーダーたるべき者に、共通の理念や根本がないことが、問題なのだと思います。
 個人の信念に基づかれてもなぁ・・・・。
 
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 昨日は、朝一で、家族で岡山中央卸売市場の「感謝祭」に、お邪魔しました。市場間競争や市場外流通との戦いの中で、岡山卸売市場が生き残っていくために、私も微力を尽くしますが、まずは、こうした試みで、一般の方々が少しでも市場を体感され、市場ファンが出来るということが、本当に大切です。


 その後、所属する会のバス旅行に加わり、名阪国道から、直木賞と映画で有名な赤目四十八滝や御在所ロープウエイなどに行ったのですが、紅葉が、本当に素晴らしかったです。絶景とはこういうのを言うのだなぁ、と。
 もちろん、四十八滝は途中でUターンしました。

 私自身、JRの青春切符で行くことが出来るところが基本になっていたため、三重といえば、伊勢神宮と伊賀上野しか観光地を思いつかなかったわけですが、近鉄沿線に、国定公園とは言いながら、『いい旅夢気分』で行きそうな、こんなに凄い場所があるとは。
 高速道を使えば、岡山から本当にどこでも行くことができます。

 さらに、同じ道を二度と通らない、観光地のアクセスが良い、土産や食事を一度に出来る巨大な施設があるというのが、広域観光の基本であるとすれば、近県との連携はもちろん、岡山・倉敷間のアクセスや、中継拠点を観光施策の中で考えないと、全国勝負ができないなと感じました。
 御菓子の寿城ではありませんが、高速道路のSA以外に、意地でも観光バスを駐めちゃるんじゃという、気魄ある施設が、岡山市内に欲しいです。
 高速道を使えば、岡山まで本当にどこからも来ることができます。


 後楽園や吉備路や、倉敷美観地区や瀬戸大橋のアクセスを考えれば、岡山ICのほど近いところに、観光バスがどんどんと乗り込み、名物で昼食をとり、岡山の全てが揃う土産物売り場があるというのは、イメージとしては、わきやすいです。



 本日は、石井知事が落書き消しをされました。御案内の通り、落書きは急増中で、そろそろどうよ、という声もチラホラ。
 それにしても、県も補助を打ち、岡山市が落書き消去道具一式を現物支給する全国初の仕組みを作ったのに、動きが緩慢な感じがします。こりゃまたやらねばならんなぁ。
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2007年10月30日(火)【文化芸術の秋に】
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 自民党青年部局の恒例の街頭演説も、3ヶ月で、12回。最近、同じ昭和39年生まれの太田県議と弁士が2人だけの状態が続いています。100回も続ければ、状況が変わっているかな。

 本日は、JR岡山駅前。「あさかぜ」のデッキの上から見ると、いよいよビックカメラさんも、その容姿を顕しました。駅周辺の滞留時間が間違いなく長くなると思いますが、人の流れを表町や奉還町に回遊性を持たせて、いかに広げていくかは大きな課題です。

 街宣も、やる方は定着はしつつあるのですが、世間ではどう受け止められているのか、よく分かりません。
 最小限しか弁士の名前を言わないので、我々個々の議員の知名度が上がっているとは全く思っておりませんし、それを目的にしていませんが、自民党が動いていることを示す党務として、地味に地道に続けて行くのみ。
 何があろうとも、街頭に立つことが重要です。

 電車やバスの停留所などで、何分かが明らかに聞こえている方がおられるので、一本電車を遅らせてでも、聞いて行こうと思わせるだけの街宣能力を高めていきたいものです。

 それにしても、「世界に広げよう友達の輪」をアルカイダに広げられたり、守屋前事務次官に絡んだ話に関して、我が党を擁護することなどできるはずもなく、街宣自体、もはや試練になりつつあります。私が民主党の地方議員なら、中央から、毎週必ず攻撃材料を出してくれるので、むしろ、街宣は、楽しいかもしれません。
 そういう意味では、国会議員の先生方に、地方議員として申し上げたいことがないわけではありませんが、俺達は俺達の出来る事、すべき事を誇りを持ってするだけじゃ、です。
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 本日は、その後、ある市街化調整区域で、地域の要望などをお伺いして、地元議員として、文化振興・環境対策等特別委員会の県内調査に、天神山文化プラザと県立美術館の部分のみ合流させて頂きました。
 まさに、文化芸術の秋、アンジェラ・アキ。

