2002年1月1日(火)
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新年明けましておめでとうございます。
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 旧年中は、たいへんにお世話になり本当にありがとうございました。
本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。

 「希望」の年になりますように!!

                         佐藤 真治
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2002年1月2日(水)【伝説の酔っ払い】
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 今年にかけて、表町カウントダウンがなかった分、例年より体力的に楽だったのですが、元旦は、朝5時から実践倫理宏正会の元朝式、その後、逢沢代議士の初詣に合流させて頂き、さらに、元旦祭り、一日参り・・・。

  さらに、恒例の派閥の領袖への新年ご挨拶。県議会議員が集ったここでの話題は、県市の連携のまずさ。地方分権の時代に、県の側に問題があるのではないか、という論調で、昨年の元旦から、さらに悪化しているという実感です。
 県都岡山市選出の森新議長のご活躍を多いに期待させて頂きたいところですし、私も、関係修復、関係構築に全力を尽くします。


 さて、「今年も、伝説を造りましょう」という言葉を受けながら、ある年始ご挨拶へ。どうやら今年もやってしまったようです。3年連続です。
 ひとつには、12月の疲れが、そこで出るというのもあるのですが、一番の思いは、誠心誠意喜んで「飲む」ということです。感謝の表現です。それ以外、今の私に、できることはないのです。

 その場とその人を全面的に信頼申し上げ、本当に年に1度だけ、全部預けさせて頂くという覚悟で、大真面目につぶれます。多分、あんな佐藤真治は、元旦にしか見られないと思います。というか、私も知らないのですから。

 暴れたり、大声を出したり、説教したり、吐くことはないようですが、酒の席とはいえ、数々の失礼があったのだろうなぁ、と思います。
 しかし、議員として、人間として、男として、本気の思いです。

 結果として、やはり、夕方以降のことが、よく思い出せません。9時半過ぎに大学の先輩に送って頂いた時は、おいおい泣いており、妻によれば、泣きながら寝たようですが、確かに、なにか今年は、妙に泣いていたような気がします。なんで、泣いてたのかなぁ・・・・・?
 昨年同様、なにがあったか、よくわからないのです。その様を「よく頑張りました」と妻には、意味がわかっても、幼児の教育上は、好ましくないでしょう。

 いずれにせよ、10年、20年先に、もっと大きくなって、30歳代の頃の伝説になるように、今年一年頑張ります。ただの酔っ払いではないのです。
 あの頃、佐藤は、ここで寝込んでなぁ・・・、いつか懐かしく思い出せるように。今は、37歳の初春です。


 やっと、年が明けました。
 軽い頭痛を覚えつつ、同窓会へ・・・・・。
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2002年1月3日(木)【お寒うございます。】
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寒い!!ムチャクチャ寒い!!新年早々寒すぎます。全国的に、飛行機の欠航をはじめ、交通のダイヤが乱れているようです。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 午後から、少しだけ、新年挨拶回り。雪の中の成果というか、ある地域の新年会に、今年初めて、呼んで頂ける(正確には、飛び入り参加?)運びになり、こいつは、春から縁起が良いや!です。うれしーなぁ!!

 是非、皆様の地域やグループの新年会がございましたら、お気軽に、お誘い下さいませ。できる限り、お邪魔させて頂きます。

 明日から、事務始め。駅伝やラグビーの大学生に負けぬように、気合いを入れて、頑張りましょい!!
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2002年1月4日(金)【事務始め】
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 新聞社をスタートに、新年ご挨拶回りを開始しましたが、会社関係では、7日からのところも多いようです。
 今年は、いつまで正月気分でおるんなら!!と怒られる時期まで、挨拶回りをさせて頂きます。

 毎年4日恒例の海軍いかり会の新年会。元旦際・月並祭、挨拶回りの後、逢沢代議士の新年互礼会。
 代議士の中国に関する問題意識、産学官の連携についてのお話を伺うと、一時が万事、国と地方が重なるお話で、生意気を申しますが、国政レベルで考えておられることを、願わくば、私は、地方で、連携させて頂きながら推進させて頂きたい、と切に感じさせて頂きました。
 地方は地方でしなくてはいけないことがあります。マスカット・バレー!!

 それにしても、本当に、例えば、労賃が10分の1だ、20分の1だという、中国の元レートそのものが、国際水準になっていくにつれ、中国進出日本企業が、否、技術が放出され、産業が空洞化した日本という国そのものが、たいへんなことになるな、と感じます。

 中国は、中国で困るでしょうが、韓国を見てもしかりで、いつまでも、未来永劫、中国の水準だけは、このままというわけにはいかないのではないか、海外進出のツケというのは、減反政策と同じような形で、いつか思い知らされるのかもしれません。あるいは、不可逆性のものかもしれません。
 ものづくりを他者に委ねた日本は、丸裸です。

 いずれにせよ、私の勉強が足りているとは思いませんし、所詮私は、私のカニの穴しか掘られないと知りつつも、共通のキーワードを発見した時の喜びは、おこがましいのですが、少しく自信になったりします。
  また、「直系」としての誇りと、なにより責任の大きさを痛感致します。


 一方、県議会議員の話題は、11日に行われる全員協議会で、「新世紀おかやま夢づくりプラン(仮称)」が、協議されること。前知事の総合福祉計画のあとの現知事の県政の基本計画の「中期計画」に該当するわけですが、昨年来からの内容を一読するに、私も感じるのですが、ちょっと荒れるのではないかな、という噂もチラホラ。


  ところで、今年は、ほとんどの方の新年ご挨拶が、「去年は、イチローの
MVPと愛子様のご誕生以外に良いことがなかった、今年も厳しいことが予想されますが、しかし・・・・」で、始まります。

 実は、私も、そうなってしまうのですが、昨年の漢字一文字である「戦」に対して、敢えて、「愛」や「和」ではなく、今年の漢字一文字は、「勝」となりますように、と、付け加えて、申し上げています。


 話がらり変わって、岡山県にカジノは、いりませんか?
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2002年1月5日(土)【警察の権限強化】
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 今日は、ある駐在所で、地域の方とお茶をすすりながら現場の声を聞く機会に恵まれました。おりしも、昨日、新見で、日本刀をもってパチンコ店で暴れた容疑者(警察官が威嚇発砲した)が、起訴されましたが、社会不安が高まる中で、警察の権限を高める必要があるのではないか、またそういう世論の高まりがあるのではないか、という話になりました。

 ここで、岡山県警も、80人の増員が、認めらることになりますが、取り締まらないのなら、何人増えても、県民には意味がない、ということになります。


 12月定例会でも、暴走族対策としての白バイ投入は、慎重な姿勢が示されたものの、いわば暴走行為の準備のような、昨今のいわゆるオービス逃れのためのナンバープレート隠し、さらには、車窓の真っ黒のフィルム(基準違反)は、目に余るものがあります。

 さらに、これは、交通マナーの部類かもしれません(といっても、違反であり、当然、重大事故惹起のおそれがあります)が、運転中の携帯電話使用、さらには、ウインカーを出さないままの針路変更、右左折は、岡山では特に多いように思われます。(また、割り込みが多く、逆に、道も譲らない、もはや県民性でしょうか・・・。)

 飲酒運転による事故が、さらに重罰化されるわけですが、暴走や事故の前に、スピード違反並みに、取締を強化して欲しい、それが健全なドライバーの願いです。

 例えば、シートベルトをしていない場合、逮捕権そのものがないわけですが、必要なのは、現場の実権です。条例をもってしても、明らかにナンバープレート隠しをし、フィルムを張りまくって、車内が見えないような車は、強権を持って、公道から排除すべきではないでしょうか。

 警察官の不祥事とバーターのように、警察の権威が弱まるのではなく(誰からも愛されるお巡りさんを誰が望んでいるでしょう?)、逆に権限を強化するから、それに見合った立ち居振舞いをして下さい、弱い悪者でなく、巨悪と戦って下さい、という時期に来ていると思います。
 また、警察に奉職する方のやりがいという面からも、警察は、誇り高く威風堂々として頂きたい。これは、教師や議員もしかりかもしれませんが。

 いずれにせよ、精神論で、ことは片付きません。もっと言えば、そのための制度的、法的な(裏付け)整備を提言するのが、我々議員の勤めです。
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2002年1月6日(日)【産業廃棄物処理税】
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 本日は、母校一宮高校の某運動部保護者の方へ飛び込み激励。さらに、午後からの早稲田OBの教職員の方の同窓会(稲岡会)に、出席させて頂き、先輩である前県議とお話もでき、まさに、同窓日和。
 なぜかくも、我々は、寄れば「都の西北」を歌いたくなるのか、よくわかんないですが、好きなものは仕方ない。一種のうれしい病気です。

 ちなみに、私の場合、同窓であれば、他に理由は要らず、党派問わず無条件に応援させて頂く、と、非常に単純なので、来るべき幾つかの地方選挙の判断は、そう難しくありません。


 また、4日逢沢代議士、5日熊代代議士、今日6日が、石井知事の新年互礼会。たいへんな盛況でした。互礼会は、さらに、市長、片山総務大臣と続きますので、中には今日まで、3日連続で、お会いし、さらに、あと2日会場でお会いする方もいらっしゃいます。

 枯れ木も山の賑わい、とお邪魔するわけですが、いずれも、数千人の方が、いらっしゃるわけで、その力に圧倒されます。羨ましいような、恐ろしいような、ですが、あれだけ、お越し頂けたら、地方議員選挙なら、超々ぶっちぎりの当選でしょう。ある意味で、「思い知らされる」時です。



 さて、話がらり変わりまして、昨年暮、岡山県税制懇話会が、「産業廃棄物処理税」に関して、同会長が、知事に中間報告を行いました。

 ご案内の通り、平成12年4月の地方分権一括法施行に伴い、地方の課税自主権が拡大されたわけですが、これを契機に、多くの地方公共団体で、法定外税の創設など、独自税制の構築に向けた活発な検討が行われています。

 岡山県も、昨年5月に、岡山県税制懇話会を設置。生活環境、自然環境の改善とそれらに対する意識を高めていくことに重点を置いた税制として、「産業廃棄物処理税」及び「水源かん養税」をテーマとして、検討しています。

 ちなみに、私が、「自転車税」と「ペット税」を提言し、一蹴されたのは、知る人ぞ知るです。


 「水源かん養税」については、年度内に意見がまとまるようですが、産業廃棄物処理税については、発生抑制、リサイクル促進効果が期待できるとして、極めて前向きです。


 その概要は下記の通りですが、保健所政令市(岡山市・倉敷市)との連携調整、不法投棄対策も含めて、関係各位との意見交換、調整が今後必要になります。

《産業廃棄物処理税(案)》

目的:産業廃棄物の最終処分場への搬入に課税することで、その発生抑制、
   リサイクルの促進、最終処分量の減量化を図る。さらに、その税収を
   産業廃棄物対策に充てることにより「環境の世紀にふさわしい岡山の
   創造」を目指す。

課税客体 :最終処分場への搬入行為

納税義務者:排出事業者又は中間処理業者
        (最終処分場に産業廃棄物を搬入する者)

特別徴収義務者:最終処分業者

課税標準 :最終処分場の搬入量

税率   :1tあたり1000円。企業活動に重大な影響を与えず、県外
      に産業廃棄物が流出しない範囲。既に条例制定済みの三重県、
      検討中の鳥取県、東京都、福岡県を参考。

徴収方法 :特別徴収義務者(最終処分業者)からの申告納入
     (納税義務者と課税される者が別になる。けだし、排出行為を行
       うものを課税客体とすると、県外の排出事業者の県内への搬
       入に対しては、課税できないため)

税収規模 :9億円(平成12年度試算:最終処分量90万t)

税収使途 :意識改革(1.5億円)、産業活動の支援(3億円)、適正
      処理の推進等(1.5億円)、環境インフラの整備(3億円)
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2002年1月7日(月)【ブンカゲージツ・シンポ】
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 側道の底上げの立ち会いの後、新年の挨拶回りで、昔からたいへんにお世話になっているある移動パン屋の社長さんなどあちこちで、大話。ちょっと「リビング岡山」の営業社員時代を思い出しました。あの頃は、自転車で回っていました。
 営業の皆様!寒い中、本当にお疲れ様です!頑張っていきましょい!

