2001年11月1日(木)【第20回米国代表団訪日プログラム】
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 本日より始まった全国初の「教育の日」。記念式典等にも出席させて頂きましたが、詳細は新聞等をご覧ください。


 さて、アメリカの連続テロ事件で、伸び伸びになっていた「日米青年政治指導者交流プログラム第20回米国代表団訪日プログラム」のうち、岡山は、来る11月10日から13日の4日間。
 私は、11日の夜と12日の夜を担当します。

 特に、12日(月)夜は、焼き鳥の会を企画していますが、別記9名の来岡で、受け入れ側の県議は、最大6人。アメリカの地方議員は、法学博士、弁護士は、ザラ。こちらは、英語もろくに話せない有り様で、対応に窮しています。
 私は、今日、「試験に出る英単語」を買いました(・・・・・・)。

 そこで、読者の皆様の中から、英語なら任せておけ、通訳を買って出よう、あるいは、専門分野で、アメリカの地方議員と議論を交わしてみたい、という猛者を募集致します。
 ただ、異国の方と交流、政治談義をしてみたい、そういえば、佐藤と久しぶりに会ってみたい、という方も大歓迎致します。


 参加をご希望される方は、11月8日(木)までに、このメールの返信か、FAX(086−225−8806)で、ご連絡下さい。心からお待ち致しております。


−−−−−−−−−−−−−−返信用紙−−−−−−−−−−−−−−

11月12日(月)の焼き鳥の会に、出席します。

  お名前
  連絡先

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              記


         日米青年政治指導者交流プログラム
      第20回米国代表団訪日プログラム岡山企画

           「焼き鳥で世界を語ろう!!」


日時 平成13年11月12日(月)  午後7時から9時

場所 星乃家 岡山市磨屋町4−7 086−232−7723
 (柳川トポスの道路を挟んだ向かいのセントラルフィットネスクラブの
  あるビルの真裏の通り。赤い提灯が、目印の焼き鳥の老舗です。)

会費 4000円(但し、通訳の方は、無料)

参加資格 特になし。英会話ができなくても可。(先着20人)


※岡山県議会の30才代の若手議員が、出席予定。

※相手方参加者リスト(いずれも20〜30才代と思われる)

[民主党]
コニー・ジョンソン ミズーリ州下院議員
(Ms. Connie “LaJoyce” Johnson)
アンドレア・ヌチフォロ マサチューセッツ州上院議員
(Mr. Andrea Nuciforo)
ジョゼフ・ペトラルカ ペンシルバニア州下院議員
(Mr. Joseph Petrarca)
ロドニー・シェルトン 民主党全国委員会党戦略アドバイザー
(Mr. Rodney Shelton)
[共和党]
ポーラ・ボーノ・ドッカリー フロリダ州下院議員
(Ms. Paula Bono DOCKERY)
リッチ・ゴーリック ジョージア州下院議員
(Mr. Rich Golick)
レニー・ハウエル マックイニス連邦下院議員(共)立法補佐官
(Ms. H. Renee Howell)
コリー・ステイプルトン モンタナ州上院議員
(Mr. Corey Stapleton)
[主催者代表]
エヴァン・ジェンキンズ ウエスト・ヴァージニア州医学協会理事長
(Mr. Evan H. Jenkins)
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11月2日無し

2001年11月3日(土)【岡山市からの要望】
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 岡山市から岡山県に対する制度創設・拡充等要望事項を頂戴致しました。
 地方分権の中で、県・市間は、あくまで対等協力関係ですが、この6月には「重点政策提言事項」、7月には「予算編成に向けてー配慮要望事項ー」が、提出されました。

 予算編成前になればなるほど、かなり具体的になるわけですが、26項目のうち、特に、私が、気になるものを幾つか掲げます。

○中心市街地の活性化に関して、市街地再開発事業等に係る岡山県の補
 助制度では、優良建築物等整備事業のうち補助対象となるのは、優良
 再開発型事業に限定されており、まちづくりの観点からは、同様の役
 割を果たす市街地住宅供給型事業は、対象外とされているので、補助
 対象にするように提言。

○外郭団体の見直しにつき、「財団法人岡山勤労者ゆとり財団」の「岡
 山勤労者総合福祉センター(岡山テルサ)」の運営に係る負担に関し、
 固定的経費は岡山県が支出がしているが、その他の運営経費は、岡山
 市50%、倉敷市40%、早島町10%となっている。自立的な事業
 基盤確立を要望。

○昭和63年から合併処理浄化槽設置者に対して、国、県から補助を受
 け、補助金を交付しているが、平成9年から、財政力を基準にして、
 県補助金が3割削減。補助金は、施策推進のものであり、財政調整を
 行うためのものでなく、財政力で補助率を減じるのは、不適当。是正
 を提言。

○岡山県建設事業費市町村負担金徴収条例は、総事業費から国庫支出金
 のみを控除した額が、市町村負担基準額となる。
 しかし、適債事業に係る後年度の交付税算入額は、最終的な財政上の
 負担を公平に分担するという観点から控除されるべきものである。
 平成17年国体主会場の県市負担の不均衡是正のため、県では、当該
 負担金徴収条例の不足が改正されているが、市町村の負担率は、依然
 として他県より高い。

 (市町村負担率:公共については、国の補助率を2分の1と仮定
         公共街路25%、単県街路50%、
         公共都市公園25か22%、単県都市公園50%)

 ついては、岡山県建設事業費市町村負担金徴収条例を改正し、市町村
 負担基準額について、総事業費かた国庫支出金及び交付税算入相当額
 を控除した額とするとともに、市町村負担率を軽減するよう提言。


○ロマンチック通り商店街振興組合においては、県庁通り(郵便局交差
 点〜内山下交差点)街路灯(発光ダイオード使用のコンピューター制
 御によるイルミネーション街路灯、250m、32基)設置計画。
 岡山市も積極支援。国・県の財政的支援の特段の配慮の要望。

○県の「町並み保存地区」制度における新規地区として西大寺町町並み
 保存地区の指定を要望。

○不登校児童生徒の増大に対応して、第三の適応指導教室の開設を計画。
 財政的支援、教職員配置の拡充等による充実の要望。


 積極施策は全面応援させていただきます。
 ただ、県施行道路などの整備状況、順番についても、思うところがあるのですが、数字的なことは、ある面、依然の政争の残滓というのは、あるように思います。
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11月4日無し

2001年11月5日(月)【試験研究機関】
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 本日は、決算特別委員会の県内調査で、岡山養護学校、JR宇野線大元駅付近連続立体交差事業、環境保健センターを訪ねました。前2者は、ごく最近、環境センターも、昨夏、訪問したところです。


 単純な報告になりますが、約170億円かけたJR宇野線大元駅付近連続立体交差事業は、いよいよ12月16日に、高架橋に切り替えです。

 都市計画事業決定は、平成8年ですが、数十年来の懸案事項でした。約3.3km、交差道路は、23本。本当に長い道程でした。例えば、中仙道線(東古松線)は、踏み切りの遮断が、一日234分。この解消は、非常に大きいでしょう。
 岡山県の関連側道と交差道路の整備が実際に終わるのは、来年度中。また、岡山市の一般側道と大元駅前広場の整備は、15年度に完成。

 ホームまでの狭くきつく長い階段は、ちょっと気になりますが、これで、一挙に自動車の流れが変わります。
 ただ、問題は、中環状の整備です。計画では、桜橋と旭川大橋の間に、もう1本橋が架かりますし、なによりも、JR吉備線の三門駅界隈で、どう180号と繋ぐのか、市もJRもからんで、非常に難しい問題です。

 まず国体の平成17年までには無理と言われていますが、渋滞緩和のためには、どうしても、中環状の早急な整備が必要です。大元駅高架ほど、時間がかかってはいけません。
 さらに、吉備線は、路面電車と相互乗り入れと結ぶなど、潜在能力がもっとある路線です。環境問題を考えても、こういった公共交通の整備は、極めて重要です。
 国、県、市、JRの連係プレーのために、できる限り、動きます。


 岡山市内尾の環境センターは、「こころ・その126」で記したように、典型的な文系人間には、そもそも論で、「試験研究機関」の機能そのものが、わからないところも多々あります。

 環境センターは、環境、保健行政の基本を支える機関であり、環境科学と健康科学の分野の調査研究、試験検査、環境保全に関するモニタリング、環境および保健に関する情報の提供・解析、研修・指導などを行っているとされます。

 具体的には、大気汚染防止法などの法的根拠があって、測定データを集めなくてはいけないものもあれば、例えば、炭そ菌騒動では、緊急で解析するような場面もあります。

 ただ、基礎研究は国の機関が行い、さらには、民間に検査を業務委託するなど、最も人員削減のターゲットにされやすいのは、この行政の「試験研究機関」でしょう。

 個人的には、学究的なことをどこまで行政が機関としてすべきなのか、大学や企業とどのように連携しうるのか、とりわけ独立行政法人になった大学が、おそらく産学で連携を強化していく中で、官が、公務員として、公職として「研究」する積極的な意味合いは何か、よくわからない、というのが本当です。少なくとも、変わってくるだろうな、と思います。

 科学技術立県は、極めて重要なテーマですし、フレックスタイムで出勤できる「試験研究機関」の全ての活動を否定するものでもないし、それだけの判断能力も持ちあわせてはいませんし、民間の基準を総べて当てはめて良いものだとも思いませんが、県民の皆さんは、ジャンルは様々あると思いますが、こういった「試験研究機関」をどのように、ご理解されているのか、是非ご教示下さい。
 とりわけ、理科系の方のご意見をお聞かせ下さい。

 よろしくお願い致します。
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2001年11月6日(火)【ギガビット・ラボ】
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 本日は、中央南小学校の開校記念式典(北も本日式典)に出席させて頂きました。17年南北合併に向けて、11月補正予算で、旧弘西小学校校舎取り壊し予算の計上が、市教委、行政当局の至上命題になっています。


 大切なのは、子ども達。だからこそ、行政も、市教委も、PTAも、地域の方も、誰もが本気で「良い学校にしよう」と取り組んでいます。
 様々な方に、様々な思いがありますが、はっきりしていることは、誰もが、子ども達の夢と希望を少しでも叶えてやることができる舞台作りをしようとしている、ということです。

 我が子も、あと少しで1歳。彼が通うかもしれない学校が、どんな経緯で作られたのか、どんなに多くの人の思いがあるのか、私は、しっかりと心に刻みつけます。
 誰もが、この街と子ども達を愛していることを、未来を信じさせてやりたい、そう願っていることを、決して私は、忘れません。
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 午後からは、地域整備環境対策特別委員会の県内調査に合流。
 岡山情報ハイウエイの心臓部、ネットワーク管理センター(NOC)を再訪。さらに、総務省の外郭団体である「通信放送機構・岡山情報通信研究開発支援センター(ギガビット・ラボ)」を訪ねました。

