2004年11月1日(月)【災害復旧を阻むもの】
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 改めて台風の被災地を訪ねて、呆然としました。とりわけ、復旧の話になると、行政の縦割りの問題が出てきます。
 限られたマンパワーと予算の中で、少なくとも、来年の梅雨を見越して、作業を急がねばないません。
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2004年11月2日(火)【生涯学習とはなにか】
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 岡山県生涯学習審議会に、文教委員長のあて職の委員として、出席させて頂き、第2次岡山県生涯学習推進基本計画(案)について協議しました。
 専門委員ですので、文教委員会よりも議論が活発であるのは、議員としては、恥ずかしい限りです。
 生涯学習は、学校教育、社会教育、地域教育を包括する広い概念ですが、基本計画は、生涯学習の目的に、「住民として地域作りに関わる」ためのものであることを謳っている点で、非常に優れていると思います。良くできてきます。
 私は、「生涯学習の日」と「生涯学習週間」を作るべきだと申し上げましたが、これは、11月1日の「教育の日」に吸収されているそうな。ただ、「教育」と「学習」は、受け手に主体があるかどうかで、全く異なる概念ではないか、と、申し上げておきました。
 本日の行政改革・国体等特別委員会は、第三行革の目玉、振興局統合問題で、かなり荒れた模様です。
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2004年11月3日(祝・文化の日)【精神の孤児】
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 本日午前中、やっと「石井のおとうさんありがとう」を観る事ができました。日程が合わず、生涯観られないかと思っていました。
 確かに、感動しましたが、キリスト教徒だから可能だったのだろうか?なぜ十次は岡山を離れたのだろうか?本当の主人公は、先妻なのかも?等々・・・・考えさせられること大でした。誰しも、神から見れば、「精神の孤児」のような時代に。
 午後から、毎年恒例のYMCAのコミュニティバザールを覗き、会葬の後、岡山日本語センター20周年記念式典・交流会に来賓として。県や企業からの委託もありますが、全くのボランティアで、外国の方に、日本語を教えてこられた団体です。
 敢えて言えば、国策や県策であるべきような部分を率先して行われてきたと言えます。日本が100年かけて人口を半分に減らしましょうかという時代に、世界に門戸を広げる中で、就学や就労や結婚で来日された方々の全人格を受けとめ、コミュニケーションを図る活動は、益々重要になってきます。
 そのためにも、12月定例会は、外国人就労問題とともに、国際交流センターの管理体制について、再度取上げます。
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2004年11月4日(木)【県内調査】
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 これより、文教委員会の1泊2日の県内調査に参ります。特に、一昨日より、教育庁職員の不祥事がらみの動きで、実は、頭を抱えている状態にありますが、文教委員長としては、予算がらみの話が増えてくる後半戦、この視察は、前半のラストです。
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2004年11月5日(金)【瀬戸内少年】
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 1泊2日の県内調査から戻りました。

  詳しくは↓

 昨日の長島愛生園、邑久光明園も、元患者さんからなる自治会も、たいへんにウエルカムで、特に、文教委員会で訪ねたことの意味を高く評価して下さいました。
 長島を囲む穏かな瀬戸内の海と夕日が奇麗でした。

 平成13年の小泉総理の控訴棄却、謝罪反省決議をもって、様々な人権侵害を伴ったハンセン病患者に対する隔離政策という国策、さらには県策の誤りが認められ、熊本の事件はあったものの、10年前では考えられないような状況であるとは言われます。

 ただしかし、元患者さんの平均年齢は、77歳を超えており、ここから10年、さらに、20年で、風化しかねないのではないか、という危惧があります。

 だからこそ、ハンセン病の療養所が2つある岡山県においては特に、歴史館をはじめ、人権教育の問題として、歴史を見据えるべきではないか、と思います。
 人権教育における歴史館の位置づけ、教育の場における啓蒙について、文教委員会でも、今後働き掛けを行って参ります。

