2003年9月1日(月)【友あり遠方より来たる】
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 本日は、行政改革・国体等特別委員会。なんとか、9月定例会で中間報告が出せるのではないか、そんな感じです。

 とは言うものの、今回の行革の争点は、地方振興局ですが、これについて削減すべきである、という意見になるかどうか、市町村合併や三位一体の改革と相俟って、流動的な部分もあります。

 昼食時には、自民党防衛議員連盟で、自衛隊地方連絡部長による講演「有事法制と海外派遣」を拝聴。
  さて、私がある日、岡山県と行政が同規模で、県庁所在地の選出で、若手で、保守系の県議会議員を求めて、ホームページめぐりをして、この方は良いなぁ、と思い、ファンレター(メール)を送らさせて頂いたことから、「メル友」となって、以前から親交のあった熊本市選出の大西県議会議員が、同僚で私と同い年の馬場県議と岡山を訪ねて下さっています。
 友あり遠方より来たる。また楽しからずや。

 実は、大西県議とは、今日初めてお会いしたのですが、大西議員は、「こころ」を、私は、「ひとりごと」を読んだりしていて、とても初めて会ったとは思えないのです。ばってん、特に、市長選挙がらみの議員の動きには、大いなる刺激を受けておりました。
 かなり共感できるところがあります。

 こういう縁を結んでくれるインターネットって凄いよなぁ、としみじみ思います。

 ちなみに、両議員のホームページは、下記の通り。
 馬場せいし県議ttp://www.babaseishi.jp/
 大西一史県議ttp://www.kazufumi.com/index.htm
 


 テーマは、「政令指定都市」。熊本市は、17年までに、合併から政令指定都市化するのが、困難になっていますが、これからの多くの課題を抱えている岡山市の政令指定都市化の調査です。
 ちなみに、両議員は、あくまで、熊本市は、大きな夢を描き、政令指定都市になるべきであるという立場です。


 岡山県議会の「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」事務局次長としても、近況については、大いに気になるところであり、本日は午後から、県市町村課、任意協議会事務局、岡山市議会にお連れし、明日は、私のロゴに乗って頂き、玉野市議会、灘崎町を訪ねます。 

 私にとっても、なんとも刺激的な話です。

 
 意外にも、熊本と似通った部分があったり、随分違うところがあったり、実に楽しいし、岡山の事に対する反応に、たいへんに勉強になっています。
 自分で書いてりゃ世話はないですが、ばってん、これは、議員として、実に良い調査です。

 岡山市の政令指定都市化が、本当にできるのかどうか、あるいはどうすればできるのか、熊本市の状況と比較しながら、私も勉強させて頂きます。
 やはり、県議の立場からも、動かなくてはいけないのです。


 それにしても、こういうことって非常に嬉しいものです。
 こんなネットワークが、全国に欲しいです。

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2003年9月2日(火)【市町村合併と「情」】
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 今朝は、岡山市の政令指定都市化の動きの調査として、熊本の馬場、大西両県議と玉野市役所、灘崎町役場に、お邪魔させて頂きました。

 玉野の先生のご紹介で、市議会議長や町長、町議会議長のお話を伺うことができました。

 クローズの話ですから、 略
 
 
 意外にも、合併のキーワードは、理屈よりも、「情」の部分です。
                略   
 
 いずれにせよ、県議会議員は、県議会議員としてやらないといけないことがある。改めて、熊本の県議会議員の心意気に、感服した次第です。
 大切なのは、「情」です。「人間だもの」。

 本当に良い勉強をさせて頂きました。熊本にも、行かなくっちゃ。
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【唐突ですが、ちょっとロシアまで】

 さて、お伝えいたしておりましたように、明日より来週半ばまで、「財団法人世界青少年交流協会(森義朗会長)」の「ロシア青少年教育視察団」に、団顧問という形で、参加いたします。

 正直に書いて、ロシアは、ちと遠いな、という感じもあります。

 これは、同協会理事である県議会議長より強い推薦(命令?)を頂いたもので、私自身、同協会からは、2回目の海外派遣になります。旅行というより、視察です。


 同協会は、70年から85年まで、日露青年相互交流事業を実施していました(800名の派遣・受け入れ)が、その後中止。今年は、ロシアにおける日本年で、「日本フェスティバル in モスクワ」が開催されることから、事業再開となったものです。

 モスクワでは、市役所、青少年クリエイティヴセンターや、孤児院なども訪問しますが、建都300年になるサンクト・ペテルブルクも訪ねます。すなわち、エルミタージュ美術館に行くということです。
 青年団の関係の方などが、視察団として、行かれるようです。


 議会直前、総裁選前哨戦、予想される解散総選挙と、たいへんに、まずい時期になってしまいましたが、ロシア派遣というチャンスが、生涯にそうそうあることと思えず、敢えて、無茶をさせて頂きたく存じます。

 やはり、世界のスケールを知り、本物を見て感じ、そこから判断するということが、私は、議員の資質としても大切だと思っています。
 本物を見ているのといないのとでは、全く違います。

 個人的には、リタイアしたから、ゆっくりと海外旅行へというのではなくて、幾つになっても、暗中模索すれども、自分だけの喜び以外のどこかに何かに還元される、そういう旅をしたいと思います。


 ばってん、皆様にも、唐突かもしれませんが、結局、出発当日、あと2時間で、海外渡航の準備をする、しかも、視察内容を明確に勉強できていない、機内で勉強という有り様です。
 私自身が慌てております。

 普通こういうのって、1ヶ月前ぐらいから、どきどきしながら、行くのでしょうが、多分、飛行機に乗ってから、どきどきするのでしょう。いまだに、本当に行くんかい?といった状態です。


 なお、私の携帯電話は、信頼と愛で結ばれた妻が、持っているのでございます。

 「ロシアより愛をこめて」という「こころ」特別版が、あるかどうかわかりませんが、ひとまず1週間お休みさせて頂きます。
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9月3日なし
 
2003年9月4日(木)【ロシア特別編1 ロシアより愛をこめて】
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 雨続きのロシアですが、そもそもがスタートから大変。午後10時前に成田についた翌朝、おなじみエアロフロートはいきなり飛ばず、スイス国際航空でスイスのチューリッヒ空港に。こんな形でスイスに行くとも思っていませんでしたが、モスクワ着は、結局、現地時刻午前3時(日本時間午前8時)でした。

 それにしても、バルト3国のエストニア・ラトヴィアをかすめて、ドイツ経由でスイスへ。東にとって返して、オーストリア・ポーランド経由でモスクワと来たわけですが、こうして数時間のうちに次々と国境を越えるにつけても、日本列島の長さを痛感しました。日本はでかいです。

 また、地理や歴史の教科書で聞くこういった国々も、上空から眺めるだけでなんとも「世界」をリアルに感じることが出来ますし、さらに、この時代に地球上の岡山に生まれたことの意味を考えざるを得ません。

 本日は、ほとんど徹夜で「赤の広場」といった定番の場所など市内をまわった(雨のうえに自動車死傷事故で大渋滞)後に、午後から「青少年クリエイティブセンター」へ。モスクワ市役所教育部門に属する同施設は、午後の時間に青少年の個人の才能を発揮させるための中核施設で、1000人のスタッフ(600人の先生)に、15000人/週の子供達が、それぞれの希望で70分野の勉強をしています。

 例えれば、生涯学習施設としての岡山市内の公民館に子供達が通って活況を呈しているといったイメージで、「ゆう杉並」といった居場所づくりのための施設や、スポーツ施設、フリースクール、障害児を含めた放課後児童クラブを、国や大学の全面的な支援で統合・巨大化したものです。

 もちろん、ソヴィエト時代には、「ピョネール(一番目)宮殿」という呼称のように、レーニンのルールによって活動する政治的なものであったことは否めません。しかし、現在は新学期の希望登録で大学の「新歓」のような面接が行われており、子供達の笑顔も活き活きとしています。

 予算は、「もっと欲しい」ということで、言葉をにごされましたが国が全面的に国策として行ったからできたことであり、かつ、高齢者用には、必ずしも日本の公民館やコミュニティーハウスのような動きがないということで、手放しで素晴らしいとは言えないかもしれません。

 しかし、生涯学習の考え方として、「子供には何らかの可能性がある。それを子供自身に発見させる。」という理念には、共鳴すること大でした。

                          ロシア編つづく・・・
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2003年9月5日(金)【ロシア特別編2 屋根の上の光るタマネギ】
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 思い起こすのは、「日米青年政治指導者交流プログラム」(あの「焼き鳥で世界を語ろう」)で、2週間アメリカに行った時の様々な意味での充実度ですが、今回はかなり意識的にガイドさんに直に聞いたりしながら、断片的に調査したものをつなぎ合わせる作業が必要になっています。

 ともかく、ギリシャ文字(ビザンティウム文化)に由来するアルファベットのPやRを逆にしたり、HとKをくっつけた字体は、ハングルやアラビア文字のように、読めそうにないこともないのに読めないのでかえってイライラしますし、この間まで、共産主義国であったにもかかわらず、革命前の建物も多く、あちこちに教会があり、しかも頭の上にイスラムのような「光るタマネギ」が乗っていたり(さすがロシア正教の国)、しかし、マルクスの像は残っているというのが、なんでやねん!!です。

 ただ、世界にはそういう傾向があると思いますが、自動車を洗わないのは、面倒くさくなくて良いですし、何より若い女性が色白で美しい!!しかし、中年以降はスウェーデンの倍は太るので、それが一番、なんでやねん!!かもしれません。

 さて、モスクワは−40℃になることもありますが、住民の99.9%はマンションに住んでいます。ソヴィエト時代には国からタダで「借りていた」わけですが、ペレストロイカ以降、個人所有として従来の物件の所有権を得たそうです。

 もっとも、公共料金は毎月上がり、家賃のようなTAXは月4000円。給料は郡部で月150USドルあれば暮らせるということですから、1割が家代ということになります。(ロシア人にとっては大きいようですが)我々の感覚では安いです。平均4人家族で65〜70uといったところ。

 郊外には、「バーチャ」という「別荘」がありますが、正確には常に食糧品が充分でなかったビタミン不足の解消のため、野菜・果物を栽培する農地が600uあてがわれ(所有権ではなく使用権がある)、週末は家族で暮らします。

 バーチャは今では、運動不足解消とリゾートの別荘になった感がありますが、子供達が覚えたことをすっかり忘れる6月から8月の3ヶ月の夏休みを、じいちゃん・ばあちゃんと過ごす場でもあります。これは、典型的な良い人間らしいモスクワの家庭です。

 もっとも当然夏だけの施設です。言うまでもなく暖房がないからです。なお26分の25が天然ガス、26分の1が石炭による発電ですが、湯と蒸気を配管して暖房としていますが、調整が難しくマンションの上の階は暖房が止まったり、しばしば室内が30℃以上になるそうです。

 ちなみに、今ホテルの室内はエアコンがついていません。朝夕少し肌寒いですが、雨さえなければこの時期は快適です。

 今、ロシア人はタダで国から物が貰えないのでそこに不満もあるようです。

                          ロシア編つづく・・・
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【ロシア特別編3 霧のモスクワ】
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 ロシアには小中学校はありません。義務教育は9年生ですが、いわゆる中高一貫教育1〜11年生まであり、予備校クラスに入って1年過ごす子もいれば、3年から5年に飛び級するケースもあります。

 99%国営で最近免許を得て、私立の学校もできたそうです。日本のような塾はないですが、大学に入学準備のための塾があります。もっとも、評判の良い大学ならば、入試に関連する大学の先生を個人で家庭教師に雇うという手があります。大学自体の学費はタダでも、モスクワ大学の医学部や法学部に入ろうと思えば、やはりサポート体制は重要です。

 1回30〜50ドルで各自でとならば、月に1000USドル払うことがあるとも言います。こういう仕組みがあれば、お金持ちは万全ですね。

 警察にスピード違反でつかまることもありますが、40キロオーバーなら、相場は400ルーブル。日本円なら1600円程度でOKです!!


