2002年7月1日(月)【県内調査】
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 先日の落書き犯人が、再逮捕されました。残念ながら、街に氾濫する「Nappie」という落書きを彼がしていたことを自供したようです。

 ガード下やトランス、店舗・民家の壁、彼がした「Nappie」という「サイン」のその数は、おそらく、百や二百どころではありません。街で、「Nappie」を見つけることは、極めて容易です。

 罪を贖うには、膨大な量であり、逐一立証していくのも大変な作業です。しかも、落書き犯人は、彼だけではありません。なにより、残された落書きは、放っておけば、いつまでも消えません。そして、いまだに、増えています。

 いろいろな意味で、本当に馬鹿馬鹿しいのですが、一番馬鹿らしいのは、少なくとも、「Nappie」には、完全に方向を間違った才能と情熱があったということですが、それが、活かされなかったという事実です。

 今となっては、一番大切なのは、第二第三の「Nappie」をいかに生み出さないか、才能や情熱の方向を決めぬまでも、ある方向には、行かさせない手段です。

 今日午前1時過ぎに、ご近所の自動車への放火騒ぎがありました。
 若者の仕業のようですが、常軌を逸しています。なんとも、やりきれない気持ちで一杯です。
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 本日、これより、生活環境保健福祉委員会の1泊の県内調査で、高梁地方振興局、高梁広域事務組合リサイクルプラザ、川上町幼児学園、阿新地方振興局、大佐荘、阿新クリーンセンターを回ります。
 新見市に「泊まる」のは、生まれて初めてです。

 基本的には、常任委員会は、2泊3日か、3泊4日の県外調査と1泊2日の県内調査、日帰りの県内調査2回程度、特別委員会は、2泊3日の県外調査と日帰りの県内調査1回程度が、条例、予算化されています。

 これらは、各員会が、大体、7月から8月、10月から11月に行うため、地方議員なのに、地元にいないケースも増えてきます。
 特に、県内調査については、所属委員会以外でも、地元議員として参加できる(私の場合、岡山市内調査分)ので、議会がなくても、公的に動いている場合は、多いのです。


  ただ、オンブズマンが、目くじらを立てるところですが、過去には、いわゆる議員視察が、やり玉に上がるのも当然のような実態もあったと聞きますし、本来、日数が、先に決まっているのもおかしな話で、普通の市民感情にあわない部分も幾分あると思います。

 ただ、いつも申し上げることですが、自費でどこに行こうが勝手ですが、公金の場合、税金を使った費用対効果があるかどうかこそが問題で、北海道に行こうが、チベットに行こうが、要するに、岡山県政に、どう還元されるかこそが、全てだと思います。

 自費で行く小学校の遠足や修学旅行ではない、あくまで公務なのですから、少なくとも、委員会審議や一般質問等で具体的に活かされないと、公費を使った、夏や秋の慰安旅行の思い出になってしまいます。

 加えて、視察で来られる施設の行政側の準備も、大変だと聞きます。時には、他自治体の行政の手を止めさせるのですから、ある種の覚悟をもって臨まなくては、大変な迷惑になります。


 なお、個人の県外調査活動については、議長宛に、議員派遣申請書を提出し、さらに、事後の報告書の提出が義務づけられ、情報公開されています。オンブズマンは、おそらく、この報告書を採点、ランク付けして下さることと思われます。

 個人的には、おおよその枠はあるようですが、その時々のテーマで、一般質問のための調査など、かなり柔軟に使えるこの仕組みを使いこなす方が、団体行動の委員会調査よりも、実のあることが多いようにも思います。


 視察目的以外にも、地域の公共交通機関に乗る、商店街を散策する、地元の飲食店に立ち寄る、常に岡山と比較する、吸収する、というのは、世界中どこに行こうが、できることです。かえって、一人の方が、動き易い面もあります。

 ただ、どこに行っても、役所等に行って、パンフやビラをかき集めるというのは、家族には、不評かもしれませんが。


 ともあれ、本日は、県北に上がります。
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2002年7月2日(火)【少子高齢化スパイラル】
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 2日に渡る県内調査は、岡山県でも、最も、高齢化率が高い高梁地方振興局と阿新地方振興局管内を回るものでしたが、改めて、過疎地域の抱える問題の深刻さというのを痛感致しました。

 また、ある意味で、議員の県内調査は、振興局にとっては、一大行事で、現場の声を本庁に届けるという意味合いもあるのですが、つくづく、県の守備範囲の広さ、職員の方の異動の大変さというのを感じました。
 今更ながら岡山県は広いです。

 さらには、市町村合併に関しては、皮肉にも、要するに、少子高齢化・過疎化に伴い郡部の体力が弱まっていることが、それを促進させているとうことも理解できました。

 郡部における少子高齢化、過疎化は、中心市街地のそれとは、次元の違う深刻な問題です。もちろん、中心市街地も深刻ですが。



 例えば、ある町の巨大なドーナッツ型の幼稚園・保育園・児童館連携施設は、一見豪華にすら見えますが、要するに、幼稚園と保育園を別々に運営できないため、0歳児から3歳児までは、保育園、4歳5歳は、幼稚園プラス預かり保育(保育園より親の負担が掛からない。ただし、午後5時30分まで)、それに、隣接する小学校から、児童館として、学童保育、という複合施設でした。

 本来の選択肢(あくまで親の事情ですが)が増えるという意味での幼保一元化とは全く異なる動きでした。

 加えて、幼保一元化について一般的に言われる問題、つまり、行政の縦割りの壁が高く、施設の供用ができなかったり(保育園部には、独自の給食施設の必要)、保育園は行政職、幼稚園は教育職であることからの連携が難しく、また、行政の所管も違う(この町では、教育委員会が一元管理)、国(文部科学省か厚生労働省か)の補助金の違い等、難しい問題も出ています。

 ちなみに、この町の昨年度の新生児は、15人でしたが、正直、子育て世代にとって、自然環境は魅力ですが、多様化するライフスタイルの中で、悩みは深いと思います。結果として、若い世代が、地域を離れれば、地域の少子化に拍車をかけることになります。



 一方、高齢化、端的には、介護保険の問題です。長期的に見ると、この介護保険の導入というのが、良くも悪くも、国や国民を変えていくターニングポイントになったのだろうなと思います。

 一昨年の地方分権一括法の施行と同時に導入された介護保険は、一方で、国と地方の関係を対等・協力と言いながら、その実、保険の母数を広げるためにも、保険の実施主体である各市町村の合併に向けての試金石となりました。

 現在、郡部で、市町村合併に対して前向きな地域は、まずは、ごみ処理の問題で、町村を越えた広域事務組合などを作り、さらには、介護保険の実施主体として、手を結んでいる地域です。

 すなわち、市町村合併に向けて、研究会を作り、合併協議会を立ち上げていく以前に、広域事務組合等で、一緒に、様々な行政事務を行ってきた実績があるわけです。

 逆に言うと、岡山市のように、政令指定都市化に向けた、ある意味、明るい市町村合併の話ではなく、極めて身近な介護や、ごみ処理などの行政事務が、行えなくなるという、切迫した状態にあると言えるかもしれません。

 ところで、しかし、要介護認定者数や、サービス需給者数の割合が、こういった地域の方が低いというデータがあります。これは、単純に、お年寄りが元気であるという以上に、様々な理由で、家族(しかも高齢者の)が、ぎりぎりまで介護されているのではないか、という、ことかもしれません。

 ちなみに、岡山県全域の65歳以上のいわゆる高齢化率は、20.7%ですが、高梁、阿新管内の町村は、軒並み30%を越えています(備中町は、45%を越えています。)。
 長命は素晴らしいことですが、それを支える世代が、いなくなっては、立ち行かなくなります。



 ともあれ、少子高齢化、過疎化対策が、必要だということは、誰もが、わかっているわけで、問題は、当然具体策です。
 いわゆる郡部は、県南以上にそのスパイラルに入っています。これは、岡山県あげての命題です。

 やはり、農業、なにより、林業から、6次産業化が必要であるというのも、共通認識です。誰もが暮らしたい自然環境の素晴らしさの中で、新しい産業が創出され、雇用が生まれれば、若い世代も暮らすだろう、というのも、共通認識です。

 そして、しかし、そのことを地域で考えていかないといけません。もはや、国は手取り足取りまではしてくれる時代ではありません。

 議員が、無責任に、自明の課題を挙げても仕方ないのですが、危機的な状況であるということを誰もが強烈に認識することが、極めて重要です。
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 一方、これより、「太平洋混成団」の「交流の夕べ」に出席させて頂きます。これは、国際協力事業団(JICA)の「青年招へい事業」の一部分(岡山)を財団法人岡山県青年館等が、請けたものです。

 JICAの青年招へい事業「21世紀のための友情計画」は、開発途上国を対象に実施する技術協力の一環として、ASEANをはじめ、アジア、太平洋、アフリカ諸国などから、将来の国造りを担う青年を我が国に、専門分野別に、1ヶ月間招き、それぞれの分野別について学ぶとともに、ホームステイ受け入れ家庭などとの幅広い交流を通じて相互理解を深め、両国の信頼と友情を築くことを目的としています。

 サモア、トンガ、フィジー・・・・。昨年に引き続き、また、陽気な皆さんが、来岡されました。

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2002年7月3日(水)【南太平洋の国から】
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 本日は、昨日ジャンケンゲームで盛り上がった「太平洋混成団」の県庁表敬訪問に同行、議場等の案内をさせて頂きましたした。あるいは、彼らには、怪しい県議会議員に見えているのかも・・・。

 喜んで座られる議場の議席の中には、とても、日本人や、我々では、冗談で座られない席もありましたが。


 さて、「太平洋混成団」は、国際協力事業団(JICA)の「青年招へい事業」の一部分(岡山)を財団法人岡山県青年館などが請けたもので、この事業は、開発途上国を対象に実施する技術協力の一環として、ASEANをはじめ、アジア、太平洋、アフリカ諸国などから、将来の国造りを担う青年を専門分野別に、1ヶ月間招くものです。

 それぞれの分野別について学ぶとともに、ホームステイ受け入れ家庭などとの幅広い交流を通じて相互理解を深め、両国の信頼と友情を築くことを目的としています。

 1984年にスタートして以来、100ヶ国近い国から、およそ1万9000人の青年が日本を訪ねていますが、今回も、太平洋混成団(経済開発)は、1ヶ月間、日本国内を研修で回るうちの1週間を我が岡山で過ごすのです。


 総勢17名は、フィジー、キリバス、ミクロネシア、パラオ、サモア、ソロモン諸島、ヴァヌアツ・・・・・という南太平洋の島々の若い公務員やジャーナリスト達で、民族的な柄の衣装を身に纏われ、集団で動かれる様は、なんとも陽気で、この妙な暑さも、南の島々だと思えば、かなり愉快です。

 今夜は、青年とボーリング大会、今回のホームステイ先は、邑久町で、スロベニアに負けない旋風を巻き起こすかもしれません。


 私自身も、アメリカやスカンジナビアで、期間は2週間ですが、同様の研修に参加したこともありますが、結局、出会う人々が、その国のイメージになっていることに気付きます。
 デンマークのソーホェという世界地図には載らないホームステイをした小さな町の人々が、私にとってのデンマークです。

 願わくば、彼らにとっての岡山や日本が、岡山県民を通して、素晴らしいものになることを強く祈ります。彼らに会われたら、気安く声をかけてあげませう。

 なにがどうというわけではないのですが、遠い南太平洋の島の方々が、岡山を一生の思い出にして下さる、それは単純にうれしいことです。

  ところで、日本軍は、そこまで行ったのですが、私が、遠い遠い彼らの国に行けるかはわかりません。

 だいたいヴァヌアツには、どう行くの???
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2002年7月4日(木)【キャリア】
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 岡山県には、中央省庁からいわゆるキャリアの役人が、何人か来ています。基本的に30歳前半で、通常50歳程度でなる課長職につき、良くも悪くも、硬直した組織に、刺激を与える存在です。