 ちなみに、10年ぶりに絵画を購入した県立美術館では、恩師の森下勲先生が、高校の美術の授業で、国吉康雄と並んで熱心に紹介されていた地元出身の坂田一夫の作品展が行われています。前衛の旗手と言われるだけに、なかなかに、なかなかです。

 来年度指定管理者制度を導入する「天プラ」は、施設の稼働率が非常に高く、駐車場が狭いという超難点を除けば、老朽化した文化センターが非常にうまくリニューアルされた、全国に誇ることが出来る成功事例だと思います。

 私も、「劇団ひびき」の劇団員として、土曜劇場の舞台には、2回立ったことがありますが、中四国演劇フェスティバルも開催予定で、楽屋も広くなって、岡山の演劇の殿堂としての位置づけも変わりません。
 また、養護学校や特別支援教室の児童の作品を展示した「第19回こころをつなぐ作品展」など、全国生涯学習フェスティバル参加事業も、どんどん開催されています。

 御挨拶でも申し上げましたが、県美、シネマクレール、オリエント美術館、シンフォニーホール、禁酒会館、ルネスホールと並ぶ文化ゾーンのまさに拠点として、国民文化祭に向けて、同施設の役割は、今後益々重要になっていきます。
 後楽園や県立博物館、夢二郷土美術館や出石地区、民間ギャラリーを含めて、これだけ文化施設の集積している地域は、全国にそうあると思えません。うまく全国発信していきたいものです。

 
 夕刻前まで、岡山市役所へ四方山話に。なんせぇ、まぁ、いろいろたいへんだわ・・・・。
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2007年10月31日(水)【お詫び行脚(中)】
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 本日は朝から「お詫び行脚」中です。中というのは、これからまだお邪魔させて頂く団体があるからですが、本当にもう、たいへんな勉強になっています。また、具体的に、地方議員の我々が、今たちまち動かなくてはいけないことも、少し見えてきました。

 様々な厳しい御意見を頂戴しても、それでも、「やっぱり最後は自民党」という言葉に、責任の重さを痛感します。とりわけ、我々よりも数十年も長く自民党を支えて下さっている方々が多くおられる団体においては、自民党が勝ち続けることが、誇りでもあるということを認識させて頂きました。

 多くの傷ついている方がおられるから、当然の報いで、自民党も傷つくのだということが理解できます。何かと難しい時代ですが、国・県・市町村一体となって、誠意ある活動をしていきたいもの。
 できれば、この「お詫び行脚」は、党組織として、毎年の恒例行事にしたいものです。



 本日は、午前中、一緒に「お詫び行脚」している久米の青野議員には待機して頂いて、小一時間だけ、地元議員として、地域振興・団塊世代特別委員会の県内調査に合流させて頂きました。

 開港20周年を迎える岡山空港は、第三種空港(県営)では、青森空港と並んで、平成13年から、全国的に珍しい3000m滑走路を誇っている空港です。3200台の無料駐車場も、日本一。

 経費のかかるナイトステイをさせないという事情もあり、ソウルを除く国際線と北海道便の発着時間は、実にイマイチですが、ダブルトラックの東京便は、絶好調です。
 なにより、12月には、上海、北京・大連便に加えて、広島が撤退したので、中四国唯一の香港便の定期路線化に、一歩前進の可能性が濃厚で、大陸3路線が実現すれば、地方空港としては、出色の成功と言えるでしょう。

 ただ、空から見れば、神戸、広島、米子、出雲空港など、岡山空港の近所も近所。これからの地域間競争では、空港も生き残りをかけた戦いです。

 もっとも、地元議員としての御挨拶で申し上げたように、今年も、ボジョレヌーボ便は、来岡すると確信しますが、旅客便が、LAに飛ぶことよりも、こうした100t越えの貨物便、できれば、貨物定期便が、発着するのが、3000m滑走路にした意味。貨物ターミナルが、溢れるようにならないと。
 また、防災ヘリの拠点は、岡山空港かなという感はありますが、20周年の岡南飛行場の活用、役割分担も重要です。
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