2002年5月1日(水)【悪い奴ほどよく眠る】
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 本日、西の方のあるお宅にお邪魔しましたら、一緒に写真を撮って下さり、ご自宅の玄関に飾られるということ・・・・。これは、魔除け・・・・?
 それにしても、今日は、その他諸々、人情が身に染みた一日でした。

 また、明日、落書き調査隊の町内の落書き消去活動第2弾が、急遽行われることになりました。今回は、町内会員のみの活動です。


 さて、昨日、入札妨害の疑いで鈴木議員の秘書らが逮捕されたということで、いよいよ疑惑の総本山に切り込むぞ、というような世論の雰囲気です。

 それは良いのですが、気がついたら、外務省は、見事に気の毒な被害者になっています。またも、こうして、したたかな官僚に、やられるわけです。気がついたら、最後は、田中前外相も、鈴木議員も、両方、彼らは「消し」て、自分達は、傷みはしません。結局は、見事な組織防衛です。
 ・・・最後に笑う奴が、残っている奴が、一番悪い奴かも?


 H市では、女性助役の承認をめぐり、市長と議会が、真っ向対立。市長サイドからは、「職員と議員との不適切な関係を断ち切り、市政を真に風通しのよいものにし、より良い議会との協力関係を築きたい」と市職員に対する市議会議員からの圧力や様々な働きかけを調査するため、「事務執行のあり方に関する検討委員会」が発足しました。

 4月26日までに関係団体の職員を含む全職員、約1万人に調査票を配布することが決定。調査内容は、(1)業務上の議員との接触(2)業務上の圧力(3)業務外の圧力に分けられ、その中で、制度や事業の進み具合の議員からの問い合わせ、人事に関する圧力、公共工事への業者の仲介・斡旋、政治資金パーティーのチケットの購入の強要、飲食やゴルフ場への参加強要などが挙げられているそうです。

 議員からは、「職員と議員との不自然な関係を正そうとしている姿勢は評価できるが、議員の調査権や議員活動を拘束するものにならないように見守っていきたい」「職員の言い分だけに基づいた調査結果が公表されれば議員の名誉毀損にあたる可能性、選挙妨害になる恐れすらある。」等の懸念も出ているようです。

 よほど、行政が、議員によって、歪められているのでしょう。私は、(1)は、しょっちゅう、(2)については、毎回の一般質問など最たる圧力です。
 ある意味では行政の組織防衛に、世論は味方すると思いますが、議員の活動って、そんなに無茶なんでしょうか?



 ともかく、議会は、本来、行政に、その法的根拠を与え、「民主的コントロール」を及ぼす民意を代表する機関です。議員は、市民の敵ではありませんが、このところ、ますます肩身が狭くなりました。
 ( 幸い(?)、「お前も、なんかやっとんか」と言うより、「お前には、やろうと思っても、できんだろう」という声の方が、多いですが。)

 いずれにせよ、「成熟した市民」による民意が、正常な議員を通じて、立「法」機関である正常な議会に、公平・公正・公明に伝わらないと、見せ掛けのこのシステムを利用して、行政は、必ずお手盛りで、狡猾に暴走します。
 やはり、まずは、我々議員のあり方が問題です。

 それにしても、地方は、職員の方自体が、地域住民ですから、中央官僚のようではないと思いますが、議員をあざけり、ひいては、市民をなめきった中央官僚の笑い声が聞こえるようです。彼らは、頭が良いから・・・。
 結局損をしているのは、やはり市民です。



 しかし、これから先、選挙に打って出てまで議員になりたい、という人間が、市民の中から出てくるのでしょうか?下手をすると人材難の悪循環、貧困な政治のデフレ・スパイラルに陥ります。このままでは、これから先、人材からして、決して行政には勝てなくなってしまいます。

 少なくとも、普通の市民が、普通に選挙に出られない限り、政治は普通にはなりません。
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2002年5月2日(木)【落書き防止キャンペーン】
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 GWの間だけは、落書きのことは忘れたかったのですが、もはやそうはいきません。止められなくなってしまいました。

 本日は、町内会有志他で、結局4時間以上も、周辺の落書き調査と町内の落書きの消去活動。ペンキの量の判断など、かなり勉強になりました。あの上に落書きした奴は、もう、ただでは済ませません。

 他に、保護司会の総会もあったのですが、気分は、落書きと戦っていたような気がします。ふと、わしゃ、何もんなら?と思いつつ。


  さて、今朝、山陽新聞の朝刊岡山全県版を開くと、見たことがあるデブが、神妙な表情で、落書きを消している大きな写真。
 「わしゃ、こんなにデブか!!」そこには私が・・・ 。

 それにしても、そのデブが、県議会議員と新聞記者も知らないんじゃないでしょうか。あまりに無名で、情けないです。(ある意味、うまいかも・・・?)

 実は、昨日の読売新聞には、カラー写真で、落書き消去作業の私の横顔が出ています。マスコミは、個別の議員の顔を載せたがらないものですが、頼んだわけではないので、写っているものは仕方ないです。

 あくまで、落書き調査隊の基本は、町内会有志を中心にしたものです。



 読売新聞は、今日まで上中下で、「許すな落書き」のキャンペーン記事。「中」は、落書き調査隊特集のようでした。具体的には、かなり警察の検挙ゼロを意識した内容です。

 ちなみに、多方面から、警察に対する批判は、今後かなり出てくると思います。当然でしょう。検挙しない限り、甘んじて受けるべき批判です。それ以外、警察の答はありません。それが、仕事なのですから。

 さらに、5月7日(火)には、NHKが、午後6時10分からのニュースで、落書き調査隊の動きも含めて、5分程度の落書き特集。KSBも、同様に特集。

 山陽新聞も、落書き調査隊の動きは、今まで全部掲載と、主要マスコミが、ほぼ全社全面協力で、動いています。あるいは、前代未聞?

 仕掛けておきながら言うのもなんですが、隊長には、マスコミの取材がない日はないぐらいの、要するに、ブーム。そうです、ブームです、これは。
 問題の大きさもさることながら、マスコミの傾向もあります。ただ、結果オーライです。もちつもたれつ。

 「こころ」的には、この1ヶ月半、「落書き」のことだらけで、すみません、読者の方以上に、副隊長の私の方も疲れ気味でしたが、それでも、もう止まりません。行けるところまで行こう、としか言い様がありません。
 結果的に「こころ」とタイアップのような、新聞、TVも是非ご覧ください。



 6月5日(水)には、岡山県もシンフォニーホールで、落書き防止月間を作り「落書き防止キャンペーン」を開始する模様です。この際、知事自ら、落書きを消去して頂く可能性が、濃厚です。
 やはり、県条例の生みの親の知事が落書きを消す!!これしかない!!そこまでいけば、こちらも、多いにやりがいがあります。



 一方、5月26日の「○○通り一斉落書き消去隊」も、少しずつ動き始めています。この企画が、成功すれば、落書きの件は、一回休みたいような気がします。正確には、燎原の火の如く、そこから活動が自発的に広がっていくことが、望まれます。

 具体的には、オペラ通りでは、まずは、公共物についての落書き消去活動の動きが出始めました。平和町北部町内会も、町内の案件が終了すれば、「遠征」する意欲もあるようです。
 ただ、もっともっと各地域で、動きが出てきて良いと思います。

 いずれにせよ、いつまでも、落書き調査隊の活動が、目立っていてはいけないのです。ブームだというのは、わかっているのです。あとは、マスコミが取り上げない地味な活動が、えんえんと待っています。

 例えれば、3段ロケット。私達は、2段目で、先頭は、各地域です。

 それにしても、金がありません。GW明けには、行政との掛け合いです。



 明日からは、4連休。皆様の素晴らしいGWをお祈り致します。
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2002年5月3日(祝・金)【憲法記念日に】
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 GW後半戦突入も、当事務所は、大掃除。憲法記念日に、桃太郎大通りでは、街宣車が騒がしい一日でした。

 改憲、論憲、護憲様々な立場で集会が行われたと思いますが、これから本格化する有事法制の議論は、まさに憲法第9条の問題です。


 昨年の今日は、どうだったろうと、「こころ430」を読み返すと、不安が、的中気味です。以下、再掲させて頂きます。


 そういえば、この憲法観の文章で、思想が違うと、配信停止になった方もおられます。多分、敢えて括れば、改憲を前提とした論憲派、リベラル派の主張だと思います。

 ただ、実は、この記述では、「公共の福祉」で縛りをかける、という非常に重要な記述が抜けていました。

 ところで、文言を読むと、「公共の福祉」は、個人の権利の制約になっていて、日本人が「公」を失ったとか、権利ばかり主張して、義務が果たされていないというのは、憲法のせいでもないように思います。

 cf 憲法第13条【個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重】
 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。


 いずれにせよ、私は、「人権」という言葉を振り回すつもりはありませんが、申し上げたいのは、憲法は、国家の基本法であるが、国家護持ではなく、国民の人権保障の体系であり、しかも、不磨の大典ではない、ということです。

 加えて、むしろ、国民の生命・自由・財産を守る限りにおいて、「国」という「システム」が存在する意義があり、「国益」を強調する理由があるのであって、そういう前提のもとでのみ、「公共の福祉」により、人権が、制約されることもある、ということで、すなわち、「公」の質も問われてしかるべきだと思います。

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2002年5月5日(日)【春季慰霊祭】
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 昨日は、終日引っ越しに徹しましたが、本日は、家族連れで、少し遅れて、京橋朝市からスタート。

 朝市で目を引いたのは、今年もやるんですね、旭川流域ネットワークの「旭川源流の碑」。源流というと、もちろん一本ではないのです。

 より多くの人に旭川に関心をもってもらおうと、河川環境点検に参加した団体と流域で地域づくり等を行っている団体が呼びかけ、旭川の河口から源流までをリレー方式で、リヤカーによる運搬を行い「源流の碑」を建立するというもので、1997年に始まっています。ttp://www.mlit.go.jp/river/rfc/opinion/data4_32.html

 生きた環境教育として、岡山市内の公民館の引き合いが多く、リヤカーは、宇宙戦艦ヤマトのように、ちょっと気を持たせて市内から出発。14万8000光年の旅ならぬ真庭郡を大きく回って、秋にはゴールです。



 その後、岡山県立児童会館(伊島町プラネタリウムでお馴染み)の「こどもまつり」に。会場としては、生涯学習センターも、使われるわけですが、生涯学習センターは、教育庁の生涯学習課。児童会館は、知事部局の子育て支援課で、所管が異なります。

 個人的には、行政の推進する生涯学習、あるいは、社会教育という言葉について、もう一つわからないところがあります。

  さらに、定時制の烏城高校が加わり、「県短」の跡地が、素晴らしい施設のわりには、案外知られず、ゆえに、十分に機能しているとは言えません。視聴覚ライブラリー連絡協議会の事務局もあり、会長の私としても、非常に残念です。

 本日の「こどもまつり」も、教育センターの方などの全面協力で、内容もかなりしっかりしたものなのですが、先日の、「特定非営利活動法人岡山市子どもセンター」主催の「キッズフェスティバル」の一環である「子どもまつり」(於:浦安の市総合文化体育館)と比較すると、パワーが・・・子どもを連れて行くと非常に見えてくることがあります。

 かねてより、行政主導でこの種のイベントを行うことの意義について、疑問に思っているわけですが、池田動物園から流れて、このイベントに、何人の児童が来たか、その成果は如何なものか、問い合わせたく思います。
 民間主導で良いのではないでしょうか。


 それにしても、「太陽の丘」の「恐竜の滑り台」は、健在です。懐かしいですね。岩盤が強固ですから、ちょっとやそっとでは、無くならないでしょう。是非、ご家族で!結構、あれは穴場です。
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 そこから、岡山県護国神社の春季慰霊祭に。岡山県の英霊の御霊は、今日現在5万6680柱と伺っています。

 私は、春・秋の慰霊祭と終戦記念日には、参拝するように努めているのは、ご案内の通りです。

 本当に目に見えて、遺族の方のご参拝が、減ってきている、また、大変な高齢化が進んでいる、戦争を知らない世代の私としては、終戦から56年という歳月をそういうことから感じています。

 ところで、岡山大空襲で大被害を受けた桶屋町が昭和39年に、平和町と名を変えたわけですが、私の身内も、防空壕の中で、亡くなっています。
 こうした民間人には、民間人の慰霊祭が行われているわけですが、政治に関わる者として、戦場で、祖国のために、愛する故郷や人々のために、尊い命を散華されたご英霊に対して、感謝の誠を捧げ、ご英霊が、一番望まれた「平和」の決意を述べに行く、そういう責任があると思っています。


 ただ、多くは書きませんが、50年後に、全国の護国神社がどういう形であるのか、非常に想像するのが難しい状況にあります。例えば、友紀が50才になった頃、彼らの世代がどういう形で、ご英霊を慰霊するのか・・・・・。

 加えて、首相の靖国神社公式参拝については、個人的には、有事法制の議論とは、別次元の事と考えています。皆様は、どうお考えでしょうか。
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2002年5月6日(祝・月)【求ム、長机とパイプ椅子】
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 本日で、GWも終わり。さすがに3連休に、4連休と来ると、明日が、憂鬱ですね。新入生、新入社員には、ちょっと応えそうです。
 ちなみに、我が家は、一番の遠出が、東岡山のホームセンターでした。