 個人的には、長幼の序こそ、人間関係の基本だと思っていますが、私は、年齢が近いので、かえって感じませんが、通常は、叩き上げで少しずつ上がっていくのですから、職員の方にとっては、そう愉快でもないかもしれません。

 腫れ物に触るような意識で、数年の辛抱と耐えているケースも、あるでしょう。いわんや、同年齢の職員は、たまらないのではないかと思います。

 しかも、中央からの「人質」の意味しかないのではないか、という人も、時には、あるようにも思いますが、ある意味、日本に対してはいざ知らず、岡山県に対しては、生涯賭けた責任がないぶん、たとえ、知事に対しても、伸びやか、かつ、大胆に提言することも、性格によっては、できるということで、即戦力です。

 逆に、実績として、短期間で結果を出さなくては行けない分、たらたらやる時間はないわけですから、彼らは、常に非常に本気だと言えます。そういった意味では、地方に来た彼らには、違和感や焦りの気持ちがあると推察しますし、一面的な批判は、全くあたりません。

 彼らは、様々な意味で、間違いなく人材であり、どう使いこなすか、どう吸収するかは、まさに上の技量と言えると思います。


 長い目で見れば、議員も、どうでも良いと思いますし、そうであれば、逆に、こちらも楽です。いわば、別に凝りがありません。

 地位が、多くのチャンスや、なにより情報を与えます。やがて中央官庁に戻る彼らが、この岡山で本当に地域の方と接して、行政を行う術を身につけるのなら、それは、ひいては、日本国のためです。

 私は、彼らと岡山県民をいかに結ぶか、しかも、いわゆる「偉い」方ではない市井の方、市民の声と、どれだけ繋げるかは、責務ぐらいに思っています。彼らが、上っ面だけを見て中央に帰らないことを切に願うゆえに。

 そしてなにより、時間がない中で、実績を残さなくてはいけないという意味では、我々は、共通なのです。
 要するに、良い意味での競争なのです。


  さて、府知事の登竜門(?)の副知事に、再び中央官庁の女性が登用されます。広島市のような議会の反対は、皆無です。
  むしろ、楽しみです。新しい風を多いに期待させて頂きます。


 ※ キャリア

 公務員試験採用1種(旧・上級甲)合格の高級公務員。事務系の行政・法律・経済のほか、技術系区分が数多くある。幹部要員として行政事務に習熟するよう、極めて速いスピードで要職を転々と異動・昇進。

 これは役所のトップを選抜する過程でもあり、最後まで残れない者は50歳前後で退職していくのが現状。
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2002年7月5日(金)【徒然話】
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 私が、ぷらぷら通りを歩いていると、地下道から、おそろいのTシャツを着た女性が嬉嬉として駆け上がっていくので、なにごとだろう?と見たら「大型新人」と幟を立てた選挙事務所。

 候補者は、34歳。メガネをかけてちょっと利口そうな好青年のポスター。選挙事務所は、人がわんさか押し寄せている。誰だこいつは?見たことねぇ!!・・・・・などという、悪夢にうなされて起きる朝。・・・頭痛。

 また、選挙が近づいてくるなぁ・・・・・。一方、すやすやと眠る子供。
 気分は、受験生のようですが、その割りには年を食っています。



 「こころ」も、こうして少しずつ、選挙を意識したものに変わっていくと思いますが、これは致し方ないことで、どうかお許し下さい。

 正直に書いて、例えば、風呂場では、選挙ポスターの写真をどうしようか?キャッチフレーズは、どうしよう?いつから街宣しよう?そんなことしか、最近は考えていないのですから。

 それでも、秋の会合の段取りや必要になってくる印刷物、名簿、地図、なにより、資金繰り、考えなくてはいけないことは、幾らもあるのに、忙しさにかまける意志の弱さに、自己嫌悪の繰り返し。



 一般質問を何回しようが、メールをどれだけ送ろうが、選挙に勝たなくては、それらも継続すらできません。

 また、選挙は、現在の評価であり、未来への付託ですから、堂々とやってきたこと、やりたいことを一人でも多くの方に、伝え、また、逆に、思いを頂戴する、極めて重要な作業です。
 その集大成だからこそ、議員は公職です。

 誠に、恐縮ではございますが、今後、「こころ」1200号ぐらいまで、様々なお願いをメールでさせて頂くこともあろうかと存じますが、ご無理のないところで、あるいは、ちょっとご無理を頂き、是非、ご協力を賜わりますよう、心より、お願い申し上げます。



 ところで、多分、あまりご関心はないかな、とも存じますが、今日の段階で、キャッチフレーズの「愛と夢の公平な分かち合いのために!! 」を「愛と夢の公正な分かち合いのために!!」に、変更させて頂きます。

 「公平」が「公正」に変わります。が、名刺は、大量に刷ったので、当面、両タイプあります。

 ちなみに、前回の選挙ポスターは、「さぁ、21世紀の岡山をはじめよう!
=With!!明日の岡山のために=34歳 さとうしんじ」でしたが、次回は、「子育て世代が、政治を変える!!=愛と夢の公正な分かち合いのために!!=38歳 さとうしんじ」とし、斬新なポスターのイメージも湧いています。これは、時間もあり、検討中です。

 合い言葉の「shock!speed!shift!」は、変わりません。


 他の議員がどうするかは知りませんが、私の場合、こだわりが強いため、結果として、失敗作もありますが、基本的に、印刷物等のキャッチフレーズやレイアウトなどは、全て自分で考えています。
 ご案内の通り、すぐ、企画したがる傾向も、あります。

 このあたりは、一宮高校初代新聞部部長であるとか、岡山リビング新聞社勤務の経験が活きているかもしれません。ありがたいことです。

 ただ、概して唐突であり、仕事の振り方や、バランス感覚に、多少、問題があるというのは、今後の課題と言わざるを得ません。困ったものです。

 いや、一番これで困っているのは、妻かもしれません。あるいは、この文章に、中学や高校時代からの友人達が、苦笑いしている様が、目に浮かぶようです。本当に皆様すみません。


 だからどうしたんだ、というような内容で、本当に失礼致しました。
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2002年7月6日(土)【田中知事不信任・意味不明】
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 夏祭りの季節がやってきました!!お邪魔させて頂くことが可能な、夏祭り、盆踊りの情報をどうかお知らせ下さい!!


 本日は、副議長就任祝賀会で、新見へ。総務大臣、知事はもちろん、いわゆる派閥の大半の県議会議員が出席し、大変に盛況でした。
 副議長の誕生は、阿新地区にとっては、本当に重要な意味があります。

  ところで、来週は、備前ですが、特に、一人区の議員にとっては、相手候補に勝つこともさることながら、そもそも相手候補を出させないという無投票当選のために、エンジンのかかりが、早い傾向にあります。

 したがって、名目はいざ知らず、事実上の決起大会で、先手を打つということで、我々も、同志の戦いに対して、仁義で、岡山県内どこであれ、応援に駆けつけるわけです。
 私など、枯れ木も山の賑い以外の何物でもないのですが。


 こういう部分は、自民党は、年功序列の堅苦しさもありますが、義理・人情の体育会系です。
 それに加えて、立てるべき場面では、立てるべき人をちゃんと立て、議員なら皆事情もあるだろう、また、完膚なきまで相手を責めない、という、価値相対主義(他党からすれば、いい加減)的なところもあり、もっと誉めれば、「赦し」の部分もあり、私も、実は、ちょっと好きなところでもあります。

 するにしても、礼儀正しく反対する、というのは、基本だと思います。



 てなことを書くのは、やはり、長野県の田中知事について、改革の方向よりも、手法にスタンドプレーが過ぎて、何人もの面子・信頼関係を思い切り潰しているのだろうと推察するからです。
 県民にとって、悲劇でもあり、喜劇でもあります。

 自民党議員をはじめ県議会議員が、全く改革したくないのか、知事の手法が、ムチャクチャなのか、その両方なのか。

 石井知事は、派手ではないですが、着実に改革もし、さらに、ダム建設を止めても、議会から不信任は、されませんし、そんな声が上がったことは一度たりともありません。

 これは、もはや政策の問題ではなく、人格の問題にまで、話が行って、ただの喧嘩になってしまっているのではないでしょうか。

 なにか、外野からは、非常に残念なみっともない茶番劇に見えますが、普通は、あそこまで、やろうと思ってもなりません。非常に想定しにくいものがあります。

 正直、田中知事の本質を掴みかねます。改革の旗手なのでしょうか?少なくとも、本当に完全に正面衝突すべきほど、知事と議会の主張が異なっていたのか、正義か悪か分けられるのか、は、甚だ疑問です。
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2002年7月7日(日)【城下地下駐車場】
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 晴れの国おかやま国体のテーマ曲は、B’zの「RUN」に決定!!国体オリジナルでないところが、岡山県らしくて、良いんじゃないでしょうか。

 昨日は、午前5時からの朝起き会の後、京橋朝市、その後、保護司として「社会を明るくする運動」のパレードに参加等々。どうも、己が、どんどんと卑俗な議員になって行くような気がして、もやもやして、ドツボにはまっておりました。

 おまけに、今日、午後3時過ぎに、腰痛再発とは、情けない限りです。這い回るほどではないですが、慢性化するというのは、本当でございました。ただ、だんだん慣れてきます。

 原因は、肥満と運動不足以外考えられず、来春の選挙に備え、きちんと管理しないと、候補者が、腰痛で動けませんというのでは、洒落になりません。

 ただ、一番の原因は、疲労に加え、昨夜、「うらじゃ」のCDで、子供と盛り上がり、なにより、今朝のNHK・BSの「さくら」を見て、腰をくねらせながらフラダンスをしていたことであるような気もします。「さくら」め〜。

 要は、痩せれば、良いんです、痩せれば。←思い続けて37年。



  さて、城下地下駐車場ですが、来春のリニューアルオープンに向け、10月から、工事に入ります。地域へ、説明文書が回っております。

 現在の468台・3段機械式が、174台平面自走式になり、駐車幅が広がり、3ナンバーや、RV車も出入庫し易くなります。
 また、満空表示板や防犯カメラの設置等改善も図られます。

 平成2年オープンの城下地下駐車場は、岡山県道路公社が、有料道路事業(利用料金収入で、建設費を償還する)により、建設したものですが、3段機械式のため、出入庫に時間や誘導の人手、維持管理費が、かかりすぎて、利用台数、料金収入の実績が、計画を大きく下回り、平成12年度末の累積欠損額は、約17億円、平成32年度には、80億円を越える見通しになりました。

 そこで、将来的に、道路公社の設立団体である県が、税金を投入して、債務処理を行わなくてはいけなくなることもあり、道路公社の有料道路事業を廃止し、累積欠損額・借入金未償還額の約40億円は、道路公社の引当金を取り崩して処理し、県に移管して、県営駐車場とし、さらに、更新時期に先立ち、機械式から、自走式に改造し、維持管理費を縮減、利便性の向上を図ることになったわけです。

 ひとつには、道路公社が、ブルーラインや、水玉ハイウエイの無料化に伴い駐車場の赤字補填の財源がなくなることも要因です。

 もっとも、公社にせよ、県にせよ、基本的な財源は県民の税金ですから、組織内の帳簿上の処理と言えなくもありません。
 本来は、「県営」の駐車場の意味も、問われるところです。


 ただ、この件については、商店街をはじめ、地元説明が全くなされていなかったため、私の方から、当局に、説明会の開催をお願いし、計3回の説明会が、開催された経緯があります。

 3段機械式の導入については、当初から地元に疑問の声があったと聞きますし、建設に際して、ご尽力された地域の方々にとって、台数の削減という結果は、非常に辛いことです。
 理由は、理解できても、特に、土・日の市民会館、美術館の行事が重なった時の、駐車場難は、避けられそうにないと思います。

 本来は、まず、地元合意が必要だったと思います。


  ただ、結果として、天満屋周辺に、民間の駐車場が増えているのですが、逆に公共交通機関の充実等も含めて、私は、むしろ、交通体系をきちんと見直すべではないか、と思います。
 つまりは、そもそも、郊外から都心には、自家用車で、来て頂くべきのか、どうか、です。

