2003年5月1日(木)【難問解決!ご近所の底力】
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 挨拶回りで、超地元の商店街に入れるのは、いつの日か。地元となると、中央警察署についてなど話が多岐に及び、なかなか進みませんが、非常に楽しいです。
 落書き調査隊についての話もチラホラ。


 さて、今日の今日ですが、午後9時15分より、NHK総合の新番組「難問解決!ご近所の底力」で、「大迷惑・町の落書き」というテーマで、落書き調査隊岡崎隊長および青年団体連絡協議会の角南さん他が、出演。
 岡山の落書きに対する取組みが、全国に紹介されます。

 思い起こせば、本格的な落書きについての取組みは、昨年の春からでしたが、全国発信されるに至るとは、まさに隊長の凄さでしょう。


 今となっては、懐かしいような「その808」を再掲いたします。

 今だから言えるのですが、落書き調査隊結成の端緒は、近所のお寿司屋さんの壁に、巨大な男性器の落書きがされて、さすがに、怒り心頭に達したからでした。



佐藤真治のこころ その808  2002年3月16日(日)

【怒りの落書き行為】

 我が平和長北部町内会における落書き行為が、いよいよ目に余るものになってきました。向こう三軒両隣り、落書きの被害に遭っていると言っても、過言ではありません。

  とても、商工労働警察委員会の事務所のある周辺とは思えず、県議会議員の存在意義が、多いに疑われるところです。良い面の皮です、ほんとに。
 何でこんなことがまかり通る世の中になったのでしょう?


 落書き行為については、私も議会で取り上げ、昨年12月に議会を通った環境3条例のうち、全国初という、特に落書き行為について触れた「岡山県快適な環境の確保に関する条例」が、いよいよ4月1日施行になります。

 このうち、第2章 「快適な環境の確保の促進」のうち、第1節が、「落書きに対する措置」で、(落書きの禁止)は、第7条に、「何人も、落書きを行ってはならない。」と規定されています。そして、第28条で、「第7条の規定に違反した者は、5万円以下の罰金に処する。」としています。

 実は、落書き行為は、通常は刑法で言う「器物損壊罪」に該当し、取り締りますが、今回の条例は、それに該当しない軽微な落書きについても、取り締まるものです。その意味では、画期的、運用次第ではかなり効果的な条例になります。


 もっとも、原状回復については、第8条には、(公共の場所の管理者の義務)として、「公共の場所の管理者は、落書きの防止に関する啓発並びにその管理する塀、建物等に落書きが行われた場合の当該落書きの原因者の調査及び当該落書きの消去に努めなければならない。」と規定され、第9条には、(消去命令)として、「知事は、県が管理する施設に落書きが行われた場合であって当該落書きの原因者が判明したときは、当該原因者に対して当該落書きの消去を命ずることができる。」としています。

 条文を読まれれば、「県が管理する公共施設」の落書きで、「原因者」が判明した時は、消去(原状回復?)を命ずることができる(行政罰)だというのが、おわかりになるでしょう。

 逆に解釈すれば、民間所有施設に対する落書き行為については、やはり原状回復までは無理ということで、損害賠償請求ということになります。


 実は、この条例、気になるのは警察との連携です。すなわち、この条例は、知事部局の側のもので、落書きを見つけました、警察に届けました、さぁ、警察は、捜査します、ということになるのかは、明確ではありません。法的には、当然そうすべきですが、運用がどのようになされるか。

 願わくば、公共施設に落書きした人間に、公衆の面前で、落書きを消去させるという事例を見せしめ的に早く作ることができれば、効果的です。ただ、実際は、「消去を命ずる」だけですから、原因者本人が消去するかはわかりません。誰が、どうさせるのかも、かなり不明です。

 また、本来は、「落書き110番」のような専用の窓口があって、なんらかの対処がなされないと、実際これを全部受けるとしたら、警察も困るでしょう。
 いずれにせよ、この条例は、「落書きとはなんぞや?」からして、非常に不備だと私は思います。このあたりの運用については、次回常任委員会で、伺うことになぜか、既になっています。

 鳴り物入りで登場する条例ですから、実効あるものにしないといけません。
 また、思い切り落書きができる場所を作る(芸術?)という御提案も頂きましたが、こっそりする落書きの醍醐味(?)とどう折り合いをつけるか?良い智恵はないでしょうか?

 ともあれ、今ある落書きをどうするかです。どうしようかなぁ。とりあえず、町内会の清掃のように、もはや町内会で消すしかないのかな、と思います。捕まえることができれば、一番良いのですが・・・。結論から言えば、今のところ、自衛、自警策を講じるしかありません。

 しかし、なぜ、他人の家の壁にラッカースプレーのようなものが、吹きかけられるのでしょうか、その神経がわかりません。品性下劣の典型です。
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2003年5月2日(金)【救援物資備蓄センター】
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 今年の連休の間隔は、仕事をする上で、なんとも効率が悪い気がしますが、皆様如何でしょうか?

 本日、岡山空港内に、「救援物資備蓄センター」がオープンしました。このセンターは、岡山発の国際貢献を行うため、大規模な自然災害等に伴い国際救援活動を行うNGO等に備蓄物資を提供し、円滑に活動が行えるよう支援するとともに、県内・国内の災害に係る緊急救援活動にも活用するための救援物資を備蓄するもの、だそうです。

 本日は、県自ら購入したものと県民の皆様から寄せられたもの合わせて約2000点の物資が運び込まれたようです。
ttp://www.pref.okayama.jp/kikaku/kokusai/kouken/kouken.htm
 お問い合わせは、企画振興部国際課国際貢献推進班へ。


 ところで、このスペースは、実は、70平方メートルしかありません。そういうこともあり、今回の募集は、あくまで、毛布、テント、寝袋、タオルケットに限っているようで、長く保存できないもの、また、衣服等の募集があるわけではありません。

 私も過去に、何度かAMDAの緊急救援物資の積込みを岡山空港でしたことがありますが、飛行機をチャーターして出動する時の物資の量は半端ではなく、今回のセンターは、国際貢献都市・岡山の象徴的な備蓄であると考えるべきかもしれません。

 もっとも、実際に、寒いカラフトの救援に届いた衣服の中には、厚意とはいえ、使い古しの下着や、常識を逸したような毛布もあり、緊急時に、その整理に追われるのも、また事実です。
 たちまち、動かせる物資があるのは、心強い限りです。


 ところで、私は、8年前に、スリランカの子ども達に、頂いた新品の靴と、集めた古靴を届けたことがありました。結局は、コロンボで、内戦で孤児となった子ども達の施設に、届けることができ、たいへんな歓迎を受けました。(歓迎会代賃も取られましたが・・・。)

 日本のODAの問題も考えさせられましたが、親日的なスリランカは、実に良いところ、という印象が残っています。ちなみに、食器の「ノリタケ」の工場もあります。

 もっとも、実は、届けたかった内陸部では、そもそも子供が靴を履いていない!!という事態に直面し、多いに困ったのです。ひとつには、暑いし、砂地だし、確かに裸足の方が気持ち良かったし、なにより、すぐに、貰った靴を街で売ってしまうので、意味がなかったということがあります。

 なによりも、日本出国時に、輸送賃については、スリランカ政府の力もありましたが、着いた空港で、ひともめした一番の問題が、大量に物資を持ち込む場合の関税の問題でした。
 結局、現地で買った方が、良かったのではないか、という事態に陥りかけましたが、なんとか、先方の厚生大臣の力で、しのぎました。

 しかし、通常のNGOが、先方の民間団体に届けようとすれば、まず、出国までの手間と、この輸送賃と関税の問題で、行き詰まる可能性があります。
 いくら物資があっても、集めても、届けられない、そういうジレンマがあります。


 今回のセンターが、AMDAを意識した緊急救援物資の備蓄であるという意図は、十分に理解した上で、NGOは、緊急救援だけではありません。そもそも、AMDAの活動も、緊急救援は華ではありますが、活動の一部です。

 ある意味、草の根的な息の長いNGOに対する支援としても、恒常的に、集約機能を果たすセンターがあれば、それに越したことはありません。でも、量があればあったで、輸送賃と関税がなぁ・・・。
 たちまち、世界の子ども達には役に立つものがあるのですが、届けられないのが、もどかしいです。
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2003年5月3日(土)【岡山ドーム】
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 本日は、憲法記念日。毎年、憲法観を書いて、良いことになったためしがない気がするので、今日は敢えて触れません。


 4月5日オープンの岡山ドームには、既に多くの方が行かれたことと思います。
ttp://www.city.okayama.okayama.jp/toshi/seikou/dome/

 まるで日陰がない多目的広場ですが、すぐ近くに、無料駐車場が1000台以上あるのは、子育て世代には魅力であり、本日も、「緑と暮らそう!!ガーデニングと家庭菜園フェア」に、のこのこ出掛けました。
 青空フリーマーケットもあり、結構な賑わいでした。


 26億円かけた公募型事業プロポーザル方式が云々というよりも、むしろ、1年で事実上既に破綻したと言われる隣接のASPO(アクションスポーツパーク岡山)を運営するエックススポーツジャパン社を第三セクター化し、管理運営を委託する云々で、大問題になったのは、記憶に新しいところです。

 全天候型の多目的施設で、約7300平方メートルの人工芝グラウンドを備え、軟式野球、少年野球、テニス、フットサルなどのスポーツのほか、スポーツフェスティバル、演劇、コンサートなどのイベントまで、利用が期待されています。もっとも、硬式野球はできないこと、キャパが意外に少ないこと、は、ご案内の通りです。