 本日は、インサイドアウト2002という展覧会(本日まででしたが、WEBページギャラリーは、ttp://www.ik-fujiwara.co.jp/insideout/index.html)と琴の演奏会以外は、引越し。

 1階のものが2階に、移りましたが、要するに、移っただけで、事態は変わっていません。おそらく、整理には、ちまちまとやって、5月一杯かかりそうです。


 ところで、多少広くなったこともあり、幾ばくかの作業も可能になったのですが、肝心の作業机や椅子がありません。

 そこで、全くもって都合の良いお願いでございますが、特に、不用になった折り畳みの長机とパイプ椅子が、ございませんでしょうか?
 多少古くても結構でございます。

 また、輪転機の中古がございませんでしょうか?コピーでは、おっつかなくなる事態がこれから生じてきます。自慢ではありませんが、安く譲り受けさせて頂きたいのです。新品を購入する財力は、当事務所は、ございません。


 恥っ晒しのことではございますが、先立つものが、あまりないのでございます。ないものは仕方ないのでございます。

 最小限の経費で、来年に向けて、少しずつ、体制を整えていかねばなりません。ここはもう、皆様の暖かいお膝に、すがりとうございます。
 なにとぞ宜しくお願い申し上げます。
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2002年5月7日(火)【常任委員会より】
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 本日は、前年度からの最後の商工労働警察委員会。今年度は、生活環境保健福祉員会に戻りたいため、私にとっては、今期最後の商工労働警察員会でした。

  ちなみに、他党は、一委員会原則2年ですが、自民党は、委員長人事の問題等も含めて、所属委員会を毎年移っていく傾向が、あります。

 私は、生活環境保健福祉から、文教、商工労働警察と来て、再び、生活環境保健福祉という流れで、土木、農林水産、総務(概ね3期以上)は、来期以降ということになります。
 来期があれば、最初は、迷わず、農林水産に行きたいものです。


<産業戦略プロデューサー>

 商工労働警察委員会では、水島港のFAZ指定から、インキュべーションセンター、玉島ハーバーアイランド、あるいは、暴走族対策から通称落書き防止条例など、いろいろありましたが、未消化の部分は、本会議の一般質問で、十分に「お礼参り」させて頂く所存です。
 たちまちは、「マスカット・バレー」です。


 さて、5月1日付で、行政の枠組みを越えた自由で大胆な発想による政策立案と、それを実行するための民間人材を任期付きの「産業戦略プロデューサー」として採用するという施策が、動いています。

 商工業制の推進にあたり民間企業のノウハウと人的ネットワークを生かし、現実の問題点の整理と今後の施策の方向性についての調査研究を行うということです。
 平成16年3月までの約2年間、いわゆる総合商社から、推薦を受けた50歳の2名の方が、出向され、商工企画課に配置されています。

 県内企業の海外進出の支援及び海外からの企業誘致、企業立地の促進、県内企業の販路拡大など業務は多彩。 岡山県商工の総合プロデューサーです。

 今の段階では、期待させて頂くという以外に申し上げ様もないのですが、願わくば、我々議員も、ご指導を賜わりたいものです。



<入札予定価格事前公表>

 公共事業の透明性を高めるために、平成12年4月から試行している事前公表の対象を全ての入札に係る建設工事に拡大するとともに、(従来は、設計金額が8000万円未満の全工事、8000万円以上5億円未満の工事の概ね3分の1)、公表の額についても、設計金額から予定価格に改めることになりました。

 平成14年6月1日以降に、指名通知または入札公告を行う入札に係る建設工事から実施されます。

 ちなみに、予定価格の公表は、指名競争入札にあたっては、指名通知の翌日から、「入札公表閲覧文書」に予定価格を記載して閲覧に供し、一般競争入札にあたっては、入札公告に掲載されます。

 落札者の決定方式は、現行通りで、3000万円未満の工事は、最低制限価格制度が、3000万円以上の工事は、低入札価格調査制度が適用されます。
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2002年5月8日(水)【日帰り上京します】
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 本日これより新幹線始発で上京します。

 主たる目的は、自民党本部で、午後から開催される自由民主党全国青年議員連盟(青議連)役員会出席のためです。

 しかし、わざわざ始発で行くのは、ご異論もあろうかと思いますが、靖国神社の参拝をしたいというのが、ひとつ。
 というのは、多くの公に殉じられたご英霊が、政争や外交の具にされて、国に2度殺されるような状況は、「公職にあるもの」として、あまりに忍びなく、申し訳なく思うからです。まさに、慰霊です。
 分けて考えていますが、おりしも、有事法制の議論が、本格的にスタートしました。

 また、JR高田馬場駅そばの「さかえ通り」の「洋包丁」のスタミナ定食をどうしても食べたい(食べたくてどうしようもないというのは、我が町内にある「野村」さんのカツ丼もそうです)という、実に妙な理由もあります。

 4年間も住んでいた東京ですが、丸一日与えられたら、多分、大隈講堂と靖国神社と議員会館と寄席に行って、友人に会う、それで十分です。

 ただ、本日は、午後7時前には、帰岡の新幹線。とんぼ返りです。この往復6時間の思考が大切です。
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【有事法制について】

 本当にとんぼ帰りの上京でした。

 久々の党本部での自由民主党全国青年議員連盟(青議連)役員会は、未だに整理がつかないです。やはり、皆、国政に上がることが、念頭にあるようでした。あるいは具体的に可能性のある人達なのかもしれません。

 なぜか、自分の目の前の現実と乖離しているような気がして、正直、気持ちの上で、ついていけないところもありました。今、国政について、私が何を言っても、三流評論家の域を出ないように思いました。

 いずれにせよ、地方議員として、もどかしさや悔しさを感じる、そういう意味で、首都は良いです。このままではいかんな、という気にさせられます。いろいろ己が、情けない気持ちになりますが、それは、良いことです。



  ところで、本日は、勉強会ということで、内閣官房内閣参事官と防衛庁防衛局防衛政策課長から、いわゆる有事法制について、レクチャーを受けました。
 正直に書いて、巷間言われているのとかなりニュアンスが違うな、という印象を持ちました。

 実は、警察行政が、言い訳のように、法的な根拠がないと動けないというのを聞くにつけ、もどかしい思いもしていたわけですが、防衛庁的にも非常に似通っているものがあるように思いました。
 また、マスコミ報道も、意図的に煽っている感もあるな、という気もします。

 この点については、全く面識がないのですが、下記の公明党の遠山議員という方が、非常に優れているように思えるので、勝手に紹介させて頂きます。若い方のようですが、国会議員というのは、やはり凄いな、と思います。ttp://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000060924


 私は、議論の当事者でないので、いわゆる官僚の方が言われるままに、

 大前提として、今が平時であり、今、武力攻撃事態の対処法について、議論すべきである、ということ。

 また、2年間かけて、法整備していく中で、いわゆる国民保護法(国民の生命等の保護、国民生活等への影響を最小にするための措置)の整備が予定されていること。(他に、米軍の行動円滑化の支援的な措置も。)

 さらに、地方公共団体、指定公共機関への内閣総理大臣の指示、代執行についても、権限行使については、別に法律の定めが必要であるということ。

 また、既に、自衛隊法103条がある中で、防衛出動時等における20の関係法規の特例については、事前通知と意見陳述を設けようとしていること。

 慣習法の英国では、有事には、いわば平時では違法でも、戦後、免責決議するという処理の仕方もあることに比べれば、ドイツまで精緻といわずとも、日本の国柄からいっても平時に、法整備をしておくべきではないか。

 今、整備されなければ、有事の際は、全く動けないか、全て超法規になるとすれば、なにが、国民の生命・自由・財産を脅かすかはわからない。

 等々、そういうこともあるのかな、とも思えます。
 ただ、判断はつきかねます。


 いわゆるマスコミや野党の主張も、全てが、理に適っているのか、冷静に見る必要があります。
 いずれにせよ、情報不足です。国会の論戦で、争点を分かり易く明確に示して頂くことを切に願います。


 あ、そういえば、「ラーメン大統領」は、新宿にも出てますね。
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2002年5月9日(木)【人事の季節】
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 かしわ餅でお馴染みの人事の季節がやってきました。今回の目玉は、今朝の山陽新聞にも、報道されたように、副議長人事でした。
 私は、この副議長人事の影響もあり、今回は、委員会で、副委員長のポストはありません。

 今年は、常任委員会は、希望通り、生活環境保健福祉委員会に、特別委員会は、広域交通・物流対策特別委員会に。
 どちらも2回目ですが、特に、広域交通・物流対策特別委員会は、今年度の商工労働警察委員会の流れを受けることになります。

 いずれにせよ、平委員ですので、かなり自由に委員会で質問ができることと思います。


 さて、実は、今日は人事で、「禁足」だったのですが、実は、本日午前10時に、祖母が、86歳で、急逝。先ほどお通夜が終わったところで、今日の人事についても詳細が分かっておりません。

 GWの間、1Fの事務所を片付けて、たまたま空の状態でしたが、そこを祭壇にし、祖母を見送ることになるとは思ってもいませんでした。
 妙に不思議な感じがします。
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2002年5月11日(土)【御礼】
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 私事ながら、昨日、祖母の葬儀を滞りなく終了致しました。
 多くのご会葬やご弔電、お悔やみのお言葉を頂戴致しまして本当にありがとうございました。

 とりわけ昨日は、大変な雨で、会葬に起こし頂いた皆様には、改めてお詫びと感謝を申し上げます。親族としては、異例の事ですが、私も、立礼に立たせて頂きましたが、起こし頂いた皆様にも、十分な御礼を申し上げられなかったことを心よりお詫び申し上げます。


 孫が言うのもなんですが、大昔は、高梁小町と言われたこともある美しい祖母でしたが、商売では、なにかと苦労もしました。
  しかし、平和町に嫁いで65年。5人のこどもと13人の孫、さらにひ孫にまで恵まれた総じて幸せな人生であったと思います。

 忙しさに紛れて何かと不行き届きの点がございましたことを心からお詫び申し上げますとともに、今後とも重ねてどうか宜しくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。


 それにしても、予測外の事態だけに、なにかと後が大変です。一両日は、その対応に追われると思います。
 何かとご無礼があろうかと思いますが、予めお詫び申し上げます。


 失礼かと存じますが、取り急ぎ御礼を申し上げさせて頂きます。
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2002年5月12日(日)【町内会】
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 本日は、我が町内会の総会でした。

 これは、一般論ですが、町内会によっては、ペイオフの実施により、いわゆる「権利能力なき社団」とも言える「町内会」の資産の管理や責任者を明確に定めた会則の提出を金融機関から求められることが、あったのではないでしょうか。
 もっとも、資産1000万円を越える町内は、皆無だと思いますが。

 これに加えて、市街地の再開発や高齢化、あるいは新規の宅地開発によって、地域住民の流動化が起き、時には、旧住民と新住民の間に、漠然と壁ができるようなケースもあるかもしれません。
 そのためにも、会則や規約の整備が、重要になります。


 一方、町内会の収入は、あくまで、町内会費がメインですが、公園愛護委員報償金、リサイクル推進員報償金、自治振興報奨金等があります。
 ただ、納税組合取りまとめ補助金や国民年金保険納付組合補助金などの支給が、廃止になっています。さらに、廃品回収の廃止に伴い、ゴミ減量報償金も無くなっています。

  ところで、支出といえば、事業費以外に、連合町内会や地区防犯協議会の会費、地区消防分団への寄附金は、当然としても、他に、赤い羽根共同募金や日本赤十字社社費等の寄附もあると思われます。

 こういった中で、いわゆる全くのボランティアである町内会の役員の負担というのは、大変に大きいものがあり、地域によっては、持ち回りで、順番に町内会長を務めるところも少なくないようです。
 今後益々、町内のお世話役に人材を欠くという事態が発生してくるように思います。


 ちなみに、岡山市が、この3月26日より、町内会活動における事務の効率化や町内会員同士の情報交換の緊密化を図るため、市内1連合町内会と6単位町内会をモデルに電子町内会を発足させたのは、ご案内の通りです。
 cf・米倉電子町内会 ttp://townweb.litcity.ne.jp/yonegura/

 市は、電子町内会を普及させるために、町内会ホームページ作製費への3万円の助成や、パソコン(PC)講座の開催、ITヘルプセンターの創設と市民情報ボランティア(200人)の募集などを実施。
 さらに「町内会長連携システム」の充実に向けては、町内会長がPCを購入する場合1万円を補助し、2003年度までに500人の加入を目指しているそうです。

 ただ、町内会役員の方が、ITに慣れたり、逆にIT世代が、町内会に関わるには、今しばらく時間がかかりそうです。


 もっとも、個人的には、時代がどう移り変わろうとも、やはり町内会は、まずは、お互いの顔が見える親睦団体であるというのが、基本であると思います。
 本来的機能は、行政の下部組織でもなければ、逆に、行政への要求組織でもありません。

 難しく考えれば、街づくりの最小単位でもあるわけですが、要するに、地域住民の親睦の機会が多くある方が、楽しくかつ安心できるでしょう、ということではないでしょうか。やはり、地域住民が、お互いに、顔が見えないといけません。


