2001年9月1日(土)【行政経営フォーラム】
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 本日は、日帰りで、広島での「行政経営フォーラム」に出席して参りました。「地域経営と自治体経営の観点から」と言う副題がついておりましたが、このフォーラムは、行政機関、NPO、特殊法人、学校、病院などの各種非営利団体、司法・立法機関の経営改革を推進、支援するための社会団体(非営利任意団体)です。

 実は、昨年12月定例会の一般質問のうち、「行政評価制度」については、この団体の主要メンバーである友人に、お知恵拝借したものですが、まさに、今回の「地域を経営する」という観点から、行政を捉え直すというフォーラムの趣旨に賛同し、出席させて頂きました。


 まずは、藤田雄山広島県知事の講演、JR九州代表取締役会長・石井幸孝の講演、さらに午後からは、萩原誠司岡山市長の講演、さらには、パネルデスカッシヨンという極めて内容の濃いものでした。

 自治体改革と国鉄改革の話の中で、「自治体DNA革命」という話が、出てきました。例えれば、DNAから、変えないといけないというのです。他にもかなりひっかかる言葉があり、おそらく9月定例会の質問原稿に、かなり引用させて頂くことになると思います。


 ところで、午後からは、「地域経済に貢献するベンチャー型の市役所を標榜し、元通産省出身らしい経営感覚を発揮しておられる」萩原岡山市長の独壇場の感もあり、広島市長待望論まで出そうな大人気となり、岡山市を大いにアピール。フォーラムの意図を既に、体現しているという極めて高い評価でした。
 これは、全国レベルで、「名物」市長になるぞ、という予感が致しました。

 岡山市民としては、市長が積極的に市外に出られ、積極的に岡山市を広げて下さることは、単純にうれしく、また、岡山市や岡山市長が、高く評価されることを誇りに思います。
 もっとも、選挙区外ということもあってか、岡山市が、広島を遥かに凌駕する、どえれぇもんとして、インプットされたような気もしますが。
 何か、市長の熱烈なファンが、わざわざ広島まで、講演を聞きにいったように見えなくもないですね、これは。

 直接民主制的手法の中に、少数者の人権への配慮、情報操作の危険性という観点で、やや疑問を感じましたが、少なくとも、行政の職員の方が、自信を持って仕事をされるための「正当性の付与」、そのためにも徹底した情報公開をしなくてはいけない、首長としての思いが、よく分かりました。


 しかし、経営といえば、議員は、行政のなんになるのでしょう?
 今日のフォーラムで、私は、一貫して、議員の役割というものを感じざるを得なかったのです。
 経営の観点からして、議員が、なんなのか、そもそもいるんか、ということです。もしも、インターネットの普及で、市民一人一人が、行政と直接双方向でやりとりできるようになったら、いったい議員の役目とは何でしょうか。

 少なくとも、多くの行政職員が感じている横柄で、悪いことばかりする議員。
 むしろ、選挙の当選や私腹を肥やすために、行政の円滑な進行を阻害する、あるいは、特定の者のために、原理原則や手続きを捻じ曲げても、利益を供与する、要するに、大嫌いな議員。
 また、選挙に絡めて、それを求める有権者に、恐る恐る応えるうちに平気になってしまう議員。若くても、どうせ汚れてしまう。
 そんな議員のイメージが、続く限り、この仕事に、なんの夢も希望もありません。当然要りません。もちろん、行政にとっても、百害あって一利なし。

 なんで議員がいるのだろう?
 議員は、どう変わっていくべきなのか。


 同時に、多くの若い県職員が言っていること。本当に県はいるんですかね?屋上屋のような県という組織、県は要らないんじゃないんでしょうか?行政経営の観点から考えると、いずれ県は要らなくなる、もちろん、県議会議員も要らなくなる。その方向に行くんじゃないでしょうか?その通りだと思います。優秀な職員は、皆気付いています。
 県は、要らない。

