2003年8月1日(木)【花火のあと】
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 それにしても、ぼーっとするほど、一挙に暑くなりました。いよいよ今日から岡山市上げての夏祭り。花火大会からスタートです。
 と言っても、既に、毎晩、盆踊りですが・・・・。

 今日の花火大会では、例年のことながら、地元消防分団員として、警備に当たらさせて頂こうと思うのですが、成長したため、夏服のお尻がパンパンでございます。まじーな。

 2歳の我が子を見ていると、まず人間は太って、それから背が伸びるというのがわかります。多分、私もこの調子だと、これから身長2mぐらいのノッポになるのだと思います。とても楽しみですね!!

 一方、あるお師匠さんから、こういうものがあると教わったのですが、胃の中で脂肪分、油を固めるテンプル(?)のようなものがあって、妻が似たげなものを購入してきました。もう、これで多少脂っこいもんでも、何を食っても大丈夫ですね!!良かった良かった。

 それにしても、問題は、今日、尻がきつい事実です。どうすべぇ?

 
 小林よしのり著「戦争論3」を読みました。非常に考えさせられる内容で、対アメリカに対しては、首肯できるものが多くありました。

 最も大切にしなくてはいけない「伝統」「誇り」・・・多分、これから花火大会での若者の姿、我々自身の姿に、継承し伝承するものとして己が恥ずかしい、と感じてしまう、そう思います。
 幸福だなと思う以上に。

 花火のあとの切なさは、命の儚さ・・・・。長かろうが、短かろうが、果たして、その命、美しい人生であったと言えるかどうか・・・。

 ていうか、それよか、尻がきつい・・・。
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2003年8月2日(土)【夏本番】
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 なんかあったん?おじさんに、訳を話してみられぇ、というぐらいに暑いです。汗かいて、2歩進んで、コーラとアイスで、3歩下がる、人生は、平凡パンチです(・・・・暑すぎて何を書いているのか・・・・)。


 本日は、早朝より、花火大会の清掃の方を横目に、ヤングリーグ(全日本少年硬式野球連盟)の大会開会式に出席させて頂きました。グラウンドが、また暑い!!

 おそらく、目標として、本気で、甲子園やプロ野球を考えているのは、子供だけではなく、親もまたしかり、というレベルの野球です。体格と気合いが、ちょっと違います。

 ひとつだけフェンスの広告の残った県営球場は、なんとも美しく、あの空の遠く向こうに、遥かなる甲子園があるのだなあぁ、としみじみ思いました。

 生まれて初めてのキャッチャーでの始球式。後逸。バッテイング・センターへ、ミット持って、キャッチング練習にいこうかしら?
 「ストラーイク!!今日の球、走ってるよ!!」と捕球するのです。


 合間を縫って、家族で渋川の水族館へ。暑すぎて、セミは、すぐ捕まるし、毛が生え変わる黒べぇも、ペンギンも、皆、プールで、よたってました。海にはつからず。

 しかし、泳いでもいないのに、700円の駐車料金は、高いです。海水浴で、腹を出したくない父ちゃんを許しておくれ。


 街は、「桃太郎まつり」で、今日のパレードは、「おいでんせぇ、おいでんせぇ」の「桃太郎おどり」の方で、交流会の後、先ほどまで眺めておりました。なかなか良いイズム!
 明日は、「うらじゃ」!!。市役所筋で、お待ちしておりまする。

 などと言いつつ、今日も、地域の夏祭り・・・・。
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2003年8月3日(日)【「うらじゃ」!!】
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 毎年恒例の河田流の「ゆかた会」で、踊りを見させて頂き、ほんのりと日本に酔った後、岡山青年会議所メンバーとして、「うらじゃ」の警備に。

 まさに炎天下でしたが、踊り連の熱気にも圧倒される感じで、凄い祭りになっとるなぁ!と肌で感じました。
 「おいでんせぇ」が静なら、「うらじゃ」は、まさに激しい動、灼熱の太陽のようです。命、バクハツ!

 何が凄いといっても、市民の手で、10年かけて、これだけ凄い岡山の誇りと言える祭りになったということです。
 やはり、国体の開会式も、「うらじゃ」が、必要です。

 あぁ、それにしても、毎年、総踊りに出られないのが、実に残念です。
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【懐かしのだんじり】

 総踊り前に抜けて、地域の夏祭りへ。実は、ある郊外の町内のだんじりは、我が平和町北部町内会にあったものをお受け頂いたもの。

 いわゆる宮大工もいらっしゃる我が町内ですから、だんじり自体が、実に荘厳なものです。年に一度、だんじりに会いに行く感じです。


 それからどんなことが起きるか想像もできない子供の頃、あのだんじりの上に、子供達が溢れ、今の私達のような世代が、それを引っ張っていました。御神輿もありました。

 こちゃえ、こちゃえと岡山神社までの道中。それなりに幸せだったのかな、と思える、あんな感じを是非、新しい町内の子ども達の思い出の中に持って欲しいものです。

 子ども達が、多くの大人達に囲まれている、守られている、そう感じられる、それは、とても大切な事だと思います。


 それにしても、夏祭りは、市議会議員の先生方や地域の方との情報交換がフランクにさせて頂けるという意味では、我々にとっても、これまた、とても大切な行事です。
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【消警連携を】

 今日は、ある地区の7時からの夏季強化訓練と、他地区の事後の懇親ソフトボール大会を訪ねました。

 私のような半端な消防団員が何か申し上げること自体が、おこがましいのですが、さすがに岡山県下No1と言える地区の訓練は、一糸乱れずという感じで、迫力がありました。


 さて、実は、現在様々な調整をさせて頂いている結果、9月定例会で、消防・警察連携について提言させて頂こうと考えています。

 すなわち、所管エリアは、やや異なるのですが、まずは、地域消防団・消防局と警察署のトップの連絡協議会を作り、平素から、情報交換を密にするというものです。

 「市」消防と「県」警であるわけですが、いわば、消防と警察は、地域住民の生命・財産を守るという目的では、兄弟のようなところがあります。

 しかも、消防団員は、地域住民でもあり、また、様々な地域のお役を受けておられる方も多く、地域事情に関しては、警察よりも遥かに詳しいと思います。

 もちろん、組織系統、指示系統が異なるのですから、十分な敬意を払って頂いた上で、時には、警察サイドから、消防団に、協力をお願いし、知恵をお借りすることも必要ではないか、と思うのです。


 個人的には、熊本や宮城の天災を考えると、防衛面では難しいにせよ、防災面で、自衛隊各駐屯地に、どんな備えがあるのか、理解しておくことも必要であると思います。
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2003年8月4日(月)【千葉へ】
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 本日この後、農林水産委員会の県外調査で、千葉の農業総合研究センター、明日、東京都中央卸売市場大田市場を訪ねます。

 本来は、そこから、北海道に飛び、富良野、美唄、札幌と3泊4日の行程なのですが、諸般の事情で、明日、帰岡します。

 基本的には、県外調査は、予算取りがされており、金額の枠も決まっており、訪問地は、委員長の裁量の部分が大きい(夏は、北海道、秋は、沖縄・九州方面に集中しないようにという、慣習があります)のです。

 秋の行革・国体特別委員会の県外調査は、岐阜、三重、滋賀、大阪で、検討しています。目的は、行革の取組み調査に尽きます。


 昨年度から、県外調査には、夜の食事がついていません。時間が惜しいので、今夜は、幕張に行き、今、世界が最も注目する好カード、マンデー・パリーグの「千葉ロッテ 対 オリックス」を一人で、観戦しようと思います。

 南海ホークス時代からファンだったホークスは、「あぶさん」も、神になり、もう私がいなくても大丈夫なので、「横浜 対 千葉」の日本シリーズの実現を夢に、千葉を応援しようかと思います。

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【総務大臣の船】

 このところ、活動的な妻が、友人と片山総務大臣のフェリーに、昨年に引き続き、乗せて頂きました。後援会の青年部主催で、フェリーごと、毎年恒例の玉野の花火大会に向けて、瀬戸内海に繰り出すというもので、昨日は、450人も乗船されたようです。
 私は、お迎え。

 10時30分頃、新岡山港に、御座船を抜きながら入って来る船の姿からして格好良く、また、ご夫妻で、お見送りされた後、SPの後続車付きで、走り去る姿が、これまた、「格好ええ!!」。

 佐藤事務所で船を出すといえば、12人乗りの底引き網船(これは、これで実に楽しい!!)ですが、フェリー借り切りというのが、ただただ、格好良いです。

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2003年8月5日(火)【営業する県外調査】
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 県外調査から先程戻りました。

 昨日は、男女七人何とか物語を昔話にすべく、羽田空港から1兆6000億円かけた川崎・木更津の東京湾アクアライン。

 日本で唯一の会場パーキングエリア「海ほたる」で、ミジンコのような海ほたるを見ました。
 以前、北海道で、冷蔵庫にジュース瓶に入れられた「クリオネ」を見て、なんじゃこりゃ?と思いましたが、海ほたるは、光らなければ、本当にミジンコのようなもの。

 瀬戸大橋同様、通行料は値下げされていますが、アクアラインは、それよりも極めて厳しいと言わざるを得ません。マイカーで、3000円払って、川崎から木更津への用事とは?


 「木更津キャッツアイ」を見ておりませんで感傷のないまま木更津を抜け、千葉県農業総合研究センターへ。なにしろ、千葉県は、全国2位の農業生産県として、首都圏の台所を支えています。

 しかし、そうは言っても、見るのは、やはり、炎天下で、トマト・・。
 それよりも、2005年から、ビルの屋上は、緑化しなくてはいけないという法律に基づいて、植物マットの研究をされており、これは、ちょっと潤う話です。

 研究機関なので、採算の話にはならず、職人気質の研究員の方の話が印象的でした。

 何しろ農業委員会は、農業に詳しい議員が多いので、私の方は、のこのこ付いて行っているだけの状態でした。

 恥ずかしながら、これは、農員水産委員会に配属された、この3ヶ月の傾向です。今は、吸収以外にないのです。


 食事がないので、解放された夕刻から、ひとりで、幕張に。人工的な街並みが、なかなか馴染みません。などと言いながら、何年ぶりかのナイター観戦に、千葉マリンスタジアムへ。

 ともかく、端的には、千葉ロッテマリーンズは、非常に素晴らしい!

 特に、浦和レッズのサポーターとマリーンズのファンのマナーの良さと言うのは、聞いていたところですが、なるほど、マリーンズファンは、プロ野球の楽しみ方をよく知っていると唸りました。
 それ以上に、やはり、球団が、とことん、お客さんを大切にしているのが随所に感じられました。

 もちろん、阪神のように、7回に風船を飛ばしますし、「TAKE ME OUT TO THE BALLGAME」も歌います。

 特に、夏休みということで、例えば、なりきりウグイス嬢では、女子中学生が、スタメン発表。試合開始前に、マリーンズナインが、グラウンドに散らばるのに、始球式の間、サブチームにいる小学生が、4人ついていく。また、一日バットボーイ。5回裏に、小学生が音頭のカウントダウンで、大量の打ち上げ花火。

 スタンドに入ったファールボールはくれるし、選手が、イニング交替の間に、観客席の子供に、ボールを投げ入れる。

 スコアボードのビジョンは、随時、観客を映し、ラッキーゲストや、ミスマーリンズを発表。


 しかし、やはり一番は、ファンの質の高さでしょう。

 ライトスタンドは、ユニフォームの上を来た応援団で一杯で、敵チームのファインプレーにも惜しみない拍手を送る。押し付けの下品な太鼓やトランペットではなく、選手は鼓舞され、観客も楽しいのです。


 私は、大学時代、当時の後楽園球場で、切符もぎりのバイトをしていましたが、あの頃、こうだったら、もっと楽しいのにな、と思っていたようなことが、ほとんど行われています。

 ひとたび、千葉マリンスタジアムに入って、一塁側に座ったら、千葉ロッテマリーンズのファンにならない方が難しいです。正直、今日も行きたいぐらいです。

 農林水産委員会の調査で、臆面もなく、千葉ロッテマリーンズは、素晴らしい!と書いてしまうぐらい、素晴らしい。

 もはや、横浜と千葉との日本シリーズ東京湾対決を望むファンです。
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 本日午前中は、東京中央卸売市場大田市場へ。