 さて、ブンカゲージツの初春に、下記のシンポジウムのご案内をさせて頂きます。岡山で、今もっとも元気なNPOのひとつ、NPOミーツさんの企画でございます。是非、皆様ご参加下さい!!


《転載》

「文化芸術振興基本法を考える」シンポジウム
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2001年12月7日に「文化芸術振興基本法」が施行されました。
法案の成立プロセスや、内容について、
さまざまな議論が全国各地で起こっています。
いずれにせよ、とりあえずできあがったこの法律が
文化や芸術に関わるすべての人々
−つくる人も、うけとる人も、つなぐ人も−にとって、
いろいろな意味をもつことになることには違いありません。
文化な人も、ブンカな人も、アートな人も、ゲージツな人も
お茶も、お花も、囲碁も、将棋も、お相撲な人も、
そうでない人も…
みんなにとってのはじまりです。

■シンポジウム

日時    :2002/1/19(土)14:00〜16:00 シンポジウム
                17:00〜19:00 交流会

場所    :県立美術館ホール(シンポジウム)
        岡山市天神町8-48
       禁酒会館(交流会)
        岡山市丸の内1-1-15

パネリスト :秋元雄史 直島コンテンポラリーアートミュージアム
            チーフキュレータ−
        加藤種男 アサヒビール環境文化推進部
            エグゼクティブプロデューサー
        宮島達男 アーティスト
            第48回ベネチアビエンナーレ招待作家

コーディネーター:熊倉純子 企業メセナ協議会プログラムディレクター

参加費  :無料(交流会の参加については実費負担、当日別途告知)
資料代  :500円
定員    :219名
告知先  :芸術文化団体、生活文化・娯楽文化・身体文化等の団体、
       行政(岡山県、市町村)全国の大学、文化施設等、
       これらに関心のある法人、個人

■記録集出版

版型    :A4版 16ページ モノクロ
内容    :シンポジウム記録、文化芸術振興基本法、関連法条例等
       関係団体ホームページ一覧等
発行    :2002年6月末(予定)

■事業フレーム

主催    :文化芸術振興基本法を考えるシンポジウム実行委員会
       (賛同者随時募集)
共催    :岡山県、岡山市
後援    :岡山県教育委員会、岡山市教育委員会
協賛    :県内の企業、文化団体を中心に募集中
事務局   :NPOミーツ
       岡山市丸の内1-1-15岡山禁酒会館305
       TEL/FAX 086-224-1785
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2002年1月8日(火)【岡山情報ハイウエイとはなにか】
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に、ついて御関心のあられる方は、ご一報下さい。マスカットバレーへの誘い(いざない)をさせて頂きます。あるクローズの企画が、22日にございます。

 この冬に、幾つかの会の企画を進めています。私のすることですから、お互いの顔が見える、かなりアットホームな飲み会のようなものですが、おそらく個別に、ご案内が行くこともあろうかと存じますので、その節は、どうかよろしくお願い申し上げます。

 本日は、なにかとございまして、珍しく、そそくさと失礼致します。 ささっ。
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2002年1月9日(水)【新年早々の宿題】
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 新年早々舞い込んできたのは、不当解雇をめぐる非常に厳しい話。さらに、アルコール中毒の問題というのもからんできて、     略


 一方、2月議会以降に備えた準備も、紹介カード作成などからスタート。事実上閉鎖(無人)状態の事務所も、とりあえず、2月上旬には、開放(どなたにでも寄って頂けるように)しようと、名簿等の移転も始めました。

 「佐藤の事務所は、いつ行っても、誰もおらんじゃねーか」、というご批判を頂きつつ、零細個人商店としては、一人でやって参りましたが、新年度をこの状態で、迎えられようはずもありません。

 岡山県もさることながら、佐藤事務所をどう回すのか。あれもこれも、なんやかんやとまぁ、一年生若手議員は、こんな有り様です。
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2002年1月10日(木)【プレジャーボート対策】
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 岡山県は、温暖な気候に恵まれ、瀬戸内海に面していることもあり、年々、海洋性レクレーション、特に、プレジャーボートが増加しています。
 不景気ではありますが、岡山向きの、考えようによれば、必ずしも、贅沢とも言えないレジャーですし、マリーナ等は、地域活性化の効果も期待されます。

 私のまわりにも、小型ヨット等をお持ちの方が、何人かおられます。ママカリ釣りや、クルージングなど、ぷかぷかと瀬戸内海に浮くのは、非常に呑気で、ゆったりとして良いものです。つくづく、こんなの持ってて、羨ましいなぁ、と思います。

 私も、宝くじが3億円当たれば、中古を買おうかなぁ、と考えますが、でーてーが、宝くじを買うお金がありませんので、専ら、ひとの船に乗せて頂く人生になりそうです。


 ただ、係留場所をめぐり、漁船とのトラブル、船舶航行の阻害、公共事業工事への支障など、このプレジャーボートが、社会問題化しているのもまた事実です。
 本日は、この件で、昨年来から継続しているある要望を受け、相談にまいりました。


 岡山県でも、平成元年から、対策懇談会を設置し、提言も受けていますが、簡易な係留保管施設の整備は、地元調整の難航(ゴミの投棄や騒音問題)、財政上の問題で、一向に進まず、民間マリーナ事業者の規模拡大も(法的にも)進んでいません。

 その結果、平成10年調査では、7500隻余り(全体の約63%)の放置艇が確認されています。おそらく、現在は、こんなものではないでしょう。さらに、低価格のプレジャーボートが販売され、益々増大の一途をたどると思われます。


 平成3年の対策要綱に基づく届出制度や係留保管重点禁止区域の指定も、強制力がないことから、十分機能していません。
 平成12年の対策検討委員会の提言は、「規制措置の実施」「収容能力の向上」「利用者の意識啓発」を掲げていますが、これも、まだこれからです。


 そもそも、5t未満の船舶を含む小型船舶登録制度が今年4月に実施されますが、将来的に、車庫証明のようなものが必要になるとしても、当面、保管場所自体がない(11個所、1027隻分)のですから、規制のしようがありません。どこにも行きようがないのですから。
 また、利用者の意識が低いこと、さらに、販売業者自体が、保管場所を確保せず(できず)に、売却している可能性も、指摘されています。


 つまり、百歩譲っても、「黙認」状態です。いわば放置の放置です。
 今年度、放置等禁止区域の指定及び暫定保管許可制度の実施に向けての検討・調整(平成17年度目途)が始まっていますが、係留保管施設の整備というと、10年以上先が目途。
 これは、行政的には、仕方ないスピードなのかもしれませんが、一般的には、放置に近い状態かもしれません。

 しかし、一方、利用者の中には、違法状態の中でも、コミュニティーが生まれ、なにがしかのルールまで生まれつつあるのが現状で、むしろ、行政による早急な整備の必要性の声も上がっています。


 例えば、流れのある場所での係留は、台風の際に、不測の事故も置きかねません。いったい、誰がどう責任を負うのか、わかりません。
 海上保安庁も瀬戸内海のプレジャーボートの警備は緩い状況で、適正(法)に保管され、管理され、整備され、適正(法)な操縦がなされているのか(実は、実際の船舶の数すら)は、行政には、わかりません。
 飲酒運転は違反ではありませんし、考えようによれば、結構、海の上は、恐しいのです。


 はっきりしているのは、正直者が馬鹿をみるような事態、あるいは、やむを得ず、そうせざるをえなかった方が、不幸にしてトラブルに巻き込まれるような事態は、なんとしても避けないといけないことです。


 いずれにせよ、このまま仕方ありませんで、伸ばし伸ばしにしていて良い話では、決してありません。
 ただ、係留保管施設建設のため、保管料をとれば、以後の整備等、行政の責任も生じますので、本来的に、プレジャーボートを持たない方の税金をどこまで突っ込めるかは、時節柄、十分議論が必要です。難しい!!

 根本的には、民間のマリーナに委ね、しかも、食えるようにするという、方向転換が必要かもしれません。要するに、行政が、できないというのなら。
 誰も、それが好きで、大切な船を放置しているわけではないのですから。
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2002年1月11日(金)
           【初夢や・・・新世紀おかやま夢づくりプラン】
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 本日は、臨時議会のようで臨時議会でないベンベン、議連のようで議連でない、ベンベン、それは、何かと尋ねたら、はー、全員協議会、全員協議会、が開催されました。全議員が勢揃いで協議するという、重大な事態です。

 開催自体が非常に珍しいものですが、県政のトピックスとも言える中期計画「新世紀おかやま夢づくりプラン(仮称)」の素案の説明が、知事からなされ、それに対して、各党から質問するという会でした。
 おそらく、マスコミの扱いも、かなり大きいのではないかな、と思います。


 同プランは、平成10年3月に制定された「快適生活県おかやま」の実現を基本目標とする「岡山県長期ビジョン」のもと、新世紀おかやまが目指すべき具体的な社会の姿と政策目標、具体的施策等を明らかにする中期的なアクションプランであり、期間は、平成14(2002)年度を初年度とし、平成18(2006)年度を目標年度とする5か年計画です。

 ここから5年間で、プラン関係で、8000億円(年間1600億円)を突っ込みますから、まさに知事の色が全面に出るものです。まさに、中期の岡山県の姿が示されたわけです。5年後のあるべき姿です。


 ただ、副題の「ハート・アクティブおかやま〜活力に満ち「心」通う故郷(ふるさと)づくり〜」からして、「意味が分からない」と、某党に酷評され、あげく、『初夢や 見るほど醒める 夢プラン』という詞(県政史上に残る名句かも?)まで、送られる始末で、非常に厳しい素案のお披露目となりました。


 「心」という言葉に新鮮味はあるのですが、昨今の不況、緊急の雇用対策の必要性、なにより財政再建と、どう整合するのか、地に足が付いていないのではないか、という論調の意見が相次ぎました。
 予想はしていましたが、かなり、厳しいムードだったように思います。


 ホームページ等により、いわゆるパブリックコメントをとっていくようですので、詳細は、そちらに委ねますが、そもそも、このプランは、非常に難しい構造になっています。

 まずは、県政の基本は、@変革の時代を生きる「心」重視の県政、A主役である県民の輝きが倍増する県政、B時代を切り開く産業フロンティア県政としています。

 そして、@子どもがのびのび育ち、誰もが個性や能力を最大限に発揮できる社会 Aたすけあいの心あふれる安心で安全な社会 B環境に優しい生活をおくり、自然と共生できる社会 C多彩でグローバルな経済活動が力強く展開され希望を持って働ける社会 D生活にゆとりと楽しさ、感動があり交流が活発で、国内外から多くの人が集う社会、この5つの社会の姿が、示されます。
 非常に美しい言葉が並びます。

 その5つの社会は、具体的に、「快適生活シーン」として、33イメージされており、それを実現するために、56の「夢づくりプログラム」(例えば、「全県まるごとキャンパス実現プログラム」、「防災ソフトパワー結集プログラム」「出てこい!ベンチャープログラム」・・・・・)が、作られ、新世紀おかやまの具体的な姿を実現するための分かりやすい目標数値(快適生活指標)が、示されます。