 そう言えば徴兵制もどうもあるようです。16歳から25歳までで2年間。将校クラスだと1年間。大学や大学院で勉強しておれば免除されます。

 ちなみに連泊しているコスモスホテルは、3600名収容できる巨大なものですが、カジノがあります。街中にも幾つかそうした雰囲気のものがありますが、ちょっといかついお兄さんがいたりします。一方で、赤の広場には数名ですが物乞いの子供達がいました。


 確かに物質的には豊かになった側面もありますが、貧富の差が拡大しています。定職につけない父親が家庭にいて、子供を虐待するケースが往々にしてあるそうです。
 
 教会以外は街も人の服装もどちらかと言えば、くすんだ色合いが多いのですが、大渋滞の横を政府要人の車が、バイク、パトカーに囲まれながら、反対車線を走って行きました。来年の大統領選挙、プーチンの再選は間違いありません。


 何しろ、たまたまの雨が続き、こちらに来てまともに太陽を見ていません。

                          ロシア編つづく・・・
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2003年9月6日(土)【ロシア特別編4 多民族ということ】
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 5日(金)午前には、モスクワ市役所の新館(といっても元公爵邸を改装)にある民族会館を訪ねました。

 ロシアには、100を越える民族が暮らしていますが、モスクワ市にも少数民族を含めて多くの民族が住んでいます。全国に84ある民族別の協会を束ねる事務局として世界文化センターがあり、例えば民族で会議等を催したい時に、市役所に申し込めば、民族会館の会議室やホールを無料で使うことができます。

 いずれ美術館も造りたいということですが、現在は1週間ごとに民族ごとの美術作品の展示をしており、それに合わせてその民族の料理店がオープンしています。

 この建物にはもともと教会部分もあったのですが、それは復元せず、宗教も異なる多民族国家の苦労が偲ばれます。


 1980年代末のペレストロイカ以降、民族別の教育方式がシステムとして取り入れられており、義務教育(国語としてのロシア語を含めて)に、さらに民族別の教育機関が設けられ、その民族の文化・歴史・国語を市役所で認められた規約の範囲内で教え、学ぶことができます。ただし、規約以外のことを母国語で教えてはいけないことになっています。


 国連で採択された「平和文化」については、平和と世界という言葉が同じであり、常に民族問題を内包しているロシアには、非常になじむもので、モスクワ市も「モスクワにおける世界文化」を施策として推進する中で、民族間の様々な問題を越える運動として展開されています。


 今後、新しい民族がロシアに入ってくることはないと思われますが、ソ連なきあとの融和策としても、モスクワが国と連携しながら、こういった動きをしていく責務があります。

 それにしても、それだけの民族が言語や宗教を越えて、いわば政治思想で結びついたということが、今から考えても物凄いことだと思います。ソ連がロシアになり、共産主義思想がなくなっても、こういった施策で一体感を醸成せざるを得ない、そういった国の事情があります。それは、いずれかなり重い負担になってきます。


                          ロシア編つづく・・・
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【ロシア特別編5 共産主義の残滓】
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比較的新しいエレベーターでさえガタガタし、時には通過したりとあてにならないのですが、笑っていると不真面目にとられる国民性だからという理由はあるにせよ、それをさっぴいても、店員の愛想のなさや動きっぷりをみると、日本人がいよいよ勤勉だなという気がします。

 だいだい、ロシアからFAXで原稿を送り、妻が打ち直して「こころ」を配信するなんて勤勉だなあ。喜んでいるのはホテルのビジネスサービスだけかもしれませんが。

 
 ところで、おそらく、ソ連からロシアになって一番困っているのは高齢者だと思います。共同体としての子供に比して、年を取ればとるほど厳しい社会という感を持ちます。1991年に自由市場経済に入って、インフレ率は12年で14万倍。どこまで走っても同じ値段の地下鉄は、5コペカ(1ペカは100分の1ルーブル)から7ルーブル(約30円)に。途中、1000ルーブルが1ルーブルにというデノミネーションがあったため、14万倍という数字が出ます。

 つまり、12年前に老後の備えを日本円で1400万円していても、今は100円の価値しかないということです。自由主義経済にプラスマイナスはあるにせよ、お年寄りはかないません。少なくともモスクワ市内に高齢者はあまり見掛けませんが。社会保障体制が充実していると言われる北欧に比して、高齢者福祉には必ずしも良いところがないのかもしれません。子供の家族と暮らせれば極めて幸運で、特に一人暮らしではなかなか生きていけません。


 さて、ホテルの窓から見渡すと、街のぐるりをビジネス街が囲んでいるような風景が広がります。しかし、まず、それらのビルはマンションです。少し郊外に出れば、そこには、数百世帯が固まった10〜25階建てのマンション(日本的には文化住宅あるいはアパートというイメージ)が、何百棟も立ち並んでいます。

 一見、東京の多摩地区のニュータウンのように見えますが、建物の老朽化は進みトタンで増築したりして、しか公園にはベンチが2〜3あるだけです。それでも皆同じ状況で、おそらく廃車前のような自動車があれば、幾分豊かなのだと思います。一戸建てというものはないのですから。

 トローリーバス、路面電車、地下鉄とどこまでも公共交通機関はありますが、誰もがほとんど同じような衣・食・住をするということが幸せだったのだろうか。それでも、庶民はたくましく生き抜いてきたのだろう、と様々な思いも交錯しますが、少なくとも政治思想に基づいて行われた壮大な実験は、広く薄く、あるいは深く庶民の犠牲の上に成り立っていたのかなと思います。

 一方で、クレムリンをはじめとする王宮や豪奢な教会が残されている、その矛盾に戸惑います。
 

                         ロシア編つづく・・・
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【ロシア特別編6 共同体の子供達】
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 5日午後には、モスクワ市の南西の郊外の住宅街の中にある孤児院を訪ねました。多分こういった施設に足を踏み入れた日本人はそういないと思います。

 ソヴィエト体制から自由主義経済に移行していく中の1995年に同施設は開設されました。経済が大混乱する中で学校を辞めたり、いけない子供達が非常に多くなり、地区の行政機関ごとに宿泊施設が設けられました。

 その地区でも、地区の親のない(親権が剥奪された場合も含めて)子供達が、地下鉄の駅の入り口やゴミ箱の横で保護されました。自分の意思で入所した子は一人もおらず、警察が届け、風呂に入れ、医者の検査を受け、知能・知識を調べ、先生をつけて一人クラスで教育され地域の託児所に預けられました。当初、6ヶ月の期間が決まっていましたが、1998年に法的に育児所に昇格し、期間制限を廃して、大人になるまで暮らすことができます。

 時として、モスクワでは親のない子供の方が恵まれていると言われるぐらい、サポートは徹底していて、医療費、着る物、全てタダで季節ごとに支給され、毎月お小遣いは200ルーブル。公共交通機関はモスクワ州まで含めてタダで乗れ、劇場など空席があればタダ。大学に行けば卒業まで暮らせ、就職の際に会社に寄宿舎がなければ、最低必要な家具を揃えて国がタダでアパートを与えます。
 
 夏休みの3ヶ月のうち、1ヶ月はサナトリウムに入りますが、それ以外は黒海海岸でキャンプ。もちろん、医師、看護士、歯科医も来ます。そしてロシア正教の勉強も。現在4才〜18才まで51人の子供が暮らし、スタッフ80人。

 
 こうした子供達への保護は、「青少年クリエイティブセンター」もそうですが、とても日本の行政では、まずは予算的にできません。仮に同レベルの高齢者、障害者福祉を展開すれば財政破綻するかもしれません。

 この孤児院はぐるりをマンションで囲まれていました。中庭の中にあるようなこの施設のどこからでも周囲のマンションが見え、まさに守られている感じです。子供は、地域共同体のものであるという思想的なものもあるのかないのか、不思議な風景ではありました。

                          ロシア編つづく・・・
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2003年9月6日(土)
   【ロシア特別編7 第3回日本フェスティバル イン モスクワ】
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 少し晴れ間の見えた今日は、「モスクワ市の日」ということで、市内中心部を歩行者天国にして、今日・明日と盛大にイベントが開催されています。

 今回は、青少年施設の視察に加えて、交流も大きなテーマであるため、このモスクワ市の大イベントにあわせて開催される「第3回日本フェスティバル イン モスクワ」に出席することも大きな目的となっています。


 そもそもが、橋本−エリツィン対談に端を発して日本文化をロシアに紹介するこうしたイベントが定期的に行われているわけですが、多くの参加団体の中に、岡山から、備前太鼓の「鼓空(こくう)」さんや、なぜか「秘宝館昇天堂一座」さんが・・・。「赤の広場」で踊られるということですが、元「劇団ひびき」の団員としては、思うところもないではないかも?

 いずれにせよ、日本の合唱やバレエ、舞踊、武道、華道、香道、水墨画などなどが、ニューマネージ展示場で、展示、実演されています。

 「モスクワ市の日」のイベントに組み込まれているということで、日本大使館の熱の入れようもわかるのですが、こうした活動は地道にやっていく他なく、一朝一夕に答えがでることはないと思います。残念ながら、押すな押すなの人だかりという状態ではありません。


 今日は、地下鉄に乗って、コムソモーリスカヤ駅の「地下宮殿」とも言われるコンコースの素晴らしい装飾を自由時間に観に行ったのですが(なるほど、地下鉄構内はナチスドイツ侵攻に際して市民が避難し、またシェルターと言われるだけあって、深く広いです。)、電車の中で「日本の方ですか?私日本語習っています。」と目をもうもうとさせて若者に声を掛けられました。
 意外にも、日本文化というのは、多少の誤解はあっても関心は持たれているのですが、我々がロシアに対してどれだけの認識があるでしょうか。私自身は全くわかっていませんでした。

 仮に、75年の共産主義の時代がないとしたら、850年の歴史を誇るモスクワは、我々にもっと身近で、他のどのヨーロッパの国々の首都にも負けることがない、とびきりのお洒落で美しい都だったのではないか、ちょっとそんな気がします。
                          ロシア編つづく・・・
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【ロシア特別編8 モスクワのエンターテーメント】
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 数日間滞在しただけで、この国の歴史や現状の全てがわかるはずもありませんが、雰囲気といったものは漠然とわかります。ロシアは日本の立場からして後進国ではないし、歴史の経緯や地勢学的にその国としては、選択の余地がなかった事態もあったろうと推察します。何よりも国民は自国に誇りを持ち、仮に自国を愛せなくとも愛そうとする思いはあるはずです。

 しかし、はっきりと我々日本人にもロシアがすごいと言えるのは、いわゆる芸術の部分。文豪もいますが、ボリショイ劇場のバレエとボリショイサーカスは、多分世界一だという認識を誰もが持っています。どちらも、夜7時以降の開演で大人の遊びでもあります。


 ところで、確かにバレエ「白鳥の湖」は素晴らしいです。近々に新築されるいよいよボロボロのボリショイ劇場は、いわゆるオペラハウスで、3Fの桟敷席からは身を乗り出しても、半分しか舞台が見えません。しかし、はっきりしているのは、その美しさ、特に手足の長さや跳躍といったものは、基本的に日本人が真似しようもないものです。

 ただしかし、私が感動したのは、それが芸術でなく、まさに文化として生活の中にあるということです。誰でも知っている単純なストーリーで少しお洒落をしていけば、多分江戸っ子の歌舞伎に該当する一大エンターテーメントとして誰でも楽しめます。「ブラボー!!」は、「音羽屋!!」や「成駒屋!!」に近いものがあります。特に、次から次へと繰り出される踊りは、いわば寄席でもあり、「芸術である」と日本の歌舞伎になってしまわない大衆性があります。私も、おそろしく美しいプリマドンナにサインを貰いましたが、裾野が広い大衆文化の頂点にあるスターなのだと思いました。やはり、すごい!!