 後者ギガビット・ラボは、高速マルチメディア社会の早期実現を図るため、「ギガビットネットワークの拡充」のために整備された共同利用型研究開発施設です。岡山が、IT先進地である証左であると言われます。

 岡山を含めて全国5個所のギガビット・ラボと全国10個所のATM互換機を超高速光ファイバー回線で結ぶギガビットネットワーク回線を整備し、平成15年までの間、大学、研究機関、地方自治体、ベンチャー企業等に開放しています。

 要するに、情報ハイウエイの整備が進む岡山県全域を実験フィールドにしてしまうというものです。情報ハイウエイが、155Mbpsに対して、ギガビットネットワークは、1000Mbpsというわけですが、昨日に引き続き、これが、また、なかなかわかりません。


 気がつくと、全国総合行政ネットワーク、住民基本台帳ネットワークというのも動き出しており、全国でも数少ない自設の光ファイバーネットワークである岡山情報ハイウエイも、他府県がひたひたと忍び寄る感もあります。

 全国33都道府県が、ハイウエイ構想を持っていると言われますが、岡山県が、先頭集団を走っているのは事実です。来年度予算でも、IT関連は、青天井。
 走り続けるしかありません。
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2001年11月7日(水)【高校生議会】
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 本日は、決算特別委員会で、農林水産部の審査。
 一方で、1日からの全国初の「教育の日」週間のファイナルイベントということで、いわゆる「高校生会議」を県議会本会議場で行う「高校生議会」が開催されました。

 高校生が、お互いに声をかけ支え合う仲間づくりを推進するために、学校の枠を超えて取り組んできた活動を基に、岡山の将来像や地域のあり方について、県知事や県議会議長、教育長に、「提言」するため開催されたものです。

 地方自治についても学習したいとのことで、県議会の運営に忠実に行うということで、非常に緊張感があり、しかも、9番の私の席に、知らない男子学生が、座っており、なんとも妙な感じでした。


 代表質問は、ボランティアに関することが多かったのですが、個人的には、一部の学生が、一部の大人の思惑もあって、クーラー設置の街頭署名活動に出た例の件、あるいは、高校時代の私なら、この会議に出席できる生徒よりも、(迷惑ですが)夜中に駅前にたむろするストリートミュージシャンやその仲間達の方に共感したかもなぁ、と考えると、昨年の邑久での事件を契機に進んできた高校生会議が、どれだけ、本当に問題を抱えている生徒の声を吸い上げられているのか、疑問に思います。

 ただ、勇気を持って参加している高校生達の思いは、決して無駄にしてはいけません。と同時に、これで大人が良しとしてはいけない、本当に大人が、「恐怖感」を振り払い、向かい合うべき生徒は、もっと遥かに多く街をさ迷っているという認識が必要です。

 高校生議会に来た生徒の思いを、それ以上に、決して来ない生徒の思いを、我々は、受けとめる責務があります。だからと言って、ありがたがって闇雲に受け入れる必要は、一切ありません。
 やはり、彼らに対して、毅然として、社会として、大人として、「戦う」べきです。人間の生き様を、社会の規範を、彼らに伝えなくてはいけません。
 彼らは、全部大人の鏡です。
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【通訳他急募】

 下記につきまして、ぼちぼち締めさせて頂こうと思いますが、もうご参加頂ける方は、いらっしゃいませんでしょうか?
 自慢ではないですが、これは相当おもしろくなりそうです。


              記

         日米青年政治指導者交流プログラム
      第20回米国代表団訪日プログラム岡山企画
           「焼き鳥で世界を語ろう!!」

日時 平成13年11月12日(月)  午後7時から9時
場所 星乃家 岡山市磨屋町4−7 086−232−7723
  (柳川トポスの道路を挟んだ向かいのセントラルフィットネスクラブの
   あるビルの真裏の通り。赤い提灯が、目印の焼き鳥の老舗です。)
会費 4000円(但し、通訳の方は、無料)
参加資格 特になし。英会話ができなくても可。(先着20人)

※岡山県議会の30才代の若手議員が、出席予定。
※相手方参加者リスト(いずれも20〜30才代)

[民主党]
コニー・ジョンソン ミズーリ州下院議員
(Ms. Connie “LaJoyce” Johnson)
アンドレア・ヌチフォロ マサチューセッツ州上院議員
(Mr. Andrea Nuciforo)
ジョゼフ・ペトラルカ ペンシルバニア州下院議員
(Mr. Joseph Petrarca)
ロドニー・シェルトン 民主党全国委員会党戦略アドバイザー
(Mr. Rodney Shelton)
[共和党]
ポーラ・ボーノ・ドッカリー フロリダ州下院議員
(Ms. Paula Bono DOCKERY)
リッチ・ゴーリック ジョージア州下院議員
(Mr. Rich Golick)
レニー・ハウエル マックイニス連邦下院議員(共)立法補佐官
(Ms. H. Renee Howell)
コリー・ステイプルトン モンタナ州上院議員
(Mr. Corey Stapleton)
[主催者代表]
エヴァン・ジェンキンズ ウエスト・ヴァージニア州医学協会理事長
(Mr. Evan H. Jenkins)

−−−−−−−−−−−−−−返信用紙−−−−−−−−−−−−−−
11月12日(月)の焼き鳥の会に、出席します。
  お名前
  連絡先
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 さて、実は、前日の11日(日)午後7時から、上記来日メンバーが、「焼き肉」を食べる会もあるそうです。ここでも、通訳ボランティア(焼き肉食べ放題)が必要とのことで、要望が入りました。
 また、メンバーの中に、消費生活者法の立案をされた方がいるとのことで、その道に詳しい方に、11日に会食にお越し頂きたいというリクエストが入りました。どなたか、いらっしゃいませんでしょうか?
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2001年11月8日(木)【火の用心!!】
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 今朝の新聞にも出ると思いますが、昨夜午後9時20分過ぎに、田町で火災が発生。立派な割烹が全焼してしまいました。
 幸い怪我人などはありませんでしたが、一時は、街中が騒然としました。

 深柢消防分団は、鎮火を見届けて、先ほど午前3時30分に解散。

 一瞬にして大切なものが消え失せてしまう火事は、本当に恐ろしいものです。どうか、皆様くれぐれも、火の用心を!!
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【中国職業能力開発大学校】

 今朝、岡山空港から岡山県の青年団の代表の皆さんが、東京代々木での全国大会に出発されました。飛び入りで壮行式に出席させて頂きましたが、消防分団のような地域に根差した若い衆のネットワークは、本当に貴重です。
 特に、郡部においては、人材こそが、一番の財産です。私は、大好きです、応援します、青年団。


 さて、「職業能力開発」のテーマで、7月19日に訪ねた中国職業能力開発大学校(玉島)の開設披露式典があり、再訪しました。
 小泉総理の改革、改革の掛け声もむなしく、景気は悪化、9月の失業率は、ついに5.3%。緊急雇用対策が、テロ事件の陰にすっかり隠れてしまった感は否めませんが、根本的な問題は、全く解決していません。

 見直しの対象となっている厚生労働省の特殊法人、「雇用・能力開発機構」管理のこの「大学校」は、高度な生産技術者の養成という、公共職業訓練施設としては、最高峰に位置するかもしれません。

 専門過程2年に、応用過程2年を加えて、専門知識・技能を融合して、生産に結び付ける教育訓練を行うということで、卒業後、たちまち、即戦力。
 新卒者を研修期間として、育てる余裕は、中小企業にはなく、採用即戦力という時代の要請に応えるものです。就職率は、100%だそうです。
 もっとも、ミスマッチの解消というには、いかんせん、全校で、300人。

 ただ、「雇用・能力開発機構」のいわば国の事業が、国と県の二重投資として、思い切りバッティングしている感は、やはり否めません。国レベルでも、文部科学省の「大学」との二重投資と言えるかもしれません。
 大学が、実学に沿う、あるいは、もっともっと社会人に門戸を開くことで、足りる部分もあるはずです。

 9月議会では、県独自の雇用促進施策を求められ、閉会後、緊急の雇用対策を打ち出したわけですが、まずは、国・県・大学・専門学校・民間の職業能力開発施設、制度の整理・連携が必要です。
 雇用対策は、国の主導で、という時代では、もはやない、と思います。


【三軒屋駐屯地】

 さて、この11日(日)、陸上自衛隊の関西補給処三軒屋支処でもあり、第394施設中隊が、駐屯する三軒屋駐屯地創立46周年記念式典が、午前10時から開催されます。
 装備品展示、戦車等体験試乗もございます。

 そうだ、この機に一度、自衛隊駐屯地を訪ねてみようか、と思われる方は、ご一報下さい。
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2001年11月9日(金)【職業能力開発】
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 岡山市役所のホームページに「市政日誌 今月(2001年11月)市長・三役などの動きを通して市政の動きを写真で紹介します。」というコーナーがあり、先日の私の来訪を写真入りで、掲載頂いています。
 情報公開ですね。実は、「WITH」にも、書いていないのですが・・・。

http://www.city.okayama.okayama.jp/index_top/shiseidiary_top.htm

 佐藤真治県議会議員の来訪
  開催日時: 2001/11/5 9:10
  開催場所: 市長室
佐藤真治県議会議員が市役所を訪れ、岡山の街づくりなどについて、萩原誠司岡山市長と話し合った。 担当課名: 秘書課 

 などと、ありますが、なんでわざわざ写真を撮るのかなぁ、と思えばこういうことでした。しかも顔が、なんか変です。誰!?うーん、あなどれんなぁ、岡山市。
 そして、「街づくりなど」について、10分間、話し合いました・・・・。



 本日は、決算特別委員会で、保健福祉部の審査。全国でも珍しいほど、細かく決算を見ていく特別委員会ですが、残すは、生活環境部。ロングランです。


 午後からは、岡山県職業能力開発促進大会に、岡山県職業能力開発審議会委員として出席。商工労働委員のあて職ですが、そもそも、この委員の委嘱が、今から思うと、ITインキュベーションセンター騒動の発端です。

 本日の促進大会は、端的に言えば、技能検定成績優秀者の方の表彰式です。今年は、合計265名の個人あるいは、事業所が、知事や商工労働部長などを受賞されました。

 ちなみに、11月は、昭和45年11月に技能五輪国際大会が日本で開かれたことを記念した「職業能力開発促進月間」、大会の開会式があった11月10日は、「技能の日」です。


 技能検定とは、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する技能の国家検定制度」で、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発法に基づき実施されています。

 昭和43年に実施されて以来、現在133職種について実施され、既に合格者は、200万人を越えています。厚生労働省が定めた実施計画に基づき、試験問題の作成等は、中央職業能力開発協会が、試験の実施については、各都道府県が行います。
 技能士になれば、他の国家試験を受験する際の特典が認められます。


 おそらく、昨今話題の漢字検定、英語検定と同様の問題を孕んでいると思いますが、個人的には、努力をされた方に対して、ある種の権威づけによる正当な評価は、スキルアップの励みにもなり、職種の見直し、追加等を重ねながらも、たとえ手法を変えても、残すべきは残すべきだと思います。

 この時期は、叙勲にまつわる様々な話も出てくるのですが、憲法14条の「法の下の平等」が云々される前に、頑張って来られた方に、素直に拍手が送られる、そういう、仕組み、社会にしたいものです。

 考えてみれば、私は、減らず口以外に、技能がありません。



 さて、「教育の日」週間が終わり、現場の先生から、あれは、いったいなんだったのか?何を意図していたのか?1週間の間、誰が誰の話をしていたのか?という声が聞こえてきました。
 私も疑問です。

 本当に、今この瞬間、苦しんでいる子どもや、親や、教師にとって必要なものは、なんなのか?一方で、今、だからこそ、「公」なんだ、という意見、一方で、今、だからこそ、「人権」なんだ、という意見・・・・が、ありますが、その言葉が、具体的な「救い」になるのか?それで、本当に、解決できるのか?