 要するに、今回のアクションプランの一番の売りが、現在は、72示されている「快適生活指標」で、おそらく、これは、全国初でしょう。低公害者登録台数などは、解かり易いのですが、ホタルの生息地の数や、メバルの生息適地面積など、指標は様々で、また、これから増えると思いますが、いわば、数値目標は、公約であり、その点では、画期的と言えると思います。

 おそらく、他の自治体が、この数値目標を改良して、導入することもあるのではないでしょうか。この一歩は、そうは言っても、非常に前向きな、挑戦的な、知事の大英断である、という正当な評価は、すべきだと思います。
 この時代に、指し示す気概こそが重要であり、たとえ、数字が、夢に終わったとしても、それはそれで仕方ないのかもしれません。その行動自体を評価すべきです。


 実は、「こころ・その665(2001年10月25日)」で、
 『難関の公務員試験を突破し、公職としての誇りを持ち、極めて頭脳明晰なはずの職員の皆様のエネルギーをこういった屋上屋のようなプログラム作成、数字合わせに浪費するのは、実に惜しいことです。
 それだけの時間とお金が、本当に惜しいです。

 今、県民が望んでいるのは、どれだけのコスト意識を持ち、どれだけ機動的に、行政が動くかです。中期の「夢づくり」ではなく、我々の目の前にあるのは、今日どう生き抜くか、という現実です。求めているのは、現実を冷徹に踏まえた上での明日の姿です。
              略
「新世紀おかやま夢づくりプラン(仮称)」については、長期的に見て、おそらくかなりその意義が曖昧になる気がします。』と、記しています。


 根本的には、こういう考えは、今もあるのです(議員の本音は、これが、主流かも?)が、ただ、知事が、それを夢と言われるのなら、それをやられたいと言われるのなら、その夢に、我々も思い切り乗ってみませんか、どうせなら、一緒になって、もっともっと良い夢を描こうではないですか、今は、そう言いたいと思います。


 知事は、「県民力の総力を挙げる」と、言われています。この「夢づくりプラン」素案が公開されますので、是非、皆様も、どんどんと、意見を送って下さい。どうせなら、とことん良い夢を見ようではないですか!
 その夢には、誰でも参画できるのです。


 『初夢や・・・・、とんび転げて、カッパのへ。』・・・これじゃ、落語の与太郎だ。
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2002年1月12日(土)【宝くじの話】
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 初夢や・・の続きでもありませんが、昨日、宝くじ売り場に関してのご依頼があり、ご相談に伺いました。宝くじの仕組みについては、下記(206)をご参照下さい。


 今回問題になっているのは、販売に関わる「再委託」に関することです。当せん金付証票法の規定に基づいて委託を受けた「銀行」等は、その委託に係る都道府県知事・政令指定都市の市長の承認を得て、当せん金証票の売りさばき及び当せん金品の支払又は交付に関する事務を他の者に「再委託」することができます。

 ただ、同法第6条第7項には、再委託基準が細かく定められていますが、事実上発売団体は、再委託の状況については、十分な把握はできていないようです。


 今回の問題は、この4月に、ご案内の通り、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が、会社分割・合併により、新たに、みずほ銀行ならびに、みずほコーポレート銀行となることに伴い、宝くじ業務も、みずほ銀行が引き続き取り扱うことから生じています。

 すなわち、端的に言えば、委託先直営の宝くじ売り場が、増設されていくとすれば、既存の再委託されていた零細の宝くじ売り場に、なんらかの影響が出ないでしょうか、ということです。


 民間が絡んでくることですが、もとはといえば、公共事業の財源に充てるための業務の委託であり、発売元は、県です。
 要するに、いわゆる3ちゃん経営で、住民税や法人税を払っているような方々を、直接的でないにしても、時代の趨勢と片づけて、泣かせるようなことがあってはいけない、ということです。

 詳細は書きませんが、適正な規制緩和の中での弱肉強食とは、やや違う話ではないかな、と、私には思えます。


 さて、今年も地域の新年会が、始まります。


《参考》

佐藤真治のこころ その206  2000年10月23日(月)

【宝くじの仕組みについて】

 法的に言う、宝くじの「売りさばき人」の方のご依頼もあり、本日宝くじの仕組みについて、財政課にお尋ねしましたので、ひとつの知識としてお知らせします。

 当選金付き証票(宝くじ)は、「地方財政法第32条及び当せん金付証票法」により、(発売主体たる)都道府県及び政令指定都市が、公共事業等の財源に充てるため、自治大臣の許可を受けて、発売できます。
 要件を満たせば、例えば70万人以上の大規模イベントに向けて、県独自の宝くじ発売も、法的には可能です。

 まず、岡山県では、岡山県が発売主体であることをご認識下さい。
 毎年、岡山県では、県内の発売限度額が、12月の県議会に付議され、議決されて、自治省に「発売許可申請」します。
 平成11年度、全国の宝くじ発売実績は、約7894億円。西日本ブロックが、約238億円 。このうち、岡山県は、過去の販売実績で、最大150億円、少なくとも100億円以上を申請します。

 今年、宝くじは、全国自治宝くじが、ドリーム、サマー、年末が、各1回。通常のものが、11回。ナンバーズ 310回。ミニロト 51回。ロト6 31回。4ブロックに分かれたうちの、岡山県の属する西日本ブロック宝くじが、44回と、合計約450回の宝くじの販売が、予定されています。
  しかし、昨年の「賞金3億円効果」も、年に均すとそれほどでもなく、貯蓄傾向の高い県民性と相俟って、販売総額は、今年も伸び悩む模様です。


 次に、販売方法について、具体的には、発売団体である都道府県・政令指定都市からなる全国自治宝くじ事業協議会、東京都等が発売の「募集公告」を行い、それに対して発売を「希望」する銀行等が、受託申請を行い委託されます。

 平成11年からは、「当せん金付証票法」の定めるところにより、銀行その他政令で定める金融機関に委託して取り扱いができるようになったため、地域によっては、郵便局や信用金庫での販売も可能です。

 ただ、この募集公告に対して、受託申請するのが、諸般の事情で、第一勧業銀行だけのため、事実上第一勧業銀行が、宝くじを扱っています。おそらく多くの方が、宝くじは、第一勧業銀行しか扱えないと思われているかもしれませんが、法的にはそうではありません。


 この第一勧業銀行から、「売りさばき人」に、販売が再委託され、第一勧業銀行の子会社の日本宝くじ販売の店舗か、街角の宝くじ売り場で、宝くじは、売られるわけです。
 この点に、ちょっと問題があるようなのですが、本項では触れません。


 ところで、肝心の発売主体への収益金ですが、宝くじ販売価格のうち、当せん金は、45.9%。売りさばき手数料が7,5%、経費が4,8%、財団法人日本宝くじ協会(日宝協)に、2,1%で、残り39,7%が、発売主体納付金すなわち県への収益金です。
 すなわち、岡山県の宝くじの収益金は、約40億円以上、年により変動ありです。県たばこ税と似通った額です。

 ちなみに、サマージャンボのように、市町村の財源になるものがあること、(財)日宝協から、公益事業の助成、現物(ベンチ、遊具など)給付があり、この度の震災では、300万円の見舞金があったこと、ついでに、時効になった当せん金は、発売額に案分して、各県に納付されること、を付言致します。

 杞憂だと良いのですが、個人的には、この宝くじ発売、販売の仕組みは、いずれ問題が生じてくる予感が少し、しています。
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2002年1月13日(日)【晴れ着を横目に】
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 本日、岡山市は、一日早い成人式。若者たちの手作りのもののようですが、個人的には、雪の成人式の日に、共通一次試験を受けていた記憶があり、とても素直に懐かしむことができません。
  ところで、今回の実行委員会の8割は女性で、学生が多く、なかなかのパワーだそうです。成人式の日の女性は元気で、目立ちますが、男は何をしとるんでしょうか?
 皆様の成人式の思い出は、如何でしょう?


 本日は、京橋朝市に始まり、消防出初め、在日大韓民国民団岡山県地方本部の賀詞交歓会。ある地区婦人会の新年会(また、『旅姿三人男』を歌う)。そこから、桃太郎荘での新年会に飛び、児島半島を一周して、渋川に飛び(但し、寒稽古は終了)、これから、また地域の新年互礼会と、なにか妙に行事が多い日です。本当に、ありがたいことです。
 もっとも、自分で運転、時間管理ですから、正直しんどいところもあります。

 中心市街地の各地区の新年会では、小学校統廃合の話題は、避けられません。出石小学校は、この春、88年の幕を閉じますが、地域あげての未来志向であることには、ほっとしますが、個人的には、自分の無力さの言い訳に回っているような気がしています。

 ゆえに、少し酔い、『旅姿三人男』でも歌って、盛り上がるしかない始末です。日米議員交流以来、ちょっと歌が、無茶な傾向にあります。中心市街血が流れています、と叫びながら。

 晴れ着を横目に、おいらはおいらで、とにもかくにも、元気出して行きましょい。行くど〜。
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2002年1月14日(祝・月)分【涙する私】
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正調「こころ」節。
 昨日の配信がなかったため、ごく一部の方に、あるいは、ご心配異頂いたかもしれないので、昨日分を。

 3つの新年会がありましたが、おそらく生涯忘れられないような事件も起きた一日でした。今年は、ともかく「濃い」ことになっています。
 萩原市長の新年会互礼会は、本当に気持ちの良い会でした。駐車場の整理にあたられた方々まで皆さん、本当に市長への思いがあられるのが、伝わってくる素晴らしい会でした。

 集われた方々も、動員と言うよりも、見るからに本当に市長が好きなんだ、という方々が多く、地域の方をはじめ、市民と市長が、直に深く関わられていることを如実に示すものでした。
 バス停で見送らさせて頂いた方々が、皆、市長を直接知っている、応援しているという意識をお持ちで、まさに日頃の努力の賜物と、素直に敬服いたしました。こうでないといけないんだ・・・。

 つくづく羨ましいなぁと思うと同時に、それでも、私にも、市長が言われるところの「仲間」がたくさんおられるわけで、なにも卑屈になることはない、と、勝手に勇気づけられている次第です。

 私の登る山は、市長のような富士山ではないかもしれないですし、大きな集団ではないかもしれませんが、あちこちで、躓きながら、一緒に上って下さる方も、おられるだろう、と信じながら、登っていきます。
 私は、今の私の場で、今の私にしかできないことがある、皆さんと、私なりの花を精一杯咲かせよう、と思います。



 さて、夜のある新年会では、結果として、端的には、選挙に絡んで、佐藤真治という若い県議会議員が、具体的に、誰かを傷付けることがあるということをまざまざと見せ付けらました。
 詳細は、書きませんが、あれだけのことは、そう起きないと思います。ただ、おそらくこれから、似たようなことは何度もあるかもしれません。

 私自身が、詫びる以外に、解決できないような非常に辛い場面でしたが、相手の方の気持ちは、痛いほどわかります。なぜなら、共通点があるから。その本気な思いを私は、尊いと思います。私でも、そうしたかもしれません。
 ただ、本当に残念ですが、多方面に大きな傷がついたことは、否めません。

 しかし、このことをもって、なにか緩めるわけではありません。ここで引くわけにはいかないのです。絶対に私が、崩れるわけにはいきません。
 正々堂々と真っ向から戦います。あらゆる方に対して、それが昨日の出来事への最大の誠意です。
 傷ついた方には、もっと熱い思いで、私が大きくなることで、応えたいと思います。そうでないと、とてもやりきれません。


 ところで、正月からここのところの新年会では、非常にアルコールが入る傾向があり、さらに、筋肉が弛緩しているのか、妙に泣けるのでございます。ひとつには、子どもが、やっと立つようになったあたりの影響でしょうか。

 じわっときて、おかしんじゃねーか、と思うわけですが、情緒的になるというのか、涙腺が緩むというのか、すると、世の中、実に感動することが多いわけです。年を取ると涙脆くなるというのは、本当ですか?