 入館、見学には、事前予約が必要ですが、人間回復の橋を渡るのは、虫明からです。


 本日は、朝から笠岡の真鍋島に渡り、真鍋小・中学校を訪ねました。島嶼地域の教育現場視察は、県議会初ということで、これまた、たいへんにウェルカムでした。

 地元の天野議員も、お隣北木島の御出身ということで、ご同行頂きました。ダンディな先生なのですが、島の暮らしについて、熱く語って頂きました。


 今日は、国立公園瀬戸内海も、秋晴れの下、たいへんなべた凪で、映画の一シーンのように真鍋島につきました。映画「瀬戸内少年野球団」のロケも行われた人口360人余の地の小学生は、7人、中学生は、8人です。
 今年度、小学生は、入学も卒業もありませんでしたし、平成18年度には、それぞれ4人ずつになります。

 県の倉敷教育事務所も、笠岡市教育委員会も、この状況で、施設整備が行えず、笠岡方式といわれる簡易鉄筋の校舎も使われていますし、築50年と、老朽化も甚だしい状況です。

 また、競争心が芽生えたり、塾に通える状況でもありませんから、他地域に比べて著しく学力が高くなることはありませんが、何よりも、不登校やいじめといったものが全くない、島で子供を守り育てる雰囲気が伝わってきます。


 給食委員の掛け声で、7人の小学生や先生方と、給食(カツ丼と赤出しと牛乳)を食べながら、話をしました。これも今まで、県議会では例がないでしょう。

 定番のような「大きくなったら何になる」という質問に、男の子達は、「漁師!!」でした。夕刻から真夜中まで漁に出掛ける親の姿を彼らは、しっかりと見ています。
 ただ、中学を出て進学した後、どういう判断をするのかは、わかりませんが。


 学区が緩和され、笠岡市内ならどこからでも、真鍋島には通うことができます。が、施設が老朽化していることもあり、他の島に比べても、希望がないと言います。

 中学校は、たちまち、来年教員加配が難しい人数になり、5年後は、教育委員会もある種の決断をしている可能性もあります。非常に止め難い流れであり、さもないようにするならば、大きく施策転換をする必要があります。


 それでも、人間にとって、子ども達にとって、何が幸せかわかりません。塾通いでしょうか、コンビニにたむろする街の小・中学生を見ながら、本当に大切なことはなんなのかを肌で知っているのは、むしろ島の子ども達であるように思いました。


 どの時代に、どの場所に、どんな状況で生まれてくるか、そんな一番肝心なことを人間は選択できません。それはもう、宿命というものです。抗っても、おもねいても、恨んでも、嘆いても、威張っても仕方ありません。本人の力ではないのですから。

 しかし、運命は、変えることができます。宿命よりも、もっと大きな天命を感じて、努力することができれば。

 政治は、そのための公正な機会を作る仕事であると思います。時には、神様の落書きを修正しながら。

 ただ、幸せって何だろう、と考えると、そんな面倒なことじゃないんじゃない?と、瀬戸内の海は言っているようにも思います。
 なぜか大風邪をひきました。
 
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2004年11月7日(日)【現代美術とアート】
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 矢掛の郷土美術館に高校の恩師のグループの彫刻展を訪ねました。この美術館、なんとも風情があり、また、町の姿勢も極めて協力的で、落ち着いた非常に良い雰囲気でした。
 一過性のイベントに馴染むような「アート」「ワークショップ」という言葉に潜む、「軽さ」の話になり、地に足のついた「現代」「美術」を見直すべきではないか、武蔵的なものは、むしろ「博物館」に、さらに、商業ベースでない県立美術館の企画展示のあり方はいかにあるべきか、「文化」に、いかに金をかけるかが街の品格である、・・・という、芸術家である恩師の情熱に酔う芸術の秋です。
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2004年11月9日(火)【落書き一斉消去活動ご案内】
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 落書き一斉消去活動ご案内(こども夢基金支援事業)