 結局、最後は、「人間社会のことじゃもの・・・・」。人間関係、ネットワークに尽きる気がします。子ども、親、教師、社会、もっと、優しく、緩やかに、結べないでしょうか?

 困っているのは、対象は、子ども達だけではないのです。親も、教師も、社会も苦しんでいます。そして、物事を上手に説明できる人間ほど、あるいは、自分は大きな問題を抱えていない、と感じられる人間ほど、ある人にとっては、その人間こそが、問題の根元かもしれないのです。
 全ては、繋がっています。

 岡山NPOセンターの活躍は見事ですし、岡山こども「平和の声」も、素晴らしい形で立ちあがりましたが、こういった一定のイデオロギーや思想に偏しない、「教育」を考えるネットワークはできないでしょうか?

 漠然とですが、考えております。
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2001年11月10日(日)
【笑顔が集う中心市街地 1kmスクエアに2万人!?】
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 本日は、我が平和町北部町内会(後楽ホテルの入るビル)に、西川郵便局ができた記念式。私は、町内会副会長という立場で、出席させて頂きました。街中では、久々の特定郵便局の開局で、大歓迎です。

 さて、来賓挨拶で市長がおっしゃられるに、中心市街地の活性化と単純に言うが、要するに、定住人口を増やすのが一番の対策で、いわゆる岡山市中心部の「1kmスクエア(内山下・深柢・出石の旧3学区の一部分に相当)」の内側に、物理的に何人住めるのか調べたところ、あと2万人居住可能である、そうです。

 式典会場自体が、再開発されたビル。本町では、今も再開発が進み、平和町でも、さらなる再開発が、計画されています。ここから先の都心での再開発は、まずマンションなどの居住施設も付随するものになるのは、自明でしょう。もちろん、一戸建ては、もはや無理でしょう。
 そんなこんなで、2万人いけるのでしょう。


 あと、2万人戻ってきて下されば、こんなにうれしいことはありません。商店街も生き返り、公共交通も整備されるでしょう。中心市街地が、活性化すれば、郊外も、近隣地域にも、大きく波及します。
 既にある程度のインフラがある中心部に、さらに一点集中投下するのは、極めて効果的だと思います。

 「都心は、人が集まり住むところ」の「1kmスクエア構想」は、商工会議所がずっと提言されてきたことです。2万人戻せるなら、私は、私の立場でのあらゆる努力を惜しみません。
 いつまでに、どうやって戻すのか?なにがあれば、戻る?そのために、必要な行政施策は、なにか?国、県、市が、どうからむ?戻そうではないですか、2万人!!法律や条例など、そちらを変えてしまえば良いのです。


 ところで、山陽新聞によると、倉敷の中心市街地に人口が戻ってきているとのこと、これは、倉敷市中心部では、小学校の統廃合はしない、という記事でした。仮に、ここから2万人戻す政策にシフトする道があるなら、是非、そちらに、全面的に進んで頂きたいものです。

 ここから、一挙に、人口増を最大目標とした「中心市街地の活性化対策」の請願・陳情が提出が岡山市に提出されるようです。
是非、笑顔が集う中心市街地」に!!!
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2001年11月11日(日)【畏るべし、USA】
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 本日は、地域のグラウンドゴルフ大会や文化祭を経巡る中で、陸上自衛隊三軒屋駐屯地へ。

 「貴方は まだ若いから 自由が どれほど大事なものか 見えずに暮らしていてもいい わかる時が いつか来るだろう 平和のために 汗を流す若者たちのいることが」。これは、入隊案内の言葉です。

 海上自衛隊のインド洋への出航に対して、第二次世界大戦時でも、ここまでは「派兵」しなかった、などという論調で語るマスコミを見るにつけ、議員として、自衛隊の方に対して、支えきれていないことに、本当に申し訳ない気が致します。ご家族が、一番辛いでしょう。


 一方、ついに、夕刻、日米青年政治指導者交流プログラム、第20回米国代表団訪日プログラムのご一行9人が、来岡されました。逢沢代議士がプログラムホストで、同プログラムで訪米させて頂いた小田圭一県議と私がサポートにまわるという形です。

 本日は、逢沢後援会青年部の方の歓迎の焼き肉の会に出席させて頂き、ムチャクチャなやりとり。しかし、パワーに圧倒され、その流れで、多分、1年以上ぶりのカラオケに。やはり、切り替えというか、とことん楽しむ彼らに、日本男児として、負けてなるものかは、と張り切ったものの、カラオケでも寄り切られました。
 なぜ、あそこまで、カラオケで、踊ることができるのか!?

 明日の夜は、ついに、「焼き鳥で世界を語ろう!!」です。
 彼らのエネルギーは、確かに、凄いです。結果として、30名のご参加の皆様、ここは、一つ気合いを入れて、岡山魂で、ともかく頑張りましょう!!
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2001年11月12日(月)【ウィズフォーラム】
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 本年6月に公布された「男女共同参画も促進に関する条例」、あるいは、平成13年度から17年度を計画期間とする「おかやまウィズプラン21」を受けて、この11月(人と人、男女が立つ)は、いわゆる強調月間(ウィズフェスティバル2001)とされ、本日は、メインのウィズフォーラム「21世紀 男女(ひと)が共に輝くおかやま」が、開催されました。

 平日の真っ昼間に、会社勤めの男女は、どうやって参加するのかしら?と疑問に思っていましたが、大変な盛況で、私も夫婦で出席させて頂きました。

 基調講演は、朝日新聞の連載等、フェミニズム社会学(?)で、お馴染みの遙(はるか)洋子さん。感想は様々だと思いますが、夫婦で聞くには、非常に、勇気の要る内容であったと思います。

 少なくとも、男性に対して、共同(WITH)というより、猛省を促すことが前面に出て、「赦し」がないので、愉快でないというより、いたたまれないというか、非常に辛かったのですが、快哉を叫ぶ、そんな女性も多いのでしょう。


 ところで、岡山県男女共同参画推進センター発行の「ジェンダーチェック」に、誠に稀有な記載ミスがあることが発覚しました。このパンフは、静岡県のそれを流用したとのことですが、なんと、「ジェンダーを探せ」のイラストの家の表札の名前が、「佐藤真治」。

 全くの同姓同名ということで、県では、上に急遽シールを貼って対応。しかし、相当数出回っている模様です。ちょっとした騒動になったようです。それだけ、私が、男女共同参画社会の実現に関心があるということ、と捉まえて頂ければ幸いなのですが・・・・。
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【乾杯!!!!!!】

 日米青年政治指導者交流プログラム、第20回米国代表団訪日プログラムの、「焼き鳥で世界を語ろう!!」は、大盛況で、企画した自分でいうのは何ですが、これはもう、大成功でした。
 参加者の皆様、「星乃家」さんに、心から感謝申し上げます。

 彼らの中では、岡山が最もファンキーで、ハートフルな街になったことを確信します。

 約40人の参加者が、和気藹々と語り合い、これほど愉快な飲み会には、めったにお目にかかれない、というものでした。OHKさんが、取材で入って下さっているので、近々に、TVで風景が映されるはずです。
 かなり盛り上がっている状況が、おわかり頂けると思います。

 特に、やはりカラオケの二次会は、大盛り上がり。「乾杯」と「MY WAY」では、日米の青年約30人が、肩を組んで熱唱するという感動ものでした。国際交流としても、ここまで、自然と何か通じたぞ、と感じられたのは、初めてでした。

 明日の知事表敬訪問に同行すると、あるいは、生涯会わないかもしれない、アメリカの若い政治関係者たち。きっと、明日の知事表敬は、マスコミでも取り上げられると思いますが、彼らは、私たちの友人です。

 このプラグラムで、次回の来岡は、3年後。
 こんなに素晴らしいものならば、どれだけ時間やお金や手間がかかっても、議員として、皆さんと、次の彼らを暖かく迎え入れたいと思います。

 本当に素晴らしい日となりました。
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2001年11月14日(水)【JALが来る!!】
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 実は、マスコミを抜くようなことは、したくないのですが、JALとJASの合併が伝えられる中で、JALがいよいよ岡山上陸です。仁義ですので、今日は、ここまでにします。あるいは、もう報道が、あったかも?
 良かったのは、マイレージ。ANAが、3万マイル貯まりましたが、岡山で、JALやJASを貯めてもなぁ、と思っていたところでした。いずれにせよ、岡山空港に、活性化の朗報です。


 さて、日米青年政治指導者交流プログラム、第20回米国代表団訪日プログラムご一行と、知事、副議長表敬。さらに、後楽園散策(30分)。
 一行の強いリクエストにお応えし、私は、予定を大幅変更して、今夜も、レセプションに出席。3日連続のカラオケが、避けられない状況になって参りました。人生初です。
 結局それだけ、岡山や、岡山の皆さんを気に入ってくれたのです。

 彼らは明日まで在岡ですが、私は、明朝、滋賀県の湖沼会議に。
 彼らとは、お別れですが、きっと彼らは、OKAYAMAを忘れないでしょう。
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2001年11月15日(木)【世界湖沼会議議員セッション】
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 昨夜は、日米青年政治指導者交流プログラム、第20回米国代表団訪日プログラムご一行との感動のお別れ。本日は早朝より、私の方が、滋賀県は草津に。
 今朝の山陽新聞に、知事表敬訪問が、ちょっこっと出てます。私も、3mmサイズで、写っています。