 南側には、全面アルミカーテンウォールで構成された大開口部があり、青天時には明るく、意外に狭く感じないのですが、既に、コンサートについては、残響が長すぎるという指摘があります。
 真夏、真冬はどうなのか、これも気になります。

 ただ、中途半端云々と言われつつも、改良を加えつつ、また、周辺が整えば、これは将来かなりいける、と認識を改めております。
 ASPOや多目的色場まで含めて、何事かできそう、という可能性を感じます。
 ともあれ、今は、実験段階なのでしょう。


 コンベックス岡山の蘭のフェアは、これまた一杯でしたが、岡山市民にしてみれば、地の利からしても、コンベンション施設としては、岡山ドームに分がある気がします。
 西部地域の開発に、JR新駅が相俟って、土・日は、相当に、人が流れる要素があります。

 私は、コンベンション・イベント誘致で、コンベックス岡山と岡山ドームが、連携しないと、県がらみの事業は、コンベックス岡山か、国際交流センター、市がらみの事業は、岡山ドームか、ままかりフォーラムが会場になりますよ、と申し上げてきたのですが、将来的に、一番影響が出るのは、コンベックス岡山ではないか、という気がします。

 少なくとも、岡山市主催の敬老会は、もう二度と、コンベックス岡山で、開かれることはないのではないでしょうか。


 加えて、JR西口再開発に加えて、例えば、ザ・ハヤシバラシティーができ、操車場跡地の拠点整備が進めば、街がいよいよ西にシフトする、という、ある意味の危機感も感じます。


 是非、GWには、商店街に加えて、コンベックス岡山と岡山ドームの二個所に行かれることをお勧めします。

 是非皆様のご感想を伺いたく存じます。

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2003年5月4日(日)【岡山県政を考える会発足】
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 お天気にも恵まれて素晴らしいGWをお過ごしのことと存じます。

 さて、選挙で公約させて頂いた議会改革の一環というには、語弊もあるのですが、とりあえず、自民党の2期議員を中心にした「岡山県政を考える会」が、新聞に報道されることもまずないと思われる地味な形で発足しています。
 私は、ここまでの裏方を含めて、事務局を担当いたします。

 会の趣旨は、「地方分権下におけるこれからの新しい岡山県議会、岡山県議会議員の在り方を研究する。」というもので、@政策提言できる県議会、県議会議員、A執行部(行政)との適切な連携、B議会活性化を目指します。

 同趣旨かどうかわかりませんが、期数によっては、超党派の勉強会を年に1〜2回程度行っている例もあるようです。


 実は、明日以降、人事に関する自民党内の派閥の動きが本格化し、毎年の事ながら、「コップの中の争い」とマスコミに揶揄されることになると思いますが、派閥を超えた「勉強会」もあるということは、ご認識頂きたいところです。

 なお、こういった勉強会における他党との連携ですが、むしろかなり特殊な声が反映されているケースもあり、当面、自民党内の有志の勉強会で、事足りているという判断です。

 まずは、極めて地味な極めて小さな一歩です。
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2003年5月5日(祝・月)【武士(もののふ)の議員】
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 本日は、毎年のことではありますが、護国神社の春季慰霊大祭に。ご陽気なアイベン・アールの絵(そんなのあるんか?)のような新緑と薫風の中、やはり、年々ご遺族の方のご参拝が、減っていくように感じます。


 さて、本日は、いかにも抽象的な内容で恐縮ですが、いずれ意味を帯びてくるものでございます。多分、今は、私にしかわからない内容かも・・・・。

 私が小学校の頃、夢中で読んだマンガ、飯森広一著『ぼくの動物園日記』は、飼育係・西山登志男氏の体験をもとにしたものですが、その中の鹿に似たなんの動物だったか「厳かな死」というタイトルが、小学生心に、印象に残っています。

 当時から独特の死生観があったようですが、いかに死ぬかは、いかに生きるか以上に、重要である、と思っているのは、このマンガの影響かもしれません。
 最期は、社会的にも、生物学的にも「厳かな死」でありたいと。


 誰にもいつか終わりがやってきますが、大切なのは、生きてきたことへの尊厳・誇りであり、おめおめと生き長らえることのみを良しとしない、いかに散るか、そういった潔さ、引き際の美学は、武士(もののふ)の議員は、重要視していることだと思います。
 時には、死して名を残すような勝負の仕掛け方もあります。

 ただ、しかし、追う者の美学は、禅譲を良しとせず、奪い取らねば意味がないというものです。されど、機に敏なる先人は、まさに機先を制し、追随を許しません。さすがに凄い。凄いというのは、こういうことなのでしょう。・・・・・・嬉しい完敗。不戦敗。
 勝負というのは、こうやってするんだ・・・。

 その人物の大きさに、限りない憧憬の念を覚え、なによりも、同時代を生きる幸せすら感じます。間にあって良かった、と。
 落語で言えば、私は、三遊亭円生には、間に合いませんでしたが、政治では、終盤に間にあった、という感じです。

 もちろん、目標ではありません。敵いもしません。
 ただ、何年かわかりませんが、時間や空間を片隅で共有できることを大切にしていたい、そのように心から思います。

 そして、遥か遠い未来に、誰かが、私にそう感じてもらえるようになれたとしたら、きっと非常に良い人生なんだと思います。


 いや、実に刺激的な良い一日でした。

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2003年5月6日(火)【福祉移送特区について】
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 本日、全国初の構造改革特区のひとつとして、4月21日に認定された「福祉移送特区」についての説明会が、県庁でありました。(「その1174」【福祉移送特区とNPO】参照。)

 オブザーバー出席させて頂き、200人以上の大盛況だったので、NPOの方の関心が極めて高いのかと思っていたのですが、市町村や、社協、シルバー人材センターの方が、主だったような気もします。

 しかも、そこには、県主導の取組みに、ある種の戸惑いがあるようにも感じられました。

 個人的には、そういうこともあってか、もうひとつ、この福祉移送特区について、一概に良い取組みであると言いきれません。マスコミは、鳴り物入りで紹介するでしょうが、私は、順風満帆に行くものと断言できません。



 そもそも、小泉総理提唱の構造改革特区は、規制緩和できるメニューを各省庁が、まず掲げ、地方自治体が、それに手を挙げていくという仕組みです。
 国主導の規制緩和なのです。

 さらに、あくまで、構造改革特区は、実証実験の様相も呈しており、効果が認められれば、全国に波及させると言うものです。したがって、非常に冷たい見方をすれば、今回の福祉移送特区は、岡山県下をテストベットにするということであり、魁だけに、非常にリスキーであることは事実です。もっと言えば、他地域の事例を待つこともできました。


 そもそも、モノ、情報、心のバリアフリーを目指す「福祉のまちづくり条例」を掲げる本県が、「交通バリアフリー法」と相俟って、昨年度から、タクシー事業者、NPO、ボランティアの個性を活かした福祉車両のネットワークづくりを目指す「福祉移送コーディネート事業」を展開していましたが、まさに、構造改革特区として、「福祉移送特区」に収斂されたわけです。

 端的なイメージとしては、介護保険導入前から、移送サービスをしていた社会福祉法人、NPO、ボランティアが、(白タクとして認められていなかった)ガソリン代等の対価を得ることができ、また、利用者も、選択肢が増え、気兼ねなく、サービスが受けられるようになる、というものです。


 換言すれば、「福祉移送特区」とは、「『NPOや社会福祉法人』が、『移動に制約のある人のために』、『福祉車両を使用』して、『ボランティア輸送を行う場合』に、『低廉な料金を受け取れる』よう、道路運送法(第80条1項)に基づく、『自家用自動車』の『有償運送許可申請を行える』ようにするもの」です。

 基本的な考えは、「収益事業ではなく」、「対象を特定して行う」というもので、『ボランティア輸送』は、「生活の質と範囲を広げる手助け」として、「営利を目的としない」という点で、タクシー事業と対概念となっています。


 このことから、介護保険(今年度新しく項目とされた通院等のための乗車または降車の介助)や支援費制度の報酬等の請求はできません。
 しかし、移送の対価は、タクシー運賃の半額以下で自由(距離換算か、時間換算かは、未定)。

 たちまちは、普通第二種免許取得者が運転者である必要があります。(8月以降に県が実施する運転・介助実技講習を終了することでも可)

 使用車両は、車椅子やストレッチャーのままで乗降できる「福祉車両」に限られます。

 また、市町村長の「協力依頼書」をもって、地方振興局ごとにある「有償運送運営協議会」の承認を得て、岡山運輸支局に「申請」、「許可」を貰うという手続きが必要になります。

 さらに、移送の対象は、「移動制約者」(要介護認定を受けている人、身体障害者手帳を受けている人、あるいは両方受けていないが、いずれの場合も、外出時に、車椅子の使用か、歩行介助が必要な方)および「その介助者・付添人」であり、あらかじめ、「利用者登録」し、特定しておく必要があります。
 そして、顧客は、足で稼がねばなりません。



 こうした結果、実際に、顧客を自ら開拓し、福祉車両を有償運送できるのは、当然、福祉車両を持ち、特定できる移送対象者、端的には施設を持つ社会福祉法人や、市町村から委託を受けてきた社会福祉協議会やシルバー人材センターに限られるのではないか。
 しかも、その場合、利用者は、タクシー半額以下の有償になります。利用者にとって、これでメリットがあるのでしょうか。
 果たして、施設を持つ介護保険の指定事業者は、これをいかに「うまく」使うでしょうか。

