2001年12月1日(土)【祝皇太子妃雅子様ご出産】
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 母子ともに健やか。
 皇太子妃雅子様のご出産(女子)を心よりお祝い申し上げます。
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2001年12月2日(日)【内新王さまご誕生慶祝県民の集い】
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 皆様、もう記帳は、お済みでしょうか?

 本日と明日の両日、池田動物園が内親王ご誕生祝いの無料開放ということで、20年ぶりに、午後4時35分、閉園25分前に、ゾウやトラを家族で見て参りました。多くの家族連れで、ごった返していました。

 とかく不景気な話が多い昨今、そうは言っても久々の明るいニュースです。県庁でも記帳の受付をしているとのことですので、ともかくお祝いをされてはいかがでしょうか?

 なお、12月8日(土)午前10時30分から、後楽園・県立博物館・県立美術館(常設展のみ)が、無料開放されます。石井正弘岡山県知事を実行委員会会長とする「内新王さまご誕生慶祝県民の集い」ということで、経済団体など多くの団体のご協力によるものです。

 お祝い酒の鏡割り、鶴の放鳥、記念植樹、タンチョウエコ風船の放天、餅つきなども予定されており、しばしは、祝賀ムードに酔いしれるのも一興かと存じます。
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【明日12月定例会「開幕」】

 さて、明日、いよいよ12月定例会「開幕」です。

 前回9月定例会は、ITインキュベーションセンターに関して、すったもんだありましたが、今回も、一つ懸案事項が出てきました。ちょっと納得できないのです。

 実は、明日の知事の所信表明ならびに提案理由説明で述べられることになるのですが、外郭団体等の見直しの中で、岡山県道路公社及び東備ロードパークの見直しのうち、岡山県道路公社の考え方に、大いなる疑問があるのです。

 すなわち、同公社の不採算部門(12年度末累積欠損額約17億円。平成32年の料金徴収期間終了時には、累積欠損額が、80億円を越える)である「城下地下駐車場」を事業廃止し、組織のスリム化を図るとともに、同駐車場を県に移管(財団法人シンフォニーホール所有分含む)し、建設当初から疑問の声もあった3段機械式から、平面自走式化して、低コストの「県営」駐車場として運営するという話です。

 この結果、城下地下駐車場は、駐車台数が、現在の468台から174台に、減ることになります。


 実は、今週末に、私の指摘があるまで、この件は、地元商店街や地域に対して、事前の相談もなく、一切知らされていませんでした。

 下記の通りの状況で、外郭団体が危機的な状況にあるのは事実です。また、機械自体が、更新時期に来ているのも事実です。

 ただ駐車台数を減らすということが、この問題の根本的な解決になるのか、月極料金や、地域への働き掛けが、適切だったのか、中心市街地の活性化、あるいは文化ゾーンの駐車場として、価格等も含めて本来どうあるべきなのか、議論が足りていないのではないでしょうか。


 もっとも、私が一番解せないのは、地元への相談なしに、外郭団体の赤字解消のため、行政が一方的に、いきなり本会議の場で、方向性を示そうとする、その発想、手法です。

 当初の計画が甘かったが、これ以上、外郭団体の赤字を膨らませるのも気の毒なので、とりあえず、県が買い取りましょう・・・って、17億円は、どうなるの?地元を無視して、人の税金で、勝手になにやってんだよ。誰が、責任を負うんですか?結局最後は、身内で、救済するんだ・・・・。


 使いたくても利用勝手が悪いから敬遠されてきた、あの悪名高き、表町駐車場ですが、有効に利用できる良いアイデアは、ありませんか?


cf こころ・その664より

○表町地下駐車場

 加えて、岡山県道路公社は、平成2年供用開始の表町地下駐車場(城下駐車場)、城下地下広場の管理運営も行っています。収容台数は、468台(公社352台、シンフォニーの組合116台)。総事業費は、46.5億円(公社36.5億円、組合10億円)。城下地下広場は、総事業費約15億円です。

 実は、この城下駐車場の収支不足を道路通行料で、穴埋めしているという事態が続いています。個人的には、せいぜい土・日しか利用しないため、この駐車場の稼働率についての認識が非常に甘かったのですが、実際のところ、昨年度は、利用台数は、対計画比40%すら割り込み(一日あたり903台)、料金収入も、対計画比50%を大きく下回りました。

 純然たる利用減はもちろん、百貨店のサービス券の発行が、中止されたことに加えて、周辺に、いわゆる100円パーキングをはじめ、駐車場が整備されたことが、大きいと思われます。
 3ナンバー車も、停められるようになったと、努力はされているのですが。

 そもそも、利用計画は、2293台/日=468台×4.9回転でしたが、昨年度は、回転率が、1.93台(平均駐車時間1時間52分)ということで、償還額を差っ引くと累積赤字は、17億円。やはり計画に無理があったのではないか、という評価は避けられないかもしれません。

 ちなみに、岡山県道路公社から、さらに、道路管理修繕は、岡山ロードサービス株式会社に、駐車場管理運営は、岡山シティーサービス株式会社に、委託されています。
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2001年12月3日(月)【12月定例会始まる】
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 議事録が更新されました。是非、9月定例会のコスト論VSパブリック論の攻防をご覧ください。ttp://giji.pref.okayama.jp/giji/Gikai_f1.htm

【12月定例会始まる】

 議員にとって主戦場といえる本会議が、いよいよ本日「開幕」致しました。 ここから数日間、頭を抱えながら一般原稿を書き(非常に、ご機嫌が悪くなります)、毎度お馴染みの財政課を通しての攻防があり、演壇にという、勝負は、長くて、実質10日間です。

 様々な資料、切り抜いた新聞記事(日経が主)、「こころ」「WITH」、インターネットでのやりとり、検索などを通して、しこしこと作文する、多少なりとも頭を使う、議員らしい時期ではあります。
 かなり愛想が悪くなりますが、どうかお許しくださいませ。


 本日の攻め方は、執行部。まずは、知事の提案説明です。これを受けて、6日、7日が各党の代表質問、11日、12日、13日の3日間が一般質問で、現段階では、私の質問日はわかりません。

 かなり新聞報道もなされている内容もありますが、本日の知事提案説明のうち、目新しい県政の方向を列挙させて頂きます。


○行政改革の推進(見直し対象として指定した団体についての方向性)

@チボリジャパン株式会社
  同社からの支援要請を踏まえ、改革による経営改善の状況等を総合的
 に勘案して、引き続き公共性・文化性に着目した支援を行うとともに、
 チボリ公園の積極的な利用の推進等に係る施策を実施する。

A井原鉄道株式会社
  WITH(694)参照

B株式会社岡山広域産業情報システム
  休止中の大型コンピューターの償却の前倒しや累積欠損の早期解消等
 に重点的に取り組み、減資を視野に入れながら思い切った財務整理を行
 い企業体質の強化を図る。

Cおかやまファーマーズマーケット管理運営財団
  施設の入園料を無料化し、広く県民に開放するとともに、維持管理費
 は、県予算で賄い、財団は解散。

D岡山県道路公社
  表町地下駐車場(701参照)
  有料道路事業自体の経営は概ね順調。沿線地域の振興・活性化を図る
 観点から、岡山ブルーラインと水玉ブリッジラインについては、料金徴
 収期間の満了を待たず、可能な範囲で無料化の前倒しを実施する。

E株式会社東備ロードパーク
  岡山ブルーラインの無料化に併せて「道の駅」の管理を地元に引き継
 ぎ、同社は解散。

F奥津地区観光レクレーション開発株式会社
  目的は概ね達成。地元村のスキー場との一体化により経営の効率化が
 見込まれること等から、会社存続の必要性について地元関係者と協議。

G倉敷ファッションセンター株式会社
  経営の一層の効率化、収益事業の拡大により、県などからの借入金の
 計画通りの償還と赤字体質の改善が進むよう検討




○公共事業事前評価システム導入

  「公共事業再評価システム」(採択後一定期間経ても、工事に着手で
 きない事業事業や、採択後長期間を経過しても完成しない事業を対象と
 して、事業継続の適否を判定する)に、加えて、
  新規に事業化しようとする公共事業のうち、事業規模が1億円以上の
 ものについて、着手前に、その必要性や効果、事業内容の妥当性などの
 観点から、客観的総合的に評価するシステム。

  地域の活性化に資するかどうかなどの項目も点数化、費用対効果の算
 定値を最重要視、役割の異なる都市部と地方部の道路に別の評価項目を
 設ける、事業実施によるマイナス面も評価項目に加える、環境面の影響
 の大きさなど事業化に絶対的な判断が必要な評価項目を設けて重点審議
 する、など、全国的にも、先進的。

 14年度に新規着手する事業から適用。



○環境先進県おかやまづくり3条例(こころ・その461参照)

 「岡山県快適な環境の確保に関する条例」

  美観や清潔さを保持し、きれいで快適な環境を実現するため、空缶等
 の投棄に対する措置、全国的にも例が少ない放置自動車等の対策を定め
 たほか、都道府県では初の光害の防止や、罰則の定めのある落書きの禁
 止規定を盛り込む。

 「岡山県環境への負荷の低減に関する条例」

  大気汚染や水質汚濁などの日常生活や事業活動に密接に関連した都市
 型・生活型公害に対応。全国に先駆けて、ベンゼン等の排出抑制措置盛
 り込む。
 有害物質等による土壌・地下水の汚染対策、自動車排出ガス削減対策な
 どについても先進的な対策。

 「岡山県循環型社会形成推進条例」

  岡山エコ製品の認定や、資源循環推進事業の承認などの全国に先んじ
 た施策を盛り込む。



○日生町信用農業協同組合

  信用事業及び共済事業を岡山県信用農業協同組合連合会及び全国共済
 農業協同組合へそれぞれ事業譲渡し、来月にも解散。
  事業譲渡に際しては、県内の農業協同組合も共同で支援を行う必要が
 あり、その支援資金の調達に数年を要する見通し。

  地域における信用秩序の維持、地域農業への影響を考慮し、県から県
 内の農業協同組合組織に対して、当該期間中のつなぎ資金を融資。
  農協への検査・指導を厳格に実施するとともに、広域合併などによる
 農協の経営基盤の安定・強化に全力で取り組む。


○予算案件

  緊急雇用対策関連経費、当初予算編成後の情勢の変化に伴い、早急に
 対応を必要とするものにつき、補正措置。

  一般会計158億1100余万円増額
  特別会計 16億6800余万円増額
  あわせて174億7900余万円増額

 補正後の一般会計予算額は、歳入歳出それぞれ8397億3800余万円です。
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2001年12月4日(火)【起案中 乞うお知恵拝借】
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 議事録が更新されました。是非、9月定例会のコスト論VSパブリック論の攻防をご覧ください。
http://giji.pref.okayama.jp/giji/Gikai_f1.htm
 過去10回の質問の中で、一番の「らしい」ストレートだと思います。


【起案中 乞うお知恵拝借】

 昨日より、本会議中ですが、今日、明日は、休会日。

 本日は、多くの会合にも恵まれ、本当にたくさんの新しい方々とお会いできた幸せな一日ではありました。
 しかし、あさって提出予定の一般質問原稿が、じぇんじぇん進んでおらず、たいへんに慌てています。

 起案中の質問項目は、下記の通りで、まだ揺れます。今回は、保健福祉関係が入らないのが気になりますが、願わくば、下記項目につき、なにかお知恵がございましたら、どうかお知らせください。

 なお、この段階で、既に数名の方のお知恵を頂戴致しております。
 本当にありがとうございます。


<起案中の項目>

中国と岡山 中国WTO加盟が岡山県に与える影響
       上海便増便の意味
       上海事務所の機能・進出の戦略
                (中国地方の連携の必要性)
       中国に向けてのIT戦略(人事交流)
       青年・若手企業人・職員の派遣
       岡山ー深セン、大連・北京、ハルピン便等の開設
       の戦略

岡山空港  岡山空港から国内の一地域を経由して海外へ新規路線
      開設案
       岡山空港駐車場一部有料化案
       JALの進出に伴う手狭な空港施設の整備

文化芸術  文化芸術振興基本法を実質化させていくための指針や政策
       パブリックアートへの認識
       アートの産業化、産業のアート化、芸術家誘致策
       文化課は、教育委員会にあるべきか?
       文化ゾーンの認識
        ・ 出石町再開発について
        ・ 表町地下駐車場について
        ・ 日銀跡地問題について