 岡山からは、千両ナスやマスカットが行っていますが、白桃や、ピオーネは今一つ。おそらく、大阪市場に出回っているのでしょう。
 農林水産委員会上げて、ピオーネのセールス。
 
 今までの県外調査で、議員の営業活動というのは、そう例がないと思いますが、これを機に、山梨を押しのけて、岡山のマスカットと並びピオーネが、首都圏を席巻するかもしれません。

 それにしても、遠路はるばる船穂町のマスカットが来ていましたが、中国をはじめとする輸入物と戦いながら、地方から、首都圏に、農産物が集積され、また、卸売価格が、全国の売り値に反映される、こういった流通のスケールの大きさをとっても、農林水産の凄さというのを感じます。
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2003年8月6日(水)【中四国州と政令指定都市】
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 本日は、平和祈念朝起き会から。原爆が投下された事実について、平和を祈る一方で、国際政治的には、アメリカは、そもそもいつでもそういう国だったんだ、と思う感性が必要だと思います。それをわかって付き合うべきだと思います。


 また、養護学校に子供が通う保護者の方と支援費制度下において規定されていない身体に障害がある中高生のデイサービスについて相談。

 身体障害児の入浴サービスについては、陳情ないしは請願で行こうということになりましたが、デイサービスについては、構造改革特区で、規制緩和を求めないといけないような話です。
 なによりも、近々に、実際の介護の状況について、見せて頂くという話になりました。
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 久々の「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」の役員会。私は、事務局次長ですが、事務局長が先の統一地方選挙で落選されるという不測の事態で、活動が停止しています。
 ただ、会としての「政令指定都市化は時機尚早である」という意見書は、一応生きています。

 7月23日には、合併により政令指定都市を目指す2市2町(岡山市、玉野市、灘崎町、御津町)が、「岡山県南政令市構想合併協議会」が立ち上がりましたが、波乱含みのスタート。

 例えば、順風満帆に見えた邑久郡の合併すら、不安要素が出てきている今、県内の市町村合併そのものが、遅々として進まず、ましてや、合併から政令指定都市へは、前途多難な状況であるのは間違いないところです。

 
 私のスタンスは、中四国州を見越した時の州都として、岡山市が政令指定都市化しておく必要があるが、その相手は、可能であれば倉敷市が良いのではないか、あるいは、可能なように取り組むべきではないか、というものです。
 人口要件が緩和されずとも、堂々の100万都市です。

 私は、突如示された数字に沿った政令指定都市ありきの話ではなく、地方分権の時代の中で、道州制導入後のあり方を考えた場合の論理的帰結として、政令指定都市化すべきであると考えます。

 少なくとも、県議会の立場からは、大局的見地から論ずるべきで、ただ、動いている話を潰すだけなら、悪ですらあると思います。今は、順風を送るべきだと思いますし、さもなくば対案を出すべきです。


 いずれにせよ、広島では、中四国州も、岡山が州都であるという話も、一笑に付されるだけのことですが、どうあれ、政令指定都市化そのものは、岡山の未来のために、推進すべきである、その考えは変わりません。

 岡山と倉敷の連携が難しいのは、百も承知ですが、中四国州の州都を目指すとなると、それよりも、遥かに難しいわけで、その前提すらできなければ、なにもかも土台無理な話と言わざるを得ないのではないでしょうか。

 岡山市の政令指定都市化と道州制・中四国州の話は、明らかにリンクして論じるべきです。
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2003年8月7日(火)【スーパーサイエンスハイスクール】
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 本日は、文教委員会の県内調査に合流。母校岡山一宮高校を訪ねました。開校24年目になるということで、もはや、とっくの昔に、新設校ではありません。

 県内調査では、2回目になりますが、今回は、昨年文部科学省より指定された「スーパーサイエンス・ハイスクール」としての調査でした。

 昨今、産学官の連携、科学技術創造立国などが言われますが、「科学技術に夢と情熱を持ちその発展に貢献しようとする人材の育成」を掲げる「岡山一宮高等学校スーパーサイエンスハイスクール」の誕生は、まさに時代の要請といえると思います。 


 高校時代の私は、文系で、そもそも、どう間違っても東大に入ることなど考えることがないよう、当時の数Vを履修していなかったので(というか、数学は、5段階評価の2だったので)、正直、総合選抜制度廃止後、理数科ができた時には、果たして、数学ができない者が、1期生で良いのか、と思ったりもしたわけです。

 ともあれ、大学との連携等、積極的にチャレンジされる先生がおられ、理科離れが言われる中で、一宮の先駆的な取組みは、全国でも著名でありました。
 こうした先生方のご努力を決して忘れるわけにはいきません。

 はたして、スーパーサイエンスハイスクールに指定されると、国から上限2500万円を3年間頂けるはずが、2年目でいきなり上限が1500万円になったものの、県下でも、理数系の設備の充実度は、間違いなくトップ。
 極めて特徴のある学校になりつつあります。

 特に、4割が推薦入学の理数科(定員80人)は、開学の精神とも言える「フロンティア・スピリット」をさらに「創造性・独創性」で、パワーアップし、闇雲に、一流大学を目指して受験勉強するというのではなく、自分の適性を見据えて進路選択をするという、ひとつの理想的な方向になっています。
 それが、普通科を良い意味で刺激できれば理想的です。


 国体選手も輩出し、意外にスポーツもよくできちゃう一宮ですが、個人的には、理数科からは、ノーベル賞を取るような、普通科からは、大臣の一人も生まれるような、そんな後輩が出てくることを心から期待し、応援させて頂きます。

 意外に早く地方議員は、出たのかもしれませんが、政治の世界は私が魁ということになります。さて、いつ2番手が?


 ともあれ、夫婦揃って、一宮の一期生ということで、大きな責任があるわけですが、一期生の大切な友人達や同窓生とともに、フロンティア・スピリットで、一宮高校の歴史の魁として、頑張って参ります。 

 なお、私は、補習科一期生でもあります。
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2003年8月8日(金)【台風接近中です】
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 台風10号の接近で、助かったと思えるのは、甲子園の倉工ですが、岡山県内への影響は夜半に向けて、これからということで、緊張が高まります。皆様くれぐれもご注意を。

 交通の混乱、災害の発生も心配ですが、長梅雨が明けたら、猛暑、さらには、台風と、農作物への影響は避けられそうにありません。


 もちろん、本日は、室外での夏祭りは中止。これで、明日は、夏祭りがいよいよ集中で、現在メッセージ発送の対応に追われています。明日の夜は、たいへんです。

 様々な行事の変更がありますが、例えば、「おかやま白桃の日フェア」は、明日午後1時からに変更。岡山駅前広場で、先着300名の方に、白桃のプレゼントがありますが、国体キャンペーン等もあり、そこまでに、台風が抜けてくれていることを祈ります。


 昨日、本当に風情のある○○の夏祭りで、非常に珍しいことですが、地域の方とカラオケに興じ、しこたま酩酊したために、実は、生まれて初めて自動車代行のお世話になりました。

 自分ではめったに乗りませんが、タクシーの運転手さんとも、景気の話をしたりするのですが、昼は、警備員をされている昨日の代行の運転手さんの話には凄まじいものがありました。
 誠に申し訳ありません、という気持ちになり、酔いがすっかり飛んでしまいました。


 就職の相談を頂いたり、今朝も、ハロー・ワークの対応への苦情を頂いたりしながら、すぐにでも働きたいが、まずは、今日どうやって食うんなら、という状態に追い込まれた方に対して、自らは安定している公務員という立場で、どれだけ真摯に考えられるのか、そこに、大きな問題があると思います。

 私が、当時の公共職業安定所に通ったのは、司法試験崩れで新聞配達をしていた頃、定職に就こうとした1回だけで、ある意味、切実とは言えなかったかもしれませんが、ハロー・ワークへの自動車の長い列を見る時に、ご本人や家族の方の心境を思うと、切なく、申し訳ない気落ちになります。 

 特に、私自身も、雇用対策・ミスマッチ解消と安易に言うけれども、なかなか就職が決まらない来春卒の大学生、試験のある職業訓練校に入ることができない失業中の方、障害者1級手帳を持つ方の就職相談に対して、成す術がないような状況が続いています。

 ただ、一方で、社会の一部に、税金を納めることなく、あくせくと働かない方が楽だと、社会にぶら下がろうとする考え方があることも、是正していかなくてはいけません。
 少なくとも、正直者が馬鹿を見てはいけません。


 いずれにせよ、就職相談もさることながら、雇用創出をいかに行うのか、行政が、財政厳しき折、予算を圧縮しましたと阿呆の一つ覚えのように言うことで、それで仕事をしました、と開き直られたら困るのです。それを前提に、仕事をするのであり、縮小自体は、胸を張って言う仕事でもなんでもありません。

 結局は、民間に、雇用促進して下さい、とお願いするだけで、行政自らが、なにひとつ雇用促進の有効な施策が打ち出せないのならば、我々議員も含めて、公務員、なにより、ハローワークの職員こそが、ハローワークに通うような時代になるべきなのだと思いますし、否、そういった声に、応えていかないといけません。


 もっとも、我々議員は、いつもタイトロープの上で、4年ごとの決算で倒れ、路頭に迷う可能性もある点では、安定した公務員とは、とても言えないと思いますが。
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2003年8月9日(土)【台風一過】
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 中学時代に、台風一過を台風一家と思っていたのは、私だけでしょうか。なんとなく、組の出入りのイメージがあって・・・・・。


 まずもって、東備地区はじめ、台風10号の被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。
 事後の原因調査がかなり必要になると思われます。

 同時に、倉工野球部が、なぜ、今日は勝てたのか、なぜ、昨日、地方大会ならコールド勝ちもありえた相手チームが、負けたのか、非常に気になる、まさに人生ドラマです。

 加えて、知人が、信じられないような、あまりにもまずい事件に巻き込まれたりして、もうたいへんです。まったく人生、何があるかわかりません。かなわんなあ・・・・。


 本日も、あちこちと夏祭りを経巡り、桃太郎大通りで、検問中の警察を横目に戻りましたが、今日も、元気に夏祭りに行きました!という以上のことが書けない一日のため、異例のことですが、幾つか明日以降の一般主催の催しの案内をさせて頂きます。

 ここに行かれれば、多分、私もおります。

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  「What is peace in 2003?」

 講師:永瀬 隆さん、角田正美さん
 主催:NPO法人岡山NPOセンター
 協力:岡山こども平和の声
 日時:10日(日)13:00〜16:00
 場所:岡山県開発公社ビル1F「ユースプラザほっとハート」
 会費:無料

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     がんばれ表町 榮町福きつね盆踊り大会


 私のカッパの絵もある空中美術館で話題の熱く燃える商店街・榮町の榮町福きつね会が、鐘撞堂の乱投きつね伝説を新たな数え唄にして、この福きつねにあやかり、福が天から降ってくる事を願いつつ、榮町商店街アーケード内で、榮町福きつね盆踊り大会を開催します。
 なお、私も、明日は、浴衣で、下駄の可能性が濃厚です。
 あぁ、しかし、なんで、カッパを書いちゃったのか・・・・・・。

 日時:10日(日)18:00〜
 場所:表町・榮町商店街アーケード内
 お願い:できるだけ浴衣着用のこと。無料着付けサービスあり。
 振る舞い:先着100名に福きつねお面。
        その他、きつねずしや、飲み物の振る舞いあり。

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  「DV防止法の見直しに岡山市の経験を生かそう」市民集会

  講演:「DV防止法見直しの論点」
      参議院「共生社会に関する調査会」DV防止法の見直し
      に関するプロジェクトチーム 座長
      参議院議員 南野(のおの)知恵子

  主催:「さんかく岡山」DV被害者支援研究グループ
  日時:12日(火)15:00〜17:00
  場所:岡山市役所 3階 「第3会議室」
  参加対象:一般市民・職務関係者
  定員:100名(先着順・参加無料)
  申込み:岡山市男共同参画課
       danjyo@city.okayama.okayama.jp