 すなわち、経済波及効果などとは言うけれど、本当に、NPOやボランティアが、公益ないしは収益事業として関わっていくことができるのか。
 介護保険同様、ある意味で、「おいしいところ」は、大手に取られて、厳しいところばかりをNPOやボランティアが関わって行かざるを得なくなるのではないか。
 また、体力のないNPOが潰れてしまいます。

 一方で、福祉タクシーを運営しようとしたタクシー業界にしてみれば、採算が取れる可能性のある都市部においても、半値以下のライバルに叩かれて、撤退以外に選択肢は、ないようにすら思えます。これのどこが、規制緩和の効果と言えるのでしょうか。



 6月からの事業であり、これから詰めていくということであり、私も勉強が不十分でありますが、なにか非常にメリットもありますが、逆に、それ以上のデメリットやリスクもあるように感じます。
 冷静に見ていきたいと思います。
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2003年5月7日(水)【法定選挙費用】
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 妙なGWで、今日が何曜日かわからないのは、私だけでしょうか。


 さて、本日、やっと選挙前に供託した供託金(60万円)を返してもらいました。没収にならなくて良かったです。もちろん、すぐに支払いに消えましたが。

 ところで、岡山市第一選挙区の場合、法定選挙費用は、いくらだと思われますか?

 答えは、622万700円です。これだけあれば、選挙ができるだろうという目安なのか、これを越えたら、買収の疑いがあるような金まみれの選挙になるという警告なのか、定かではありませんが、一般の会社員の方の年収を遥かに越える額ではないでしょうか。
 しかし、正直に書いて、この額は、様々な意味で、厳しいものがあります。


 ちなみに、「公営」の選挙運動として、@ポスター掲示場の設置 A公営施設使用の個人演説会 B投票記載所等における氏名等の掲示 C選挙運動用通常葉書の交付D選挙運動用自動車の使用 E選挙運動用ポスターの作成 が、制度になっています。

 制度というぐらいですから、細かい計算式に基づいて、Dのいわゆる選挙カーについては、最大31万6350円、Eのポスターについては、最大111万5686円の公費負担を受けることができます。
 なお、ポスターについては、法定選挙費用に含まれます。

 公費から、候補者一人当たり、供託金を没収されるという泡沫候補でない限り、当落に関係なく、150万円近い「支援」があるわけです。


 ちなみに、私の場合、最大を占めるのは、やはり通信費。その他、人件費、家屋費、交通費、印刷費、広告費、文具費、食料費、雑費(電気・水道)で、法定費用内の622万700円以内におさめるということです。


 個人的には、選挙活動期間に入ると、後援会活動が選挙活動に変わり、多くの運動が制限されますが、これ自体が、ナンセンスだと思います。

 そういった制限を大幅に緩和することも考えられますが、むしろ、逆に大幅に制限し、通信費がかくも要らないように、選挙公報(全戸配布の一覧表)のみとし、選挙カー、個人演説会も排し、立会演説会のみとするような方向も、良いと思います。


 いずれにせよ、いつの世も金と政治が問題になりますが、一番お金がかかるのは、なんといっても選挙です。この部分をクリアしない限り、いつまでも、政治に金の問題はついてまわるでしょう。

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2003年5月8日(木)【明日から人事】
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今朝の山陽新聞に、岡山県議会の自民党内の派閥の一覧表が出ていますが、いよいよ明日の全員協議会から、人事案件について、自民党派閥間で本格的な議論に入り、明日は、議会で「禁足」状態になります。

 今回は、党四役(幹事長、総務会長、政務調査会長、議員団長)の交代期に当たり、毎年の議長・副議長人事に加えて、ややこしいことになるのは、必至です。

 ただ、このややこしさが、県民の皆様に、どう受け止められるのか、かえって益々議会不信を増長することになりはしないか、危惧しています。
 それが、どういう動きであれ、ごちゃごちゃしている印象は避けられないでしょう。たとえ、どういう動きであれ・・・・・・・。


 二期の私にとっては、たちまち、委員長・副委員長人事が関係してきますが、実務的なことを考えると、必ずしも、委員長ポストに対して、欲がないため、これはこれで、年功序列人事からすると、ややこしいことになります。
 ある意味、委員会活動においては、無役の方が、動き易い側面もあると私は考えているのですが、これは異端です。

 特に、予算が大きい土木委員会や農林水産委員会の委員長のポストは、人気が高いのですが、そもそも、郡部(一人区、二人区)と岡山市では、ポストに対する評価が著しく異なります。

 このあたり、同期でも、妙な温度差も感じますが、仕方ないことです。それぞれに選挙区事情がありますし、それもあって、ポストに対する基本的な考え方が異なるのです。

 ともあれ、要は、全てが、調整、調整です。


 毎年のことではありますが、これから、15日の臨時会までが、ともかくややこしいことになります。
 さて、今年は、かしわ餅が、いくつになるでしょうか?


====モアネット 福祉用具展示説明会のお知らせ=====

 本年度より介護保険制度の一部が改定され、福祉用具貸与商品の品目が5種類追加されました。これらのご紹介とともに、新たにラインアップした新機種を盛りだくさんでご紹介させていただきたいと思っています。
 加えて、福祉制度上インフォーマルなサービス、例えば福祉車輌、配食、出張美容、リハビリメイク、移送サービス、ハウスクリーニング等の事業所をご紹介していきたいと思っています。
 対象は一般、学生、主にケアマネジャー及びサービス事業者です。ご興味のある方は是非お越しいただきたいと存じます。

             記

1.日時  2003年5月22日(木)  11:00〜17:00
2.場所  卸センター オレンジホール
3.入場  無料
4.ご来場の皆様にオリジナル コットンバッグ プレゼント
5.お問い合わせ
  morenet  e-mail  ikumoto@morenet.co.jp
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2003年5月9日(金)【禁足の日】
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 本日は、午前8時30分のアポ以降、先ほどまで、議会に禁足。終日、党四役人事について、自民党の派閥間で、膠着状態が続き、12日に持ち越し。
 改革と評価されるのか、党三役の禅譲の動きがあります。

 一人区、二人区の場合は、対立候補が保守系同士ということが少なくないため、自民党内でも、派閥は、どうしてもできてしまいます。これが、民主党系でも、旧新進党系、幾つかの労組系、旧社民連系とまちまちであると聞きます。
 人間が3人いれば、派閥はできる、それが、そもそもの習性かもしれません。それぞれに事情があるのです。

 岡山市第一選挙区のような11人区の場合は、保守系が6人ですから、選挙になれば、派閥内にも対立候補がいることもあり、個人的には、他派閥ということでの敵対心が薄く、党内での争いのノリに、正直、ついていけないところもないではありません。

 重要なことと思いつつも、なにか、こういうことではないのです。


 一方、いわゆる県職員の方と市民の意識の差を立て続けに痛切に感じる事態に出くわしています。

 市民合意のないままに、まず行政の決定ありきで、後に市民に「相談」「説明」ではなく、「報告」がある。例えば、城下地下駐車場の縮小や、いずみ町の交番の移転問題などでも、順番が、逆なばかりに、行政不信を生んだようなことがありましたが、どうも、基礎的自治体と比べて、地域への影響についての感覚が、ずれ気味の感があります。

 個人的には、市町村に任せば良いようなことも、県という組織で動くこと自体が無理がある、あるいは、市町村とまずはよく連携すべきである、それ以前に、市町村への指導ではなく、直に地域住民とよく接する努力をすべきである、と、思えてなりません。
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2003年5月10日(土)【初競輪】
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 この度、縁あって、「岡山県自転車競技連盟」の会長に就任させて頂くことになりました。顧問、副会長というと、弓道連盟など、幾つかお役を頂いているのですが、会長ということになると、「岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会会長」に続いて2つ目で、ありがたい限りです。

 平成17年岡山国体に向けて、各種自転車競技には、有望選手も多いとのことですが、自転車競技連盟は、アマのみならず、プロも加入しているため、たいへんなことになってしまいました。プロというのは、いわゆる「KEIRIN」のことです。
 岡山でいえば、玉野市主催の玉野競輪です。

 ただ、基本的には、高校生、実業団との関わりになるのではないかしら、と思います。また、そもそも、ヨーロッパでは、ツールドフランスに代表されるような、かなりメジャーなスポーツだそうで、ケイリンは、ひとつの「種目」です。


 ちなみに、この5月24日・25日には、「全日本アマチュア自転車競技選手権大会トラック・レース」が、玉野競輪場であり、いきなり挨拶ということですが、そもそも、私は、自転車競技を見たことがありません。まして、いわゆるバンクも見たことがありません。

 というわけで、会長に就任させて頂くからにはと、一人で都合3時間の玉野往復で、玉野市競輪事業局の初競輪に。38歳で初。競馬、競艇も行ったことがなかったのですが、なんとなく、学生時代に通った浅草演芸ホール界隈の風情に近く、なにがしか、ちょっと不良のいけない大人になった感じ。
 どういう方が来られているのでしょう?