 多くの場合、歴史的な氏子なども関係してくる「地縁」というものは、やはり簡単なものでも、無視できるものでもありません。

 地域を守り、地域に守られる、祭り事、すなわち、政(まつりごと)の原点も、そういうところにあると思います。まずは、具体的に顔の見える方に負う責任というのが、あるいは一番重く感じられるものかもしれません。

  しかし、それは、県議会議員だからどうのこうのではなくて、町内会といった規模では、誰もが負っている同じ責任ではないでしょうか。
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 さて、1歳6ヶ月の我が子は、最近かなりスタスタ歩くので、父子で、「エコウエーブおかやまさん」主催の「おかやま食と農まつり」を覗かさせて頂き、あまりに大盛況なので、ふれあいセンターで、戯れた午前中。
 時の流れの凄さの圧倒的な迫力は、我が子から一番教わります。

 友紀が生まれた時、「こころ」に、こう書きました。
 『あるいは、20歳代前半の私がそうであったように、いつかくる「死」の恐怖・孤独への苦しみを否応なく、彼に与えたこと。終わりのある人生の意味を、どう自分なりに解釈していくのか、父親として何をすべきか・・・・』

 人間の生き死にも、所詮は順送り。次の次に死ぬのは、私の番です。もう半分生きてしまいました。
 たかが・・・されど・・・。生きている限りは、やらねばならぬことがあります。
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2002年5月13日(月)【全国マルチメディア祭】
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 おそらく、本項は、6月議会一般質問草稿の草稿になると思います。

 全国各地で、様々な情報通信メディアを活用した地域の情報化が進められていますが、こうした地域情報化については、一部の先進的な取り組みをそれぞれの地域の特性を生かしながら、その拡大を図り、地域間の格差を是正した新しい豊かな地域社会を実現することが課題となっています。

  「全国マルチメディア祭」は、このような目標の下、総務省(旧郵政省)と開催都道府県(持ち回り方式による)との連携により毎年開催され、全国自治体の地域情報化に関するものとしては最大規模のイベントです。

 一昨年の三重、昨年の山梨に続いて、この秋、岡山県で、この「全国マルチメディア祭」が開催されます。はっきり言って、これは、IT先進県を自称する岡山県にとっては、チャンスであり、まさに生き残りをかけた勝負と言っても過言ではありません。

 なんとしても、この11月に、IT先進県岡山を全世界に発信させるために、最大限の努力をしないといけません。



  ところで、「CONVEX岡山」に隣接する大内田の「テレポート岡山」には、「岡山情報ハイウエイ」の心臓部である「ネットワーク管理センター(NOC)」があります。
 実は、そこには、総務省(旧「郵政」省)の外郭団体である「通信放送機構(TAO)」の「岡山情報通信研究開発支援センター(ギガビット・ラボ)」が、入っています。


 ギガビット・ラボは、高速マルチメディア社会の早期実現を図る「ギガビットネットワークの拡充」のために整備された共同利用型研究開発施設です。

 要するに、情報ハイウエイの整備が進む岡山県全域を実験フィールドにしてしまうというものです。ちなみに、岡山情報ハイウエイが、155Mbpsに対して、ギガビットネットワークは、1000Mbpsあります。(CD1枚送信に、1秒)。

 岡山を含めて全国5個所のこのギガビット・ラボと、さらに、岡山を含めて全国10個所のATM互換機で、超高速光ファイバー回線で結ぶギガビットネットワーク回線が整備され、平成15年までの間、大学、研究機関、地方自治体、ベンチャー企業等に開放しています。


 具体的には、市町村の光ファーバーケーブル(155Mbps)に接続し、市町村や県立学校にテレビ会議システムを設置したり、CATV利用宅に、接続用モニター端末を設置しているようです。

 国土交通省の新世代下水道支援制度を活用した岡山市の「情報水道構想」も、むしろ、テスト・ベット(実験実証の場)として大きな意味があるように思います。

 端的に言えば、岡山情報ハイウエイにしろ、情報水道にしろ、先駆性はあるものの、日進月歩のITの世界では、いわゆるハード面は、すぐに追いつかれるでしょう。


 ギガビット・ラボがあること自体、全国でも数少ない自設の光ファイバーネットワークである「岡山情報ハイウエイ」がある岡山が、IT先進地である証左であると言えますが、安直にコンテンツがどうと言うよりも、全国に先駆的なテスト・ベットを整備することに、生き残りの道があると思います。
 その事は結果として、人、情報、モノを集めることにつながります。

 端的に言えば、岡山県が、ITの分野で、行政として「日本初」をどんどん連発させること、そこに生き残る道があります。換言すれば、先頭を行く者は、常に新手を出さなくてはいけないのです。

 電子自治体、電子町内会といった取り組みはもちろんとして、この11月の「全国マルチメディア祭に向けて、あっと驚くような提言、施策が期待されます。


 ちなみに、「マスカット・バレー考える会」の成果としての提言は、下記の通りです。キーワードは、国策としてのIPv6システムです。

 @岡山情報ハイウエイをIPv6システム対応にせよ。
 A公募により工場(ex水島コンビナート)へ光ファイバーを引く制度
  を設けよ。例えば、IPv6システムを使った家電工場の研究所の誘致。
 B県立大学等で、IPv6システム技術者等を要請せよ。あるいは、インタ
  ーネット単科大学の設置
 Cラスト・ワンマイルというわけではないが、リサーチパーク内に、第2
  テレポート岡山を整備し、ITインキュベーションセンターの周辺環境
  を整える。
 D東京(大手町)ではなく、外国(exソウル)とも連携せよ。特に、O
  KIXで、IPv6 IX実験を行うことで、将来的に岡山からも国外に出
  られるようにする。

※IPversion6(IPv6):
 インターネットにおけるIPアドレス枯渇問題、経路増大問題などのインターネットプロトコルに起因する各種の問題に対応するための次世代インターネット技術。
 通信・放送機構(TAO)は、国際的に通用する次世代のインターネット技術に適応できる広域実験ネットワークとして、列島縦断型ギガビットネットワーク(JGN:Japan Gigabit Network)のIP version 6(IPv6)への対応を実施。
 現時点でのIPv6対応のルータ装置についてのシステム間の相互接続検証を実施するために「岡山IPv6システム評価検証センター」が設置されている。
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2002年5月14日(火)【オランダ通り「落書き」一斉消去活動】
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 明日の臨時県議会で配属になる生活環境保健福祉員会では、直接、環境という括りで、「落書き」が問題になってきますが、あくまで地域活動として、来る5月26日(日)、さらに、落書き消去活動がパワーアップします。

 今まで、場所を隠しておりましたが、段取りがつきました。今回は、表町商店街に併行する「オランダ通り」の落書き一斉消去です。しかも、それを50人以上の体制で行います。但し、今回は、北から南へ、オランダ通りの3分の1ぐらいまでしか、いけないでしょう。


 我々は、あくまで地域に根差した、あるいは地域に広がる冷静な活動を模索しておりました。「街づくり」で大切なのは、地域です。そこに暮らす人達です。
 落書き調査隊が、目立つような時期は、終わりました。次にやるべきことは、街づくりのコーディネーター機能を果たすことです。これからは、各地域の方が、前面に出なくてはいけません。

 そして、今回の落書き消去活動は、理想的な展開になります。

 すなわち、今回は、実行委員会形式とし、参加団体・個人は横一線。特に、小学校のPTAの協力を頂き、地元や、青年団関係者等が、バックアップし、子ども達にも消去してもらう、という流れです。すなわち、街づくりのみならず、青少年の健全なる育成にも、落書きを「利用」させてもらうのです。
  そして、ポイントは、街づくりとして、皆で「楽しむ」ということです。

 今日は、落書き調査隊で、午前中に、PTAや地域の方と相談し、5月26日の雰囲気が出てきました。これから、段取り方がたいへんですが、一挙に畳み掛けます。毎度の事ながら、詳細未定で、あとは、勢いです。


 なお、当日参加者はもちろん、スタッフを大募集させて頂きます。
 正直に書いて、スタッフの負担は、かなりのものになると思われます。是非、ご協力をお願い致します。


     〈オランダ通り「落書き」一斉消去活動〉

主  催 オランダ通り「落書き」一斉消去活動実行委員会
日  時 5月26日(日) (雨天順延)
集  合 午前8時 岡山シンフォニーホール南広場
          受付・作業説明・注意
作業開始 午前9時〜11時
撤収完了 正午
消去対象 約30箇所
スタッフ PTA・町内会・商店会・青年団の有志の皆様、落書き調査隊、
     ボランティア(公募)の皆様。規模は50人から100人。

※ 消去作業参加者の方へのお願い
    ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちでボロ
   布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の
   下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)
   帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。
   これ以外、特にご用意いただくものはありません。
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2002年5月15日(水)【憲政の神様】
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 本日は、県議会の臨時会。副議長の選挙、常任委員会・特別委員会の所属の変更の採決等が行われました。副議長には、自民党の三村峰夫議員(新見・阿哲)が選ばれました。

 また、議員発議として、「中華人民共和国による中国・瀋陽の日本総領事館での主権侵犯に抗議し、政府の毅然とした外交姿勢の堅持等を求める意見書(内閣総理大臣・外務大臣へ提出)」などが、採決されました。


 主権侵犯云々は、個人的には、まさに国防・外交といった国政の専権事項のようでもあり、地方自治体に直接関わる有事法制に対する意見書の取り扱いとの整合性が気にはなりますが、おそらく全国初の意見書の採択だと思われます。

 いずれにせよ、自国内で、北朝鮮国民に、第三国に亡命されまくる中国サイドもさることながら、問題は、「国の面目丸つぶれ」の外務省の対応であり、この主権侵犯が、危機管理の問題として、あるいは、有事法制の議論と重なるとすれば、非常に解せないものを私は感じると思います。

 ただ、一方、受け入れていたら、北朝鮮か韓国かの試金石を日本が、踏まされる事態になり、今頃どうなっていたのか(本当に中国から、とりあえず返して欲しいのかどうか。どうするから返せ、と言うのでしょうか。)。
 また、これで、安全が確保されない日本の大使館や総領事館に駆け込む亡命者は、いないだろう、ということで、ある意味では、結果オーライの部分も、ないではありません。
 しかし、一万歩譲っても、人権意識の全くない日本の恥を世界中に晒したのは間違いありません。



 さて、1932年の5月15日は、世に言う「5・15事件」があった日です。

 いわば、この日を境に、戦前の政党政治に終止符が打たれ、軍部の独走に拍車がかかり、ファシズムが台頭してきます。
 青年将校の凶弾に倒れたのは、岡山が生んだ「憲政の神様」と言われた犬養毅(木堂)首相でした。

 毎年この日には、生家や墓地のある川入町内会では、墓前祭が、また、昭和9年に建立された木堂の銅像のある吉備津神社では、慰霊祭が、それぞれ開催されています。

 実は、毎年この日は、議会行事と重なり、今日初めて、慰霊祭に伺い、さらに、川入の木堂記念館を訪ねてみました。講演会や書展(6月10日まで)が行われており、たいへんに多くの方が起こしでした。


 ところで、犬養木堂という、日本史の教科書に必ず太字で出てくる方について、皆様のご記憶は、確かでしょうか?

 維新後の藩閥政治の腐敗に対して、議会政治を確立するため、第1回の衆議院議員選挙に36歳で立候補して、19期、47年。
 派閥政治打破、立憲政治確立、普通選挙実施のため、邁進し、辛亥革命を指導した孫文を応援し、新中国の発足にも尽力しました。

 満州事変勃発後、不拡大方針をとる若槻内閣は、軍の反発から総辞職。その後、経済立て直しと満州事変収拾に当たるため、70歳を越えた政友会総裁の犬養木堂が首相に。
 それから、5ヶ月後、「話せばわかる」「問答無用」で、70年前の今日、凶弾に倒れました。


 石井十次(岡山県生まれではないですが)、三木行治元知事、岡崎嘉平太、そして、犬養毅。あるいは、土光敏夫。岡山県には、しっかり郷土の偉人という方がおられるのです。そして、私心がない、というのが、共通項のように思います。ある意味で、優れた県民性の象徴です。

 しかし、なぜか、こうして全国に誇るべき方がいるにもかかわらず、肝心の岡山県民の関心や敬意が足りないような気がするのですが、これは気のせいでしょうか。是非、県施設の木堂記念館をお訪ね下さい。


 ともあれ、昨今のすさんだ政治状況の中で、この5月15日は、岡山の政治関係者が、襟を正し、政治の原点に立ち戻る、そういう日かもしれません。

  私も、憲政の神様でなく、県政の仏様にならないように、頑張ります。
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2002年5月17日(金)【ユースチャレンジ21】
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 まずもって、本日、ロッカーとパイプ椅子をお譲り頂いた方々に、心より感謝御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


 今年度は、生活環境保健福祉委員ということで、商工労働警察委員の昨年度とは、「こころ」の傾向も、多少変わって参ります。
 本日は、青少年課の新施策「ユースチャレンジ21」について。

 岡山県では、次の次代を担う青少年の社会性、自立心を育てるとともに、県政に青少年の意見を反映するため、「ユースチャレンジ21会議」を設置することとし、そのメンバーを募集します。

 この会議は、岡山県内に、在住、在学、在勤する15歳から21歳までの青少年21名で構成し、県政を進めるための施策について、青少年の視点から、ディスカッシヨンの上、企画・立案し、県に提言するというものです。

 活動期間は、平成14年7月から平成15年3月までで、応募作文と面接を踏まえ、男女比や年齢構成等を総合的に勘案して、メンバーが、決定されます。なお、詳細は、下記をご覧ください。ttp://www.pref.okayama.jp/seikatsu/seisyonen/youth_challenge2.htm

 改めて、この青少年課のサイトを見ますと、知事の肝いりの「青少年問題を考え、行動する100人委員会」という連絡協議会(?)があるわけですが、掛け声よろしく成果が出ない傾向があるように思います。

 青少年問題は、今年度の大きなテーマになります。是非、皆様のご意見、ご提言をお寄せ下さい。


 ところで、15日に正式配属となった今年度の生活環境保健福祉委員会の専門委員会の所管として、関係課を羅列させて頂きます。是非、ご認識下さいませ。

 私は、今回所属を希望致しましたが、常任委員会の中で、生活環境保健福祉委員会が、一番人気がない(?)のは、下記の通り、守備範囲が、膨大に広いからかも?