主 催 社団法人 中央青少年団体連絡協議会
共 催 岡山県青年団体連絡協議会・岡山市教育委員会
主 管 ボランティア活動体験ディズ事業実行委員会
   (落書き調査隊、岡山市子どもセンター、あとりえはら
   っぱ、ボーイスカウト、ガールスカウト等)
と き 11月23日(休・勤労感謝の日)
   10時から16時 9時30分より岡山教会にて受け付け
ところ 日本基督教団岡山教会・表町中心市街地
ゲスト らくがき戦隊ケセルンジャー
対 象 中学1年生〜高校3年生 40名
申込み 実行委委員会事務局
   岡山YMCA 086−223−1509
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2004年11月11日(木)【振興局から県民局】
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 本日各常任委員会で示された第三次行革大綱の目玉、振興局の再編案は、オリックス・ブレーブスのユニフォームのような新味のないものになりました。大山鳴動して・・・。
 9つの振興局は、3つの県民局に再編し、備前県民局は、岡山地方振興局に、備中県民局は、倉敷地方振興局に、美作県民局は、津山地方振興局に、それぞれ設置。当面、他の6局は、まずは、支局、後に、地域庁舎に。
 今後5年間で、定数削減340人、経費削減効果50億円以上。県民局ごとに、協働委員会という謎の組織も。
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2004年11月12日(金)【文化というもの】
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 一便で上京した一昨日の午前中、恩師の勧めの世田谷区立世田谷美術館を訪ねました。常設展示は改装中で、館内の市民ギャラリーしか見られませんでしたが、田園都市線用賀駅から住宅街を抜ける美しい用賀プロムナードを歩いて15分、戦前はゴルフ場であったというロンドンのハイドンパークに酷似するという広大な砧(きぬた)公園の中に建つ美術館は、なんともハイソでセレブ。お散歩先に美術館。
 日本を代表する文化人が信じ難いほど住んでいる80万人を超す世田谷区ですから、「区民の日常生活に密着する」ことが、同時に、「国際性を志向する」ことになります。また、市民が、運営資金まで含めて、美術館を支えるという、世界的にはポピュラーな思想も、「世田谷美術館友の会」ではリアルな感もあります。
 「田園調布に家が建つ」ではありませんが、砧公園で遊ぶ母子というのも日本有もっとも妬んでも仕方ありません。人口、要は、数なんだろうかなぁと、夜に、大田区蒲田の商店街を歩きながらしみじみ思いました。
 このところ、「PFI方式で、なんと幾ら安くなりました!!」という話ばかりで、文化的には、それで失うものもあるんだろうなぁ、とも思います。
 もっとも妬んでも仕方ありません。岡山方式があればなぁ。 
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2004年11月13日(土)【科学する心】
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 本日は、文教委員長として、ライフパーク倉敷で、今日明日と行われる「青少年のための科学の祭典2004」で挨拶およびテープカット。理科離れ、算数・数学嫌いが進む中で、知的好奇心・探求心をもって、一見当たり前に見える事に潜んでいる大自然の法理に謙虚になる「科学する心」が重要です。また、スーパーサイエンスハイスクールの更新を是非とも目指したいところ。
 その後、○○で文化祭を見学し挨拶、会葬、○○寺さんの本堂内陣改修修復完成式を経て、先ほどまで、従弟の挙式、披露宴。幾つかの文化祭を今年は、お邪魔できそうにありません。
 分身の術を使い、もう一人に、さらに、廻らせたいような本当に忙しない秋です。明日も続きます。
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2004年11月14日(日)【秋深し】
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 本日は、○○学区スポ少の女子バレーボールの招待交歓大会を皮切りに、マウンテンバイク大会を敢えて遠くに見、県道補修の現地調査をして、そこから月並祭。
 昼前に、自衛隊三軒屋駐屯地創立49年記念祝賀会に入り、上之町商店街でエコアートを見て、シンフォニーホールで、「第2回おかやま県民文化祭総合フェスティバル」開会式典。そこから、会葬の後、○○公民館文化祭にお邪魔し、その後、自動車がパンク。修理して、ラマダン明けもあり、トルコ文化センターのパーティーで、いつのまにやら、この時間になってしまいました。
 ご案内を頂いたにもかかわらず、誠に申し訳ないのですが、お邪魔できなかった行事も幾つかあり、どうにもこうにも、風邪も治らぬままに、忙しなく秋も暮れていくのでした。
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2004年11月15日(月)【お役所の発注】
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 本日は、ガラガラ声で文教委員会。吉備高原都市に、平成19年4月に、PFI方式で、運営開始される岡山県総合教育センターの行政が考えていた入札予定価格が、約46億8400万円に対して、落札価格は、約29億9300万円と17億円減の3分の2。
 そもそも行政の見積もりが如何なものかという声があるものの、当初この施設、約100億円で、プラネタリウムも造ろうかという話だったのが、大規模事業見直しで凍結。当初いったいどういう発想だったんだろうなぁ?という方が気になります。