 岡山市のような市が、自分の足で立てば良いのです。
県がなくても、道や州が、幾つかの市をまとめて、広域的なことについて、国と繋がれば、事足りるはずです。


 議員の遠い未来は、わかりません。ただ、これから、県議会議員は、県と県議会議員に、引導を渡さないといけません。もう、要らないよ、と。自らが、捨て石となるしかないのです。当選させて頂いて言うことではありませんが、県も、県議会議員も、要りません、と言う勇気が必要です。

 自らを破壊する為に、頑張る。それが、多分一番、市民の皆さんのためになることだと私は思います。その限りにおいて、県議会議員の存在は、かなり大きな意味を帯びてくるかもしれません。

 一度破壊しないと、小手先のリストラでは済まないでしょう。
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2001年9月2日(日)【小学校統廃合問題】
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 本日の京橋朝市では、来場者の駐車禁止区域への駐車に関しての県警の対応についてのご指摘を頂きました。庶民の楽しいイベントに、高圧的になにか言うより、もっと取り締まるべきもんがあろうが、という声も。
 しっかりと、職務を遂行されておられるのでしょうが、警察トータルでは、ちぐはぐに見えるのが残念です。本当に頑張っておられるんですけど。強きを助け、弱きをくじいては、タケチャンマンです。


 続いての、児島湖流域清掃大作戦。「一緒に頑張りましょう!!」と挨拶だけして、こっそり次へ。これは、本当に皆様に失礼なことで、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
 市民の皆さんの熱い思いに対して、児島湖の浚渫に、毎年何億円かかっているかの現状について、明確に示すことが必要ではないでしょうか、あるいは、農業排水については、今後の対策は、どうなんでしょうねぇ等々、市の担当の方とお話。でも、国の話になってしまいます。


 続いて、ASPOを近くに見ながら、平成13年度総合防災訓練。市民・県民の自由・生命・財産を守るのが、政治の務め。今年は、日曜日にして、参加者もかなり多かったです。
 歌舞伎町の痛ましい大惨事の翌日ということもあり(市内の雑居ビルの防災体制について、明日以降一斉に調査が入ります。)、緊張感があって、と、なかなか書けないような・・・。

 今、一般質問も考えています。ちなみに、先日、自衛隊の偉い方のお話を伺う機会もあり、昨年からの防災体制への疑問が、今日また、ちょっと膨らんでしまいました。

 しかし、昨年は、自民党1人に共産1人。今年は、自民党3人に公明1人。県議会議員は、訓練を見にも来られないのですが、良いのかなぁ、と今年も感じました。まぁ、人のこっちゃ。皆さん、ご都合があるのでしょう。

 ところで、岡山県の「地域防災ハンドブック」を見ると、地域防災活動3原則の2には、「政治色や宗教色抜きであること」。しかも、ひどい政治家のイラスト。ご迷惑かけてすみません。




 さて、ここで、私の友人からのご依頼です。

 彼は、素材集のイラストをイラストレイターで色を抜いて塗り絵を作っては、新天地育児院に持って行っています。子供も楽しみに待ってくれているそうですが、種元の素材集がつきてしまい、困っておられます。

 素材集も結構なお値段がするので、早々に買うこともできません。子供が喜びそうなイラストの素材集をお持ちではないでしょうか?イラストレイターで加工できるEPS形式だと、大変助かります。BMP,JPEGなどの形式でもかまいません。もしお持ちでしたら、コピーさせていただけませんでしょうか?
 とのことで、ご協力頂ける方がおられましたら、ご一報下さい。



 話がらりと変わりまして、中心市街地の小学校の統廃合につき、再び動きがあります。
 今春より、深柢小学校と内山下小学校が合併して、中央南小学校に、南方と弘西が合併して中央北小学校に。来年度には、出石小学校が、廃校になりますのは、ご案内の通り。

 基本的には、岡山市教育委員会の考えとして、平成17年度に、さらに、中央南と中央北が合併して1校に、という流れです。ただ、これは、100%のコンセンサスは、とれていません。ひとつの方針にすぎないという見方もあります。