 生活環境部(県民生活課、交通対策課、男女共同参画課、青少年課、
       環境政策課、環境管理課、廃棄物対策課、自然環境課)
 保健福祉部(保健福祉課、施設指導課、長寿社会対策課、健康対策課、
       環境衛生課、医薬安全課、障害福祉課、子育て支援課)


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 本日は、小雨の中、26日の「オランダ通り落書き一斉消去活動」に関して、事務局担当の「落書き調査隊」として、表町商店街、オランダ通り界隈を調整して回りました。隊長の行動力で、大方の消去対象を確定しました。

 また、岡山青年会議所の会員の方のご協力で、一番肝心の塗装塗料にも目処が立ちそうで、あとは、保険等含めた問題を詰めていくことになります。

 地元町内会、PTA、商店街、青年団関係から案内が流れ始め、来週からは、この活動告知が、マスコミにも乗ることになると思います。

 実行委員長は、地元PTA会長ということになりましたので、落書き調査隊は、まさに、全国初の対落書きの「地域」あげての取り組みをコーディネートすることになります。自画自賛。

 落書き消去については、最も推進力が必要な第1弾ロケットを岡山ガーディアンズさんが大変なご苦労で上げられました。それを受けて、落書き調査隊が、第2弾ロケットを。ここから先、飛んでいくのは、地元、地域の方々です。
 最後は、地域へ。これで良いのではないでしょうか。



 それにしても、横浜が10連敗した昨日の五代目柳家小さん師匠については、「こころ」も書きたくないほどの出来事でした。先日、志ん朝師匠を失ったのに。
 寄席では、「狸賽」か「二人旅」か「道具屋」ばかり聞かされましたが。

 GW以後、あちこちと訃報が相次ぎ、非常に辛い思いを致しております。皆様どうかくれぐれもご自愛下さいませ。
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2002年5月18日(土)【新しい空き教室利用】
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 本日、この度、旧岡山内山下小学校の空き教室に入居された「いち・にのさん」さんの開所お披露目の会がありました。

 「いち・にのさん」さんは、「重度障害者通所の家」すなわち、重度障害者の方のいわゆる「作業所」(このことも素晴らしいことです。)であり、開所4年になりますが、従来の場所が手狭であったため、かねてより移転先を探しておられました。


 今回は、岡山市が制定した「協働の街づくり条例」が、まさに功を奏した形で、教育財産として残された旧内山下小学校を教育委員会、障害福祉課、協働の街づくり課が、マトリックス的に機能した先駆事例と言えます。

 小学校の跡地利用ということでは、中心部の小学校の統廃合後、それぞれの動き、様々な思惑もあるようですが、内山下小学校跡は、岡山ジュニアオーケストラ練習場や、後楽館中高一貫校、そして、作業所に、利用され、都心の資源が、有効に利用されていると言えるでしょう。


 ただ、問題は、地域の方との連携です。様々な思い出が残る旧校舎ですから、学校以外の利用のされ方というのは、実際問題、地域の方の思いは、複雑なものもあるかもしれません。

 そういったデリケートな部分にも、十分に敬意や感謝を捧げ、注意を払いながら、そして、そこから、まさに協働して、思い出の詰まった学校校舎の新しい生き方、思い出を構築していかなくてはなりません。
 やはり、大切なのは、地域です。


 それにしても、私は、結果として、なんのお役に立ってもいないのですが、「いち・にのさん」さんは、もちろん、「うーまらいぜーしょん」さん、「たいむカプセル」さん、「青い鳥」さんはじめ、いわゆる広い意味で、福祉に携わる方々の情熱、そして、そういった方々をしっかりと支えられる周囲の方々には、本当に頭が下がる思いが致します。

 やはり、まずは「当事者」の方の本気で汗をかかれる様に、行政や周囲が、突き動かされるのです。私も、教わることが非常に多いです。


 ところで、「いち・にのさん」さんは、タオルやBGMになる音楽CD等が必要なそうですが、この時期以降の課題は、空調です。クーラーが超廉価で手に入りませんかしらん?
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2002年5月19日(日)【恥ずかしながら落書きされました】
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 本日は、町内会の懇親旅行で、USJに。市内の他の町内会も行かれており、ばったり。1周年を迎え、「ハリウッド・プレミア・パレード」で、さらに、パワーアップ。滞在4時間足らずでは、ちょっと物足りませんでした。

 やはり、常に新鮮で、リピーターがどれだけいるか、というのは、テーマパークの大きな課題だと思います。その点、USJは、行く度に、新しい気がします。私は、JAWSが、残っていますし。

 おりしも、何かと批判があり、県の外郭団体の役職から、県議会議員は、離れることになりましたが、チボリ・ジャパンには残っています。チボリ公園は、県民の総力で、作っていかなくてはいけません。
 新鮮であることは難しいですが、県民が、リピーターにならなくては、チボリは、もちません。


 ところで、昨日、ついに、我が事務所横にも、ハングル文字と思しき落書きが、なされました。実は、向こう三軒両隣り、落書きをされている中で、我が家には、小泉総理のポスターがあったからか(?)、今まで、被害はありませんでした。

 今回の落書きは、事務所2階移転後の間違いなく条例施行後のものです。明日には、被害届を提出致しますが、今後は、私も被害者として、対策に当たります。

 横浜は、連敗街道をばく進するは、梅雨の前倒しのような雨が続くは、気が滅入りますが、いよいよ、すっきりしないことになりました。
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2002年5月20日(月)【新常任委員会より】
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 本日は、生活環境保健福祉委員会。今年度の重点施策や主要事業の説明が行われましたが、やはり、通常の委員会2つ分の量があります。


ちなみに、昨年度の商工労働警察委員会は、説明席の商工部と県警察幹部職員が入れ替わり、通常、警察関係の報告は短かったのですが、今年度の生活環境部と保健福祉部の入れ替わりでは、長さも対等です。

 なお、総務や土木や農林水産や文教の各委員会は、説明席のこういう幹部職員の入れ替わりはありません。


 ただ、このことは、必ずしも、委員会自体の時間が長くなることを意味せず、また時間が長いからといって、必ずしも、議論の内容が深まったわけでもない、という不思議な現象があります。

 今朝の某紙によると、お隣某県では、職員と議員の接触を制限するような動きがあるようですが、根回しというわけでもないのですが、委員会ではなく、直接の個別のやり取りの方が、穏便かつ確実に前進する場合があることも否めません。

 質問ではなく、敢えて執行部側の報告にしてもらう、というのも、ひとつの方法ではあります。一般質問は、伝家の宝刀ですが、抜けば切れるかというと、そうでもなく、切り付け方も、重要です。

 大切なのは、一歩でも前進させることであるとすれば、議員にとっては、大局観に基づく「勝負勘」というのは、経験と努力で培っていかないといけない、最も重要な要素かもしれません。
 しかし、これは、いろいろ挑戦して、時には、失敗しないとわかりません。

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【「ゆうあいプラザ」オープン】

 さて、石関町にある岡山県総合福祉会館は、昭和51年に建設されたものですが、多様な福祉ニーズやボランティア・NPO活動を支える拠点としては、手狭であり、「新総合福祉・ボランティア・NPO会館」の建設が求められていました。

 先の2月議会では、岡山市国体町の旧国立岡山病院の既存の建物をPFI方式により、リニューアルして、福祉人材の養成、保健・福祉情報の収集・提供や総合相談、ボランティア・NPO支援など行う「新総合福祉・ボランティア・NPO会館」を整備することを知事が、明言されました。

 このことから、この4月より、保健福祉部・保健福祉課内に、新総合福祉・ボランティア・NPO会館整備推進班が、設けられました。
 ただ、この整備時期については、現段階では、未定としか言いようがありません。


 一方、平成12年10月策定された「岡山県ボランティア・NPO活動促進に関する基本指針」および、平成13年3月23日公布・施行の「岡山県社会貢献活動の支援に関する条例」に基づき、ボランティア・NPO活動の促進支援が、行われてきました。

 そこで、こういったボランティア・NPO活動の支援のため、上記の「新総合福祉・ボランティア・NPO会館」が、開設されるまでの間の支援拠点として、この度、岡山市出石町の旧女性職業相談センター跡に、「おかやまボランティア・NPO活動支援センター(愛称:ゆうあいプラザ)」が、開設されることになりました。出石町とは言いますが、実は、石関町の総合福祉会館に隣接しています。
 そして、こちらは、生活環境部県民生活課の所管となります。

 実は、私が、暫定的に遊休県施設を暫定的にNPO活動支援センターに、使えないか、と、昨年の6月議会で質問させて頂いたわけですが、これは、提言というより、追い風を送った、という方が正しいと思います。


 いずれにせよ、5月28日オープンのこの「ゆうあいプラザ」の利用のされ方が、病院のリニューアルという、新総合福祉・ボランティア・NPO会館整備計画に多大な影響を与えるのは、間違いがありません。

 暫定施設で、4階建にもかかわらず、エレベーター等は、不備ではありますが、まずは、利用実績あるいは、社協の協力を得ながらも、民間サイドによる運用実績こそが、ボランティア・NPOが、自らの城を造るエネルギーの源になります。

 ちなみに、60人の研修室は、時間700円と抑えられていますし、簡単な打合わせができる交流サロンは、無料です(連絡先TELは、231−0532:28日以降、以前は、県社協)。
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【臨海部新処分場構想】

 現水島処分場の隣接泊地を公共関与産業廃棄物最終処分場とする臨海部新処分場の構想がまとまりました。

 平成12年3月の第4次岡山県産業廃棄物処理計画において、臨海地を候補地とし、以後検討委員会の提言を受け、昨年2月議会で、知事が、候補地を表明していたものです。


 そもそも、産業廃棄物最終処分場については、地域住民の不安や不信感等を背景として,新たな施設立地が困難な状況であり、残存容量は逼迫しています。

 平成17年で、既存施設が満杯になることから、環境保全事業団の現在の水島処分場をかさ上げして、約100万立方メートル分の埋立容量を確保し、平成20年まで埋立期間の延長を図ることになってはいますが、問題は、その後。

  そこで、この度、生態環境の復元・再生・創出による「人と自然の共生する潤いの空間」を活用した環境学習の実践の場の提供を基本コンセプトとして、現処分場の隣の泊地へ拡張整備することになったわけです。

 記憶に新しい経営破綻した「パブリックゴルフ場」の真横になるわけですが、(財)岡山県環境保全事業団を事業運営主体として、埋立供用期間22年、全体の事業費は、概算で、325億円になります。



 おりしも、産業廃棄物の最終処分場への搬入量1トンにつき、1000円を最終処分業者に課す「産業廃棄物処理税」の議論が、この6月議会で、本格化します。

 法定外目的税ということになると、東京都の銀行を狙い撃ちにする外形標準課税が、記憶に新しいですが、森林の水源かん養機能を維持保全するため、水道工業用水道の使用者等からの「水源かん養税」と並んで、さらなる課税については、議論は、必至だと思います。
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【「落書きされました」ステッカー】

 26日の「オランダ通り落書き一斉消去活動」の段取りで、調整。

 本日、「岡山県快適な環境づくり支援事業補助金交付要綱」(落書き消去活動に対して、20万円を限度に、3分の2の補助)と「落書き防止活動推進員の公募要領」(一般公募20人)を入手しました。
 ご希望の方は、ご一報ください。

 なお、消去活動には、環境政策課から4人の職員の方が、自主参加予定となりました。実際、市民の皆さんと消してみよう、というのは、非常に良いことだと思います。

 また、自分が落書きされたので、そういう張り紙をしたのですが、「落書きされました」(「この落書きは、岡山県条例違反です。警察に被害届を提出し、筆跡等から捜査が行われています」)というポスターないしはステッカー配布を提言させて頂きました。案外できちゃうかも?
 知事名入りの千社札型(落書きはやめましょう 石井まさひろ)は、却下。

 ところで、本日、交番で、「落書き」被害届を提出しました。三文判があれば、非常に簡単に提出できます。是非、被害に遭われた方は、提出を。市民の警察への声になります。

 同時に、交番と地域コミュニティーとの連携についても、思うところがありました。派出所が、地域に溶け込む駐在所のようであっても、良いのではないか、と思います。少なくとも、我々が、警察の業務を理解し、積極的に協力しようと思えるのならば。
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2002年5月21日(火)【物流拠点岡山の不安】
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  本日は、広域交通・物流対策特別委員会。