産学官   岡山の産業クラスターはどこなのか?
       TLO(技術移転機関)の設置の必要性
        ・ 若手の参加状況
        ・ 岡山情報ハイウエイの各大学での利用状況
       バイオベンチャー育成施策
       産業支援NPOの役割
       生涯学習としての産学官連携
        ・ 大学コンソーシアム
        ・ エルネット、視聴覚ライブラリー
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2001年12月5日(水)【ただただ執筆中】
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 請願・陳情に関する案件も調整しながら、ただただ明日提出予定の一般質問原稿を地味に書いています。また、無茶な数の質問になりそうです。

 皆様の楽しい水曜日と世界の平和を心からお祈りしながら、甚だ簡単ではございますが、今日の「WITH」とさせて頂きます。

 それでは明日も、また見てくださいね。んーが、とっと。
(最近のサザエさんはジャンケン)
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2001年12月6日(木)【一般質問は12日(水)に】
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 私の11回目になる一般質問は、一般質問日2日目の12日(火)4番手に決まりました。午後1時に起こし頂ければ、まず確実に傍聴頂けます。

 本日より、代表質問に入りました。自民党、民主党の代表が、それぞれ50分間にわたり、県政の主要課題について質問し、約1時間、知事、教育長、県警本部長が答弁する、ということで、初日の提案説明と明日の公明党の代表質問で、県政の主要課題は、ほとんど語られます。
 ある面、3日で、70%は、終わっていると思います。

 代表質問については、新聞(皆様が、山陽新聞の購読者であるのが前提ですが)の報道も詳しいので、行財政改革、景気・雇用施策、狂牛病対策等は、マスコミ報道をご参照ください。
 特に、チボリ公園については、大きな扱いになるように思います。


 というわけで、一般質問については、いかに代表質問や他議員の一般質問との重複質問を避けながら進むかという、かなり勉強するか、全く勉強しないか、独自の世界を行くか、極端でないと、そうそう、続けられません。
 私の場合、「中国のWTO加盟が岡山県に与える影響」などという、マニアックか、あるいは、突っ込んだ細かい質問が多いので、重複質問が少ない議員だと思います。


 そして、いつも申し上げることですが、ここから定稿までのやりとりが、一番おもしろいのです。ともかく、一発打ち込み、反応を待つ。どんな返事が、戻ってくるかわくわく。携帯電話を離せません。これが楽しくて、毎回質問をしているようなものかもしれません。



 さて、今議会の話題は、今朝のA新聞にもあるように(というより、A新聞が火をつけた)、知事就任以来初の灰色の噂です。個人的には、知事の肩を持つわけではありませんが、A新聞もそこまでやるかなぁ・・・、というのが、本音です。
 本日の答弁でも、きっちり否定されましたし、私は、それでもう十分だと思います。クリーンな知事の政治姿勢は、決して揺らぐものではありません。

 特に、知事の来春の政治資金パーティーなど、私でもやりたい(やらざるをえない)のですから、責められるべきものかなぁ・・・、と思います。
 政治活動というものは、真面目にやればやるほど貧乏になる、そういった仕組みになっているのです。けっこうかわいそうなんですよ・・。



 話がらりと変わって、表町地下駐車場の取扱いを含めた岡山県道路公社の見直しについて、民主党は、「概ね良」とのことですが、701で申し上げたように、私は、駐車場縮小反対です。
 民主党が良なぐらいですから、自民党も良なのでしょうが、前回に引き続き、またまた執行部の提案に反対することに決めました。決めたものは仕方ありません。

 この先どうなるか知りませんが、わたしの信じる岡山の未来のために、再質問を辞さず逆らいますので、皆様におかれましては、どこまでも懲りない奴と、この際、お諦め下さいませ。
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2001年12月7日(金)【岡山県信用組合破綻】
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 本日は、代表質問2日目で、公明党。やはり知事の政治姿勢ということで、献金問題が問われましたが、昨日通り。むしろ、来週から一般質問に入り、共産党の質問ということになれば、矛先は、自民党にも及ぶのは必至かもしれません。

 また、本日の議会運営委員会では、選挙区の定数是正も問題になりました。まさに、議論が始まったということで、結論が出るには今しばらくかかりそうですが、選挙に向けて、少しずつきな臭くなっていくのは、避けられないかもしれません。

 一方で、私の方は、財政課と一般質問の原稿のやり取り。9月定例会に引き続き、この段階で、「エルネット」については、持ち越しに。事実上の攻防が、土・日も続きます。

 ちなみに、愛子様のご命名は、一時議会の進行を止めて、伝えられました。なにはともあれ、おめでたいことです。明日は、後楽園他が、無料開放です。


 さて、半ば緘口令がひかれていたのですが、岡山市に本店を置く岡山県信用組合が経営破綻しました。本日7日の山陽新聞の一面トップということですが、岡山県でも、ある程度の予測はしていたものの、今日というタイミングは、かなり意外だったようです。

 詳細は、これから徐々に明らかになると思いますが、年末に来て最悪のニュースであり、組合の取引先の中小企業への影響を極力避けるため、この土・日に、岡山県中小企業総合指導センター(弓之町)に、相談窓口が開設されます(10日以降は、商工会議所等に拡大)。

 また、年末を控えた中小企業の資金需要に対しては、今議会補正予算に提案されている「中小企業経営安定特別対策資金」や、その他の県制度融資、政府系金融機関の融資等を最大限に活用して対応するとのことです。

 「中小企業経営安定特別対策資金」については、「12月県議会で可決された場合」という条件付きになりますが、 総枠150億円という思いきった施策で、まず可決されます。

 なんとなく来年は今年よりまだ厳しくなるかもしれないという、予感めいたものを誰もが感じざるを得ない雰囲気ではあります。
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2001年12月8日(土)【タウンミーティング】
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 本日、午前中に、「内親王愛子さまご誕生慶祝県民のつどい」が、無料開放された後楽園で開催されました。鏡割り、記念植樹などもあったのですが、詰め掛けた方々を魅了したのは、なんといっても、鶴の放鳥。

 お恥ずかしい話が、後楽園の鶴は、風切羽を切られても、飛ぶらしいということは、TVで見たような、聞いていたようななのですが、芝生の上から、職員の方の伴走にあわせて、2羽が離陸。園内上空を一巡して、舞い戻ってくる滑空の姿の美しいこと。しかも、羽を広げるとタンチョウは、非常にでかい!
 なんとも絵になります。

 これは、後楽園の呼び物になるぞ、毎日定時に飛ばしたら良いのではないか、などと言う安直な声が上がりました。私も、思わず、20年以上前に、小豆島の「孔雀園」で見た「孔雀大飛行」を思い出し(・・・・・・)、鶴が飛び回る後楽園に夢を馳せました。



 ところが、このタンチョウ、言われてみれば、特別天然記念物。いくらなんでも、環境省が許さない。特別天然記念物は、そうそうちょくちょく飛ばせない、ということだそうです。

 岡山県「タンチョウ」の会のパンフによると、「タンチョウ」は、現在地球上に、2500羽前後棲息しているだろう、とのこと。日本国内では、北海道・釧路地方に、700羽前後。動物園などで、飼育されているものが、約250羽。
 そのうち、岡山県には43羽が、飼育・給餌され、県が保有しています。

 今日の晴れの日に、観衆の前で、きっちり飛ぶかどうか、職員の方の努力は並々ならぬものがあったようです。
 そう言えば、なぜ自然保護センターで、タンチョウか、これもちょっと調査が要ります。



 一方、本日は、「川口環境大臣と語るタウン・ミーティングin岡山」が、開催されました。小泉総理の提唱するタウンミーティングですが、走りは、環境省だそうです。

 「京都議定書」(1997年12月のCOP3で採択されたもので、先進国の温室効果ガス排出を2010年前後までに、1990年よりも、5.2%削減するという、法的拘束力のある数値目標が盛り込まれた。また、目標の達成を助ける仕組みとして、排出量取引、共同実施、クリーン開発メカニズムを導入することも盛り込まれた。日本の個別目標は、6%。)の批准問題で、女を上げた川口環境大臣の来岡ということもあり、400人の満員でした。

 環境先進県おかやまというだけあって、フロアからの質問も、今まで開催した街で、一番レベルが高いという評価で、とりわけ、農林水産省や、文部科学省との連携、アルカディアの問題も含めて、参加していて、やりとりが、非常に楽しいものでした。
 実際に汗をかいていないとできない質問ということで、見習うことが大でした。
 幾つかヒントも頂戴致しました。

 いずれにせよ、時間の制限などもありますしたが、非常に高く評価したい極めて有意義な取り組みです。


 忘年会シーズンです。どうか皆様くれぐれもご自愛下さい。私のゴールは、来年の1月1日夜のある新年会。ロングランです。
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2001年12月9日(日)【対テロ訓練】
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 特殊災害(化学テロ、生物テロ)発生時における自衛隊の対処要領について訓練するとともに、防災関係者に対し展示し、災害派遣出動時の認識の統一を図るための「特殊災害対処訓練(対テロ訓練)」が、来る12月21日(金)に、開催されます。

 場所は、横井上の岡山理科大笹が瀬キャンパス野球場。時間は、午前9時20分から12時までです。訓練実施部隊は、陸上自衛隊第13特科隊、第13戦車中隊、第13高射特科中隊、第13旅団司令部付隊化学防護小隊です。
 平日ではありますが、私とともに、参観ご希望の方は、ご一報ください。


 さて、本会議中は、職員の方も、土・日返上で、一般質問の対応・調整に当たられます。私は、財政課とは、携帯電話とメールでのやり取りになります。
 明日、午前中には、定稿する予定ですが、とりいえず今現在、11回目の一般質問の項目・答弁予定者は、下記のようになりそうです。

 某市長によれば、自民党内で、私の質問は、「はずれとると評判」のそうですが、うーん、特に、はまることもないのではないでしょうか。
 財政課とのやり取りでも、明確に「NO」で返しても、全く構わない、と明言していますし、そもそもフロアは、全く意識していないのです。

 執行部は、佐藤個人ではなく、県民全体に応えているのです。要するに、できること・できないことを県民に明確にすれば良いのであって、なんもかも、すぐのすぐに、できないでしょう。
 大切なのは、むしろ、問題提起することです。議員として、問題提起し続けることです。


 ちなみに、引退されましたが、大学の先輩になる他党の議員がおられました。チボリ公園、児島湖、NPO・・・・その頃の孤高の戦いは、今になって、輝いているように思います。本当に、先輩は、素晴らしい議員でした。
 議事録は、その思いは、岡山県がある限り、残るのです。

 いずれにせよ、私は、他議員の質問を公的に評論するほどの余裕はありません。私が、すべきこと、一般質問をするだけです。
 下記の項目が、例えば10年後に、当然のことになっていることを信じて。



《項目案》
        一般質問  自由民主党  佐藤議員

1 中国との共存共栄等について
 (1)中国のWTO加盟による影響
                 農水協力(商労)[ 知  事 ]
 (2)中国東方航空の増便    商労協力(企振)[ 知  事 ]
 (3)中国との新空路開設        (企振)[ 知  事 ]
   ア 調査
   イ 岡山〜深セン等
 (4)国内他地域を経由した空路開設   (企振)[ 知  事 ]
 (5)人的ネットワーク等の強化     (商労)[ 知  事 ]
 (6)情報ハイウェイの実績と中国    (企振)[ 知  事 ]
 (7)経済交流を目的とした派遣等
                 総務協力(商労)[ 知  事 ]

2 岡山空港について           (土木)[ 知  事 ]
 (1)一部駐車場有料化 
 (2)ビルの改装予定等

3 文化芸術について
 (1)文化芸術振興基本法    生環協力(教育)[ 知  事 ]
 (2)パブリックアート     企振協力(生環)[ 知  事 ]
 (3)デジタルミュージアム等の可能性  (教育)[ 知  事 ]
 (4)後楽園・城下周辺の整備方針等
   ア 出石町再開発          (企振)[企画振興部長]
   イ 旧日銀             (企振)[企画振興部長]
   ウ 表町地下駐車場の見直し     (土木)[ 土木部長 ]
 (5)文化振興の推進体制    教育協力(生環)[ 知  事 ]