 加えて、JR岡山駅の西の林原さんの計画が具体化すれば、いわば、イオン倉敷以上のものが、岡山駅前に登場するわけで、都心の地図が、大きく塗り変わることになります。これは、激変です。

 さらには、JR岡山駅西口の再開発も進む中で、いかに、都心のスポットを結んでいくか、回遊性というのが、極めて重要になってくると思います。

 そういった面では、やはり、公共交通機関、とりわけ、人と環境に優しい路面電車に期待するところが、非常に大きいと思います。


 そういえば、MOMOは、やはり格好良いです。
 皆様、もう乗られましたか?
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2002年7月9日(火)【福山市人権平和資料館】
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 腰痛に関して、多くの方々からのアドバイスを頂戴しまして、本当にありがとうございます。やはり、水泳、ウォーキングかなぁ、と思いますが、まず、肌を晒すこと自体が恥ずかしいのでございます。


 本日は、ある会社の研修会で、県政報告をさせて頂く機会を頂戴し、腰痛を忘れるほど、熱く燃えてしまいました。本当にありがたいことです。

 選挙間際ですと、選挙のご依頼だけで、なかなか、ゆっくりと、ということになりませんが、20分間、お時間を頂戴できれば、主観たっぷりの県政報告をさせて頂きますので、どうかお気軽に、お呼び付け下さいませ。


 腰痛に雨天でも、出来ることがあるわけで、半日のとんぼ返りで、「福山市人権平和資料館」に。私的には、福山は、ほんに近所です。副館長さんのお話などを伺いました。
 この資料館は、「平和」と「人権」の両方を題材にした非常に珍しいものです。

 実は、石関町の総合福祉会館「跡」には、なにがしかの、計画があり、さらに、ハンセン病に関する資料館は、当然、長島へ、という雰囲気を感じております。
 さらに、「人権」というテーマになると、様々な問題が派生してくる、という指摘も受けました。

 さすれば、この段階で、「ピースおかやま」は、無理なのか、と言えば、さにあらず、国立病院跡地に総合福祉・ボランティア・NPO会館ができた暁には、遊休施設になるのは、総合福祉会館だけではありません。


 ところで、福山には、やはり、人権に関する運動の歴史があり、1985年の「リバティおおさか(大阪人権歴史資料館)」の誕生に呼応して、まず、「人権資料館」の建設の声が上がりました。
 その後、88年に、平和非核都市宣言の具体化のために、「平和資料館」の建設が言われ、94年に開館しています。

 この点は、岡山の現状と比べると、まずは、「平和資料館」の建設をという方が、具体性があるかもしれませんが、いずれにせよ、地域事情というものがあり、大阪で出来たこと、福山で出来たことが、たちまち、岡山でも出来るわけではありません。


 実は、同施設には、前岡山市長が訪ね、かなり具体的に、岡山市に、同様のものをという話もあったようです。
 もっとも、文化ゾーンとして一体整備されている福山城内で、土地代が要らず、4億5000万円の建設費のみ、という状況も、岡山では、考えにくいものかもしれません。ちなみに、完全に市の運営です。


 ただ、少なくとも、「平和」に関しては、資料散逸の危険と意識の高揚をもって、時機ではないか、という見解の一致をみました。岡山周辺の福山、高松、姫路、鳥取には、こういった施設があるのですが。

 いずれにせよ、このテーマは、ずっと考えていきたいと思います。

 なお、福山市の空襲は、1945年8月8日。広島に原爆が投下された2日後、終戦1週間前でした。
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2002年7月10日(水)【県立操山中学校】
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 本日は、文教委員会の県内調査の一部に地元議員として参加。この4月に誕生した操山高校と中高一貫教育を行う県立操山中学校を訪ねました。

 操山高校は、父の母校ではありますが、私は、新聞部長として文化祭に潜入して以来、20年ぶりで、創立百周年記念館(揮毫は、小林毅県議による)はじめ、伝統校の風格といったものを感じました。

 石井知事や熊代代議士はじめ、人見絹江はもちろん、今をときめく小六禮次郎氏、山口二郎氏、大学時代に苦しんだ日本刑法の大家・団藤重光氏・・・・など、枚挙に暇がないほど、多くの著名人を排出しています。


 岡山が誇るその伝統校が、文部科学省が強力に進める中高一貫校に、県下で、最初に手を挙げたのは、たいへんな冒険だったと言えます。
 結論から先に言えば、その答は、3年後、6年後に出ます。

 新設の県立操山中学校は、昨秋の児童・保護者説明会から人気を呼び、募集定員120名に対して、1600人が出願。多くの批判を呼んでいますが、検査員や受験教室の数が理由で、「抽選」で、1200人を選抜。

 そこから、ある面、学科試験より難しい適性検査・面接(受験でなく、受検)で、全県学区のため、3市12町から、男子53人、女子67人が、選抜されました。

 彼らは、3年後には、無試験で、操山高校に進学。高校は、定員320名のうち、200名を外部から一般入試で募集します。


  ところで、県立操山中一期生は、廊下ですれ違えば、きちんと挨拶が出来、非常に伸びやかで、明るく、健全な印象を受けました。非常に意欲的な生徒が多く、むしろ、教師の方が、圧されているというのは、むべなるかな、と思いました。

 私は、かなりの外れでしたが、岡大附中にも、同様の雰囲気があったように思います。良い意味で、自我が強い、自覚がある、感じがします。
 無「試験」でありましたが、間違いなく優秀であると直感できるほど、目の印象が、非常に強い生徒が多いのです。

 ただ、同時に、検査で選抜されなかった生徒の心のケアについて、なぜか?にどう答えるのか、その判断にどう責任が負えるのか、非常に辛いものを感じました。主観的なものではないか、納得がいかない、そういう声に、どう答えれば良いのでしょうか。私は、非常に気になります。

 この選抜方法については、6月議会でも問題になり、県教委も、再検討していることを付言致します。


 一方で、ゆとりや個性を言い、一方で、エリート教育も言う、文部科学省が推奨する中高一貫校が、人間性豊かな生徒を生み出すのものなのか、スーパーエリートを生み出すものなのかどうなのか、よくわかりません。
 特に、郡部における中高一貫校の導入は、やむにやまれぬ側面もあります。

 いずれにせよ、是非を言うのは時機尚早です。操山も、3年ないし、6年後に、それが評価基準として、正しいのかどうかわかりませんが、進学のありようで、ひとつの判断がなされるのでしょう。

 全ては、これからです。



 ただ、少なくとも、3年後に、どういう形で、中高一貫の生徒と一般試験からの生徒をうまく合流させるか、極めて大きな課題が確実に待っています。

 中学校からの120人よりも、高校からの200人に、どういう生徒が集まってくるのか、あるいは、中高一貫校を抜けて、私立進学校に抜ける生徒が出てきても、止められませんが、どの程度出てくるか、そこが、併設式の中高一貫校の真価が問われるところです。
 伝統校が手掛ける先駆事例だけに、失敗は許されません。

 一期生の心意気で、生徒達は、乗り切ると信じますが、むしろ、体制の整備について、県教委はじめ、我々大人の責任は、極めて重大です。



 また腰に激痛が走り、大嫌いなNHK「さくら」ですが、今週は、日本の「受験」についてエリザベスは、考えています。
 一流大学に行って、一流企業に入れば、将来安心です、などという時代では、もはやありません。かえって、どんどん生きるのが難しくなっている気もします。

 よだれをくっている子供に将来どう言うんだろう?親とすれば、失敗の可能性の少ない道を行かしたいと思いつつ、それじゃぁ、つまらんしなぁ・・・。
 結構、父ちゃん、ムチャだし、許容範囲は、広いです。

 父親としては、他人様のお役に立って、「良い」加減に、「適当」に生きて欲しいものですが・・・。どうなることやら・・・・。
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2002年7月12日(金)【暑中お見舞い申し上げます。】
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 暑中お見舞い申し上げます。

 昨日、本日と、腰痛で、よたっております。パソコンの前に座るのも、幾らか腰に来るため、返信等が滞っておりまして本当に申し訳ありません。

 この2日は、幸い非常に日程が緩かったのを良いことに、デスクワーク等で、外を出歩かず、半ば療養中でございます。良い機会ではありましたが、明日からは、何とか行けそうです。



 中国地方の知事会で、我らが知事は、中四国州を言われ、さらに、ウラン残土をめぐり鳥取県の関係は、ギクシャクしています。

 市町村合併については、自治体によっては、二股をかけるような動きもあり、ここに来て、県議会の中にも、独自の勉強会設立の動きも出てきました。
 いずれにせよ、市町村合併については、この夏が、大きなヤマです。


 台風6号は、日本列島に酷い爪痕を残すは、同世代の宅間被告の人生そのものに、様々な不条理を思い、なにやら気分が鬱になるのですが、夏の太陽は、それだけで、ぴっかぴっかやねん。

 皆様どうかくれぐれもご自愛頂き、この夏を乗り切って参りましょう。
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2002年7月13日(土)【夏がはじまるよ】
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 今朝のNHK「さくら」で、野口五郎演じる英語の教師が、生徒にそそのかされてフラダンス。結果、ぎっくり腰になって、生徒に笑われて、来週に・・・。

 それを観て、TVの前で、プンプン怒っている腰痛の視聴者が一人。全国で、この月曜日、「さくら」を観てフラダンスをして腰痛になった被害者が、何人いるでしょうか!?←そんな奴、そういねーよ!


 幸い、先ほど、○○会という異業種交流会で、M先生に診て頂き、かなり動けるようになりました。座敷に私が転がる様を見て、「若いのに、トドじゃねーか」と、皆様に喜んで頂きました。

 魚のボラの最高の出世がトドで、これを称して、「トドのつまり」と言うわけですが、多分、アザラシに似た方のトドのことだと思います。

 そういえば、前回の腰痛の時は、自衛隊の三軒屋駐屯地の花見会場で、ある方に診て頂き、悶絶しておりましたが、公職にありながら、ちっとも反省していない自分を思うと非常に情けない限りです。誰にお詫びを言えば良いのやら・・・・。




 さて、本日は、岡山市でもっとも早い○○地区の「夏祭り」に大遅刻しましたが、お邪魔しました。

 お盆に帰省する旧国立病院の看護婦さん達に踊って頂くために、どこよりも早く、毎年この時期に恒例になったのですが、南方の夏祭りの声を聞くと、ああ、完全に梅雨が明けて、本格的な夏が来るなぁ、と、毎年実感しています。


 「おかやま桃太郎まつり」、第9回「うらじゃ」は、なんといっても、スタッフの側ですが、地域の夏祭りを巡らさせて頂いて、いわば盆踊りのはしごをする、議員にとっては、大切な夏の仕事です。
 年末の消防夜警激励と盆踊りめぐりは、体力・気力勝負の感もあります。


 一昔前は、お祭りと言えば、議員が祝儀を配って回るような悪習もあったようですが、この頃は、おでんなどを呼ばれて帰るありさまで、地域にとって、嬉しい客かどうかはわかりませんが、賑やかしのようなものかもしれません。
 なんといっても、地域のオールスターが集われているわけですから、たいへんに重要な情報交換の場になります。

 ちなみに、逢沢代議士は、どこに行っても、大歓迎なのですが、佐藤真治は、「誰ならこいつ?」状態です。


 ところで、公的に案内状を頂戴できる地域は、そうあるわけではなく、私にとっては、本当にありがたく、ことさら、そういった地域への思い入れが強くなります。
 大手を振ってお邪魔できる案内状が、議員は、一番欲しいのです。

 地域から、あの議員に、声をかけてやろう、と思って頂けるということ自体が、議員にとっての勲章なのです。
 ああ、案内状が、欲しい・・・・・。


 願わくば、地域の夏祭り情報をお寄せ下さい。wellcomeでなくても、あるいは、お邪魔できずとも、公職選挙法に違反しない祝電という手もありますので、どんな小さなお祭りの情報でも結構ですので、お知らせ下さいませ。

 できる限り、お邪魔させて頂きます。

 「さのさ」や「ちびっこ音頭」を踊れば、腰痛も吹き飛ぶでしょう!