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2003年8月10日(日)【幻想庭園】
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 自民党の総裁選挙がらみのTVを、なぜか期待や不安が混ぜこぜになったような、ハラハラドキドキで、観ているのは、私だけではないのではないでしょうか。
 本当に、TVというのは、難しい媒体です。

 小泉総理が総裁選で負ければ、解散総選挙という説もありますし、岡山市第一選挙区にも、新人候補のポスターが登場し、ポスティングもありました。
 あと1ヶ月もすれば、完全に選挙モードに突入です。


 本日は、榮町商店街の企画「榮町福きつね盆踊り大会」で、生まれて初めて商店街で、盆踊りを踊りました。商店街の中に入れただんじりを囲んで、子ども達と踊るという実に得難い体験でした。
 住宅名人のちくわ笛が、今日も素晴らしかったです。


 また、7月31日に始まり、8月17日(日)までの後楽園の「幻想庭園」を訪ねました。今宵の月は、満月に近く、実に良い月で、実に風情がありました。
 やはり、後楽園というのは、素晴らしいなぁ、としみじみ思いました。かなりの人出でした。ttp://www.pref.okayama.jp/doboku/tosikei/korakuen/miryoku/index.htm

 2000年の「おかやま後楽園300年祭」の年以降に、例えば、あれだけ当時協力を頂いたにも拘わらず、出石町の再開発のように凍結してしまったような事案もありますが、夜間解放やアート的な感覚で、後楽園を使うという、成果も残っています。

 多くの県民が、後楽園を再発見した、私は、今の後楽園が、たいへんに好きです。

 特に、県土木部都市計画課の所管になるわけですが、入場者数がどうあれ、低予算の中、かなり頑張っておられると正当に評価すべきではないでしょうか。

 今年は、7月末から8月17日まで、午後9時30分まで開園時間を延長し、庭園をライトアップし、特に、一昨日から17日までは、連日様々なジャンルのステージイベントが行われており、一昔前なら、文化財として、絶対に認められなかったような庭園ビアガーデンもオープンしています。

 入園料は、いつも通りの大人350円(小人140円)で、私の母や妻のようにしょっちゅう行く方には、年間パスポート大人2000円(小人800円)がお勧めです。
 是非、ご家族で、ふらりと後楽園を訪ねてみられたら如何でしょう。


 ちなみに、3歳にならない我が子は、産まれて既に、10回以上は、行っていると思いますが、後楽園内にしかないという「餡入りきびだんご」の試食を毎回しまくり、結果、妻が、「きびだんご」を土産に買って帰るという事態が、度々発生しております。
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2003年8月11日(月)【都市再生緊急整備地域指定について】
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 内閣官房都市再生本部が、7月18日に、第3次の「都市再生緊急整備地域」を指定・政令公布したことは、さほど大きなニュースになっていませんが、岡山中心市街の街づくりにおいては、これから、じわじわ効いてくる非常に重い意味があるものです。
 ttp://www.kantei.go.jp/jp/singi/tosisaisei/kettei/030718housin.html

 そして、いわゆる中心市街のグランドデザインが描けていないと言われる中で、非常にイメージが湧き易いものになっています。

 そもそも、岡山市・岡山県の連名で申出に基づいて、決定されたのは、岡山駅東・表町地域の47haですが、言うまでもなく、これは、「ザ・ハヤシバラシティー構想」と「中央南小学校(跡)地利用」等を念頭に置いたもので、個人的には、ある意味で、政策的なものでもあるように思います。

 そういった意味では、その動向について、目が離せませんし、逆に、私自身も、議員として、これらを踏まえた上で、発言をしていくことになります。


 ところで、「都市再生緊急整備地域」とは、平成14年公布の都市再生特別措置法に基づき、国が政令で指定するもので、「主に民間による都市開発事業を適切に促進することなどによって、緊急かつ重点的に地域を整備し、豊かで快適な、さらには国際的にみて活力に満ちあふれた都市に再生する拠点とするもので、その整備に関する方針については、国が地域毎に地域整備方針として定めること」となっています。

 「都市再生緊急整備地域」に、地域指定されれば、都市再生特別措置法上、公共施設等の整備を伴い、一定以上の区域面積を有する優良な建築物を建てようとする場合、@都市計画の特例(用途制限、容積率の限度、建築物の高さ制限等の建築制限の緩和)や、A国からの金融支援の措置が用意されています。


 他都市でいえば、例えば、東静岡駅周辺地域においては、静岡市と清水市との合併により誕生した新しい静岡市において、旧両市の中間に位置する東静岡駅周辺地域に、政令指定都市への移行も見据えた、市庁舎をはじめとする、静岡の新しい顔にふさわしい中枢となる交流拠点を形成する、という話。

 お隣広島のように、貨物ヤード跡地地区において、広島のシンボルとなる新たなにぎわいのある都市拠点を形成しようという話。

 那覇旭橋駅東地域においては、沖縄の玄関口である那覇空港と中心市街地を結ぶ沖縄都市モノレール旭橋駅東地域において、老朽建物の更新と低未利用地の土地利用転換により、多様な都市機能を導入した沖縄の新しい顔となる都市拠点を形成しようという、ような話があります。



 今回指定された岡山駅東・表町地域では、岡山の都心部において、低未利用地の利活用、建物の更新等の市街地の再編により、その発展を先導するにぎわいのある交流拠点を形成しようというものです。

 岡山駅東地区においては、駅前という立地特性を活かし、工場跡地等の土地利用転換による新拠点の形成をはかるとともに、小学校跡地の活用や建物更新等により、複合市街地を形成しようということで、イメージの中に、林原モータープールや、旧出石小学校跡地が、どう読んでも、入っています。

 具体的には、○市役所筋西側の地域においては、文化機能、広域商業業務機能、都市居住機能等を導入 ○市役所筋東側の地域においては、商業、居住、業務、文化等の機能を導入。特に市役所筋沿道においては、居住機能を抑制し、北側に高度商業機能、南側に業務機能を集積 ○ 岡山駅周辺地域関連交通を円滑に処理するため、都市計画道路下石井岩井線を整備 ○ 西川緑道公園沿線及び県庁通りに面した地域において、建物低層部に、連続した賑わいを演出する商業機能等を導入する都市開発事業を促進する、というものです。


  また、表町地区においては既存の商業集積等を活かしつつ、小学校用地の活用を契機とした都市機能の再編により、商業をはじめとする多様な機能の都市拠点を形成するとしています。

 具体的には、○既存の路線商業集積のある表町商店街地域において、伝統と新しさが融合した商業機能を導入 ○ 小学校用地の活用を契機として、商業・医療・バスターミナル・都市居住機能等を再編 ○表町地域への円滑な交通アクセスを確保するため、バスターミナルの整備を検討する、というものです。


 個人的には、エリアや内容、問題意識については、首肯できるのですが、ただ、「小学校用地の活用を契機として、商業・医療・バスターミナル・都市居住機能等を再編」と位置付けていますが、これは、岡山県・岡山市からの申し出に基づき、その内容を尊重したものであるというのが、当局の見解です。

 そうであるならば、例えば、6月定例市議会で、採択された「公立小学校用地に私立小学校を誘致する」という陳情と違う意向を行政側が持っているのではないか、と推察されるところです。
 それならば、誰かが、何らかの形で、それを示す必要があります。

 この部分が、今後かなりの議論になって行くものと思います。9月定例会に向けて、岡山市サイド、議会サイドでどういう議論が展開されるのか、注目されますし、また逆に、県も動いているわけですから、県のスタンスも明らかにして参ります。



 いずれにせよ、今回の指定は、議論のスタートであり、なにより、条件整備の意味合いが強いと思います。いわば、中心市街地活性化のための規制緩和が行われたという言い方が正しいように思います。
 例えば、高松市は、先に指定されているということでありますし、広島市の指定もあったわけですから、時期は適っていると思います。

 要は、これを民間主導で、どう活かしていくのか、が重要です。
 そして、なによりも、フランクに議論していくことが、なにより重要だと思います。
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2003年8月12日(火)【DV防止法見直し】
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 本日は、農林水産委員会。白麗の試食。白桃よりも、糖度が高く非常に美味。
 とはいうものの、やはり今年は、異常気象。長梅雨に低温、日照不足に台風10号と水稲も中北部は、やや不良、黒豆にも影響が出ています。

 ちなみに、台風10号の農林水産関係の被害は、約6億円。公共土木関係では、約6億8000万円。航空機の欠航は、計19便、遅延22便。死者1名、床上浸水111棟、床下浸水415棟と、非常に大きな被害が出ています。



 午後には、岡山市役所で、「DV防止法の見直しに岡山市の経験を生かそう」市民集会。参議院「共生社会に関する調査会」DV防止法の見直しに関するプロジェクトチーム・座長・南野(のおの)知恵子参議院議員の講演。

 講演の後、DV防止法施行以前に、緊急一時保護を定めた全国に先駆的な「岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例(さんかく条例)」を作った「さんかく岡山」DV被害者支援研究グループというよりも、岡山市から、改正案も含めた要望書が提出されました。

 これは、岡山市議会として、政府に意見書の提出を求めた陳情書が、採択されたことを受けての動きであろうかと思いますが、県でこういう要望スタイルが取れるのか、よくわかりません。

 いみじくも、南野座長がおっしゃったように、市長が説明される内容でありましたから、極めて冷静な大人の提案でした。

 ポイントは、DV被害者の一時保護から生活再建へ、被害者の自立支援策を公的責任として法の中で明確にすることであろうかと思いますが、子供に対する保護命令の扱い、精神的被害の扱いについては、議論が必要なところでありましょうし、特に、座長は、いわゆる外国人の場合についての扱いについても、苦慮されているようで、見直しについては、さらなる議論の積み重ねの必要性を感じました。


 一方で、県に対しても、意見書提出を求める動きもあるのですが、男女共同参画社会というよりも、ジェンダーフリー論争の揺り戻しが、今後の議論に影響を与えざるを得ず、ある意味で、たちまち生活をどうするかの話が、政治的な扱いになってしまうことを危惧します。
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2003年8月13日(水)【第1回おかやま県民文化祭】
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 今日からお盆休みのところも多いのでしょうか。11連休という友人もいますが、佐藤家の場合は、今日の午後に小豆島に行って御終いでございます。

 さて、9月28日(日)午前10時より、「第1回おかやま県民文化祭総合フェスティバル」が、倉敷チボリ公園で開催されます。

 県民が文化に親しみ、交流するとともに、文化活動を発表する場として、「国民文化祭」誘致・開催に向け気運の盛り上がりを図るため、「県民総参加型」の「文化の祭典」を開催するということです。


 国民文化祭誘致というのは、岡山県の悲願でありますが、国民文化祭は、昭和61年度に、東京都で第1回大会が開催されて以来、毎年各県で開催され、今年度は山形県で「第18回国民文化祭・やまがた2003」が開催されます。

 文化庁、開催地都道府県、開催地関係市町村及び文化団体等の共催によるもので、1.総合フェスティバル、2..シンポジウム、3、分野別フェスティバルの3つに大別されます。
 個人的には、「国民」文化祭とはいうものの、対外的に県外から客を迎えるというよりも、内向きなものという認識を持っています。さすれば、県民文化祭で良いと思うのですが。


 そもそも、文化とはなんぞやですが、本当の文化は、地域特性が反映され、かつ、いずれは伝統として継承されるとすれば、日本文化にせよ、岡山文化にせよ、本来の文化は、フェスティバルに馴染むものと思えず、「文化祭」という一連の発表会は、裾野を広げこそすれ、かえって、本物の文化を埋没させる危険すら孕んでいると思います。
 あるいは、既存の活動に冠をかぶせるだけになるのではないか。

 それが、個人的な感情の発露であれば、共感する者がなければ、文化は文化たりえないし、しかも、文化とは、意図的なものではないとすら思います。あるいは、発表にどれだけの重さがあるのか。
 いよいよわけがわかりませんが、要は、換言すれば、文化は、作ることはできないが、できるものだ、と思います。

 いわゆる、文化に裏打ちされた街の格とか、街の品は、お金をかけて、イベントをすれば、醸成されるものとは、とても思えないのです。むしろ、例えば、文化作品が生まれてくる過程こそが、文化ではないか、プロセスは、結果以上に重要であると思うのです。

 そういった意味では、私は、路面電車「MOMO」に、岡山の文化を感じます。そのプロセスが、岡山の文化そのものであるし、美しい「MOMO」が、どれだけ、岡山という街の品格を上げたか。
 敢えて言えば、「MOMO」が走ることが、岡山の文化なのだと思います。
 あるいは、「うらじゃ」も、いずれ岡山の文化そのものになると思います。

 岡山市内には、城下に文化ゾーンがありますが、例えば、後楽園周辺や城下周辺の市民の息遣いが、文化になる、もっと言えば、文化は、街づくりの話でもあると思うのです。


 行政の文化施策というのは、ややもすれば、イベントになりがちです。あるいは、一流のなにがしかが、なにがしかをすれば、文化が発生するような気分になる。
 そうではないと思います。

 むしろ、行政が主導で、文化をおこがましく作ろうとするのではなく、いかに、自然にできるようにするか。そういった施策こそが重要であると思います。

 ・・・チボリは、岡山の文化になり得るでしょうか・・・。
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2003年8月14日(木)
       【岡山市街地中心部「落書き」一斉消去作戦 第5弾!】
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 それにしても、今日は、肌寒い一日となり、あまりに酷い今年の夏。良いのは、欧州のワイン用の葡萄ぐらいで、いよいよ農作物は、たいへんなことになりそうですし、暑くないといけない商売は上がったりです。
 景気にも影響を与えるわけですから、ここでの総裁選挙、総選挙、ひと波乱もふた波乱もありそうです。


 さて、夏といえば、落書き一斉消去の季節(?)