4 産学官の連携について
 (1)県の産業クラスター        (商労)[商工労働部長]
 (2)官としての働きかけ等       (商労)[商工労働部長]
 (3)大学における情報ハイウェイの利用状況 
                     (企振)[企画振興部長]
 (4)TLO              (商労)[商工労働部長]
 (5)起業支援NPOへの支援      (商労)[商工労働部長]
 (6)バイオに関する産学官の連携    (商労)[商工労働部長]



 話は、がらりと変わりますが、この間、上海に行った特別編が未了の状態で、いわゆる派閥(政策勉強会)で、来春2月4日から、台湾に行くことになりました。その計画は、よく知りませんでした。
 選挙の前年、様々な意味で、最後の親睦研修旅行ということです。

 枕元には、小林よしのりの「戦争論2」。また、「台湾論」を読まなくてはいけません。それよりも、また、行くんかい!と、妻と家計があきれています。実に、すみません。


 しかも、この不景気に呑気話が続いて恐縮ですが、今夜の最終回で、駅前メルパで、「ハリーポッター」を見る予定ですが、日本語字幕付きと、日本語吹き替えは、どちらが良いでしょうか?
 やはり、話題作は、観ておかないと。
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2001年12月10日(月)【一般質問傍聴のご案内】
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昨日(708)の鶴の記述につき、一部間違いがございました。
後日改めて訂正、特集させて頂きます。
誠に申し訳ありません。


                      2001年12月吉日
          一般質問傍聴のご案内
                    岡山県議会議員 佐藤真治


 平素より一方ならぬお世話になりまして本当にありがとうございます。
 まずもって、敬宮愛子さまのご誕生を皆様と心よりお祝い申し上げます。

 さて、当選以来毎回続けさせて頂いております、私の11回連続になる11回目の一般質問の日程が決まりましたのでお知らせさせて頂きます。
 今回は、一般質問2日目、12日(水)4番目です。午後1時に、議場にお越し頂ければ、確実に傍聴頂けます。

 今回は、地方分権の時代に、WTO加盟により、さらに変貌していく中国と、どう共存共栄を図るか、一部駐車場有料化の提言を含めた岡山空港のあり方、文化芸術振興基本法制定を受けた文化施策(この中で、出石町再開発、旧日銀岡山支店の整備、表町地下駐車場の見直し問題について触れます。)、さらには、TLOや起業支援NPOへの支援など産学官の連携施策について、知事他に伺います。

 今回も、代表質問(喫緊の大きな課題は、既に各党の代表の質問が終わっています。)や、重複質問(今回は17人登壇)を避けながら、いかに株主である市民・県民の皆様の声をいわば代表取締役社長の知事にお伝えできるかの真剣勝負です。

 お時間のご都合がつくようでしたら、是非ご来場下さいませ。
 最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

             佐藤真治事務所
            〒700−0827 岡山市平和町4−11
                TEL086−225−8000
                FAX086−225−8806
                satoshin@optic.or.jp


 やっと、定稿しました。

 お祝いというわけでもないのですが、後日、上海編で記しますが、新含気調理システム、厳菌化除水システムで、世界を相手に勝負している小野食品興業株式会社という会社の施設である「慶華園」(建部町)を訪ねました。

 来春オープンの上海工場も、飛行機の格納庫と見紛うほど巨大な建物でしたが、20年前に、旧小学校を買い取って少しずつ整備されたという「慶華園」もまた、世界を相手にするスケールでした。来賓として外国の方を迎える施設をいわば一般に見せて下さっているわけですが、世界基準は、ものさし自体が、違うのだろうなぁ、と思います。

 普通に考えたら、意味が分からないかもしれません。
 直島のベネッセハウスもそうですが、世界を相手にする場合は、こういうスケールで、物事を考えなくてはいけないというのが、多いに参考になりました。

 世界を相手にする。なにより夢やロマンがあります。

 53号線沿いで、市内から1時間かかりません。入園券を預ってきておりますので、ご希望の方は、ご一報下さい。


 なお、諸般の事情で、携帯電話の番号を変更します。
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2001年12月11日(火)【不採択】
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 本日より、一般質問戦。共産党の質問が、やはりおもしろいと感じるのは、いつも通り。献金問題も、予想通りの突っ込みではありましたが、民主党が、選挙時は与党的支援をしたため、これには追随せず、無事、乗り切った形です。

 吉備高原都市や、新総合福祉ボランティア会館(旧国立病院のリニューアルの可能性あり)について、今年度中に、方向性を出す、というのが目新しいという感じで、共産党と地域限定質問以外は、たんたんとした質問戦になりました。

 明日は、私も登壇ですが、どうも、表町城下駐車場に関しては、見直しの再検討の答弁になるかもしれません。結果として、私は、県の事業を止めてしまうことになるかもしれません。
 ただ、中心市街地活性化のためには、このままでは通せないのです。


 一方、本日の文教部会で、岡山市の中心市街地の小学校統合についての市教委の方針に対する反対陳情が、不採択の方針になりました。すなわち、市教委の方向性に対して、結果として、県議会は、追認というよりも、そもそも県には、審査適格がない、という判断をしました。

 灰色の「継続審査」でなく、はっきりと「不採択」になるというのは、非常に珍しいケースです。よほどのことがない限り、これが、文教委員会、そして、県議会の判断になります。

 14日には、岡山市議会の文教委員会でも、この陳情の採択が行われますが、文教委員に属する議員や市執行部の雰囲気からして、市教委の方針を是とする方向になるかもしれません。

 1kmスクエア内に、2万人、そういう夢を追うのか、目先ともかく最善と思われることをするのか、一般的には、非常に難しい判断です。
 いずれにせよ、県議会、市議会の判断が、近々に出ます。


 本日は、北村英治さんのJAZZ NAIGHTということで、グランヴィアのスカイラウンジ(私には、これがもう、なんとも似合わないシチュエーションですが)から、岡山の夜景を眺めておりましたが、こころなしか、暗くなったなぁ、と感じました。(国際ホテルから眺めると特にそう感じます。)

 上海や香港と比べても仕方ないのですが、午後8時過ぎに一番街を歩いて、オペラ通りをふらついてみても、街の勢いというものを感じないのが、本当に残念です。

 1kmスクエア内に、2万人。それでも、私は、その夢を追ってみたい。そうも思います。今日は、ムチャクチャ寒いです。
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2001年12月12日(水)【消えた質問・産学官】
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 本日私の12月定例会の一般質問が終わりました。実は、今朝になって、諸般の事情で「産学官」に関する質問が、「飛び」ました。誠に異例のことですが、質問原稿2ページ分、もちろん既に部長答弁も用意されていましたが、中止。
 やむをえない判断でした。

 傍聴頂いた方には、なぜ突然「産学官」の質問を打ち切ったのか、たいへんな疑問だったと存じますが、やむをえませんでした。
 端的には、9月議会の後遺症と言えるかも。結局、再質問、再々質問もできませんでした。うーん。

 ただ、この一件に関わらず、今までで、一番地味な部類に入る質問でしたが、おもしろい答弁もありました。新聞見出し的には悪くありません。
 しかし、ちょっとなぁ・・・・・・。



1 中国との共存共栄等について
 (3)中国との新空路開設            (企振)[知事]

   岡山ー北京便の可能性について示唆されました。

 (4)国内他地域を経由した空路開設       (企振)[知事]

   有力な手法として活用する、という積極答弁でした。


2 岡山空港について               (土木)[知事]
 (1)一部駐車場有料化 

   無料は当面堅持するが、空港ビル前の拡充の方向を示唆。

 (2)ビルの改装予定等

   今朝の山陽新聞にあるように、レイアウトの変更ではなく、ビ
   ル全体の改善をする。


3 文化芸術について
 (3)デジタルミュージアム等の可能性      (教育)[知事]

   県立図書館建築にむけ、デジタルミュージアム構築。
   1万4000の蔵書のデジタル化。他施設とネットワークを構築。


 (4)後楽園・城下周辺の整備方針等
   ア 出石町再開発          (企振)[企画振興部長]

     全く変化なし。白紙撤回。凍結堅持。

   ウ 表町地下駐車場の見直し       (土木)[土木部長]

     岡山市、地域住民と十分協議する。進める方向。

 (5)文化振興の推進体制        教育協力(生環)[知事]

     法律的、中立性の観点から、教育委員会と分担。
     知事部局に移す意志なし。
     但し、国民文化祭など大きな行事は知事部局で。


 以下、あだ花のような、幻の「産学官」の質問原稿です。日の目を見ることはない原稿です。

次に、産学官の連携についてお伺い致します。

 新世紀おかやま夢づくりプラン(仮称)で言えば、「時代を切り開く産業フロンティア県政」に該当しますが、国策として、「科学技術創造立国」を標榜する現在、基礎研究の充実を大学に、その研究成果の活用を企業が行い、産業を振興し世界に貢献するため、「科学技術基本法」や「産業技術力強化法」が成立し、民間に対する大学の研究成果の技術移転促進に、制度や予算面で、支援体制が取られつつあります。

 また、企業の集積とそれを核とした大学や産業支援機関との交流・連携を前提にした地域経済の発展形態である「産業クラスター」論が盛んになってきました。要するに、ネットワーク型の産業組織を前提に、競争力強化の方向を模索し、イノベーション能力や新事業創出能力を産み出し、産業振興に結びつけることが、地域の生き残り策と言うことです。

 換言すれば、「産業クラスター論」は、その根本精神において、従来の国土開発の基本である「均衡ある地域の発展」を全面否定し、「地域の特色ある発展」に、シフトしたことが特徴で、いわば護送船団方式から、地域間競争を勝ち抜きたい、そんなやる気のある所が、早い者勝ちになる、そういった施策といえます。

 そこでまず、重厚長大の時代のコンビナートから、「産業クラスター」に変遷していくと捉えた時、我が県の「産業クラスター」をどことイメージすればよろしいでしょうか。商工労働部長にお尋ねします。

 さて、大学が学術的な視点から研究し、この視点と企業の経済的な視点が融合して成果を上げる、「産学官」協力の重要性は度々指摘され、国でも、様々な機関や審議会が、様々な提言や答申を行い、提言を踏まえ、組織造りや促進施策も実施されてきましたが、なかなか日本社会全体の意識変革に至りません。

 米国では、大学と企業の包括提携が盛んですが、日本では、企業との関係も教授など個人の努力に依存し、組織としての取り組み不足である、と、産学官連携不振のその理由を大学に求めることが多いのですが、実際には、大学で生まれた技術の芽、可能性に自分の問題として、投資をしない産業界の責任も大きいと言われています。

 しかし、国立大学の独立行政法人化、最大の課題になる文部科学省の予算の獲得を見越して、1998年施行の「大学等技術移転促進法」に基づき、大学の研究成果と企業を結びつけ、経済を活性化する技術移転機関(TLO)の設立が全国で相次ぎました。
 研究成果が移転され、実用化されてベンチャー企業など新産業の育成につながれば、大学にとっては、その技術供与で得た利益を研究費に充てられますし、新たな雇用の受け皿にもなります。

 岡山大学も、日本の国公私立トップ30大学を世界最高水準に育成するという「遠山プラン」に先立ち、2000年に、「21世紀の岡山大学構想」をまとめ、「大学院重点大学」志向を鮮明にしました。
 しかし、TLOが、大学が研究開発や学生確保で競い合うことを示す象徴的な存在であると言われ、山口大学が、べンチャー企業創出に取り組み実績を上げているのに比べると、岡山大学は、TLOを作り、県内産業界と交流促進するのが遅れていると言われています。

 こういった状況を前提に質問させて頂きます。 まず、官として、産学連携につき、産の側に、どのような働き掛け、刺激策をとられているのでしょうか。また、私立大学との連携については、どうお考えでしょうか。
 さらに、行政の持つ「試験研究機関」は、こういった流れの中で、今後どのような役割を担っていくのでしょうか。以上、商工労働部長にお尋ねします。

 こうした連携の仲立ちをするのは、岡山情報ハイウエイだと思いますが、各大学でどのように利用されているのか、とりわけ、それが、若い研究者の参加にどう結びついているのでしょうか。企画振興部長にお尋ねします。

 また、TLO設立につき、どのような支援をされているのでしょうか。 ところで、我が党が進めているNPO法の改正が実現すれば、12分野に加えて、起業支援や科学技術の振興などが、活動対象になる見通しです。NPOは、組織の性格上、過度に利益を追求せず、起業を取り巻く様々な関係者の中でも中立的な立場を保てるということで、利益第一目標の投資会社と異なり、大学や地域社会、行政などとベンチャーを取り持ち、地域の活性化や雇用創出のきっかけ造りにも貢献できる役割を果たしうると思います。
 こうした起業支援NPOをどのように支援されていかれるのでしょうか。

 加えて、ポストITの成長分野として、ゲノム(全遺伝情報)ビジネスに絡み、バイオ関連ベンチャーが注目されていますが、バイオに関する産学官の連携をどのように進めていかれるのでしょうか。以上、商工労働部長にお尋ねします。
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2001年12月13日(木)
     【夢・マスカット・バレー・・・・・ 9と3/4ホームへ】
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 ちょっと「こころ」節になります。

 本日一般質問戦が終わりました。事実上(気分的に)、12月定例会が終わりました。あとは、新聞等で報道されているように、本日、「一身上の都合」で辞職願いを出された議長の後継者選び、また燻っている幹事長問題に、党の関心は移りますが、私は、なにか申し上げる立場にありません。


 それにしても、こういう景気ですから、VS鳥取県問題、チボリ問題にしても、辛気臭い話、気が滅入るような話のオンパレードということですが、個人的にも、こういう状況で、やれ反対だ、なぜこうしない、などとやっているうちに、特殊社会の中で、もがきながら、泥沼にはまっていくような、小さくなっていくような、なんか俺ってつまらんな、そんなイヤーな感じというのがあります。

 選挙の時だけ愛想をして、と言われ、あとは、堂々巡りで、順番を待ちながら年を取る・・・・。それで、良いのか、佐藤君?