 一方で、御津町に、来年4月供用開始の「岡山県動物愛護センター」も、総事業費約25億円。愛護塔、保護塔(畜犬処分場)の複合施設も、事業縮小しました。
 安くしようと思えば安くなる行政の発注ってなんだろう?とも思いますが、しかし、あまりの叩き合いになれば、事業者もたまらない状況です。
 さらに再び、教職員不祥事問題。労働環境の問題からのメンタルヘルスの問題と裏腹のような論調もあり、それは、疑問です
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2004年11月16日(火)【祝朝日高校創立130周年】
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 本日は、朝日高校創立130周年記念式典で、議長代理の文教委員長として祝辞。思いは入れたものの人生初の声が出ない祝辞で、関係ご各位に、ただただ申し訳ない状態でした。
 私が中学卒業の年に、一宮ができ、当時の総合選抜でも、私は、朝日、操山という伝統校を希望してはいませんでしたが、なんといっても、130年という歴史と伝統の重みは、岡山を代表する高校ならではのもの。特に、旧制六校からの自主・自立・自由の校風は、憧憬もあります。来春には、県立操山中の卒業生も誕生し、超進学校の朝日VS操山は、さらに熾烈に。
 もっとも、他校には、妻はいなかったので、私は、一宮が、良うございました。(いかがですか!この夫婦愛和のための努力。)
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2004年11月18日(木)【欲望丸出し】
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 上京した県外調査のホテルには、新潟県旅館協同組合の女将さんのご一行。温泉シーズンに、地震による風評被害で、経営が圧迫されているそうです。
 今日は、新宿の少年サポートセンターの方に、青少年非行の実態について伺いました。特に、暴力団を背景に、少女を毒牙にかける仕組みが出来上がっています。
 もっとも、東京都では、6月に、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」が改正され、質受けおよび古物買い受けの制限、深夜外出の制限がされていますが、「着用済み下着等の買受けの制限」を条例に謳わなくてはいけないぐらい、一般の成人男性に、問題ありです。「父親」は何をしているのか???
 いわゆる社会通念から大きく逸脱した変態、欲望丸出しは、大人達の方で、その被害者が、長い目で見れば、人生をボロボロにされる子ども達であるのは、岡山も変わりません。
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2004年11月19日(金)【振興局再編するけれど・・・】
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 文教委員会において、職員の不祥事の処分について議論あるも、私は軽い処分とは思えません。特に、現行犯逮捕による実名報道により、社会的制裁は、家族をも、奈落の底に突き落としています。誰にとっても、あまりにも悔しく悲しい事件です。
 午後からは、久方ぶりの全員協議会。議場ではないのですが、全員委員協議会室というものがあり、議決事項に準じるような大きな協議事項がある場合に、使用します。本日は、地方振興局再編案について。
 協働委員会は、議会側から、大きな抵抗があり、名称変更。協議会でも、再編につき、異論、疑問が続出。今となっては、行革の目玉に祭り上げられたものの、それほど効果がないのではないかという見方が大半です。
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2004年11月20日(土)【目指せ天皇杯・皇后杯!!】
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 知人の結婚式披露宴から今日は体育協会の日。文教委員長として、岡山県体育協会理事会、第59回国民体育大会優秀選手表彰式、さらには、表彰祝賀会。まずはめでたいです!!
 ご案内の通り、岡山県勢は、今年の埼玉国体において、昭和37年の先の岡山国体以来の男女総合成績が、ひと桁の7位に!一昨年は、18位、昨年13位と来ての7位ですから、来年の天皇杯(男女総合優勝)を十分に狙える位置に漕ぎ着けました!これもひとえに、選手・指導者のご努力、体協や各競技団体の10年計画の着実な実践の成果です!!
 自転車競技も、優秀な成績を収めましたが、少年女子や多人数競技に、まだまだ伸びしろがあります!
 国体の後の競技力維持という課題は残りますが、当面は、V2を狙うという埼玉県勢を打ち破り、開催県として、栄冠を勝ち取る事、それ以上に、来県された方に、最高のおもてなしをする事に、全力を尽くさないといけません!!
 195万人の大スクラムで、まずは、来年早々の冬期国体から大勝負です!!私も、またまた、締めの「ガンバローコール」!!
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2004年11月21日(日)【晩秋も終盤】
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 今朝の山陽新聞朝刊は、教職員不祥事の大特集記事。文教委員会の様子も映っていますが、ことほどさように、委員会のメンバーが揃っていませんから〜。残念!!(ギター侍は、なんと斬る?)___________________________
 落書き一斉消去活動ご案内(こども夢基金支援事業)