 それにしても、生涯のうち、3日間だけ、しかも、僅かの時間しか会えないとなると、後悔がないように、全力で、全てを伝えたくなる。本当は、誰にだって、明日会えるかどうかもわからないのに、かえって近い人間ほど粗末にしてしまう・・。
 やはり、一期一会なのに。ずいぶんもったいない生き方をしているものです。外国人にだって、こんなに、通じるのになぁ・・・・。


 マンスフィールド元駐日大使が、同じ経歴なんだ、という上院議員。お互いの夢を話して、さぁ、20年後、50才代半ば。お互いどうなっているでしょう?
 案外、カラオケ連中と20年後に、全然違う形で出会えるかもしれません。

 「まだ京都にも行くけれど、岡山と佐藤サンを一番身近に感じるよ」。彼らは、今夜は、京都でカラオケでしょうか?しかし、岡山ほど乗る日本人は、まずいないでしょう。なにか、私の方も、ぽっかり穴があいたような気がします。

 しかし、参加者の皆さん!本当に楽しかったっすよねぇ〜。やはり、日本人が、これがまた素晴らしかったんですよ!!
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 本日は、第9回世界湖沼会議・議員セッションで、草津市の滋賀県立琵琶湖博物館へ。百数十名の地方議員が出席しましたが、半分以上は地元。岡山からは、議長代理(ひとりは行かないとマズイだろうと)と、インターネットで、勝手に申込みした私の自民党2人のみ。
 20日には、児島湖議連の県外調査が、琵琶湖のBIYOセンターであるためかもしれませんが、ちょっと寂しいです。

 キャンセルしましたが、昨夜、湖沼会議・自由会議のうち、市民団体の会合に出ようとしたのも、もちろん、12月議会の一般質問項目に「児島湖」を考えているからですが、猪苗代湖、霞ケ浦、宍道湖・中海の報告を各県の議員がして、児島湖の報告がないのは、人造湖ゆえでしょうか。
 児島湖は、百歩譲っても、国際的に注目される問題です。

 とりわけ、500億円以上かけた干拓・淡水化事業をストップさせた自民党の島根県議の話は、迫力がありましたが、規模からしても、児島湖もかなりのスケールの話です。


 ところで、世界湖沼会議は、1984年に、400万年前の世界第3位の古代湖である琵琶湖から始まり、2年に一度ずつ開催され「里帰り」したものです。
 第1回目は、石けん運動の発表が主で、先の県議が、市民団体代表として、宍道湖・中海の淡水化反対を表明したのが、話題だったようです。

 滋賀県内の大津市、草津市、長浜市を中心に、市民と行政、研究者、企業の4者が、様々な発表や交流を行うイベントが続きますが、正直なところ、今回は、話題性に乏しく、散漫な印象を受けました。

 国際環境ビジネスメッセや、子ども環境活動支援ワークショップなども行われているのですが、情報発信として目新しいという感じではありません。


 やはり、ここは、ひとつ、岡山の児島湖がですねぇ・・・・・・・・・。
 そして、締め切り堤防を開け、とですねぇ・・・・・・。


 話がらり変わって、今日は、友紀の誕生日。満1歳になりました!!今日中に帰らないと、ちょっとたいへん!!メールは、事務所でしか打たないのです。今日中に帰って、またまた夜中に起こすのでした。
 失礼致します!!
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2001年11月16日(金)【中国WTO加盟】
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 さて、現地カタールの首都ドーハでは、11月10日に、中国が、WTO(世界貿易機構)の加盟申請を承認されたのは、記憶に新しいところです。これで、中国も、国際経済社会のメンバーとして認知され、国際経済規範に従う国に仲間入り、ということです。

 本日は、ジェトロ岡山主催の「中国WTO加盟と対中ビジネス」というセミナーにお邪魔しました。個人的には、今月末の上海訪問団の事前研修と言えなくもないのですが、タイムリーなこともあり、聴講は、百数十人以上おられました。

 世界の工場・中国をもはや、誰も無視できないと思います。岡山県の発展のためにもしかり、政治もしかり、です。個人的には、中国の議員(共産党員)というものに会ってみたいものです。


 WTOへの加盟は、短期的には、約束事項の履行により、中国はかなりの犠牲を払っても、経済運営が適切になされるとして長期的には、メリットがデメリットを上回るとのことです。

 非常に良い資料を頂戴したのですが、ポイントの結論部分のみを抜粋致します。

○中小企業が現地に進出するとして

 日本国内の取引先企業が中国に工場移転、国内で仕事が減少、やむをえず中国へという事情であれば、決断は慎重に。ポイントは、販路。取引先企業など販路があるかどうか。系列を超えた部品調達施行が時勢であることに留意。中国市場の拡大を見据えた検討を。カントリーリスクもチェック。中国での事業環境は、WTO加盟後もしばらくは、それほど変わらないとみて対処、立案した方が無難。

○日本国内にとどまるとして

 対中競争力が失われていくと実感される場合は、早い段階で、より付加価値の高い技術集約的商品や知識集約産業にシフト。あるいは、香港・台湾系を含む中国既存企業にOEM発注など。いずれにせよ、中国市場を視野に入れるべし。

 そして、中国の経済発展を利用する、活用するという姿勢が肝要とのことです。大陸を発展させ、蜜を吸う、イギリスに習え、ということです。
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2001年11月17日(土)【DVシェルター】
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 我が県では、この3月に、男女共同参画社会の関する基本計画である「ウィズプラン21」が発表され、6月には、「岡山県男女共同参画の促進に関する条例」が制定(施行は10月1日)され、この10月13日に「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が施行されています。

 DV(ドメステック・バイオレンス)に関しては、県条例は、DV法よりも厳しく(対象が広く)、特に全国に先駆けて、裁判所から、被害者の保護命令が出されたこともあり、先駆的な県という評価を受けていると思われます。


 自分で言っては、仕方ないのですが、13年2月議会での私のDVに関する一般質問は、現場調査して、わりとよくまとまっているので、是非、議事録ホームページご覧ください。
ttp://giji.pref.okayama.jp/cgi-bin/isgate.exe/ISgetattr/Gikai/Gikai_F2?oid_


 680でお伝えしたように、現在は、ウイズウイークということで、本日も、ウィズフェスティバル2001分科会「なくそうよ家庭内の暴力〜DV防止法を知っていますか〜」が、「ウィズセンター」で、開催されました。


 本日は、午後から「学校づくりについて考えてみる会」で、岡山市施設の「さんかく岡山」も訪ねたのですが、超苦手な岡山県施設の「ウィズセンター」。個人的には、市の「さんかく」の方が、敷居が低い気がしますが、県の「ウィズ」は、クレドビルの17階。ちょっとふらっと行こうかしら、という気分になりません。


 とりわけ、先日の遙(はるか)洋子さんの講演で、苦い思いをしているため、恐怖が先に立ちつつ、勇気をふり絞り、男一人で、行きました。
 特に、本日は、DV体験者の方が、パネリストで出られ、片手にさえ余る男性参加者には、非常に厳しいものがありました。いろいろ重ねました。

 私の小中高時代の我が家も、さして変わらなかったように思います。そして、やはり、子ども達が、一番の被害者であると痛感します。
 ただ、逆に、苦しむ子ども達には、それを越えて欲しい、絶対に越えろ!!と、心からエールを送ります。絶対に克服しないといけない、どんなことがあっても、あらゆる努力をして、「連鎖」を自らが、断たないといけないのです。
 そういう宿命でも、運命は、変えられる、それが、使命です。努力しかない。信じるしかない。


 それはさておき、2月議会の質問時以降も、DV法施行後も、やはり、改善すべき点が多々あります。特に、最前線の現場、女性相談所の現状は非常に厳しく、全ての根本と言われる「ジェンダーフリー」という言葉では、結局何一つ解決しない、要するに、今日どう生きるのか、という問題があります。


・ DV防止法では、保護命令として、加害者に2週間住居からの退去命
  令を出すことができますが、いわば命の危険がないと適用できないと
  いうことで、精神的なDVに苦しむ方をどう保護するのか。

・ 女性相談所の一時保護された方が、住居を探す場合に、それを援助す
  るために、(病気にでもならない限り)生活保護は使えない。貸付け
  でも良いから援助できないか。あるいは、公営住宅も、必要な時に利
  用できるように制度の見直しを。

・ 来年度から、女性相談所の一時保護施設に、心理療法士が配置される
  が、大切なのは心のケア。子ども達の心のケアをどうするか。被害者
  の気持ちは被害者しかわからない。自助グループが必要なのではない
  か。とりわけ、高齢者は、独りでは生きられない。

・ 一時保護施設に関して、岡山県では、長期間、DV被害者が、身を寄
  せる施設がない。民間のシェルターも、まだ岡山県にはない。半年、
  数年単位で、支援できる場所を作られないか。全国的なシェルターの
  ネットワーク、安心できる場所を。

・ 今回のDV法で抜け落ちているのが、肝心の加害男性の更生プログラ
  ム。どのようにプログラムを整備していくのか。

・ 大切なのは、社会全体の啓発。被害者・加害者それぞれに、DVの自
  覚がない。特に、男性は、知ろうとしない。そもそもDVとはなんぞ
  や、から、どう啓発していくのか。

 等々です。特に、DVシェルター整備は、喫緊の課題です。



 さて、本日は、岡山こども「平和の声」の準備会が、開催されました。当初の大人主導のイメージから、高校生が主体的に動く催しに発展していく流れになり、素晴らしいことになってきました。
 これは、ひょっとして、ひょっとする継続的な非常に良い催しが生まれるかもしれませんよ!!
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11月18日無し
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2001年11月19日(月)【TV 日米議員が焼き鳥談義】
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 先日の、「星乃家」さんでの日米青年政治指導者交流プログラム、第20回米国代表団訪日プログラムの、「焼き鳥で世界を語ろう!!」の風景が、本日午後5時54分からのOHK・スーパーニュースで、「日米議員が焼き鳥談義」として、放送される予定です。

 個人的には、今から思うと、かなり恥ずかしいこともやっており、是非にとお勧めできるかどうかわかりませんが、お時間の都合がつきましたら、どうかご覧ください。


 昨日は、学区のグラウンドゴルフ大会に出場(2ラウンド回り、60!!)し、○○地区の体育祭(この20日に、統合に関する大きな動きの発表があります。)にお邪魔し、後楽園での協同組合岡山呉服専門店会主催の「第8回岡山きもの園遊会」(お茶席もたち、あでやかな素晴らしい企画で、昨日は、十二単のお方様も、登場しました。和文化の振興に尽力させて頂きます。)、さらには、岡山刑務所での矯正展(家具が、市価の半値以下)へ、そこから今年初の忘年会(ある道場のもので、学校スポーツと社会スポーツのあり方について、ご教示頂きました。)などなど、師走を間近にして、なにやら気ぜわしくなってきました。