 最近は、佐藤君、大丈夫ですか?かなり厳しいんじゃないですか?というような、ありがたいご心配(全く、大丈夫に決まっているのですが)も、方々から頂く始末です。
 ガミラスの前に、宇宙戦艦ヤマトも、14万8000光年の長旅に目が眩み、ついに迷走を始めたぞ、と。


 かように、明日のある若い議員が、陰気な面をしているようでは、良くなるものも、よーならんがな、ということです。しかし、確かに、どうも、一番肝心な「夢」がある話がない、「夢」を感じないじゃないか、と自分でも思います。批判・攻撃も、ある時期までは良い、破壊したいのはわかった。
 で、コスモクリーナーの後は、どうするんだ?


 政治にとって、一番大切なことは、「夢」を語ること。明日全員死ぬとわかっているような時でも、明日は良い日だ!素晴らしい!!と、確信と確証を持って、実践と成果を伴いながら、言わなくてはいけません。
 分析だけするなら、評論家に任しておけ。苦しい今日に、明日の「夢」を語っておくれ、佐藤君。



 結果として、幾つかの負の遺産が、そこら中にあります。多分誰もが、はっきりと駄目だとわかっているのに、口に出さないことがあります。これ以上の被害の拡大は止めなくてはいけない。だから、蛇口を閉めます。でも、それは、「夢」と引き換えに、誰でもできることです。

 しかし、逆に、ならば、もう流し続けて、池にしろ、素晴らしい池にしろ、一切の半端を排して、とことんやってやってやり抜け、そういう考えもあるのではないか。「夢」のために。あるいは、人は、法螺と言うかもしれませんが。

 岡山空港3000m。リサーチパーク。インキュベーションセンター。高速網。岡山情報ハイウエイ。吉備高原都市。外環状線計画。産学官連携。産業クラスター。TLO・・・・・・。うまくいっていないもの、うまく行きそうにないもの。


 しかし・・・・・・・、できるはずです。やるからには、とことん、押して押して押しまくろうじゃないですか。このまま、駄目になるぐらいなら・・・。
 今日から宗旨を変えます。

 「マスカット・バレー」・・・・。
 佐藤真治が勝手に命名した、まさに幻の産業クラスター。「夢」です。
 そう、それを言い続けよう。岡山の「夢」として。

 「9と3/4ホーム」は、 「夢」に集う人達には、見つけられるのです。とりあえず、近々に、小さな列車が出ます。昨日の真夜中にできたばかりの、小さな列車です。
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【岡山こども平和の声】

 なんと動き出した「岡山こども平和の声」に関して、明日午前8時30分過ぎから、RSKラジオの生放送です。出演は、平和町北部町内会(!)の岡崎さん。ラジオを良いことに、私が、無言で出演とか(←邪魔)。平和町から発信でい!
 是非、お聴き下さい。
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2001年12月14日(金)【不況の影で】
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 本日は、決算特別委員会、委員長報告案の承認だけですので、すぐに終了いたしました。むしろ、17日の常任委員会で、採決される請願・陳情につき、岡山市中心市街地の小学校統廃合の陳情につき、最後の調整ということで、端的には、不採択後の善後策の検討ということになります。


 本日は、警察の方と懇談の機会があり、日頃気になっている運任せような「ねずみ取り」についてなどについて伺いました。スピード違反金は、国庫に入るので、賞与前の特別強化月間があるのでは?などというのは、とんでもない誤解であるとのことです。

 一方、交通事故死のおそらく倍は、自殺される方がいるだろう、とのこと。デリケートなプライバシーに関わる問題だけに、データも取っていないということですが、この景気ですから、県下でも、相当数(数百人)おられるようです。
 死ぬ気になれば、なんでもできようが、というのは、他人だから言えることで、ご本人にとっては、よほどの選択なのだと思いますが、問題なのは、遺児です。

 交通事故による遺児を助ける仕組みに比べて、自殺の場合、遺児が救えないということで、NPOも立ち上がっているようですが、非常に厳しい問題です。不況の影で、いたたまれないような話がたくさんあります。うーん・・・。


 自らの死もさることながら、多くの人の死と直面する警察という仕事の厳しさというのは、我々には、実感できないものもあります。なかなか口にされないから、わからないのですが。
 いずれにせよ、年末の賑わいが、警察にとっては、一番たいへんな時期だと言えます。ご労苦に心から感謝です。


 それにしても、落語ではないですが、今年も、あと2週間ちょっと。おかげさまで、年が越せそうです、という言葉が、なんとも切実に感じる一年です。
 私にとっても、今期最後の、それでもまだ呑気な年末かもしれません。
 
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2001年12月15日(土)【慶華園にて】
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 本日は、リサイクルフォーラムの現地学習会ということで、今春の家電リサイクル法の施行に合わせて誕生した、環境に配慮された次世代型リサイクル施設である御津の「リサイクルファーム御津(平林金属株式会社さん)」をお邪魔致しました。

 上海でお世話になった中国人の剣豪さんも、昨夜来岡。同行。気がつけば、私たちは、お馴染み上海視察団のような面子・・・。


 真の循環型社会実現のため工場ではなく、資源を栽培する「農場」である、という素晴らしいコンセプトのもと、電気冷蔵庫などが解体・分別されていく姿は、まるでビデオを逆回しで見ていくような手順でした。特に、電気冷蔵庫のコンプレッサーやフロンの抜き取り、TVのブラウン管の処理などは、丹念な手作業によるもので、本当に驚きました。

 循環型社会の実現のためには、消費者、小売店、メーカーなどの支えあいが必要です。とりあえず、消費者としての我々は、環境に優しい商品を購入することもさることながら、リユースの心がけ(さらに、制度的、設備的整備が必要ですが)、さらには、リサイクル・資源化しやすいような出し方(それだけでも、電気冷蔵庫のリサイクル率が上がります。)に努めることが、肝要です。


 上海軍団一向は、昼食をと、上海の工場を視察させて頂いた小野食品興業株式会社の「慶華園」(建部町)を訪ねたところ、なんと小野社長がおられ、1時間以上も、中国の話などを拝聴し、さらに工場までご案内頂き、もう大感激。凄いパワー!!!実名を出してしまい、たいへんに恐縮ですが、凄いのだから、凄いです。
 驚きの上海視察の延長は、岡山でした。

 我々若い衆は、体験に基づくスケールの大きな話に、ぐいぐい引き込まれ、ただただ、唖然、呆然、大尊敬、大喜び。上海視察団は、開国論を聞く、幕末の若者みたいでした。すげーなぁ、すげーなぁ(中国人の剣豪さんまで)、世界ってすげーなぁ、と、お子様のような感想を持って帰ってきました。
 もっと多くの若い世代に聞いて貰えたら、どんなに勇気づけられるでしょう。


 それにしても、やっぱり、中国です。政治的よりも、遥か先を民間は、進んでいます。なんか、血がたぎるなぁ。とにかく、パッションで負けちゃいけません。世界だよ、世界!!やっぱり、世界を相手にしないとなぁ。


 いや、今日は、リサイクルファームといい、慶華園でのお話といい、すごかったなぁ。すみません。これじゃ、日記です。


 ここ、数日、私が、やや陰気気味だったのか、応援を頂くように、こんなに頑張ってるよ!こんな良いことあったですよ!という、嬉しいメールを何通か頂戴しました。

 よっしゃ〜、勝手に、慶華園の一室で、新春記念『「夢(法螺でも良い)」を語る会』を企画するか〜!!とにかく、己の夢を熱く語るだけの会!誰が一番モチベートするかを競う!あるいは、大法螺吹き大会!(通称:法螺の会)
 こんなの如何でしょうか!?
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2001年12月16日(日)【祝・大元駅高架】
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 本日は、都市計画事業JR宇野線大元駅付近連続立体交差事業効果完成式典が開催されました。要するに、大元駅付近で、宇野線が高架になったということです。(3.3km。概算事業費170億円。事業主体は、岡山県。)

 これにより、市街地が一体化し、6個所の踏み切りがなくなることで、事故の解消が図られ、JRは、4分の短縮効果があります。都市計画道路中仙道南方線の踏み切り跡には、「停止不要」の看板が出ていますが、確かに、非常に早くなったという印象です。


 平成6年に、建設省の補助事業として事業採択され、8年に、都市計画決定、9年11月の着工で、13年12月完成ですから、都市計画以後は、極めて順調だったということですが、いかんせん、そこまでの時間がかかりすぎました。正味は、数十年です。

 高架事業には、いわゆる道路特定財源を有効に使うということですが、道路と鉄道が平面交差することにメリットは、何もありません。本来であれば、中心部においては、全てを速やかに解消すべきですが、なかなかそうはいきません。

 大元駅界隈についても、防災面の問題、さらには、区画整理事業など課題は残っていますが、同じような過程は、JR吉備線、JR三門駅周辺でも予想されることであり、国、県、市、JRの尻を叩くためにも、やはり地元の声が、大きく一つにまとまらないといけません。

 日本国憲法が言うように、基本的な人権は、公共の福祉に反しない限りにおいて認められる、というのは、非常にデリケートな問題ですが、例えば、上海の都心部の再開発では、体制的にも有無を言わさないような措置が取られるようですが、先日のタウンミーティングで、川口環境大臣が言われたように、ある種の情緒的なもの・感傷的なものを排した客観的なものでないと、環境施策を進められない、というのは、今後の公共事業の基本ではないかと思います。
 当然、自らの権利以上に、他人の権利を認める、いわば義務があって、世の中は成り立つわけですから。
 加えて、国が絡む以上、要するに、政治力と言わざるを得ません。


 いずれにせよ、今回の交差道路は、26路線(都市計画道路5、県道1、新設道路を含む市道17)あり、思わぬところで渋滞が始まらないよう、その整備を急がなくてはいけません。


 本日は、子ども達のX’masパーティーが、2つ。子どもの笑顔には、本当に救われます。
 今年の文字は、「戦」だそうですが、来年は「愛」になりますように、と、おセンチに、祈らないではいられません。
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2001年12月17日(月)【午前4時過ぎ 議長候補決まる】
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 本日、というより昨日は、常任委員会。その後、午後1時から自民党の議員総会で、議題は、辞職される議長の後任人事。
 そこから、これが冗談ではなく、15時間以上の時間を費やし、先ほど、午前4時過ぎに、自民党の議長候補が決まりました。

 詳細につきましては、明日の新聞に詳しく出ると思いますので、そちらに譲りますが、私が、驚くのは、この時間まで議論をして、しかも、本日、午前10時30分から議会運営委員会を行うことができる70歳前後の議員の体力です。

 いずれにせよ、申し合わせで1年任期の議長が、諸般の事情で、任期が、12月までになり、さ来年4月の選挙で、4ヶ月議長が生まれるかもしれない、というのが、今回揉めた原因と言えます。