 一方、ボリショイサーカスと思って行ったサーカスはいけません。これでは巨人軍の3軍、「ボリショイこどもサーカス」です。定席は寄席で、1軍は海外遠征に出ているのではないかと推察されます。出てくるのは子供ばかり。

 二人以上の空中ブランコもなければ、出てくる動物はチンパンジーと犬だけ。しかもこの犬の芸は、オペラにあわせて「アォーン」と吠えるという近所迷惑な町内に一匹はいそうな奴で、珍しくもなんともありません。

 ジャグラーも失敗しても度々挑戦し、できたらガッツポーズ。客席に拍手を強要。ピエロもともかく素人を連れ出してウケをねらう。ん〜これはひどい。もちろんこれで大衆は楽しんでいるわけですが・・・。どうも我々が観たサーカスは本物ではないように思います。

                          ロシア編つづく・・・
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2003年9月7日(日)
  【ロシア特別編9 建都300年サンクト・ペテルブルグの夕焼け】
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 私はロンドンやパリやイタリアの都市を訪ねたことがないので、実際のところよくわかりませんが、モスクワ市から飛行機で2時間弱。おそらくそれに匹敵するほど、これほど美しい都であるとは知りませんでした。その名は、サンクト・ペテルブルグ。

 今年が建都300年の年です。ロマノフ王朝時代、ピョートル大帝が都をこの地に移してから、約100年間、都として栄え、18〜19世紀のヨーロッパの風景が街の至るところに残っています。どこを切り取っても、絵葉書のような街の姿であるという点では、ストックホルムよりもさらに美しい都かもしれません。


 もちろん、この地が1917年の社会主義ソヴィエト政権誕生に繋がった革命の発祥の地であり、時にはレニングラードと名を変え、ナチス・ドイツ軍と900日間に及ぶ攻防戦(死者60万人)を繰り広げてきた、ロシアの歴史の中心地でありました。

 そして、ご案内のとおり、廊下の全長27km、300万点のコレクションを収める「エルミタージュ美術館」がある街です。ともかく、歴史的建造物で出来ているような街で、戦争の惨禍の中で、よくもこれだけの物が残っていた、歴史の僥倖であると思います。

 少なくとも、今日サンクト・ペテルブルグに入り、エルミタージュ美術館を訪ねたことは、観光の側面も強いのかもしれませんが、ただ、おそらく、「ソ連」の持つ独特のイメージを払拭するには、こういったロシアという国の歴史に圧倒されることが一番の処方箋であると思います。「世界観」が変わります。
 と同時に、日本という国がおよそ日本的なものを失うように失うように進んでいくことに危惧の念を持たざるを得ません。

 しかし、エルミタージュ美術館を巡り、荘厳な王朝の様式美やモネに代表される印象派、アンリ・ルソーの絵に感動を覚えながらも、実はそれは、フランス的なものであったり、イタリア的なものであったりして、優れてロシア的なものかどうかわかりません。ともかくヨーロッパを模したという感じがします。

 むしろ、中国や台湾が「故宮博物館」を言うなら、そのような独自の歴史文化は、世界に評価されながら日本こそ追求できるものの気がします。


 午後8時40分、白夜も終わりかけのフィンランド湾に夕日が沈む美しさは、多分生涯忘れられないと思います。もちろん、「例のマンション」群に囲まれたホテルにて。
                          ロシア編つづく・・・
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2003年9月8日(月)【ロシア特別編10 ヨーロッパの辺境で】
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 今日もまた、サンクト・ペテルブルグの夕焼けは、街を黄金に染め、教会の塔は金色に夕日を照り返し、十字架が輝いています。
 「北のベニス」と言われるほど運河の多い美しい古都で、もう二度と夕日を見ることはないかもしれません。

 ああ、それにしても、阪神タイガースはひょっとして優勝したんじゃあないかしら?9月定例県議会も気になるし、熊代代議士は総裁選挙、どうされただろう?逢沢代議士のポスターもずいぶん貼られたことだろうなあ・・・。いよいよ明日帰国です。

 
 午前中は、お隣のプーシキン市にある「エカテリーナ宮殿」を観光で訪ねました。そもそもこの地は、貴族の避暑地であるということですが、この宮殿も非常に豪華な造りで、市民革命のエネルギーが湧き上がるに十分なものです。
 高杉晋作なら、こういうものをぶち壊してみたいと思うはずです。

 ただ、不思議なことに権力が集中しているような状態ほど芸術が栄えたり、また、日本の天皇制と封建制度の二重構造が、諸外国に見られる極端なまでの王室や権力者の暴走に至らなかった要因ではないかなぁ、と思えます。
  特にロシアの場合は、ヨーロッパからすれば辺境の地であるとも思え、いわゆるヨーロッパ的なものに、ある意味かぶれたところがないではなく、独自性というとむしろコーカサスの方の文化ではないかという気すらします。

 いずれにせよ、エカテリーナ宮殿の「琥珀の間」は、外国人(アメリカ、ドイツ)で押すな押すなでしたが、私の感性の中では帝国主義の権化のような宮殿というのは、日本の城に比べても、搾取の度合いが、決して気持ちのよいものではありません。


 ところで、今日9月8日は、62年前に、ファシスト・ドイツが、サンクト・ペテルブルグ、当時は、レニングラードの包囲を開始した日です。それからの4年足らずで、60万人の市民が殺されたと言います。

 第二次世界大戦や対ドイツの勝利のモニュメントは、レーニン像と同じくらいに多いのですが、そもそもこうしたヨーロッパがらみの歴史が、世界史そのものだと思います。

 一方、例えば、前述のエカテリーナ宮殿でも、ファシスト・ドイツは、琥珀をはじめ収奪をしていますが、現ドイツ政府が、復旧に大きく手助けをしています。

 こういったところが、ファシスト・ドイツ、ナチス・ドイツと今のドイツを区別して表現する精神的概念になっています。

 要は、そもそも、ヨーロッパは、結局、お互いに、やったやられたの歴史で、王宮の婚姻も国益に適うかで行われていた、ある意味、日本の戦国時代のスケールを超巨大化、長期化したものなのだ、と考えるべきなのでしょう。

 それに、中国やイスラムもからんで、月並な言い方をすれば、いつでも一触即発である、こういった感覚がわからないと、かなりトンチンカンなことになるなぁ、という気がします。
 わかって、我々も、国益を言うべきです。島国日本で、世界平和を言ってみても、世界に通じない、日本の基準で、世界は、動いていないのですから。


 そしてあるいは、ヨーロッパの辺境にあって、頑なに自国を守るために共産主義は先鋭化した、偽りの美の帝国を破壊して。これもひとつの時代の選択だったのかもしれません。
 はっきりしているのは、狂っていたわけではない、そう思います。


 少なくとも、北方領土を語るために、モスクワとサンクト・ペテルブルグぐらいは訪ねる必要がある、そうでないと相手である世界の中のロシアを少しも語ることはできないのではないかと実感します。
 少なくとも、イメージは、変わります。

 もちろん、北方領土は返して貰わなくてはいけませんし、終戦間際のあるいは、終戦後の蛮行を決して赦すことはできませんが。

                          ロシア編つづく・・・
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【ロシア特別編11 『バラの学校』】
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 ロシアからのFAXでの原稿送信はこれが最後になります。まずもって愛妻に心から感謝したいと思います。まさか特別編が11までいくとは思っておりませなんだ。このペースでは日本にいるより多いです。
 う〜ん、ここまで無茶とは。


 本日午後にはサンクトペテルブルグの北西部の『バラの学校』を訪問しました。正確には、サンクトペテルブルグ市立第83学校で、やはり周辺をマンション群に囲まれた中庭のような形で学校が建っています。

 外観はお世辞にもきれいとは言えませんが、中はきれいです。いわゆる総合的な学習の時間のような形(1週間に2時間。その他、遊びとして、カラオケやコーラス、折り紙など。)で、日本語教育がなされているわけですが、これは、ロシアの国策で、モデル指定校になったとかいうわけではありません。

 先の校長の日本語ができる男性の友人が亡くなって、先の校長が、日本語を勉強され、学校にも、日本語教育を入れられたということで・・、どうも恋物語?に由来するような・・・・??


 この学校では、1993年8月31日から日本語を正式に学習課目として取り入れており、言語はもちろん、日本の歴史や文化も学んでいます。
 例えば、国際日本語コンクールや世界子ども愛樹祭コンクール(福岡県矢部町)でも優秀な成績を修めています。

 サンクトペテルブルグ市が、大阪市と姉妹都市であったり、また、青山学院大学の学生とも、なにがしかの連携があるようでもあり、実際に日本人も度々訪ねているようです。


 いずれにせよ、ロシアでは随一の日本語教育が行われている学校で、子供達も大きく外さない、しかし美しいイメージを日本に対して持っているようです。ありがたいことです。
 子供達の笑顔を見ながら、我が子の時代には、しっかりスクラムが組めるような気がしました。

 これは、ロシア人が概して日本人に対して悪いイメージを持っていないことの象徴のようでもあり、多分、いずれ岡山が東京で会うことになるであろうデニスを含めて、ロシアは、中国よりも遥かにつきあい易いという印象までも持ちました。

 ちなみに、27歳のデニスは、日本に来る直前でバイトで通訳をしていました。実は、ミサイル防衛に関して研究しているため、かなり手を抜き、実にいい加減な仕事っぷりでしたが、非常に切れるロシア青年です。

 近々に日本の政策大学院大学に来るということで、必ず岡山に招きますので、請うご期待。実に、ひげがあやしい男です。


 一方、特に、北朝鮮ルートでもあったのか、韓国の財閥がかなり進出しているように感じましたが、環境問題(5種分別すらできていない)、自動車(ボロボロ)、住宅(一軒家がない)等、いくらでも需要が発生する国であり、北方領土もさることながら、日露平和友好条約をとりあえず早く結んで、対露は、対米同様にパートナーにまでなるぐらいに力を入れていけば良いのではないか、そのように強く思います。

 もっとも、橋本ーエリツィンで、良い方向に行きかけたのを某議員の○○ハウスで、ロシア交流の国家予算も棚上げになったわけです。
 そのことは、文部科学省所管で、森喜朗元総理を会長とする今回のプログラムを主催した「世界青少年交流協会」の財政にも、大きく響いているわけで、これで、様々なことが、数年は、遅れたでしょう。

 私達は、ロシアを知らないだけなのです。もちろん、総合商社は、地の果てまでも、どんどん行かれていますが。


 正直に書いて、県議会議員の立場で、対露に関して、今何ができるのかと言われたら、たちまち答えは出ません。即効性はないが、持続性がある大きな刺激です。
 あるいは、ロシアやサンクト・ペテルブルグを走っていたトローリーバスや路面電車をふと思い出したりすることがまた財産でもあります。

 ただ、今回「世界青少年交流協会」のメンバーとして参加させて頂いたご縁を大切にして、何か岡山とロシアを結びつけたい、そのように強く思います。それは、ひょっとすると、このサンクト・ペテルブルグに、もう一度来たい!!というのが本音かもしれませんが。


 あぁ、真夜中の0時に、この街を流れるネバ川の「はね橋」が上がるのと夜景を見に行く、午前2時までのツアーがあります。これからそれに、のこのこ出掛けます。

 白夜の季節は、とっくに終わりましたが、建都300年のこの街は、この街出身のプーチン大統領の批判されるほどの肩入れで、すっかりお色直しをして、夜には、様々な名所が、ライトアップされ、美しく染まっているのです。

 明日は、ロシアを離れます。
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9月9日なし
 
2003年9月10日(水)【中心市街地にて】
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 恥ずかしながら帰って参りました。
 本日、午後4時前に岡山に戻りましたが、どうにもこうにも、時差ぼけです。ロシアなら今は、午後7時。
 今回は、世界青少年交流協会の理事である議長「命令」ということで、「喜んで許可する」ということではありましたが、立ち会い出産で、立ち会うために、委員会を欠席して以来の、本会議初日という、重要な議会行事の欠席となりました。

 世界のカエルの像を集めておられる議長には、本当に可愛がって頂いており(なのに、お土産は、かなりのミニがえる)、いやしくも議長がどうのこうのというよりも、本当は、かなり好き好んで派遣されたもので、本会議欠席については、もうただただ皆様に心からお詫びを申し上げます。

 ご案内の通り、昨日、9月定例会開会。今日は休会ですが、昨日初日に、既に知事の提案説明が読み上げられています。初日は、原稿も配布され、知事が、小一時間読み上げられるだけなので、大きな支障はありませんが、そうは言っても、かなり引っかかっています。


 また、出国前に、一応通告のようなことをしているのですが、今回は、かねてから因縁の「岡山市と岡山県の関係」という、寝た子を起こすような、あるいは、岡山市当局からは、待ちに待ったような質問を繰り出すことを考えているため、調整がどうしても必要で、そこに大きな焦りを感じています。