主 催 社団法人 中央青少年団体連絡協議会
共 催 岡山県青年団体連絡協議会・岡山市教育委員会
主 管 ボランティア活動体験ディズ事業実行委員会
   (落書き調査隊、岡山市子どもセンター、あとりえはら
   っぱ、ボーイスカウト、ガールスカウト等)
と き 11月23日(休・勤労感謝の日)
   10時から16時 9時30分より岡山教会にて受け付け
ところ 日本基督教団岡山教会・表町中心市街地
ゲスト らくがき戦隊ケセルンジャー
対 象 中学1年生〜高校3年生 40名
申込み 実行委委員会事務局
   岡山YMCA 086−223−1509
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2004年11月22日(月)【TV収録】
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 30日(水)夕刻に、RNCで放送の「県政討論会」のため、久々のTV録画取り。正直、議会の広報活動も、もう少しおもしろくならないかしら。
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 TV出演も、7〜8度目になるでしょうが、テーマが教育であるにもかかわらず、今回が一番言いたい放題で、反論もあることでしょう。議論になり易い言い方にしました。

 簡単な進行表はあるのですが、科白は決まっておらず、1分か
2分30秒のコメントを数回話すというもので、基本的に、どの局も同じ作りで、今まで討論などした試しがありません。
 まずライブの雰囲気はありません。


 議会広報活動としての意味というのは、ほとんど視聴者の方の反応がないため、良く分からないというのが本当です。今まで一番印象が強いのは、末藤議員が手紙か何かを読まれた時で、出演者が、涙あり笑いありでした。

 議員が、資料を読みながら、教育行政の施策の説明をしても仕方ないので、全て主語は、「私」で、「・・こう思う」。細かい数字など一切言わず、ノー原稿で、下を見ずに通しました。
 さらに、司会の質問に反対するということもしてみましたが、あまりおもしろくなりません。