 これから、12月議会、数々の忘年会、年末夜警と畳み掛けるように、年が暮れていきます。
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2001年11月20日(金)【岡山県立美術館について】
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 さて、27日からの私どもの上海視察団ですが、上海便増便要請のため、同じ便で、知事が、上海に「営業」に行かれるそうです。私どもは、視察で、なんだか、申し訳ないことになってしまいましたが、岡山空港利用促進を実践するということで、ご容赦頂きます。


 昨日の決算特別委員会は、生活環境部の審査。NPO、交通施策、環境、男女共同参画、青少年健全育成など、身近で、また新しい課題の多い部です。

 不思議なのは、この部が、文化施策も扱うことで、個人的には、博物館、文化センターなどが、教育委員会の文化課の所管で、岡山県立美術館が、生活環境部の文化班の所管になるというのが、以前から疑問でした。

 NPOも絡んでくるわけですから、文化・芸術施策を教育委員会と知事部局で、どう分担するかというのは、非常に難しい問題だと思いますが、本来は、岡山県の文化拠点たる岡山県立美術館のみが、別仕立てになっていることが、機動性、連携を欠く一因になっているのではないかと思います。

 もとより、例えば新聞社主催の美術展で、いわば丸投げの貸しホールとして、連日美術館が賑うこと自体は、否定は致しません。ただ、そのことが、優秀な学芸員の技量を活かしきれている、あるいは、岡山の文化の拠点、発信基地として機能していることには、直結しないと思います。

 敢えて言えば、特別展示ではなく、常設展示こそが、美術館の腕の見せ所、少なくとも、民間を圧迫しない範囲で、岡山の美術界、芸術界をひっぱるのだ、という気概は欲しいところです。
 もっと言えば、岡山の地域性、歴史からしても、なにも、箱は作っても、行政が運営することはないのかもしれません。

 維持管理には、数億円を投下しても、運営費そのものは、800万円。
 予算がないから、収集できません、大きなことはできません、果たしてそうでしょうか。うまく民間と協動することで、もっともっと岡山の文化を発信できます。

 城下界隈の文化ゾーン(シネクレや日銀跡も含めて)は、全国にも例のないほど美術、芸術、文化が集積しています。これを活かさない手はありません。
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2001年11月20日(火)【BIYOセンター】
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 昨日のOHK・スーパーニュースで、「日米議員が焼き鳥談義」は、僅か3分間の放映でしたが、どこからでも突っ込みを入れられるという、内輪的には、大爆笑・感動巨編に仕上がっていました。
 なお、当日の姿を捉えた恐るべきホームぺージアドレスもございますが、是非ご覧になられたいという方は、ご一報下さいませ。


 本日は、超党派の「児島湖をきれいにする議員懇談会」、いわゆる児島湖議連の4年に1度の県外調査で、琵琶湖畔のBIYOセンターを訪ねました。
 参加は、男性ばかり11人で、うち我が党は、3人と、やや寂しいものがありましたが、実際のところ、琵琶湖と児島湖は、比較し難いというのも事実で、先週の湖沼会議に比べると、むしろ途中に寄った瀬田の石山寺の紅葉の美しさの方が、印象的でした。


 いわゆる琵琶湖・淀川流域は、2府4県にまたがり、水系全体の流域面積は、8240Kuに及ぶ、日本有数の大流域です。
 高度成長期以降、経済活動の急速な進展やライフスタイルの変化で、水質が悪化、琵琶湖では、淡水赤潮やアオコが発生、淀川では、カビ臭や微量有害物質による飲料水の問題が生じています。
 加えて、琵琶湖では、外来魚であるブラックバスやブルーギル、水上スポーツなどが引き起こす問題も顕著になってきています。

 平成5年9月には、財団法人琵琶湖・淀川水質保全機構が設立され、行政と民間が一体になって、水環境の改善に取り組んでいます。ちなみに、平成8年の琵琶湖・淀川水環境会議の提言は、約15年間の期間の対策と目標を掲げていますが、その費用は、琵琶湖約2兆円。淀川約8兆円。計10兆円です。


 本日訪ねた「BIYO(ビヨ)センター」は、平成9年、当時の建設省、滋賀県、および水資源開発公団等が共同で整備した約25000uの水質浄化共同実験センターです。
 多孔質セラミック、ボーラスコンクリートユニット、炭素系材料、クレソン、ミント、ヨシ、シジミ、赤玉土、自然循環方式(四万十川方式)、ソーラー発電とひも状繊維接触材等々・・・・・実に様々な形での水質浄化実験が行われていました。

 ただ、本当に大量に水質浄化しようとしたら、莫大な規模の予算と施設がいるのではないか、極端に言えば、児島湖の横に、もうひとつ浄化用の児島湖がいるんじゃねーか、と思うと気が重くなりました。


 そもそも、児島湖に比べて琵琶湖は非常に美しい湖です。(以下単位は、mg/l。)

 ちなみに、具体的数値(但し琵琶湖は、平成11年度のもの)は、平成12年度COD(化学的酸素要求量)は、児島湖9.2(目標値は、8.8。環境基準は、5)、対して、琵琶湖北湖2.6、琵琶湖南湖3.2(但し、琵琶湖の環境基準は、1.0)。
 全窒素は、児島湖1.6(環境基準は、1)、北湖0.33、南湖0.39(但し、琵琶湖の環境基準は、0.2)。
 全リンは、児島湖0.19(目標値は、0.17、環境基準は0.1)、北湖は、0.008、南湖は0.018(環境基準は、0.01)となっています。

 本年度中に、「第4期湖沼水質保全計画」を策定する児島湖ですが、前代未聞の状況で、少なくとも、ヘドロの浚渫というより、水質浄化の研究を言っている琵琶湖は、まだかなり良い方と言えるかもしれません。
 児島湖は、BIYOセンターのレベルの話ではないことを痛感しました。
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2001年11月21日(水)【真の物流拠点になるために】
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 本日は、商工労働警察委員会で、12月定例会提出予定案件の説明がありました。

 商工部からは、先般お伝えした50億円に及ぶ国の緊急地域雇用創出特別交付金を受けて、「岡山県緊急地域雇用創出特別基金条例案」が一件。

 地域の実情に応じた臨時応急の事業を実施し、公的部門における緊急かつ臨時的な雇用及び就業機会の創出を図るため、特別基金を設置するということです。
 ただ、各市町村あるいは各部局からどういう要望があがってくるかは、国の基準が示されてから、それによるという、妙な具合です。


 警察本部からは、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例案」「岡山県青少年保護育成条例の一部を改正する条例案」の2件。

 「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の一部改正に伴い、店舗型電話異性紹介営業の「禁止区域」等及び無店舗型電話異性紹介営業の「広告制限地域」を定めるとともに、営業活動に伴う騒音の発生等を防止し、もって清浄な風俗環境を保持するため、ぱちんこ屋等営業の営業時間に係る規制を強化する等、所要の改正を行う必要がある、というのが、提案理由です。

 その背景にあるのは、昨今の「援助交際」はじめ、青少年非行がテレホンクラブなどが、介在している状況がありますが、同時に、ぱちんこ営業も規制する内容になっています。
 ちなみに、ぱちんこ屋等の営業時間は、年末年始や公安委員会規則で定める日、地域を除き、午前9時から午後11時の規制されます。



 さて、なにか世の中が、殺伐とした雰囲気になっていく気がしてならないのですが、岡山県とって無条件に明るいのは、平成15年のNHK大河ドラマに、「武蔵 MUSASHI」が、決まったことです。
 そして、明日、『岡山県大河ドラマ「武蔵」推進協議会』が、設立します。

 キャスティングは、来年2月、クランクインは、同8月ということですが、便乗だろうがなんだろうか、ここは、「武蔵」で、盛り上がるしかありません。
 構成団体は、市町村、観光関係団体他53団体。来年のことを言えば鬼が笑いますが、15年は、武蔵、16年は、プレ国体、17年は、晴れの国おかやま国体と、我が岡山の話題は豊富です。
 なんとか明るくしたいものです。



 さらに、本日は、今年初めて岡山県主催の『中国商品展示商談会「上海フェア」』が、メルパルクで開催されました。残念ながら、百歩譲っても、閑古鳥が鳴いている状況ではありましたが、WTO加盟の中国(その683参照)が岡山県の未来にとって、無視できない状況である、という認識は、政財界に強くあると思います。

 ただ、現実問題、FAZ指定された水島港(倉敷市)、玉島ハーバーアイランドの行方は、やや心配です。


 岡山県の優位性ということで、交通の結節点であり、2時間圏域(商圏)に1600万人という言い方が、私は非常に嫌いである(那覇や仙台や札幌も岡山の商圏か?)といつも申し上げるのですが、内向きの発想ではなく、冷静に考えれば、例えば、水島港の射程距離は、東は、和気、西は、鴨方、北は、津山まで、でしょう。

 港だけを言えば、神戸、境港、福山港に囲まれ、四国4県は、全て国際港を持ち、わざわざ馬鹿高い通行料金の瀬戸大橋を越えて、岡山発で、物流する理由がないのです。


 要するに、岡山は岡山を一大消費地にするしかない、岡山市・倉敷市を中心に、魅力がある都市部で消費するのが、一番の得策です。
 そのために、中心市街地活性化があり、商店街の活性化がある。間違っても、商圏として、神戸や広島の大都市部から人は連れてこられない、むしろ、いかに向こうに吸われないか、岡山県の消費を外に出さないか、そう考えるのが、常識的であると思います。
 要するに、岡山市・倉敷市の都市としての魅力アップ以外ないのです。

 そういう前提で物事を考えると、果たして玉島ハーバーアイランドに、そんなにガントリークレーンが要りますか?岡山県北流通センターが、埋まりますか?
 ちょっと冷静に考える必要があると思います。

 物流拠点性は、岡山県の優位性であると同時に、危険性でもある、諸刃の剣だと思います。よほど足場を固めないと足元をすくわれます。
 とりわけ、港や空港の向こうにある中国には。
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2001年11月22日(木)【産業クラスター】
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 本日の決算特別委員会は、企業会計の決算認定だけで、15分で終了しました。

 午後からは、黄色いイチョウの絨毯の季節に、情熱祭の大学祭の準備で盛り上がる岡山大学のキャンパスに。
 本日は、経済産業省主催の「地域経済再生イノベーションセミナー」が、工学部で開催されました。いうまでもなく、12月定例議会一般質問のテーマのひとつ「産学官の連携」の資料集めのために、参加しました。


 制度の硬直性あるいは、当事者の積極性の欠如も手伝い、なかなか進んでいなかった産学官の連携ですが、社会・経済状況の変化は、否応なく、三者の結びつきを強化する流れにあると思います。