 特に、出国中の驚くニュースが2つ。ひとつは、今議会から、一般質問まで全部、CATV中継されるようになったこと。

 そのこともあってか、一般質問者が、23人と過去最高を記録しそうで、その中には、自民党一期議員の多くも登壇予定で、実に良いことです。
  

 さらに、ひとつは、中央南小学校「跡」地の利用について、内山下地区、表町商店街等から、「病院として利用すべきである」という、要望書が、市に提出されたこと。

 先の6月定例会で、「私立小学校誘致」という地元要望を市議会は、採択。全く、別の提案です。私自身は、対案の提出があることを予想はしておりましたし、全く批判するものではありませんが、正直に書いて、地域の混乱は、避けられない情勢になってきました。
 いずれにせよ、市議会に、かなり重い判断が迫られます。

 あるいは、第三の案というのも出てくるかもしれません。


 総裁選がらみで、自民党から投票用紙が送られてきました。地方議員としては、まだまだ態度を決めかねています。

 ただ、様々な流れから、小泉支持にあるのであろうと思います。もちろん、それをどんどんと積極的に打ち出したいけれど、そういう踏ん切りがつきません。かといって、誰を指示するのか・・・・・。
 そう言えば、前回の総裁選では、佐賀に行きました。

 野中議員の引退表明なども、正直ピンときません。

 1週間の間に、あまり進んでいませんでした。
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2003年9月11日(木)【一般質問は、16日(火)6番目です。】
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 本日は、代表質問初日。自民党及び民主党。行財政改革にいては、地方振興局の統廃合と職員給与削減が論点に。


 地方振興局については、基本的には、削減の方向に動いていると思います。ただ、県北の首長さんが、不要論を展開しておられますが、おそらく、総論廃止賛成でも、各論になると難しいのではないか、と個人的には思います。

 全国的には、名称が違えども、地方振興局のようなものをつくって行こうという動きがないではないし、広域合併がなされれば、振興局があるところが、拠点にはなり易いでしょう。


 実は、振興局は、存在自体よりも、機能不全が問題なのではないかな、と最近私は思うようになりました。
 あまり言われていないことですが、先の知事が、地方振興局を導入した本来の意図は、監督のための出先機関ではなく、市町村の側に立って、県庁本庁に楯突くような振興局の登場が、県全体を活性化させる、という発想だったそうです。

 そういう、中央に反旗を翻す地方振興局長の登場を望んでいたというわけですが、現在は、事実上執行部であり、超出世コースです。

 逆に言うと、中核市においては、確かに、屋上屋を重ねる組織になりかねず、しかし、一方では、地方分権を進める砦にもなりうる、そこらへんをきちんと分けて議論すべきであると思います。

 少なくとも、地方分権一括法を持ち出すまでもなく、選挙を経た首長を振興局長が、「指導」できる立場にはありません。そういう感情的なことも背景にあるように思います。
 基本的には、財政面からだけ論じられる話ではありません。


 また、教員もそうなのですが、人員削減は、今のシステムでは、その分だけ、国からの地方交付税が削減されるので、歳入減に繋がり、むしろ、人事院勧告を超える給与削減をという話に進んで行くのだと思われます。

 ただし、個人的には、選挙費用捻出を思うと、歳費のさらなる削減は、ちょっと厳しいのですが、議員定数自体の削減は、どんどんやるべきだと思います。
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 さて、来週からの一般質問の日程が決まりました。私は、初日16日(火)の6番目。非常に時間が読み難いのですが、かなり余裕をもって、午後2時に起こし頂ければ、確実に傍聴して頂けると思います。

 なお、お伝えいたしておりますように、今回より、一般質問もCATV中継が入ります。

 選挙前の2月定例会と同じ23人という大量登壇であり、予備日が、使われ、4日間の論戦に。内容は分かりませんが、現象自体は、非常に良いことだと思います。

 うち、自民党だけで、19人。自民党1期が、8人中6人、2期が、7人中6人と、かなり良い感じになってきました。

 特に、岡山市(1区、2区)選出の自民党議員が、過去4年間は、ほとんど私一人の登壇だったのが、今回は4人と、頼もしい限りです。

 なお、今回様々なアドバイスを頂戴したにも関わらず、時間がタイトで、具体的に壇上へ運べなかった事案が幾つかありますことを心からお詫び申し上げます。12月定例会には、必ず。

 今回は、今の段階で、良い答弁が出そうにない、という項目が非常に多いです。特に、2は、壊滅かも。



   質問項目      自 民 党        佐藤議員

1.新産業・雇用創出について           [知    事]

 (1)数値目標             (商労)
 (2)建設産業への支援策    土木協力(商労)
 (3)学生ベンチャーへの支援      (商労)
 (4)県営産業団地の早期分譲      (商労)

2.岡山市との関係について

 (1)乳幼児医療費公費負担補助制度   (保福)[知    事]
 (2)学童地域支援事業         (保福)[保健福祉部長]
 (3)合併処理浄化槽への補助      (生環)[生活環境部長]
 (4)県建設事業費市町村負担金徴収条例 (土木)[知    事]
   ア 基本理念
   イ 負担率等
 (5)都市再生緊急整備地域       (土木)[知    事]

3.治安・防災について

 (1)「ハント族」「期待族」対策    (警察)[ 警察本部長 ]
 (2)消・警連携体制          (警察)[ 警察本部長 ]
 (3)自衛隊との連携          (総務)[知    事]
 (4)情報管理             (総務)[知    事]
 (5)地域防災活動           (総務)[知    事]


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2003年9月12日(金)【静岡夏季国体へ】
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 本日は、代表質問2日目公明党。公明党や共産党の凄いところは、市議会の質問と県議会の質問がきちんとリンクしていたり、党の方針に沿っていたりすることです。
 保守系の場合は、このあたり、ややバラバラです。


 乳幼児医療費公費負担補助制度は、総論として、6月の市議会の公明党の代表質問を受けた形の公明党代表質問でしたが、16日には、一般質問で、まともに岡山市の問題として、私が取上げます。

 市議会でも、共産党、公明党、保守系それぞれに議論されているようですが、意外に県議会では、党を超える事がありません。
 問題が問題だけに、敢えて重複させ、自民党側からも出してみます。

 今後は、岡山市議会の動きをかなり意識して、うまくリンクさせる方策を模索していきます。


 さて、これより、静岡県沼津市に行きます。静岡国体の夏季大会の開会式に出席ということで、立場は、行政改革・国体等特別委員会委員長としての公務です。
 室内ですから、台風は関係ありません。

 秋季国体もありますので、もう1回は、静岡県に行く必要があります。ただ、のぞみが止まらない分、意外に遠い感じです。

 明朝午前7時前には、宿出発、かなり離れた開会式場へ。
 またまた強行スケジュールとなってしまいましたが、こうして時差ぼけは、解消されていくのかも。

 明日夜の帰岡になります。
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2003年9月13日(土)
   【「NEW!!わかふじ国体」 ウォーターボーイズ&ガールズ】
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 本日は、午前7時前に、沼津の宿舎を出て、第58回国民体育大会「NEW!!わかふじ国体」夏季大会の開会式出席のため、富士市の静岡県営富士水泳場に。

 残念ながら、富士山の麓にあるはずが、突然の雨が降ったりで、富士山が見えず。これは非常に惜しかったです。


 昨夜11時前に着いたため、わかっていなかったのですが、17年「晴れの国おかやま国体」の開会式の総合プロデューサーである高畑勲さんも、ご一緒で、在来線とシャトルバスで移動。

 高畑さんといえば、私にとっては、附中の大先輩。スタジオジブリで、近年では、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』や『火垂るの墓』で、お馴染みですが、我々の世代では、なんといっても、『パンダこパンダ』!!
 一見、非常に大人しい感じの方なのですが、そこがまた、職人、プロなのですね!!


 岡山県からは、選手激励はもとより、もはや、17年のための実務的な職員の方の部隊が、十人近く入り、運営そのものについての視察。かなり尻に火がついている感じです。

 選手は選手で、もちろん頑張っておられますが、大会の運営に当たる人間も、いわば、このために、数年を賭けるわけですから、目つきが違います。


 敢えて言えば、地域ナショナリズムの発露という内向きの点も、あるのですが、県外から多くの有力者が来るわけですから、国体のおもてなしで、へびれば、全国への恥さらしになりかねません。

 燃えない気質の岡山県民が、ここで一発燃えないと、岡山は、なんなら?ということになります。国体は、ただの競技大会ではありません。成績もさることながら、まさに、開催地の面子が、かかっています。
 敢えて言えば、県を挙げてする、これ以上の大事はありません。


 少なくとも、政令指定都市を見越した静岡市と清水市の合併による静岡市の誕生は、国体の年の目玉でしたし、来年の浜名湖花博や、06年の新空港開港、ねんりんぴっくなど、要は、こうした地域の「勢い」を誇示するのが、国体です。

 もちろん、選手が主役ですが、開催地そのものが、また主役なのです。選手に、「頑張れ」と、言ったら、「お前こそ、頑張れや」と、山田花子に言われるわけです。

 また、例えば、駅のバリアフリー化を通した福祉の面や、レクレーション施設、文化施設の充実度も、容易に見て取れる怖さもあります。

 17年には、ともかく195万県民の総力を挙げる必要があります。岡山県民一人残らず、来県者に、岡山県の素晴らしさを熱く語れないといけません。
 国体というのは、そういうものなのだ!

 だいたい、我々のように、出掛けていって、○○県はどうだった、と言って回る連中が、また大勢いるわけです。


 私も、立場は、行政改革・国体等特別委員会委員長ですが、「正規視察員」。もはや、気分は、敵情視察か、プロデューサー?

 あまりかわいくない大会キャラの富士山をモチーフにした「ふじっぴー」を見ながら、落書きも消してくれる「ももっち」の方が、遥かにかわいいな(勝った!!)、それにしても、2年後、児島のプールで、あのかわいい「ももっち」が、開会式で飛び跳ねていたら、感動で、泣くかもしれんなぁ・・・と思っただけで、もう、うるうる。

 そして、岡山県の入場行進になると大喜び。岡山県のジャージは、全国的にも良いセンスです。
 あぁ、2年後が、本当に楽しみです。


 極めて厳重な警備のもと、秋篠宮・同妃(紀子様)殿下が、お見栄になり(秋季大会開会式は、天皇皇后両陛下)、盛大に開会されましたが、気になるのは、選手入場行進前の式典前演技。

 なんと、「ウォーター・ボーイズ」登場!!どこかに、竹中直人がいるのか?と思いました。

 おやおやと思うところも多かったのですが、他県の事ですから、詳細は記しませんが、さっそく、職員の方は、高畑さんとミーティング。もはや、「岡山は、これに勝とうぜ!!」というムード。

 今回は、スクリーンの富士山に頼るところが大きかったのですが、なにしろ、こっちは、「ももっち」、桃太郎です!!日本一では、同じですがな。
 自慢ではありませんが、静岡県は、人口約379万人、岡山県の倍です。
 当然、児島の水泳競技場のキャパは、静岡よりぐっと少なく、800人で、あとは仮設。規模から言ったら勝てませんが、いやいや、岡山県は、やれるはずです。


 実は、岡山県の発案なのですが、先を越されて来年の国体から採用されるのが、夏季国体の開会式の金曜日夕刻開催。

 この意味が良く分からなかったのですが、開会式で、私の目の前で、3人が倒れ、1人が担架で運ばれるのを見て、早朝からの練習に、2時間の開会行事で、すっかり体を冷やしてしまわないようにという選手への配慮である事を実感しました。

 秋季大会も、5000人規模に縮小されますが、経費面もさることながら、47都道府県の入場行進は、それだけで、1時間かかるのです。


 10月25日(土)には、秋季大会、11月8日(土)には、全国障害者スポーツ大会の開会式。メイン会場は、袋井市のエコパスタジアムになります。
 総選挙の兼ね合いにもよるのですが、委員長として、静岡県には、また行かねばなりません。

 かなり意識して、商店街や駅前の様子も見ていますが、ともかく人手が要るのと、うまく便乗すべきだな、というのを実感します。

 加えて、岡山の、特に、桃太郎スタジアムへの交通アクセスは、国体関係車両以外通行禁止といった交通規制でもかけないと、致命的欠陥になると言わざるを得ません。
 53号線を少し拡幅して、交差点改良したぐらいでは、済まないでしょう。


 ところで、常任委員会では、国体の所管は、文教委員会。17年本番の年には、目上の議員が委員長になられるでしょうから、来年、汗をかこうかしら・・・。
 17年度の議長には、先輩議員方は、誰もがなられたいと思います。式典で、挨拶がありますから、これほどの名誉はありません。


 なお、選書の健闘ぶりは、下記に速報があります!
ttp://www.pref.shizuoka.jp/seibun/sb-06/


 ところで、清水市の「エスパルスドリームプラザ」というとろに立ち寄ったのですが、ttp://www.dream-plaza.co.jp/これまた凄いところです。「ちびまる子ちゃん」も、います。
 国体選手達も寄っていました。

 太平洋の明るさや勢いがあるショッピングモール(シネコンあり)で、子供連れで、溢れかえっていました。今再び、与島にあんな風景が、蘇らないでしょうか。

 少なくとも、国体関係者が、遊べる場所が、しっかりと国体対応でないといけませんが、地元の人間が楽しく遊べないと、他所から来てもおもしろくはないですね。


 ともあれ、17年国体は、どういう形であれ、主体的に参加しないと損ですよ!!
感動の思い出は、一生ものです。国体というのは、そういうスケールのものなのだ!!