 たかだか37年の人生ですが、生きるということは、たいへんですが、よくも、まぁ、こんなに毎日いろんなことが起きて、つくづく飽きません。
 おもしろきこともなき世をおもしろく・・・かぁ。
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2002年1月15日(火)【用地買い戻し】
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 本日の常任委員会では、来年度当初予算の各部要求の発表がありました。一般会計は、7712億6500万円、6.5%の減ですが、今年4月のペイオフ解禁に備え、金融機関に原資を預託する制度融資を利子補給方式に変更することに伴う減額(約280億円)などもあり、大幅減とは、一概に言えません。

 今回の目玉、夢づくりプラン特別推進枠は、145事業。36億7500万円で、その3分の1は、IT関連施策です。
  また、予想はされていたことですが、破綻した岡山県信用組合の受け皿となる銀行に、5億円の出資の方向です。


 さて、土地開発公社等が、事業目的で、先行取得した用地(塩漬け土地)の買い戻しが始まります。
  これは、昨年1月に発表された「今後の財政負担に対する的確な対応について」に基づいて、将来の県財政の負担の軽減を図るために、白紙化とされた事業などについて、利子等の累増の防止・抑制の観点から、土地開発基金を活用(事業債活用など財源充当が可能な案件は、補正予算を計上し一般会計で取得する)しながら、平成13年度末から、順次買い戻すというものです。

 例えば、白紙化された後楽園周辺整備のための出石町用地(2270u)は、30億5000万円での買い戻しが検討されていますが、このことは、事業化を図るのとは、全く別の話。行って来いの大赤字です。

 取得後は、他用途への転用、賃貸、売却なども選択肢として対処方針を検討するとのことで、他に、アクア・スポーツサロン美作用地、第2リサーチパーク用地、吉備歴史文化公園用地、フルーツフラワー公園用地など、計画変更は、避けられそうにありません。
 地元には、どう説明するのでしょうか?



 さて、また、気になる案件。
 新規に事業化しようとする公共事業につき、限られた財源の中で、より効率的に事業を実施するとともに、決定過程の透明性の一層の向上を図るため、その必要性や効率性を総合的に判断し、事業化の判定を行う「事前評価システム」が、昨年11月に導入されました。が、これが、もうひとつよくわかりません。

 14年度新規着手予定事業については、振興局で「一次評価」、本庁事業課で、「二次評価」ということですが、例により、一次評価以前の「構想段階の事前調査」で、地元への説明のないままに、なぜか「二次評価」まで、事業が進んでいるものがあります。おいおい、地域の人は、誰も知らんぞ。
 早急な相談会の開催をお願いするつもりです。

 市町村では、この手法が通るとは、全く思えないのですが、どれだけ、県の職員の方の姿が、皆さんに見えますか?声が届いているとお感じですか?身近に感じられますか?
 もちろん、議員の責任も重大です。
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2002年1月16日(水)【警察は頑張っている!!】
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 悪いことを論うことは容易ですが、良いことも、本当は同じくらいあります。なかなか伝わらないですが、頑張ってるぞ、という話は、聞いていて、気持ちの良いものです。

 個人的な委員会外での先ほどの話ですが、今年のいわゆる「初日の出暴走」は、例年に比べて「総じて平穏」であったようです。というのも、大晦日10時から、元旦5時にかけて、警察は、526人体制。175台の車両投入。

 桃太郎大通り、チボリ公園周辺など、34個所で検問及び流動取締り。検挙は50人。110番通報は、6件。目立たないですが、たいへんな成果です。それを当然のように語られますが、こういう時にこそ、実は、評価、賞賛すべきではないでしょうか。

 昨年来、強制捜査に加えて、事前対策として移集、溜まり場となる管理者への指導、さらには、いわば挑戦状としての招致指導などが、功を奏したと言えると思います。
 市民が楽しむ年末年始に汗を流されている警察の方々に、ありがとうございます、そう感謝する気持ちも、また、必要なことだと思います。


 ところで、これは、課題ですが、いわゆる自動車の窓ガラスのフィルムに関して、オービス逃れのナンバープレート隠しと同様に問題である、と以前書きましたが、やはり、現行法では難しいものがあります。

 運転席や助手席に、濃いフィルムを貼っている自動車の不愉快な威圧感。それほど、立派な運転マナーとも思えない蓋然性の高さ。ああいう車が、夜に巡回したり、時には、暴走しているんじゃないか、と思うのが、普通の市民感覚でしょう。
 「公道を走るな、うっとーしぃーんじゃ。」私も、時々そう思います。きょーてーので、直接は、よう言いませんが。


 道路運送車両法41条(自動車の装置)第10項に、窓ガラスに関する規定があり、さらに、道路運送車両保安基準第29条(窓ガラス)の規定があり、6号に、前面ガラスおよび運転席、助手席の窓ガラスは、「可視光線の透過率70%以上あること」が、定められています。

 ところが、この規定、罰則がありません。検挙するためには、道路交通法第12条により、道路運送車両法でいう「整備不良車両」であることが必要ですが、加えて「危険を生じさせたり、他人に迷惑をかける」という要件が必要になります。ちょっと、弱い規制と言わざるを得ないでしょう。

 加えて、「法の専占」というものがあり、法律に下位する条例が規制を作ることができない、ということで、地方でできる限界もあります。

 しかも、問題は、シートベルトのように、見てわかるというものでなく、透過率が、70%未満であることを測定する透過率測定器が必要です。私も、拝見しましたが、この透過率測定器、ガラスを間に挟んで、結構手間がかかります。おまけに、高価なこともあり、岡山県下に6台。一斉にやれるという状況にありません。

 県警では、昨年11月強化月間として、整備通告書の交付などもされているのですが、なかなか抜本的な解決にはなりません。
 まるで自動車のサングラスのように目隠しした助手席に、どんなべっぴんさんが乗っているのだろう?と想像しながら・・・・、もとい!!ちゃんと回り見て運転しょんか、わからんど、こりゃ、と腹を立てながら、今日も車を走らせるわけですが・・・・。

 透過測定器導入はもちろん、解決策を模索しなくてはいけません。
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2002年1月17日(木)【阪神・淡路大震災から7年】
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 まず、あの震災の犠牲者のご冥福と世界の平和、心の安寧を祈ります。

 7年前の今日の翌日、「金八先生」でお馴染みの脚本家の小山内先生から、当時は明治大学の福岡政行先生を通して、岡山のAMDAが、神戸に救援に向かうのだが、その協力をして欲しい、と、逢沢事務所に連絡が入りました。そこからの事務所の対応は、非常に早かったように思います。


 握り飯など多くの救援物資第一陣を乗せたAMDAのトラックが神戸に入ったのは、20日。当時、逢沢代議秘書であった私も、慣れない11tトラックを交替で少し運転し、どちらかというと、その方が恐かったのを思い出します。余震でなく、交通事故で死ぬんかな?疲れ果てた帰途がまた恐かった!

 やっとこさで辿り着いた神戸の空は、今日のように、どこか雲がよどんでいるようでした。なんとも言えない景色・・・・・・。
 そこで、岡山青年会議所のメンバーの方に出会い、お互いに非常に感動したのを覚えています。あの時、岡山が、確かに、動いていました。

 逢沢後援会の青年部の方々も、AMDA救援トラックの運転手を交替でつとめられ、私も、2月にまた入りました。
 そこから、多くのNGO、NPO関係の方との本当に素晴らしい関係が続いています。非常に辛いことが契機とはなったけれど、私にとっては、あの時から始まったことも、多いのです。


もっとも、よもや、そこから2年半後に、AMDAのコーディネーターとして、大震災に見まわれたイランにまで、行くことになろうとは、思いもよりませんでしたが。あれはなぁ・・・・・。


 ただ、何も終わっていません。
 司法試験受験を続けて10年、結果が出ないからと、前年秋に、東灘区の実家に帰った大学の友人は、勉強道具一切と大切なご身内を失いました。彼の無事を確認するには、少し時間がかかりましたが、その後も、夢を追っている彼からの朗報は、まだ聞くことができません。
 多分、いろんな傷は、癒えることはないかもしれません。
 解決していないこと、これからの課題も、非常に多いと思います。岡山県にとっても。


 振り返り、忘れずに、更なる決意を固めたい1月17日です。合掌。
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2002年1月18日(金)【野田地下道供用開始】
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 都市計画道路米倉津島線のうち、岡山市野田〜高柳西町地内で、JR山陽本線と交差する「野田地下道」が、来る1月24日(木)午後3時から、西側3車線部分が供用開始されます。これで、北行き、南行き各3車線、両歩道の地下道になるわけです。
 今年度中には、県道に接続する南北の交差点付近の工事も、完成予定です。

 ところで、問題は、その野田地下道の北の先。この中環状線に相当する部分の交通量が増えたとして、その先の国道180号とどう接するか、です。国体の17年度を目途に、地下道の先も、どんどん進むようですが、交差の仕方は、難問でした。

 この点は、JR吉備線を大安寺まで高架にし、JR三門駅を西側に移動する、という方向が見えつつありますが、180号との交差がなっても、この交差も渋滞必至。
 万成の峠を越えて東方向に進む道も、拡幅するのだ、と、なると、ちょっと気の遠くなる話かもしれません。

 いずれにせよ、JR、国、県、市、地元が、一体にならないと進められない事業です。


 ちょっと時間を作って、家族で、児島観光港から、瀬戸大橋観光船でクルージングと洒落込み(?)ましたが、さすがに、平日です。他に、お客さんがおらず、3100円で、小一時間、我が家の貸し切りでした。もっとも、どうせ友紀は、寝ますが(ひとりで、立てるようになりました)。

 母の出所が、児島赤崎ですので、児島そのものは、非常に、お馴染みのはずが、改めて見れば、瀬戸大橋というのは、素晴らしいものだなぁ、と、しみじみ思いました。ただ、鷲羽山周辺観光は、大苦戦です。
 それでも、例えば、私が、東北の人間なら、岡山畏るべし!と驚嘆するでしょう。

 採石で形が崩れた与島が、国立公園から外れて、逆に、フィッシャーマンズ・ワーフを作ることができたのだ、という説明など、聞いてみれば、なるほどです。すごいもんだね、瀬戸大橋。

 明治22年、当時のある県議会議員が、瀬戸内海に橋を架ける夢を語り、失笑されて、百猶予年。約1兆1300億円かけた、青函トンネルと並ぶ、20世紀の超ビックプロジェクト。やっぱり、すごいもんだね、瀬戸大橋。

 幾つかの辛い海難事故や、いわば人柱とも言えるような多くの犠牲者があって、完成したものですが、考えてみれば、まさに、大きな夢の橋が、岡山県にはあるのです。

 100年前の絵空事は、こうして、現実になるのです。
 100年後に、先見性があったと言われる夢を、今、語りたいものですね。

 わけもなく、墓参り。ついでに、岡山でも墓参り。両参り。
 ちょっと、機嫌良く新年会へ。ありがたいことに、まだまだ、えんえんと続きます。
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2002年1月19日(土)【文化芸術振興基本法】
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 やや、専門的になるのをお許し下さい。

 本日は、NPOミーツさんなどが中心となった実行委員会による「文化芸術振興基本法を考える。シンポジウム」が、開催されました。非常に盛会で素晴らしい会でした。
 ちなみに、「文化芸術振興基本法」は、昨年12月7日に公布、施行されました。

 昨年の12月議会で、私も、臆面もなく取り上げましたが、実は、百歩譲っても、この議員立法は、公明党の実績によるところが大であるのは否めません。

 ご記憶の方は、少ないと思いますが、昨夏の参議院選挙で、公明党が21世紀の日本のあるべき姿を「文化芸術大国」と提言、党独自の選挙公約としていました。議員立法といえども、これは、公明党のひとつの実績として、正当に評価すべきだと思います。