 本日は、ある地区で、最後の名戦闘機である「紫電改」のお話を伺い、さらに、先の大戦当時に、将校だった方と二等兵だった方と、戦争のとらまえ方が全く違うんだぞ、といった話を伺いました。地域で、ご高齢の方との話題は、勢い福祉・健康と平和になります。

 しかし、こういった生の声をデジタル保存できないでしょうか。後世に伝えるのに、それほどの時間がないのです。
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2002年7月14日(日)【動物愛護について】
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 本日は、非常に刺激が多く、脳味噌がクルクル回る充実した一日でございました。
 個人的には、沈思黙考の時間、独りの時間を耐えることが、様々な意味で人間を強くすると考えますが、ともあれ、移動の時間も十分にあり、何かと考えられる貴重な時間が過ごせました。
 で、長くなっています。本当にすみません。


 本日は、まず、岡山動物愛護会主催のパネル展・講演会に、「動物愛護地方議員」のメンバーの一人としてお邪魔致しました。ただ、残念ながら、講演会を拝聴することは出来ませんでした。

 昨年、6月定例会で、一昨年の改正動物の愛護及び管理に関する法律(新動物愛護法)を受けた岡山県動物の愛護及び管理に関する条例の施行に合わせた質問をさせて頂きましたが、それ以来、バーチャルの「動物愛護地方議員」という議員連盟に属しているのでございます。

 もっとも、条例の普及啓発、去勢・避妊手術への助成金、さらには、それらの費用を捻出する目的税的なペット税の徴収等、一般質問の答弁は、ことごとく前向きとは言えませんでした。


 しかし、大規模事業評価委員会で事業を縮小して行うべきとされた動物愛護センターについても建設が進められる方向ですから、改めて、条例の趣旨を踏まえて議論すべきだと思います。

 とりわけ、条例が、末端まで(警察行政を含めて)、必ずしも浸透していないように感じられます。各交番への啓発ポスターの掲示等(落書き、暴走行為、動物虐待含めたものでも良いですが)啓蒙策が望まれます。


 ただ、どうしても、医療先進県岡山における動物実験議論、有害鳥獣の処分等、難しい問題もあるのは事実です。また、民間業者やプライバシーの問題等、どこまで、規制できるかという話にもなります。

 しかし、この頃は、犯罪の前に動物虐待が行われたり、あるいは、ワニガメが路上で発見されたりと、いよいよ、動物をめぐる問題、ペットの飼い主のマナーが問題になる事例が頻出しています。
 動物愛護の議論は、これから、益々盛んになっていくことと思います。


 ところで、廃校利用の動物シェルターをという構想も、他県のある地域であるようです。中心部の小学校跡には難しいと思いますが、この動きには、注目したいところです。
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【備前市再興を】

 続いて、先週の新見に引き続き、備前市へ。先輩議員の県政報告会並びに励ます会に、お邪魔させて頂きました。こうした会では、地域の雰囲気を肌で感じることが出来ます。

 高等学校の統合問題もさることながら、大型商店が撤退し、地場産業が冷え込んでいく中で、いかにして、備前市を活性化させるか。そのためには、備前焼はもちろん、なにで食っていくのか。産業振興が、一番重要な課題です。
 備前の再興なくしては、東備の発展なし。東備の発展なくしては、岡山県の未来もありません。


 会場になった商工会館は、林三従先生の「備前アートイベント」の実行委員会で、何度か通いました。そう言えば、片上湾へ、船の上から、ドライアイスを撒きましたっけ。
 実は、私は、アートそのものは、よくわかっていなかったのですが、地域への愛情やパワーに、圧倒されて、喜んで参加していました。

 地域を活かすも殺すも、こうした愛情に裏打ちされたリーダーの構想力、決断力、機動(喜働)力に、かかっています。
 我々の責任は、本当に重大です。

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【平和祈念フォーラム】

 備前からとってかえして、ママカリフォーラムの「平和祈念フォーラム」へ。

 援護の絡みもあり、生活環境保健福祉委員にも、案内が来たわけですが、主催は、「平和祈念事業特別基金(所管省庁:総務省)」という法人です。
 ttp://www.heiwa.or.jp/

 この法人は、「今次の大戦における尊い戦争犠牲を銘記し、かつ、永遠の平和を祈念するため、いわゆる恩給欠格者、戦後強制抑留者、引揚者等の関係者の労苦について国民の理解を深めること等により関係者に対し慰藉の念を示す事業を行うこと」を目的として、「平和祈念事業特別基金に関する法律」に基づき内閣総理大臣の認可を受けて昭和63年7月1日に設立された、全額政府出資によるものです。

 ちなみに、平成13年8月10日の第二回特殊法人等改革推進本部において報告・公表された「特殊法人等の個別事業見直しの考え方」の中では、「事業量の減少に応じ、順次、業務実施体制を縮小していく・・・一般慰藉事業については戦争体験の風化防止等の観点からもより一層積極的に取り組むことが肝要となる。今後とも、個別・一般両慰藉事業の業務量を勘案しつつ、基金事業の効率的・効果的な推進に一層努めてまいりたい。」とされています。


 本日のフォーラムの中で、岡山大学生が、岡山大空襲とシベリア抑留について、レポートしたのですが、実は、私自身、シベリア抑留についての認識が非常に不十分なことを恥じ入りました。

 大戦後の東西冷戦の状況の中で、スターリン政権下、共産主義の普及のために抑留された方々を云々という見方については、首肯できぬまでも、なるほどなぁ、と、思いました。

 ちなみに、この法人が、特に、保護する「戦後強制抑留者」とは、「昭和20年8月9日以来の戦争の結果、同年9月2日以後旧ソヴィエト社会主義共和国連邦又はモンゴル人民共和国の地域において強制抑留された者で本邦に帰還した方」を、「引揚者」とは、「今次の大戦の終戦に伴い本邦以外の地域から引揚げた方」を指します。


 そもそも、例えば、我々は、鈴木議員の問題の根幹にあるロシアと日本の関係について、明確に論じることが出来るでしょうか、例えば、日系アメリカ人収容所も含めて、日本の民間人の「被害」の部分について、どれだけの知識があるでしょうか。

 すぐに、右翼だ左翼だとレッテルが張られる中で、事実が隠されること、要するに、自国の客観的な事実を知らないこと、それが、情けないというより、恐いです。

 なぜ、私は、こんなにも知らないのでしょう?良いことも、悪いことも、したことも、されたことも、僅か70年前から起きたことについてすら、どうしてこんなに語られないのでしょうか。
 急がないと、声が、歴史の中で、掻き消されてしまいます。


 「戦争を知らない世代」と言いますが、それは違うと思います。間接的に参戦していても、誰かを傷つけていても、気がつかないで平気なだけです。

 我々は、「戦争に気付かない世代」、そして、このままでは、知らぬままに、「戦争を引き起こす世代」になってしまいます。

 昨日を忘れて、どうして、明日が語られように・・・。全部繋がっているのだから、突然今日があるわけではないのに。
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【州都三次】

 などと考えつつ、青年会議所の地区フォーラムで、広島県は三次市へ。

 三次市は、人口約4万人。広島県の北東部に位置し、中国山地を越えて日本海へ注ぐ「中国太郎」江の川、馬洗川、西城川の3つの川が合流する内陸盆地で、またの名を「水都」とも呼ばれる水の豊かなところで、江の川の鵜飼、「霧の海」は三次の風物詩として有名です。
 私も大好きな、コンパクトにまとまった本当に美しい街です。


 昨年、三次市市長になられた吉岡広小路(ひろこうじ)さんは、42歳で、旧知の元広島県議会議員(自民党)で、大学の先輩にあたります。
 実は、昨年の選挙で、合併で10万人都市「備北市」を目指し、道州制導入後は、この三次市を中国地方の州都にすべく基盤整備を行う、と言われていました。(「その433」参照)

 山陰・山陽の要衝として栄え、JRなら、福塩線と三江線が、高速道路は近々に、中国自動車道と中国横断自動車道尾道・松江線が、ここで交わります。確かに、三次市は中国地方のヘソにあたる非常におもしろい位置にあります。

 首都移転構想ではありませんが、こういった州都構想も、中国、あるいは、中四国で、続々と名乗りを上げ、議論紛々の日も、そう遠くないように思います。

 早うから言うた者の勝ちのわけもないのですが、岡山も、ひつこう言わにゃぁ、いけません。
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2002年7月15日(月)
     【晴れの国おかやま国体・輝いて!おかやま大会実行委員会】
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 本日は、毎月15日恒例の常任委員会があり、幾つか報告させて頂きたいこともあるのですが、夜の様々な会合で、真夜中になってしまったため(台風の直撃は免れたようですが、雨足が強くなってきました。)、簡潔に失礼致します。

 第60回国民体育大会「晴れの国おかやま国体」及び第5回全国障害者スポーツ大会「輝いて!おかやま大会」の実行委員会の記念すべき第1回の総会が、本日大々的に開催されました。
 これは、岡山県準備大会が、実行委員会に移行したものです。

 最後には、選挙さながら、ガンバローコールも飛び出したのですが、実は、このところ、団体も競技種目によっては、金銭的、運営的に非常に厳しいこと、さらに、いわゆる関係の業者の方からは、国体特需が見込めないというご不満の声をよく耳にするようになりました。

 非常に景気の先行きが不透明な中で、明るい話題であり、地域経済の刺激になればと思うのですが、今回の実行委員会の総会も含めて、一過性のイベントじみたこともさることながら、地場の企業に儲けて頂くような行政の施策というのが、物足りないと私は感じます。
 選手の育成強化、競技団体への支援に加えて、地域経済へのてこ入れがあっても良いのではないでしょうか。

 やはり、50年に一度、あるいは、岡山「県」としては、最後の国体かもしれません。緊縮も重要ですが、景気刺激のため、ある種のメリハリというのは必要ではないでしょうか。
 全県下あげたこれ以上の催しは、ないのですから。



 ところで、この度、チボリ公園の利用促進、魅力向上のため、「倉敷チボリ公園の利用を促進する会」が、設立されることになりました。会員は団体のみを対象とし、商工会議所連合会、農協中央会、県婦人協議会、県老人クラブ連合会、PTA連合会など、そうそうたる団体が名を連ね、地方振興局単位に、支部が作られています。

 涙ぐましいご努力で、テーマパークから「県民の憩いの場」に、倉敷チボリ公園は、生まれ変わりつつありますが、同時に、私も訪ねたデンマークのチボリ公園とは、趣向を異にするものになっていくような、そんな切なさも感じるのも事実です。
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2002年7月16日(火)【市町村合併の動向について】
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 平成17年までの時限立法の期限が迫り、市町村合併の議論が、賑やかになってきました。

 県下で、「平成の大合併」で、最初にまず確実に合併する邑久郡において、8月1日に、「法定」の合併協議会が設置されることになりました。また、高梁地域で、「任意」協議会が(昨日、高梁地域の合併重点支援地域指定の要望書が提出されました。)、また、県内各地で、22の合併研究会が設置され、73市町村(合併協議会構成市町村を含む)が、合併の議論、検討を行っています。

 流れで言えば、研究会、任意協議会、法定協議会ですから、研究会の設置は、最初の段階で、大概の市町村が、複数の研究会に関わっていますし、これからも、設置されていくことと思います。

 岡山市がらみで言えば、県南政令市構想研究会が、この7月5日、玉野市、灘崎町を交えて、設置されています。


 また、35市町村が庁内組織を設置し、合併についての検討、研究を行っています。また、各市町村議会においても、52議会が、合併に関する特別委員会を設置しています。岡山市でも、政令指定都市調査特別委員会ができています。