 それだけは、はっきりと言えます。
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2003年9月15日(月・祝・敬老の日)
                【中心市街地の活性化・一ノ瀬案】
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 本日は、敬老の日。それにまつわる行事もありましたが、基本的に人間関係は、「長幼の序」が全てだと私は思っています。
 そういう意味では、この日があるということ自体、反省の日にしたいと思います。

 私は、いかなる立場、いかなる状況であれ、一日でも早く生まれた人間を「立てる」ことが、日本という国の良き伝統であると理解しています。要は、謙虚さとか礼節が、日本の基本なのですから、目上の人間は、敬うのが当然である、と、思います。
 ここを欠いたら、世の中は、なり立たないと思います。

 もちろん、意見は堂々と言うべきですし、立場は様々ですが、例えば、その時の言葉遣いがどうであるのか、馴れ馴れしく岡山弁を目上の方に使うということ自体が、私のルールの中には、一切ないのですが、そこが人間の品性の問題だと思います。

 少なくとも、私は、口には出しませんが、それで人間を見ています。逆に言えば、それだけです。

 ある意味、職員の方は、私より目上の方ばかりですから、そのあたりは、常に気にするところですし、議員関係でも、期数に関係なく、目上なら「先生」、私より年齢が下なら(3期で私より年下の議員は、おられませんが)「さん」で、呼ぶようにしています。
 ただ、別の基準を持っている人も多いようです。

 いずれにせよ、私には、若いレポーターがする、「おじいちゃん」「お ばあちゃん」と気易く呼ぶ高齢の方へのインタビューの中に、実に不愉快なものがあります。いずれ行く道なのに・・・・・。
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  さて、県内では、大原町農協や日生町で事件が起きていますが、岡山市の公共工事の分離発注にまつわる不正事件も、あまり、小さな事件ではないかもしれません。
 どこまで飛び火(芋蔓式に発覚)していくのか、注目です。


 ところで、その昔、といっても、8年前、「What’s New」という雑誌を仲間と発行しておりましたが、これは今から思っても、奇跡のような本です。せいぜい60ページのコピーの寄せ集めのような安っぽい作りでしたが、よく、あれだけの人の文章をまとめて、作ることができたと思います。
 結局、8号まで出たと思います。

 印刷費・紙代等は、私と友人で自腹を切りながら、友人・知人に、無料で原稿執筆をして頂き、とある会で、格安で印刷してもらって、1000部ほどを市内の公民館を中心に、無料で撒いておりました。
 原稿回収、製本、配布等、全部内輪でやっておりました。その名も、「岡山未来フォーラム」!!

 「こころ」の読者の方の中には、関係者の方も多いかも?
 敢えて言えば、このネットの繋がりは、「岡山未来フォーラム」が、やりたかったことそのまんまです。

 内容は、あらゆるジャンルに及びましたが、政治色・宗教色は一切なく、基本的には、「街づくり」がテーマで、そう言えば、NHKに行った時に、その本を今の妻に渡したのが、およそ10年ぶりの出会いで・・ゴホン、ま、そんなことはどうでも良いや。

 つまり、そういう本があったわけです。


 その執筆者の中に、一ノ瀬和也なる人物がいて、なぜか、彼には、何通かファンレターも来たことがありましたが、なかなかの論客で、久方ぶりに、彼が発言したいとのことでありますので、まんざら知らぬ仲じゃなし、その機会を与えて差し上げようと考えるわけです。

 今回彼が、発言したいのは、平成17年以降の中央南小学校「跡」地の件のようです。以下は、一ノ瀬和也君の意見です。

 なお、現段階での私のコメントは、控えます。

 これは、一ノ瀬君の意見です。

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 ある地区の「私立小学校誘致」の陳情が、6月市議会で採択。にもかかわらず、別の地区から、「病院誘致」ということで、この9月定例会で陳情が出され、市長は、「地元でよく相談すべき」と、態度を鮮明にしていない。

 もともとは、1期目の市長は、公立小学校存続を公約に、地域から支援を取り付け、当選。その後、教育委員会から、統廃合の方針が、いきなり発表され、地域は、大混乱。
 地元は、いまだに迷走しているが、ただ、このことで、市長や教育長を責めたところで埒はあかない。


 残念ながら、今の状況が続けば、旧出石小学校、旧内山下小学校同様に、いやそれより遥かに悪い状況で、暫定使用の名のもとに、結局は、都心の超一等地に、ペンペン草が、生えざるをえない。

 端的には、地元の合意は、極めて難しく、ゆえに、2つの全く異なる陳情が出たのだから、話し合いのできる状態には無いのではないか。このあたり、旧出石の状況とは、全く異なる。


 ちなみに、佐藤県議は、かねてより、「病院と小学校」の複合施設という、いわば折衷説であり、私立小学校あるいは病院単独の誘致ということは、言ってきていない。

 ただし、現実問題、学校と病院の複合施設には無理があり、佐藤折衷説は、彼の苦しい立場が、それを言わせている優柔不断なものではないかという批判もある。


 私は、「私立小学校誘致」「病院誘致」「複合施設」いずれの立場も取らない。

 ひとつには、2009年に予定されている「ザ・ハヤシバラ・シティー」の誕生である。当初、眉唾物と思われたこの大構想も、いわば、規制緩和で、制度的には、出来易くなった。

 まずこれができるのだという前提に立った場合、よほどの抜本的な街の造り替えがないと、岡山の中心市街地は、大きく、JR岡山駅側にシフトし、西口再開発、操車場跡地開発と相俟って、もう二度と、岡山市の中心は、表町には、戻ってこないかもしれない。

 商店街はじめ中心市街地が、壊滅的な打撃を受け、旧中心市街地は、スラム化現象すら起きてくるかもしれない。
 また、それは、せっかく整備したインフラの活用としては、もったいないと言わざるを得ない。


 私達が考えなくてはいけないのは、ひとり中央南小学校「跡」地をピンポイント的にどうするかという話ではない。
 むしろ、天満屋を中核として、中心市街地をいかに組み替えていくのか、そういった視点の中で、そのひとつとして、小学校「跡」地のことを考えないといけないのではないか。

 少なくとも、はっきりしているのは、公立小学校が私立小学校になる、あるいは、病院が建替えられることだけでは、中心市街地に人口が回帰する要因にはならない。
 もし、そうであるなら、この段階で、かくも人口減に苦しむことはない。


 私は、敢えて提言する。すなわち、「第三案」である。

 最終的には、中心市街地の交通の要衝である天満屋のバスターミナルを移転し、現在の川崎病院に移し、県庁通りは、完全な歩行者専用道路にする。願わくば、周辺のバスターミナルは、統合整理。
 路面電車清輝橋線は、大雲時から、京橋で、東山線と繋ぎ、環状化。中山下、表町は、関係車両以外、車は入れないが、路面電車が繋ぐ。

 加えて、現在の天満屋バスターミナルは、キャナルシティーばりのショッピングモールとし、緑で囲まれた公園を中央に置く。もちろん、ここは、有事の避難場所になる。

 そして、中央南小学校の校門から、都市計画通り、東西道を走らせ、商店街を横切らせて、小学校の土地を分断。
 道路を挟んで、北半分に、川崎病院を移転。南半分に、中央ふれあいセンターといったコミュニティー施設を建築、小学校ではないが、生涯学習施設を設ける。

 こういった計画の第一段階として、小学校敷地を分断。川崎病院移転と、ふれあいセンター建築を同時に進める。


 こうした全部を組み替える構想のもとに、街を動かさないと、中心市街地の活性化、要は、街の魅力を高め、定住人口が増加することにならないのではないか。

 少なくとも、ザ・ハヤシバラ・シティーの独り勝ちになるのではなく、回遊性を持たせるためにも、天満屋を核とした中心市街地の活性化を考えるべきである。

 こういった流れから、佐藤議員の言う、駅前商店街ー天神町ー上之町〜紙屋町ー新西大寺町ーイトーヨーカドーーザ・ハヤシバラ・シティーという「商店街大回廊」に繋がるのではないだろうか。
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2003年9月16日(火)【「財政力に応じた」「役割分担」】
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 18年ぶりの阪神タイガースの優勝、誠におめでとうございます。倉敷マスカット球場での秋季キャンプが、実に楽しみです。

 はっぴを着られた、知事も大喜びで、県庁に懸垂幕が、掛かりました。今日の本会議の一般質問でも、まずお祝いの言葉から。


 なお、くどいようですが、私は、30年来の横浜ベイスターズファンです。ベイスターズは、影のMVP。タイガースファン各位には、我々への感謝の気持ちをもって頂けるものと信じて、お慶びを申し上げます。

 20日、午後6時からは、表町を祝賀パレードします。

 それにしても、男・星野監督は、格好良いです。


 さて、本日より、一般質問初日。18回目の登壇。傍聴にお越し頂いた皆様、CATVで、ご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 しかし、結果は、ご覧頂いた通りです。予想通り、壊滅。

 「岡山市との関係について」と称して、(1)乳幼児医療費公費負担補助制度(2)学童地域支援事業(3)合併処理浄化槽への補助(4)県建設事業費市町村負担金徴収条例 
について、伺いましたが、ことごとく、「財政力に応じた」「役割分担」「ご理解頂きたい」の連発。
 うーーん、中核市に、とても冷たい岡山県。

 検討の一言も無かったのですが、さて、岡山市議会では、どういう反応が、出てくるでしょうか。ともかく、石は、投げ込みました。


 思わず、「今回からTV中継も入り、ここで引き下がるわけにも行かないので」「この質問で、政策転換するとは思えないが」「納得しない」と、イタチの最後っ屁のような再登壇。
 2期目は、少しずつ好戦的な本領が見え隠れ?

 マスコミの方が、「あそこのところ、明日取上げますから」と言われましたが、どこのことやら?
 もう好きに書いてくれい。


 一般質問戦は、あと3日。早くも重複が出始め、長くなりそうですが、意外に、盛り上がらないかもしれません。

 ただ、議論の一方で、初登壇の自民党一期生の技量を冷徹に見ている、そんな議会かもしれません。
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2003年9月17日(水)【特別委一日追加!】
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 本日は、一般質問2日目。昨日のような大爆笑巨編もなく、たんたんと進みました。

 ところで、中四国州について様々なところで、主張される知事ですが、本会議の質問となると、マッチポンプのような肩透かしが、非常に多いです。正直に書いて真意というより、本気度が、わかりません。夢なのか、目標なのか・・・?