  公明党は、法案をつくる過程で、50を超える文化芸術関連諸団体や多くの芸術家、文化人との意見交換を重ね、これを集約して党独自の「芸術文化振興基本法案」をまとめ、成立した振興基本法は公明党案がベースになっています。

 同法では、文化芸術振興に関する施策の策定と実施、そのために必要な法制・財政上の措置を講じることなどを国および地方公共団体に義務付けています。
 また基本的施策として、音楽や演劇などの芸術、伝統芸能、映画やアニメなどのメディア芸術への支援や、芸術家の養成と確保のための支援、劇場や音楽堂などの文化施設の整備・充実などを明示しているのも特徴です。

  また、例えば文学、短歌、俳句、能、狂言などを十分理解したり、国際交流を進め相互理解を深めるためには、他国の文化を学ぶと同時に自国の文化を発信する必要があるということで、国語の理解、日本語教育の充実を掲げているのは、おもしろいと思います。


 ただ、今日のシンポジウムを通して、幾つかの問題点が浮かび上がりました。以下、私が、重要と感じた問題です。

 例えば、地方公共団体は、「国との連携を図りつつ」、自主的かつ主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、実施する責務を有することを定めていますが、文化芸術の振興には、自主性、創造性、独創性が尊重されなければならないとする一方で、どこまで、国が関与すべきかは、問題です。
 新国立劇場の民営化論が、浮上するように、各美術館などの独立行政法人化等が言われる昨今、矛盾した施策と言えなくもありません。

 この点については、芸術監督のような仕組みの是非、例えば、NPOに委託するか、またそのNPOが、どのようにマネージメントするか、また、そういう人材をどのように育成するか、文化施策を提言するシンクタンクの必要性等々という今日的課題に結びつきます。

 文化芸術については、ジャッジの仕方がオープンにされ、責任の所在が、明確であれば、公平である必要はない。パブリックとは、行政が決めるということではなく、公共的な役割を果たすことを皆(市民)で決めていく、ということである、という指摘は、首肯できました。

  さらに、具体的には、財政面からの支援を講じるよう求めていますが、財政支援や税の優遇措置の具体化はこれからです。
  国が直接財政支援するフランス型、寄付金に対する所得控除などの優遇税制により民間支援を促すアメリカ型、がありますが、今回は、その両面で進める、いわば「日本型」をとりました。
 このことも、国の関与を生み、国家迎合芸術だけが生き残る、という指摘がありました。


 以下は、私の考えです。

 12月議会での私の一般質問に対して、知事は否定的な答弁でしたが、やはり、芸術文化振興に関しては、専門の部局、あるいは、全部局横断的なマトリックス組織の必要性を感じます。

 また、芸術文化組織自体のネットワークが必要なように思いますが、実は、芸術文化は、NPO法でいうNPOよりも、かなり概念が広いようにも感じますし、なかなか難しいのではないかなと思います。しかし、必要です。

 個人的にも、同法に挙げるような多くの文化芸術組織と関わりを持たさせて頂いておりますが、例えば、ホール、展示場等拠点施設のイメージひとつとっても、求めらているものは全く異なります。
 具体的には、県民文化ホール(新・県文化センター)の必要性を感じます。もちろん、お金はないのですが。

 加えて、行政と各文化芸術団体の間を取り持つコーディネーターを誰が果たすのかも、非常に問題です。これは、NPOと行政の関係と同じです。

 さらに、個人的には、文化芸術も、環境、福祉同様、ビジネスに結びついても良いと思いますが、このあたりの理解も必要です。

 NPO法ほど、議論百出ではなかったのか、いつのまにやら、できていたような法律ですが、ただの精神規定にしては意味がありません。

 いずれにせよ、私も理解が不十分です。勉強中です。


 というわけで、今度は、市職労主催の「岡山市政フォーラム」が下記のように開催されます。お知りあいの方が多く出られますので、ちょいと、ご案内させて頂きます。

 「まち、文化、そしてミュージアム」
 2002年1月25日(金)午後6時30分から
 オリエント美術館ホール



(付録)

 長文になりますが、先の12月議会の私の一般質問より、文化芸術に関する部分を抜粋します。なお、答弁のホームページ上での公開は、2月25日になります。一部は、今回の問題の先取りの感もあります。

 『
 次に、文化芸術についてお伺い致します。私は、文化では飯が食えないというのは、アメリカのハリウッドの映画産業の世界戦略ひとつとってみても、大きな間違いであると思いますが、文化芸術につきましては、まずもって、昭和61年から全国各地において開催されている国民文化祭が、平成21年度以降の早い時期に、岡山県に誘致・開催されること、平成12年3月に策定された「岡山県文化振興ビジョン」の実現、「岡山県芸術祭」の「県民文化祭」への移行、岡山県文化連盟(仮称)の創設を切望致します。

 さて、知事は、文化は、県民一人ひとりの自主的・創造的な活動が創り出していくものであり、行政の役割は、県民の文化活動を促進するための支援や環境づくりをすることであるとされますが、先日、超党派で、「文化芸術振興基本法」が成立しました。

 とりわけ、舞台芸術分野においては、近世以降わが国でおかれてきた偏狭な概念が国家の名において是正され、その環境整備の必要性が公文書、それも法律として明記されたとして、非常に高く評価され、大きな励みとなっています。

 「新世紀おかやま夢づくりプラン(仮称)」の中での位置づけを含め、今後、この法制化を地域で具体的に実質化させていくための指針や施策をお知らせください。


 次に、新千年紀記念事業として、岡山駅前東口広場に「吉備沃野」というパブリック・アートが、できたわけですが、このアートの芸術性は、高く評価できても、他に利用価値のある公共空間に、行政主導で、パブリックアートが作られる過程に、私はやや疑問を感じます。

 公共施設におけるアートの作成過程においては、行政主導でなく、文化施設の運営や芸術文化団体の活動を担う人材や団体を育成する観点からの取組みが必要であると考えますが、どういう哲学があるのか、ご教示頂ければ幸いです。


 さらに、ビジョンの中では、文化情報提供機能の充実を掲げられていますが、岡山情報ハイウエイの活用として、ネット内博物館、デジタルミュージアムなどの可能性について、どのようにお考えでしょうか。


 また、ビジョンの中では、文化施設の利用促進と整備を掲げられていますが、岡山県が誇る文化ゾーンである後楽園・城下周辺につき、出石町再開発、旧日銀も含めて、今後の整備方針について企画振興部長にお伺いいたします。


 特に、商店街のみならず、文化ゾーンの玄関口である表町地下駐車場の見直しについては、まさに国の予算の重点7分野の一つである都市再生そのものに関する地域のことであり、2万人の居住可能性のある中心市街地において、駐車場そのものを縮小する以外に方策はないのか、土木部長にお尋ねします。


 さらに、ビジョンの中で、文化振興の推進体制の充実を掲げられていますが、文化施策は、まさに、様々な機会を活用した県民ニーズの把握が必要であり、NPOも深く絡んでくるという、まちづくりそのものの話であり、知事のもとにあるのが、適切だと考えますが、如何でしょうか。   』
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2002年1月20日(日)【中心市街地で】
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 明日夜の○○地区の新年会をもって、いわゆる「地域」の新年会「シリーズ」が終わります。昨年の忘年会、年末夜警、元旦の泥酔以来、連日連夜のようでしたが、本当にありがたいと感謝させていただくと同時に、少しほっとしています。実に、よく飲み、かつ歌いました。

 もちろん、会合は、続きますし、いずれ、花見、総会、盆踊り、秋祭り、シリーズと名を変えるだけなのですが、明日がひとくぎりです。

 おそらく、来年4月の選挙を控えて、今年度末から来年にかけては、この比ではないと思いますし、そうであってもいけません。また、逢沢代議士や市長、片山大臣の動きに比べれば、私が、疲れたなどと言うのは、一万年早いと思います。多分会合の数自体が、一桁違うでしょう。

 ただ、中心市街地にとって、小学校の統合があった、まさに激動の一年。○○、○○、○○、○○、さらに○○に加えて、○○の、全学区(地区)を回る唯一の議員である私にとっては、昨年より一層厳しいものがあったのは、事実です。
 多分、それは、私自身が、議員として解決すべき問題で、同情や共感を求めるものではありませんが。


 そして、しかし、おべんちゃらではなく、やはり、この街が、もっと好きになりました。いろいろな立場、いろいろなご意見がありますが、出会う方、どなたもが、真剣に、この街のことを考えておられます。
 気も使うですが、世代を超えて、少しほろ酔い加減で、街のお話を伺う時、私は、非常に幸せだなぁ、と思います。

 多分、このメールを読んで頂く誰よりも、私は、この岡山の中心部の熱い方達を知っているのではないか、あるいは、知る可能性があるのではないか、と自負しています。本当に熱い方がおられるのです。

 自分もこの街に暮らす人間のひとりとして、そこに息づく方の暮らしを少しでも垣間見ることができる、その思いを少しでも共感することができる。なんと素晴らしいことでしょう。
 そして、議員として、それを行政に反映させる可能性、チャンスを頂いています。重い責任ですが、僥倖でもあります。自分の「意味」を感じます。



  ところで、こういう中で、もやっと感じる雰囲気というのがあります。地域の中心的な人が少しづつ変わっていく中で、あるいは、既存の地域コミュニティと、ちょっとずれた部分で、新しい層が流入しているのではないか。
 やはり、間違いなく、時代は、動いているということです。

 一歩地域に入れば、全て人間関係ですから、こうした場に書けない事もたくさんあります。ただ、時代の趨勢として、担保価値の下がった土地が、居住用の部分を伴った再開発ビルに変わっていく、ということは、容易に想像できることであり、おそらく、早晩、空洞化、人口減は、緩やかに反転すると、私は、確信しています。
 いずれ街に、もっと人が、しかも、新しい人が、戻ってきます。

 今の10代、20代は、郊外志向が、極めて薄いと思われませんか?また、私は、お年寄りこそ、街に住むべきである、と考えています。定期借地権という手もありますが、いくらでも移り変われる街中の賃貸でも良いのです。
 なにも家に庭がなくても、週末は、プレジャーボートで海に出る、そんなライフスタイルもあるでしょう。非常に嗜好が、多様化しています。

 もともと、コンパクト・シティ、サスティナブル・シティという観点からは、これ以上、漫然と市街地を拡大することに、私は、否定的です。

 また、そもそも、家賃、駐車場、相続税、固定資産税、容積率、教育環境、医療施設、治安、根本的にクリアしなくてはいけないものは、極めて政策的なもので動かせるものです。

 また、後楽園周辺(鶴見橋を含む)、文化ゾーン(旧日銀跡地)が、このままで良いのか、表町地下駐車場問題、路面電車環状化問題など、直近の課題もあるわけですが、こうして考えると、総合的に、地域の声を主体として、中心市街地を考える場は、どうしても必要ですね。


 ひとりで、7号で中止中の機関紙「What’s New」をやっているようですが、あの幻のまちづくり団体「おかやま未来フォーラム」を復活させようかな?
 気がつけば、皆、非常におもしろい年代になってきました。かなりの人材がゴロゴロおられますよ、この街には。
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2002年1月21日(月)【決算特別委員会より】
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 本日は、決算特別委員会が開催され、平成12年度の教育委員会の一般・特別会計が審査されました。

 実際は、電話長のように分厚い会計資料(しかも契約の相手方が、その他と記載され明示されない場合も多い)を読みこなすのは、素人の議員には、不可能に近いものがあり、監査というよりも、事実上の施策の事業評価に近いものがあります。
 その意味では、非常に勉強になる委員会です。