 落書き調査隊(岡崎久弥隊長)の案内を転送させて頂きます。
 是非、皆様、ご参加くださいませ!!

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   ≪夏のおもいで . . . 県民大集合!≫

岡山市街地中心部「落書き」一斉消去作戦 第5弾!


8月24日(日)のご案内きれいな街でお客様を迎えよう!あのマスコット「ももっち」も登場!いっしょに消すよ!

          中心市街地「落書き」一斉消去作戦実行委員会
               実行委員会推進事務局 落書き調査隊

残暑お見舞い申し上げます。

さて、昨年より県民が参加して100名以上の規模で「落書き一斉消去活動」を数度にわたり実施してきました。オランダ通り、表町、幸町など、市民が力をあわせて消した物件への再犯は認められず、大きな成果をあげております。

また一斉消去は岡山初の効果的な方式として全国に普及しつつあります。参加した子ども達は、時々自分達の消した壁をみたりして街への関心と愛着を高めています。

今回は国体推進の市民運動の一環として、落書き調査隊、市民有志、各種ボランティア団体、地域消防団、県、市、警察など60団体以上の有志、そして、あの国体マスコット「ももっち」も落書き消しに参加します! 落書き消しは身近でできる街づくり…。みなさんも、自分達の街への熱い想いを表現しようではありませんか。

            記


日時    8月24日(日) 
       午前8時30分から正午まで2〜3時間程度 
       雨天順延(小雨も順延)
場所    岡山市県庁通り、本町、幸町、平和町一帯
集合    西川緑道公園平和の像(花時計)付近
       (後楽ホテル南50メートル付近)
消去対象 約150ヶ所
参加者   岡山市民有志、各種ボランティア団体、行政機関有志 
       約200名
       どなたでも参加できます!
申込み  Fax.086-235-3227

☆東京都世田谷区・下北沢商店街振興組合から理事長以下三名の
方が視察&応援で参加されます。☆


【消去作業参加者の方へのお願い】

ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちで、ゴミ袋・ボロ布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。これ以外に特にご用意いただくものはありません。

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2003年8月15日(金)【終戦の日】
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 本日は、終戦の日。毎年恒例の護国神社での「終戦の詔書奉戴日本興隆祈願祭」に出席させて頂きました。昨年は、雨が降りしきりましたが、今日は、蝉時雨の夏空でした。

 「終戦の詔書」とは、「・・・・堪へ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲヒ忍ヒ・・・・」、すなわち、58年前の今日の正午の「玉音放送」のことです。

 護国神社の場合、靖国神社の公式参拝云々のような議論は聞ませんが、平和への誓いとご英霊への感謝の誠を捧げ、戦争で亡くなった全ての御霊が安らかならんことを祈って参りました。

 私は、終戦の日に当たり、58年前に気持ちを合わせるこれ以上の意思の表明の仕方を知りません。議員としてしなくてはならない感謝と誓いの表明として。


 県護国神社主催で、「英霊にこたえる会」や「日本会議岡山」が協賛するこの祈願祭が、地方における靖国神社の公式参拝に該当するものなのかどうなのかは、正直わかりません。

 ただ、国、県、市町村のおよそ議員と名のつく者の参拝が、少ないことが、残念でなりません。それぞれに、違う形で参拝されている、あるいは、反対(?)されている、少なくとも、公人として、なにがしかの表明をされている、そう信じます。


 それにしても、ワールドカップサッカー中に、あれほど、「ニッポン、ニッポン」と叫んでいた若者たちが、今日という日に、どういう見解であれ、ニッポンという国のことを真剣に考えてくれたでしょうか?
 こう書いて、一年。
 日本は良い方向に行っているでしょうか?


 どういう立場でも良いし、強制されるものでもないと思います。ただ、少なくとも私は、自分の子供が大きくなった時に、6月29日や、8月6日、9日そして15日が、どういう日であるのか、しっかりと語り伝えることができる親でありたい、そう思います。
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2003年8月16日(土)【水源かん養税について】
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 平成14年3月に、岡山県税制懇話会からの提案に基づき、検討されている「水源かん養税」。

 税の創設目的「水源かん養機能をはじめとする森林の多面的機能を維持保全するために、全ての県民に負担を求めていくとともに、その負担を通じて、県民に森林の大切さを知ってもらい、県民が一体となって、森林の維持保全に取り組むことを目指す」という目的は、概ね理解の得られるところです。


 しかし、問題は、徴税方式。水道普及率が低く税負担の公平性が保てない地域があること(井戸水を水源とする水道事業者からの供給か直接取水か。奥津町の水道普及率16.4%)、低所得者への全県的な配慮が困難である(水道料金の減免制度が市町村によって異なる)ことなど課題が山積み。

 さらに、徴税コスト等について、水道事業者(市町村)がどう負担するのかなど、要は、「水源かん養税」自体の再検討を迫られています。岡山市水道局などは、県独自で、水道事業者に、きちんとした説明・調整もなく導入するということ自体に、否定的でありましたし、私も、そういう立場でありました。

 そうした結果、どうも、本年4月から高知県が「森林環境税」として導入した、「県民税均等割超過課税」という課税方式になることが有力かと思われます。

 つまり、端的には、水道使用への課税ではなく、県民税そのものが一律に上がるということですが、これが、徴収がややこしくなる法定外目的税として創設するのではないでないとすれば、要は、普通税であり、森林保全のためという、税の目的や使途が不明確となる恐れがあります。
 そこをどうやって縛りをかけられるか、これから検討という段階です。


 ところで、法定外目的税として、一足早く、この4月より導入された産業廃棄物処理税ですが、この3ヶ月で、年間(11ヶ月)の申告見込み額である約7億2000万円の約40%増で推移。
 また、納税状況も、当初2ヶ月は、100%を達成。

 問題は、産業廃棄物の発生抑制、リサイクルの促進、最終処分場の減量化という目的が、いかにこれから達成できるかということで、それができねば、ただの増税です。


 私も、法定外目的税と言えるかどうか、過去にペット税と自転車税の創設を主張したことがありましたが、これは相手にされず。

 東京都の銀行狙い撃ちの外見標準課税も訴訟になったわけで、地方自治体が、独自に課税するというのは、自由にやってみろと言われても、なかなかに難しいものがあります。
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【命について】

 本日は、毎年恒例の「海軍いかり会」の終戦記念の日の集い。
 毎年、護国神社参拝の翌日という日程になります。
 (その953ほぼ再掲)

 青春時代に、常に生死の境にあり、ニッポンという国、愛する人のために戦い、多くの「戦友」を失い、戦後復興から高度成長期、成熟期と、ニッポンをここまで引っ張ってこられた方々の人生の迫力といったものは、そこにいらっしゃること自体、「命の重さ」を突きつけられるようで、圧倒されます。 

 それにしても、真横に死があるから、日々少しずつ死に近づくから、今、生きている輝きがあるのでしょうが、なぜか、人は、自分だけは死なない、と思って生きているようです。
 多分、死から遠いほど人間は平和なのでしょう。けれど、平和過ぎると死の意味さえも忘れてしまう・・・・。だから、生きる意味が分からない。
 やはり、平和は、能動的に造っていくものだと思います。

 護国神社は、昨夜から、萬燈みたま祭で、御霊を迎えるように提灯が並んでいます。夜に境内に続く、ほのかな光の列は、なんとも、厳なもので、御霊が降り立つ道筋なのだなぁ、というのがわかります。

 お盆の意味も、盆踊りの意味も、なんとなくわかる気がします。今日は、そこで、市連合婦人会の盆踊りが行われます。


 あの世とこの世が近づく時期に、「命」に寄り添うような気持ちを持っていたいように思います。

 照り付ける太陽に、蝉時雨、むせ返るような暑さに、命が湧き上がるようなこの時期に、一方で、花火のあとのような切なさで、秋の気配も感じている、日本人は、生・死に対して、「命」に対して、きっと、もっと謙虚ではなかったのかなぁ・・・。

 そこに日本人の美しさがあったのではないか、などと、しみじみ考えながら、夏が少しずつ終わっていきます。
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【お化けはきっといる・あの世はきっとある】

 午前中は、檀家である妙林寺さんにお参りして、とぼけた時期に、墓参り、海軍いかり会。勢いを駆って、岡山県立博物館平成15年特別展「他界への招待ーお化けはきっといる・あの世はきっとあるー」に。最近、あの世とやらに、たいへんな興味を持っています。


 それにしても、県立博物館も、施設の老朽化が進み、本当に厳しい予算の中で、自主企画をするのもなかなかたいへんだと思いますが、派手さはないものの、まさに汗をかいて県内の資料・史料を収集されたのが伝わる、非常に良い展示会になっています。

 本日は、岡山民俗会の立石憲利先生の妖怪の昔話があり、展示室が囲炉裏端のような雰囲気に。まさに、語り芸の世界。
 上方落語の大ネタ「地獄八景亡者の戯れ」のような話もあり、子ども達と一緒に、話に引き込まれてしまいました。


 特に、今回のメインは、建部町豊楽寺の「観心十界図」。要は、地獄・極楽を書いた、昔の人の世界観の図です。閻魔様がいて、なんとか地獄があって、という物ですが、おそらく、昔は、庶民にこうして、ビジュアルで説法されていたのだと思います。
 意外に、中近東や東南アジアの家には、向こうでいう、こういう物が、飾ってあるような気がします。

 さすれば、宗教はまさに、生活に根差した倫理・道徳そのものだったのだのだなぁ、と思います。

 日本人は、いつからか、「ばちが当たるよ」とか、「地獄に落ちるよ」とか、「お天道様が見ているよ」などと言わなくなって、嘘もばれなきゃ平気、自分だけが得すれば良い、自分がしたいことをしたいだけする、そんな人種に成り下がったのかもしれません。
 
 子供心に、嘘をついたら、閻魔様に舌を抜かれる、悪いことをしたら、無限地獄に落ちる、そういう世界観が、染み付いていて、ある種の社会規範になっている方が、無神論で物質主義に走るより、遥かに健全だと思います。

 目に見えないものに、畏怖や畏敬の念を持つことができる、だから人間なのでしょう。


 31日までですので、是非、ご家族連れで、閻魔様の前に立たれることをお勧めいたします。地獄に落ちて、鬼に臼に撞かれる自分を想像すると、悪いことはできないもんだなぁ・・。
 
 妖怪も、待っています。


 まだまだ続く夏祭り・・・。
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2003年8月17日(日)【岡山市ジュニアオーケストラ】
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 本日は、弓道大会やミニバスケットボール大会を覗いて、一宮高校の同窓会。11〜13期が中心の会でしたので、お邪魔だったかもしれません。