 ちなみに、この度、岡山県議会でも、委員会ではありませんが、超党派で、「岡山市周辺市町合併問題議員研究会」が、立ち上がることになりました。岡山、玉野・児島、御津、赤磐選出の22名の議員が、参加しますが、おそらく各地域で、関係議員の研究会は、設置されていくものと思われます。


 ところで、岡山県は、昨年3月に策定した岡山県市町村合併推進要綱に基づき、合併気運の醸成や、市町村の取組み支援に努めてきたところですが、合併特例法の期限を踏まえ、さらに、積極的に市町村合併を推進する方向です。
 そこで、昨日、岡山県市町村合併支援本部で審議され、岡山県市町村合併支援プランが、示されました。

 要するに、県が、シンポジウムの開催や、市町村合併推進支援事業補助金などにより、県内全域での機運醸成を図りながら、情報提供や助言を行うわけですが、特に、合併重点支援地域に指定した市町村、および、平成17年までに合併した市町村には、財政的支援(補助金や特別交付金、県建設事業費市町村負担金の減額措置)、人的支援(県職員の参画、派遣等)、さらには、多岐にわたる施策分野別の具体的な支援も行われます。
 国の支援に上乗せをしたような形です。



 地方交付税の仕組みが、地域が自助努力をする気運を阻んだ側面も否めませんし、実際、このままの状態では、国も地方も破綻するのは、目に見えています。

 ただ、札束で頬をペタペタされ、「おいおい今のうちに手を打たんと、後で、泣いても知らんぞ」と急かされてやる合併が、好ましいわけもなく、地域に対して、しっかり説明して、地域住民から、合併を望む声が起こるようにすることが、なにより重要です。


 いずれにせよ、来春の統一地方選挙の大きな争点は、市町村合併であることに間違いなく、そういった意味でも、この夏が、ひとつの大きな山であると思います。
 直接の住民投票ではありませんが、事実上、市町村合併につき、有権者の判断を問う選挙になります。
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2002年7月17日(水)【起業家が育たぬ理由】
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 今日、明日と第3回自由民主党中国ブロック県議会議員研修会が、岡山で開催されています。中国地方から、約90人の県議会議員が集い、それぞれの分科会(私は、生活環境保健福祉部会)に分かれ、各地の抱える課題について、かなり真剣に議論しました。

 ちなみに、本田副知事によると、自民党は、「理論武装された政策集団」だそうです。広域の課題は多いですし、実際、州議会ということになれば、こういうことですから、いずれは、活きてくるネットワークだと思います。

 昨年は、山口きらら博を訪ねましたが、明日は、倉敷チボリ公園視察が行われる予定です。


 さて、本日は、研修会の前に、テクノサポート岡山の「夢づくり産学官連携キックオフ特許活用推進セミナー〜大学等の技術移転ー共同研究と特許活用を中心として〜」を覗きました。

 日経新聞の読者なら、非常に気になる「山口TLOの活動状況」について、同センター長の講演がありました。

 2年後には、独立行政法人として法人格を持つ(国立)大学の機能として、特許を中心に考えた場合、サービス部隊(ILP・リエゾン機能)、法律部隊(OSP)、セールス部隊(TLO)の連携が必要であり、このうち、「有限」会社山口TLOは、大学の社会貢献活動の一環として、まさに、大学の特許部(将来は、知的財産管理部)の先駆事例としての評価を得ています。

 個人の権利をTLOに、特許として承継させ、あるいは、将来的には、大学法人となんらかの契約関係で結ぶ中で、企業等に大学の特許を使ってもらい、また、大学発のベンチャーを起こすことで、まさに大学も生き残りをかけたを戦いをしていくことになります。
 本来的に、岡山が、後れを取る理由は、なにもないはずです。


 ところで、この度、笠岡市・井原市・里庄町の「夢づくりナノプレジョンエリア」が、文部科学省から都市エリア産学官連携促進事業の事業採択を受け、ナノスケールの超精密生産技術を核とする「産業クラスター」の形成事業に取り組むことになりました。

 全国19地域の一つに選ばれたわけで(平成14年から16年。事業費毎年1億円)、「超精密生産技術先進県岡山」を目指すということですが、例えば、リサーチパークで、ITが、東備では、セラミックが、バイオも、林業関係もあります。
 つまりは、岡山の「産業クラスター」は一つである必要はありません。

 なお、6月議会一般質問では、「産業クラスターと産学官連携」を取り上げています。



 さて話がらり変わりまして、尊敬する産業振興財団のI部長の講演レジュメが素晴らしかったため、紹介させて頂きます。行政の側から、こういう声が出ること自体が、素晴らしいことです。

 内容は、「起業家」という表現ですが、「本当の政治家」「国際社会に通用する本当の経営者」にも当てはまると思います。

 単純に従来の発想で行くのであれば、もはや長期的には、他者を排しながら、全員でぽしゃって行くしかない日本「ムラ」社会への警鐘であると思います。
 ともあれ、なにかの参考になれば。


《日本で企業家が育たない本当の理由》

・少なくとも表面上は豊かであり、誰もハングリーでない。・自ら自分の人生を切り開く生き方に慣れていない。・官、支援機関は掛け声だけ。本腰が入っていない。・本当のことを伝えない官。本当のことを知ろうとしない国民。・結果は決まっているという、事前根回し感覚の蔓延。・社会文化環境の異なる米国からの輸入メニューでは効果少。・自由に自分で考え、発言し、行動できる社会ではない。


 そして、以下の指摘は、私も、日本社会の発展を最も阻害しているものと感じます。グローバルスタンダードが言われる中で、そこでしか通じないルールがいかに多いことか。それは、全体の発展には、ただの阻害要因でしかありません。

 その中では、得があって、一見均衡が保てていても、全体から見ると大きい損である、ということはあると思います。

 この繰り返しをして行く中で、日本は国際社会から取り残され、また、企業家的な発想で政治の世界に飛び込む者も、決して、出てこないのではないか、と思います。

 逆に、大胆な発想、新しい局面は、こういったモノを打ち破ったところから生まれてくるものではないでしょうか。否、そうでないと、物事は、変わりようがないのです。
 大きく遠くを未来を見据えていたいものです。

《Entrepreneurial harassmennt  アン・ハラ》

・ 服装、席順、肩書き等を気にする。・ 年齢・性別・国籍等で差をつける。・ 親・兄弟(姉妹)の仕事を尋ねる。・ 企業規模を問う。・ 実績・経験を問う。・ 紹介者、知人を要求する。・ 失敗・転職を問題にする。

※日米の社会構造で、失敗は許されず、権力が序列上位に集中した垂直社会の日本では、ランク社会、使い捨て社会であり、起業家の活動し易い社会構造に転換するする必要がある。
 クモの子を散らすような米社会に比して、待っていても何も得られないアリの行進の日本社会には、せめて追い越し車線が必要である。


 どちらかと言えば、私は、発想としては、起業家に近いのかもしれません。政治的なイデオロギーの問題ではなく、多分、生き方や環境、境遇の問題でしょう。良いような悪いようなです。
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《特別付録》2002年6月定例会一般質問原稿より

「産業クラスターと産学官連携」

※ 難解な質問と悪評だったわけですが、「こころ」の読者の皆様に
 は、大学関係者も多く、重要性は、ご理解頂けると思います。
  また、当然、執行部には、意図が分かっているところですが、「検
 討する」の連発であったことを付言致します。
  なお、答弁も含めた議事録の公開は、9月になります。



 次に、産学官の連携についてお伺い致します。

 「新世紀おかやま夢づくりプラン」で言えば、「時代を切り開く産業フロンティア県政」に該当しますが、国策として、「科学技術創造立国」を標榜する現在、基礎研究の充実を大学に、その研究成果の活用を企業が行い、産業を振興し世界に貢献するため、「科学技術基本法」や「産業技術力強化法」が成立し、民間に対する大学の研究成果の技術移転促進に、制度や予算面で、支援体制が取られつつあります。

 また、企業の集積とそれを核とした大学や産業支援機関との交流・連携を前提にした地域経済の発展形態である「産業クラスター」論が盛んになってきました。要するに、ネットワーク型の産業組織を前提に、競争力強化の方向を模索し、イノベーション能力や新事業創出能力を産み出し、産業振興に結びつけることが、地域の生き残り策と言うことです。

 換言すれば、「産業クラスター論」は、その根本精神において、従来の国土開発の基本である「均衡ある地域の発展」を全面否定し、「地域の特色ある発展」に、シフトしたことが特徴で、いわば護送船団方式から、地域間競争を勝ち抜きたい、そんなやる気のある所が、早い者勝ちになる、そういった施策といえます。



 ただ、「産業クラスター」の定義自体が、非常に曖昧で、立場によって、指し示す内容が違うのではないか、という疑問があります。中国経済産業局、企業、財界のイメージはそれぞれですし、文部科学省の知的クラスターとの概念の混同、あるいは、高度成長期のテクノポリス構想の焼き直しが見られます。

 この「産業クラスター」概念のとらまえ方の違いで、例えば、岡山県の取るべき施策は、全く異なってきます。そこでまず、重厚長大の時代のコンビナートから、「産業クラスター」に変遷していくと捉えた時、我が県の「産業クラスター」をどことイメージすればよろしいでしょうか。知事にお尋ねします。


 そして、思うに、「産業クラスター」構想の根幹には、産学官の連携がある、否、「産業クラスター」の成否は、まさに、産学官連携の成否にかかっているのではないでしょうか。

 このことから、中国経済産業局の音頭取りで、本年2月2日に行われた「中国地域産学官連携サミット」では、「中国地域発展のための産学官連携マスタープラン」が、採択されています。ちなみに、マスタープランでは、中国地域が、「世界有数のイノベーション型産業基地」と「世界のモデルとなる循環型社会の形成」を実現するため、5つの方針と3つの目標が掲げられ、地域全体で協働して、産学官の連携を実行していくことが、確認されました。

 特に方針の中では、「社会・組織におけるチャレンジ文化の形成」、「イノベーションを担う人づくり」が掲げられ、「意識改革」と「人づくり」という観点から、産学官の連携を捉えたのが、特長的です。
 まず、このマスタープランについて、知事のご所見を伺います。


 ただ、大学が学術的な視点から研究し、この視点と企業の経済的な視点が融合して成果を上げる、「産学官」協力の重要性は度々指摘され、国でも、様々な機関や審議会が、様々な提言や答申を行い、提言を踏まえ、組織造りや促進施策も実施されてきましたが、なかなか日本社会全体の意識変革に至っていないのが現実です。
 こうした観点から、産・学・官それぞれについて質問させて頂きます。


 まず、「産」について。

 米国では、大学と企業の包括提携が盛んですが、日本では、企業との関係も教授など個人の努力に依存し、組織としての取り組み不足である、と、産学官連携不振のその理由を大学に求めることが多いのですが、実際には、大学で生まれた技術の芽、可能性に自分の問題として、投資をしない産業界の責任も大きいと言われています。

 そのためには、、制度として、学に対して、産の側から、ニーズを伝えていく仕組みも必要ですし、例えば、学の持つパテントを事業化するための制度的な人的、情報的、金銭的支援体制が必要です。さらには、ベンチャー精神・チャレンジ精神を背景にした挑戦型社会経済システム構築のための税制面の優遇等のバックアップは、当然に必要です。

 まず、官として、産学連携につき、産の側に、どのような働き掛け、刺激策、支援策をとられていくのでしょうか。商工労働部長にお尋ねします。


 次に、「学」について。

 国立大学の独立行政法人化、最大の課題になる文部科学省の予算の獲得を見越して、1998年施行の「大学等技術移転促進法」に基づき、大学の研究成果と企業を結びつけ、経済を活性化する技術移転機関(TLO)の設立が全国で相次ぎました。

 研究成果が移転され、実用化されてベンチャー企業など新産業の育成につながれば、大学にとっては、その技術供与で得た利益を研究費に充てられますし、新たな雇用の受け皿にもなります。
 岡山大学も、日本の国公私立トップ30大学を世界最高水準に育成するという「遠山プラン」に先立ち、2000年に、「21世紀の岡山大学構想」をまとめ、「大学院重点大学」志向を鮮明にしました。