 独立行政法人化の方向にある国立大学にしてみれば、、自らの手で資金を確保するために、どうしても企業との連携を深める必要があります。
 また、企業にとっては、従来の製品だけでは、この不景気に勝負ができず、とりわけ地域の中小企業にとっては、大学の知的資産を活用したいというニーズが、高まっています。

 一方で、官も、行政改革の流れの中で、変わっていかざるを得ず、特に、国策として、「科学技術創造立国」を標榜する現在、基礎研究の充実を大学に、その研究成果の活用を企業が行い、産業を振興し世界に貢献するための、制度的な整備を行政は行う必要があります。

 そこで、経済産業省は、産業クラスター計画を掲げているわけです。


 産業クライスター計画は、地域経済産業局(旧通産局)が、地方自治体と協動して、有望産業・企業を対象に。産学官の広域的な人的ネットワークを形成し、地域関連施策を効果的に投入することで、地域経済を支え、世界に通用する新事業が、次々と展開され、産業クラスター(群)が、形成されることを目標としています。

 その根本精神において、従来の国土開発の基本である「均衡ある地域の発展」を全面否定し、「地域の特色ある発展」に、シフトしたことが特徴で、いわば護送船団方式から、地域間競争を勝ち抜きたいやる気のある所が、早い者勝ちになる、施策といます。
 当面、地域の比較優位制を踏まえて、全国で、約3000社の中堅・中小企業、19プロジェクトから始められています。

 ちなみに、中国局は、中国地域機械産業新生プロジェクト約70社、循環型産業形成プロジェクト約60社、ということですが、やはり、地域経済、ひいては日本経済を支えるのは、地域で営業・企業活動を行う地域の中堅・中小企業であり、産学官がネットワークとなり、技術、人材、資金、経営情報、販路等で支援していくのは、極めて重要なことです。


 ただ、惜しむらくは、産学官をいう前に、そもそも、学の中、官の中で、どれだけ連携できているのか、やや疑問があります。少なくとも、地域経済産業局と岡山県は、非常に似たような施策をしています。産の側からすれば、一番わかりにくいのは、行政の支援策や、補助金制度かもしれません。ここは正さないといけません。

 また、他地域に比べて、岡山大学は、産業振興に関しては、やや元気がないと言われるかもしれません。

 「科学技術基本法」や「産業技術力強化法」が成立し、民間に対する大学の研究成果の技術移転促進に、制度や予算面で、支援体制が取られつつある中で、岡山大学の地域共同研究センターやリエゾン・オフィスから、特許などが活用されて岡山の産業振興に結びついた、というような話は、これからだと思います。

 県外の学生が多いのも影響しているのかも知れませんが、青春の思い出置き場ではなく、岡山の地域に率先して貢献する、岡山の若者を引っ張っていく、そういう元気な岡山大学、学生に期待したいところです。
 逆に言えば、そうでないと、私立大学以上に、我々の税金で、学生を優遇している理由がありません。

 大学祭に燃える彼らが、次の岡山を担って立つのです。そういう気概が欲しいです。彼らに熱さじゃ負けないぜ!!
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2001年11月23日(祝・金)【出石町界隈の整備】
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 昨夜午後6時過ぎに、神戸の懇親会へ。午前1時30分帰岡。早朝未明よりゴソゴソ動き出し、一日が、長いのなんの。スポ少の招待試合での始球式でのストライクが、はるか昨日に思えます。

 これがもう物凄い私事ですが、今日は、結婚2回忌、もとい、2回目の結婚記念日。本当に、私は、もとい、妻は、立派に、たえてくれているものだなぁ・・・・・。しみじみ。あと、20倍かぁ・・・・・・。



 さて、本日は、今年で3回目になる「岡山市政に関する懇話会」が開かれました。自民党国会議員、県議と岡山市の執行部の方との意見交換ということで、非常に有意義であると思います。
 ある面、国、県、市の良い流れができている証左です。


 671でお伝えした「県への制度創設・拡充等要望事項」に基づくものでしたが、基本的にクローズですので、詳細は省きますが、個人的に一番関心があるのは、出石町界隈を巡る岡山県と岡山市の関係です。

 ちなみに、昨年暮れ、凍結中大規模事業方針について、事業評価委員会からの意見を受け、17事業の整理方針が示された中で、後楽園周辺整備は、下記のような意見で、白紙撤回されました。

 後楽園周辺整備

   後楽園周辺におけるまちづくり事業を推進することについては、一
  定の意義は認められる。しかし、当該整備事業は計画の熟度が低い点
  などから、緊急性が高いとは言えない。
    さらに、役割分担を考えると、県の関与は再考を要する。したが
  って、県が主体となる事業の実施は白紙とし、先行取得済みの用地に
  ついては、当該地域の特性を最大限活かした用途に利用できるよう民
  間活用を含めた新たな利用策を検討すべきと考える。


 これで、事実上、天下の名園・後楽園の玄関口である出石町の面的整備は、300年記念事業の年の終焉とともに、完全にストップしました。
 本質的には、県の縦割り行政の弊害というか、責任の所在が不明確になったことも大きく影響しています。

 特に、本日の岡山市とのやり取りの中で、その責任は、最高値で土地購入し、塩漬けにした、むしろ県の側にあり、県の出方次第では、岡山市は、中心市街地の活性化(定住化対策)の一方策として、あるいは、観光施策としても、動かす余地があるというニュアンスで、私は、受け止めました。

 一方、県のサイドからも、塩漬け土地の岡山市への無償貸与や、河畔を望む高齢者・若者ともに居住可能な、閑静な住宅地として、出石町のまちづくりを支援する道はあると感じました。

 金沢・兼六園界隈の賑わいに比して、後楽園周辺、とりわけ出石町界隈は、十分に潜在能力を活かしきれていない、と思います。
 特に、17年国体を控えて、築庭300年が、線香花火であったというわけにはいきません。


 もっとも、一番大切なのは地域の声です。白紙撤回に意気消沈するではなく、仕切り直しとして、今まで以上に、地域も、主体的に、動かないといけませんし、出石町界隈には、本当に素晴らしい方々がたくさんいらっしゃいます。
 しかし、それ以上に市民が、もっと関心を持ち、行動しないといけません。

 例えば、「後楽園周辺整備を考える会」というのを興すのも一考です。一般質問だけでは、足りません。大きな声にするためのシンポジウムが、いるように思います。
 非常にやってみたいのですが、皆様いかがお感じでしょうか?



 さて、敬愛するアナウンサー田淵泰子さんが、この度、ロングインタビュー集「夢耕す人」(吉備人出版)を出版されました。岡山には、こんなに素敵な人達がいるということで、クリマスプレゼント、お歳暮に、あるいは、一家に1冊お勧め致します。
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2001年11月24日(土)【ワールドフェスタ岡山】
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 昨日から明日まで、コンベックス岡山で、「ワールドフェスタ岡山2001」が、開催されています。これは、県知事を会長とする13団体による実行委員会の主催で、経済産業省、外国公館等、52団体が、後援に入っていますが、事実上、岡山県が、ある事業者に、ほぼ全面的に委託した形になっています。

 国際経済交流の促進、海外情報の提供等を目的とし、世界の輸入品フェア(原産地国58ヶ国、出店業者89社)を中心としたイベントですが、無人の「先進物流拠点・岡山」を紹介する岡山県のブースがあり、「FAZ」のパンフなどが、無造作に積み上げられていました。
 当然、県の職員を見かけません。

 FAZの拠点であるコンベックス岡山で行うイベントとして、先日の「上海フェア(FAZ地域輸入品展示商談会開催事業)」に引き続き、告知方法も含めて、行政主導の催しとしては、理解に苦しむところがあります。
 出店料からするとフリーマーケットの比ではなく、しかし、商談をするという見本市の雰囲気でもない。せっかくNGOも参加しているのに、十分に場を与えられていない。もっともっと広げられるのに。
 本来の意図は、なんなのか、その思いが伝わってきません。楽しかった、と小学生の作文では済まされません。

 貿易黒字の解消という国策に基づく輸入促進地域としてのFAZが、あるわけですが、膨大な費用で、岡山空港を3000mに延長し、玉島ハーバーアイランドという人工島に国際港を開くという、県の施策の先に、この「ワールドフェスタ岡山」があるのなら、FAZ指定の意味は、公共工事の助長、インフラ整備以外にない、ということになるかもしれません。


 民間団体が、主導で、これだけのイベントを仕掛けられたら、全く違う賑わいを見せるのではないでしょうか。もし、民間が、新規で、行政に補助を求めようとしたら、どれだけの労力がいるでしょうか。いろいろ理屈をつけては、蹴られ、どれだけ、役人に頭を下げないといけないでしょう。
 行政が、事業としてやったら、ぽんと予算が出て、ぽんと委託と称して、内輪で投げる、本当に、平気です。

 しかし、いずれも、我々の税金です。

 意図と効果が不明確なイベント行政、お祭り行政は、辞めさせないといけません。報告せんがため、なにかやれば良い、というものではありません。


 「ペイ・フォワード」という感動的な映画(ちょっと宗教的)をビデオで観ました。
「次に、渡せ」・・・・・。
 私は、今の状態を受けないし、渡しません。
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2001年11月25日(日)【上海行きについて】
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 さて、今回のパソコンウィルスの猛威ですが、私の周辺でも、既に10人以上の方の感染を確認しています。たいへんな連休になったのではないかなぁ、と、本当にお気の毒に思います。

 この3日間、連絡を頂戴する度、私自信も、恐怖感が増幅し、しかも、週明けからの下記の訪中も控え、誠に恐縮ですが、万が一のこともないように、30日(金)まで、いったん閉じさせて頂ければと存じます。
 たいへんなご迷惑をお掛け致しますが、どうかよろしくお願い申し上げます。

 なお、お急ぎのことでしたら、27日(火)の午前中まで、また、30日(金)午後からは、携帯電話あるいは、086−225−8000まで、よろしくお願い申し上げます。


【上海行きについて】

 本日の山陽新聞には、知事、県議会議長、経済界代表の方が、27日に、岡山ー上海便増便の要請のために、訪中とありますが、お伝えした通り、同じ便で、有志7人の視察団も、下記日程で、出発致します。

 ご覧頂いておわかり頂けますように、体力勝負のような、なかなかの日程で、ゆっくりと楽しもう、とはいかない強行軍です。
 上海ガニの季節らしいですが、ヘビ、イヌ、カエルに恐々としています。

 敬愛する高杉晋作は、当時の列強の手で、経済も精神も尊厳もメタメタにされた上海で、日本の未来を憂いましたが、さて、なにを感じ取ることができるでしょう?本当に楽しみです。
 中国にはまりそうな予感を持ちつつ・・・・。