 特に、全国的に注目されている岡山一宮のスーパーサイエンス・ハイスクールについては、文部科学省よりも、県の認識が遅れているということで、実は、大学入試制度そのものへの問いかけとしての側面からも、積極支援して参りたいと思います。

  さらに、普通教室へのクーラー設置ですが、文部科学省が、設置について、結局、時機尚早といった見解を出して以来、PTA等が、主導的に設置していく傾向があります。

 ただ、実際問題、積み立てはあっても、その時に、偶さかPTAになった場合の負担は大きく、同窓会や公的な支援も、必要な場合もあるかもしれません。



 また、本日は、岡山市ジュニアオーケストラ第39回定期演奏会が開催されました。

  ご案内の通り、昭和40年1月に、音楽を通じての青少年の健全育成と市民文化の向上をめざし、地方自治体が運営するの青少年オーケストラとして全国で初めて結成されたものです。(団長:萩原誠司岡山市長)ttp://www.h3.dion.ne.jp/~iplaza/orchestra.html

 来年には、創立40周年を迎えるとのことで、本年5月、大韓民国富川市民と岡山市民との相互理解と友好親善を深めるため、友好交流コンサートを行ったのは、記憶に新しいところです。

 それにしても、下は、小学5年生から、上は、大学生まで、総勢で、100人を越えるオーケストラは、まさに、なにかプロに繋がる音楽の登竜門のようで、実に、素晴らしい演奏を聞かせて下さいました。
 市民が、本当に誇って良い、かなりハイレベルのオーケストラです。


 それでも、やはり、練習場の確保は、問題で、今は、旧内山下小学校の空き教室を使われているわけですが、私も理事である桃太郎少年合唱団や、シンフォニックバンドにしても、なにか、公共施設の間借りというような感じで、とても窮屈な思いをされています。

 時代が時代なら、岡山の音楽文化振興のために、しっかりと活動助成金を出し、また、音楽関係の練習場の確保をすべく、施設建設をと言いたいところですが、財政厳しき折り、保護者の方の負担も大きく、運営そのものが、厳しくなりかねない、というのが、各団体の実情だと思います。

 こうした文化に対して、お金が出せるかどうかが、いわゆる「民度」の問題だと思います。
 本当に良いものが、岡山にはあるのですが、意外に、市民が気付いていないんですよね。

 なお、岡山市ジュニアオーケストラは、後援会員を募集しています!(桃太郎少年合唱団も、佐藤真治後援会も、よろしくお願いいたします!)


 さぁ、夏祭りに行こう!と思ったら、外は大雨。こりゃ、中止かな?

 本当に今年の夏は、悪い奴です。
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2003年8月18日(月)【はじめに光ありき】
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 9月定例会の請願・陳情の調整や、行政・改革国体等特別委員会の運営について、半日協議。
 予定していた請願・陳情に、いくつか課題があり、結果として、引かざるを得ないかもしれません。


 特に、知事の諮問機関とも言える「岡山県新行財政改革推進委員会」が回数を重ねるのに比して、いかにも、議会側の委員会開催回数が少ないということが問題です。
 少なくとも常任委員会並みに開催したいとことろです。

 もちろん、委員会の議事録は、残りますし、知事も翌朝には、目を通されるという仕組みであり、委員会の議論というのは極めて重要ですが、長く漫然とやって良いものでもなく、焦点を絞り込んで、効率良く委員会運営をする必要があります。
 それでも、いかにも、審議時間が足りません。

 実は、委員会によって、付託事件の量というのは、まちまちなのですが、特別委員会委員長になって初めて、日程の縛りのきつさを感じています。もっと、柔軟に集中審議ができないと、とても、世の中のスピードに、議会がついていけません。

 第3次行財政改革大綱は、この秋に示されますが、全く異例の事ながら、特別委員会から委員長報告を9月定例会に提出するという運びにしたわけですが、そのためにも、時間との戦いという様相も呈してきました。



 午後から、「岡山県科学技術フォーラム」へ。

 新聞等で、既にご案内のことと存じますが、8月4日に、21世紀の先端科学技術である光科学の頭脳拠点のあり方について検討するため設置された「光科学頭脳拠点形成検討委員会」(委員長・二宮正夫京都大教授)から、光科学頭脳拠点(研究所)の形成が提言されました。

 本来であれば、年度始めからスタートできるよう、2月定例会にかけても良かったそうですが、異例のことながら、9月定例会に補正予算として、上程されます。
 それだけ、企画振興部の気合いと思い入れが入った新規事業ということです。


  具体的には、県内(岡山市京山界隈の県遊休施設)に、光科学の理論を専門に研究する施設を設け、5年の期限付きで優秀な若手研究者を毎年3人程度、公募で集めるべきとしています。

  また、研究所の名前には、ノーベル物理学賞受賞者の故・湯川秀樹博士らを育てた岡山県出身の世界的物理学者の故仁科芳雄博士の姓を入れるよう求めています。

 特に、研究テーマを高額の実験施設がいらない理論研究に絞り、実験設備の整備の必要がない、最大10人程度での研究を想定しているとのことで、お金がないなら、頭を使う、という提案で、久方ぶりの全国ニュースになりました。


 提言書には、「場の量子論」という言葉も出て、これは、まさに、小学校・中学校の同級生である○○大学のJ助教授の研究ではないか、というのが、わかりますし、世界の中枢的な研究機関を目指すべきであるということになれば、もう全面的に応援させて頂かなくてはいけません。

 もっとも、以前からJ女史の話も、ついていけていなかったわけですし、大学時代、ホーキング博士が、一世を風靡した時に、馬頭暗黒星雲に恐怖することなく、もっと勉強すべきでしたし、なにより、高校の数学が、2というのは、致命的です。

 一宮高校のスーパーサイエンスハイスクールといい、文系には、ちと厳しいものもあります。
 「方程式を解いていると良い香いがする」という感覚が、私には、ありません!


 ただ、敢えて言えば、科学であると同時に、哲学の話でもあり、おそらく、たちまち、答えが出て、経済効果がどうのこうという話ではない、これは、世界的な理論物理の拠点、科学技術立県という、数十年先の人材育成も含めた県策である、ということは、理解できました。

 光科学は、ナノテクノロジーやバイオテクノロジー、ITと言った先端科学技術のキーサイエンスとしての実験による研究開発事例は多いものの、光の本質やその振る舞いについては、未解明な部分が多く、理論研究が必要であるにもかかわらず、国内で、まとまった取組みがないということです。

 今始めれば、先頭だという、どこか、岡山情報ハイウエイのようでもありますが、研究機関誘致や産学官連携等の推進となる地方分権の時代の施策として、積極評価させて頂きます。


 ただ、具体的な研究内容は、わかっていません。

 いや、私にわかるようでは、いけないのだ!!
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2003年8月19日(火)【専修学校振興】
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 ある警察署での相談の後、岡山県専修学校各種学校振興会の役員の方々と県議数名の意見交換会。

 ここでいう専修学校は、厳密に言うと異なるのですが、いわゆる専門学校のイメージのもので、昭和50年7月学校教育法の一部改正する法律により、新しい学校制度として創設されたもので、学校教育法第82条に規定されているものです。

 「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、または、教養の向上を図る」ことを目的とした職業教育・技術教育を行う教育機関として重要な一翼を担っています。

 岡山県内には、59校(国立2校、私立57校)で、学校法人が33校、個人立も5校あります。
 平成15年度の生徒数は、9904人で、ここ数年増加に転じています。分野も、工業、医療、衛生、商業実務、文化教養、家政芸術、教育、社会福祉と多岐に及びます。

 大卒の就職率が、55%であるのに対して、専修学校卒は、85%。いまや、ダブルスクールという言葉は、死語になり、大学を卒業して、就職のためのスキルを身につけるために、専修学校に入る例も少なくありません。
 今後益々、社会的ニーズが高まっていく、教育機関であると思います。


 独立行政法人化する国公立大学に比して、「研究」という点では、目的を異にしていますが、なによりも、社会の縮図、雇用情勢が、まともに反映されるだけに、専修学校のアップトゥーデート、否、時代の先を行く努力は、並大抵のものではありません。

  しかも、人件費や施設補助が、見込めない(県にわずかに補助制度あり)状況の中、まさに全額、自己投資し、経営する、特に固定費の国庫補助がある「大学の専門学校化」が進む中、あるいは、大学が、専修学校を作る中で生き残る、これは、たいへんなことです。


 特に、生徒の多くが、県内に在住し、しかも県内企業に就職される方が極めて多い、という状況を考えると、人材育成、税収確保等様々な意味で、積極的に行政が支援すべきではないか、という主張も、首肯できるものがあります。

 実は、岡山県は、全国で補助率が、下から2番目である、ということです。私立高校等の私学助成にも同じような傾向がありました。


 ある意味で、専修学校ということで、一律に支援するということは難しいのかもしれませんが、現状には、問題があることは否めません。特に、ミスマッチの解消ということでは、国の職業訓練大学校や、県の職業訓練校とのバランスを考えても、雇用対策として、重要な役割を持っている専門学校。その支援を強化する必要があると思います 。

 ただ、一方で、自分が将来どんな職業につくのか、それは、なんのためなのかという、健全な「職業観」について、小・中・高校在学時から、しっかりと醸成することも、肝要だと思います。



 その後、県内の大手の農業機器のメーカーに、お邪魔して、いろいろお話を伺いました。雇用対策、環境対策、観光対策、産業振興、職業意識、様々な面で、岡山県は、誇りある農業県を目指すべきであると実感致しました。

 「かーぜーに逆らう〜、俺の気持ちを〜知っているのか〜、赤いトラクター」・・・ブルボンのジージョが、7時をお報せします・・・スーパーモンキー孫悟空!!←これが、わかる方、もう若くないですぞ!!
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2003年8月20日(水)【県内調査へ】
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 これから、今日・明日と農林水産委員会の県内調査のため、高梁振興局管内、井笠振興局管内および倉敷地方振興局管内を経巡ってまいります。

 10年以上前ですと、農林水産委員会の調査というと、海の幸、山の幸の土産つきだった、というふざけた話も聞きますが、現在では、例えば、振興局で、職員の方のバスの見送りがあったとしても数名に留める、といったことまで取り決められて、当然のことですが、真面目一本槍なことになっています。

 とはいうものの、近場ですが、笠岡泊りです。
 抜け出して帰ってきたい距離ですが、これは岡山市選出の議員だから思えるのであって、県北の議員なら、なかなか帰って出て来られません。
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2003年8月21日(木)【台風被害状況】
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※ 面識はありませんが、郷土岡山出身で、同じ学年の巨人軍
  川相選手の世界的偉業達成を心からお祝いいたします!!
 2日間の農林水産委員会の調査から帰りました。当初、他議員から、なぜ、岡山駅前の人間(敢えて言えば、シティー・ボーイなの。)が、農林水産なのか、また、職員の方からは、あまり勉強しないように(質問するから)、言われたりもしたのですが、実におもしろいというのが、率直な感想です。

 また、井原市青野地区の様々な葡萄を直売する「葡萄浪漫館」や、お茶どころの高梁市宇治で、「いい旅ゆめ気分」に出てきそうな地域の方が運営される農村型リゾート「元仲田邸くらやしき」など、まだまだ、実に良い所があります。

 ここから本格的に晴れてくれりゃぁ、米も、野菜も、果物も、なんとか盛り返すかのぉ・・・、という感覚も、誠に新鮮です。


 などと言いながら、台風10号の被害は、農地の畦畔崩壊や、ため池の漏水などの農地・農業施設や、山腹崩壊など治山・林道関係等々で、約13億8400万円。

 11月に災害査定が行われ、予算の不足額は、12月定例会で補正される流れです。


 ちなみに、いわゆる笠岡湾干拓地が、映画「ひまわり」のように、あたり一面、ひまわりで埋まる「べい・ふぁーむ花のパノラマ事業」は、今年は、大幅会期延長、この24日から31日まで開催されますが、今のところ、ひまわりは、なぎ倒されている状況です。自力で立ってもらうしかありません。