 つまり、地域によっては、中央南と中央北が、現在のままの形で、残れば良い、さらに合併する必要なし、という考えが根強くあります。ただし、PTAは、一刻も早く統合して欲しいというのが本音だと思います。
 ちなみに、子ども達の中には、在学中に、3回学校を「変わる」生徒も出てきます。

 私は、代々が、深柢に暮らしており、父や弟は、深柢を出ていますが、生家は、野田屋町ですから南方。内山下・表町商店街から推薦も頂戴し、弘西でもかわいがって頂いております。
 地元は、旧学区で言えば、深柢ですが、出石を含めて、新年会は、関係5地区とも、お声掛け頂ける、称して中心市街地の議員です。
 この問題は、いつも念頭にある極めて大きな課題です。



 ところで、一連の統廃合問題について、中心市街地に、市議会議員がいないこともあり、岡山「市」教育委員会は、各地区、各団体に個別に議論し、いたずらに地域に混乱を招き、もはや収集がつかない状態になったまま、事が進んでいます。



 実は、ここに来て、平成17年に統合される流れの旧弘西小学校について、新校舎に建替えという了解事項が、反故にされる可能性が出てきました。

 すなわち、結果として、なんのことはない旧弘西小学校に、中心部の4校が吸収されるだけのことになるかもしれないのです。
 そんなにもめるのなら、仮に統合しても、校舎の建替えはないですよ。陽動戦術、いわゆる「鞭」の施策かもしれませんが、またも、教育委員会の回りくどい、いわば「おどし」にもとれます。
 もっとも、根本的な理由は、財政難に尽きるかもしれません。


 私は、統合する「ご褒美」に、当然建替えるべきだ、と言う気はありません。しかし、4倍の生徒が帰って来る旧校舎を再利用するにあたり、耐震構造にするには、新築並みにお金がかかるのです。
 なにより、統合に向けて語られていた「アメ」の部分、新設校への「夢」の部分が、旧校舎への思い出を共有できない方達には、ただの「餌」になってしまいます。しぶしぶ合意された方にとっては、裏切りと言えなくもないでしょう。


 もっとも、おそらく、パブリックコメントという形で、アンケートをとれば、郊外の方は、かなり厳しい判断をされるであろうことは、想像に難くありません。
 しかし、地域を愛するがゆえの衝突や葛藤は、なかなか他地域の方には、ご理解頂けないだろうということも、否めません。


 いずれにせよ、今しなくてはいけないことは、中心部の小学校に関する意見をともかく一本化することです。かたや、新校舎で早く統合を、かたや、統合そのものが必要ない、では、前に進みようがありません。


 しかし、忘れてはいけないことは、誰もが、意見は異なっても、それぞれの地域を本当に愛されているということです。本当に誰もがです。だからこそ、お一人お一人の大切な思い出まで含めた感情的な部分を踏みにじってきた教育委員会の手法を、私は、決して許せませんし、許しません。
 また、それが誰であれ、この件で動かれた方への批判も許しません。誰もが、本気で、地域を愛して、されていること、されてきたこと、なのです。


 ただ、大切なことは、結局最後は、今の大人の意見ではないということです。今の子ども達が、なにより、未来の子ども達が、誇りを持って、喜んで楽しんで行ける学校を作ってやることです。今の私達が、何を子ども達に残してやれるか、本当に子ども達にとって、幸せな形はなにか、それが、基準です。
 そのために、どうしてもここで、徹底的な議論が必要になります。

 多くの方が、大切なものを壊してまで、栄えある歴史や伝統に恥じないような、素晴らしいものを未来の子ども達に譲り渡すことになります。
 せめて心を伝えること。
 なくなることで生まれることがある、決して消えないものがある。切ないことですが、それが連綿と続いてきた生命の鎖かもしれません。