 12年度は、私も文教委員会副委員長であり、例の県立高校の事件もあった年であり、審査といっても、むしろ当事者に近い感もあります。
 今年度は、チャレンジワーク14(中学2年生の職場体験)や、教育の日の制定、高校生議会など、具体的に進んだものもあり、流れで見ると施策というのもおもしろいな、とつくづく思います。

 どうしても、教育論は、道徳の必要性が、強調されるのは共通にしても、個人の思想・哲学・人生観、場合によっては国家観に基づくものであり、10人10色、議論の収拾がつかなくなる傾向があります。
 実際、ここ数年、国の方針自体も、揺れているように見えます。


 質問したいことは、きりがないほどありますが、私が、事業評価という観点から質問したのは4つ。
 ただ、いずれも、明確な数字の答弁は、頂けませんでした。今後の重要な課題だと思います。

 生涯学習、社会教育を社会人が求める場合は、資格取得などのスキルアップを求める場合も多いが、生涯学習の一助としての「パルネット(ホームページ)」に、民間のスキルアップ講座まで乗せたが、その効果や如何。

 高校生の進路指導に関して、保護者のリストラ等、やむをえず、中途退学を余儀なくされた生徒に対する、就労を含めた進路指導の状況は如何。

 高校生会議に出席できる生徒は、一握り。議事録のホームページ公開など言われていたが、一般の高校生には、どのように効果が及んでいるのか、その状況如何。

 普通科高校へのコンピュータ導入が進む中で、実社会の即戦力たらんといち早く整備された工業高校などでは、かえって、コンピュータが老朽化し、問題が生じているが、現状と今後の対策は如何。



 さて、下記のある勉強会は、いよいよ明日です。現在20人ぐらいの方ですが、教室形式ですので、もう少しは、大丈夫です。クローズですが、ちょっとだけオープン。

 ある勉強会
   日時 :1月22日(火)午後7時〜
   場所 : ビジネスインキュベート岡山(BIO)
    (中山下・中央南小北向かい・駐車場は、チュウセイパーキングにでも。)
   講師 :岡山県情報政策課課長 高井崇志さん
   会費 :無料(その後、一杯飲む可能性あり。)
   演題 :「岡山情報ハイウエイ」そのまんま。
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2002年1月22日(火)【低公害車導入について】
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 本日は、経済産業省主催の「産業クラスター創造シンポジウムイン岡山」が、開催されましたが、今日この後、IT勉強会がありますので、明日に委ねます。

 また、本日は、昨日に引き続き、決算特別委員会が開催されました。知事室、国体推進局、総務部の審査ということでしたが、昨日に比較して、全体的に、もう一つ盛り上がりを欠き、今日の私の質問は以下の通り。
 自分で言うのもなんですが、非常に分かり易い、しかし、ちょっとトホホな質問でした。すみません。


 開かれた県政、県民に軸足を置いた県政という観点から伺いますが、わざわざ県庁に、お越し頂く方に対して、本庁の駐車場まで、非常に渋滞になっています。
 向かいに百数十台しか駐車場のない県立図書館ができ、さらなる渋滞が予想される中で、そもそも、一日何人来庁され、そのうち、どの程度が、自動車か、を把握するのは難しいにしても、対処は必要だと思いますが、方策如何。

 本庁のエレベーターの3機あるうちの真ん中の1機は、止っていますが、あれを節約と好意的に受け取って下さる県民ばかりいらっしゃるでしょうか。
 夏場など、階段を上がられて、今日は暑いなぁ、とパタパタ職員の方がやられて、9時になるより、さっと上がって、8時30分に、速やかに業務に入って頂く方が、効率が良いと思うのですが。
 だいたい、あれでいくらの節約になるのですか?

 エレベーターについては、年間百万円の節約(そんなになるのかなぁ?)になるそうですが、議論のあるところ。なお、県庁のエレベーターが、あまりにのろすぎる、改善の必要があると、盛り上がりました。
 乗られた方は、ご納得いただけるのでは?



 さて、小泉総理が、低公害車の公用車への導入を言われる以前、昨年9月議会で、知事は、低公害車の導入を言われました。大問題化しているわけではありませんが、なかなか、この施策も課題があります。

 そもそも、12年度末現在、岡山県の自動車保有台数は、1354台。うち、乗用車普通71、小型147。貨物普通77、小型754.軽四305台です。

 低公害車導入は、当然、更新時期に行われるわけですが、乗用車の買い替えの基準は、11年以上「かつ」走行距離12万キロ以上です。予算の許す範囲での買い替えですが、この基準自体は、首肯できるものです。

 ところで、低公害車の導入と言いますが、貨物普通車が低公害車のわけもなく、結果的に、今は、小型普通車を指します。12年度は、9台。13年度予定が、11台。14年度予定が、13台。以後、こういったペースで、更新になります。

 ちなみに、県庁の普通乗用車は、昔から主にM社製ですが、低公害車の生産がないため、結果として、普通小型車は、やむなく、T社Pに替わっているようです。
 ただ、今後、H社Sの登場で、競争入札ということになります。

 さて、問題は、ここからです。低公害車ってなんやねん?電気自動車の軽四が、4台ありますが、重いし、充電設備は、たいへんです。そもそも、環境に優しいという言葉は、往々にして、どこか部分的、一面的なこともあり、エネルギーを作る過程、リサイクルまで含めて、環境に優しいかどうかは、非常に難しいものがあります。
 一概には言えません。

 流れからすると、水素ガスによるものになるのか?その安定的な供給はどうするのか?インフラ設備はどうするのか?この読みも難しいものがあります。


 それでも、環境、福祉、情報は、今や錦の御旗の感すらありますが、環境を叫び、呼び水的に、象徴的に、公用車で導入するのなら、民間に対して、なんらかの方向性は、同時並行的に、示す必要があるのではないでしょうか。

 ある種のお墨付きとなるかもしれない行政の選択が、民間に思わぬ波乱を巻き起こす事だってあると思います。全ての企業が、岡山県政、岡山県民の暮らしを支えているのです。

 一面的に批判をするつもりはありません。本当に難しい問題です。ただ、十分な配慮が必要です。
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2002年1月23日(水)【ITと産業クラスター】
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 寒い!!今日は、寒いです!!冬、頑張ってんなぁ!!

 以下、一般受けしません。しかし、岡山県の未来にとって極めて重要なことだと思います。個人的には、こういう文章を書く時は、議員として、大変盛り上がっている、かなり、幸せな状況です。したがって、すみません、長くなります。
 これを楽しいと思えるかどうかは、議員としての適性の一つではないかな、と思うのですが。一般的には、たいして楽しくないでしょう。岡山県のためをと思い無茶をする、私の我が侭をお許し下さい


 昨日の「岡山情報ハイウエイ」の勉強会は、本音ベース、非常にハイレベルの会で、私は、「目から鱗」でした。「こころ」「WITH」と、ITがらみの記述は、多いのですが、よくわからずに書いていたことがあったなぁ、と大いに反省。講師の某氏、参加者の皆様に、心から御礼申し上げます。

 次回の勉強会は、岡山県の「岡山情報ハイウエイ」を受けて、岡山市の「情報水道構想」と行こうと思います。これは、自分でも楽しみです。


  もっとも、これは何のためかというと、つまりは、「マスカット・バレー」構想の勉強会。ところで、「マスカット・バレー」は、すなわち、産業クラスターのことであり、その基盤整備、ツールとして、「岡山情報ハイウエイ」の可能性を探りたいという趣旨だったわけです。

  しかし、正直に書いて、「岡山情報ハイウエイ」と産業振興は、必ずしも直結しないのではないかという、私なりの素人の結論に達してしまい、構想の再構築が迫られています。
 「岡山情報ハイウエイの先進性」とは、切り離さないといけないかもしれません。ITは、あくまで、前提で、早晩、当然そこにある手段・道具にすぎなくなるのではないか。


 さらに、昨日の経済産業省主催の「産業クラスター創造シンポジウムイン岡山」に出席させて頂いて感じたことは、どうも、「産業クラスター」の定義自体が、非常に曖昧で、立場によって、指し示す内容が違うのではないか、という疑問でした。

 言うまでもなく、中国経済産業局の立場からすれば、中国地方全部(山陰含む)をイメージせざるを得ないようですし、企業の方からすれば、「我が社が、産業クラスター」ということですし、財界の方からすれば、西大寺・岡山市・倉敷・井原・笠岡さらには、福山、府中あたりをイメージされているようですし、私のマスカット・バレーのイメージは、それよりも、遥かに狭い地域です。

 加えて、文部科学省の知的クラスターの混同、あるいは、高度成長期のテクノポリス構想の焼き直しが見られます。

 こういった、中国地方全部という発想のもとには、当然、「道州制」の発想が、見え隠れします。東京、首都圏、大阪などの大都市圏、もっといえば、世界の都市と互して戦うためには、こういった規模でないと無理である、という現状認識があります。
 ただ、地域の実情からは、ずれているようにも感じます。

 新聞は、こういった概念の混乱を明示し、解説したりはしないでしょうが、ただ、しかし、この概念のとらまえ方の違いで、例えば、岡山県の取るべき施策は、全く異なってきます。
 本来は、今、整理すべきです。


 それでも、はっきりしていることは、ひとつ。それは、「産業クラスター」構想の根幹には、産学官の連携がある、否、「産業クラスター」の成否は、まさに、産学官連携の成否にかかっているという、認識では、一致です。

  しかし、おそらく、急転直下的に押し寄せる大学への過度な期待に、大学が耐えられるのか。また、産学官の連携を希望する企業に対して、明確な窓口が存在しないこと。さらには、中国地方全部の連携をイメージしても、例えば、各県の商工部レベル、あるいは、各県庁内の各部課レベルでの連携が、未成熟ではないのか。

 誰が、コーデイネーターを果たすのか。その際むしろ問題になるのは、行政の行う各種規制ではないのか。
 これらの問題は、私でもすぐに疑問に思いました。

 パネラーの指摘のうち、大きくプランするコーディネーター、プロジェクト・コーディネーター、個別専門的なコーディネーターの3タイプのコーディネーターの必要性の指摘があり、この点は、大問題です。


 こういった催しに参加する議員は、たいがい私一人ですが、このあたり、皆様からお知恵を頂戴しながら、執行部と、とことん議論していきたいところです。


(参考)


WITH!!明日の岡山のために!!(689) 2001年11月22日(木)より

【産業クラスター】
・・・・
 本日は、経済産業省主催の「地域経済再生イノベーションセミナー」が、工学部で開催されました。いうまでもなく、12月定例議会一般質問のテーマのひとつ「産学官の連携」の資料集めのために、参加しました。

 制度の硬直性あるいは、当事者の積極性の欠如も手伝い、なかなか進んでいなかった産学官の連携ですが、社会・経済状況の変化は、否応なく、三者の結びつきを強化する流れにあると思います。

 独立行政法人化の方向にある国立大学にしてみれば、、自らの手で資金を確保するために、どうしても企業との連携を深める必要があります。
 また、企業にとっては、従来の製品だけでは、この不景気に勝負ができず、とりわけ地域の中小企業にとっては、大学の知的資産を活用したいというニーズが、高まっています。

 一方で、官も、行政改革の流れの中で、変わっていかざるを得ず、特に、国策として、「科学技術創造立国」を標榜する現在、基礎研究の充実を大学に、その研究成果の活用を企業が行い、産業を振興し世界に貢献するための、制度的な整備を行政は行う必要があります。
 そこで、経済産業省は、産業クラスター計画を掲げているわけです。

 産業クライスター計画は、地域経済産業局(旧通産局)が、地方自治体と協動して、有望産業・企業を対象に。産学官の広域的な人的ネットワークを形成し、地域関連施策を効果的に投入することで、地域経済を支え、世界に通用する新事業が、次々と展開され、産業クラスター(群)が、形成されることを目標としています。

 その根本精神において、従来の国土開発の基本である「均衡ある地域の発展」を全面否定し、「地域の特色ある発展」に、シフトしたことが特徴で、いわば護送船団方式から、地域間競争を勝ち抜きたいやる気のある所が、早い者勝ちになる、施策といます。

 当面、地域の比較優位制を踏まえて、全国で、約3000社の中堅・中小企業、19プロジェクトから始められています。
 ちなみに、中国局は、中国地域機械産業新生プロジェクト約70社、循環型産業形成プロジェクト約60社、ということですが、やはり、地域経済、ひいては日本経済を支えるのは、地域で営業・企業活動を行う地域の中堅・中小企業であり、産学官がネットワークとなり、技術、人材、資金、経営情報、販路等で支援していくのは、極めて重要なことです。

 ただ、惜しむらくは、産学官をいう前に、そもそも、学の中、官の中で、どれだけ連携できているのか、やや疑問があります。少なくとも、地域経済産業局と岡山県は、非常に似たような施策をしています。産の側からすれば、一番わかりにくいのは、行政の支援策や、補助金制度かもしれません。ここは正さないといけません。

 また、他地域に比べて、岡山大学は、産業振興に関しては、やや元気がないと言われるかもしれません。
 「科学技術基本法」や「産業技術力強化法」が成立し、民間に対する大学の研究成果の技術移転促進に、制度や予算面で、支援体制が取られつつある中で、岡山大学の地域共同研究センターやリエゾン・オフィスから、特許などが活用されて岡山の産業振興に結びついた、というような話は、これからだと思います。・・・・・・
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 ところで、昨日の低公害車につき、ご教示を頂きました(ありがとうございました!!)ので、一部転載させて頂きます。ご参考に!!