  この委員会の付託事件(調査対象)は、岡山空港、広域交通網(JR在来線の近代化、中四国横断新幹線計画、地域高規格道路等)、物流基盤(玉島ハーバーアイランド、航空貨物、真庭産業団地整備事業)になり、企画振興部、生活環境部、土木部、商工労働部が、関係します。

 一昨年にも所属していましたが、付託事件からは、岡南飛行場が、抜けています。非常に残念なことです。

 こうした特別委員会については、テーマ毎に、縦割り行政を横割りにするだけで、常任委員会と議論が重複するのではないか、という批判もありますが、私は、たいへんに勉強になっております。


 さて、岡山県政の次代の大問題が、「玉島ハーバーアイランド」と「真庭産業団地」です。
 とりわけ、「岡山県北流通センター」から改称した「真庭産業団地」は、15年度に、分譲開始ということですが、既に、暗雲が立ち込めています。

 この事業は、広域交通網が整備された本県の物流面における優位性を活かして、地域の活性化を図るため、中国縦貫自動車道と中国横断自動車道米子線が、交差する真庭郡久世町と落合町にまたがる地域に、中四国など広域的なエリアをもつ物流企業等の集積を目指した「産業」団地を整備する、というものです。

 CONVEXのある早島の総合物流センターの夢をもう一度と、県北活性化の切り札として、計画。
 造成工事は、13年度末で完了、来年度から分譲開始を予定していますが、今のところ、結果として、引き合いは、ゼロです。

 開発総面積は、約90haで、分譲用地は、31区画、約30ha。総事業費は、約210億円ですが、不動産鑑定評価によると、全部分譲されても、約50億円。どうころんでも、約150億円以上の赤字です。

 このことから、今年度予算から、一般会計で、約26億円の補填。また、タダ同然の1.5%の事業用定期借地権を設定し、ともかく、埋めていくことに主眼が置かれています。
 地元2町からも職員が出向し、岡山県大阪事務所の体制を強化。専用サイトも開設し、涙ぐましい努力が続いています。


 しかし、このことは、玉島ハーバーアイランドの分譲に、大きな影響を及ぼします。
 事業費約410億円の同人口島は、分譲できれば、約400億円ですが、陸と海の施策の整合性という観点から、事業用定期借地権の玉島ハーバーアイランドへの導入を検討すべきではないか、という意見もあります。

 玉島ハーバーアイランドの先行きには、確かに不安がありますが、ただ、既に分譲がなされていることや、将来性を見越しても、真庭産業団地と同列に論じることはできない、と私は思います。


  一方、航空貨物についても、平成13年度、国際貨物で、前年度比44%減の738トン、と落ち込み、不安が過ぎります。
 爆弾テロの影響も言われますが、実際は、一昨年度12便の貨物船用チャーター便を運行した中国東方航空が、昨年5月。上海、アモイ、名古屋間に貨物専用定期便を週2便就航させ、チャーター機が、1便に激減。

 いつも申し上げることですが、岡山空港滑走路3000m化は、定期貨物便が増えてこそ、本来の意味があります。
 国際貨物の振興を図るため、オンラインによる通関システム「エアナックス」を10月に導入、さらに、貨物助成金を活用して、ソウル線べリー貨物の集積を促進する取り組みがなされます。

 出来上がった陸、海、空の物流拠点に、それぞれ不安があります。非常に厳しい状況です。
  しかし、突き詰めれば、景気回復こそが、一番の刺激策、解決策である、としか、言いようがありません。


 いずれにせよ、岡山県が生き残るためには、物流施策というのは、最重要課題です。
 ちなみに、私も、□■□■下の署名には、必ず、岡山県の企業立地・物流推進課のホームページアドレスを「岡山県のことが、全てわかる!!」として、入れてきました。せめてものことですが。

 是非、皆様も、物流拠点岡山を対外的にアピールして頂くよう、心より、お願い申し上げます。
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2002年5月22日(水)【最悪の事態 落書き犯罪】
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 本日(午前2時頃)、城下の地下広場に、目撃証人によれば、3人組の男(うち2人上半身裸)が、幅2m、長さ40mにわたり、ペンキをぶちまけるという究極の事態が、発生してしまいました。防犯カメラを避けながら、ペンキの上を歩き回るという念の入れ様です。
 午前8時から、作業員が8人がかりで、7時間かけて、消去。

 もはや、落書きではなく、完全な犯罪行為です。この街は、メタメタです。

 全国初の落書き防止条例は、皮肉にも、全国で最も恥ずかしい街、岡山をこれから全国に晒していきます。あるいは、さらにエスカレートし、最悪の事態を迎えるまで、収拾がつかないかもしれません。

 警察に期待はしますが、ある意味で、どこまで戦うか、市民にも、覚悟がいるかもしれません。有耶無耶に許して、このまま氾濫させるか、全て消滅させるか、答は、いくつもありません。

 実は、最初に我々が消去活動に関わった磨屋町の壁に、昨夜、再び、巨大な落書きが、されました。明朝、再消去します。どこまでも繰り返すしかありません。情けない・・・。本当に情けないです。



 条例施行後に、挑戦というより、もはや、警察へのからかいとも言える暴挙です。暴走族の例を見れば、違った形の暴走行為になっていくかもしれません。

 ちなみに、26日の「オランダ通り「落書き」一斉消去活動(実行委員長:鳥越中央南小PTA会長)」には、ボランティアで、県庁の担当課はもちろん、非番の警察の方からも参加がある、という流れですが、ここまで放置した責任は非常に重いと思います。

 はっきり言って、これはもう「戦い」です。


 なんで、こんな街に、こんな国に、なってしまったのでしょう・・・・・・・。
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 どうも陰気になったので、陽気な話で。


【ドーブル・ダン(こんにちは)スロベニア】

 「2002年FIFAワールドカップ」出場のスロベニア代表チーム39名が、来岡したのを受けて、昨日、「2002年FIFAワールドカップスロベニアキャンプ岡山美作実行委員会」の主催で、歓迎レセプションが開催されました。

 私は、横浜(但しベイスターズ。13連敗中)ファンですが、なにしろ国際的な一大行事ですから、思わず、今日、美作ラグビー・サッカー場へ行ってしまいました。


 午後でしたので、公開練習は見られず、宿舎界隈の雰囲気を見て参りました。盛り上がっているのかどうかの判断は、つきかねますし、経済波及効果というのもわかりません。

 はっきりしているのは、全国30に満たないキャンプ地で、中四国は、僅かに3つ(鳥取市:エクアドル、出雲市:アイルランド)であること、我々の生存中に、W杯出場チームのキャンプが、岡山で張られることは二度とないだろう、ということで、大変な名誉なことである、ということです。
 Lリーグ入りを目指す女子サッカーチーム「湯郷Belle」にも、弾みがつくでしょう。

 要は、目先の金銭に換算できないものが、非常に多くあるとも思いますので、一概に判断すべきものでも、できるものでもないと思います
 ただ、温泉地で、警備に当たられる警察は、少し気の毒ではありました。


 5月17日から28日までは、岡山県庁舎、駅前電車乗り場啓発塔、岡山県土地開発公社ビルに、懸垂幕が掲げられ、昨日からは、湯郷温泉では、オープンカフェが、この週末土日には、女子チームの交流試合やPKトーナメント大会など、多彩な行事が目白押しです。

 準備キャンプは、28日(火)までで、韓国に移動後、本部キャンプ。グループBの一次リーグ3試合は、6月2日(日)対スペイン、8日(土)対アルゼンチン、12日(水)対パラグアイ。
 「そで触れあうも他生の縁」ということで、頑張って勝ち抜いて、日本に再び帰ってきて頂きたいものです。

 岡山市内からは1時間。ここは、ひとつ、応援に行かれては如何でしょうか。


 ついでといっては、なんですが、もはや採算云々のレベルではなく、4月1日から、ファーマーズ・ビレッジ(ノース)も、無料化になりましたので、そちらも訪ねられたら如何でしょう?ちょっと先の勝央町です。

 97年の台風10号で、吉井川を流れ、海まで90kmの旅をした「子牛の『元気君』」(乳牛ではなく、ひたすら巨大化しました)が、元気に迎えてくれるはずです。


  さて、ここで、スロベニア基礎知識。
 ( 多分、私は、生涯行けないんじゃないかな、という気がしますが。)

 スロベニアナショナルチーム

  :1992年に、FIFA加盟というヨーロッパの新勢力で、前回の
   フランス大会で、初めて欧州予選に参戦するも敗退。今大会予選で
   も、ロシア、ユーゴスラビア、スイスといった強豪と同組となリ、
   苦戦が予想されていたが、プレーオフで、強豪ルーマニアを破るな
   ど、予選グループ、プレーオフを通し、無敗の好成績で、初の本大
   会出場を決めた。
   MFのズラトコ・ザボビッチが、有名。DFミリノビッチは、市川
   に所属。



 スロベニア

 首都:リュブリャーナ市(人口27万6千人)

 位置:地中海地方、アルプス地方、パンノニア平原という3つの違った
    地域の接点にあり、ヨーロッパのちょうど中央に位置する。

 国土:2万273平方キロメートル
    国土の半分以上が、木々で覆われている。

 人口:約200万人
    90%が、スロベニア人。その他は、イタリア人とハンガリー人
    少数民族。

 言語:スロベニア語
    ほとんどのスロベニア人が、英語、伊語、独語などの外国語を話
    す。

 宗教:大多数が、ローマ・カトリック教

 気候:大陸型、アルプス型、地中海型の3つの気候地帯がある。
    夏の平均気温は、21℃、冬の平均気温は、0℃。

 体制:議会制民主主義
    1991年6月25日、ユーゴスラビアから独立。

 経済:人口一人当たりのGNPは、9105米ドル。

 輸入:113億米ドル(2000年)
 輸出:107億米ドル(2000年)
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2002年5月23日(木)【落書き消去への思い】
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 落書きに関して、読者の方と微妙なずれが出ていないか心配で、敢えて思いをまとめさせて頂きます。あくまで、一連の過程で感じてきた個人的な思いです。

 少なくとも、5月26日の「オランダ通り落書き一斉消去活動」は、「落書き調査隊」という一任意団体の手を遥かに離れて、地元、商店街、PTA、ボランティア、さらには、行政、警察までが連携した街づくりのイベントの様相を呈しています。


 3月17日こころ「808」【怒りの落書き行為】で、私が、「怒った」のは、近所の飲食店の壁に、男性器の巨大な落書きがされたからでした。
 冗談の域を遥かに越え、まさに、怒りに震えるものでした。同時に、その落書きに、我々は突き動かされました。

 翌週23日には、「落書き調査隊」を結成し、中心部を回り、翌31日から、4月1日にかけて、「落書き防止条例」施行に合わせて、警察や商店街の方と深夜パトロール。

 4月20日には、町内会の落書き消去。25日には、「落書きの実態と今後の対策について考える会」。5月2日には、本町方面の落書き調査と再び町内会の落書き消去。他、パラパラと消去活動。

 途中、岡山ガーディアンズさんの実際の活動を通して、町内会として、ご指導を頂いたり、地元や警察や行政と調整。
 隊長に至っては、GM中も、毎日、落書き調査活動をしていました。



 この間、マスコミへの露出も多く、結果として、活動そのものに、様々な穿った見方があったり、「寝た子を起こすな」論的なご意見も、ずいぶん頂戴致しました。

 とりわけ、加害者の人権や思いを考えろ、というご意見に、被害者の思いは、踏みにじられました。
 きれいな理屈では、現実は、何も解決しないのです。汗をかかないと事は、動かないのです。
 また、誰かがやらないと、何も始まらないのです。逆に、誰が始めても、良かったのです。


 ただ、一貫して言えることは、「その827」より、

「個人的には、落書きがあるのは、社会そのものの歪みであり、それは、個々人の問題に起因する、ゆえに、誰にも責任があり、ゆえに、個人的責任として、消去活動にあたるのである、という謙虚さは、大切にしたいと思います。怒りや、情けないと感じる気持ちは、結局、自分に戻ってきます。

 なぜ、落書きをするのかを常に考え、一方的に、被害者として、正義を振りかざしていこう、という気は、もはやありません。しかし、毅然たる態度で、NOと言える自分でありたいと感じるのも、また事実です。」
 そのことは、変わりません。

 そして、「その848」より、

「責めるのでなく、もっと大きな街づくりの観点から捉まえたとき、やれることがあります。この街を大好きな人間は、落書きをする人間以上にいるのです。

 願わくば、落書きをする彼らに、自分の人生のステージを、なにより、自分自身を、もっと愛して欲しい。我々が、この街を、自分自身の人生を愛するように。愛したいように。」

 落書き消去は、恨みつらみではなく、街づくりの活動になったのです。



 おそらく、これから、全国初の落書き行為について禁じた「岡山県快適な環境の確保に関する条例」は、残念ながら、皮肉にも、「落書きのメッカ・岡山」を全国にアピールすることになりそうです。

 今の段階で、明確に申し上げられませんが、全国のメディアに乗る流れは、避けられそうにありません。これから岡山が、全国に恥を晒します。
 県外者に、「ああ、岡山ですか?落書きがすごいんですってねぇ・・・。」、多分、そう言われる街になります。事実そうなのですから。



 私は、自分の人生の舞台である岡山の街を、この街を本当に愛しています。いや、愛してきました。そして、どこまでも、愛したいです。

 しかし、倫理が廃り、そこら中で、若者が地べたに座り込み、煙草を吹かし、右翼の街宣車が往来で、がなりたて、暴走族が走り回り、落書きがされまくる・・・・・言えばきりがない、こんな中心市街地は、全国いや、世界中探したってありません。こんな街でしたか?岡山って?