 もっとも、昭和41年からのこの国営笠岡湾干拓地、減反政策に転じる直前に埋め立てられた、農地としての日本3番目の大干拓地ですが、遠浅の漁場をつぶし、煮ても焼いても食えないカブトガニを壊滅した後に、酪農地と農業空港とペンペン草が広がる・・・県・市の持ち分は、3:2ということですが、どないしますのん?
 中四国州州都建設をという珍説もある中、いずれ、2号バイパスが、中を抜けます。



【栄農王国】

 ところで、19日に、オープンした備中町の「栄農王国山光園」には驚きました。陥没する地域と全国に名を派し、いまや、岡山の果物4天王入りを狙うサクランボに挑戦する平川地区も、非常に山の中なのですが、西山地区も、なかなかどうして、標高が、480mの山の中です。


 備中町は、トマトの生産量・販売額とも、県内一が、ピオーネは、第6位ですが、国の新山村振興等農林漁業特別対策事業などにより、国・県・町で、総事業費約3億3300万円で、約20haを開墾、就農者住宅を建設、トマト農家8組、ピオーネ農家3組を雑誌などで募集。

 研修機関2年間は、月額15万円の支給をはじめ、奨励金が、100万円、さらには、例えば、5年後には、土地450uと約17坪の平家住宅を495万円で、農地も、10aあたり50万円で、購入できるという特典があり、500万円以上所有し、200万円を保証金として出せる、という条件に対して、多くの希望者がありました。
 そして、いわゆる、20代から30代の都会の企業戦士と言ったような方が、ご夫婦、御家族で、入植されています。

 好条件なのか、どうなのか、私には、わかりません。ただ、はっきりしていることは、地域あげて、地域に骨を埋める方として、本当に暖かく大切にお迎えしているということでしょう。

 そして、本当に大きな人生の決断をされて、岡山県を選んで下さったことに、心から感謝を申し上げたいと思います。ttp://www.town.bitchu.okayama.jp/news/..%5Csangyoka%5Cbit-zouseipage1.htm


 個人的には、一方で、笠岡湾干拓地があり、一方で、深刻な後継者不足や担い手育成のために、こうした新しい農地を開墾して作るということが、全体としてはどうなのか。これから土地を肥やすことを考えれば、既存の工業団地が、農地でいけない理由があるのか。入植者は、日本人でないといけないのか。特に、地域独自で、勝ち残るという施策を取った時のバランスはどうなのか、それどころではないのか、正直、わかりません。

 少なくとも、就農人口を増やすということで、できる限りの、お膳立てすることは、有効な施策に違いありませんが、むしろ、答えは、新しい村に育った子供が、どういう選択をしていたのか、30年先でないとわからないのかもしれません。

 ただ、それぞれの人生ですし、なにをもって幸せというのか、行政の費用対効果でどうのこうのという話のはずもなく、なんとも難しいです。


 いずれにせよ、心から、家族が幸せになることを祈りたいと思います。
 なぜだかちょっと、全然違うとわかっていながら、「北の国から」のメロディーを口ずさみつつ・・・。
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2003年8月22日(金)【乳幼児医療費公費負担制度】
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 本日は、市役所や消防署を徘徊しておりましたが、一宮高校が、オープンスクールで、中学生で賑う中、「岡山一宮高校スーパーサイエンスハイスクール研究開発実践報告会」が開催され、少し覗かさせて頂きました。

 私たちの時代には、総合選抜で振り分けられ、闇雲に、少しでも偏差値の高い大学に進学することだけにしか、県立普通科高校の価値がないような風潮の中で、多くの青春が、もがき苦しんでいました。

 私が知る限りでは、必ずしも、良い思い出を高校時代に持っていない人は、非常に多いです。
 それでも、卒業後に愛校心が強まるということもあると思います。

 なんのために進学し、なんのために社会人になるのか、漠然とでも夢を持ち、進路を選択できるとすれば、今の中学生が、少し羨ましいところもあります。

 自分の母校に、自分の子供を行かせたい、そう思える学校を作ることを手助けするのは、卒業生の使命かもしれません。
 大人には、子ども達に、未来の可能性を示してやる責務があります。

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 我が息子は、2歳10ヶ月。最近、接続詞を伴う日本語のような文章を話し、なにやらおかしいです。朝のお出かけのチューは、儀式になっており、夜11時ぐらいなら起きてお迎えしてくれるという、非常にかわいい盛りです。


 ところで、岡山市においては、現物給付による乳幼児医療費公費負担(要するに、医療費がタダ)なのは、3歳未満で、うちも、そろそろ有料になります。
 今まで大きな病気をしたりしていないのですが、無料というのは心強いですし、これから有料というと、なにか行政の施策として、不安に感じたりします。

 ちなみに、中学卒業まで医療費無料の市町村は、県内78市町村で、6町。就学前だと35。お隣の中核市・倉敷市も、この10月から、5歳未満児まで拡大されますので、78市町村で、唯一の3歳未満の岡山市は、いよいよ、この点に関しては、最低ということになります。
 もっと言えば、全国の35中核市の中でも、最低クラスです。


 このことの原因ですが、岡山市側からは、一般的に、県の医療費助成制度に問題があるとする説が、有力です。
 県さえ、しっかりしてくれれば、乳幼児医療費無料は、簡単に拡大できるのだという主張です。


 端的には、県の岡山市への医療費助成は、平成8年の中核市移行に伴い、それまでの2分の1から、段階的に削減され、県の行財政改革大綱に基づき、平成10年度には、6分の1に削減。

 実際には、乳幼児医療費と母子家庭医療費補助制度については、平成13年度に、現物給付化(窓口無料。それまでは、請求が必要でした。)激変緩和措置として、16年末までに、補助率5分の1で、運用されています。

 この削減の理由が、財政問題であるには違いないですが、当時の県・市の関係の悪さの象徴のように言われていたのは、ご案内の通りです。子供が犠牲になった!?


 もっとも、これが、政令指定都市ということになると、県の補助は、ゼロという例もあり、逆に、横浜市や川崎市は、県の補助2分の1で、中学卒業まで無料ということであり、中核市、政令指定都市といった街の規模によって、医療費が無料になるかどうか、また県が補助するかどうか、さらに、いくら補助するかの問題は、必ずしも、論理的連関はない、ようです。

 要は、知事や、基礎的自治体の首長の福祉施策への考え方に、左右されるのだと思います。


 ただ数字的には、県が、どうあれ難しいものがあります。

 岡山市単独で、現在3歳未満の需給資格者(約1万9600人)の医療費無料を1歳押し上げるとすれば、約2億7500万円かかりますが、例えば、県の補助率を現行運用上の5分の1から、2分の1に戻せば、約1億8100万円余が、市に入ります。

 つまり、県の補助率が、仮に上がっても、3歳未満を4歳未満にすれば、1億円。さらに、5歳未満にすれば、3億7500万円、6歳未満にすれば、6億5000万円の財源を市は、継続的に確保しないといけないのです。

 それが、本当にできるのかどうか。


 いずれにせよ、一方で子育て支援を言いながら、一番納税しているであろう、岡山市民に対して、乳幼児医療費公費負担が、少ないのは、単純におかしいことです。おそらく、県・市とも、問題があるのだと思います。

 もちろん、医療費補助率もさることながら、岡山県学童地域支援事業について、中核市を除いているような県の施策に問題がないとは言えないと思います。


 岡山市民としては、せめて、就学前までは、医療費無料であって欲しいと思いますが、この点を9月定例会の一般質問で問います。

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2003年8月23日(土)【秋が来る前に】
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 夏らしい暑さとは言え、子ども達が、たまった宿題に慌てふためき、金魚すくいで貰った金魚が肥え太り、甲子園で常総学院が優勝し、今日で、今年の「ちびっこ音頭」も、聞き納めかぁ、と思う時、そう、もう秋が近づいています。

 なにか、この夏に大きな忘れ物をしてしまったような、そんな貴方を明日早朝の消防団の夏季教養訓練の後、西川緑道公園の平和の像の前で待っています・・・・・。

 忘れられない、行く夏の思い出に、・・・・・落書き消し・・・・・

 申込み不要です。直接、お越しくださいませ。

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       ≪夏のおもいで . . . 県民大集合!≫

岡山市街地中心部「落書き」一斉消去作戦 第5弾!
8月24日(日)のご案内
きれいな街でお客様を迎えよう!あのマスコット
「ももっち」も登場!いっしょに消すよ!
      中心市街地「落書き」一斉消去作戦実行委員会
          実行委員会推進事務局 落書き調査隊


残暑お見舞い申し上げます。さて、昨年より県民が参加して100名以上の規模で「落書き一斉消去活動」を数度にわたり実施してきました。オランダ通り、表町、幸町など、市民が力をあわせて消した物件への再犯は認められず、大きな成果をあげております。また一斉消去は岡山初の効果的な方式として全国に普及しつつあります。参加した子ども達は、時々自分達の消した壁をみたりして街への関心と愛着を高めています。今回は国体推進の市民運動の一環として、落書き調査隊、市民有志、各種ボランティア団体、地域消防団、県、市、警察など60団体以上の有志、そして、あの国体マスコット「ももっち」も落書き消しに参加します! 落書き消しは身近でできる街づくり…。みなさんも、自分達の街への熱い想いを表現しようではありませんか。

            記

日時    8月24日(日) 
       午前8時30分から正午まで2〜3時間程度 
       雨天順延(小雨も順延)
場所    岡山市県庁通り、本町、幸町、平和町一帯
集合    西川緑道公園平和の像(花時計)付近
       (後楽ホテル南50メートル付近)
消去対象 約150ヶ所
参加者   岡山市民有志、各種ボランティア団体、行政機関有志 
       約200名
       どなたでも参加できます!
申込み  Fax.086-235-3227
☆東京都世田谷区・下北沢商店街振興組合から理事長以下三名の
方が視察&応援で参加されます。

              ☆

【消去作業参加者の方へのお願い】
ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちで、ゴミ袋・ボロ布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。これ以外に特にご用意いただくものはありません。
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2003年8月24日(日)【史上初の大規模落書き消去作戦成功せり】
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 炎天下の中、第5回目の岡山市街地中心部「落書き」一斉消去作戦は、本日無事終了いたしました。
 国体のマスコットももっちも、参加した消去作戦では、大きなトラブル等もなく、いまだかってないたいへな成果が上がりました。
 ご参加頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。


 主催者である落書き調査隊発表によりますと、「岡山方式」とも言える一斉消去の参加者は、およそ200人。消去箇所は、なんと約230ヶ所。文字どおり、史上初、世界初の大規模消去活動となりました。

 東京都世田谷区・下北沢商店街振興組合理事長も、参加者の若さと自発性、その効果には、たいへんな感銘を受けて、帰京されました。
 まさに、日本一の落書き被害の街が、1年半かけて、日本一の落書き消去の街になりました。


 ひとえに、岡崎・落書き調査隊長はじめ、多くの参加者のご努力の賜物であり、地域住民としても、心から感謝を申し上げる次第であります。

 頼まれたわけでなし、義務でなし、何が貰えるわけでなし、ともかく、まさに「思い」だけで、こういった活動ができる、岡山人の素晴らしさ!私は、誇って良いと思います。
 正直、今回も、参加された方は、かなりおもしろかった!のではないでしょうか。


 さて、次回ですが、それよりか、暑い夏が終わった隊長にしばしの休息を!!

 なお、残された落書きですが、気付いたら消せる人が、消せる時に、消しましょう。誰でも、落書き調査隊。
 理屈は、どうでも良いから、まぁ、消してみてください。
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2003年8月25日(月)
          【落書き調査隊長より御礼の言葉でございます。】
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 本日は、9月定例会に向け、補正予算が示されたため、農林水産委員会が開催されました。

 9月中旬からは、定例会、10月は、委員会調査、派閥研修会等、出回る行事が多い中、読めないのが、解散総選挙・・・。


 さて、昨日の「落書き一斉消去活動」に関して、落書き調査隊副隊長の通信でもあり、隊長からの御礼を掲載させて頂きます。


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                   平成15年8月25日
 岡山中心市街地「落書き」一斉消去作戦
           参加者、スタッフ、多くの協力者の皆様への御礼

                        落書き調査隊 隊長
 
                            岡崎 久弥


 昨日は猛暑の中、たくさんの方にお集まり頂き、本当にありがとうございました。その後、お疲れなど出されていませんでしょうか?