 このまま順調にいけば、15年以上先に、私も、議長になることができるかもしれません。ただ、個人的には、岡山県が岡山県であり続けること(県という組織自体があること)、したがって、県議会議したがって、県議会議員が現行のままの状況であることは、望みませんし、時代の趨勢は、それを許さないのではないかな、と思います。

 しかし、ここから、おはようございます、なのか、おやすみなさい、なのか・・。
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2001年12月18日(火)【ペイオフ対策】
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 来年4月に預金の全額保護措置が廃止される(ペイオフ)に伴い、公金預金についても、元金1000万円とその利息を超える部分に、保護措置がなくなります(普通・当座預金等の決済性預金は平成15年4月から)。

 そこで、自己責任原則に適した公金の確実かつ有利な方法による運用を図るための県の対応が示されました。
 極めて重要なことなのですが、以下「とのことです」が、多いのは、私の理解が不十分なことによるものです。


 歳計現金・歳入歳出外現金、基金現金、企業会計内部留保資金など、県において、金融機関の選択が可能なものについては、来年4月以降は、「岡山県公金運用方針」を策定し、これに基づき公金が運用されます。

 実際の公金運用にあたっては、県資金全体のキャッシュフォローや金利等の経済情勢、また、金融機関の経営状況の分析が欠かせないことから、運用計画、運用商品、引き合い対象金融機関の範囲等については、関係課長からなる「岡山県公金運用会議」を定期的に開催して、決定するとのことです。
(公金運用の基本ルールの策定)

 また、当分の間、基金現金、企業会計内部留保資金については、年度を通じて歳計現金として一元化して運用することとし、リスクの集中管理や、県資金全体のキャッシュフォローに対応した効果的な資金管理、事務の簡素化等を図るとのことです。
(公金の一元管理)

 さらに、公金の預金先金融機関に対し、県債等の借入金債務等が存在する場合には、当該金融機関が経営破綻した際には、預金債権との相殺を行うことによって、公金の保護を図るとのことです。
(預金と借入金との相殺)


 次に、制度融資等の貸付金のように、県において、金融機関等の選択が困難なものについては、利用者の便宜に応じて取扱金融機関が多数あること等から相殺等の保全措置を講じることも困難であるので。ペイオフリスクの少ない利子補給制度等への移行を基本方針とするとのことです。


 加えて、県が資金を貸し付けている外郭団体等の資金管理については、それらの団体が預金先金融機関の破綻によって損失を被ることがないよう、各団体において、適切な対応が図られるように指導を徹底するとのことです。



 ところで、昨日の常任委員会では、国の交付金を活用した緊急地域雇用創出特別事業13年度事業分5億円のうち、当面来年1月からの実施分(3億1300万円)が示されました。

 並んだラインナップを見ると、調査事業や美化事業、データベース化事業など、なぜこれが緊急雇用になるのかな、本来事業ではないのかな、と思わないのではないのですが、当局の説明によると、この制度の前提は、6ヶ月未満の雇用確保であり、緊急雇用期間中に、正式な就業の場を確保して欲しい、というものだそうです。うーん。
 各市町村にとっても、「緊急」だったようで、ともかく来年3月までの年度中に雇用確保する事業を県に申請するのは、かえってたいへんだったようです。

 ちなみに、県、市町村の114事業で、623人の新規雇用が6ヶ月未満で生まれます。個人的には、なにかひっかかるものがあります。



 さらに、外郭団体の見直し案の発表もありましたが、なにか、根本的な発想の違いを感じてしまいました。自分がおかしいのかなぁ・・・とも思います。

 すなわち、ある委員の「公益的事業は収益を上げなくてもいいのか」、という問いに同調したいのですが、行政の考える「公益」とはそもそもなんなのか、逆に言えば、収益を上げるよう努力する民間企業は、私利私欲に走っているのか、です。
 そうだというのなら、「お客様本意」と頑張っている民間をずいぶんと馬鹿にした話だと思います。行政のお客様は、誰なのでしょう?

 立ち上がりの難しい事業の初期の段階を行政が推進し、ある段階で、採算が取れるように、2段ロケットのごとく、民間に切り離すことを目指しても良いぐらいです。外郭団体って、なんなのよ。

 ちなみに、収益を上げることを目指していない株式会社である倉敷ファッションセンターの累積損失の解消は、平成46年頃だそうですが、こういった30年計画は、ちょっと民間にはできない発想です。

 NPOが、どんなに苦労しているのか・・・・。

 何も言えなくなってきました。


 話がらり変わって、色紙というものを生まれて初めて頼まれましたが、本当に悪い冗談だと思います。
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2001年12月19日(水)【12月定例会閉会す】
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<岡山県議会情報公開条例>

 本日で、12月定例会が、終了致しました。緊急雇用対策などを含めた補正予算が成立。岡山県循環型社会形成推進条例をはじめ幾つかの条例が通りましたが、注目すべきは、議員発議による「岡山県議会情報公開条例」の通過です。
 私自身の選挙公約的には、自らの動きこそが、情報公開であるということでしたが、果たして、皆様は、いかがお感じでしょうか?

 ちなみに、今回、議員発議では、「地球温暖化防止政策の推進と京都議定書の早期批准・発効を求める意見書」「本州四国連絡橋公団の改革に関する意見書」「だれもが安心してよい医療を受けられるよう求める意見書(民主党は反対)」が、採択されました。
 同じ議員発議でありながら、なぜかこの「岡山県議会情報公開条例」は、議会運営委員会の発議であり、恥ずかしながら、その内容は、今日までよく把握していませんでした。
 いずれにせよ、行政、警察と来て、いよいよ議会の情報公開が、少しでも進むということ自体は、歓迎すべきことです。


 この「岡山県議会情報公開条例」は、地方自治の本旨にのっとり、岡山県議会が、その諸活動を県民に対し説明する責務を全うするよう、公文書の開示を請求する権利につき定めるとともに、議会における情報公開の総合的な推進を図り、もって県民の議会への理解と県政参加を一層促進し、開かれた議会を実現することを目的にしています。(第1条)

 ここでいう、公開されるのは、「公文書」であり、「公文書」とは、議会の事務局の職員が職務上作成し、または取得した文書、図画および写真並びに電磁的記録であり、事務局の職員が組織的に用いるものとして、議会が保有しているものを言います。(第2条)


 第7条からは、議長の公文書の開示義務が定められていますが、1項から9項で、えんえんと要件のしばり(例外規定)がかかります。
 極めつきは、8項の例外規定で、「会派または議員の活動に関する情報であって、公にすることにより、当該活動に著しい支障が生ずるおそれがあると認められるもの」とありますが、法律を少しでもかじった者なら、どう読んみても、「おそれがある」と「議長」が、認めれば、「公文書」の開示義務はない、と、解釈するでしょう。

 また、第10条の「公文書が存在しているか否かを答えるだけで、非開示情報を開示することになるときは、議長は、当該公文書の存否を明らかにしないで、当該開示請求を拒否することができる」という規定も、注目です。

 なお、開示決定等への不服申し立ての調査審議は、「岡山県議会情報公開審査会」が行いますが、「審査会は、岡山県議会議員のうちから議長が指名委員7人以内をもって組織する」(第19条3項)という規定も、要注意です。

 施行は、来年4月1日。最も遅れている議会の情報公開ですが、市民オンブズマンの皆さんの反応が、大変に気になります。
 結局、中途半端に「公開」することで余計に見えなくなったり、隠れてしまうことがあると思います。また、本旨とはかけ離れた重箱の隅をつつくことで、かえって頑なにさせることもあるのも事実です。

 いずれにせよ、多少なりとも、スタンドプレーになったとしても、最後は、個々の議員の努力こそが、最大の情報公開だと思います。


<経営改善計画策定企業の募集>

 経営改善については定評のある岡山県が、などと、皮肉っている場合ではなく、岡山県として、企業の業績悪化の原因を分析して具体的な改善策を検討実施し、経営体質を改善する「経営改善計画」の策定支援を進めます。

 商工会議所・商工会や中小企業支援組織および中小企業診断士等の専門家と連携して行うもので、20人以下の企業なら、最寄りの商工会議所、商工会が、それ以上ですと、最寄りの中小企業支援センターが、下請企業については、岡山県産業振興財団が、組合員企業等は、岡山県中小企業団体中央会に、直接の申込みです。
 募集期間は、明20日から、26日(水)までで、当面200社です。

 行政の補助メニューの前提条件として、「経営改善計画」の策定がありますので、こういう機会に動かれることをお勧め致します。


<新議長決まる>

 新議長に、大先輩である自民党森正人議員(5期)が、選出されました。久しぶりの岡山市選出議員からの県議会議長であり、たいへんな生意気を申し上げますが、岡山市民としても、多いに期待させて頂きたいところです。
 まさに、国、県、市を結ぶ重要ポストです。

 それにしても、私も選出されている岡山市第1選挙区の5人の自民党議員のうち、これで、4人の大先輩が議長経験者(すなわち幹部)。
 来期以降、倉敷市からは、議長候補が目白押しですが、岡山市全体からも、もう少し、岡山市第1選挙区からは、いよいよ私まで(15年先)、議長が出ない、すなわち、中堅がいないということで、逆に、己の責任の大きさを痛感します。

 私が若手のホープというより、岡山市に、中堅が、それだけ少ないという危機的状況です。結構プレシャーではあります。

 ま、しかし、時代は、予定通りには、動きませんが。
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2001年12月20日(木)【産学連携はできるのか?】
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 本日は、市役所を経巡った後、岡山大学で開催された「産業・技術創生研究会技術研究交流会分科会」に出席させて頂きました。これは、中国銀行の「寄附講座」と呼ばれるもので、参加者は少ないのですが、かなり水準の高いプロジェクトと言えると思います。
 あるいは、むしろ制度的な枠組みを作る大学、行政関係者向きのものかもしれません。

 ここのところ、工場や岡山大学等への出入りが目立ちますが、産学官の連携を考えた場合、当然のことだと思います。

 景気の長期低迷の中で、イノべーション、ベンチャ−の波は、大学から起こるのではないか、いや、大学から起こさないといけないのです。独立行政法人化の流れの中で、象牙の塔と言われる大学から、イノベーション能力や新事業創出能力を引き出し、産と結び、産業振興に結びつけることが、地域の生き残り策です。
 生涯学習でもそうですが、大学が、およそ日常生活からかけ離れた所で、生き残ることは、これからはまず不可能です。

 岡山大学を中心とした大学への期待が、今ほど高まっている時代はありません。基礎研究の重要性を維持しながら、大学内に眠るシーズをいかに引き出すか。特許をどう活かすのか。中小企業が、生き残りを賭けた競争の中で、自社のトップシークレットを守りながら、いかに、大学との連携の中から、ビジネスチャンスを掴むか。そのための制度的支援がどうしても必要です。

 スポーツ以上に、学術的に、あるいは、ビジネスで、大学からスターやヒーローが続々と登場する、しかも、岡山から生まれてくる。そうでないと、岡山は、生き残ることができないのです。


 しかし、どうしても根本的な問題にぶち当たります。当然、連携の先には、新規創造、あるいはベンチャー、起業があるわけですが、思うに、日本人のメンタリティーは、非常にベンチャー向きではないのではないでしょうか。
 いろんな表現の仕方もあると思いますが、端的には、「失敗」に冷たい社会であるということです。ひとたび人と違うことをして、失敗すれば、見事にラベリングされ、敗者復活に対して寛容ではありません。
 裏を返せば、成功に拍手も送ることができないわけです。

 松下幸之助翁ではありませんが、成功するまで、やり続けなくては、成功しませんが、失敗すれば奈落の底に落ち、成功すれば思いきり足を引っ張られるような社会で、なぜ挑戦をするでしょうか。才能があるものほど挑戦しないでしょう。

 私は、あてもんの国・香港で、人生波瀾万丈でないとつまらんじゃないか、という香港人に、いたく関心しましたが、既に、日本は、見栄や体裁を言っておられる状況ではありません。何もしなければ、死ぬのです。
 根本的な発想の転換が必要です。

 一番変革しないといけないのは、社会構造の根本にある人間の意識の改革ではないでしょうか。とりわけ産学官連携は、全てが、意識改革しないと絶対に成就しない、いわば試金石です。


 そして、私の中では、全ては、インキュベーションセンターに凝縮されるのです。私が、たちまち関われることです。はっきりしているのは、今のままなら非常にまずい状況にある、しかし、やるからには、絶対に成功させないといけない、ということです。