 しかし、TLOが、大学が研究開発や学生確保で競い合うことを示す象徴的な存在であると言われ、山口大学が、べンチャー企業創出に取り組み実績を上げているのに比べると、岡山大学は、TLOを作り、県内産業界と交流促進するのが遅れていると言われています。

 「学」には、優れた技術シーズの創出と公開が望まれますが、知を伝える学にとって、産との連携は、本来的な活動ではないという意識の改革がまず必要です。
かなり大胆な大学内の改革が同時並行的になされないと、「大学の空洞化がもたらす地方産業の空洞化」という深刻な事態になるのではないか、そんな恐れもあり、ひとり大学だけの問題ではありません。

 まず、TLO設立につき、どのような支援をされていくのでしょうか。また、中国経済局は、3年で200社の大学発のベンチャーを目指しているそうですが、実際、どれだけ出てくるでしょうか?また、そのための環境整備、その支援は、いかようになされていくのでしょうか。さらに、学科内の研究室の連携はもちろん、県立大学、私立大学との連携も含めた地域内の学学連携が重要ですが、どう後押しされるのでしょうか。併せて、商工労働部長にお尋ねします。

 また、こうした連携の仲立ちをするのは、岡山情報ハイウエイだと思いますが、各大学でどのように利用されているのか、とりわけ、それが、若い研究者の参加にどう結びついているのでしょうか。企画振興部長にお尋ねします。


 次に、「官」について。

「官」は、技術開発の方向づけ、すなわち、重点分野の設定、基本的な仕組みづくり、研究開発の支援の実行が望まれます。この場合の官は、研究開発施設や工業技術センターだけを意味せず、行政そのものでもあります。税金からなる予算を使うことだけではなく、チャレンジ精神で、自らが新ビジネスを創っていくという、意識改革が望まれます。

 まず、行政の持つ「研究開発施設」「試験研究機関」の計画的・戦略的形成を図るために新たな組織を設け取り組まれていますが、今回は特に、生物科学総合研究所について、産学官連携の流れの中で、今後どのような役割を担っていくのでしょうか。農林水産部長にお伺いします。

 また、昨年3つの財団が統合して岡山県産業振興財団ができ、産業技術支援については、外部から優秀な人材が集まられていることは存じ上げていますが、会社からのご出向の方は、いずれ帰っていかれます。産業技術に関する自前の人材の育成について、どのような方針をお持ちなのでしょうか。

 また、官官連携も重要になります。県と市町村間はもちろん、学会等で連携する学に対して、県境を越えた官、すなわち地方自治体同士の産業に関しての連携システムも、重要になりますが、この点、どのようにお考えでしょうか。

 また、産と学、ベンチャーキャピタルとを結ぶためには、アイデアコンテストのような行政の仕掛けも必要ではないでしょうか。特に、児島湖の浄化、福祉機器など、環境や福祉を通しての産業育成を行政が誘導すべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。以上、商工労働部長にお尋ねします。


 この項、最後に、産学官のコーディネーターについて商工労働部長にお伺い致します。
 まず、我が党が進めているNPO法の改正が実現すれば、12分野に加えて、起業支援や科学技術の振興などが、活動対象になる見通しです。NPOは、組織の性格上、過度に利益を追求せず、起業を取り巻く様々な関係者の中でも中立的な立場を保てるということで、利益第一目標の投資会社と異なり、大学や地域社会、行政などとベンチャーを取り持ち、地域の活性化や雇用創出のきっかけ造りにも貢献できる役割を果たしうると思います。
 こうした起業支援NPOをどのように支援されていかれるのでしょうか。

 また、この度、外部から、行政の枠組みを越えた自由で大胆な発想による政策立案と、それを実行するための民間人材を任期付きの「産業戦略プロデューサー」を採用されています。民間企業のノウハウと人的ネットワークを生かし、現実の問題点の整理と今後の施策の方向性についての調査研究を行うということですが、その範囲は、商工の全分野に及び、あたかも、岡山県商工の総合プロデューサーですが、組織上どう位置づけられ、どう後進を育成され、どこまでの権限をお持ちなのでしょうか。

加えて、産学官コーディネーターには、大きくプランするコーディネーター、プロジェクト・コーディネーター、個別専門的なコーディネーターの3タイプのコーディネーターが必要であると言われていますが、産学官コーディネーターをどのように養成され、支援されていくのでしょうか。
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2002年7月18日(木)【夢づくりモニター募集】
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 昨日より、「新世紀おかやま夢づくりプラン」を推進していく上で、県民の皆様から、率直なご意見やご提言をお聞かせいただくために「夢づくりモニター制度」のモニター募集がなされています。
 ttp://www.pref.okayama.jp/kikaku/kikaku/moniter.htm

 「新世紀おかやま夢づくりプラン」とは、長期ビジョンに示された「快適生活県おかやま」の実現を目指し、これからの岡山県づくりに向けた政策目標と具体的施策等を明らかにしていく中期プランとして、今年度策定されたものです。このプランの期間は、平成14年度から平成18年度までの5か年です。
 ttp://www.pref.okayama.jp/kikaku/kikaku/heart/index_pf.html

 快適生活指標の設定など、行政の数値目標を定めたことには意義があるものの、正直、議員内(執行部も??)では、極めて評判がよろしくないもので、美辞麗句が踊るということよりも、長期ビジョンと比べて、構成や言葉が、著しく変わったため、いたずらに混乱に落としいれているというのが正解かもしれません。

 ちなみに、私は、質問等では、意図的に、プランの表現を使わないようにしています。正確には、長期プランでは、なになに、中期プランでは、なになに該当する部分ですが・・・・、と、いちいち遡ることが、しんどいというのがホンネです。

 実は、私も一読をして、二読は、したくない作文で、是非、これを機に、岡山の行政推進の羅針盤を県民の皆様に、ご覧頂くことをお勧め致します。
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2002年7月19日(金)【勝英県内調査より】
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 本日は、地区老人クラブの旅行の見送りの後、生活環境保健福祉委員会の県内調査で、勝英地方振興局管内を回りました。
 前回の調査が、高梁地方振興局管内、阿新地方振興局管内、8月7日が、井笠地方振興局管内の調査です。

 私が大学の後輩ということもあり、敢えて生意気を申し上げれば、倉敷選出のO委員長が、非常に真面目で勉強熱心な方であるため、今年は、4年間で、一番内容が濃い県内調査であるように思います。

 オンブズマンはいろいろ指摘する(本日もなにかの調査をされたようですが詳細不明)のですが、25人乗りの議会の小型バスで行く調査は、遠足というほど快適なものでもありません。

 ちなみに、本日は、美作町の勝英地方振興局、勝央町のファーマーズマーケット・ノースビレッジ、奈義町の人工造林地、勝北町の社会福祉法人「日本原荘」、作東町の斎場(レインボーホール)の駆け足の調査でした。


 勝田郡、英田郡の10の町村からなる勝英局管内は、ご案内の通り、非常に個性の強い施設がある町村が多く、先のWカップのスロベニアのキャンプ、来年の大河ドラマ「武蔵」の大原町、なぜか丹波黒になってしまう日本一の生産の黒大豆も好調で、何かと話題が多いところです。

 ところが、一方、高齢化率は、30%に近く、県平均を大きく越え、大規模な町村合併の話も持ち上がっています。さらに、岡山情報ハイウエイの整備も、遅れ気味で、現在3町村のみで、今年度中で、10市町村に敷設が終わります。

 広域的には、智頭急行は好調ですが、姫路・鳥取線、岡山美作線など、まさに、これから、南北を結ぶ道路と中国横断道が結節していくという地域です。


 本日の調査先は、いずれも考えさせられるものばかりでした。

 農業体験交流施設として、かなり魅力はあるファーマーズマーケット・ノースビレッジも、町への移管の問題は、バブリーな県施設の未来を占います。また、水源かん養税が問題になっていますが、間伐の推進等による森林整備の必要性を痛感しました。森が死ねば、川が、海が、自然が、人間が死にます。

 また、社会福祉法人「第3日本原荘」で見た痴呆性老人の姿には、本当に思うところがありました。昭和14年生まれの両親と、1歳8ヶ月の子供も持つ37歳の私は、働き盛りではあるけれど、これから20年、あらゆる事態を想定し、なにがあっても「覚悟」しなくてはいけないのだ、と、痛感しました。
 議員である前に、一人の人間として正直、生きて行くことに不安もあります。しかし、誰も持つ不安を少しでも和らげるために、議員として、やらないといけないことがあります。
 加えて、自分自身の体調も万全とは言えないと自戒もしました。
 責任重大です。

 また、「愛と長寿と田園調」をキャッチフレーズにしたまちづくりをして「バレンタイン日本の里」と自称する作東町の斎場(レインボーホール)は、超高齢化社会を先駆ける施策でしたが、8000人規模の町で、これだけの事は、今後出来ない時代になってくるかもしれません。
 市町村合併は、これだけの思いのあるまちづくりを果たして可能にするでしょうか。


 こうした県内の調査では、あらゆるもの全てが繋がっているのだぞ、と、都市部に住む人間を謙虚にさせます。
 全部ひっくるめて、岡山であり、日本です。
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2002年7月20日(祝・土)【ああ、夏休み】
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  20日が、海の日という、国民の祝日になったのは知っていましたが、必ず19日を終業式にして、20日から夏休みにすることになっていたとは、つゆ知りませんでした。考えてみれば、そりゃそうです。
 ともあれ、今日から夏休みだそうで、夏の行事が、目白押しです。


 本日早朝からの地域のスポ少の招待試合では、始球式で、先頭打者が空振りもしてくれない大暴投。踏み出した足が、がくっとなったのですが、腰痛が、膝下にきているというのは、これはもう笑って済む段階を超えました。

 ここは、もはや、公務としてのダイエット以外に解決策はないということで、私を見かけても、みだりに餌をやえらないように、是非ともご協力をお願い致します。健康的に1キロ痩せる毎に、百票増えるぞ、作戦を今度こそは、展開致します。

 若さに期待された人間が、己の不摂生が原因で倒れるほどの裏切り行為はありません。もはやムチャを喜べる年齢でも、仕事でもありません。
 本当に、様々な意味で、行き死にの話になってしまいました。


 さて、今日は、そこから、「岡山メンタルヘルス友の会」のチャリテイー作品展、商店街、MOMOのショップを訪ねて、家族を拾い、「こくさいこどもフォーラム」のキッズサミットを覗き、家族と別れ、市職労の「政令指定都市を考える学習会」、そこから、岡山大学ウエイトレーニング部の全日本パワーリフティング選手権総合優勝(!!)祝賀会、そこから、「イングリッシュサイズ」定時総会、再び家族を拾い、地域の夏祭りを2ヶ所他・・・。


 それぞれについて、書きたいこともありますが、明日は、朝から地域のグランドゴルフ大会で以降同じような状況です。ありがたいことですが、きついですわ〜。
 というわけで、本日は、これにて、失礼致します。
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2002年7月21日(日)【おぎゃっと21】
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 なにしろ、家にいない父親であり、土・日は、家族参加で喜んで頂ける行事、家族参加の方が馴染む行事、単に家族参加の方が楽しい行事は、家族でお邪魔する傾向があります。

 そういうわけで、昨日、今日は、そこら中で、駆け回る我が子の姿を見ておりました。
 地域のグラウンドゴルフ大会では、ボールを奪って逃げ、ありがたい説教の最中には、他の子供達と叫び、コンベックス岡山の「はぐくみ岡山ーおぎゃっと21」では、絶好調。
 午後からは、預けられましたが、夜は、うらじゃの練習場で、駆け回り、さて、こういった育ちをした子供がどうなっていくものやら・・・・。


 ところで、「おぎゃっと21」は、出産・育児に夢がもてる社会づくりを県民挙げて推進するために、岡山県、山陽新聞事業団などが主催する「2002はぐくみ岡山」の中心行事で、親子連れで、会場が、沸き返っておりました。