 だいたい、私は、パチンコも、実は、大学時代に、1回しか行ったことがありません。
 こういう所は、行く人はとことん行き、行かない人は全く行かないのでしょう。なお、玉野競輪場の入場料は、50円。それから、玉野では、月に数日しかやっていません。ただ、全国でやっています。



 なぜか、選挙カーにも乗って下さった方が、赤ペンを口に加えて、熱心に新聞を見ていたので、券の買い方を教わり、100円だけ、夢が広がる3連単ではなく、適当に2連単。・・・外れ。


 それにしても、しまいには、競輪選手が、候補者に見えてきて、競輪と選挙と重ね合わせていくうちに、接触で、2台転倒、9番失格。落選。おまけに、救急車。
 うーーん、身につまされて、これは楽しめない!ただ、選手の生き様には、大いなる関心があります。

 今日のところは、無反省に書いていますが、競輪事業、あるいは、ボートも、課題は多いと思います。
 これから勉強でございます。


 多分ないとは思いますが、赤ペンを口にくわえて新聞を読んでいても、それは、調査だと思います。
 また、あくまで、ケイリンでなく、自転車競技全体の会長ということです。悪しからず。
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2003年5月11日(日)【たいしたことのない親馬鹿なお知らせ】
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 本日11日付の朝日新聞朝刊の岡山地方版に、西川緑道公園のお祭りで、おやこクラブの皆さんと、カルメラを焼いているうちの息子(2歳半)の全身と妻の横顔が、かなり、でかく写っています。が、ピンがあまい!

 よだれかけのスカーフをしているのが、我が子、友紀(ゆうき)ですが、県議会議員の妻子だとは気付かなかったようだな、ふっふっふ。
 どうでも良いようなお知らせでした。
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2003年5月12日(月)【行政改革・国体等特別委員会委員長に!】
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 新聞等でご案内の通り、幹事長人事を中心として、分裂一歩手前まで行った岡山県議会の自民党の党四役人事、議会人事が、冗談ではなく、さきほど、収拾しました。

 正確には、5月9日に加えて、昨日月曜日午前10時30分から本日火曜日午前5時前まで、30時間以上を要し、この間、かしわ餅6個を食べてしまったわけです。

 おそらく、今朝の新聞でも、決して誉められない、毎度お馴染みの派閥抗争といった形で、面白おかしく取上げらそうな騒動でしたが、労のわりには、残念ながら、改革・刷新・世代交代という評価は頂けないのかもしれません。 こっちはこっちでたいへんなのですが。


 ところで、正式には、15日の臨時会によりますが、この人事で、私は、公約通り、農林水産委員会の配属が決まり、さらに、「行政改革・国体等特別委員会委員長」に就任することになります。

 委員長は、自民党の2期・3期議員への割り当てということですが、今期は、「第三次行財政改革大綱」が、示される年であり、この委員会の役割は極めて重要でありますし、外郭団体等にもメスを入れていくことになります。
 決して緩めない委員長をさせて頂きます。


 しかし、これから、おやすみなさいのか、おはようなのか・・・。
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2003年5月13日(火)【福山ロッツ】
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 半分頭がボーッとしながら、午後からのご葬儀の後、岡山が発祥の地である専門店会(私も青年会会員)の中国地方連合会通常総会出席のために、広島に車を走らせました。あちこち寄って、さきほど帰岡しました。

 ちなみに、広島県議会では、今回の選挙後の議長人事で、自民党が3分され、非自民と組んだ形で、議長が選出され、長年務められた議長が交替されました。

 このことが、岡山県自民党に少なからずの影響を与えており、結果的に、順送りになろうとも、少なくとも、野合と批判を受けるような事態は避けなくてはいけないという暗黙の了解があり、ひとつの抑止力になっていました。


 ところで、実は、選挙後初の県外で、ということは、いったい何ヶ月ぶりに、岡山県を出たのか、よくわかりません。この先、反動が出そうではあります。

 ともあれ、往復の道中は、今回立ち上げた「岡山県政を考える会」と行政改革・国体等特別委員会委員長という立場をもって、具体的にできそうなことを考えておりました。

 勝てない大きな勝負を仕掛けても仕方ありません。ともかく、少しでも目に見えて変わる成果を出していきたいと思います。



 帰途には、敢えて、国道2号を登りましたが、途中、話題の福山市の「福山ロッツ」に立ち寄りました(既に閉まっていたので外から)。

 ご案内の通り、4月25日にオープンした「福山ロッツ」は、そごうの経営破たんを受けて、2000年末に閉店した「福山そごう」が生まれ変わったものです。

 昨年3月に福山市が、25億円で購入し、岡山の天満屋さんが貸借されて、入居テナント店を募集され、若者に人気のあるブランド店「コムサストア」や、青山商事が展開する紳士服店「ザ・スーツカンパニー」、輸入ブランド店「エクセル」、地場大手の家具店「小田億」などが出店し、大盛況だそうです。
 なるほど、非常に都会的な洒落た空間になっています。

 福山ロッツで、新たに約800人の新規雇用が生まれ、さらに、JR福山駅前の再生に期待がかかっています。
 駅前にある天満屋福山店さんとの相乗効果を考えられているようです。こういったスケールは、まさにさすがです。


 一方、気になるのは、岡山市の中心市街地。

 現在の中央南小学校が、平成17年以後中央小学校に統合後、校舎・敷地をどうするか、いよいよタイムリミットが近づいてきました。
 私立小学校か、病院か、商業施設か、あるいは、複合施設か、それ以外の施設か。少子高齢化時代に、教育、福祉、商業、文化、交通施策等様々な観点から検討される必要があります。
 バスターミナルのあり方も含めて、グラウンドデザインが必要な時期になってきました。あまり時間がありません。
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2003年5月14日(水)
         【自民党第一選挙区支部第五支部を創りたいのです】
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 一日雨で、我が子は発熱で心配だし、今朝の山陽新聞には、今回の自民党のごたごたの中で、「4月の県議選で『党内からの改革』などを訴えた若手議員も、両派の駆け引きの前に沈黙を続けるしかなかった」と、書かれ、なんともどんよりした気分です。

 記者達の世代は極めて近いですから、愛のある叱咤と受け止めたいのですが、しかし、書きやがりました。

 「むしろ後退」「躍らされた」「悔しくて眠れない」という他の議員の声もあったりして、ある意味、冷めていたような自分が、本当に何ができたのか、様々なシーンを思い出しながら、今更ながら、模索しています。
 「・・・しかなかった」のか・・・・。


 おかしさというのは、内部では、なかなかわからないのです。当事者になると、一番大切な一票を投じて下さった有権者の気持ちと乖離してしまい、自分が何をしているのか、わからなくなるような特殊状態になり、冷静になると、何かおかしいと後から気付く人間もいるのです。しかし、その時には、なにがしかのポストに就いていたりします。

 最後は、長老の力を借り、「派閥均衡」にしたのは、我々若手です。

 党内の揉め事はどこでもあることでしょうが、問題は、費やした時間のうちにも、会社が倒れ、従業員がリストラされ、社会情勢が益々不安になっている状況に対して、功を奏することがあるかどうかです。

 ともあれ、内心どう思おうと、私が何も言わなかったのは事実です。少なくとも、今、党に対して、何か発言するためにも、私は、「自民党第一選挙区支部第五支部」を立ち上げなくてはいけません。


 一方、初委員長も、私が委員会内最年少で、委員の陣容は、かなりのもの。委員長の思いがどれだけ反映できるか、ここにもまた大きな挑戦があります。

 
ただしかし、できることは、経験を補うだけの、要は、勉強しかありません。行政改革・国体等特別委員会は、最も重要な委員会に違いないのですから、この1年の委員会運営は、岡山県政にとっても、極めて重要なものです。
 私は、素晴らしいチャンスを頂きました。これを生かすも殺すも、私次第です。



 ところで、中学校の時に読んだ『週刊ベースボール』で、阪急ブレーブスの福本豊外野手が、お坊さんの言葉を引き合いに出して、「おい!悪魔」を肝に銘じます、と言われたのを思い出します。

 「お・い・あ・く・ま」、すなわち「おごるな!いばるな!あせるな!くさるな!まけるな!」です。
 多分、言葉の当てはめ、出典は、様々言われると思いますが、私も、この「おい!悪魔」で頑張ります。


 いよいよ明日は、臨時議会。本格的に、新しいスタートです。

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2003年5月16日(木)【委員会運営方針】
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 臨時議会が開かれて、新議長・副議長の選挙。委員長等の指名が行われました。

 本日は、他に、「岡山県政を考える会」で、道州制について学習するも、ちょっと雲を掴むような感じが否めません。特に、郡部の議員にとっては、まず市町村合併が喫緊の課題です。


 ところで、2期になると、駐車場が露天から地下に変わり、議場の席も、2列目真ん中に移り、タコ部屋の議員控え室も、少し奥に進み、なにより、関係執行部の方からは、委員長と言われるようになりました。



 その委員長として、20日からの行政改革・国体等特別委員会の運営の仕方について打合わせ。
 多くの議員が、選挙で、行政改革を言っているのですから、まさに、目玉の委員会であると思います。

 ともかく、慣例を排する希望を出しました。おそらく、極めて異質の委員会運営になると思います。今回の委員会には、新議長も出席のご意向があり、まさに、特別委員会の中の看板委員会を目指します。様々な初の試みを行います。
 今日は、120%の希望を出しました。