 一方で、行政改革・国体等特別委員会の動きとして、誠に異例のことですが、10月に、委員会開催が、一日、追加されることになりそうです。

 これは、非常に画期的なことだと思います。それだけ、議論する内容があるので、当然と言えば当然ですが、むしろ特別委の場合は、日程消化のための委員会になる傾向すらありますから、素晴らしいことだと思います。
 3ヶ月単位で決まる議会日程を動かすのは、本当に難しいことなのです。

 議会運営委員会の委員長が、委員であることのお力も大きく、第三次行財政改革大綱が示され、議会の全体協議会に諮られる前に、我が委員会の審議を尽くそうということです。

 9月定例会における私の委員長としての中間報告ということについては、意見が集約されるかどうか、不確定要素が大きく、22日の委員会の方向次第ですが、ともかく、一日でも、委員会開催日が増えたことは、この委員会の大きな成果ではないか、そのように思います。


 一方で、この6月の職員の方へのアンケートで、半数以上が、今年が、行財政改革大綱が示される年だということすら、知りませんでした。

 本日、知事は、あれこれと、言い訳をされましたが、自分の会社の社長が、リストラ計画を立てますよと、昨年度から言っていて、それを知らない社員が、どこの世界にいるのでしょうか?

 他ならぬ知事の責任が果たせていないのではないでしょうか。要するに、これでは、内部からの改革は見込めません。


 本日、これから最終の「のぞみ」で広島に。午後11時過ぎまであるのですね〜。

 明朝、通称「朝起き会」と言われる社団法人実践倫理宏正会広島地区(中国)大会に、出席して、午前10時までには、帰岡しようと思います。

 本日深夜、岡山を出て、午前6時前につく、バスを広島アリーナでお迎えするという、なんだかもう凄い話です。ちと、きつい。
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2003年9月18日(木)【政令指定都市は実現可能か?】
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 今朝の新聞によれば、岡山市の合併・政令指定都市化に向けて、岡山市長は、「対等合併も辞さず」と意欲を示され、逆に、任意協議会(県南政令市構想合併協議会)の玉野市の委員(玉野市長以外の市議と住民代表)は、委員長宛に、「岡山市ペースであることに」慎重な姿勢を求める意見書を提出された模様です。
   うーーん・・・・。

 本日の本会議一般質問3日では、岡山市の政令指定都市化賛成の立場から、この件に関する知事の姿勢を問う質問がありましたが、いうまでもなく、「推移を見守る」。

 確かに、知事が何か言われるタイミングではないと思います。
 県議会から、追い風を送るという時機も、逸しています。

 10月には、住民会議も開かれるようですが、必須条件の任意から法定協議会への移行の道は、かなり険しいような感じがします。ボタンの掛け違いが、延々と続いています。

 少なくとも、63万市と7万市の「対等」合併は、常識的には、なり難いところです。灘崎町、御津町もありますし・・・・・。


 それにしても、岡山市選出の県議会議員の中で、急に責任が、重くなったような気がします。


 昼には、自民党政務調査会。一般質問が4日になって、散漫になった感があり、今後こういった状態が続くとすれば、議員立法等の動きも必要である、との幹部の見解は、ごもっとも。
 2期議員で結集して、一本出したいところです。


 一方、行政改革国体等特別委員会委員長として、委員会の打合わせに、さらに県外調査の打合わせ。
 この県外調査なるものを成功させるかどうかは、委員長と議会事務局担当者の重大な責務です。
 方角だけ決めて、事務局丸投げという委員長もいるのですが、私の場合は、かなり細かいです。意外に、やはり、A型?

 何をもって成功かというと、これまた人それぞれで難しいのですが、調査の熱意に、温度差もあり、年齢幅は、50歳。個人調査のように詰め込むと、不評を買います。
 しかし、とことん意味のあるものにしたい、そう思うと、私自身はどこまでも行きたいのですが、まるで議会運営委員会のような、各党の代表の方が集う特別委員会だけに、いろんな事に気を遣っています。

 行く先は、全て私の一存で、行革先進県の三重県、岐阜県に加えて、愛知県と、わりと近いところにという計画ですが、グリーン車を使わず、通常の指定席にしようとして、上からのご要望があり、多分、グリーン車。

 私も、議員になって初めて、グリーン車に乗りましたが、そう言えば、これが佐藤でなければ、議員はグリーン車に乗っていそうな気もします。なんでかなぁ・・・・・。

 ただ、グリーン車というものが、実に楽であるのもまた事実。おそらく東京までだと、その差は、顕著でしょう。個人調査なら、絶対に乗りませんが。

 さらに、時間の関係で、昼食を車内で、駅弁にしようとしているのですが、どうなりますことやら。おやつに、赤福配るから〜ん。
 私は、「牛丼並つゆだく、卵と味噌汁」で、かなり良いのですが。


 2期の委員長同士で、そっちの委員会どうするんですか?という相談が行われています。しかし、たいへんです。
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2003年9月19日(金)【体罰について】
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 ついに犠牲者も出た阪神タイガース優勝騒動ですが、明日は、午後6時から、祝賀パレードが、表町商店街であります。私も、皆さんと喜びを共有したいと存じます。縁起物ですから。
 タイガースファンの皆様、表町で会いましょう。
 
 なお、ひつこいようですが、私は、ベイスターズファンだ、ってば。


 ある高校生から、学校給食の食器問題の問い合わせがありました。学食のプラスチック食器は、熱湯を入れたとき、人体に有害な環境ホルモンが発生するので、プラスチック食器から、陶磁器や木を材質とした食器に転換したい、どうしたら良いでしょうか、というものです。

 以前、普通教室にクーラーをという問題は、高校生による署名活動になってしまいましたが、食器問題につき、皆様、どのようなご認識をお持ちでしょうか?


 さて、本日は、一般質問最終日4日目。教師生活36年の議員の日教組の立場からでない質問には、限りない共感と限りない戸惑いを覚えました。

 ただ、暴力はもちろん、どうあれ、体罰はいけない、と私は思います。子供を大いに叱るべきだと思いますが、今の私は、体罰は、やはり、是認はできません。月並みな言い方をすれば、体の傷は、癒せることがあっても、心の傷は癒せないのですから。

 教師の思いがどうあれ、私は、ビンタは、懐かしくありません。いつまでも、あの数々のビンタには、愛情があったなぁ、ありがたいなぁ、とは思いません。納得しているものもありますが、未だに納得していないものがあります。

 それよりか、教師の許し難い「言葉」というものもあります。逆に、今でも、助けられる「言葉」もあります。どうあれ、「言葉」があります。否、「言葉」ですら・・・。いや、「言葉」だからこそ。

 ただ、「言葉」があるから人間なのだと言うものの、現場は、それではもはや済まないのでしょう。奇麗事では。今の教師には、身の危険もあるのでしょうから。

 確かに、その状況でのベストが何か、それは、外部から事後的にわからないかもしれません。要は、「信頼」の問題です。

 我が子は、もうすぐ3歳。これから、先生や学校といったものが、毎年毎年、どんどんとリアルなものになっていきます。楽しみでもあり、少し恐くもあります。


 本日は、議員総会。

 幹部の世代交代で、なにか少し、箍が外れたような感があります。非常に何か言い易そうでもあり、しかし、逆に、改革というよりも、混乱も予想される感じです。

 こういう時には、逆に謙虚でないといけない、そう思います。
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2003年9月20日(土)【肥満児の思ひ出】
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 小泉総裁圧勝が、伝えられております。これで選挙は、確実?ただ、それが、党内基盤を強めるためであるとか、自民党が勝てるからという理由で、選挙をすべきでしょうか。

 国民の信を問うといっても、何が争点なのか、私には、わかりません。
 いずれにせよ、11月9日投票の解散総選挙の線で、もう止まらない状況に入ったと思われます。


 ところで、岡山県連レベルでは、有権者30445人、投票率は、66.51%。結果は、小泉7857、亀井7050、藤井4310、高村989、無効44票です(敬称略)。

 岡山には、森派の国会議員はおられず、おそらく、全国的にも、かなり特異な投票結果ではなかったか、と思われます。


 それはさておき、いよいよ組閣人事です。いつになく、これが楽しみというか、緊張感が高まります。
 多くは語りますまい。信じて月曜日を待つのみ!!
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 本日は、地域の運動会。

 子ども達の歓声の一方で、昨日、地元の陳情が、市議会で、継続になり、これもまた、独特の緊張感がありました。

 それはさておき、体育祭というと、私は、全く良い思い出がありません。なにしろ、小学2年生からの年季の入った肥満児です。
 水泳は、よく浮きましたが、陸上は、超苦手。

 リレーで、私が、入ったチームは、必ずビリになるのが、わかっているため、本当にこの時期が、嫌でした。てるてる坊主を逆さに吊るしたいぐらいに。

 体育祭の楽しい思い出話は、私の前では、しないように!いるんです、秋の期間限定のヒーローがねぇ。おもしろくねぇなぁ。


 中学校に入れば、二人三脚の連帯責任に逃げ、さらには、応援看板書きという見せ場があり、高校になれば、看板で、先生の似顔絵を目茶苦茶に書いて、競技は適当にやれば良かったので、どうでも良かったのですが、小学生はいけません。

 ともかく、足が速いというだけで、女の子にもてるという、あの時代に、第2、3コーナーで、何人にも抜かれるという、あの試練、あの気持ちは、抜く奴には、わかんねぇぞ!!
 水戸黄門じゃあるまいし。


 運動会では、肥満児に目が行きます。大丈夫かなぁ・・・。

 なんだよ、痩せれば良いじゃないか、と人は言いますが、痩せられないから肥満児なのです。校長先生の挨拶で、「待ちに待った運動会ですね!!」に、「待ってねーよ!!」と心で叫ぶ、そういう子供の気持ちが、よくわかります。

 私の人生には、中学2年生の奥市でのマラソン大会で、学年でビリになるという大惨事が、用意されていましたが、今となっては、やはり笑えない、良くはないが、思い出になりました。


 あれがあったから、今の僕があるの!なんて、思わないですが、人生というものは、えてしてそういうことがあるものなのだ。そういう覚悟はいるよな、と思います。人生の逆宝くじ。
 1位もあれば、ビリもある、そこに感動がある、それが、世の中というものなのだ。

 台風接近中で明日の体育祭は、わかりませんけれど、周囲の苦労と裏腹に、天気予想図を見ながら、わくわく悪いことを期待している、そういう子供に、エールを送りたいです。

 逃げるな、しっかりそれを受け止めろ。それはいつまでも続かない、大丈夫だ。それよりも、他人のその気持ちを分かる力がついたことを喜べ、と。


 スポーツの秋です。
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2003年9月21日(日)【天高く・・・・】
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 本日は、台風も大きくそれ、来賓挨拶で、「天高く、私も肥ゆる秋になりましたが、まずもって、地域の運動会のご盛会おめでとうございます。」などという掴みで、ウケながら、運動会めぐり。
 お祭りですから、これもまた、まぁ良いでしょう。

 ある地域では、グランドゴルフ・リレーと借り物競争で、「来賓」ということで、小学生に借りられて、グラウンド2周。
 あるいは、ジャンケンゲームで、私のジャンケンが強すぎて、ご迷惑をかけたりしながら、なんだ、結局楽しんでいるわけです。

 それにしても、特に、この時期の地域の体育協会やPTAの方々のご労苦には、本当に頭が下がる思いです。


 一方で、小泉再総裁のもとで、安倍幹事長の誕生。これは、なかなかのクリーンヒット。総選挙で、自民党のイメージは、大きく変わります。なるほど、こういう人事があるのですね。
 かなり優しい加治隆介みたいやなぁ・・・。かっこええなぁ・・・。

 さすれば、組閣も、あっと驚かせて欲しいところです。あっと。
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2003年9月22日(月)【特別委員長報告へ】
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 小泉改造内閣で、幹事長も、組閣も、若返りは、非常に良いのですが、岡山から、閣僚がおられなくなりました。
 正直、非常に残念です。


 本日は、行政改革・国体等特別委員会。本年度の県政の目玉である「第三次行財政改革大綱」(案)が示される前の最後の委員会ということで、議会の声を反映させるべく、活発な議論が展開されました。

 特に、大綱は、行政の指針とはなるものの、議会の議決事項ではなく、10月27日の議会の全体協議会に諮られ、さらに、パブリックコメント募集の手続きれを経れば、12月定例会で、我々が、どう言おうが、事実上、動かなくなります。

 制度上、行政主導の大綱策定の中で、いかに、議会の声を反映させるか、それが、ともかく大きな課題であり、我々の委員会の重い責任です。


 しかし、一方では、民間の諮問機関とも言える岡山県新行財政改革推進委員会の自由闊達な意見と違い、実現可能か否かを含めた上での、議員の発言というものは、慎重であり、かつ、ある種の縛りがあります。
 意見を披瀝すれば、かなりの責任(リスク)が伴います。