 今のこの状況に、私は、断固として、NOです。


 今回、26日には、子ども達も、落書きの消去に当たります。本当に辛い手段です。場合によっては、子ども達の心が、踏みにじられる結果が出るかもしれません。

 正直に書いて、彼らのこれからの人生の舞台を汚された一番の被害者である子ども達が、その心にまで、落書きされるかもしれません。私は、それを一番畏れています

 しかし、そのことで、次の若者たちは、疑いよりも、怒りよりも、街を、他人を、愛する心を学んで欲しいと切に願います。そのことを心から期待し、信じます。

 そして、見えない「彼ら」に、他人と自分を一緒に傷つけていることに、気付いて欲しいのです。なにより、もっと、自分達に、やれることがあることを。もっと自分を大切にすることを。彼らに気付いて欲しいのです。



 渦中にある今は、決して、誰も笑えません。正直に書いて、残念ながら、怒りが、エネルギーかもしれません。

  しかし、いつか、何年か先に、いや、国体のある平成17年には、「岡山は、こんなに美しい街ですけれど、ちょっと前までは、落書きが、すごかったんですよ。」「その頃、地域の住民で、消して回ったんですわ。最初は、いたちごっこでね〜。でも、ほれ、もう、誰も、落書きなんか、せんようになったですよ。皆、岡山が好きじゃけんね〜。」
 そう、笑って、言いたいじゃないですか。


 つまり、一時的に、活動が沈んだり、あるいは、岡山が、全国に恥を晒す事態があったとしても、我々は、それを克服し、さらに、昇華できるのです。全国に冠たる岡山の街づくり事例を今、我々は、創り得るのです。それをやろうではないですか。

 そして、おそらく、26日の活動は、その端緒になりうると確信します。



 私の思いは、以上の通りです。ただ、こういった個人的な思いとは別に、この動きは、広がっており、もはや、私が、とやかくいう段階ではありません。市民皆のものになっていくのですから。

 参加者が何を感じられ、翌27日以降に、なにが起きるのか、私には、わかりません。


  というわけで、実行委員会が、下記消去活動を行います。
  今回は、落書き調査隊は、協力の立場です。

  どうか、ご自由に、ご参加ください。


         〈オランダ通り「落書き」一斉消去活動〉

主  催 オランダ通り「落書き」一斉消去活動実行委員会
     (実行委員長 鳥越達夫中央南小学校PTA会長)

日  時 5月26日(日) (雨天順延)

集  合 午前8時 岡山シンフォニーホール南広場
        受付・作業説明・注意
作業開始 午前9時〜11時
撤収完了 正午

消去対象 約30箇所

スタッフ PTA・町内会・商店会・青年団の有志の皆様、落書き調査隊、
     ボランティア(公募)の皆様。50人規模。

申込み     FAXのみ。Fax.086-235-3227

※ 消去作業参加者の方へのお願い
   ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちでボロ
   布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の
   下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)
   帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。
   これ以外、特にご用意いただくものはありません。
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2002年5月24日(金)【人騒がせにも・・・・】
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 一昨日の城下地下駐車場の「落書き騒動」は、「自称」「画家」の26歳の男性と21歳の無職の助手の男性が出頭。意外な展開を見せています。

 長さ93m×幅1.27mの布製キャンバスにペンキを塗り、売るための作品づくり。そこで、ペンキが布から染み出して・・・・。

 昔なら、桂朝丸(現ざこば)が、「ウイークエンダー」で、取り上げたことでしょう。そういえば、再現フィルムには、胸が躍ったものです。

 いずれにせよ、落書きでなかった以上に、出頭してくれたのは、せめてもの救いです。しかし、人騒がせにも、ほどがあります。なんで、また・・・・。
 【最悪の事態】って・・・・、なんか、私ムチャクチャ恥ずかしいです。すみません。穴があったら、入りたいです。


 一方、26日の消去活動には、まさにボランティアで、県から4人、警察から10人、地域消防団から10人以上参加されることになりました。PTAや子ども達の参加が、約20人ですから、確実に、参加者は、50人を越えます。
 これも地域活動になったことの証左でしょう。
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【eトップ・エリア】

 岡山市との調整もそこそこに、いきなり示された感もある「おかやまIT特別経済区(eトップ・エリア)」について、具体的な支援策の説明会が行われます。

 eトップ・エリアとは、岡山情報ハイウェイをはじめとする優位なIT環境を生かし、IT産業分野、特に高速なネットワーク環境を生かしての活動が期待される情報サービス産業の分野において、 岡山県が更なる優位性を創出するため、特定の地域を指定して各種支援策を集中的に講じていくことで、 IT関連企業を戦略的に集積させ、その波及効果により岡山県経済全体の発展を図ることを目的としたのものです。ttp://www.pref.okayama.jp/kikaku/joho/e_top/index.html

 当面は、 岡山市中心地区「都市型集積エリア」と 岡山リサーチパーク地区「研究開発型集積エリア」が指定されています。


 具体的な支援策、すなわち、補助・融資に関する説明会の開催については、平成14年5月30日(木)14時から、国際交流センター5階会議室で行われます。

 ちなみに、補助制度として、「おかやまIT特別経済区通信経費補助金」が、融資制度として、岡山県中小企業支援センター事業可能性評価委員会の推薦を受けたものに、IT活用資金と創業支援資金融資制度があります。



 さてさて、これに関連して、幻のIT勉強会「第4回マスカットバレーを考える会」を5月31日(金)午後7時から、BIOにて開催致します。

 国、県、市のIT施策を勉強して参りましたが、今回は、物作りのベンチャー関係の人からお話を聞くという趣旨で、テクノサポート岡山貸し研に入居されている方のお話を伺う予定です。

 詳細は、任意にお伝えさせて頂きますが、「第4回マスカットバレーを考える会」がありますよ、ということを取り急ぎご案内させていただきます。
 参加ご希望の方は、ご一報下さいませ。
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2002年5月25日(土)【「落書き」一斉消去活動は、いよいよ明日】
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 オランダ通り「落書き」一斉消去活動は、いよいよ明日です。マスコミを含めると100人近いかも・・・??天気も大丈夫!是非、ご参加下さい。

       〈オランダ通り「落書き」一斉消去活動〉

主  催 オランダ通り「落書き」一斉消去活動実行委員会
     (実行委員長 鳥越達夫中央南小学校PTA会長)
日  時 5月26日(日) (雨天順延)
集  合 午前8時 岡山シンフォニーホール南広場
          受付・作業説明・注意
作業開始 午前9時〜11時
撤収完了 正午
消去対象 約30箇所
スタッフ PTA・町内会・商店会・青年団の有志の皆様、落書き調査隊、
     ボランティア(公募)の皆様。50人規模。
申込み  FAXのみ。Fax.086-235-3227

※ 消去作業参加者の方へのお願い
    ペンキで汚れてもいい服装と靴でお願い致します。手持ちでボロ
   布・軍手があればできるだけ、ご持参下さい。(あらかじめ軍手の
   下に薄いゴム手袋をつけていただくと、手が汚れにくいです)
   帽子をかぶっていただければ、髪の汚れも防げます。
   これ以外、特にご用意いただくものはありません。
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【DV被害者サポート】

 昨夜、「DV防止サポートシステムをつなぐ会」の総会および研修会に参加させて頂き、DVに関しての岡山市の取り組みを具体的に伺いました。
 自民党系の女性議員が、市、県におられないため、自民党県議で、こういう会に出席するのは、勢い私だけになります。

 「利家とまつ」を見て、文句を言い、妻に甘えてばかりの真ちゃんが、男女共同の会に出るとは、世の中、なんとも皮肉なことでございまする。

 ちなみに、拙者は、岡山市の「さんかく岡山」は、スタッフの方を含めて、かなり好きなのですが、岡山県のNTTクレドビル内の男女共同参画推進センター(ウィズセンター)だけは、息が詰まりそうで、正直、勘弁して欲しい、と感じている、そのような男でございまする。←なぜ、侍に?



 さて、男女が人権を尊重しつつ、性別にとらわれることなくそれぞれの個性や能力を十分発揮することが出来る、いわゆる「男女共同参画社会」の実現に向けた取り組みは、法整備等からすると、ざっと以下のようになります。

 なお、男女平等・男女共同参画社会に向けての国内外の動き(年表)は、
 ttp://www.city.okayama.okayama.jp/search_fortop.aspに詳しいです。



 平成11年6月23日に、国の「男女共同参画社会基本法」が公布・施行されました。この基本法では、男女共同参画社会をつくっていくための5本の柱(基本理念)を掲げ、行政(国、地方公共団体)と国民それぞれが果たさなくてはならない役割(責務、基本的施策)を定めています。

 平成12年12月12日に、基本法に基づく初めての基本計画である「男女共同参画基本計画」が閣議決定されました。基本計画では、11の重点目標を掲げ、平成22年度までを見越した施策の基本的方向と、平成17年度末までに実施する具体的施策の内容を示しています。

 また、平成13年10月13日に、男女共同参画社会の形成に重要な役割を果たすDV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)が、施行されています。



 一方、岡山県では、「岡山県男女共同参画推進本部」を設置し、関連施策の円滑かつ効果的な推進を図るとともに学識経験者等で組織する「岡山県男女共同参画推進協議会」を設置し、「おかやまウィズプラン21」を策定。
 また、平成13年10月1日から、「男女共同参画の促進に関する条例条例」が、施行されています。ttp://www.pref.okayama.jp/seikatsu/danjosankaku/jyourei.htm

 この条例の施行にあわせて,社会問題となっているDV(ドメスチック・バイオレンス)に対応するため、女性相談所とウィズセンターをこの条例に基づく被害者支援施設と位置づけるとともに,ウィズセンターの相談員を増員しています。
 県の一時保護施設として、女性相談所とウィズセンターが、法的にも、明確になったわけです。

 さらに、DV被害者の自立支援を含め支援施策に係る関係機関の連携強化のために、関係の行政機関による岡山県DV対策会議を設置。

 さらに、平成14年4月岡山県男女共同参画審議会が、岡山県男女共同参画の促進に関する条例に基づき、設置されています。
 加えて、振興局レベルでの総合的な相談(DV、児童虐待、青少年、不法投棄・・・)ネットワークも、できつつあります。



  一方、岡山市は、原案作りから市民協働で、平成13年10月1日に「岡山市男女共同参画社会の形成に関する条例(さんかく条例)」を施行。ttp://www.city.okayama.okayama.jp/search_fortop.asp
 第9条に基づいて、基本計画ができるという流れです。

 パブリックコメントもしっかり反映した岡山市の条例は、県条例に比して、かなり具体的で、とりわけ、阻害要因としてのDVに関しての規定が非常に多くなっています。

 特に、第21条に規定される「さんかく岡山」内の「男女共同参画相談支援センター」は、6福祉事務所とも連携、相談ホットラインは、職員の携帯電話にも転送でつながり、緊急一時保護も、24時間対応。

 また、DV防止法が、3年後に見直すとする「被害者の保護及び自立支援」も第24条に規定しています。




  ただ、やはり、DV被害者サポートについては問題が目白押しです。

 まずは、シェルターの必要性。
 国も一定の基準を満たす民間施設等に対して委託できる制度を創設しましたが、女性相談所の一時保護機能を強化する一方で、何らかの形でシェルターの充実が急務です。
 この点は、突き詰めれば、要するに、行政と民間は、どう役割分担をしていくのか、という話です。

 また、自立に向けて、就労(就業能力)支援ができないか。市営住宅など公共住宅に優先入居できないか。とりわけ、就職や住居の賃貸、各種行政の資金貸付けに伴う保証人をどうするのか。理解がある会社や大家のサポート体制(情報網)が、必要ではないのか。

 被害者同士が精神的に支えあうことができる自助グループが必要ではないのか。司法の場で、十分な理解がされてDV被害者がサポートされているか。被害者の書類届け出等日常の事に同伴できるサポートはないか。

 加えて、精神的負担が強いられる相談員のメンタルヘルスをどうしていくのか。市町村レベルでは、どうケアされているのか。

  さらに、肝心の男性への啓蒙はどうなっているのか。自身が、児童虐待の被害者であり、暴力が循環しているような男性にどう対応するのか。
 根本的な育児・家事等に対する女性の意識の変化にどう対応するのか。
 加害者・被害者という対立の図式で根本的な解決があり得るのか。