 あと倍の時間があれば、かなり充実するのですが、4人で、30分では・・・。議会広報としては、ご覧になっても、それほど楽しくないかもしれません。やってる方がおもしろくないかも?と思うぐらいですから、いい加減やり方を変えるべきです。
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2004年11月23日(祝・勤労感謝の日)
                   【『生徒は先生の道具ではない』】
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 本日は、妻が、すっかり忘れていたという結婚記念日ですが、大学の同窓会や会葬他。稲門会には、県支部のほか、地域支部や職域支部と言える会があり、特に、県庁と教職員のOBの会には来賓ということでお呼び頂きます。今日は、教職員の会。
 いつもの年と違うのは、私が文教委員長であること。しかし、同じ血が滾る現場の声は、絶対的に信頼ができるものです。そして、ある先輩とお話する中で、「生徒が教師の道具になってはいけない。」という言葉。うるっときました。
 特に、進学校の普通科の生徒が苦しんでいたことが、少しずつ解消されて行く時代の流れです。確かに、有名大学に何人入ったかだけを誇示していた時代がありました。人生も人格も、全てを数字にして。今も、二度と帰りたくないあの頃に戻って聞きたいことは、「先生、生徒の顔が本当に見えていますか?受験以外の何を伝えたいのですか?」と、いうこと。
 今もって、コンプレックスの裏返しか、およそ身の丈に合わない権威を振りかざし、一段も二段も高いところから主義・主張を押し付ける勘違いの教師もいれば、ただの安定した職業のひとつと割り切っているような教師もいますが、ほとんどの「先生」は、人づくりとして、生徒の無限の可能性を引き出す喜びに、激務を頑張っておられる、それが心から信じられる会でした。
 今、高校の後輩達のためにも、私もしたいことがあります。先生と言われるためには、「未知の道を示す」ことが必要です。
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2004年11月24日(水)【教育事務所再編】
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 本日は、文教委員会。地方振興局の再編というよりも、市町村合併に伴い、事務局の脆弱な町村の教育委員会を支援する教育事務所(現在4つ)の再編案が発表されました。まずは、町村が無くなった高梁教育事務所は、今年度末に、倉敷教育事務所に統合、暫定的に、井笠振興局を活用します。おそらく、78あった市町村も、15市、13〜15町村程度になると思われ、教育事務所も、平成20年度までには、2ないし3事務所に。
 一方、教職員の勤務等、また、精神疾患等病気休職者の状況についての報告。多忙化の理由に、緊急調査等の増加、組織としての仕事の連携不足、管理職の指導力の問題が、また、変革期に過度な学校現場への期待がるのではないかといった指摘がありました。
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2004年11月25日(木)【新岡山いきいきするのか?子どもプラン】
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 本日は、青少年対策・男女共同参画特別委員会。少子化対策に、鳴り物入りで登場しようとしている「新岡山いきいき子どもプラン」。子育て世代からすると、正直なところ、期待外れの内容です。
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 詳しくは↓

 おそらく文教委員会で、委員長として質問できないこともあり、特別委員会になると血が騒ぎます。

 本日は、鳴り物入りで登場しようとしている「新岡山いきいき子どもプラン」についての報告あるも、まさに、けっちょんけっちょんとは、こういうことではないかというぐらいに問いました。
 山陽新聞が、男女共同参画社会という言葉が抜けているとことさら問題にしていますが、確かに、あぁ良いプランだなぁ!という感じがしません。


 そもそも、こうした基本計画は、まずは、法律で国が作れというから作るというパターンが多いのですが、このプランも、平成15年に、国において、「少子化社会対策基本法」や「次世代育成支援対策推進法」が制定され、県や市町村、おまけに、301人以上の企業も、絶対に作らなくてはいけないもの。