 出産・育児に夢を持つというより、既に子供がいる子育て世代に対して、クーラーがきいていて、なにより無料の近場のイベントを提供したということで、行政が主体でやるには、企業でない民間の方の協力という点でも、同趣旨のものと比べて、更なる工夫も出来そうに思いました。

 医療相談等もありましたが、育児手当や再雇用や保険や進学や住居や親の介護や・・・・・、そういった様々な問題を踏まえて、よし、じゃぁ、安心して産み育てるか〜、ということになるのではないでしょうか。

 いずれにせよ、定着すれば、蘭おかやまや、インポートフェア以上の動員を誇るコンベックスの目玉イベントになりそうな予感です。
 ちなみに、9月16日が、アルネ津山会場です。



 さて、本日は、平成17年に中心部の小学校統合方針を出されている岡山市教育委員会の教育長をお招きした地域の懇談会が開かれました。地域クローズの会です。

 この問題については、詳細は控えさせて頂きますが、前回の緊急総会に引き続き、私自身の思いは、はっきりと申し上げさせて頂きました。

 いずれにせよ、西に向け様々な事業・施策が動く中で、下手をすると、中心市街地が、ゴーストタウン化する可能性があるという深刻な危機感のもと、まさに子育て世代を中心として、定住人口をいかに戻すか、さらに、なにより、子どもたちの教育にとって、なにが重要か、そういった観点から、住民として、議員として、思いを明確にお伝えさせて頂きました。

 ある方は、「岡山の中心市街地には議員がいないから空洞化する」などと非常につまらない講演をされますが、高飛車な態度から、上から仕掛けてくるような机上の話では、事は進まないのです。

 大切なのは、どれだけ、生の声に接したかです。共感と共鳴を持って、動けるかです。その人の立場や、お金では、最も重要な人間の誇りは、動かないのです。

 私は、この中心市街地に暮らし、そして、本当に、この地域に暮らす方々と接し、語り、悩み、汗を流し、本当に、この地域を愛する人間のひとりとして、誇りと責任を持って、提言させて頂きました。

 そして、一つ言えることは、それは、全岡山市、全岡山県のためでもある、ということです。このことは信じて頂きたいのです。


 正直に書いて、この時期に、中心部を地元とする議員であることは、本当に辛い側面もありますが、しかし、本当に感謝もしています。

 誰とも話すことがなかった司法試験浪人の時代、そして、新聞配達をしていた時代から、少しづつ紡いでいったご縁の中で、今、こんなにも多くの方に私は囲まれています。
 どこに行っても、誰かがいて下さる、必ず、笑顔で迎えてくださる場所がある、こんな幸せはありません。

 だからこそ、私を救ってくれた、この大好きな街と大好きな人達が、苦しんだり悲しんだりする姿は、これ以上見たくないのです。一人一人の顔が浮かんでくるから・・・・。

 なぜ、自分が生まれてきたのかな、なぜ、今、議員なのかな、そういうことばかり考えますが、間違いなく、今、ここにいることに、重要な意味があること、それがわかります。

 そう遠くない未来に、お伝えできることになると思います。
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2002年7月22日(月)【ORIC】
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 本日は、○○会主催の第1回子ども伝統芸能体験事業「能の世界を体験しよう」に、出席させて頂き、初めて挨拶で、後楽園の能舞台に立たさせて頂きました。それにしても、朝の後楽園というのは、本当に美しいものです。

 日本人の学生はもちろん、アメリカからの高校生達も、実際に能面や扇子等を使用して、日本の伝統芸能をまさに体験されたことと思います。が、それを見る間もなく、商工労働警察委員会の県内調査に合流。


 私にとっては、いわくつきの「岡山リサーチパーク・インキュベーションセンター(ORIC)」の建設工事現場を訪ねました。思えば、昨年の夏から秋にかけて、この施設建設に対して、一人で反対し、「こころ」流出、補正予算反対騒ぎを起こしたわけです。
 自民党の一期生にしては、わりと珍しい大暴走でした。

 以後、今年になって一転して、やるならば、絶対に無駄にしないで頂きたい、産学官の連携をリサーチパークで実らせて欲しいと、「マスカットバレー構想」を主張している、という流れです。

 一部で、やけになったのか、とも言われていますが、じゃぁ、どうすりゃ、良いんでぇい!!絶対に無駄には出来ないのです。

 来春のオープン記念式典に、県議会議員として、是非出席させて頂きたいものですが、それはそれとして、見れば見るほど、話を聞けば聞くほど、私は、実は、不安が募ります。

 しかし、岡山県初めてのPFIによる建設ということで、もはや、名目上は、民間のPFI事業者の責任下にありますから、多くを語るのは如何なものかとも思うので、詳細は書きません。

 また、積極的に、今後も、応援させて頂きたいと思います。挑むからには、絶対に負けてはいけません。

 ただ、・・・・・「私は、反対した」という事実だけ、念のため書き記します。



 その後、岡山市役所を訪ね、幹部の方と、小学校の件、政令指定都市の話をあれこれと。

 お伝えした通り、24日に、岡山県議会で、超党派で、「岡山市周辺市町合併問題議員研究会」が立ち上がり、岡山、玉野・児島、御津、赤磐選出の22名の議員が、参加しますが、この会の意図を皆様計り兼ねているようです。なんの会ですか・・・・・?と。
 研究会ですから、意図から研究すれば良いんではないでしょうか。

 ちなみに、当日、私が司会をさせて頂いている可能性が濃厚です。
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2002年7月23日(火)【ストレスの海】
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 ※表題は、春風亭昇太師匠の新作落語のタイトルです。

 本日は、ご依頼受けや、事務連絡に加えて、腰痛治療。ここのところ、出会う方との話題は、腰痛や椎間板ヘルニアの話ばかりですが、同世代でも、ずいぶん苦しんでいる方も多く、突き詰めれば、責任者としての健康維持の話になるのは、社会的に責任を重く負うほど年をとった証拠でしょう。

 因果と丈夫(桂文楽「寝床」より)な私も、今回は、健康のありがたみ、損なった場合の辛さを身をもって感じる良い機会であると思います。なにより、ご労苦に、我が身を持って心が合わせられるのは議員としては、非常に良いことです。

 ていうか、そう思わないと、やっておられません。反省したので、少なくとも、もう、ボトルキャップのフィギュア欲しさに、コーラの阿呆飲みは、しません。さようなら、R2D2!さようならC3PO!さようなら、スヌーピーに、ペプシマンに、猿の惑星に、えーと、えーと・・・。


 本日は、岡山県青年中央会の総会にも専門店会青年会員として出席。最近、岡山市の夭折の俳人、住宅顕信の本を出版した精神科医の香山リカさんの講演を拝聴したのですが、氏は、ストレス解消のために、「本当になにもしないこと」の効用を力説されました。

 ストレスの国からストレスを広めに来たような暮らしの中で、「気がついたら、なんにもせずに「笑点」を見ていた日曜日」、というのは、考えられる最高の贅沢のように思います。


 さて、明日、岡山県議会で、超党派の「岡山市周辺市町合併問題議員研究会」が、立ち上がります。岡山、玉野・児島、御津、赤磐選出の22名の議員が、参加しますが、設立総会の司会は、私があいつとめます。(台本を読むだけですが)
 題材が題材だけに、腰痛を促進するようなストレスではあります。
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2002年7月24日(水)
      【岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会事務局次長就任】
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 健康のためなら命は要らないぜ!とわけのわからないことを叫んでしまうほど暑いです。裸の武蔵丸がまとわりついていると想像すると、体温のような36℃はやめて欲しいですね。しかし、昔から、こんなに暑かったでしょうか?

 本日は、生活環境保健福祉委員会。各委員会そうですが、外郭団体の経営状況の報告が為されたのですが、なにしろ量が膨大です。


 さて、7月15日には、高梁地域(高梁市、上房郡、川上郡)の1市6町が邑久郡に続く県下2番目の合併重点支援地域に指定され、今ある任意協議会が、法定協議会になれば、いよいよ新高梁市?の姿が見えてきます。

 既に法定合併協議会のある邑久市(?)に続いて、17年までには、間違いなく2つの新しい市が生まれる流れです。


 一方、岡山市は、政令指定都市をも視野に入れた岡山市を中心とした市町村合併の問題も、2つの研究会が立ちあがり、それに呼応するかのように、本日、岡山県議会で、超党派の「岡山市及び周辺市町合併問題議員研究会」が、設立されました。
 おそらくマスコミの扱いも大きいのではないかなと思います。

  この研究会には、岡山、玉野・児島、御津、赤磐選出の22名の議員が参加し、私も、「事務局次長」に選任され、本日は、司会をさせて頂きました。1期生では唯一の役員ということで、スタッフになりました。


 あくまで研究会です。マスコミの方は、「岡山市が政令指定都市になるのに賛成ですか反対ですか?この会は、どちらの答を出すんですか?」と聞かれるのですが、今の段階では、「どちらともいえない」というのが、全ての答えです。正確には、意見書のようなものを出すべきかどうかを含めて研究の対象です。あくまで、研究会です。

 ただ、はっきり言えることは、岡山市が政令指定都市になったら、県議会議員の格が下がったり、議員定数が減ったりするからいやだ、などという馬鹿げたレベルで、考える気は、私は、さらさらないということです。

 いずれにせよ、超党派でありますし、議会制民主主義のルールに沿った議会としての意見集約が行われるのか、議員個人として政策立案に活かしていくのか、わかりませんが、誰かが音頭を取ってどこかの方向へ、ということにはならないし、するべきでもない、と私は思います。


 ちなみに、私の個人的な意見は、まず、玉野市、灘崎町、そして、西大寺を中心として、あくまで市民サイドから、まず合併を、そして結果として政令指定都市を目指そう、という声が、高まっていくことが、絶対必要条件だと思います。この手間を惜しんでは、たとえ、合併が成っても、結果として、市民のためにならないかもしれません。まず、市民の声です。

 今回は、あくまで、そういった議論を喚起する契機とするため、私自身も、研究会に参加させて頂くということで、予想されるのですが、事務局次長就任をもって、「抵抗勢力」とされるなら、誠に心外であると、事前に申し上げておきます。
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【鶴見橋歩道橋整備】

 県道後楽園線・鶴見橋の下流側に歩道橋が整備されます。私も本会議で取り上げましたが、自動車が、観光客、自転車の高校生に接触しない方が不思議な鶴見橋ですが、やっと、交通の安全性が確保されます。
 本当に県外の方には、失礼な状態でした。

 一歩通行、全面車両乗り入れ禁止等、様々に考えられてきた鶴見橋ですが、岡北大橋以後の橋の建設の見通しが全く立たない現在、幹線道路として、自動車を通さないという判断には、どうしてもならないのでしょう。

 歩道橋は、16年6月完成予定。バリアフリー化はもちろん、橋脚や高欄のデザイン、歩道塗装の色調については、十分な配慮がなされる予定ですが、それよりも、行政的には止まっている出石町界隈の整備の方が気になります。
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2002年7月25日(木)【地域保護主義について】
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 HAPPY BIRTHDAY TO ME!!38歳の夏であります。38年前、母はたいへんでした。

 週末の行事の多さや来週からの県外調査に、この腰痛、足痛、頭痛で耐えられるのか、不安が募る中年の域に入りました。

 抜本的な肉体の構造改革を図るため、コーラをなぜか牛乳に、自動車を徒歩に、変え、そういえば、「38歳の夏だよ、心底健康に気をつけようと思ったのはね」、といつか笑えるその日が来ることを誓い、岡山県の公器として健康管理に務めて参ります。

 さて、昨夜ある職員の方達との会で、質問がきついというのは前提の上で、「若い職員はちゃんと見ていますよ」「少なくとも、マスコミに伝える時、何本指かの優秀な議員に入ってきたぞ」という誉め言葉を頂き、100分の99が、お世辞でも、100分の1の真に、頑張ろうと誓っております。