 昨日から、友紀が支えがあれば立てるようになりました。いったい子どもは、どれだけの力を与えてくれるのでしょう。実は、おそらく友紀が行くことになる学校の話なのです。

 政治は、世界中の未来の友紀達のためにあります。順送りです。
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2001年9月3日(月)【スーパー・サイエンス・ハイスクール】
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 昨日の配信の一部につき著作権に触れる記述があるとのご指摘を頂きました。誠に申し訳ありません。深く反省致しております。

 さて、青少年の科学技術・理科離れを食い止めるべく、文部科学省は、理科系のトップエリートを育成するための高校、「スーパーサイエンス・ハイスクール」を来年度から設立すべく、必要予算を来年度予算の概算要求を盛り込みました。

 典型的情緒型文系人間の私は、この夏、重点的に、雇用開発や最先端工場をまわらさせて頂く中で、やはり、基礎的な理数系の知識の重要性、また、生き残りをかけた産業振興のためにも、科学技術の発展が不可欠であることを痛感しました。
 エリートという言葉には、ひっかりますが、文部科学省の方向性には、非常に共感できます。

 日本という国の未来を考えた時、どうしても、理数系離れを食い止め、科学最先端国にしていかなくてはいけない、そしてそれは、ひとり教育問題ではなく、医療、福祉、環境、産業その他もろもろ、要するに、全てに関わってくる問題です。


 本日は、理数科を持つ母校岡山一宮高校の取り組みをじっくりと伺いましたが、その先進的な岡山大学や岡山理科大学との相互連携は、母校というお手盛りでなく、素晴らしいと思いました。
 実は、今年が3年目ですから、進学校としての実績が出ているわけではありませんが、大切なことは、生徒達が、本当に自分の好きなことを見極めて進学できる可能性が、飛躍的に高まることです。

 大学が、レジャーランド、モラトリアムの場と言われて久しいのですが、なぜ自分が大学に行くのか、その大学が、自分の将来の職業にどう結びつくのか、最も大切なことを考える間すら与えられず、闇雲な偏差値の競争の中で、多くの人間が傷ついてきました。
 ただ、そこに行けば何かあるかもしれない、そんな漠然とした希望にかけていたのです。

 受験戦争に勝ち抜き、一流大学へ行って、一流企業に入る、そのことが、安定的な生活、幸せな生活を必ずしも保証しないことは、もう誰もが分かっています。
 自分らしい生き方を誰もが、模索しています。

 もしも、彼らの中に、大学教授の一言で、進路選択の道が開けたら、ああ、この教授のもとへ行きたい、このことを勉強したい、この先にある職業に就きたい、そう具体的に感じられて、頑張ることができたら素晴らしいことだと思います。
 それは、文系でも変わらないかもしれません。やはり、目標が要るのです。

 中学2年生の職場体験事業も盛んに行われていますが、自分が将来どうありたいか、ゆえに今どうするか、こんな不安な世の中だからこそ、具体的に、考えられる材料を指し示すことが、大人の責務かもしれません。
 進学であれ、就職であれ、彼らが生きるべき社会の姿、可能性を示さないといけません。


 小中、中高、高大、産学の様々な連携が、本当に重要になっていると思います。その中で、「科学技術・理数離れ」を食い止めることは、まさに、一貫した目標であると思います。


 ちなみに、スーパーサイエンス高校の指定は、全国20校。岡山県から必ず取りに行って下さい、と強く担当課長にお願いしました。本会議でも、取り上げる予定です。


 本日は、夕刻より、自由民主党中国ブロック県議会議員研修会参加のため、山口は、小郡へ。
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2001年9月4日(火)【岡山県エル・ネット「オープンカレッジ」】
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 自由民主党中国ブロック県議会議員研修会参加のため、昨夕訪ねた小郡から、午前6時過ぎの新幹線で帰岡。
 実は、「研修」メニューの中に、夜の「きらら博」視察が、含まれていたため、水面に映る秋の月を背景に、本当に美しい「きららスターライトファンタジー」を観ることができました。