 基本的には、運営そのものについて、まず委員に諮ります。希望は聞き置きますが、しかし、最後は、委員長が方向を決めます。1年の運営のコンセンサスを採ります。

 まずは、執行部からの報告を受けるのではなく、毎回事のテーマを決め、議論します。当然、委員には、予習が必要です。例えば、「過去の行革の取組みの成果と今後の指針」「財政問題」「行政組織・地方振興局」「職員定数」「外郭団体」「審議会・行政評価制度」等。まともに、議論します。いちいち立って発言する必要はありません。
 従来の外郭団体の数字の細かな審査は、決算特別委員会に委ねます。


 委員会は、「第三次行財政改革大綱」を策定する「岡山県新行財政改革推進委員会」の動きと並行しつつも、答申ではなく、議会サイドから、「委員長メモ」の提出を目指します。

 少なくとも、審議会の議論の報告をもって、民意を聞いたなどという報告は、許しません。我々もまた民意を代表しています。議会サイドの声を大綱に反映させます。


 議会事務局サイドにも過度の負担がかかりますが、執行部の追認機関ではない、政策意志形成を行う本来の委員会の在り方を模索します。

 したがって、台本なし、そんなものは読みません。かつ、エンドレス。昼食までの1時間30分では終わらせません。そんなに簡単に済ませて良い内容ではありません。昼食休憩を挟んで再開もあります。
 採決がないので、最後の一人まで、委員会を続けたいと思います。途中で退席されても構いません。


 時には、執行部のいない特別講師委員会も行います。なにも、執行部にお尋ねするのが、我々議員の仕事ではありません。


 県外調査は、あちこち行きません。三重県か、宮城県か、長野県に行き、基本的には、わけのわからない施設の視察を行うのではなく、朝から1個所で、様々な形で、えんえんと意見交換を行います。
 しかし、午後3時30分頃には、現地で解散。個人で、どこなりと自由に行って構いません。夜の会食は行いません。

 県内調査は、基本的に、国体会場ばかりを見てまわります。


 多分、委員からたいへんな批判を受け、さらに、委員長の仕切りに極端に負担がかかりますが、1年やりきれば、かなりの力がつくものと思われます。要は、その仕切りができる人間しか、本来委員長になってはいけないのですから。議長しかりです。

 何が起きるかわかりませんが、ともかく、己のできるところから、やっていきます。


 ともかく、そうは言っても、あまりに意気込まず、飄々と大胆に、しかし、従来で言えば無茶なことをしようと思います。
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2003年5月16日(金)【在宅介護サービス】
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 朝から先ほどまで、在宅介護サービスと移送を行う介護保険事業者さんのホームヘルパーさんに帯同させて頂き、仕事の現場を見させて頂きました。

 事業者の立場から、在宅介護の状況を見させて頂いたのは初めてで、大変に勉強になり、大きな課題を頂戴し、なによりも、大きな感動を頂きました。詳細は記しませんが。

 特に、ビジネスとして考えれば、病院や社会福祉法人でない事業体で、介護保険に関わることは、かなり厳しいものがあるのですが、それを越える遥かなる「思い」に共鳴いたしました。


 突き詰めれば、施設介護から在宅介護への動きを標榜する介護保険の究極の意味は、人生の最期をどこで、どういう形で迎えるかの選択であるように思いました。

 そして、まさに終末に近づく中で、人生において、結局何が一番幸せなのだろうかと考えた時、その答えは、人それぞれでしょうが、私の個人的な結論は、人生の幸せとは、過程がどうあれ、家族の中で生まれ、家族の中で死ぬことであると、思うのではないかな、なにか今日、そんな気がしました。

 生まれてきたことを誰からも喜ばれ、死んでいく時に、しっかりと家族に思いを伝えられる、そうありたいものですが・・・・・。


 どれだけ世の中が汚れていようとも、この仕事は、なにか心が洗われるような気がする、という言葉に、そうなんだろうなぁ、と我が身が恥ずかしくなるような気持ちです。

 しかし、「思い」に反するような様々な課題があります。その点を議会サイドからしっかりとサポートさせて頂きたいと存じます。


 この世を去る時に、最期の景色に何を願いますか?

 竹内まりや曰く、「人生は、あなたが思うほど悪くない」
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2003年5月17日(土)【キャベツの花】
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 不惑になる友人の水疱瘡が治ったら、ついに、SARSが、日本上陸の可能性とは、最悪のニュースです。しかも、これは近い。県の対応については、重症急性呼吸器症候群(SARS)対応指針を。ttp://www.pref.okayama.jp/hoken/kentai/SARS.htm


 本日は、吉備高原都市を生かす方策、インターキッズ総会での高校生達のワクワクする授業について、男女共同参画社会における過度なジェンダーフリーの危険性、青少年の居場所作り事業についてなどなど、様々な話を聞いたり語ったりで、一日が終わりました。

 なんと言っても、楽しかったのは、野菜の話。なぜ、連作障害が出るのか、という話など知らぬ事だらけ。難しい事でなく、キャベツは、畑で放っておけば、いずれ花が咲く、ということを聞き、38歳になって、しみじみとそれを認識いたしました。レタスもそうです。
 キャベツやレタスの花なんて、見た事がありませんが、言われてみれば、そりゃそうです。

 中心市街地の農林水産委員は、ずいぶん学ぶことが、ありそうです。
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2003年5月18日(日)【無題】
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 私がとやかく申す立場にはありませんが、岡山市議会の議長選挙はまだしも、委員長人事には驚きました。いくらなんでも・・。
 保守系と革新系が連携されたにしても、これは、一市民として、たいへんな疑問があります。


 本日は、朝のスポ少の招待試合から、会う人毎に、すっかり日焼けが落ち、選挙中より肥えたぞ、と言われ、確かにそうだなぁ、としみじみと思っております。なにか、もさっとしています。腰痛も出るし。

 そう言えば、人間ドックに入る入ると言い続けて、6〜7年。気がつけば、受験に健康診断書がいた19歳の時以来、まともに検査を受けていません。私は、本当は、何キロあるのでしょうか?

 行革を言う前に、まずは、つぶさに己の体調を知るべきではないのか。ふとそんな気がしています。気がつきゃ、7月で、39歳。
 子供は、2歳半ですが、あと20年もつのかなぁ・・・・?


 夕刻は、岡山ユネスコ協会総会。岡山ユネスコに、世界的な規模の動きがあります。夢がある構想で、是非とも、実現させたい話です。

 夜は家族で、「箱まつりin岡山ドーム」。夏も近づく88夜。「うらじゃ」の暑い夏が、またやってきます。
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2003年5月19日(月)【地産地消おかやま】
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 本日は、委員長会議の後、第一回の常任委員会。農林水産部のレクチャー等は、自主的に頂いたことはありますが、初の農林水産委員会ということで、商工のような、フランチャイズという感はなく、ともかく勉強が必要です。

 いずれにせよ、机上の話では、いけません。現場に行かないとよくわかりません。以前から予告しておりましたが、何個所か、皆様のところに、お邪魔してまわりたいところがあります。


 さて、輸入食材の増加、食肉等の偽装表示、残留農薬等の問題を契機に、「食の安全」に対する関心が高まっており、行政では、『岡山県食の安全推進本部』『岡山県食の安全対策協議会』が設置され、県議会では、特別委員会もできました。

 そういったところから、地域で生産された新鮮で安全な農林水産物を地域で消費する「地産地消」運動は、県の新規重点施策です。

 もちろん、生産者にとっては、流通コストの低減や小規模な生産規模でも対応できるなどのメリットもあるということで、農林水産団体、商工団体、流通団体、消費者団体、観光関係団体、文化関係団体、教育機関、行政機関が一体となって、地産地消県民運動に取り組むため、県段階に「岡山県地産地消推進会議」を、地域段階に「岡山県地産地消推進会議地域協議会」を設置しています。

 既に、昨年から、県内で生産・肥育・処理販売された和牛肉については、流通履歴情報をインターネット上で確認するができますが、新たに農産物についても取組みがなされます。

 「地産地消」の歌もでき、「地産地消おかやま食農情報メールマガジン」も配信中(登録は、 syokuno@pref.okayama.jp)です。

 当面、常任委員会については、こういった報告に終始するかもしれませんが、追って元気を出して参ります。
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2003年5月20日(火)【初委員長】
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 本日は、行政改革・国体等特別委員会。正直に書いて、委員長の色がここまで出せるとは思っておりませんでしたが、以後の運営等に、かなり私の希望が入っております。

 なにしろ、委員・執行部含めて最年少ですから、諸先輩方に、かなり我が侭を許して頂いていると思います。しかし、要所では、委員全員にお諮りするというスタイル(これ自体異例なのですが)は、崩さずに参ります。

 後半戦、外郭団体の審査は、議長権限ですが、参考人招致の形で、経営陣まで委員会にお招きできれば、今ままでにない動きになります。いずれにせよ、円滑な運営よりも、活気があることに重きをおきたいと思います。


 平成9年、11年に続く、この秋の「第三次行財政改革大綱」の作成は、まさに、岡山県政における今年度の目玉と言えます。
 定数削減、地方振興局の見直しまで踏み込みます。

 そのために、行政サイドでは、知事への提言書提出を目指して、公募の委員を含めた「岡山県新行財政改革推進委員会」が動き始めており、我が委員会は、まさに、これと並行しつつ審議が進みます。

 しかし、あくまで、意識はすれども、左右される理由はなく、議会は、議会サイドで、大綱に、委員の意見を反映させるために、特別委員会では、異例ではありますが、9月定例会で、委員長の中間報告を発表することを一つの目標とすることの了解を頂きました。

 そういった意味では、非常にやりがいのある委員会であり、せいぜい空回りのすることのないよう、熱い思いをもって、取組まさせて頂きます。具体的に、行政改革の根幹に関わることができるのは、議員として、非常にラッキーです。


 なお、次回は、6月6日午前10時30分からです。委員会室での傍聴は狭隘でできませんが、別室で、モニター中継がなされております。
 是非、委員会傍聴にもお立ち寄り下さいませ。
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2003年5月21日(水)【美味しい胃カメラ】
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 保身ではなく、健康面で、御身大切にと思うのは、ある意味、責任感の裏返し。皆さん、体調管理は如何ですか?
 私は、・・・・してませんでした!!