 おそらく、読者の皆様には、産学官連携、PFI、インキュベーションセンターへの関心は、薄いと思いますが、私にとって最初に関わるこの箱モノについては、私は、とことん付き合う覚悟です。
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【ペシャワール】

 宣伝コーナーというわけではありませんが、今日は、シネマクレールで「カンダハール」の試写会があるわけですが、明日、午後7時から、「備前岡山西大寺五福座」で、「医師中村哲の講演ビデオを観る会」があります。
(参加費1000円。先着100人限定。)

 ご案内の通り、パキスタン北西のペシャワ−ルで、貧困民の診療をされている方で、福岡のNGO、ぺシャワ−ル会が、それを支援しています。
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2001年12月21日(金)【対テロ対策】
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 昨日、一般歳出2.3%減の47兆5472億円。一般会計予算81兆2300億円の超緊縮デフレ予算の財務省原案が内示されました。復活折衝もあるのでしょうが、10%大幅減の公共事業関係では、岡山県で言えば、苫田ダム本体工事等の促進で、約63億円が対要求100%。児島湖の浚渫も例年通りです。

 そういう緊縮予算の中で、科学技術、IT、環境対策など重点7分野の構造改革特別要求枠が、それほどでもないのに比べ、対前年で、減るはずがないものが、防衛関係費です。爆弾テロが、追い風になるのは悲しいことですが、個人的には、防衛費が増額されたとしても、抵抗はありません。
 というのも、本日、自衛隊の対テロ訓練を見るにつけ、多少の不安を感じたからです。


 本日、私大の野球場を借りて、陸上自衛隊第13特科隊の特殊災害対処訓練が開催されました。生命・自由・財産を直接に守る自衛隊の活動について、理解を示すというよりも、認識を持つことは、個人的には、行政関係者の責務だと思います。好き嫌いの話ではありません。
 なにかぶっそうであるという感じでもあるのでしょうか、マスコミの報道も含め、非常に関心が薄いような気がしてなりません。

 本日の訓練は、化学テロ(化学兵器・例えば、サリン)を想定したものあり、化学防護車の設備等は、充実しています(除汚、化学的に中和させる)が、例えば、炭そ菌や天然痘(生物兵器)が、そこら中に蒔かれたらどうなりますか?というと、なかなか対策が難しいのです。
 もちろん、生物兵器には、潜伏期間があるわけですが、炭そ菌もサリンも使いようでは、兵器には違いありません。今、市内に、炭そ菌を撒かれると非常に辛い状況です。
 これはもう、端的に、予算不足です。

 また、システムにも、若干の不安を感じます。
 おそらく、テロか天災か人災かわからない場合、まずは、わけがわからないまま警察や消防が、出動し、こりゃぁとんでもない、ということになって、基本的には、市町村長から知事の要請を受けて、自衛隊は出動・・・というわけですが、この時間のロス。この間、被害がどれだけ拡大し、どれだけの人間が死ぬか。
 また、めいめいの判断で、縦割りの指示系統(一番現実味のないのが、知事の対策本部長。)の中で、現場は大混乱です。病院まで含めて、誰が、現場を仕切るのか。

 直ちに、知事が委任、自衛隊の指示のもと、警察、消防、病院が、明確な役割分担をし、システマティックに動かないと、あるいは、その訓練をしないと、全く意味がないんじゃないかな、それは、こういう訓練の度に、いつも感じることです。実戦的でない、儀式じゃなかろうか、操法訓練のように、現場で使えるシステムでないと意味がないんじゃないか。
 プロ中のプロの自衛隊の皆さんが、一番わかってるだろうなぁ、と、思います。

 とりわけ、組織、戦略、機動力で、自衛隊に勝るものはないのですから、軍部が台頭する懸念があるなどと、楽しいことを言うよりも、そのノウハウは活かすべきだと思います。


 逆に言えば、警察よりも、まず死体を見ることがない自衛隊の本来の役割として、戦車に攻撃する訓練をすることもさることながら、各地で、警察や消防、各地の組織と連携しながら、災害対処訓練をどんどんやって頂きたいものです。
 また、各市町村は、そのように努めるべきではないでしょうか。

 手段は違っても、市民の生命・自由・財産を守るという目的は同じなのですから、産学官連携ではないですが、警察、消防、自衛隊は、常に連携して頂かないと、緊急事態に大混乱です。
 また、そういうシステムを作られないとしたら、それは、緊急事態になって初めて露呈される平和ボケした行政の怠慢だと思います。


【『カンダハール』】

 空から○○が、舞い下りて・・・・・。いろんな意味で良い映画です。お勧め致します。アフガニスタンの空気というのが、非常によくわかります。
 シネマクレールで上映。
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2001年12月22日(土)【西大寺にて】
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※この号につき、ある地域の忘年会で、やむにやまれず、なぜか夫婦で、二日酔い(頭痛・・)という状態になり、配信が遅れることをお許し下さい。
 皆さん、この時期、くれぐれもほどほどに!!

【西大寺にて】

 本日のある全国紙では、読者の選ぶ今年の海外10大ニュースの5番目にタリバーンのバーミヤンの仏教遺跡の爆破が上がっています。

 新聞のコメントは、「イスラムの教義に基づく」と破壊行為を正当化。この暴挙を世界は一斉に非難。タリバーンが、「恐怖政治」で人々を苦しめ、国際テロ組織アル・カイーダを保護していることを見落としていた。バーミヤンを奪回した指導者は、12月初め、大仏復元に向けて支援を求めた。と、あります。

 一昨日は、「カンダハール」(主演女性の来日が朝日新聞に、報道されていますが)昨日は、ペシャワール会の中村医師の講演ビデオを西大寺の五福座(これは、なかなか「凄い」まちづくりです。)で、見ましたが、マスコミ報道でわかることというのは本当に限られている、あるいは、一面的であるなぁ、というのを痛感しました。

 そもそもタリバーンの石仏破壊にしても、アフガニスタンは、たいへんな干ばつ被害、要するに大飢饉があった中で、「宗教的に起きた」ことだそうで、数百万人が、明日にも死ぬという状況の中で、国際社会は、そのことをもって「暴挙」とし、大飢饉に手を差し伸べるどころか、制裁の意味で、食料の経路まで断とうとしたわけです。

 そんなことは、当時、誰も言っておらず、そこには、世界遺産を破壊する野蛮なタリバーンがいただけでした。衝撃的な映像を流し、その奥の奥までは、伝えていませんでした。「恐怖政治」を見落としていた、その陰にいる市民を見落としていたのは、誰なのか、というのも問題です。


 ところで、西大寺の商店街を五福座を探しながら歩きましたが、意外なほどに西大寺を知らない自分に驚きました。非常に魅力があります。
 東備の振興は、それこそ、新快速がJR山陽本線ではなく、JR赤穂線を走るぐらいに赤穂線沿線のまちが、元気を取り戻す必要があると思いますが、西大寺は、その玄関です。
 そういえば、人前で乳首を出すのが嫌なので(・・・・)はだか祭りに出たことがありません。うーん、これは良くないことかもしれません。

 以前、亡くなった林さんの主催されていた「備前アートイベント」で、片上湾に舟で繰り出し、ドライアイスを海に撒いたのを思い出しますが、この赤穂線沿線は、まちおこしの連携があると、かなりの個性的な魅力が引き出される要素があると思います。

 岡山県の施策は、西高東低というのはよく言われることですが、やはり、東備の振興がないと、岡山県も伸びません。岡山市内もしかり。
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2001年12月23日(日)【吉備高原都市】
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 忘年会、X’mas、年末モードに突入ということもあり、淡々と名簿整理などしている状況であります。議会の公式行事は、来春1月11日まで、ございませんし、いわゆる式典の類も基本的にはなく、「WITH」的には、ネタが枯れます。

 本日もそうですが、道場納め、X’masパーティー、餅つき等ありましたが、28日(金)に仕事納め、忘年会、そこから消防団年末夜警、お火炊き、表町カウントダウン、元朝式から、年始挨拶回り・・・・と、慌ただしく過ぎて行きます。

 なお、公職選挙法で、議員の郵便による季節のご挨拶などが、禁止されております。
 来年度につきましては、年賀状等ではなく、2月以降に、後援会報の形で発送を予定致しておりますので、佐藤から年賀状が来ないではないか、と、ご気分を害されないよう、予めお願い申し上げます。
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 そんなこんなで、数日間は、必ずしも、タイムリーではないですが、事業評価委員会にかかるような、岡山県の大規模事業の特集をして参ります。

 今年は、岡山空港ゴルフ、水島シーサイドゴルフが破綻。チボリ公園、井原鉄道、南北ファーマーズマーケットなどに、見直しのてこ入れが入りましたが、依然、青色吐息の状態が続きます。一方で、数百億円突っ込んだ岡山空港3000m化、新装岡南飛行場の供用開始ですが、有効活用の目処が立ちません。

 さらに、FAZ指定になった玉島ハーバーアイランドには、既に不安の声が上がり、県北流通センターは、分譲以前に、失敗が見えてきました。
 その向こうで、苫田ダムは動き、あいかわらず児島湖は、浚渫されます。

 ここから、岡山県総合教育センター、岡山県動物愛護センター、さらには、岡山県立図書館が動きます。一方で、総合福祉ボランティア会館は、旧国立病院を建替えるのか、リニューアルするのか、答が出ません。
 そして、岡山県初のPFI手法による、インキュベーションセンター。

 下手をすると、この通りの順番で、無駄ないしは破綻が生じます。しかし、少なくとも、このうち幾つかは、私も関わることはできます。責任があります。この流れをなんとか止めたいのです。だからむきになるのです。
 逆にいうと、それ以外は、唯々諾々とした責任を負うべき人が他にいるかもしれません。



 それでは、年末の不景気な話シリーズになることを危惧しながら、まず本日は、岡山県の象徴、吉備高原都市から。

 同計画は、平成9年11月に策定された行財政改革大綱により、後期計画B、Eゾーンの事業着手(用地取得を含む)が凍結されており、凍結終了の12年度から遅れて、この12月に、整備検討会の報告が出、来年2月には、県の方向が示されます。

 すなわち、2月議会は、今議会のチボリ公園なみに、吉備高原都市が問題になるのは、必至でしょう。

 この検討会報告によると、吉備高原都市の自立的発展のためには、長期的に見れば、後期計画(Bゾーン以降)の開発とそれによる人口集積、産業活動の強化が望ましいとしますが、整備済区域の産業施設用地、住宅用地の分譲が進んでいない現状を考え合わせると、直ちに民間の需要は見込まれず、緊急性は少ないし、多大の財政負担の面からも、直ちに開発に着手することは困難である、とのことです。
 この認識については、私も異論はありません。

 その認識から、「近未来体験都市」(サンサンシティー、エコシティー、ユニバーサルシティー)というコンセプトで都市を創造していこうということですが、産業用地については、今年10月スタートの定期借地権制度の利用、市町村との役割分担やPFI等の民間活力導入等の提言は、首肯できるものです。

 下記は、600号以上前の「こころ・その106」ですが、我ながら、歴史を感じちゃいます。よく毎日書いてるなぁ・・・。良いこと書いとるなぁ。

 ただ、今の私の夢「マスカット・バレー」構想の中では、吉備高原都市は、中国やインドをはじめ、世界の研究者、ビジネスマンが、格安で住んでいる世界都市なんですが・・・。
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2001年12月24日(月・祝)【岡山県総合教育センター】
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 今日は、X’masイブだから祝日ではないんだ、ということを子どもは、わかってくれるでしょうか?