 ゆえに、県における少子化対策の基本計画なのですが、誠に無個性であると言わざるを得ません。


 いったいこのプランを読んで、誰が安心して、出産・育児しようと思うのか、ただの既存の行政施策の並び替えで、全く、新しい効果がないだろうなぁ、という感じです。

 行政の縦割りの弊害を排したマトリックス的な思考とは、似て非なるもので、立派な計画を作ることそれ自体が、自己目的化しています。これのまた概要が、奇麗なパンフレットになり、振興局に山積みされるのかと思うと、遠大なる言い訳作業のようにも思えてきます。

 この並べ替えパターンは、県政の中期計画である「21世紀おかやま夢づくりプラン」にも見られるのですが、耳触りの良いビックワードを連発した妙な項目を立てて、いちいち各課の施策を並べ替えをして、何がなんだか分からなくする、最近の傾向です。
 ついていくのが大変というより、面倒なのです。どうせ変わるだろうから、と。

 行政の○○計画、○○プラン、○○プロジェクト、○○マスタープラン、○○アクションプラン、○○ビジョンの多くが、敢えて言えば、「のび太の夏休みの学習計画」で、実行するまに、夏休みが終わるがな、そんな計画を立てる暇があったら、夏休みの宿題の一問でも解いたらえーがな?という代物です。
 もっとも、県行政が計画して、実施主体は、市町村や、企業や、NPO等々ということも多いですが・・・。



 それにしても、お隣香川県が、「次世代育成支援行動計画」を立てていますが、本県のそれとは、雲泥の差の作りです。
 私は、まず根本的な2点を問いました。

 そもそも、少子化対策として重要なのは、「経済的負担の軽減」であるにもかかわらず、このプランは、そういった課題に全く答えていない。あげく、国の社会保障制度の問題にするわけですが、県として、どういう具体的支援をするのかが、殆どありません。

 さらに、家庭、地域、社会環境の視点からアプローチしていますが、「子ども」も一塊に捉え、時系列で考えるという視点がありません。何となれば、各課の施策の寄せ集めなので、子どもの成長に沿った視点で考えられないからです。


 私達、子育て世代が知りたいのは、妊娠前、妊娠中、出産、乳幼児期、小学生、中学生、高校生という子どもの成長の中で、例えば、幾らのお金がかかるだろう?どんな問題が生じてくるだろう?それに対して、行政からどういう支援があるだろう?ということです。

 私が提言したのは、例えば、100%を目指すという、新生児の聴覚検査で、障害が見つかった場合のように、何か起きた時に、将来にわたって、どういう支援があるのか、具体的にフローチャートを示すこと。

 時間の流れを横軸に、家庭、地域、社会環境を縦軸に見れば、おやこクラブや放課後児童クラブの扱いは、もっともっと大きくなるはずです。


 また、特に、妊婦検診の時点からの積極的な支援を言いました。具体的には、妊婦検診そのものの補助もさることながら、パパ・ママスクールやマタニティー教室の段階で、親業のような形で、「親がいかにあるべきか」を徹底的に学ぶことが、必要なのではないか。産まれてからでは、遅いのです。

 また、他の委員から、強く、食育をはじめ母体形成の意味、教育現場における指導の重要性が言われました。

 次世代育成という意味では、岡山県のように、子育て支援を各課の施策の寄せ集めで考えるのではなく、母体形成の段階から、子供の独立に至るまでの時間の流れの中で、トータルで考えて、はじめて少子化対策、子育て支援と言えるのではないでしょうか。