 2期目だからどうというものでもないのですが、責任を負う立場ならば、少なくとも、己の体調管理ぐらいすべきではないか、暴飲・暴食、夜更かし等、避けられることはできるだけ避けよう、そう思うに至ったのでした。
 もっとも、今後も、無理をせずには済まないでしょうが・・・。


 というわけで、いったいどこまで体がめげているのか、まずは、謙虚に冷静に見つめてみようと、本日、あるクリニックで、禁じ手の体重も量った上に、胃カメラを飲みました。
 ただ正確には、飲んだらしい、ということで、麻酔がきいていて、よく分からなかったであります。

 要するに、肥満が数々の問題を引き起こすのがわかったわけですが、理想体重まであと30キロ!!!我が子友紀の2人分以上!
 岡山県の財政赤字解消に匹敵する難題と思われますが、行政改革・国体等特別委員長として、積極果敢に取り組んで参ります。

 なお、3時間足らずで、あれこれと検査して頂けるので、胃カメラを飲みたい方は、是非ご一報ください。


 てなこと言いながら、また、会合です。
 今週は、夕食は、全部、会合で外食です。

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2003年5月22日(木)【日帰り上京です】
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 これから日帰りで上京して参ります。今日の夜の会合には出ることができるという意味では、飛行機はいかにも便利な乗り物であります。

 目的は、汐留地区再開発プロジェクト視察と杉並区の「ゆう杉並(杉並区立児童青少年センター)」を訪ねることです。
 いずれも、あの「マスカット・バレー構想(!)」と「青少年の居場所作り」という、「中央警察署」に並ぶ、6月定例会一般質問の質問項目の調査です。

 東京で一番したいことは、懐かしの高田馬場を降りて、さかえ通りの「洋包丁」で、スタミナ定食を食べるか、神保町の金券ショップで、安売りチケットを買って、日がな一日、浅草演芸ホールか、新宿末広亭で、落語を聞く、ということですが、なかなかその夢は叶いません。もっとやりたいこともありますが・・・。
 すぐに行けても、なにか果てしなく遠い街です。

 総事業費約2700億円、土地評価まで含めると約4700億円の六本木ヒルズも気になりますが、行けるかどうかわかりません。


 ふと気付いたのですが、脂肪肝って、人間フォアグラのこと・・?
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【あるべき居場所づくり 「ゆう杉並」】

 本日は、1便で上京。汐留地区再開発地区再開発プロジェクト、特に、ご紹介頂いて、松下電工東京本社ビルを訪ね、IPv6の具体的な展開事例について伺いました。
 友人・知人で、ちょっとした構想を立てたいと模索しております。ゆえに、詳細は後日。


 午後からは、杉並区の「ゆう杉並(杉並区立児童青少年センター)」を訪ねました。
 これは、青少年の「居場所づくり」の先駆事例とされています。


 実は、岡山県では、知事の肝いりの青少年が県の施策について提言する「ユースチャレンジ21会議」の「人と環境にやさしい街づくり」が、「青少年による居場所づくり事業」を提言しました。(「こころ その1078」【「居場所」 ユースチャレンジ21会議】参照。)

 しかし、県は、昨冬、ある場所に予定スペースを確保しましたが、これが、割り込みで、ある選挙事務所に使用されたことから大混乱。
 6月の立ち上げに、非常に難産の状況になっています。

 しかも、そもそも、この事業は、「居場所」というコンセプトについて、かなり曖昧なものがあり、単なるイベント・スペースとして捉えることが、本来の意図ではないはずが、なにか、ただの溜まり場を行政が作り、大人に、人寄せのイベントを仕掛けていくことを委託するような雰囲気になっています。

 正直、市町村ならまだしも、県の事業としては、無理があるような気すらしてきます。


 本日訪ねた「ゆう杉並」は、杉並区荻窪の閑静な住宅街の中に、1995年子どもの権利条約批准を背景に、騒がれていた中・高校生の居場所をつくろうということで、1997年9月に設立されました。

 また、「ゆう杉並」は、 「杉並区立児童青少年センター」 と 「男女平等推進センター」 との複合的施設です。
 ただ、駅から利便性の良い場所にあるとは言えません。

 「ゆう杉並」には、体育室、ホール、スタジオ、ミキシングルーム、鑑賞コーナー、学習室、工芸調理室、と様々な部屋があり、すべての部屋が無料。1日250人程度が利用しています。団体利用なら、夜9時まで、個人の自由利用は、7時までです。

 今日は、午後4時頃の時点で、人生ゲームやトランプ、バトミントン、バンド演奏練習をしている中高生が、50人程度いましが、これで、比較的少ない日だそうです。


 ちなみに、「ゆう杉並」は、児童館です。地域にある41の児童館と連携して、中・高校生の活動拠点を築いていく中心的役割を担っています。

 そもそも、全国に、約4300カ所ある児童館は、核家族化が進んだ昭和40年代に集中的に建設されましたが、児童福祉法に基づく「児童」の定義は、0〜18歳で、中高生が児童館の対象から除外されていたわけではありませんが、実際の利用者は、小学校低学年や園児でした。

  昭和50〜60年代には、少年の非行が社会問題化したことを受け、中高生の受け入れを視野に入れた大型児童センターが建設されましたが、開館時間が午後5時まで、職員の大半が保育士で対応不能で広がらなかったそうです。


 ところで、「ゆう杉並」は、建設にあたっては中・高校生の意見を取り入れるため、「建設中・高校生委員会」を設置し、中・高校生の意見を取り入れる形で建設の検討がなされましたが、運営も、中・高校生の意見を十分に取り入れるため、「中・高校生運営委員会」という委員会を設置し、自主企画部会と広報広聴部会の2つの部会で動いています。

 もちろん、専門の職員(ユースワーカー)が、一緒に活動する体制を作り、いくつかの深刻な経験から、「酒・タバコ・喧嘩」の3つが、厳禁されています。

 また、この24日にも予定されているようですが、「ゆう杉並」が地域との関係が深まることを目的に、近隣の住民との交流会も企画し、施設が地域になじむための努力を、中・高校生の立場から実施しています。


 本日私は、「見学」の札を下げて一人で施設内をまわらさせて頂きましたが、説明を頂いた職員の方にも確かな哲学がありました。

 翻って、岡山県の施策は、地元やNPOに、いわば丸投げです。イベントは、人寄せで、やれば良いというものではありません。そこには、確かな哲学と責任が必要です。
  

 もともと「居場所」とは、不登校や引きこもりの子どもと若者の支援活動の中で使われていたようですが、仮に、「居場所」を、「自分らしくいられると感じる時間・空間」と捉えるなら、問題は、「自分らしさ」とは何か、です。

 徳島大学の西村助教授の文章に、私は、全面的に賛成です。かなり長いですが、以下、引用させて頂きます。

 『最近の・・・「自分らしさ」は、他者とのせめぎあいや折り合いが、不十分のまま、あるいはそれを避けたまま、自分の閉ざされた枠組のなかでこじんまりと固定化させてしまっているものであり、悩みや苦しみを経た自己内対話から生まれてきたものではないようだ。

 本来の自分らしさとか「本当の自分」とかは、もともとあるものというより、他者や社会との相互関与によってつくられていくもので、そのなかで自己に立ち戻り、自己の多様な側面に日々気づいていく流動的なものなのではないか。

 そうだとすると、対他を避けたままの個性や「自分らしさ」の信仰は、若者たちを「自分らしさ」から遠ざける結果になりかねない。

  また、行政が意図的につくる居場所においても、今の若者のと同様の表面だけの「許しあい、わかりあい」に走るならば、それは、「自分らしさ」を信仰すればするほど「自分らしさ」を失っていく今の若者の傾向を強化することにしかならないだろう。

 これに対して、教育の介在によって対自・対他の活動を促した場合はどうなるか。行政が意図的に「つくる」べき居場所は、このような対他活動が恒常的に行われる時間・空間・仲間関係のことである。

 そこでの意図とは、承り型講義でイメージされる「教育」とは無縁のものである。「自分らしさ」を安心して出せる居場所だからこそ、自己に向かって立ち返り、その自己を他者や社会のなかで関連付けながら、再び、自己に戻って深めていくことができる。

 もちろん、そこでの対自、対他には、避けてきたときにはなかった悩みや苦しみが生じよう。しかし、それは本人にとって「意味の充満した時間」である。

 居場所を「つくる」教育的意図とは、若者たちのそういう気づきの循環を支援しようとすることである。

 行政側は、この意図に沿い、若者と出会い、一人一人の悩みや苦しみを大切に受けとめ、個人に自己内対話を促す問いを与え、ときには自明とされていることについて疑問を与え、正答のない問いをいっしょに考えることによって、若者とともに自他への気づきを深めることになる。 』