11月27日 11:30 岡山空港
       14:50 上海浦東空港着
           岡山県上海事務所
           10人乗りルノー(永山タクシー:下津井電鉄出資)
            車番:滬B K4879
       15:20 上海浦東空港発
       16:00 東方明珠テレビ搭又は金茂ビルから市内を眺望
       17:30 ホテルチェックイン
             衡山賓館:上海市衡山路534号
             電話:021-64377050
             FAX:021-64372927、64335732
             朝食付,380元/泊
       18:00 夕食
       19:30 上海雑技団鑑賞
       21:10 外灘見学(車中)、南京路歩行者天国
       22:20 ホテル着

11月28日  8:40 ホテル発
        9:00 日本貿易振興会上海代表処訪問
        10:30 上海都市計画展示館視察
        12:05 昼食(中国の麺)
        12:40 出発
        13:30 上海小糸車灯有限公司
        15:30 高屋希克斯電子(上海)有限公司
        16:30 上海小野食品機械有限公司
        18:00 上海市内着
            夕食

11月29日 8:20 ホテル発
       9:00 浦東張江ハイテク工業団地視察
           浦東ソフト開発センター
       12:00 松下電子レンジ(交渉中)
       12:00 昼食
       13:30 上海索廣電子有限公司
       15:30 上海東洋電装有限公司
       18:00 上海市内着
           夕食

11月29日 7:30 ホテル発
       8:30 上海浦東空港着
       9:40 上海浦東空港発
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2001年11月26日(月)【岡崎嘉平太記念館】
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 明日からの遠征で、今生の別れになるかもと、夕刻からは家族でと、行った先が、「岡崎嘉平太記念館」。やや、中毒気味。
 昨日、入館5000人突破が、伝えられましたが、この8月に、吉備高原都市の「きびプラザ」1階にできたものです。

 おそらく吉備高原都市については、現在の分譲地を埋めることができるかが大命題で、これ以上の開発は、望めないと思いますが、とりわけ、中核施設の「きびプラザ」は、閑古鳥が鳴いている状況はご案内の通りです。


 その「きびプラザ」の中に、「岡崎嘉平太記念館」ができたことは喜ばしいことだと思います。施設がある賀陽町は、まさに、岡崎翁の生誕の地。
 実は、ことのほか、前知事が、記念館建設には意欲的で、財政難の折り、規模自体は、縮小されましたが、前知事のご自宅の側にできたことは、岡山県民として、素直に評価したいと思います。
 こういう形にはなってしまいましたが、その偉業は、称え、周知しなくてはならない方です。

 岡崎氏は、100回にものぼる訪中を通して、日中の友好を深め、周恩来総理をはじめ中国要人との会談を重ね、国交回復の礎を築き、両国の交流と反映に尽くされ、1972年の日中国交正常化の実質的な立役者と言われています。
 1978年には、勲一等瑞宝受賞。平成元年、92歳でなくなりました。

 惜しむらくは、岡崎氏の功績について、我々が、学習していないことです。日中国交回復時、私は、8歳。その時も、それ以降も、正式には、教わっていません。(財)岡崎嘉平太国際奨学財団の存在も、知りませんでした。


 同様の方に、犬養木堂がおられます。記念館こそ、整備されていますが、「憲政の神様」と言われた方が、何をやられた方か、誰も、明確に語られないと思います。岡山県政界に、清貧の気概が、脈々と受け継がれているという感じでもありません。


 石井十次、三木知事、それぞれに、記念的なものはあっても、岡山県民の心の部分に届いていないような気がします。ちょっと、冷たいぞ、岡山県民、そんな気がしないでもありません。

 個人的には、岡山県郷土文化財団が、管理してくださっている、岡崎、犬養両記念館ですが、「郷土文化」ではなく、語り継ぐものとして、もっと先人の偉業を活かす道はないのかな、と思います。
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2001年11月27日(火)【井原鉄道経営健全化があるのか?】
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 「どうにかならぬか」というTVの中で、井原線の各駅が全て階段で、お年寄りが、難渋されているという話がありました。
 ただ、結論的には、この経営状況では、いかんとも、し難いというものでした。

 平成11年1月11日の開業以来、マイカー社会の浸透、さらには、景気低迷、少子化の影響で、利用者は予想通り伸びず、かなり厳しい経営状況が続いています。(13年度経常損益は、3億5300万円)

 井原鉄道株式会社では、支出の削減等を骨子とする経営健全化計画を平成13年度中に策定することとしていますが、鉄道本来のの安全性確保等の要請もあり、経営改善の抜本的な対策にはなりにくい面があります。

 一方、岡山県は、10月30日に、鉄道関係の専門家からなる「井原鉄道経営健全化検討委員会」を設置し、中長期的な経営健全化の方策を検討しています。今年度中には、最終方針を示すとのことです。

 本日、同委員会に、井原鉄道側から、様々な経営努力をした上でも構造的な赤字体質を脱することはできず、現在の井原鉄道安定化基金(基金残額13年度8億5100万円)が、18年度中に底をつき(マイナス1億4500万円)、これ以降については、新たな公的支援の要請を検討せざるを得ないという説明が行われる予定です。

 運賃改定、岡山・倉敷乗り入れ及び福山への増便などの増収対策等、検討課題はありますが、13年度輸送人員が、約106万人に対して、以後右肩下がりで、10年後は、約97万人。
 見通しが甘いというより、時代に逆行という方が、適切かもしれません。


 さて、いよいよ、上海に向かいます。
 現在午前9時ですが、さすがに岡山空港発は、便利です。海外というより、県外調査ののりになっています。
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《上海特別編》
【浦東新区】

 午後1時30分に岡山空港を離陸。2時間余りで、上海着。スーパーマーケットなど業界の方の研修旅行も含め、好調な搭乗率を証明するように、満員に近い状態でした。

 奏効した中国東方航空の増便要請のために訪中された知事や議長も、イミグレーションは一般と同じでしたが、これは、ケースバイケースのよう。招聘されたとなると、全く待遇が違うそうです。


<浦東国際空港>

 上海には、中国唯一、2つの国際空港、虹橋国際空港と浦東国際空港がありますが、前者の方が、市内に入るには30分と近いのですが、岡山便(他に福島便)は、市内から約1時間かかる浦東国際空港に入ります。

 1999年に完成した浦東国際空港は、敷地面積32平方キロメートル、空港第1期工事の投資額は、120億人民元(1元は、約15円)。
 建築面積は、虹橋国際空港の約3倍。機体は、同時に36機誘導でき、貨物用コンベアーシステム13台。年間16.6万回の離発着および年間2000万人の旅客運送、75万tの貨物運送が可能です。

 第2期工事は、2005年を目途。その結果、4000m級滑走路4本、80万uの旅客用ロビー4つ、年間延べ7000万人、年間の貨物輸送量は、500万t、200駐機に達する予定です。

 3000m云々でどうという岡山とは、全くスケールが違うのだ、というのは、空港一つとってもわかります。

 しかも、ここから、時速430キロのリニアモーターカーが延びる計画です。ちなみに、提携先はドイツ。
 自動車も、フォルクスワーゲンと組んだサンタナという車種が多いのですが、ドイツとの濃い関係は、ひとつには、天安門事件の際に、ドイツ政府の対応とは、全く別の対応をドイツ企業がとったことが、大きいそうです。
 日本車もあるにはありますが、圧倒的に、VWが、目立ちます。


<浦東新区>

 今回、本当に驚いたのは、浦東国際空港や、後述の張江ハイテク工業団地がある浦東地区の開発です。
 香港を訪ねた時も、ディズニーランドを建設する香港島の開発には圧倒されましたが、それの比ではありません。

 浦東地区は、上海の市街地(浦西地区)と黄浦江をはさんだ対岸に位置し、90年以前は、開発から取り残された地域でした。しかし、1990年に、国家プロジェクトとして、この地区の開発が決定され、「浦東を龍の頭として、長江地域一体の開発を進め、上海を国際経済、金融、貿易の中心とする」という構想のもと、この地を第2の香港とすべく開発が進められています。
 開発にあたっては、第三次産業やハイテク産業の導入に重点を置いています。

 いわゆる外灘(ワイタン)あるいはバンドと言われる地区の黄浦公園(1868当時には、「中国人と犬、入るべからず」の看板が掲げられた)から、浦東新区を見ると、九龍から香港島を見る以上の高層ビル街の素晴らしい夜景で、既に香港を凌駕しています。

 特に、南京路歩行者天国の賑わいは、香港の猥雑さと違い、ちょっと都会的なセンスがある(他にも銀座通りのような道がありますが)ように思いました。


<金茂ビル>

 浦東新区の中で、東方明珠広播電子搭ではなく、我々は、この度、諸般の事情で、世界第4位から3位の高さになった金茂ビル(88階建て)に上りました。
 そこからの風景は、まさに絶景でした。例えるなら360度が、新宿の高層ビル街です。岡山県の8割ぐらいの大きさの上海市ですが、人口1300万人とはいえ、東京より遥かに巨大な都市に感じました。

 午後1時30分に岡山を出て、既に、午後5時の段階で、その後食傷気味になるような上海に圧倒されました。



 上海雑技団は、サーカス場ではなく、カジノのようなスタイルで、ホテルの中にあるものを見ました。新宿末広亭も好きですが、ちょっと芸人の技が違いました。

 衡山寶館という3つ星ホテルで、なんの間違いか、スイートルームになっていました。団の中には、ジャグジー付きの部屋の人もいました。
 そこで、私は、3日続けて、洗面所やトイレの中を水浸しにしたことを正直に打ち明けなければなりません。


 それにしても、まず改めて、岡山ー上海便を開設された方のご労苦に頭が下がります。
 同時に、なにか韓国とは、かなり違うメンタリティーを感じました。確かに、列強とあるいは、単独で、侵出してしまった日本ですが、通訳の交通大学の黄先生や、その後であった中国の方々は、特に日本を知っているだけに、違うのかもしれませんが、欧米人ぽかったように思います。


 ちなみに、4日間の移動は、岡山の下電さんが出資されている永山タクシーさんにお世話になりました。
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2001年11月30日(金)【LOOK!! WEST】
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 上海から帰岡しました。それにしても、時差1時間とはいえ、なんたる近さ。ついさっきまで、上海にいたのに、なんで今岡山にいるんだろう?そんな感じです。地方空港からの直行便の利便性を実感します。

 毎日配信させて頂いている方には、別便(696以降)で、なにを観て、なぜ、そのように思うのか、詳細にお伝えさせて頂きますが、本編の内容につき、ともあれ、12月議会の一般質問の一項目にすることにしました。県議会議員の仕事として、大切なのは、岡山県にとってどうなのか、という話ですから。

 多少、日経新聞の記事の寄せ集めのような文章になりますが、訪中して、さらに、時代認識として、非常に納得できましたので、長々と論じさせて頂きます。
 中国一般論・総論になりますが、上海については後日改めて。