 昨日の吉備高原都市の中、丁度、吉備高原総合リハビリテーションセンターの北に、岡山県総合教育センターが建設されます。平成9年の行財政改革により、「当分の間凍結」されていたものが、昨年12月「従前の計画による事業規模を2分の1程度まで縮小しつつ、事業化を図る」と方針決定されました。

 そして、この10月基本計画が策定され、10億円の大規模事業ですので、評価委員会の評価が出て、実施方針が策定され、平成18年度開所といった流れです。
 また、事業手法は、おなじみ「PFIの’ような’形式」。岡山では、コスト削減をすることが至上命題のパブリックのイニシャチブで、プライベート・ファイナンス・イニシャチブとは別物です。削減効果は、1億円、ということです。

 要するに、事務作業を膨大に増やして、ご迷惑をお掛けしないようにリスクも残しつつ、僅かに安いローンを組むという、もはや「岡山版PFI」と私は呼びたいのですが、この施設の整備については、国庫補助制度や地方交付税のある起債がなく、全額県費負担ですので、造るのなら、やむをえない、という側面もあります。

 さて、従前の計画は、時代の変化に対応した教育研修の施設とするため、既存の県教育センター(古京町、昭和38年)と情報教育センター(赤坂本町、昭和49年)を統合した総合教育研修機関を設置するというものです。
 特に、先導的な調査研究やカリキュラムセンター、障害児教育センター等の機能を持たせるとともに、情報教育の拠点施設とするということです。

 これらについては、必要性はあると思います。両施設は、確かに手狭でありますし、とりわけ、不登校、中途退学さらには、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥、多動性障害)など研究、対処すべき課題が急増しています。

 ただ、天体観測室、プラネタリウム、テニスコート、147名の宿泊施設等々、概算102億円の施設が本当にいるのか、ということで引っかかり、当初の2分の1になったわけです。
 もっとも、平成8年度に実施設計がなされて、既に、25.3億円を支出。今さら止められない、というのが実際かもしれません。


 ところで、個人的には、吉備高原(既開発エリア)の整備促進の観点から、事業実施の必要性が言われることには、抵抗があります。それは、教育とは別問題です。
 一番の問題は、例えば夏休みに、教師の研修をしますということになり、吉備高原くんだりまで、県北から通ってくるのか、いっそのこと、旧国立病院(新総合福祉ボランティア会館用地ですが)の方が、使い勝手が良いのではないか、看護婦寮もそのまま使えるではないか、利用する教師が困らんか?と思うのですが、「様々な思惑」で、やると言うのなら、仕方ない。
 少なくとも、教師側からすれば、どうせ造るなら、宿泊施設は、いるだろうな、と思います。

 ただ、もともとがバブル期の発案です。止めることもできたはずのものです、ということは、お伝えしておきます。
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2001年12月25日(火)【岡山県動物愛護センター】
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 「こころ・その472」で畜犬処分場について書きましたが、個人的には、なにかすっきりしない施設が、この「岡山県動物愛護センター」です。

 昨年12月の事業評価委員会意見では、現施設の老朽化に鑑み、事業実施の緊急性は高く必要性はあるが、基本計画の施設の規模と内容については、見直しを図るべきで、地元と十分に協議しながら進めることが重要であるとし、県も、その通りの方針を示しました。
 新基本設計が、平成14年度。15年度から、建設工事。17年度から、業務開始という流れです。

 そういえば、委員会意見発表、即日の方針発表に、議会軽視と激怒していた(当時の「こころ」に詳しい)のが、丁度1年前で、そのあたりから、私は、行政に不信を覚えるようになったのでした。
 そして、この12月には、大規模事業評価委員会の評価が出たというわけで、縮小で、ゴーサインです。


 当初(整備基本構想は、平成4年作成)は、動物行政の推進のため、保護管理、収容所分、人畜共通感染症の調査などの機能を集約化するとともに、動物愛護思想の普及啓発、適正な飼育の相談指導の外、各種情報の収集や提供などを総合的に実施する拠点施設を整備するということで、御津町内に、計画されていました。
 概算事業費は、33.7億円。うち、既に8.1億円を支出。平成6年度には、約8haにも及ぶ広大な土地を取得しています。
 ちなみに、見直し後の概算工事費は、約17億円で、約9億円が節減されます。


 ところで、この施設は、周辺環境の保全等に配慮しながら、「人と動物が共存できる豊かな地域社会」の実現を目的としていますが、事業評価委員会のいう老朽化した施設とは、言うまでもなく「小動物研究所」すなわち畜犬処分場のことです。

(「こころ」その472より)

 小動物研究所、正式には、県畜犬処分場は、昭和43年に作られました。従来は、民間の化製業者や岡山市長に委託処理していたところ、運営・施設面で、環境汚染の問題が生じ、地域住民ともトラブル発生、県で処理場を建設することになったのです。
 管理運営、処分犬の輸送、処理は、岡山県獣医畜産事業局組合に全面委託されています。
 山間の本当に小さな施設で、横を通過してもまずそれとわからないでしょう。そこで、全県の保健所から輸送された犬・猫が早朝に、年間約1万頭処分されています。
 安楽死とされる炭酸ガスを送られ、大量処分されます。特に、犬は、輸送自動車ごと 入れる処分施設の中で、処分されます。
 後は、一頭一頭焼却炉に入れられ、焼却処分されます。午前10時過ぎ現在まだ焼却炉は暖かく、麻袋の中に灰は入れられていました。
 委託費は、年間3800万円。私は、本当に、このお仕事をされる方の尊さを思います。本当にありがたいことです。
 同時に、憤懣やるかたない、怒りの気持ちに襲われます。
・・・略・・・


 この畜犬処分場の機能を効率的にする一方で、動物愛護関係事業、例えば、小犬等の譲渡事業、動物とのふれあい教室、動物なんでも相談事業、犬・ねこの里親情報仲介、動物愛護のネットワークづくり、動物愛護フェスティバルの開催、などが予定されています。
 これらと収容棟(処分施設)、納骨堂・火葬炉、動物霊園が、地域の憩いの場と共存する、実に、精神的には、辛い施設です。
 悪いのは、明らかに我々人間です。


 なお、この施設は、整備を交付税措置のある地方単独事業(地域総合整備事業)として実施しており、国の財政支援措置が、総事業費の2割を越えると見込まれています。
 そして、PFI手法を導入しても、支援は、3%程度と見込まれるということで、まさにPFIによる管理運営に、施設の性格からして、私は、最も馴染むと思うのですが、県直営で行い、業務に応じて個別委託方式(お馴染み外郭団体へ)を採用する方向のようです。

 結局、PFI手法の導入というのは、施設の性格ではなく、国の財政支援措置が、あるかないかで、決めている節がある、と言われても仕方ないのはないでしょうか。


 いずれにせよ、最も重要なのは、設備の特殊性から、地元との協力関係です。絶対的な信頼関係が必要です。
 そして願わくば、収容棟部分が開店休業になるように、我々は、最大限度努力しないといけません。
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2001年12月26日(水)【新しい学校づくり】
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 慌ただしいようで、しかし、年々ムードのなくなる年の瀬です。

 この時期には、新年会のご案内を頂戴できる時期ですが、中心市街地の地域の新年会出席のお声掛けを例年通り頂戴し、感謝いたしております。
 しかし、その一方で、本当に申し訳ないような気持ちでいっぱいです。案内状の向こうの様々な方の、様々な表情が、目に浮かぶようです。

 この17日には、岡山市中心部の新しい学校づくり(統合問題)について、岡山市、岡山県の両文教委員会で、ある地域からのある陳情が、議会でも認められない、という結果(不採択)になりました。

 ある面では予測されていたとも言えますが、本会議にまで上ったという事実は、やはり行政手法に問題があった証左であり、議事録に未来永劫残されるのは、地域にとっても、本当に辛いこと、いわば傷、です。

 中心部の5つの地域を回る唯一の地方議員として、様々な声をしかと受け止めさせて頂き、いわば「善後策」に、最善を尽くします。
 中心市街地に、新しい光が射し込む新年であるように。

 それが、どんな形であれ、我々には、新しい学校づくりをする責務があります。換言すれば、そこには、夢があります。
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2001年12月27日(木)【岡山市連合婦人会】
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 本日は、恒例の岡山市連合婦人会主催の市が立ち、年末の買い出しをと家族で出掛けました。偉大な前連合婦人会長が亡くなった後も、現会長のもと、こうして行事が続くのは、うれしいことです。
 年末なにかとお忙しい中で、毎年なかなか続けられることではありません。

 私の目からは、並み居る女性の代表、まさに地域の代表のオールスターで、友紀を抱き上げて頂き(ぱっと見、父似。よく見ると母似のところもある。)、懇意にさせて頂いていることを本当にありがたく思いました。

 ここに来て、女性の時代ということを改めて言われますが、やはり、地域の発展、安定は、婦人会、女性の力に負う所が非常に大きいと思います。


 それにしても、連合町内会、愛育委員、民生委員、交通安全母の会、交通安全対策協議会、防犯協議会、体育協会・・・・・・・・本当に様々な組織が地域で動いているのになかなか我々は気付きません。いわば、NPO、ボランティア精神の元祖でしょう。

 こういった組織に、PTAや地域の商工会、青年団、まちづくりグループなどが、うまく絡んでいけば、自ずと地域のパワーが生まれてきます。
 問題は、若い世代が、なかなか地域に入っていかないことですが、そんなに難しいことではないのです。かなり門戸は開かれています。

 さて、明日より、3日間、いよいよ各消防分団の年末夜警が始まります。分団員として、陣中見舞いに伺う議員として、体力勝負の厳しい年末がいよいよ本格化します。
 各地で、午後8時頃から夜中の3時頃まで、警備している方がいることをどうかお忘れなく!!

 その前に、まだまだ続くぞ、忘年会。
 ちょっと腰痛復活気味です。
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2001年12月28日(金)【産学官連携勉強会の立ち上げのご案内】
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 最近は、行政用語的には「仕事納め」ではなく「事務納め」という言い方をするようです(こういう日に、職員の方に、依頼事や相談をするのは、結構忍びないのですが)が、来週の金曜日は、「事務始め」です。

 そう考えると、ちょっと味気ないものがあります。GWと比べても、わざわざ忙しくするためのような1週間ですが、皆様は如何でしょうか?

 個人的には、年末は、夜になればなるほど忙しいということで、今日3つの忘年会、1つの打ち上げが終わり、年末夜警に合流。ここから、4日間は、真夜中の帰宅で、ほとんど徹夜状態の元旦に、ある新年ご挨拶先で、年に1度、正体不明まで飲む、本気で潰れる、ところまでのロングランです。
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 さて、知事の言葉をお借りすれば、「IT経済特区」、佐藤真治的に言えば、「マスカットバレー」という「夢」について、具体的に考えたく思います。
 実は、先般、この件で、有志の方々(かなりコアなメンバー)と会合を持ちました。「9と3/4ホーム」から、小さな列車が出ましたが、やはり、現状に非常に問題がある、しかし、やらねばならない、やるからにはとことんやろう、という結論に達しました。

 「小さな列車」は、私のブレーンというわけではなく、岡山県に対して、「提言」していく勉強会を目指しています。しかも、行政主導でも、財界主導でもない、在野(正確には、肩書きを外した)の人間によるグループです。私が、中心ということではありません。しかも、世代的にも、30歳代、40歳代が中心的に引っ張るようなイメージです。
 敢えて言えば、現場の最前線、直接の担当者の声の集大成です。

 ポイント(時代感、センス)は、大学への積極的アプローチです。そして、アメリカよりも、むしろアジアを見ています。そしてなにより、既存の価値観に、とらわれないこと。ここが、共有できないと、後が苦しいかもしれません。


 不定期ですが、今後クローズの勉強会を重ねて参ります。これが、最初にして最後のオープンの告知になりますが、以下の※の言葉に、ビビビっと、ご反応頂ける方に、今後の会合のご案内をさせて頂きますので、ご一報頂ければ幸いです。年明け、平日・夜に、ともかく会合を持ちます。

 現段階では、郷土愛以外、すなわち、年齢、性別、国籍、職業等一切問いません。
 なお、具体的計画はありません。全てはこれからです。あるのは、ただ、「マスカットバレーを岡山に造ろう」、の一言のみです。
 つまり、「夢」だけです。

 ※産学官の連携、「科学技術創造立国」、「産業クラスター」、「TL
 O(経済を活性化する大学の技術移転機関」。ITインキュベート。イ
 ンキュベーションセンター。VB。


【歌の玉手箱】 最近、宣伝コーナーになっていますが・・・・。

 三丁目劇場運営協議会では、来る1月8日(火)午後6時30分から、表町三丁目劇場で、『スーパーマルチシンガー加藤ヒロユキと楽しい仲間たち「歌の玉手箱」』という、ニューイヤーコンサートを開催します。
 加藤さんと岡山在住のシンガー濱崎あゆみさん、が、映画音楽やミュージカル、カンツォーネ、ジャズなど声量たっぷりに聴かせてくれます。ピアノは石井真弓さん。