 今年度所属する生活環境保健福祉委員会でも議論は出ると思いますが、私もしっかりと勉強させて頂き一歩でも前進させたいと思います。



 今年度は、県も「岡山路「男女共同参画を詠む」吟友の集い」など事業には、苦慮されているようです。

 昨年の「ウィズフェスティバル2001」では、そもそも、男性の参加が少ない上に、理解しようと参加した男性にとっても、思わず首をかしげたくなる論調の講演等もあり、DVに至る前の段階で、まずは和気藹々とした男女共同参画事業を期待したいところです。
 少なくとも、女性議員だけが専門分野として話すべき内容ではありません。
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2002年5月27日(月)【ここからです。落書き対策。】
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 オランダ通り「落書き」一斉消去活動は、企画させて頂いた方が驚くような数のご参加を頂き、素晴らしい成果が出ました。本当にありがとうございました。やはり、人海戦術にまさるものなし。

 「落書き調査隊」は、極めて控えめに、地域の活動として、今朝の山陽新聞の一面カラー写真をはじめ、TV、新聞は、各1社を除いて、大きく取り上げて頂きました。

 特に、子ども達へのインタビューが、多かったのですが、中央南小学校の子ども達には、地域の方と地域の問題に取り組む素晴らしい経験になったのではないかなと思います。


 なにしろ暑く、経験者も少ない、下は小学校低学年から、上は、70歳以上の方まで100人以上の参加の方で、とりわけ、内山下消防分団、青年団の皆様には、急遽、スタッフとして機動的に動いて頂き、本当に感謝です。

 また、現場での様々な事態に、様々な方が、臨機応変に対応して頂きました。おかげさまで、予定した時間よりも早く、事故ひとつなく、無事に終了致しました。


 他人事ではありません。自分の問題として、誰にでもできることに、皆が気付く端緒になりました。そして、ある意味で、地域の自信にもなりました。
 私が、もはやこのようなことを書く、立場でも、筋合いでもないかもしれませんが、ここからは、地域の活動として広がっていくと思います。
 とりあえず、良かったです。



 今朝、子ども達の汗を踏みにじる行為は、なされていませんでした。ひとまずは、ほっとしていますが、しかし、まだ何も解決はしてはいません。
 まだ、腐るほど落書きはあります。

 今回の活動には、行政から4人、青年警察官が10人の方が、参加して下さいましたが、地域と連携した取り組みは、まさに、ここからがスタートです。
 謙虚に、地道に、落書きをした「彼ら」が、自ら黙って消す日まで、活動は、続きます。


 八面六臂の活動で、クタクタになられたであろう岡崎落書き調査隊隊長のご労苦に心から敬意を表するとともに、最も重要な塗料等の面で、格別のご配慮を頂いた高橋様に、心から感謝申し上げます。


 第なんラウンドか忘れましたが、ひとまず、「オランダ通り「落書き」一斉消去活動(第1回??)」は、終了しました。
 地味な活動は、日々続きますが、次のラウンドはいつ?????
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2002年5月27日(月)【道路整備について】
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 本日は、一般国道180号整備や県道岡山水島線建設、主要地方道岡山賀陽線(吉備新線)整備、岡山ー美作間道路改修、百間川改修、笹が瀬川改修等々の12の期成会の合同総会が、開催されました。

 バラバラに総会を行っていたものの、道路や河川の建設整備促進が目的で、趣旨が似通った期成会の総会を3年前から、一度に行っているものです。
 ただし、このうち、事業目的を達したJR宇野線大元駅付近高架事業促進期成会は、事業目的を達したため、解散しました。



 こうした期成会の総会は、要するに、県、国土交通省中国地方整備局岡山国道工事事務所・河川工事事務所、国土交通省中国地方整備局(広島)、国土交通省本省(東京)、財務省(東京)、さらには、岡山県選出衆参国会議員に合同要望を上げて行く、年中行事のスタートです。

 本日の場合は、県議会議員が来賓ということになったわけですが、夏と秋の2回に渡り、いわばピラミッド(?)の上に上げて行くことになります。

 最後は、国土交通省に上がるわけですが、そこまで、こうして、膨大な時間と手間と費用をかけていくわけです。

 幾分簡素化しましたが、要望は、道路だけではありませんから、時期になると、首長や議長以下、様々な名刺を差し込んだ美しいパンフのような要望書の束を抱えて、東京にお百度参りすることになります。


 換言すれば、こうして手順を踏みながら、妙なピラミッドを積み上げていくわけで、地方分権とは名ばかりという現実があります。

 そして、実際には、全て財源の話になりますから、公共工事、一律15%ダウンの現在、官々接待がなくなり、鈴木議員の問題もある中で、あの手この手で、どれだけ引っ張ってくるか、非常に難しいところです。

 仕組みそのものの是非の議論になるわけですが、最後は、政治力が総べてと言えなくもありません。橋や道路を言うな、と言われても、関与せざるを得ないシステムなのです。

 現実問題、国会議員は、国防と外交と大きな経済政策だけを論じるべきである、などということにはなっていないのです。

 また、逆に言えば、この仕組みは、最後は、国からでないと変えられないとも言えます。



 一方で、道路整備財源としての道路特定財源の話があります。個人的には、都合のいい時だけ、道路を人質に、国土交通省の思惑で、地方から声を出させるように仕向けているようにも感じられて、この議論に感情的に乗っかるのは、好きではありません。

 それを地方に言わせる前に、行政としてやるべきリストラ、第三セクター、外郭団体の整理等々を示して欲しいものです。

 はっきり言えば、大義名分のある目的税ゆえに、我々は、高い税金をなんとなく払わされている、と言えなくもありません。

 例えば、2年車検で、2200cc、1.5t車の場合、本則の自動車重量税は、15000円ですが、22800円嵩上げされて、37800円。揮発油税は、本則が24.3円が暫定税率で48.6円(Lあたり)自動車重量税は、本則は、2500円が暫定税率6300円(0.5t年あたり)。

 ちなみに、自動車重量税は、第6次道路整備5ヵ年計画の財源不足の際、損傷者負担の考え方で、自動車利用者に道路整備のための特別の負担を求めたものです。

 一般的には、受益者負担の考え方に基づいて、道路の整備費を自動車利用者が負担するのが、道路特定財源であり、一般会計に負担をかけずに必要な道路事業の伸びを賄うため、負担が増大してきたとされます。
 かなり余計に払っているんだ、という認識を我々が持つことは、肝要だと思います。



 ところで、道路の整備が、必要であるというのは、歴然とした事実であり、他の公共事業とは、やはり一律には論じられません。
 例えば、自家用車保有数0.62台は、全国12位、また全国有数の道路総延長を誇る岡山県の道路改良率は、全国42位の44.3%。

 15kmの岡山ー倉敷間の平均速度は、約20km毎時で、約40分かかります。県総合グラウンド付近では、平均速度約5km毎時で、歩行者並み。
 こういった渋滞による経済損失は、毎年、全県下で、約2620億円、岡山市で、約1300億円と言われています。
 物流拠点を目指す岡山としては、高い瀬戸大橋通行料金と相俟って、大きなネックになっています。


 いずれにせよ、パーク・アンド・バスライド等のいわばソフト的な戦略と絡めながら、環境問題、新エネルギーにも配慮しながら、さらには、十分な情報公開(事業評価を含めて)をしながらも、一刻も早い道路整備(とりわけ180号、岡山ー倉敷間、岡山ー美作間)が、望まれます。
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2002年5月28日(火)【NPOインキュベーション】
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 本日、出石町の「おかやまボランティア・NPO活動支援センター(愛称:ゆうあいプラザ)」(その871参照)が、オープンし、オープニングイベントが、盛大に開催されました。
 地元町内会等に、声をかけないのは、いかにも県らしいです。

 知事や生活環境保健福祉委員長がテープカットされたのですが、私は、議員としては、式典に呼ばれてすらいないペーペーなので、それも悔しいので、わざわざ式典が終わる頃にお邪魔させて頂きました。←いじけ虫。

 多くの方の正直な感想は、多分、「古い」「狭い」「暗い」「階段だるい」というものですが、あくまで暫定施設です。たちまちの贅沢も言えないかも?


 ちなみに、明日の生活環境保健福祉委員会で、南方の旧国立病院跡地に建設される「新総合福祉・ボランティア・NPO会館」の建設についての報告が行われる予定です。

 ゆうあいプラザは、その供用開始までの暫定施設と言うことですが、新会館については、仁義ですので、整備時期等、詳細は、明日に譲らさせて頂きます。

 ただ、新会館は、私が非常に疑問が尽きないPFIによるリニューアルであり、納得できない部分が既に幾らかあり、ITインキュベーションセンターを巡る議論のような事態にならなければ良いが・・・と、ちょっと思っております。



 むしろ、本日たいへんに感心させて頂いたのは、記念講演の大阪ボランティア協会の「インキュベートアドバイザー」の方のお話です。

 特に、この5月7日にオープンの市民活動の拠点施設「大阪NPOプラザ」にある「NPOインキュベーションブース」あるいは、「NPOインキュベート」という考え方に、非常に強い関心を持ちました。

 個人的には、インキュベート(孵化させる)という言葉は、ITがらみで、お馴染みの言葉ですが、NPO支援、例えば法知識や会計知識、あるいは、ろうきんさんのNPO立ち上げの支援に絡めて、「インキュベーションスペース」としていわゆる貸しブースを提供する、という結びつけが、恥ずかしながら、できていませんでした。

 要するに、ベンチャー企業のみならず、ベンチャーNPOがあっても良いわけです。また、情報交流スペースがあって、NPO同士が結びつき、新規事業が起きるということで、まさに「NPOバレー」。

 また、岡山NPOセンターは、民設民営ですが、ゆうあいプラザは、当面、公設社協営、放っておくとPFIの新総合福祉・ボランティア・NPO会館も、事実上、公設社協営になりかねず、「大阪NPOプラザ」の民設民営の機動性や融通性、さらには自主性、自律性は、なんとも魅力的です。


 さらに、余談ですが、今後のNPO支援センターの役割として、@インタープリター(解説者、翻訳者) Aファシリテーター(進行役、促進役) Bコーディネーター(調整者、対等につなぐ役) さらに、Cプロデューサー(プラットホームのプロデュース)ではないか、という話は、まさに、私が考える議員の姿と同じではないかな、という気がしました。

 私は、議員(政治家)の3条件は、構想力、決断力、機動力だと思いますが、つまりは、そういうことです。

 いずれにせよ、そんなに言うなら「大阪NPOプラザ」を見たいものだ、見よう、という気になっております。新総合福祉・ボランティア・NPO会館に、他所の良い所は、どんどん吸収させないといけません。
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【尼崎サミット】

 本日午後からは、兵庫県尼崎市の「第4回中小企業サミット」へ。
 近いと言えば近いですが、半日で往復は、しんどいものがあります。

 「知恵の交流による地域産業活力の創出」をテーマに、突き詰めれば、産学官の連携、産業クラスターの創出の話でした。

 このサミットは、中小企業が集積する10都市(燕市、川口市、大田区、墨田区、岡谷市、浜松市、東大阪市、八尾市、尼崎市、岡山市)の自治体と商工会議所で構成する中小企業都市連絡協議会の主催によるもので、いわば「ものづくり」の都市によるサミットです。


 ただ、実は、10都市の中でも、割合的に、岡山市の工場数や従業員数が、圧倒的に少なく、事例報告をとっても、倉敷、玉野、井原、笠岡、備前はまだしも、どうも、全国的に見れば、「ものづくり」という観点からすると、岡山市は、もちろん、世界に冠たる企業もたくさんありますが、総体として、強くないのではないか、と、認識をせざるを得ない会でした。


 グローバリズムとローカリズムは、表裏と言いますが、産業の空洞化に、どう対応するのか、どこも模索してはいますが、岡山も答は出ていません。

 ツールとしてのITの充実はさることながら、例えば、今後、施策として、福祉関係の、あるいは、環境関係の工場が集積する、いわんや産業クラスターを形成するイメージが、本当に岡山にあるのだろうか、産学官の連携が「ものづくり」に本当に集約されるだろうか、県内の会に出たら、そうかなと思うことも、一歩外に出ると、かえって強い不安を持ってしまいました。

 とりわけ、各地の歴史や風土(県民意識)によっては、産学官連携に際しては、大きな障害にもなりることを今回のシンポジウムから痛感しました。この点、ある意味では、失敗を推奨するかのような浜松の「やらまいか」精神を岡山県は、是非見習いたいところです。


 実際、岡山市は、今後何で食うのか、観光はまだしも、商業都市と言っても、消費には自ずと限界があります。IT、物流、文化、医療福祉をどう「ものづくり」に連関させるかは重要な課題です。

 西から帰る時は、いつも、県境に入ってからの車窓の景色が、私には、本当に恐いです。

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2002年5月29日(水)
  【新総合福祉・ボランティア・NPO会館は、平成17年供用開始】
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 本日は、生活環境保健福祉員委員会。非常に大きな動きです。

 南方の旧国立病院跡地に、県民と行政が、協働して、@地域福祉活動の拠点Aボランティア・NPO活動の支援拠点、B県の相談・支援拠点である「新総合福祉・ボランティア・NPO会館」が、平成17年に供用開始の運びとなりました。

 まずは、今年度、岡山県事業評価監視員会の事前評価(新規に着手しようとする事業は、全体事業費が10億円以上の事業が、評価対象)を経て、平成15年度〜17年度にかけて、基本設計、実施設計、耐震補強工事、リニューアル工事、平成17年度供用開始という流れです。