(転載)

低公害車導入にあたってのガイドラインについては、グリーン購入法や首都圏などの先進的な取り組みにより、とりあえず現状での枠組みができつつあります。(資料をご覧下さい。)

※「低公害車」は、電気自動車、天然ガス自動車、メタノール車、ハイブリッド自動車の4種をさし、+低燃費かつ低排出ガス認定車が現在の低公害車導入における対象になっています。燃料電池車や水素自動車、ソーラーカーは、実用車として導入できる車がないので現在は対象になっていません。

「低公害車ハンドブック2001」環境情報センター発行
ttp://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2947
「国土交通省認定堤排出ガス認定車一覧」
ttp://www.mlit.go.jp/jidosha/lowgas/lowgas01/lowgas.html
「東京都指定低公害車」
ttp://www.kankyo.metro.tokyo.jp/jidousya/teikougai/teikougai1308.htm
「七都県市指定低公害車」
ttp://www.7taiki.jp/
「グリーン購入法 車両調達基準」
ttp://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-low/revised_bp.html
「グリーン購入ネットワーク 自動車ガイドライン」
ttp://eco.goo.ne.jp/gpn/index.html
「市民のための環境学 低公害車の次」
ttp://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/CarNextGen.htm
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2002年1月24日(木)【スーパーサイエンスハイスクール】
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 産学官の連携の大前提として、基礎学力の充実が必要なわけですが、むしろ教育現場では、いわゆる理科離れが、急速に進んでいると言われています。
 大学の底力は、そもそもそこに集まる学生の能力によるところも大きいのですから、理数系の高校生の底上げは、急務です。「学」は、大学には限らないのです。

 そんな中、この1月15日より、文部科学省の平成14年度「スーパーサイエンスハイスクール」に関する教育研究開発実施希望調査が、始まりました。ttp://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/houdou/index.htm
 まずは、全国僅か20校の指定に、我が県からも、手を挙げる学校があります。未来の岡山のために、なんとしても、指定を受けて頂かないといけません。


 文部科学省では,科学技術・理科,数学教育(以下「理数系教育」という)の改善に資するため,平成14年度において,高等学校及び中高一貫教育校(以下「高等学校等」という)で理数系教育に関する研究開発を行う学校を「スーパーサイエンスハイスクール」として指定する予定です。

 そもそも、スーパーサイエンスハイスクールは,高等学校等を対象として,理数系教育を重点的に実施することにより理数系教育の改善に資することを目的とするものです。

 教育課程の基準による取組だけでなく,学校教育法施行規則第55条及び第65条の5第1項で準用する第26条の2,第57条の3(同規則第65条の5第2項で準用する場合を含む)に基づき,教育課程の基準によらない取組を実施することができるものです。


 徐々に理数系にシフトしている県内のある県立普通科高校は、非常にご熱心な先生のお働きがあって、岡山大学や岡山理科大学との相互連携を含めて、その理数科教育は、全国でも、極めて高い評価を受け、注目されています。

 文部科学省のように、青少年の科学技術・理科離れを食い止め、理科系のトップエリートを育成するため、というと、やや抵抗もありますが、自分にとってより良い人生の選択、その一つの方向性を示す取り組みが、なされているのです。

  まさに、この高校こそ、最初のスーパーサイエンスハイスクール指定校の一校に選ばれるのふさわしい学校であると確信します。


 勝負は、この1月。私も私の立場で、全力で、支援させて頂きます。
 頑張れ!!○○高校!!明日の岡山のために!!
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2002年1月25日(金)【当初予算要求】
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 本日は、常任委員会。商工労働警察委員会で、当初予算要求内容についての質疑がありました。この3年間、委員会質疑の結果、予算が増減するケースというのは見たことがないのですが、行政内の査定で、動くことがあり、むしろ、委員会所属議員は、事実上、各部の応援団と言えるかもしれません。ただ、族議員という言い方は、一概に県議会では当てはまりません。
 敢えて言えば、私は、NPO族議員かもしれません。


 商工関係では、中心市街地のロマンチック大通り商店街(クレド〜JTBのいわゆる県庁通り)の街路灯整備事業が、夢づくりプラン枠で、5771万円。

 その他、IT関係では、積極的に予算がついていますが、私が、関連質問として尋ねた(あぁ、委員会で、商工部に対しての久々の質問の気がします。)のは、経営改善計画策定支援事業について。

 これは、商工会議所・商工会や中小企業支援組織および中小企業診断士等の専門家と連携して行うもので、20人以下の企業なら、最寄りの商工会議所、商工会が、それ以上ですと、最寄りの中小企業支援センターが、下請企業については、岡山県産業振興財団が、組合員企業等は、岡山県中小企業団体中央会が、行うものです。
 昨年12月末に200社の枠で募集。さらに、来年度800社を拡大します。

 いわゆる赤字企業が対象ですが、起死回生をと、経営者も各窓口の方も、まさに命運をかけて取り組んでおられる、非常に良い事業だと思います。
 経営者の方には、たいへんな期待があります。

 ところで、マンパワーの問題もあり、一挙に拡大ということにはなりませんが、問題は、その計画策定後。企業経営者にとっては、端的には、融資があるか、どうフォローアップされるのかが問題であると思うのです。

 しかし、立ち上げたばかりの事業ですし、やや、これからという側面があるように思いました。
 保証協会を含めて、本気の企業には、最大のバックアップが必要です。そこまで含めての支援事業であることを切に願うところです。
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 さらに、警察関係では、緊急車両支援情報通信システム(FAST)約7883万円というのが目をひきます。バスの優先通行システムの緊急車両版ということで、大阪と岡山で試験的に行われるようです。

 エリアは、当面(14年秋より)、旧岡山市西署からプラザホテル東方までと、裁判所から十日市付近までの2路線、7.4km。消防車54台、救急車13台、パトカー34台については、要するに、差し掛かれば、信号が全部青になるということです。


 さて、懸案の岡山リサーチパーク・インキュべーションセンターについては、新聞報道であったように、1位落札者の辞退がありましたが、入札予定価格を7億円も下回る約28億2500万円で、落札業者が決まりました。

 施設の運営業務に関する事項が、一番低い評価点であったことへの十分フォローの提案が、確認されて、ここからは、早く、供用開始は、来年4月。
 今となっては、成功を祈るのみです。
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2002年1月26日(日)【地方議会は、立法か?】
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 昨日、1歳3ヶ月の友紀が口をきいたように聞こえました。「今、確かに、『おとうさん』と言わなんだか?」。言ったような気がするなぁ。「世渡り上手」な我が子に、感動で、うるうる。でも、あいかわらず、「レバレバ、テカテカ」。
 最近、妙に得意げに立っていますが、気のせいかなぁ・・・・。


 本日は、朝より、総社市長選挙候補者後援会事務所開き。

           略

 さきほどは、片山総務大臣の新年互礼会。現職大臣ですから、さすがの大盛況。一内閣一閣僚ということですから、まさに、岡山県、否、全国の地方自治体の期待が、大臣の一身に集まっています。

 ご葬儀を経て、夕刻より、「体質」で、京都に。明朝9時のグランドゴルフ・ミニバレー大会には、しっかり間に合うように帰って参ります。
 ちょっと、せわしない、冷たい雨の土曜日です。
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 さて、実は、あるご依頼を受けて、議員立法なるものができるのかなぁ、という話を最近、職員の方としています。地方自治法第96条では、議会の権限のうち議決事件として、1項に、「条例を設け又は改廃すること」というのがあります。

 ちなみに、2項以下に、「予算を定めること」「決算を認定すること」などが続きます。そうか、予算制定権は、議会にあるのか、当然だわな。行政にあるのは、執行権です。

 ところで、権限の最初の最初が、条例を設け改廃することとあるにかかわらず、条例を作ったかなぁ・・・と、思うと、確かに、議員発議で、給与カットされたりした条例はあったけれども、アメリカで言うような、○○法の○○が、議員個人名になるような条例、あるいは、各党で、あるいは、勉強会と称する派閥で、立法したという話は、聞いたことがありません。

 執行部の出してくる条例も、法律の焼き直し、施行条例ばかりで、環境三条例も、オリジナルは、ひとつです。いわんや、議員立法なんて。


  というより、地方分権とは言うけれど、地方自治体は、どの程度、立法能力があるのでしょうか?そもそも、「法制局」は、どこか。議員発議で、政務調査室は、立法できるかな??いや、そんなスタッフは、おられないでしょう。
 常に、県は、国の指導が降りてくるのを待っているのですから。

 執行部と議会は、車の両輪。議会は、執行部のチェック機関というのは、よく聞きますが、立法機関と言われないのはなぜ?