【LOOK!! WEST】

 日本企業が、生き残りをかけて工場を中国に移し続け、中国からモノが大量に流れ込む反面、ヒトやカネは、中国に向かいます。急速かつ摩擦も大きいのですが、世界同時不況の懸念が広がる中、経済大国日本は、巨大化する中国とも向き合わなければいけません。


 私は、与しませんが、中国は、脅威ではない、という意見もあります。まず、資本財を中心に、中国への輸出も増えている(7〜9月期の日本の輸出総額は8.7%減だが、対中国は5.4%増)、輸入で収益を上げている企業も多い、日本の消費者が安い輸入品の増加で大きな恩恵を受けているなど、日本にプラスの面も多い、というのが、その理由です。

 また、中国の製造業の競争力がより広範な分野で強まっていくと元レートの上昇圧力が強まり、レートが上昇すると、中国の労働力コストは上昇し、労働集約的な産業は競争力を失うので、現在の成長は、持続可能ではないという意見もあります。



 そもそも、世界人口の5分の1、13億人を擁する中国。企業にとって最大の魅力は、比較的良質で安く豊富な労働力と、成長力を秘めた巨大な消費市場にあります。いわば、生産基地と市場両方の魅力を中国は兼ね備えています。

 ご案内の通り、先日のWTO(世界貿易機構)加盟承認により、国際的な通商ルールが通用するようになり、投資や貿易の障壁も減り、世界の企業の投資は、中国に向かい、産業、貿易地図は、大きく塗り変わる可能性が高く、中国は、WTO加盟10年で、日独をしのぐ世界第2位の貿易大国になるとも言われています。

 ちなみに、WTO加盟については、貿易の利益の享受、直接投資の受け入れ増大、さらに構造改革を通して、長期的には、メリットであり、短期的なデメリットも、同時進行の「西部大開発(発展の遅れた内陸部の開発)と2008年オリンピック開催」という、2大プロジェクトによって克服可能ということです。

 また、中国のWTO加盟以後は、最大の受益国は、未加盟の中国にも差別的関税を設けていなかったため、見返りの関税下げを強いられる品目がなく、中国の輸入総額で最大のシェアを占める日本であると世界銀行は予測しています。



 いずれにせよ、アジア諸国の中で、中国の経済成長は群を抜いており、貿易総額は世界のベストテンに入り、外貨準備額も1656億ドル(2000年末)と日本に次いで、世界第2位となっています。
 途中、経済成長率が鈍化したり調整する局面に入ったりすることはあっても、今世紀半ば頃までは、中国経済の成長は、かっての日本がそうであったように、政治的なリスクを除けば、安泰と観て良いのではないかと思われます。

 加えて、援軍には、中国から移住した約3000万人の華僑(中国国籍を保持)、華人(移住先国籍)がおり、台湾、香港を含めると約6000万人の勢力になると言われています。

 海外から中国への昨年の直接投資額(実際利用額)は、407億ドルですが、実は、50%以上は、華商によるもので、国・地域別に見ても、香港、マカオ、台湾、シンガポールからの投資だけで、海外からの投資総額の半分を占めるそうです。

 また、米国など外国に留学し、博士号を取得した人材が多数帰国し、世界から進出してきた有力企業や地元の大学などの研究の場で頭脳集積を進めつつあります。

 朱首相が、これからの中国の発展に必要なものとして「現代的な管理手法、先進技術、人材」の3つを上げたそうですが、中国の人材、ネットワークは、日本の比ではありません。




 さて、日本の製造業の中国進出は、1980年代の日本への加工輸入を狙った「持ち帰り方」から、90年代には中国市場での国内販売型に主流が移りました。しかし、いわゆる「ユニクロ・ショック」によって再び日本への加工輸入を前提とした生産拠点の進出が急増しています。

 特に、今回は、日本国内はもちろん、他のアジア諸国にあった拠点を再編し、中国に集約するような生産体制のシフトが目立っています。このまま、対中シフトが加速すれば、日本国内でも地方を中心に、雇用機会が奪われかねないという懸念があります。


 また、日中経済関係は、90年代は、米ーメキシコ関係に近い相互利益の形を概ね維持してきましたが、問題は、現在起きている中国への生産拠点シフトが、従来の組み立てプロセスから電子部品、金型、鋳物、ソフトウエアでの「根こそぎ型移転」になり兼ねない点です。

 1980年代に、繊維産業から始まった中国への工場大移動は、精密機械、電機と続き、自動車にまで及びます。家電、造船、二輪車の三業種でまず中国は、日本に追いつき、5年後に鉄鋼、化学など素材、20年後には、自動車を含め、ほぼ全ての産業分野で日本と競合すると言われます。

 世界市場に乗り出した造船、家電が素材産業を育て、素材の品質向上が、自動車など付加価値の高い産業の国際競争力を高めるという、かって日本や、韓国が歩んだ道を中国は、たどり始めました。

 換言すれば、生産シフトを進めながら、中国における日本企業のプレゼンスは逆に低下しつつあります。テレビ、冷蔵庫などの中国の家電市場で高いシェアを持っていた日本企業は、中国企業に押されてシェアを落とし、高級品などのニッチ(すきま)市場に追いやられつつあります。



 中国と日本の地理的・文化的近さを考えれば、製造業を中心に国境の障壁が小さくなり、両国で集積と過疎化が並行して進む動きが出てくるのは自然なことです。しかし、中国へのあまりに急な生産シフトは、かえって日本企業の競争力を弱める恐れがあります。

 まさに、今、中国産業の力と課題を冷静にはかりにかけた上での日中間の生産体制の戦略的な再構築が必要です。特に、日本企業にとっては、総合的な対中戦略が不可欠です。日本の産業界は、生産拠点の中国への移転による国内空洞化だけではなく、対中戦略そのものの空洞化という、より深刻な問題を抱えています。


 例えば、製造プロセスや製造技術の高度化を推進するマザー工場や付加価値の高い基幹部品の開発・生産などは、日本に残すべき代表的部分であり、世界の企業や人材が集積しやすい魅力ある国造り、街づくり、ルール造りを日本が進めることで、日本と中国、他のアジア諸国の間でそれぞれが産み出す付加価値を一段と明確化し、分担していくことが求めらます。

 米やスイスの企業の中には、中国市場でトップシェアになる明確な目標を掲げ、相次ぐ国有企業の買収で生産能力と販路の獲得に要する時間を短縮し、プレゼンスを確立した企業がありますが、世界最大のものづくり拠点・中国で、主力工場を運営できる経営力があるか、中国発のデフレが世界を覆う中、価格を維持できるブランド力を持つか。
 中国の台頭に耐えうる企業だけが、勝ち組として生き残る。ということです。

 今は、消極的に中国を脅威と捉えるのではなく、むしろ積極的に市場、生産拠点と部品調達先として中国を「活用」する、日中が、ともに利益を得る新たな「日中製造業の共存共栄」モデルを構築することが肝要であると思います。




 そこで、政治は、なにをするか、です。

 残念ながら、とりわけ中国との関係で、情緒的なことを除き、日本の国民にとって日本がどういう状況になっているのかの説明を政治家から、あまり聞きません。

 中国などからの輸入の急増で、日本は、2004年には、貿易赤字に陥る可能性があるとまで言われ、日本の産業・金融界からは、中国ショックを和らげようと人民元切り下げを要求する声が日増しに高まっています。
 対中投資の自制を日本企業に求めるべきだという極論もある中で、経済産業省は、近くプロジェクトチームを発足させるとのことですが・・・。

 中国とどう共存するかは、21世紀の日本の国の興亡を賭けた一大テーマです。自国内の構造改革が進まないなどと言っている時間はありません。

 小泉総理は、北京への訪問で、公式参拝の件を見事にカバーされ、さらに得点を稼ぎましたが、今後、靖国神社参拝や戦後処理の問題、政府開発援助(ODA)などをめぐって日本国内にある反中国感情と結びつけば、日中関係は一段と複雑になります。

 ここでも答はひとつ。共存共栄以外ありません。



 ところで、岡山県がどうなのかという話なのですが、上海編で、後述できればと思いますが、要するに、「上海とオカヤマ」という関係はないと思います。すなわち、岡山県という行政単位は、中国とりわけ上海市を相手にするのに、不適切な規模だと思うのです。

 後述しますが、おそらく中国地方という規模、その地方の企業群で、たとえば、工業団地に進出するという話にしないと、日本で無理な連携は、中国でも無理かもしれません。

 そのためにも、現地に事務所を出しているような地域間の、日本と現地と、両方のネットワーク(特に人的ネットワーク)が、重要です。端的には、岡山上海事務所のさらなる強化が必要です。
 東京事務所とは、意味合いが違います。まさに、世界への窓口です。

 加えて、週3便(火・金に加えて、日になる方向)に増便される岡山ー上海便の有効利用として、やはり、これをもって、例えば、観光旅行や、ある程度のお年になられた役員さんの研修ではなく、大量に青年を派遣、交流させる施策が必要だと思います。
 特に、新入社員に現地工場を見学させることで、非常に大きな学習効果があります。交流というより、先進地での研修です。どんな連中と国際舞台で戦うのか、見ておく必要があります。




 今回の視察で、はっきりしていることは、3つでした。

 ひとつは、3泊4日で、しかも、上海に行っただけでは、中国はわからないということ。(行きまくりたい、という気分になってしまっています。)

 ひとつは、郡部はいざ知らず、中国を後進国と見たら、とんでもない間違いのようである(岡山にとっては、完全な超先進国)ということ。そして、中国にとって、日本は、世界の中のワンオブゼムの国でしかない、ということを厳粛に受け止める必要があるということ。
 端的に言えば、事実上は、既に追い抜かれているか、早晩追い抜かれます。中国の歴史でいえば、100年は、早晩でしょう。

 ひとつは、あるいは、世界中のどこよりも、日本の青年が、青年として不幸であること。根本的に、発想を変えない限り、将来的に、日本は、様々な面で、世界で最も貧しい国になる可能性があると思います。

 少なくとも日本の若者にない「未来」を上海の若者には感じます。
 工場を見学しながら、ストリート・ミュージシャンやそこに集う若者の姿を思いました。日本の若者たちに、何をしてやれるでしょう?彼らにどうしろと言ってやれば良いのか・・・・。彼らには、時代の神様の後ろ姿が、霞んで見えるかもしれません。


 東ばかり見ていて、ふと近所の西を見て、俯瞰したら、日本は、終わっていく国にしか見えませんでした。 世界中から物笑いの種にされるような国になっている気すらします。ここからどうこの国を立ち上げるのか?
 政治の役目が、今ほど重要な時代はありません。

 飛行機で、僅か2時間。その繁栄は、私の目には、日本への最後通牒のように映りました。

(上海特別編に、バック)
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