 想像を絶する暑さのなか、しかも日曜の早朝から、敢えて汚れる作業に従事いただいたボランティアの皆様の、崇高なお気持ちに、心からの敬意を表し、重ねて御礼申し上げます。

 また、今回より、岡山県青年団体連絡協議会に集う若手の社会人スタッフ、学生が、煩雑な事前準備作業、ペンキ処理など大変な後片付け作業の戦力として大いに活躍して頂きました。こういう志の高い若者は、我が街・岡山の将来の大きな人的資源、宝です。

 また、当日参加者には、県・市の行政職員有志、岡山県警青年警察官有志もおられ、市民の取組みをしっかりと支えて頂きました。

 そして国体推進キャンペーンマスコット「ももっち」ありがとう!

 そして当日の行動を積極的に報道していただいたマスコミ関係者のみなさん、ありがとうございます。


 それにしても、一時は「日本一の落書きの街」といわれた岡山の街がお陰さまで急速に修復されていっております。県の調査でも、「一斉消去」で消している岡山市街地中心部(1キロスクエア)では、1年半にわたり、落書きの増加が大きく抑制されていることがわかっております。

 昨日は、東京から視察応援に来られた世田谷下北沢商店街(日本最大級の落書き被害の街)の吉田理事長も驚いておられましたが、組織動員をしたわけでもなく、新聞やテレビをみて自主的に若い人が中心に集まり、しかも全体の8割以上が初参加者でした。
 昨日の成果は「ボランティア200人により、230箇所の落書き一掃」です。

 また、本日、エリア周辺を見ましたら指定外の箇所も多く消去が進んでおり、新聞や会報で当日のイベントを知った、地域や周辺の企業が自主的に消されたようで、その量は2割増し程度になる模様です。嬉しい相乗効果です。


 調査隊は、ボランティアの皆様と共に、この一年半の間に、延べ600人により、合計445箇所の落書きを消去してきました。多分、これだけ短期間でこれだけの人が、これだけの量を消した事例としては「世界初」だと思います。これも、ひとえに参加者みなさんの街への熱い想いと一致協力したパワーの賜物です。

 皆さんの努力の証がこれから街に何年も、ひょっとしたら何十年も残ります。また是非お友逹に「ここの落書きは私たちが消したんだよ」とお知らせ下さい。そして時々、壁を確認してみて下さい。そういう、なにげない自然な街への愛着が、街を良くし、楽しくして行きます。


 それにしても、「落書き消しがこんなに面白い作業だとは思わなかった」と皆さん口を揃えて言われ、今度、いつするんですか、と、次々にリクエストをされてしまいました。

 実は、数日前に、ある子どもボランティア団体と、社会教育講座の一環で、落書き問題解説と炎天下の中落書き消しをしましたが、子ども達も、われ先に塗りたいと押し合いへし合いになる盛況で、ボランティアの大人リーダー達も「子どもがこんなに喜ぶとは思わなかった」と驚いていました。

 他人様の壁に承諾を頂いて、歓迎されながら、大胆にペンキを塗る面白さ?も当然あるのですが、やはり人間には、傷ついたものを治したい、周囲の環境を良くしたい、人と社会の役に立ちたいという本能があります。これが健在である限り、この街の未来も明るいはずです。

 街は単なる建物の集合体ではなく、そこに集う人々の心の交差の場であり、人々の意志の力で街のあり方も大きく変わる事が証明されました。
 東京下北沢商店街振興組合理事長も、「多くの教訓があった。岡山市民の皆さんはすごい」と、勇気百倍、やる気満々で帰られました。

 …この夏の想い出が、皆さんの心の中に永遠に残りますように。

 では、しばらく暑い日がつづきますが、くれぐれもおからだを大切に。
 また会いましょう!
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2003年8月26日(火)【百姓王国】
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 この万景峰号がらみの件、たいへん気になっていますが、明後日には、自民党全国青年議員連盟(青議連)総会で、安部内閣官房副長官のお話が伺える予定です。

 そういった緊張感と程遠いように、本日は、またまた農林水産委員会の県内調査で、加茂川町、建部町めぐり。ふるさと再発見のような調査でありました。

 「岡山は、平和町だけではありませんよ。」という、委員長のお言葉が、胸に染みます。


 特に、加茂川町の「ストックファーム」は、もしも、ラベンダー畑があれば、北海道・富良野の丘あたりと違わないような気分になる吉備高原の風景です。
 ブラウンスイス牛乳は、根強い人気がありますが、道の駅・かもがわ円城のすぐ近くに、35年前から、こういう場所があったとは。

 加茂川町の第三セクターであり、乳用牛の育成・供給をもって地域酪農の振興に務める施設ではありますが、動物とふれあいもできる無料の体験型酪農リゾートとしては、家族連れには、最適です。


 さらには、上田西地区の「百姓王国」。「飛躍しよう」の掛詞だそうですが、ネーミングからして凄いものがあります。平成6年の「全町公園化構想」に、50戸あまりの上田西地区が応えて、8年に、「百姓王国建国宣言」。

 各作物ごとに、12名の専業農家を担当大臣に任命(モモ大臣、露地ブドウ大臣、マスカット大臣・・・・)し、おもてなしや、農業活動、交流活動を積極的に展開しています。

 そういったソフト面に、「ひだまり」という農林業体験宿泊施設もできています。


 地域で生産したものを加工・販売する1次、2次、3次産業の合体を6次産業と言いますが、道の駅や、岡山市内の商店街のアンテナショップで、物産が販売されていますが、要するに、消費者が、こうして産地まで来られるということを知らないのだと思います。

 こうして、体験、交流という要素が加われば、地域の酪農や農林業は、生き残っていけるという施策が、各町村で、実施されている中、食の安全に関心を持った街の消費者が、どう情報を持ち、それを選択することができるのかは、大きな課題です。

 私は、むしろ商店街の中には、いわば地域ブランドである例えば「本物の野菜」だけを売る産地直送の店が並ぶような時代が来るのではないか、そう思います。

 また、地産地消費の鍵は、学校給食であるようにも思います。


 それにしても、変な話ですが、政治家の中で、地域に根差し、執行権を持つ町村長というのが、一番おもしろいかも、とつくづく思いました。

 いわゆるアイデア町村長が、日本一の町村にするロマンというのは、ごっくん馬路村や、カメルーン招聘などで、その可能性を感じます。
 もっとも、それが、市町村合併を難しくさせるかもしれませんが・・。
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2003年8月27日(水)【学生ベンチャー支援】
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 火星が大接近ですが、今日の天気では厳しいようです。ただ、月曜日の夜も見えていましたし、9月も、ほぼ同じ大きさで見えるとか。
 とか言うと、9月も見ないことになるので、ご覧になっていない方は早いうちにどうぞ。

 「明けの明星が、東の空に輝く頃、一筋の光が飛んでいく、それが、僕なんだ」と言って、実はウルトラセブンのモロボシ・ダンは、アンヌに別れを告げ、変身したのでした。
 「ダン!行かないで!!」、じゅわっっ!感動の最終回でした。

 明けの明星・・・!?あ、こりゃ、金星だ。


 本日は、9月定例会の資料集めに追われておりましたが、途中、「2003 学生連携ビジネスフォーラム in OKAYAMA」を覗きました。

 アメリカ西海岸を意識した今までの「グローバル」なビジネスフォーラムに比べて、企画・運営から、学生自らが、「起業と地域」をテーマに主体的に動いたものです。
 実は、中條高徳アサヒビール名誉顧問の講演を聞きに来られた知りあいの方も、ちらほらとおられましたが。

 私の場合、ベンチャーと言うより、アドベンチャーですが、多くの学生で大盛況で、これだけの「起業」すなわち「夢」を持った若い衆がいることが嬉しくなりました。逆に、起業する学生に夢を託したいほど、大人社会に、閉塞感があるとも言えます。


 それにしても、今回の「起業における地域格差」という視点は、行政や大学、地場企業、団体に対して、大きな警鐘となるものであると思います。

 こういった視点からの様々な問題を今後もクリアできないとすれば、人材流出県と言われる岡山において、端的には、「起業」するぐらい元気のいい学生が、岡山におるもんか、と、どんどん出て行って戻って来ないということにならないか。
 地方分権に必要な「3つのゲン(財源、権限、人間)」の中で、人間、すなわち人材が確保できないことにもなりかねません。

 むしろ、どうしたら、そういう活きの良い学生が、岡山に集まってくるか、そういった「起業環境」をどうやったら、作ることができるのか、ある意味、行政、大学、企業、団体がいかにそういった環境作りのために、連携ができるか、そこが問題なのだと思います。

 私は、学生にとって望ましい「起業環境」は、一言で言えば、「金は出すけど口は出さん」、といったチャレンジできる環境だと思いますが、岡山の場合は、「金は出さんが、口は出す」「出る杭は打つ」といった風潮を大いに反省し、岡山に来たら、若い者には、好きなだけチャンスをやる、「若者よ、岡山を目指せ!」と言われるような大転換を図る必要があると思います。
 あたかも、幕末の長州藩のように。


 そのためにも、行政がすべきことは、国からの補助金をまくばることではありません。むしろ、資金調達のために、地場企業と学生を繋ぐシステム作り、すなわち仲介役になることが重要だと思います。失敗事例も積み上げれば、財産です。

 また、その資金も、設備投資で終わるのではなく、まさに、運転のためのものでないといけません。そのためにも、場を与える必要があります。

 必ずインキュベート(孵化)するものを育てるという発想ではなく、中には、無精卵もあるかもしれないが、しかし、とんでもない恐竜が生まれてくるかもしれない、ある意味、金と場を与えて、支えるこちらも、ベンチャーでないと、ベンチャー企業など育つわけがありません。


 「おはなはん」は、かく語りき。「人間社会のことじゃもの」。
 いろいろありますが、はっきりしていることは、賭ける人間がいるからこそ、人間は育つということです。やはり、一人勝手には、育ちません。誰かが、引き上げないといけません。

 そして、小さな内輪の岡山で、ごちゃごちゃとやってるようじゃぁ、いつまでたっても、なーーんもようならんよ、可能性の芽を摘むよ、そう思います。


 中條氏は、企業にとって重要なのは、「他利」の精神だと言われました。「我利我利(ガリガリ)亡者」ばかりでは、企業も街も、良くなりません。
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2003年8月28日(木)【でーこんてーてーてー】
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 本日は、先ほどまで、農林水産委員会。

 梅雨入り後、梅雨明け後も、日照不足ということで、水稲の作柄は、北海道や東北太平洋側では、「著しい不良」。その他の府県と同様、岡山県も「やや不良」です。

 8月30日からは、7月25日からの果物に加えて、産地や栽培情報をインターネットを通じて、消費者に提供する野菜トレーサビリティーシステムが運用されます。

 特に、この機に、JA全農おかやまのおかやま野菜情報の紹介ホームページ「でーこんてーてーてー」(・・・・・・・・。大根を炊いといて)もご覧ください。

 地産地消のキャッチフレーズも「とれたて おかやま いただきます!」に決まり、マスコットキャラクターも登場。


 一方で、財政見通しも示され、非常に厳しい状況。早朝から、1日の行革・国体等特別委員会の打合わせをしましたが、いかんせん、議会の審議の時間が、短すぎます。

 農林水産委員会も大切ですが、 第三次行財政改革大綱が示される今年度、これ以上重要な委員会はないはずなのですが、行革委員長として、委員会運営そのものに苦慮しています。



 本日は、これより、自由民主党全国青年議員連盟第43回全国大会出席のため、静岡市に向かいます。当然、総会には、大遅刻ですが、講演会には間に合います。「日本外交を考える」というテーマで、静岡県立大学大学院の平岩教授や安倍内閣官房副長官の講演があります。


 通称「青議連」は、自民党の正式な青年局でも青年部でもない、なんだかわからない、ともかく中央に物申すという、跳ねっかえりの地方議員の集まりであると認識しております。
 岡山県議会から、喜んで、のこのこ行っているのは、私が議員になってからは、私だけです。