 ちなみに、議案提出権は、定数の12分の1。つまり、岡山県の場合、5人の議員がいれば、議員発議ができるし、逆に言えば、同士が、5人いないと、議員発議もできない、ただのひとりよがりの活動ということになります。
 これは、冷徹な多数決民主主義の基本であり、これを欠いては、政治は成り立たない、正義が正義にならないのです。それが、現実です。
 ただ、要するに、5人いれば、どんどん発議できるはずなのです。

 本来我々議員がすべきこと、第一の権限が、条例の制定であるならば、その本旨に立ち返る必要があります。法治主義の王道をいかないといけません。今、若い議員に望まれているのは、議員が、条例を作る能力を持ち、それを執行部にぶつけることです。

 間違いなく、それが、最大の改革の具体的第一歩です。それなくしては、所詮はコップの中の勢力争いの枠をいつまでたっても出ないのです。執行部や他議員を議員が、いくら責めて、改革を叫んでも始まらないのです。悔しいけれど。



 全国都道府県議会議長会発行の「議長会報」という冊子を読むと、千葉県議会で、政策に関する初めての議員提案による「千葉県暴走族及び暴走行為の追放の促進に関する条例」が、成立したことがニュースになっています。
 加入防止、離脱相談の相談員制度創設、ITによる情報の規制など、画期的な内容のようです。

 実は、我が岡山県議会では、30年以上前、保革対立の時、旧社会党が議員立法したのを最後に、どうも政策に関する条例は、出ていないようです。


 委員会や本会議の場で、執行部に提案して「ねだる」のではなく、議会、議員の側から、条例案を出し、それを議論する、そのためには、スタッフもいるわけですが、それができたら、地方自治は、大きく変わります。
 それが、まさに政策による勝負ということです。当然、議員の質が問われることになるでしょう。


 結果として、どこかで、ぽしゃるかわかりませんが、この挑戦、やってみたく思います。なにも、行政の施策を待つことはないのです。
 議員の答は、これしかないんではないかな・・・。


 よっしゃ、ご葬儀と京都に行こう。皆様、良い週末を!!
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2002年1月27日(日)【国技復興】
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 今日は、2時間ほど寝て京都より帰岡。9時からの地域のソフトバレー大会の準備運動は、ストレッチとパラパラとジャズダンスが小一時間。なぜか、準備体操として、ミニモニ。の『ジャンケンぴょん』を皆で踊り、軽い二日酔い状態で、さすがに吐きそうでした。

 午後からは、大変お世話になっている日本舞踊の会(晴伸会)の初舞会。ここでは、総踊りで、『花笠音頭』。パラパラ、ミニモニ。、花笠音頭となにか妙に踊っている一日でした。
 「自分を信じて、行くのだ、ぴょーーん。」


 途中、岡山県相撲連盟の競技力向上指導者研修会兼審判講習会にお邪魔しました。実は、私の体型によるものではなく、代議士秘書時代から、相撲連盟とは、ご縁があります。

  どの競技種目もそうですが、平成17年岡山国体に向けて、選手力、指導能力の強化が、至上命題になっています。
 そして、おそらく多くの団体が、いわゆる財政難に苦しんでいます。特に、昨今の大相撲の状況を見るにつけても、国技である相撲は、裾野が、じり貧状態になっていると言っても過言ではありません。

 86ヶ国が、相撲を行い、オリンピック種目を目指している一方で、日本の競技人口は、一万人を割り込んだと言います。いわば、国技が危機的状態にあります。

 私には最も不向きな、会の財政基盤を固める方策を考えないといけません。やはり、キーワードは、「日本」。メジャーリーグやワールドカップの陰で、国技の相撲が泣いていますよ!!と、声を大にして叫びたいです。
 国技復興の良いお智恵は、ありませんか?
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2002年1月28日(月)【特別委員会より】
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 本日は、決算特別委員会で、監査委員からの意見聴取。監査委員は、本来副議長と並ぶ重要ポストで、議員から2名、一般から2名の4人で構成されています。現在は、自民党の議員が、選出されています。

 監査については、ある種の限界というものもあるのは事実ですが、外部監査制度がありますので、行政内におけるいわば内部監査が総べてではないことを付言させて頂きます。
 外部監査があってもなお、自浄作用とも言える監査制度そのものの意味はあると思います。

 しかし、監査ということになると、むしろ数字(会計経理事務)の正確性にウエートがありますから、非常に客観的なもので、事業評価とは、やや異なります。もちろん審査の際には、数字の裏側が十分調べられているものと思いますが、審査意見には、評価というのは、なかなか出難いものがあります。

 その点、決算特別委員会は、この監査委員からも、意見聴取するわけですから、制度的に言えば、決算特別委員会の役割は、非常に重要と言うことになります。

 特に、事業評価ということでは、事前と事後があるわけで、むしろ、事後評価が重要なわけですが、全国的にも珍しい、1年に渡って(他議会では、2日程度で終わらせる例があります。)、事業評価を続ける岡山県の決算特別委員会のあり方は、評価できると思います。
 (実は、常任委員会の回数も、非常に多いとされます。)

 もっとも、重要なのは、その内容ですが、事業評価を伴う、予算、決算の審議をより充実させていくことは、民意に根差した地方議会の復権、機能強化につながると思います。

 回数がべらぼうに多いので、選挙の年にかかる決算特別委員会は人気がないのですが、任期4年中に3回やらせて頂くのも悪くないな、と今は、考えています。
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2002年1月29日(火)【岡山専門店会青年会50周年】
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 ウイルス再来の兆しがあり、様子見をしていたため、昨日分として。

 田中外相がどうというより、腹が立つのは、大橋巨泉氏。自分が、議員を辞めて、政治が良くなるのなら、私は、今日にだって、地方議員を辞めさせて頂きます。

 絶望感は、わかります。地方議員の私だって、壁だらけです。わかるけれども、巨泉氏が辞めてなんになる?それで、変わるんでしょうか?佐藤真治が辞めてなんになる?この場で戦わないと、全て、逃げです。

 愚痴を書くわけではないですが、この仕事、さして愉快ではありません。精神的には、かなり、きついことの方が多いです。当選以来一日とて、ああ、今日は、問題や課題がなかったなぁ、で、済んだ日はありません。
 まして、やりたいことは、ほとんどできません。だからなんなんだ。

 どういう議席の確保の仕方であれ、「めげない、しょげない、泣いちゃ駄目、いけいけ、がんこちゃん。」で、議員は、それでも、みんな踏ん張っているのです。誰もが、もがいているのです。
 有権者もさることながら、使命感にすがって生きている議員を裏切った行為を私は許せません。

 それにしても、議員を辞めても、関係なしに食える人は良いですが、私らは、文字どおり、親子が路頭に迷います。なんにもないのですから。

 田中外相更迭に腹は立ちませんが、その裏のニュースには、激怒です。



 さて、話がらり変わりまして、私も所属させて頂いている岡山専門店会青年会が、50周年記念事業を行います。専門店会は、岡山が発祥の地。青年会も、昭和27年8月1日に結成され、今年、満50年になります。

 我が家が、代々の陶器店を続けておれば、堂々と参加出来るのですが、議員として、売るものといえば、夢しかなく、会員といっても、ちょっとっ申し訳ないような気が致しております。

 個人的には、商人になるのと、ピースボートに乗るというのが、夢なのですが、議員である限り、叶えない方が良い夢かもしれません・・。
 その分、スペシャルの議員になるしかありません。

 お買物頂いたお客様には、「5%OFF券」も配られる岡山専門店会青年会の50周年記念共同売り出しは、2月16日(土)AM10〜19、17日(日)AM
10〜18の2日間、場所は、表町三丁目劇場です。表町おかみさん会のご参加もあり、賑うと思いますので、奮ってご来場下さいませ。

 なお、2月1日からは、青年会のホームページも立ちあがる予定です。

 ちょっと宣伝になってしまいました。
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1月30日無し

2002年1月31日(木)【泣いて馬しょくを切る】
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「田中外相更迭に腹が立たない」という表現に、かなり多くの方から、ご意見を頂きました。これは、かなり、私の言葉足らずだったように思います。

 私は、世間で言う「抵抗勢力」の側から、そう書いたつもりは、さらさらありません。大きな誤解を生む表現をしたことを心よりお詫び申し上げます。


 さらに書けば、今回の一件は、砂上の楼閣である自民党が揺らいだということで、改革第2弾の幕開けぐらいに思いたいのです。そもそもが、このまま呉越同舟で、済むわけはなかったのですから。
 起きるべくして起きたことではないでしょうか。始まるべくして、始まること、だとも思います。勝負は、ここからです。


 大切なのは、大臣は、その一言が、株価に動揺を与えるというより、国の存亡を左右する重要ポストである、しかしながら、その大臣を総理でも、内閣の一員でもない立場で牛耳る者が、多方面にいるということです。

 この状況下で、「刺し違え」という言葉がありますが、今回は、いろんな形で、差し違えがあると思います。敢えて言えば、「犬死に」ではないのではないでしょうか。収拾がつかない状況で、功績(「差し違え」)をもって、馬しょくを切る以外なかった。

 私は、怒りの矛先は、大局的に見て、リーダーとしての小泉総理には向かいません。切られる馬しょくも、いずれ再び浮く瀬があるでしょう。それが、故事と違う、政治(闘争)です。
  この業界にいる限り、いつか私も、馬しょくになるかもしれないし、亮になるかもしれません。それは覚悟しています。いや、会社経営なら、よくあることかもしれませんが。


 もちろん、省庁再編の中で、唯一アンタッチャブルであったのは、外務省であり、その伏魔殿に対して、果敢に立ち向かうことを我々は、外相に求めてもいました。指輪事件などもありましたが、大きな功績だと思います。

 しかし、国民のテロ以来の有事法制の動きの中で、いわば、国民の生命・自由・財産が、あるいは日本が、未曾有の危機に晒されています。

 オンブズマン、構造改革をすると同時に、速やかに、次のチャンネルに移ってもらわないと、国民が、国そのものが、危うい状況です。
 早急に、善後策を打ち出して頂きたいものです。


 えげつない言い方ですが、地方議員である私も、来年の選挙を控えています。かといって、自民党の絶大なる人気が正しいのか、とも思えませんでした。私は、自分の選挙戦ですら、個人的には、自民党に順風満帆であることを期待もしていなければ、もっと言うと、それをどこかで望んでもいないのかもしれません。

 「改革」と安易に使いますが、その言葉は、「前進」と違い過去の否定を含んでいます。当然、従来からの「抵抗」があるわけで、「改革」を掲げれば、必ず、「闘争」です。

 政治の定義は、まちまちです。しかし、ある人は、「戦い」というでしょう。
 戦いなら、勝たないと意味がありません。
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【表町地下駐車場】

 昨日、当局に、ご設営頂き「第1回」の表町地下駐車場の縮小計画の説明会を開催して頂きました。既に、来年度予算の概算要求には、3億円以上の改造費が計上されてはいますが、地元との協議は、まさにこれからといった段階です。

 非常に誠意のある県・市・公社のご対応には、まずもって心から感謝を申し上げます。やはり、こういった行政と市民の話あいの場は、必要ですし、重要です。

 ただ、土木委員会、行政改革・国体特別委員会の審議は終わっており、通常の流れからすれば、まず、予算そのものはつくものと思われます。
 もっとも、結論から言って、まだ、お互いに智恵を出す余地があるのではないか、というのが正直な感想です。


 この問題は、外郭団体のあり方が深く絡んできます。
 すなわち、岡山県道路公社の不採算部門(12年度末累積欠損額約17億円。平成32年の料金徴収期間終了時には、累積欠損額が、80億円を越える)である「城下地下駐車場」を事業廃止し、組織のスリム化を図るとともに、同駐車場を県に移管(財団法人シンフォニーホール所有分含む)し、建設当初から疑問の声もあった3段機械式から、平面自走式化して、低コストの「県営」駐車場として運営するという話です。
 この結果、城下地下駐車場は、駐車台数が、現在の468台から174台に、減ることになります。


 そもそも、この城下地下駐車場は、瀬戸大橋、山陽自動車道開通を間近に控えた昭和60年当時、県立美術館、シンフォニーホール等の公益性の高い都市機能の充実強化される一方で、都市交通問題も発生しており、自動車交通の増加に対応する必要があり建設されました。

 当時、私は、大学生で東京に出ておりましたが、地元の方の協議は、数十回、時には、深夜にまで及んだと言います。大変な汗の上の産物と言えます。

 ところで、実は、柳川交差点まで地下駐車場を伸ばす計画だったものが、途中で、下水道管と衝突し、建設面積は半分に。3ナンバー車も、乗用車の2%であり、駐車スペースの確保から、三段機械式を導入。
 翻ってみると、更新期を迎えるこの三段機械式の不便さが、利用低迷の原因になったと言えるかもしれません。


 今回の計画は、累積欠損の約17億円と借入金未償還額の約23億円を道路公社の損失補填引当金を取り崩して処理、県に移管すると言うことで、計算上は、公社内の処理で、県に損害はないということですが、外郭団体の公社の欠損ですから、間接的には、県はダメージです。


 ただ、何度か回を重ねる中で、もっと良案が出てくるかもしれません。
 台数を減らすのは、最後の最後の手なのですから。
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