 ところで、最近、いわゆる公共工事等の入札に関して、様々な業界の方から、様々なご意見を頂戴致します。透明性を高めコストダウンを図るために、非常に広く、門戸を開き、あるいは、電子入札も、その一環であるような・・・。

 結果として、地域外の業者に叩かれて、業界が、ボコボコにされる・・・そんな話ばかりです。

 景気の冷え込んでいる状態の中で、金をまわすという意味で、公共事業(物品の購入まで含めて)の意味合いは、益々重要になっていると思いますが、いくらボーダレスだグローバルスタンダードだと言ってみたところで、現実問題、他地域の業者に金をまわしても、地域内の業者からの税収も上がらなければ、地域内の市民県民の生活が潤うわけでもなんでもないのですから、公共が行う理由がありません。

 もちろん、民間であれば、いかような手段も許されると思いますが、コストダウンを錦の御旗に、部分的には、県民の税金の使用をこれだけ削減しましたよと言っても、全体としてみれば、県民にダメージを与える、そういう公共事業が如何なものか、と私は思います。
 民間と異なる行政の役目というのもあるのかもしれません。

 還元すれば、絶対に潰れることがない公共が、コストダウンのために、民間を締め上げるとすれば、本末転倒も甚だしいと思います。

 過去の入札に関わる様々な問題や何かと無駄の多い公共事業に対する批判も踏まえた上でなお、あるいは、逆に振れすぎたような行政の方向に対して、疑問の声を上げたいと思います。時代を戻すことは許されませんが、極端から極端は、いけないと思います。

 いずれにせよ、国民・県民・市民の生命・自由・財産を守るのが、政治、行政の役割ですから、そのためには、敢えて、地域は地域の保護主義を掲げるのも、ひとつの手段ではなかろうか、と思います。
 大切なのは、どういう手段が、結果的に、地域の市民・県民を守ることになるのか、ということです。

 この点につき、是非、皆様のご意見をお知らせ下さい。
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2002年7月26日(金)【遠い県政】
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 昨日、医療改革法案が参院で強行採決。
 自慢したいわけでもなんでもないのですが、私の国民健康保険料は、月になんと4万4160円。年間50万円を越えます。額面が幾らあろうが、可処分所得が少ないのですから、家計に大きく響く高額医療費です。
 納付の度に、涙が出そうになります。

 ただ、今回久方ぶりに己の保険を使って、3割負担でもありがたいなぁ、としみじみ思ったのですが、少子高齢化時代に、財政も家計も、益々、厳しくなります。


 さて、最近、ある事例で、防犯と美観という観点から、非常に行政の対応について考えさせられています。個別具体的には書けませんが、どうも岡山県行政は、地域住民の声をそれほど重視していないのではないか、という対応にしばしばお目にかかります。

 これが、岡山市行政ならば、地域住民の声を聞きながら、かなり緻密に対応することでも、県となると、いきなり、発表、後で説明、のパターンが非常に多いのです。
 単純に言えば、地域住民と接する機会が少なく、地域の方の顔が見えていないため、なにをしようと平気の平左なのだと思います。

 最近の新施設でも、近隣に挨拶すらない、勝手にオープンというケースが目に付き、広く195万人を対象にしているつもりなのか、連合町内会などのような地域コミュニティーの存在を無視しているかのようです。

 私の3年半の間に、こういったケースが幾つもありました。


 私は、ある職員の方の科白が忘れられません。「議員と行政と市民は、三すくみなんですよ。」と。

 議員が、有権者の前にすくむのは当然であり、職員の方が、議員の前ですくもうとすくむまいと、頼んでいるわけでもなんでもないですから、それは勝手ですが、なぜ、行政が市民に対して強いと思えるのか、根本的な発想を間違っています。

 すっかり、県民から離れたところで活動している県職員に対して、少しでも距離を縮めるのが我々の務めだと思うのですが、まず、議員の方が、明確に市民サイドにいるのか、単なる行政の代弁者になっていないか、自戒したいと思います。
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2002年7月27日(土)【お祭り 佐としん】
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※  タイトルは、落語「お祭り佐七」のパロディ。実は、「こころ」は、
   落語ファンにしかわからない表現が、随所に出ております。

 昨日の針治療が功を奏し、やや痺れを感じるものの、おかげさまで腰痛から復調しつつあります。木・金と多くの皆様に、たいへんなご迷惑をお掛けしまして、本当に申し訳ありませんでした。

 昨日までと打って変わって、この土・日の日程は、地方議員の土・日の典型的な活動らしいと言えば、らしいですが、体力勝負。これを楽しいと思えるかどうかも、議員の資質のひとつでしょうか。


 本日は、先日来から懸案となっている地域の市に対する要望書の提出に向けての調整。火事見舞い。それから、国体強化合宿を行う相撲協会の選手への激励。

 実は、この度、岡山県相撲協会の役員になる方向で話が進んでいます。なんといっても、日本の国技は相撲です。土俵で思い切り汗を流す、私と似たような体型の彼らの努力が、報われるように、積極的に相撲をサポートして参りたいと存じます。本当に、選手の体型に、無条件に親近感を感じるというのが、良いですね!

 あぁ、まわしをするのを初めて見た夏、お尻大きいね〜。私も、相撲部の中では、スリム!!←反省を忘れそう・・・・。
 岡山の相撲強化のため、是非、皆様のご協力をお願い致します。


 続いて、私も会員の第36回岡山写真家集団写真展。昨年は、私も、子どものムチャな白黒写真を出展しましたが、会期は、明日まで。岡山県総合文化センターで、入場無料です。是非、お立ち寄りください。

 なんといっても、運が良ければ、辛口の写真談義がついています。これが、たいそう勉強になるのです!!


 そこから、「スーパーノスタルジック夏祭り・浪漫ティック奉還祭」オープニングセレモニー。平成17年岡山国体に向けて、JR岡山駅西口周辺の再開発等も進み、空き店舗もありますが、ある種の期待感というのが、奉還町にはあります。

 石井学区と商店街が一体となって、国際色も豊かに、地域挙げて繰り広げられる手作りのイベントで、いつも感心させられます。


 夕方からは、夜のお祭りシリーズ。

 まずは、初めて正式に呼んで頂いた某町内(地区)の夏祭り。そこから、いわば地元の○○町内会の夏祭りに戻り、急遽予定を変更して、ある学区の夏祭りに、いきなり飛び込み。案の定、他陣営の動きもあり、連長の許可を得て、名刺配り。そこから、ある学区の夏祭りへ、午後10時過ぎ。そこから、お通夜でお悔やみをして、現在に至る。

 腰痛明けには、ぴったりのような日程で、ありがたいことです。痛がっている場合ではありません。

  ところで、ある学区とか地域とか町内としか書きませんが、静かに熱いのが、この夏祭りをめぐる戦い。
 もっとも、膨大な岡山市内の全てを網羅できるはずもなく、最後には、「ちびっこ音頭」が、頭の中を反響し、とことん自分が嫌になってくる夏祭りめぐりですが、地区の方と無礼公的に接せられ、いろいろなお話が出来る最高の機会です。

 いつも申し上げますが、是非、夏祭り情報をお寄せ下さい!!

 皆様のご近所の夏祭りは、いつでしょうか?


 ところで、来週末は、いよいよ、「うらじゃ」です!!
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2002年7月28日(日)【猛暑お見舞い申し上げます】
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 今日は、これまたどこの国かというほど暑かったですが、皆様、如何お過ごしだったでしょうか?
 半分腰痛明けの日曜日、昨日に引き続き、活動日誌のようで失礼致します。

 今日は、まずは、ある学区のキックベースボール大会で、私が転がしたボールを萩原市長が蹴飛ばすという、妙な始球式からスタート。込み入ってはいますが、非常に良い話ができまして、一歩前進、気分爽快。

 続いて、○○神社での「○○フェスティバル」。○○地区挙げてのお祭りで、4年続けての参加ですが、初めて案内状を頂戴しました。
 夫婦で一宮高校一期生ということで、家族連れでお邪魔させて頂き、楽しまさせて頂きましたが、なにしろ、暑い。いったん帰宅し、本日、1回目の着替えとなりました。
 なお、ここで、私は、暑くて脱いだスーツを忘れて帰るという珍事件を起こしてしまいました。

 そこから、湯迫温泉で開かれていた日本舞踊・藤間晴耀先生の晴伸会の「ゆかた会」に。実は、私は、晴伸会後援会副会長で、毎年、総踊りで、「花笠音頭」を踊るのを楽しみにしているのですが、今年は、日程がきつく、途中でお暇しなくてはいけなくなり、残念でした。
 来年は、議員として、是非、再び、踊りたいものです。

 そこから、祖父の13回忌法要の食事会に。親戚が集まっていても、身内ということもあり、そそくさと失礼しました。

 そこから、○○町内会35周年記念式典で、○○小体育館へ。○○町は、独身時代に2年間お世話になり、大好きなところで、こうした式典に呼んで頂けること自体が、感謝感激でした。○○町には、本当に良い思い出しかありません。

 そこから、我が平和町北部町内会の夏祭の準備を少しだけ手伝い。地元にも拘わらず、この後、戻ることが出来ませんでした。2回目の着替え。暑いのなんの。

 そこから、○○町35周年の祝賀会に戻り、町内や学区の皆様と懇談させて頂きました。私は、「あの鐘を鳴らすのはあなた」を絶唱。最近はまっている歌です。下手ですが、勢い!

 そこから、○○地区の夏祭へ。小学校が統合されても、地区の夏祭りが残っていることが、私には本当に嬉しいのです。丁度17年に向けての過渡期にあり、PTAの皆さんの元気さが、とても頼もしく思えました。ですが、同時に、大好きな○○「学区」が、少しづつなくなっていくのかなぁ・・・と思うと、ちょっと切ない気がしました。
 きっと新しい元気がたくさん生まれてくるぞ、ということは、わかってはいても・・・。

 そこから、ふれあいセンターに行くと、うらじゃ代表者会議は、終わっていたわけです。金魚を持って佇む私・・・。

 冷蔵庫の中には、枝豆、とうもろこし、やきそば、わらびもち、桃・・貯まるなぁ。結局、買っても、その場で、食べるのは、アイスだけです。
 残りは、つまり、明日の朝ご飯です。


 それにしても、いったい今日は、猛暑の中、何百人の方々と出会ったのか、本当にありがたい、けたたましい一日でした。ちゃんちゃん。

 すみません。県議会議員は、こんなことしてるんですよ、という、今日もまた、ただの日記になってしまいました。
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2002年7月29日(月)【県外調査へ】
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 本日これより、県外調査のため、岡山空港へ向かいます。行く先は、福島市、会津若松市、宇都宮市、東京都港区と既に暑そうです。盆地の夏は、これまたしこたま暑いです。今週は、県議会議員も市議会議員も、県外に出ることが多いと思います。この暑い時期に。
 なお、祖母の初盆の関係で、明後日水曜日の最終便で帰岡します。

 さて、通常は中立であるあるはずの日経新聞の今朝の民主党に向けた社説(激?)が、非常に印象に残りました。他党の事がどうというのではなく、我が事として骨身に染みました。

 いわく、『「若さ」だけが売り物の政治がうさんくさいことは何度も体験している』『たちはだかるさまざまな障壁をどのようにして乗り越えようとしているのかが大事であって、なぜうまくいかないかという釈明を聞きたいと思っている有権者は一人もいない』等々、全くその通りです。
 全てが我が事として、肝に銘じたいと思います。

 夏祭りを回ったり、地域の方とできる限り接することは、私は、保守系地方議員として当然の責務、いわば「規定演技」の部分だと思います。これは、時代がどう変わろうと、政治がどう変わろうと、多分変わらないことです。

 ただ、質問を何回しようが、「こころ」を何回発信しようが、委員会でどんな発言をしようが、佐藤真治の存在をもって県議会の根本的な変化には至っていないという事実を厳粛に受け止め、若さに期待された自分が何をすべきか、磐梯山と煮詰めて参ります。
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7月30日、31日無し
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