 そういう中で、やはり、今回の行財政改革が、行政改革と財政改革の議論を峻別できぬままに、議論が進む中で、象徴的に悪者と化してしまった地方振興局見直し議論に、一挙に疑問の声が上がりました。
 特に、首長の振興局不要論が出る中で、関係議員の発言は、本当に重いものがあります。

 委員長としては、反対意見が出ないのが不思議だったのですが、地域事情を鑑みての熟慮に熟慮の上の発言が目立ちました。


 私自身も、単に、財政改革の面からだけ、地方振興局の見直しをすることの疑義を申しておりましたが、むしろ、地方分権の時代の流れの中で、基礎的自治体の自立を促すために、権限・財源を振興局に移譲し、本庁(内山下)に上げずとも、大概の事は、地域で解決できることこそが肝要であり、まず廃止・削減ありきの議論に、与することはできません。

 少なくとも、市町村合併論議が大詰めを迎えている現在、振興局の廃止云々を並列的に議論することは、時期として適切ではありませんし、逆に、所管市町村のために、本庁に反旗を翻すような振興局の登場が、文字どおり、地方振興になると思います。

 地方振興局は、機能不全状態に陥っているのであり、再生させれば、地方の時代の有力な機構足りうると思うのです。


 むしろ、今大切なのは、既存の地方振興局の機能強化であり、中央集権的に、統廃合をすることが、本来の行政の目的である住民サービスに資するとは、とても思えません。

 この点、岡山県新行財政改革推進委員会の答申とは、あるいは、大きく食い違うと思われますが、委員会の相違ではありませんが、議員の中には、地方振興局削減について、反対とする声も多いと言うことをご認識頂きたいと思います。
 大綱へどう反映されるか、注目です。


 いずれにしても、行政改革・国体等特別委員会として、委員会の総意ということにはなりませんが、多様な意見を羅列してでも、9月定例会で、中間報告をしようという方向になりました。

 昭和43年2月定例会以降は、特別委員会の中間報告は、毎年2月定例会で中間報告(4年の任期満了前の議会で、最終報告)を行うのが慣例ですが、それ以外に、委員会の申し出により、報告を行う事例は、極めて希です。

 最近では、昭和56年の新都市圏・ダム特別委員会の苫田ダムに関する調査、平成4年のチボリ公園特別委員会のチボリ公園に関する調査、の中間報告がありますが、10年ぶりということになります。

 初委員長として、どういう形であれ、中間報告をまとめることを目標にはしてきましたが、正直、できるとは思っていませんでした。特に、今日は、公明党の景山副委員長に、大きく助けて頂きました。

 本当に、先輩議員、委員各位の行財政改革への情熱で、突き動かして頂いたということで、なんとか、報告をまとめ、29日定例会最終日には、大いなる感謝の気持ちと、ささやかな喜びを持って、異例の特別委員会委員長報告をさせて頂ければと思います。


 何年議員をさせて頂けるかわかりませんが、第三次行財政改革大綱の頃は、きっと特別な思い出になると思います。

 いずれにせよ、大綱策定まで、まだまだ大きなヤマが幾つもありますが、どうあれ、大切なのは、その実行です。

   
=======ご 案 内=============
    小野田寛郎特別講演会
            演題 『生きる』
         −親が変われば子も変わる−
         “不登校”や“いじめ”で悩んだり
         “生きる”ことの目標をつかめない人々に
           ぜひ聞いていただきたい
−小野田寛郎の足跡−
1922. 3    和歌山県に生まれる
1944. 9    陸軍中野学校に入校
1944.12   フィリッピンルバング島へ派遣される
1974. 3    日本へ帰還−52才
1975. 4    ブラジルへ渡り牧場開拓開始−53才
1984. 4    日本にて小野田自然塾開設−62才
そして今 全国講演行脚を決意 −81才
 
実 施 日  平成15年10月19日(日)

場   所  岡山シンフォニーホール
時  間  開場 12:30   写真展 12:30〜16:00
              講演会 13:30〜15:30
入 場 料  500円(前売券をお求めください)
前 売 券  岡山シンフォニーホールチケットセンターにて販売 
問合わせ先− 電話 086-234-2010
特定非営利活動法人「グリーンパートナーおかやま」
問合わせ先− 電話 086-267-2478
主  催  (財)小野田自然塾
後  援  特定非営利活動法人「グリーンパートナーおかやま」
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2003年9月23日(火・秋分の日)【桃太郎ぶどう】
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 今日は、友人の紹介で、家族で、久米郡久米町の「桃太郎ぶどう」の生産農家を訪ねました。

 「桃太郎ぶどう」は、交配を重ねて20年あまりの歳月をかけ、一見マスカットなのですが、果皮が薄く柔らかで、身はプリプリしていて、種無し。つまり、皮も含めて、そのまま食べられるわけです。非常に甘くて美味しいです。
 我が子も、丸ごと食べられるので、お気に入り。


 もともとは、「瀬戸ジャイアンツ」として、農協を通じて、市場に出ているようではありますが、私は、こういう葡萄があるというのを実は知りませんでした。

 「桃太郎ぶどう」は、大小含めて、100農家ほどで作られているようですが、「岡山県桃太郎ぶどう生産者組合」を組織し、農協を介さずに、個々の生産者が、宅配便で、直接消費者に届けるというスタイルが取られています。
 ただ、値段設定自体は、ピオーネほど安くはありません。


 ご案内の通り、「新世紀夢づくりプラン」では、知事は、いつも嬉しそうに、数値目標として、ピオーネ・1000haのようなことを言われますし、ピオーネを東京市場に出していこうという、それはそれで良いのかもしれませんが、市場価格がどうなるのか、マスカットはどうするのか、というのは、私も気になっていました。

 少なくとも、これから新規で、ピオーネを栽培するメリットは、生産農家には、あるのかなぁ・・・・・。

 行政や農協が、推奨すればするほど、値崩れの危険と裏腹であるということは、十分意識されないといけません。

 つまり、希少価値として、高値がついていれば良いですが、大量生産された場合、ブランド力を維持しながら、安定収入の確保が図れるのか、農家にとっては、ただ作れば良いというものではないのですから。


 そして、大量生産ではなく、小規模農家が、生き残りを賭けて戦おうと思えば、常に、希少価値、ブランド力を高める努力が必要になりますが、そうした時、問題になる、敢えて言えば、壁になるのは、農協であったり、行政の施策そのものであったりします。


 なぜ、同じ品種で、「瀬戸ジャイアンツ」と「桃太郎ぶどう」があるのか、なぜ、農協、集果場を介すことなく、直接消費者に届けるのか、そこには、大きな課題と今後のヒントがあるように思います。

 てなわけで、委員の皆さんは、おそらく存在自体は、ご存知なのですが、敢えて、明日の農林水産委員会の試食コーナー(?)に、「桃太郎ぶどう」を持ち込んでみようと思います。

 しかし、こうなると、マスカットやピオーネの農家も訪ねてみなければ・・・。
 ただ、なぜ、春や夏でなく、今来るんなら?と言われそう・・・。


 ところで、我が息子は、虫は、全て、「ビービー」。最近は、アリすら恐がるようになりましたが、畑で、地域の子供と、バッタを採るのは、大丈夫のようです。
 やはり、幼いうちから、自然に入れることは、重要です。
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2003年9月24日(水)【逢沢外務副大臣】
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 本日午後に、逢沢代議士の後援会の拡大幹事会が開かれました。逢沢代議士は、外務副大臣に就任されることが発表されました。

 臨時国会招集は、26日。衆議院解散は、10月10日、事務所開きは、10月13日(月・体育の日)午前10時。28日公示、11月9日投票という流れです。

 欲しいのは、圧倒的な勝利です。どうか皆様の暖かいご支援を賜わりますよう、心よりお願い申し上げます。


 本日は、農林水産委員会。お馴染み委員会後の試食コーナーでは、執行部側からピオーネが、私は、昨日入手した文字通り、産地直送の熟れ熟れの「桃太郎ぶどう」を繰り出しました。
 ピオーネVS桃太郎ぶどう?

 農林水産委員会では、口を開けば、食べているだけのような私が、持ち込みをするのは異例のこと。「やっと農林水産委員の自覚が出てきたなぁ・・・。」と某先生。

 あくまで、「瀬戸ジャイアンツ」と表現する県側に、根の深さを感じつつも、糖度では、「桃太郎ぶどう」が、20とピオーネを圧倒。ピオーネも、実に美味いのですが、少なくとも、今日の「桃太郎ぶどう」は、美味すぎました。各委員も、大絶賛。


 それにしても、なんだかんだで、これだけ果物が、豊富にあり、簡単に食べられる岡山県は、本当にフルーツ王国です。
 操車場跡地に、フルーツテーマパークをという案がありましたが、さもありなんです。


 ところで、農林水産委員会よりイベント告知です。「ミルク&ナチュラルチーズフェア2003 in おかやま」

 乳絞りや試食もできます。入場無料!!

 牛と仮面ライダーファイズ(27日11時、14時)と涼平(仮面ライダーゾルダ←なんやそれ?28日13時15分、14時30分)と、なんと「スケバン刑事」でお馴染みの浅香唯も来ます(28日午後15時20分)!!
 日時 9月27日(土)〜28日(日)
 場所 岡山ドーム他目的芝生広場
 主催 おかやま酪農協同組合、岡山県牛乳普及協会

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2003年9月25日(水)【ポスター貼り】
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 本日は、朝から晩まで、解散総選挙に向け、地元地域のポスター貼り。既に、多く貼られていますが、さらに。
 街の美観を損なう云々の議論があろうとも、残すところは、1ヶ月。お許し頂かねば、仕方ありません。もう戦ですから。

 貼らさせて頂けるところがございましたら、是非ご一報下さい。


 逢沢代議士の国政ニュースを転載・紹介させて頂きます。この機に、是非、受信頂きますよう、心よりお願い申し上げます。 ̄ ̄ ̄外務副大臣に就任しました ̄ ̄ ̄
  小泉内閣の改造にともない外務副大臣に就任することになりました。今日認証式をすませ副大臣会議に臨みます。
 昨日官邸からの電話で「川口外務大臣に力を貸して欲しい。北朝鮮、イラク問題など重要課題に対処するため外務省をリードして頂きたい」との要請があり、それを受けることと致しました。

 外交の目的は日本の安全と繁栄の確保です。世界第2位の経済大国として世界やアジア太平洋地域の安定に貢献し、国益を直視した外交の積極的展開で日本の躍進に貢献していく決意です。

 日本外交は一連の外務省不祥事や田中真紀子大臣の迷走で一時機能不全状態に陥りました。現在外務省改革に懸命に取り組んでいますが、何といっても国民の信頼がなければ外交は成り立ちません。
 全省一丸となって国民の期待に答えられるよう、憲法前文にある「国際社会のなかにあって名誉ある地位を占めたいと思ふ」の言葉どおり毅然とした外交が進められるよう、副大臣として、外務省NO2として力を尽くしてまいります。

 日本外交の最大テーマは北朝鮮です。拉致問題の全面的解決、朝鮮半島非核化に向け「圧力と対話」で臨んでいかなくてはなりません。
 さらにイラクの復興支援、アルカイダの撲滅をはじめとするテロ対策関連など世界の安定、日本の安全にかかわる課題に積極的に取り組む必要があります。

 経済外交の重要性はますます高まっていると思います。自由貿易協定FTAには特に積極的に取り組まなくてはなりません。日本の繁栄を確保するしっかりした経済外交を展開していきます。

 今後は外務省副大臣室からもレポートをお届けします。よろしくお願いします。

                  衆議院議員  逢沢一郎
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逢沢一郎の国政ニュースは、ホームページのアドレスやご紹介により毎週一・二回程度送信しています。
皆様方の様々なご意見やご要望を逢沢一郎までお寄せ下さい。
また、ご不要の方は下記までご連絡下さい。
e-mail:ask-aisawa@aisawa.net
http://www.aisawa.net/
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2003年9月26日(金)【暑い秋】
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 早朝はなんという青空!!日中は、暑い!!