 妻が、協議会のメンバーということもあり、当事務所でもチケットを預っております。入場料は、1500円。是非、ご一緒に如何でしょうか?
 ご希望の方、ご一報下さいませ。
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2001年12月29日(土)【いつか来た道】
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 夜警明けで、ゆっくりと本年のしめの京橋朝市。その後、「おもちゃ王国」に。大人だけで行くとわかりませんが、やはり、家族連れで行くと、様々な意味で、極めて大人にも「楽」で、なるほど根強い人気があるわけです。

 改めて見ると、民間ならではの簡素化には感心しきりで、友紀のような子どもを遊ばせるには、安心かつ安全かつ十分な施設です。ただ、チボリ公園に我々が望むものとは、かなり違うだろうなぁ、とも思いました。
 それにしても、子どもは、ひとつことをなぜあんなに飽きないのでしょうか。


 さて、忘年会や夜警の話題は、なんといっても、この不景気。諸先生方も、あと3年(根拠はないと思います)は「覚悟」して下さい、ということですし、失業率5.5%と言っても、餓死している人間が、しばしば出るわけでなし、世界的に見ても、これが普通だと思えば、普通だろう、いずれ慣れるんじゃないか、なんとなく、もう良くならないんじゃないか、その中で、どうしのぐか考えよう、来年も、ここやそこやで、バタバタといくだろうが、もう驚かんわ、という声もチラホラ。
 切実でないのではなく、明日は我が身と誰もが思っているのです。


 ただ、私が最も恐れるのは、日本人が貧乏になることもさることながら、倫理・道徳を含めた日本人や、日本という国の、国力の低下です。そして、経済も、官僚も、政治も、全て世界の2流以下となったと言われる今、ある種の国粋的なカリスマを待望しやすい状況ではないかなと思います。
 意気消沈した国民の士気を高め、日本や日本人の誇り、優位性を鼓舞する「強いもの」に、幻惑されやすい雰囲気です。
 非常にマズイなぁ、と感じます。

 こころ・その425(4月28日)で、『学生時代、ご多分に漏れず、朝日ジャーナルを読んでいた私達にとって、当時の中曽根首相(ロン・ヤス)は、「相手」にとってまさに不足なしでしたが、小泉首相は、久々に、青春期季節的左翼学生の血がうずく手腕の持ち主かもしれません。久々に登場された非常におもしろい「相手」だと思います。』と、呑気に書きました。

 その後に世界や日本で起きた出来事を見るにつけ、もはや「いつか来た道」の途中にあることを誰も否定できないのではないでしょうか。漠然とですが、誰もが感じる雰囲気、様々な事象を組み合わせれば、日本の選択肢は、必ずしも多くありません。私の大学時代に、あれほど国論を二分したような問題が、今は、スイスイ通ります。
 体制と、なにより、国民の気分が、醸成されつつあります。


 最悪の不謹慎な想定ですが、某国から、なんとかドンが、飛んできて、一地方都市が壊滅すれば、アメリカを見習って、今の日本ならGOでしょう。それを国民が言うかもしれません。三文小説のように、仕掛けようとする輩もいるかもしれません。

 おりしも、今朝の新聞には、いわゆる「有事法制」である「緊急事態基本法制定」の政府方針が発表されています。本来は、解散総選挙して、国民の信を問うべき重要課題です。

 机上の理想論や平和ボケに染まりたくは、ありませんが、なにより恐いのが、ムードで行ってしまう我々の国民性です。
 なにか、非常に「甘い」のかもしれません。多分かなりまずい状況です。


 さて、夜警の陣中見舞いに。今日も遅くなりそうです。
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2001年12月30日(日)【J・BOY 公職の誇りと責任】
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 朝から、餅つきや年末のご挨拶で、年が暮れます。年々、お飾りが減っていく気がします。

 夜警の陣中見舞いは、思うように多くは、まわれず、午前2時30分まで。地域の問題、ラーメン談義、選挙の話・・・こういう時でないとじっくり話せないことがあります。

 真夜中の分団機庫の赤いランプに腰が引けたり、ふっと気分が萎えるような気がしたら、もっともっと、全てに本気な逢沢代議士は、今頃、どこの分団をまわられているだろう、と思い、己を鼓舞します。秘書時代を思い出しながら。
 まるで終わりのない旅のような気がしながらも、自分自身が、消防分団員だからこそ、よけいに、議員にとって、本当に大切なことだと思います。

 真夜中の自動車の中では、浜田省吾の「J・BOY」をガンガンにかけながら、時々、絶叫しています。歌詞が、身に染みます。

 「J・BOY、頼りなく豊かなこの国に、J・BOY、なにをかけ、何を夢見よう」


 年の瀬に、昨年は、長たらしく書きましたが、今年は、下記の9月議会の一般質問の思いが、全てです。
 未来永劫ではないかもしれませんが、岡山県の県議会の議事録がある限り、私の言葉は残ります。これを言うために、言い続けるために、議員にさせて頂いたのかもしれません。


 『先輩方の御厚情をいただきまして,私のわがままで,毎回毎回一般質問を続けさせていただいてまいりましたが,いよいよ10回目になりまして,ここはひとつ趣向をというわけではございませんが,これからさせていただきます質問は,あるいは,今までで一番過激な質問になるかもしれません。

 ただ,その根底にあるのは,あくまで職員の方であれ議員であれ,公職にある者の責任と誇り,それを回復したいという願いであり,尊敬する石井正弘知事に対して,いたずらに攻撃しようとか生意気を言ってみようとかというわけではございません。

 しかし,若い者が何を言うんならという部分がございましたら,これが俗に言う若げの至りでございます。どうか,そこのところをおおらかな気持ちで受けとめていただきますよう,心よりお願い申し上げます。

 さて,私は,この神聖なる本会議の議場で,愚痴を申し上げる気はさらさらございませんが,県議会議員に当選させていただいて2年半,先輩方や執行部,職員の皆様方のお力添えをいただき,自分なりに頑張らせていただいてきたつもりですが,なかなか成果が出ません。

 それどころか,周りを見渡せば,事態はますます悪化しております。景気は悪化の一方,毎日倒産のニュースが入り,完全失業率は5%突破,たび重なる想像を絶するような,信じられない事件の数々,崩壊する倫理,社会不安,環境の悪化,さらにはアメリカの連続テロ事件を契機にした国際的な戦争の兆し,一体この国はどうなってしまうのか。

 私は,議員として何をしているのか。何か日本はおかしいぞ。前代未聞の経済危機,社会的危機だとだれもが感じています。小泉総理への一時の圧倒的な支持も,このままでは本当にすべてがだめになる,その前に,根本的な手を打ってほしい,そういった国民の声でした。

 もはや右肩上がりの経済,豊かな未来,そんな夢にいつまでも酔い続けることはできないのかもしれません。高度経済成長がいつか戻ってくるというのは幻想にすぎないかもしれません。だれもが,本当に大きな不安を抱えています。

 ここから始まるのは,生き残りをかけた戦いです。今この瞬間に,どれだけ多くの岡山県民が歯を食いしばって頑張っておられるでしょう。どれだけ多くの方が,あしたの,いやきょうを乗り切るために汗と涙を流しておられるでしょう。家族のため,従業員のため,迫りくる倒産,失業,リストラの恐怖と戦いながら生きておられる方が,どれだけ多くいらっしゃるでしょう。

 10カ月になった子供の寝顔を見ながら思います。彼に何を残せるのか。こいつは将来,何もよいことがないかもしれない。既に,彼は,多くの借金を背負っている。また,これからも平気でツケを回されるでしょう。少子・高齢化が進み,さらに,国際的な緊張の中で,ずっと今よりも不安な社会で,ずっと借金を背負い,彼らは生きていかなくてはならないのです。

 また,どれだけ多くの子育て世代が今を耐えているかおわかりでしょうか。自分たちの受けてきた以上の幸せは,子供たちに与えられないかもしれない。親として,どれだけ情けないか。今をやり過ごしても,将来の経済的不安,社会的不安がどんなに大きいか。

 私は,彼らの声を代弁したいのです。政治は,未来の子供たちのためにあります。今声が出せる,意見が言える人たちのためだけではないのです。しょせん人間は死にます。人類という流れの中では,バトンランナーにすぎない。何を引き渡したか,それがその時代の人間の評価です。岡山県が,未来永劫続くとは思いませんが,我々の価値は,何を手渡したかで後世がすぐに判断してくれるでしょう。


 そんな不安の中で,それでも岡山県民は,岡山県に税金を払ってくださっています。納税の義務を果たすといえばそれまでですが,それは,決して岡山県職員の皆様を初め公職にある者の安定的な生活を願ってのことではもちろんありません。

 私を県議会議員に推してくださった方は,私が特別職公務員になる就職活動を手伝ってくださったわけでもなければ,先生と呼ばれて偉くなれと祈っておられたわけでもありません。公職にある人間に,全体の奉仕者である公務員に,しっかりと生命,自由,財産を守ってほしい。みずからの命をかけても,岡山県のために,岡山県民のために尽くしてほしい。それが,岡山県民の願いです。そのために,血税を納めてくださっている。代表に選んでくださっている。

 逆に,それにこたえるのが公職にある者の使命であり,誇りです。岡山県民が,みずからの血税を託した我々をどう見ておられるかは想像にかたくありません。私は,本当に使命感に燃えて,一生懸命働かれている職員の方の姿を身近で見ております。しかしながら,県民は,そうは見ないのです。

 これだけ民間が死に物狂いで頑張っているのに,我々の血税を使って,公務員は何をしているのか。繰り返される血税がむだにされる姿,しかも民間ではとても考えられない公務員の責任のとり方。民間は生き死にです。「ごめんなさい」では済まないのです。民間では失敗すれば,まさに命がなくなるのです。

 行政サービスの価値を税金の対価という観点から厳しく監視するということであれば,当然,岡山県に効率的な行政サービスが期待できない場合は,県民が税金を払わないという納税拒否の発想も出てくるでしょう。いつ税金不払い運動が起きても,県庁にデモ隊が来ても不思議ではないかもしれません。そのぐらい岡山県民は怒っておられるのです。

 今,私たち公職にある者は,一番大切な信頼を失っています。今再び我々公職にある者が,責任と誇り,信頼を取り戻さないといけません。 』

 よっしゃ、頑張っていきましょい。
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2001年12月31日(月)【共に勝つ年に】
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 大晦日は美しい空です。
 本当に一年間たいへんにお世話になりありがとうございました。
 「こころ」「WITH」の一年間のご愛顧に心より感謝御礼申し上げます。


 消防年末夜警の最終日。結局、2日間は、地元の深柢消防分団機庫には戻れぬまま、今年も終わってしまいました。他議員の動きに、少しやきもきしながら、5時間で15ヶ所まわる民主党の参議院議員のように、器用には立ち振る舞えず、どうしても、一個所、一個所で、長居してしまいました。

 いつも選挙的には、叱られるのですが、効率を言えば、私は、かなり悪い方です。ただ、初めてお邪魔した分団で、じっくりとお話ができたことなど、しみじみ良かったなぁ、と思うので、もはやスタイルとしか言いようがないのかもしれません。開き直ってはいけませんが。

 今朝は、ある地区の消防分団長さんの「ハードラブ」を頂き、4時30分になりました。分団員さんが、3時に解散された後、その副分団長となぜかお隣の駐在さんと4人。きっと生涯忘れない大切な思い出になると思います。
 私は、瞬間的に反応しないタイプなので、醒めているように見られがちですが、実は、じんじんかなり効いています。
 「勝とうで、真ちゃん。」・・・・勝ちてーなぁ。

 議員が多くの方と出会うのは、それだけ背負っていくということです。決して一人ではありません。そして、そのことは、絶対に沈むことができない、ことを意味します。
 どんなことがあっても、負けない、突き進む、ということです。


 あと、1年4ヶ月。
 今、本当に勝ちたいと思います。くそーっ、勝ちてーなぁ!!!
 自分自身に対してはもちろん、あらゆる勝負をするからには、「勝つ」以外ありません。絶対に「勝つ」。徹底的に「勝つ」。正々堂々と「勝つ」。


 苦しい年でした。来年も、苦しいかもしれません。
 おそらく、それぞれの方が、それぞれの世界で、それぞれの勝負をされていると思います。絶対に負けてはいけません。
 この勝負、お互いに、必ず勝ちましょう。

 来年は、共に勝つ、勝利の年へ!!!
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