 残念ながら、現在の施策には、こういった意図は見受けられません。今からでも遅くはありません。私は、例えば、伊島町の児童会館を青少年の居場所にすることも含めて、改めて、青少年を交えた上で、時間をかけて、じっくりと進めていくことを提言させて頂きたく思います。



 本日昼には、六本木ヒルズではなく、高田馬場を降り、さかえ通りの「洋包丁」で、スタミナ焼定食を食べ、早稲田通りを歩き、母校のキャンパスを十年ぶりに抜けました。変わったけれど変わりません。集まり参じて人は変われど、仰ぐは同じき希望の光。

 拝啓 大隈講堂様。佐藤真治元気であります!ほなさいなら。

 18年前というのに、昨日のことのようです。久しぶりに、軍歌を聞きながら「資本論」を読む、某M先輩に会いたくなりました。

 たいして良いこともなかったですが、ああいう青春だったのだから仕方ありません。それでも、少し「薔薇のつぼみ」があります。

 己の青春を憎むように、大学を憎みもしながら、しかし、それ以上に、どうしようもなく愛しているわけです。

 間違いなく、私の青春の居場所でした。
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2003年5月23日(金)【駐在さん】
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 今朝、ある地域の駐在所に、ほとんど警察官がおられないということで、善処のお願いに、ある署に地域の方と伺いました。地域にとって、本当に深刻な問題です。

 派出所は、事件、事故等警察事象が比較的多い都市部の地域に設置されており、原則として、1当務3人以上の交替制勤務の警察官によって運用されていますが、駐在所は、どちらかというと町村部で、警察官が家族とともに居住して勤務され、警察官であると同時に、その地域の構成員であり、地域のコミュニティー活動にも積極的に参加されています。

 明治以来の派出所と駐在所の両方を一般的に、「交番」と呼んでいるようで、世界でも稀有な制度として、近年では、アジア諸国での関心が高まり、例えば、シンガポールでも導入され、大きな成功を収めているようです。


 駐在所では、勤務員の不在時には、その夫人が、本来勤務員が行うべき業務である地理案内、遺失、拾得届の受理、交通事故届、被害届の取扱い等を行い、勤務員を助けていますが、問題は、都市部に近い駐在所。

 基本的には、派出所と変わらないほどの地域住民からのニーズがあっても、捜査の応援で出られたりで、いかにもたいへんです。非常に酷な状況になっています。


 地域では、地域に密着した「派出所、駐在所連絡協議会」を設けて、地域ぐるみで犯罪や事故のないまちづくりを進めていこうとしていますが、肝心の駐在さんが、いつもいない、という事態も発生しているようです。

 岡山県警は、約3000人。地域によっては、対人口比で、警察官1人当たりで900人を守るような計算になりますが、やはり駐在さんがおられることが、地域の安心の拠り所。いくらパトカーや署との連絡が取れるといっても、さすがに不安です。

 実際は過酷な労働条件でありますが、週休2日制も確保しようと思えば、1.5倍の増員が必要ですが、現実問題、80人の増員で、めいっぱいの状況です。
 しかし、最後は、いつも予算の話になります。


 さすれば、地域住民が補っていくしかないと思われますが、注意すれば、ぶち切れるような人間もいる中で、市民も、自衛のため武装しなくてはいけなくなるような時代が、もう既に来ているのかもしれません。

 事態は、極めて深刻です。

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       『晴れの国健康体験フェア』

 自然食品のメーカーと卸が中心となってオーガニックフーズ・健康食品・生鮮食品・農産物・化粧品・洗剤・健康器具などの展示即売会です。

会期:H15年5月24日(土)10時〜17時、25日(日)10時〜16時30分
会場:岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)
    1Fイベントホール
主催:健康自然食健康活性フェア実行委員会
後援:NPO全日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(NPO法人)
   日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
   NPO法人ひろしま合気道普及協会
   (入場無料)
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2003年5月24日(土)【国体競技スタッフのサポートを】
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 本日は、岡山県自転車競技連盟会長として、「第72回全日本アマチュア自転車競技選手権大会トラック・レース」で、玉野競輪場でごあいさつ。
 私は、腹の肉が邪魔で、競技用自転車の運転はできませぬ。

 それにしても、こういった競技では、指導にあたられる学校教師である役員の方の負担がたいへんです。競技にもよりますが、特に国体に向けて、あるいは、ある競技で、プレ国体など、全国大会でも招聘しようものなら、時間も割かれ、周囲の目、同僚や校長先生との兼ね合いも気になるところです。
 民間企業に勤めておられたら、なおさらでしょう。

 国体に向けて選手やボランティアの養成は言われますけれども、意外に抜け落ちているのが、直接の運営スタッフ、競技スタッフの負担をいかにサポートするか、という話。
 行政改革・国体等特別委員長としては、是非、サポート体制作りを推進させて頂きたいところです。
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 その後、友人の新社屋落成記念パーティーから、ママカリ・フォーラムの「晴れの国健康体験フェア」をまわり、国際貢献トピア岡山構想を推進する会(トピアの会)の総会。

 SARSの影響で、トピアの会主催の「第10回おかやま国際貢献NGOサミット・2003こどもサミット」は、中止。

 私は、直接の関わりは、2回目からですが、スタッフ的な動きは、とっくにできなくなっています。それでも、思うに、転換期の10年目ですが、大切なのは、「西のジュネーブ、東の岡山」の理念の継承者となる次代の岡山のNGOのリーダー、いわば青年部の育成だと思います。


 その後、ある業界のちょっとややこしい話を伺いました。先輩議員が、「2期になったら、難しい話が増えるぞ」と言われる通り、1期の応用問題のような話が多い昨今です。いろんな人が絡むため、登場人物が多くなる、という感じです。
 なお、「3期になったら、もっと難しくなる」そうです。


 これから、会合で、ちょっとお向かいの高松に。私だけ深夜のマリンライナーで、とぼとぼ帰岡します。行ってきま。


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■本当の持続可能ってどういう意味?
〜先人の生き方から学ぶ、人と暮らしといのちのつながり〜

●日時:5月25日(日)13:30〜16:00
●場所:ウィズセンター会議室(NTTクレドビル17F)
●講師:澁澤寿一(しぶさわじゅいち)さん
こんなお話が聞けます。
・岡山で始まっている森を生かした資源循環型地域づくり
・結(ゆい)〜次世代につなぎたいこと
・ダムの湖底に沈んだ奥三面(おくみおもて・新潟県)のお話
●参加費:500円
*福祉作業所によるコーヒー販売(別売)あります。マイカップ持参歓迎!
●主催:エコウェーブおかやま
      NPO法人おかやまエネルギーの未来を考える会
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2003年5月25日(日)【本日の活動】
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 真夜中に高松から帰り、本日は、ご町内の清掃活動を後に、深柢消防分団消防車新車ご披露会。3月末に、20年ぶりの新車が来ました。起振車体験、プロパン爆発体験、天ぷら火災消化体験に地域の方も、大勢お越しになり、かなり盛り上がりました。

 そこからは、会合が連発する中、長くおられないので、お詫びしてまわる有り様。


 まずは、岡山動物愛護会講演会。最近、動物虐待事案と思しき事案で、愛護会の皆様には、大変なご迷惑をかけてしまいました。


 次に、岡山弁護士会の裁判員ドラマ上映会。人権派弁護士として全国的に名高い方が、新会長になられ、はじめて県議会議員全員に、出欠確認つきのご案内を頂いたのですが、正確には、上映が始まる前に中座。非常に残念。
 なんといっても、『十二人の怒れる男』は、ヘンリー・フォンダっす。


 次に、福武コレクション国吉康雄作品寄託記念シンポジウムで、県立美術館。高校時代に、恩師で彫刻家の森下勲先生がされた国吉と坂田の授業が、非常に印象に残っています。
 アメリカ人である国吉は、岡山をどう思っていたのでしょう?
 ともあれ、福武社長が、岡山県立美術館に、ご寄託頂いたのは、本当にありがたいことです。


 そこからあるスポーツ団体のご依頼で、総合グラウンド内の施設のチェック。なるほど、かなりまずいことになっています。


 そこから、エコウェーブおかやま、NPO法人おかやまエネルギーの未来を考える会の講演会「本当の持続可能ってどういう意味?」。いよいよ終盤しか拝聴できなかったのですが、「持続可能」が、「愛と慈しみ」によって可能になるという「寛容」を言われた切り口が、かえって目新しい感じがしました。

 エコロジーとエコノミーが繋がることの重要性。決まってからそれをNPOに落とすのではなく、企画段階からNPO、行政、企業が連携して、成功事例を作って行くことの必要性。ディティールの積み重ねで、コンセプトを作ることの重要性・・・等々、いちいち首肯できるものでした。

 これらが、木材の一団産地である真庭の生き残りを賭けた取組みである木材のバイオマス発電の根底にある思想であり、そのことが、真庭産業団地(県北流通センター)を活かす夢に繋がるのだな、と実感致しました。


 夜には、家族と合流し、トルコ文化センターのトルコ年パーティーに。そういえば、もう、ホタルは、出ているでしょうか?
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2003年5月26日(月)【中央交番?】
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 午前11時前に議員控え室に入って、結局のところ終日、電話連絡等に追われていました。ここまで、いたって地味な一日です。

 青少年保護育成に関する条例についての政務調査室とのやり取りに始まり、青少年の居場所作りについて、中央警察署構想について、介護保険による住宅改修請求について、新岡山県立体育館について、岡山県営弓道場について、ある生徒の事件について等々、テーマは様々ですが、議員らしいと言えば議員らしい議論、やりとりをしていた気もします。