 本日も、先輩風を吹かしながら、新人秘書と伴に終日ポスター貼り。市内中心部は、これでもか!という感じになってしまいました。
 様々なご意見やご要望を頂きながらの歩きで、改めて、基本を思い出しました。


 比較的日程が緩いのが昨日・今日だけでしたが、明日以降は、29日の議会最終日以後も、議会公式行事が多く、10月28日の公示までは、まさに業務の合間を縫いながら、選挙活動になります。県外出張も、何度かあります。
 さすがに、期間中は、貼りつきになるとは思いますが。

 選挙事務所開きは、10月13日ですが、既に、奥田の「選挙」事務所は、なにやかやと仕事が発生しています。是非、お立ち寄り下さいませ。


 一方、10年以上ぶりの特別委員会委員長の「中間の」中間報告を9月定例会最終日に行うことが、本日の議会運営委員会を通りました。前半の大きなヤマを何とか越えられそうです。

 パブリックコメント等を経て、この11月に発表される今年度の目玉である「第三次行財政改革」に対する議会の委員会側の意見を陳述するということで、事の重大性に鑑み、特に認められたものです。

 これは、行政改革国体等特別委員会委員、議会運営委員長、自民党執行部、副委員長(公明党)さらには、議会事務局のご理解とご協力があってのことです。

 思えば、当初、特別委員会の中で、様々な意味で、一番難しいと言われた委員会で、初委員長として、大きな仕事をさせて頂ける機会を頂戴できたことを心からの感謝です。
 さっそく、関係の皆様に、電話で御礼を申し上げました。

 執行部は、いわゆる審議会を錦の御旗にしようとしますが、重大案件に対して、議会の立場を明確に示すという、非常に重要なことだと思います。一般には、実に目立たないことですが、形を残すことができます。
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        第16回岡山県世界連邦現代名士書画工芸展

9月25日(木)〜29日(月)午前10時〜午後6時(最終日は3時)
         岡山高島屋8階催場(JR岡山駅前)
          主催:世界連邦岡山県協議会

  [ご案内]

  地球上の平和とすべての人の幸福を願って世界連邦の建設を目指す私どもは、このたび岡山県内の美術・工芸家のご協力を得、さらに、県外の本運動にご理解のある先生方にもご協力をいただいて第16回岡山県世界連邦現代名士書画工芸展を開催し、入札によりお頒けすることになりました。
 この売り上げは、世界連邦運動の推進ならびに飢餓難民救済等のために活用させていただきます。平素は入手しにくい先生方の作品を多数御出品いただいておりますので、お誘いあわせのうえ、ご来場ご協力のほどよろしくお願いいたします。


                       平成15年9月
               
          世界連邦岡山県協議会会長     石井 正弘
                          (岡山県知事)
          世界連邦都市岡山県協議会理事長  宮野 正司
                         (岡山県教育長)
          第16回書画工芸展 実行委員長   竹内 康夫
                        (元岡山県教育長)

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2003年9月27日(土)【秋です】
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 朝晩少し冷えて、空には、鰯曇。
 すっかり秋です。こういう日は、海にでも行きたいですが、そういうことになりません。


 昨日の「新人秘書と伴に終日ポスター貼り」ですが、もちろん、私の秘書ではなく、逢沢事務所の新人秘書とでございます。

 当方は、8月末に、やっと春の選挙の支払いの終わりが見えつつあり、先般は、収入が不安定な芸能人扱いで、住宅ローンが組めないことが判明したような有り様で、スタッフは置きたいですが、そういう状況にはありません。


 さて、行政改革・国体等特別委員会の県外調査を10月21日から23日まで、予定していましたが、衆議院解散総選挙に伴い、欠席者多数が予測される事態に。

 同時期に、県外調査で、岡山県に来られる他県の議会からキャンセルの知らせも、入ってきて、委員長としては、予定変更せざるをえないのではないか、と思うに至っています。

 JC全国大会、専門店会全国大会、全国シェルターシンポジウム、動物愛護地方議員の会総会、極め付きは、消防団の研修旅行と、10月はまともに岡山にいないぐらいの遠大な計画でしたが、もはや、そうそう地域を離れられません。


 ところで、先般「eーTOPフォーラム」が開催され、マイクロソフト(株)の代表取締役社長マイケル・ローディング氏のお話を少し伺いましたが、主催団体である「おかやまeーTOP倶楽部」が、非常に元気な活動をされています。
ttp://e-top.jp/

 特定の政治・宗教とは一切関係ありませんが、勝手に紹介させて頂きます。未来の岡山を動かす人材の宝庫のようです。
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2003年9月28日(日)【アンパンマンと浅香唯】
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 今日は、体育祭めぐり、でした。

 ある地域は、交通安全母の会が、交通安全パレード。私も、「ヘルメットをかぶりましょう」の看板をもって行進。

 その時のBGMが、「アンパンマンの歌」。あんまり何度も流れるので聞いていたら、この歌詞は、素晴らしい!!
 私もアンパンマンのような偉い人になりたいものです。


 また、夕刻に、岡山ドームで、2日間で、5万6000人を動員した牛乳普及協会のイベントへ。

 なぜだか、チーズや牛や羊や豚のいるブースに囲まれて歌う浅香唯の歌は、「Believe Again」。「Believe Again 無くすものさえない今が、強くなるチャンスよ!」

 よく口ずさんでいましたが、彼女の歌でしたか。友人から、サインを貰って大喜び。


 長くなりついでに、以下、「アンパンマンの歌」!!
      作詞:やなせたかし 作曲:三木たかし 編曲:大谷和夫

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

★なんのために 生まれて★なにをして 生きるのか
★こたえられないなんて★そんなのは いやだ!
今を生きる ことで 熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ
わからないまま おわる そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

時は はやく すぎる 光る星は 消える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため


・・・・ええ歌やなぁ・・・・。しみるねぇ〜。
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2003年9月29日(月)【9月定例会終わる】
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 本日は、9月定例会最終日。お馴染みの立ったり座ったりに少し違っていたのは、特別委員会の委員長報告が10数年ぶりに行われたこと。

 第三次行財政改革大綱発表前に、行政改革国体等特別委員会委員長として、異例の報告をさせて頂きました。
 それだけ重要な案件であったということですが、ある意味で、それは議会サイドの意地でした。

 民間の新行財政改革推進委員会の提言を受けて、大綱案が発表されるわけですが、我々議員は、事後的に、いわばパブリックコメントと同列のような扱いの全体協議会で、あたかも追認することが、前提のような流れだったのです。

 それに対して、事前に楔を打ち込んだわけです。


 私が本当に言いたかったのは、『本来、執行部と議会が議論して決定していくべきことを、審議会等から提言や答申を受けるという形に逃げ込んでいる』という言葉に尽きるかもしれません。

 自民・非自民問わず、多くの議員から、この報告に対して、共感の声を頂戴できたのは、この言葉があったからだと思います。

 あの厳しい選挙を経た議員だからこそ、まさに人生を賭けて、責任が負えるのです。そうあるべきです。
 しかし、もちろん、現在の議会が、ガチンコで、執行部と拮抗する力を持っていないのは事実です。行政主導の政治の追認機関ではなく、本来の議会制民主主義の復権のために、我々の誇りを賭けて、戦って参ります。

 我々こそが、市民の代表なのですから。


 それにしても、今回の報告書提出までには、様々なドラマがありました。
 一つ言えるのは、昨年の「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」報告書同様、誰もが本気だったことです。

 いろいろあったけれど、また少し、人が織り成す議会という場や、議会人という人種が、好きになりました。
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【ボラが飛ぶ!!】

 勉強会で、水源かん養税の議論等の後、午後から、児島湖へ。「児島湖をきれいにする議員懇談会」の現地調査で、「児島湖船上視察」。大西副知事も。
 私も、湖上は、初めてでした。意外に広いです。

 懇談会事務局長として、なんとも、エキサイティングな調査になったことを喜びたいと思います。


 白波が立っているため、船が出せるかどうかわからんよ、とのことでしたが、なぜかマスコミが、入っていたため、絵的に止められず、議員22名が、漁協の全面協力を頂き、8曹の漁船に分かれて出航。多分、異様な風景。

 飛沫が上がり、ズボンは、びしゃこ。それよりも何よりも、船の回りをボラがあちこちで飛び跳ねて、大騒ぎ、すげーのなんの!!あっちこっちで、ボラだらけ!!ボラは飛ぶのね!!

 ちなみに、ボラは、ブルーギル同様、キロあたり25円!!飼料にしかなりませんが、運送賃で足が出るので、誰も採りません。ウグイスの餌にもなるそうな。

 冬のフナは、キロあたり100円を越え、京阪神に出荷されるとか。ただ、業者の買い取り制限があり、いくら採っても良いというものでもないようです。


 浮き魚礁は、竹製なのですが、「ヌートリアにやられるんじゃ。」浚渫の船は、「邪魔になるだけじゃ」。300億円以上かけた浚渫の効果は、「あんまり変わらん」。
 ・・・・・・なんか、凄い話・・・・。うーん・・・・。

 今日は、波が、底泥を巻き上げて水が濁っていましたが、凪の時には、「CODがどうのいうのは、わしらにはわからんけど、なんぼか澄んどる」という言葉を信じたいです。


 なんとか、右足だけの濡れで済んでいたところ、船から下りて、堤防で、波をもろに被り、全身びしょ。
 ま、人生こんなもんさ。

 やはり、児島湖をきれいにしなくては・・・。
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【仲良しポスター?】

 夕刻から、友人のご母堂様に先導頂き、代議士夫人と、ちょっと気になる地域の歩き。

 対立候補のポスターが貼られているお宅も、案外「凝り」が無いもので、「どうせなら、うちのも貼らせて下さい」とお願いすると、意外にOKだったりして、並べて貼って下さる場合も。

 なんだか凄いっす。

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2003年9月30日(火)【与島にカジノを】
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 あと1ヶ月ちょっとで3歳になるうちの息子も、最近は、「お父さん、お仕事頑張ってね」と言って、洗濯物の間から、見送りをしてくれ、帰ってきたら、「今日お仕事どこ行っとんたん?」と、尋ねてくれるので、父ちゃん的には、励みであり、一方で、大きなプレッシャーにもなっています。

 ただ、今日から、各種委員会の4日連続の県内調査に参加するため、いったいうちの親父の仕事は、なんなのか、いよいよ彼には、理解不能かもしれません。


 本日は、市役所で、中心市街地の再開発について、マンションが、供給過剰になるのではないか等々、担当の方と意見交換。

 その後、岡山地方振興局管内を巡る土木委員会の県内調査に合流。宇野港再開発と瀬戸大橋の調査に。

 宇野港については、この11月に、料理の何チャラさんの肝いりの、いわゆる「屋台村」ができますが、清水市のエスパルスドリームプラザのようになり得るのに、対岸の高松港に比べても、少し寂しい状況です。

 個人的には、スペイン村は、難しくとも、ルネサンス計画の音楽ホールもさることながら、いわゆる「水族館」を移転してはどうかな、と、ふと思いました。

 いずれにせよ、政令指定都市云々に関係なく、玉野が元気でないと、中四国州など、夢のまた夢です。


 瀬戸大橋では、本四公団の方のご説明を頂き、フィッシャーマンズワーフの跡を横目に、与島の175mの橋桁に上がり、瀬戸内海を展望。おそらく生涯に何度もできない体験だと思います。

 線路に並行した海の上の管理道は、高所恐怖症でなければ、なかなか刺激的です。

 四国と本州のど真ん中、迷路のような道を上がった遥か下を、僅かですが、自動車が行き交う風景。白砂青松の中、これほど偉大な人口の建造物は、世界に、そうそう無いということを実感しました。1兆300億円と、18人の方の尊い命の上に、夢の橋が架っています。

 公団が民営化すれば、おそらくこの鉄塔登りツアーは、2000円の価値はあるイベントになると思います。

 同時に、上空から眺めても、確かに、与島には、カジノが似合う、カジノがあれば、再生する、そんな思いを強く持ちました。知事には、本会議で、一蹴されましたが・・・。


 しかし、これから、所要で、落合を往復しますが、息子に、どこに行ったと言えば良いのか、昨日の児島湖水上視察に引き続き、この後ろめたさは、なんなのでしょう。

 ただ、10月というと、こういう視察の集中時期ではありますし、観て初めて感じられることも、確かに多いです。
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