 そう言えば、いつからか、なぜ所属しているのかも、メリットもよくわからないのですが、青臭く天下国家を論じ、いずれは中央へという雰囲気の議員が多いため、かなり刺激的です。
 地方議員の枠を超える発言が、なかなか平素はできないのですが、ブレーンストーミングにもなります。


 実は、今日・明日は、中国地方の県議会議員野球大会の関係で、党派問わず、多くの県議会議員は山口に向かっていくのですが、なにしろ、もともと議員野球部に属していないためとは、全く別方向に。

 北東に進路をとり、中央を一番感じる集いに向かいます。
 途中、大阪により、明日午後には、帰岡します。
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2003年8月29日(金)【地域ミニエコタウン事業】
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 静岡での自由民主党全国青年議員連盟第43回全国大会では、まさに、6ヶ国協議が行われている最中、安倍内閣官房副長官の講演を拝聴することができました。

 馬に例えれば、サラブレットのような非常に格好が良い副長官の話をまるで地方競馬の駄馬になったような気分で聞きながら、「国益」ということを考えました。

 「外交は、国際交流ではなく、国益を実現する手段である」という前提に立った場合、今までの日本外交は、特に、アジアに対して、「自制・譲歩」であり、その転換期にあるのだ、と言われれば、そうなのだろうな、と思います。

 要は、「自立」できていない日本は、アメリカに追随することが、国益に適うからそうしているだけなのだろう、とは思うものの、果たして、非常に分かり易いアメリカ型の自由・民主に代わりうる大義名分をもって、「自立」することができるのかなぁ・・・。
 少なくとも、アメリカが、世界の正義だとは、私は思いません。

 「世界平和」という言葉が、空念仏になるとすれば、「公正」「徳」「倫理」を日本は言うべきなのでしょう。それを打ち出せる誇り高き国に、我々の力で、日本はならないでしょうか。

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 それにしても、再来年には、政令指定都市になる静岡駅前は、再開発の動きがあるものの、意外に、今年、国体が開かれるという雰囲気ではなかったのですが・・・・。
 来年4月から半年間は、「浜名湖花博」が開かれるようです。



 さて、大阪で、岡山の不良資産になりかねないものに絡んで、少しもごもごしておりましたが、気になるのは、「玉島ハーバーアイランド」です。

 個人的には、吉備高原都市、真庭産業団地、さらには、笠岡湾干拓地同様、計画当時の趣旨を変えてでも、あるいは、発展的に、どうにかしないといけないものだと思います。

 水島港玉島ハーバーアイランドについては、平成13年2月から、約20haの分譲が開始されていますが、新たに、約24.5haの用地分譲が開始されます。


 今後の企業誘致にあたっては、「物流・倉庫・製造業」に加えて、近年の循環型社会形成の観点から、港湾機能を活かした環境産業ゾーンを設定し、資源循環型環境産業の立地を進めて行くとしています。ある意味での政策転換です。

 つまりは、行政の縦割り的には、商工部と生活環境部の連携が起きたわけですが、端的には、全県での地域分散型環境産業の構築を目指す中で、県独自施策の「地域ミニエコタウン事業」のモデル的整備地域として、玉島ハーバーアイランドの一部に、「環境ゾーン」が設けられ、環境産業の立地が図られます。


 これは、県下全域を対象として作成中の「岡山エコタウンプラン」の魁で、単県の施策であり、全体については、年度内にプラン承認を得るべく、国と協議中ということです。

 ちなみに、「ゼロエミション構想を地域の環境調和型者社会形成の基本構想として位置付け、先進的なまちづくりを推進すること」を目的に、平成9年に、経済産業省と環境省により創設された「エコタウン事業」については、現在全国で、18地域が、地域特性に応じたエコタウンプランを策定し、国から承認を受けています。


 例えば、工業用団地については、全く需要、引き合いがないわけではないのですが、法規制、環境アセスメント等地元調整の難しさ等で、結果として、新しい活用方法ができない場合があります。

 ある意味で、発想の大転換をもって、それを活用して行くことを模索する必要があると、私は考えます。
 どうあれ、放っておいて、どうなるものではないのですから、必要なのは、活かそうという、知恵と熱意です。

 そういった意味では、時には、今までの常識からすれば、とっぴょうしもないことを言うことも、我々若手議員の務めであると思います
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2003年8月30日(土)【県・市の関係】
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 私は、県議会議員は、全県的な視野から政策提言すべきであるし、特に、複数選挙区である岡山市のことについて、ことさら本会議で取上げるべきではないのではないか、とは思うものの、事が、我が子の事となれば、父ちゃんは、黙っておられないわけでございます。

 おかげさまで、私の子供も、2歳10ヶ月。近頃は、私が、出掛ける時には、「また来てね。」、帰ってきたら、「いらっしゃいませ。」と、しっかり言葉も喋ります。


 ところで、ご案内のことと存じますが、岡山市においては、現物給付にして頂き、だいぶ楽になりましたが、乳幼児医療費助成制度は、3歳未満。うちの子は、あと2ヶ月です。
 同じ中核市の倉敷市が、この10月から、5歳未満に引き上げになりますが、中学卒業までとする6町には遠く及ばず、いよいよ、岡山市は、78市町村の最低ということで、同じ子育て世代のお母さん方から、なにやっとんのん、と、叱られているのでございます。

 一方で、子育て支援を言いながら、一番たくさん子供がいて、一番親が税金を払っていて、なんでこうなるの?素朴な疑問です。私もわかりません。


 そもそもが、岡山県の行う一人暮らしやねたきり老人、重度心身障害者、乳幼児及び母子家庭の4福祉医療費助成制度と、放課後児童クラブと言われる学童地域支援事業について、岡山市は、平成8年の中核市移行以来、他市町村に比して、厳しい補助率となっています。これは、中核市・倉敷市に対しても、同じ傾向がありますが、全国35中核市を比較してみても、最も低い水準の補助率となっています。

 もっとも、これが、政令指定都市ということになると、県の補助は、ゼロという例もあり、逆に、横浜市や川崎市は、県の補助2分の1で、中学卒業まで無料ということであり、中核市、政令指定都市といった街の規模によって、医療費が無料になるかどうか、また県が補助するかどうか、さらに、いくら補助するかの問題は、どうも必ずしも、論理的連関はない、ようです。

 逆に言えば、知事や、基礎的自治体の首長の福祉施策への考え方に、左右されるのだと思います。ただはっきりしているのは、県同様、財政難に苦しむ岡山市にしてみれば、子育て世代支援策として、せめて従前の2分の1に戻して頂ければ、対象年齢引き上げが少しでも容易になるという事実です。
 岡山市民の子育て世代と子ども達を代表して、今後どうされるのか、知事のご所見を伺います。


・・・・・・・・・・・・・あ、これは、一般質問の原稿では?



  また、学童地域支援事業については、児童クラブの児童数や開設日数等が国制度の基準を満たしていない場合、単県の上乗せ事業として、運営費や障害児の受け入れ加算等の補助が実施されている事業です。しかし、岡山県の実施要綱からは、実施主体は、「中核市を除く」とされ、岡山市・倉敷市への運用はできない扱いになっていますが、改正の検討はできないでしょうか。


 関連して、産業廃棄物処理税に関しては、中核市に交付されることを歓迎する声はありますが、思い起こせば、国体の主会場の問題でも、「岡山県建設事業費市町村負担金徴収条例の改正について」を巡り、岡山市議会では、たいへんな議論もありましたし、最近では、城下駐車場でも議論がありましたが、岡山市に限らず、対市町村に対して、原則的に、県の事業は県のお金でやり、例外として、地元市町村に利益が生じる場合に生じるであろうというのが「地元負担」だと思うのですが、そもそも、その基本理念がどういったものなのか、また、地方分権の流れの中で、今後どのようになっていくのでしょうか、お知らせ下さい。


 これに関連して、岡山市・岡山県の連名で申出に基づき、内閣官房都市再生本部が、7月18日に、第3次の「都市再生緊急整備地域」を指定・政令公布し、岡山駅東・表町地域の47haが、指定されました。岡山中心市街の街づくりにおいては、制度上の前提ができ、これから、じわじわ効いてくる非常に重い意味があるものだと思います。

 県市の連名で提出された意図、また、この地域は、「ザ・ハヤシバラシティー構想」「旧出石小学校跡地」と「現中央南小学校地」等を念頭に置いたもので、さらに、「円滑な交通アクセスを確保するため、バスターミナルの整備を検討する」とありますが、考えておられる県都岡山市の中心市街地の具体的イメージと県がどういう支援をされるのか、お知らせ下さい。


 今日は、このように、長野県の雇用対策なども勉強しながら、9月定例会の一般原稿を地味に書いておりました。

 この話題が、本会議に出るのは、私が議員になって初めてです。
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2003年8月31日(日)【総合防災訓練】
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 本日は、9月1日の「防災の日」の前日に当たり、県、市、県警、消防局、陸上自衛隊、日本赤十字社はじめ168団体、約1700人による総合防災訓練が、岡山リサーチパーク内公園広場で開催されました。

 2時間内に納まるように、まさにタイムスケジュールに沿って、粛々と訓練は続きますが、おそらく実際には、この数倍は、かかるだろうな、という感じがします。

 まず、知事以下行政職員も含めた形で構成する対策本部が、これだけスムーズな統括は、できないだろうと、誰もが思っているのですが、こういった訓練のやり方以外にあるのかと言われれば、それも、なかなか難しいところです。


 毎年来賓として参加させて頂くのですが、毎回思うのは、自衛隊の活用についてです。いつも、迷彩服で参加されるのですが、自衛隊のヘリや装甲車が出てきたら、個人的には、待ってました!という気分になります。

 炭素菌のような化学テロや爆弾テロが問題になった時に、自衛隊の訓練というのを見させて頂きましたが、阪神・淡路大震災の時にも、自衛隊への出動要請が遅れたことが、被害を拡大させたということですが、常日頃から、装備を持ち、組織立った訓練を行っている自衛隊が、直ちに出動してくれれば、非常に心強いものがあります。
 ちなみに、訓練での出動要請は、災害発生から10分後で、日本原駐屯地から、なぜか、15分後には、やってきます。


 要するに、自衛隊というだけでなく、自衛・防災隊とし、大規模災害の際には、迷彩服以外のユニフォームで、防災隊として、出動する、という仕組みがいるのではないか。

 警察、消防はじめ、指揮下に収めるとすれば、まさに戒厳令のようでありますし、なにしろ、武装して出てこられれば、災害に乗じて、クーデターを行うことも可能ですが、現実に、自衛隊の活動の中に、防災活動があるのは事実であり、なにか、もう少しうまい仕組みができないか、非常にもったいなく思います。


 アメリカがどう言うかは別にして、自衛隊は、確かにイラクに物見遊山に行くのではなく、場合によっては、自衛のための交戦も避けられないのでしょうが、なにか、国を守るとことの誇りに対して、感謝や畏敬の念の薄さが、丸腰でも戦場に行くべきだなどと平気で言う感性になってしまうし、こういった防災の際に、しかるべき活躍の場面を与えないことに繋がりかねない、そんな気がします。


 それにしても、本当に整然と市民が、いてくれるのか、場合によっては、機に乗じる暴力団・暴走族等の危険分子を鎮圧しないといけない最悪のケースも出てくるかもしれません。
 さらには、高齢者・障害者の方々の避難誘導を誰がするのか。
 また、情報を一元管理し、市民や企業からの問い合わせ等に、どういう体制で、応じていくのか。
 地下街の被災、JR岡山駅等交通拠点の混乱、交通の寸断の場合に、情報をどこで管理し、どう対応するのか。

 ・・・・パニック映画のように、悪い事態を想定すれば、きりがありません。


 ところで、私は、おそらく、災害の際、一番機動的に動くのは、地域の消防団だと思います。要するに、コミュニティー形成と防災活動は、非常に似ているわけで、逆に言えば、学校等に限らず、なるべくきめの細かい日頃の地域の防災啓蒙活動等が、いざというとき、一番功を奏するように思います。
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