 特に、岡山らしさとして、妊婦時に、夫婦で親業を学ぶという施策をとれば、将来起こり得る様々な問題が回避し得るのではないかと思います。これは実現したいです。


 いずれにせよ、このプラン、あぁそうですかと、ようございますねと、すっと通すわけには参りません。
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2004年11月26日(金)【司法制度改革】
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 本日は、保護司として、半日第二次研修会。一こまが、岡山地方検察庁の方からの「司法制度改革について」の講演でした。
 平成15年度は、検察庁に、49267件の刑事事件が上がってきていますが、人口10万人あたりに換算すると、岡山市は、高松市に次いで、全国第2位の発生率。強盗犯・進入窃盗等の凶悪犯が増えています。治安の悪化は、体感できるものです。
 一方、裁判が遅い(実際は、99.3%が、2年以内に結審)、裁判所や弁護士が近寄り難いということから、昭和22年以来の司法制度改革が進んでいます。量刑まで判断する点で、有罪・無罪の判断だけの「陪審員制度」とは異なる世界初の「裁判員制度」も、平成21年5月までには、スタートします。50倍だった司法試験も、平成22年頃には、平成元年頃の6倍の年間3000人の増加。
 より身近で、速くて、頼りがいのある司法に生まれ変わりますが、世界に冠たる「保護司制度」の重要性は、変わりません。
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2004年11月27日(土)
            【桃太郎少年合唱団の定期演奏会のお知らせ】
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 三位一体改革の政府・与党案については、3兆円という額に根拠がないとか、数字合わせであるとか、いろいろの意見もありますが、どうあれ地方に、今年度実施分を含めて目標の8割、2兆4160億円税源移譲されるということ自体が、歴代内閣が為し得なかった画期的なことです。
 地方主権に向け間違いなく前進です。
 もともとは、片山前総務大臣が動かされたことでありますが、この構造改革は、長い目で見れば、物凄いことなのです。
 明日は、いよいよ苫田ダム完成式。これは、県議会議員としては、どうしても見続けなくてはならない事業です。(問題は、奥津まで、自動車で明朝行けるだろうか?ということです。)
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2004年11月29日(月)【地方維新『今、始まる』】
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 岡山市議会は本日より開会。遅れて3日(金)より岡山県議会12月定例会もスタートします。緊張感が高まります。
 昨日は体調不良のため、お邪魔できませんでしたが、昨日から注目の瀬戸内市長選挙も始まりました。こうした県内の市町村合併後初の首長選挙は、まさに地方主権の未来を担う重要なものです。
 また、やはり前倒しの完成式には行けませんでしたが、苫田ダムも、いよいよ来春には竣工。岡山市の水道料金にも影響を与えるこうした大型公共工事のあり方は、今後どうなっていくのか。補助金は、ここでばっさり削られます。
 橋本高知県知事の再選は、改革派知事の躍進と少しずれがあるように思いますが、不完全な三位一体改革を巡る知事の動きは、まさに、国と地方の喧嘩(あるいは、納税者不在の)の様相を呈しています。
 おまけに、岡山県は、財政難の中、内に向かっては、振興局再編に象徴される行財政改革の推進、さら外に向かっては、中四国州を目指した動き(あくまで州都誘致を目指しながら)が望まれます。
 この12月定例会は、地方政治にとって極めて重要なものになります。昨日のOBも加わった桃太郎少年合唱団の歌声に酔いましたが、まさに、地方維新『今、始まる』です。
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2004年11月30日(火)【中四国州とは言うけれど・・・】
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 23回目にして、毎回心がけてきた一般質問初日の登壇を諦め、最終日の大トリを目指すことにしました。なんとなれば、諸般の事情で、9月定例会以降の動きが我ながら鈍く、機動性を欠いた分、明日上京して調査が必要になるような事態に陥ったからです。
 重複を完全に避けながらの質問ということで、これから10日間ありますので、是非、皆様の御知恵を頂戴できれば幸いです。
 さて、今年最後に問いたいのが、市町村合併が一応の結論を見る来年に向けて、一番気になる道州制への動きです。
 ご案内の通り、11月24日、石井知事は記者会見で、道州制の枠組みを中国州とにらむ広島県の藤田雄山知事が「州都は広島市が最適」との考えを表明したことに対し、「州都を先に出すと道州制の議論が前に進まない」とけん制しました。
 しかし、敢えて言えば、中四国州を謳い先に喧嘩を売ったのは岡山県。後出しジャンケンはずるいと言える状況にはありません。
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