 一方で気になるのは、本日の新行財政改革推進委員会の議論。委員長の傍聴は、まずいということでしたが、気になって気になって仕方ないです。


 中央警察署は、市内中心部の事件で、両方の所管で、ある意味で、東署290人、西署300人が動けるが、仮に、中央署30人なら、警察力が弱まらないか、さすれば、田町交番以上の中央交番をつくってはどうか、所管が西川で分かれるのはどうか、等々のやりとり。

 この2年で200人の増員がありますが、割合からすると岡山県警は、あと500人足りません。

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2003年5月27日(火)【県外調査へ】
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 本日只今より、北東北広域政策研究会等の調査で、「岡山県政を考える会」として、青森市、盛岡市に、2期自民党議員4名で向かいます。
 おそらくは、明日の深夜、最終新幹線で帰岡になると思われますが、不確定の要素があります。

 岡山県は、「21世紀の地方自治を考え懇談会」の報告に基づき、「道州制プロジェクトチーム」が発足していますが、全国で、一番先んじているのが、北東北広域政策研究会の動き。

 この調査は、中四国州をうたう行政よりも速い動きです。
 道州制は、次代の議論でありますが、地方制度調査会の動きも相俟って、日本の国のかたちそのものの話です。
 具体的には、我々は、今後、四国の議員との交流も考えます。


 なお、青森県知事の件、グレートサスケ県議の件は、直接関係ありません。県庁しか行かないという、東北1泊2日の無茶な行程を組んでしまいました。
 なにより昨夕には、岩手、宮城で、マグニチュード6の地震・・・。
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2003年5月29日(木)【漠然が明確な不安に】
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 北東北広域政策研究会等の調査で、「岡山県政を考える会」として、青森市、盛岡市、個人で、花巻空港から名古屋市を経て帰岡したものの体調が今一つ。
 今回の丸2日の移動は、さすがにこたえています。

 非常に濃い内容の調査になり、まとめに膨大な時間を要することと、いずれにせよ、報告所の提出が必要になることもあり、おって状況を報告させて頂きます。


 端的には、いうまでもなく、平成17年までの市町村合併を粛々と進めながらも、今の段階で、中四国州を前面に打ち出すこともさることながら、まずは、香川県との連携を深めることが肝要でではないか、と感じました。

 具体的には、岡山・香川合併というような話が、現実味を帯びないと、中四国州という話にはならないでしょう。

 知事の中四国州構想、さらには、県消滅に関する発言は、おそらく全国でも、非常に稀有な発言と言えます。


 いずれにせよ、首都移転構想は、おじゃんになる中で、地方にしてみれば、地方交付税の増額が不確定なままに、補助金削減?市町村合併や道州制は、大きくからんできますが、少し分かり難くもあります。

 一方、国民としては、年金カット、消費税15%の話の浮上。介護保険料は、大幅アップ。しかも、進む晩婚化に、希望する出生率の低下で、先は極めて暗いものがあります。

 負債(不足)も、とことん大きくなれば、国は助けるが、中小企業は火の車。SARSは、世界を襲い、さらには、有事法に加えて、北朝鮮に武力攻撃も辞さないという発言も目立ってきました。


 ここに来て、悪い話が、目白押し。普通なら、どこからでも、選挙の争点ができそうなものですが、いろいろありすぎて、だんだん屁ともなくなってきたような感じです。

 しかし、非常にまずいです。総選挙をすべきです。国民として、今、総選挙をして欲しいです。


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白井智子さん講演会 『あきらめない!! 私の「夢のがっこう」』
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 26歳で沖縄のフリースクール校長となり、NHKをはじめ、全国のマスコミ、新聞紙上を賑わせた白井智子さんが岡山にやってきます!!30歳となった現在は、大阪府池田市と協働して、NPO主導型の「新しいがっこう」を立ち上げようと日々奮闘中です。教育に関心のある方だけでなく、「自分らしく生きたい!!」と願っている方々にぜひお越しいただきたいと思っています。「本当に大切なことは何なのか?」彼女の魅力的な笑顔と、情熱的で豊かな感性に触れることで、それが見えてくるはずです。

○日時:平成15年6月22日(日)16:00〜17:30
○場所:岡山ふれあいセンター大ホール
○参加費:一般1200円/高校生以下800円
○お申込み:(1)プレイガイド「ぎんざや」
        (2)郵便振替:00970-2-147505
             名義: B・B FACTORY
※詳細はこちら → http://bbf.kir.jp/event/index.html
     キャリアセンターNPO「ビッグバン・ファクトリー」
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2003年5月30日(金)【岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会】
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 本日は、岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会理事会。
 連絡会なので予算は、15万円しかありませんが、公的に書ける会長職であり、大学の先輩である前議員から引き継がさせて頂いたこともあり、とても大切に考えている会です。

 特に、今年の3月には、県内78市町村に、岡山情報ハイウエイが繋がりましたが、まさに、コンテンツの部分で、各ライブラリーに眠る16mmフィルムなど、デジタル化することで、新たな生涯学習の重要なツールになると考えています。
 いわば、今は最安値ですが、大化けする要素がある上場前の株のようです。

 昨年度には、福武教育振興財団の研究助成金を頂き、岡山県視聴覚ライブラリーに眠っていた昭和33年から37年までの岡山県ニュース225本、ライブラリー撮影の13本の16mmフィルムのうちのごく僅かですが、デジタル化され、再生。
 1枚のDVDに、74本のニュースが保存されました。

 著作権というのはいかんせん大きな壁ですが、こうしたいわば各市町村に眠るお宝が蘇り、岡山情報ハイウエイに乗っかって配信される日もそう遠くないかもしれません。
 意外なところで、昔のフィルムの中の身内を発見するかも。


 一方では、平成16年完成の新県立図書館を核にした各市町村の図書館を巡る「連絡便」が、いわば前倒しで実施されています。
 要は、各図書館で、地域住民のニーズのある本の貸し借りをする配達便のネットワークですが、こういったアナログ的なものを含めて、市町村間のネットワークを図っていくというのは、県の重要な施策だと思います。


 2歳半になる息子は、私が出掛ける時には、「また、来てね〜」。先日帰ったら、「いらっしゃいませ〜」とペコリ。
 これって、どーよ!

 今日こそは、「ブラックジャックによろしく」を観られる時間に帰らなくては・・・・。
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2003年5月31日(土)【中心市街地で】
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 本日は、岡山YMCAの創立50周年式典。
 私自身は、少なくともクリスチャンではありませんが、その理念と実践活動には、敬服する限りで、とりわけ、青年団体連絡協議会や岡山のNPOのネットワーク化など、青少年の健全育成のみならず、いわば、岡山のまちづくりにはなくてはならない財団法人です。



 さて、平成17年春に、中央南小学校と中央北小学校が合併し、旧弘西小学校で中央小学校が開校いたしますが、問題は、現在の両校の施設をどうするか、という話です。

 中央北(旧南方小学校)には、現在の後楽館中高が入るという説もありますが、決定とは聞いていません。また、中央南小学校についても、連合町内会と商店街それぞれに、活用案を打ち出そうとしています。


 特に、地元からは、中心市街地の活性化が進み、回帰現象が起きた時の受け皿としても、私立小学校を誘致してでも、学校自体は残すべきであるという声もあり、また、商業施設等の学校以外のものにすべきである、という声もあります。

 一方、都心部の病院の改築移転をすべきであるという声もあり、私自身は、私立公立問わず、学校と病院(高齢者施設)の複合施設にすべきである、という複合説とも言える立場を取って参りました。
 ただ、病院と学校の併設には、反対という声もあります。


 岡山市長は、少なくとも、今年中には、地元意見をまとめるようにという要望をされています。来年度予算のことを考えれば、正確には、この夏がヤマだと思います。
 これは、地域にとって極めて重い宿題です。中心市街地の話は、地域だけの話ではありません。岡山市、岡山県全体の話でもあるのですから。


 個人的には、通称中筋と言われる駅前商店街を東西に、天神町まで伸ばし、シンフォニービル前で、南北表町商店街とつなぎ、県庁通りからハヤシバラ・シティー、さらには、西大寺町からジョイポリスまで、東西を結び、さらに、市役所筋を南北に整備することで、商店街大回廊を作って、中心市街地の回遊性を増すべきであると考えます。

 その中でも、中央南小学校敷地は、中央郵便局、NTT、川崎病院、チュウセイパーキング、中鉄バスターミナル、天満屋バスステーションと一体的に考える必要があると思います。クレドビルがそうであるように、必ずしも、既存の建物のままである必要がないものが多いのです。
  しかし、これらは、全て生活に密着したものであり、重要なものばかりです。とりわけ、公有地は、小学校だけですが、これは手放せば、二度と再び、取得は不可能なものです。

 これらをいかに連関させるのか。


 ともかく大切なことは、グラウンドデザインを描くことです。政令指定都市になった、道州制にもなった、ザハヤシバラシティーもある、駅西も、西部副都心も伸びている、そういった状況の中で、今の中心市街地はどうなっているのかを前提に、地図を描く必要があります。

 しかし、当事者になると難しい問題も多々あります。かといって、地域外の都市プランナーに、我々の町の未来を描いてもらう必要はありません。
 我々の手でこれをやらないといけません。本来のTMOです。


 正直に書いて、私自身、これから実に厳しい状態になっていくと思います。本当にたいへんです。

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