 総事業費は、土地取得費が約38億円、リニューアル費が、約54億円の計約92億円。耐震設計のため、リニューアルといえども、必ずしも、安くないのですが、新築ならば、約73億円。リニューアルで、約19億円の削減効果があるとのことです。

 全体の敷地面積は、17546平方m、本館の北3階、南の7階などの建物の敷地面積は、3794平方m。駐車場は、200台です。

 ちなみに、このPFI事業と一体となって、小児病棟を県民の記録資料を保持する「岡山県立文書館(仮称:3階建て。床下面積約1600平方m)」も、同敷地内に整備されます。



 ただ、費用対効果や財政負担軽減を考慮し、PFI手法を導入すること自体は、決まっていますが、リニューアルとすれば、賃貸借の契約の当事者は、いったい誰と誰なのか、なにより、PFI事業者が、なにをもって、利益を生むのか、そもそも福祉やNPOに非常に明るいPFI事業者が存在するのか等々、実は、不明です。

 これは、非常に大きな課題です。本来は、手法(手段)が先に決まるべきではありませんが、財政難の折り、こうなってしまうのでしょう。


 加えて、駐車場のため取り壊しになる看護婦寮の有効活用はないのか、女性相談所・中央児童相談所の移転で、一時保護施設(シェルター)をどうするのか、NGOの扱いはどうなるのか、超複合施設だけに、細々とした、しかし、極めて大きな問題が出てきますが、現段階では、不明です。

 パブリックコメントは、当然とっていかれるようですが、各種団体とのかなり綿密な協議が必要です。


 個人的には、知事の肝いりで、約800平方mが、約1100平方mに計画された「ボランティア・NPO活動センター」部分は、総合福祉とは、違う観点から民間主導で運営されることを強く望みますし、また、NPOインキュベーション的機能も考えられているとのことで、それを是非、推進して頂きたいと思います。


 さらに、民間委託が検討されている平田の「総合社会福祉センター」や、大テナントから県社協や十数の事務所が抜けることになる石関町の総合福祉会館は、17年以後どう使うのか、そういった問題も当然派生してきますが、議論はこれからです。


 いずれにせよ、間違いなく箱モノとしては、リニューアルとはいえ、大型事業です。中身の議論を同時並行的に煮詰めながら、是非とも、成功させなければいけません。


 現在、高い壁に囲まれた旧国立病院周辺は、幼稚園も閉鎖されたため、木立のある公園もあり、治安の面で不安も出ています。やはり巨大な施設や敷地が動いていないのは、よいことではありません。

 中央北小学校も絡んで、裁判所や法務局がある中心部北部の新総合福祉・ボランティア・NPO会館を核にした再活性化が、望まれるところです。
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2002年5月30日(木)【岡山市環状道路】
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 本日は、広域交通・物流対策特別委員会で、広域交通網に関する報告がありました。ざっと以下の項目です。


 JR在来線の近代化 : 吉備線電化・複線化、伯備線高速化。(いずれ
             も、多難。)
 中四国横断新幹線計画 : 松江ー岡山ー高知。(現在は、新幹線実現
              までの段階的な整備として、事実上フリー
              ゲージトレインの導入を検討していますが、
              これ自体費用対効果の面で、かなり微妙。)
 中国横断自動車道 : 岡山米子線の4車線化、姫路ー西粟倉村ー鳥取
            線の整備
 地域高規格道路 : 美作岡山道路、倉敷福山道路、空港津山道路



 このうち、地域高規格道路として、気になるのは、岡山市の環状道路。今回は、中、外環状道路について、委員会外で伺ったので、簡単に報告させて頂きます。


 おそらく、内・中・外環状道路について、そのコースを明確に頭に入れ、整備時期を含めて、示すのは、業界的にも、実は難しいものがあります。試みにお近くの市選出の市議・県議にお尋ね下さい。
 割と簡単に使う言葉ですが、一般の方は、そもそも、岡山市を三重に環状道路が囲む構想すら、ご存知ないかもしれません。


 業界ですら混乱する理由は、要するに、環状道路の整備が、市・県・国とバラバラで繋がっていくためです。

 ただ、道路整備には、法則があって、既存の国道のバイパスなら国土交通省が、県道のバイパスなら県が、さもなくば、市の所管です。
 要するに、併行して走る古い道路が問題なのですが、国道の基点は、どんどんずれたり、バイパス開通に伴い、国道が県道格下げになったり、実は、単純ではありません。



 ともあれ、たとえ、都市計画されていても、市道整備の場合は、非常に見通しが暗いものがあります。現行のままなら。

 例えば、岡南大橋を渡り、阿部池を越え、外環状の一部をなす、浦安の体育館から30号線までの道は、あるいは、国整備の可能性もある30号線から古新田までの外環状よりも、確実に遅れるはずです。通常なら数十年かかります。

  さらに、外環状で、楢津から津高を横断、中原橋と大原橋の間に新しい橋を作り、藤原まで抜ける道は、都市計画はされているものの、はたして将来的に通ることがあるのかすら微妙かもしれません。

 なにより、中環状のうち、旭川大橋と桜橋の間に、もう1本橋が架かる計画もあるのですが、市では、測量調査費すら認められなかったので、ここから東へ伸びる県道西大寺牛窓線の県のバイパス道路も、動きが鈍っています。



 動き出せば、早いのは、国の区間で、国道2号と国道180号を結ぶ古新田から北へ旧2号まで抜ける外環状は、平成17年までに。そこから、さらに北に新幹線をくぐり、西署横を抜け矢坂大橋には、平成20年には抜けます。
 もっとも、矢坂大橋は、現デオデオ前付近で、五差路で平面交差になるため、やはり難所です。

 問題は、そこから北。180号バイパスの一部であり、総社・一宮バイパスとなる部分は、ちょっと時間がかかりそうです。

 180号バイパスということでは、総社インター付近の4車線道路のように、一宮界隈もなるべきであるというのは、衆目の一致するところだと思います。旧規格の180号は、道幅も歩道も極端に狭く、自転車の高校生には死ねというのに等しく、後輩達の姿を見るにつけ、胸が痛みます。

 行政が作った期成会があるにはあるのですが、やはり、ここは地域住民が、署名活動等を含めて、国に対して、強く働き掛けをしていかないといけないところです。

 また、今の吉備SA付近に新ICをつくり、この外環状道路とつなげるという案があります。市整備の北の東西横断の外環状が不可能であるならば、山陽自動車道を外環状として使うという案であり、首肯できるものです。



 さて、県道がらみでは、超難関がふたつ。

 ひとつは、中環状の一部をなす、野田地下トンネルを抜け、三門小学校横を北上し、180号に抜ける道です。

 いうまでもなく、JR吉備線との交差が問題になります。JR大元駅高架は、交差道路の多さ、通過自動車量から計算して、国の補助事業になりましたが、JR三門駅は、基本的には、高架にするとしても、国の補助はありません。
 高架となると、JR、市、県と誰がどう負担するのか、非常に難しい問題になります。

 それでは、吉備線をそのままに、上を越えるか、下をくぐるか、交差の仕方が問題ですが、いずれにしても、当初の平成17年までにというのは厳しい状況かもしれません。
 ここを抜けても、180号を4車線に拡幅しての三門の峠越えも容易ではなく、180号は、なかなか渋滞を避けられそうにありません。


 さらに、旭川沿いの山陽町に抜ける吉井線の拡幅工事が進んでいますが、問題は、三野公園から先をどう抜けるかです。都市計画では、三野公園下をトンネルで抜け、法界院に向かい4車線に拡幅ということですが、北方、三野界隈の拡幅の話は、5年や10年で具体化する話ではないようです。

 都市計画がかかっているため、建築制限があるのですが、本来ならもっとロードサイドビジネスもできる場所とも言えます。

 スクールゾーンのある土手沿いの道を抜けるか、あるいは、竹田升田線の開通で、流れが変わるかどうか。岡山のベットタウンのような山陽町から岡山市内に入るのは、やはり非常に難しいと言わざるをえません。



 こうして、つらつら書いてきましたが、実は、岡山市が政令指定都市になれば、市内から県道が無くなります。岡山市内は、国道と市道だけで、計画から管理まで、かなりすっきりしたものになります。

 これは、実は非常に大きなことで、行政の職員の異動も当然ありうるでしょうし、道路行政を一挙に転換するものになりうる大改革の道を開くと言えると思います。
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2002年5月31日(金)【晴れの国おかやま国体まで3年】
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 いよいよワールドカップサッカー開幕ですが、国民の体育の祭典である平成17年岡山国体まであと3年。こちらも、盛り上げていかないといけません。

 本日は、第4回「第60回国民体育大会岡山市準備員会」の総会が開催され、「準備委員会」が「晴れの国おかやま国体岡山市実行委員会」に改組されました。岡山県も、国体・スポーツ大会「局」になり、いよいよムードが高まってきます。


 ところで、今更聞けない「国体」とはなんぞや、ですが、法的な根拠は、昭和36年策定の「スポーツ振興法及び同法施行令」の第2章第6条「国民体育大会」の規定に依ります。

 もっとも、第1回は、戦後すぐの昭和21年の京阪神地方の大会で、爾来今年の高知で、57回目。各都道府県を一巡して、二巡目に入っています。
 ちなみに、開催は、財団法人日本体育協会と国と開催地の共同です。



 「国民体育大会開催基準要綱」には、かなり細かい規定がありますが、「天皇杯」は、冬季・夏季・秋季大会を通して実施した全正式狭義の男女総合成績第一位の都道府県に、「皇后杯」は、女子総合成績第一位の都道府県に授与され、要するに、両杯を巡って、熱戦が繰り広げられるわけです。

 ちなみに、昭和51年以降、開催県で、天皇杯を逃したのは、香川・徳島共同開催の平成5年に、徳島県が2位(もちろん、香川県が1位。)になった以外になく、前年度37位の県でも、1位になった例もあるぐらい、開催県は優勝するもの(参加点が多い)と思われています。

 実際は、数年がかりで、選手力を強化するので、開催年に向け少しずつ順位を上げていく(例えば、岡山県競技力向上10ヵ年計画)ので、岡山県の35位(平成10年)→32位(同11年)→31位(同12年)→24位(同13年)→?位(本年)という流れは、まさに、選手の皆様のご努力が確実に実っている証であり、順位自体は、それほど悪い状況ではありません。


 ただ、この開催地天皇杯の慣例を今年の高知県が破る可能性があり、そうなると、国体開催の意義そのものへのアンチテーゼになるかもしれません。

 少なくとも、昭和37年の(天皇杯を逃した)「歴史をつくる岡山国体」の頃のように、道路施設の整備が一挙に進む、という時代の流れにはありません。そういう意味では、リニューアルの「桃太郎スタジアム」は、評価されてしかるべきかもしれません。

 国費がどっと流れてくるわけでもなんでもありませんから、国体が来れば、儲かるという、いわゆる経済波及効果という観点から捉えることは難しいかもしれません。

 むしろ、国体を契機に地域がどう動くか、岡山県がどうひとつにまとまるか、という、素材であり、ある意味、内向きに考えるべきところもあります。

 ただ、それにしては、財政的な負担は深刻で、とりわけ、競技によっては、冗談ではなく、悲鳴に近いような事態になっています。この点、絶対に、支援策が必要です。



 いずれにせよ、夏季大会には、11800人。秋季大会には、34300人の大会参加者の宿泊が、シュミレーションされていますので、大会がらみで、どれだけ、岡山の良さを全国にアピールし、効果的に、以後の観光等に結びつけていくか、岡山県にとっては、大きなチャンスであり、逆に、「おもてなし」に失敗すると、全国に恥を晒すことになる、ピンチでもあります。


 実は、競技施設の整備状況、宿泊・輸送計画の概要等の準備状況を財団法人日本体育協会、文部科学省の代表が、6月に、「総合視察」し、7月9日の日体協理事会で、岡山県開催が正式決定されますので、今は全部見込みです。

 正式決定の7月9日には、JR岡山駅前で、記念イベント。10日からは、キャラバン隊が繰り出し、一挙に盛り上げを図ります。
 選手の皆さんの応援や、来岡の方の「おもてなし」等、195万県民あげて、波に乗っかって行きましょう。


 選挙を経て後の話ですが、17年の議長や、文教委員会委員長は、超大役です。これは、皆、やりたがるでしょう。



 さて、本日は、私が会長を務める岡山県視聴覚ライブラリー連絡協議会の理事会(総会)でした。今年度から、いよいよ16mmフィルムをデジタル化する事業が始まります。
 もちろん、従来のビデオやフィルムの貸出しの重要性が無くなるわけではありませんが。

 本日は、デジタル化された昭和30年代前半の「岡山県ニュース」を見ましたが、水島コンビナートの調印風景、津島総合グラウンド建設風景、そして三木知事の勇姿がありました。

 岡山情報ハイウエイに乗っかるデジタルコンテンツとして、岡山や日本の元気な時代が蘇るのは、そう遠くない未来だと思います。

 問題は、お金と著作権ですが、新県立図書館や岡山市のデジタルミュージアム構想と連関して、大きく化ける分野だと確信します。


 もちろん、晴れの国岡山国体は、岡山情報ハイウエイに乗っかって、世界発信される国体でないといけません。
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