 中国五県から、約50人の議員の出席でしたが、スーツの集団が、「ちゃ、ちゃ、ちゃ、きらら!」なんて、やっている姿は、間抜けというか、不思議というか、妙に楽しかったです。
 実に、変な業界です。


 他地区の議員と接して感じることは、一人として同じタイプで括られる議員がいないことです。参考にしようもないくらい違っている、そんな感じです。
 それでも、皆まで言うな、よくわかる、そういう安心感もあるのです。

 例えば、広島県は、殆どの国会議員の秘書から、県議が生まれていますが、それぞれに、人生ドラマがあります。
 苦節20年というのは、ざらで、私のように、小選挙区制導入以後、しかも、5年間の秘書生活で、チャンスを頂けたのは、全国的にも、ごく希なケースと言えると思います。

 改めて、逢沢代議士への感謝と敬意の念を捧げたくなります。なにひとつ持たない私が、今、議員であること、相対的に自分の幸運さや責任を認識させて頂けるありがたい機会でした。


 また、同時に、例えば、一人区の議員は、かえって行政に対して物が言えないのもわかります。彼らの後ろには、まともに、数町、数村の予算的な要求があります。県の機嫌を損ねるわけにはいかないのです。
 さすれば、逆に、11人区の一人である私は、彼らの分まで、言わないといけない、そういう責務もあると痛感します。
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 さて、肝心の「山口きらら博」ttp://www.pref.yamaguchi.jp/2001expo.htmですが、7月14日から9月30日まで。イベントプロデューサー山本寛斎起用など、話題もありますが、21世紀未来博覧会協会主催で、正式名称は、21世紀未来博覧会。ジャパンエキスポと言われるこの類の博覧会は、全国で、非常に多く行われているものです。

 近場ですと、境港市の「みなと未来博」が、記憶に新しいところです。実際、インフラ整備の名目ですから、仙台を除き、大崩れのないイベントと言えます。


 今回のテーマは、「いのち燦(きら)めく未来へ」ということですが、根本的な発想は、会場である阿知須町の大干拓地(286ha)の有効活用ということで、例えれば、笠岡湾干拓地の利用の一手法に転用できる性質のものです。

 事実上は、閉会後のスポーツ公園としての利用を見越し、80億円で建設された多目的ドームを中心にした恒久施設に約280億円。その他、運営費には、123億円で、うち、3分の1を県が負担。3分の1を入場料。3分の1を企業協賛を募るということで、今の岡山県の体力では、まずできないでしょう。

 ちなみに、入場者目標は、2ヶ月半で、200万人。現在133万人で、まず目標は、クリアできそうだということです。岡山県人からするとかなり辺ぴな場所という感じですが、果たして、チボリが、USJや、猛暑だけに食われているのか、いくらか、きららに、流れたのか、ちょっとわかりません。


 山口県は、萩・長門、東部、サザンセト、周南、県央、宇部、西部とエリアが、分かれますが、小型の市が、瀬戸内沿岸にずらっと並ぶことで、非常に、中心というのが、わからなくなっています。
 そのことが、逆に、「やまぐち情報スーパーネットワーク(YSN)」を生み、ハード面では、我が県にかなり後れを取っていますが、ソフト面では、見るべきものがあるといわれています。

 ちなみに、真ん中の広島県は、情報網の整備について、ハード面は、やや遅れていますが、ひとつには、藤田雄山広島知事の施策として、必ずしも、最先端を行くことはない、費用対効果を考えて、国の各省の補助金をうまく使いながら、最終的に整備されれば良いという考えのようです。

 私は、自費で、情報網を思いきり整備して先進県を気取る岡山県が、ウサギとカメのウサギになることを非常に恐れています。



 午後からは、岡山県の声掛けによる『岡山県エル・ネット「オープンカレッジ」モデル事業説明会』に、通りすがりの者としてお邪魔しました。実は、視聴覚ライブラリーと絡めて、定例会の一般質問のテーマと考えているわけですが、正直に書いて、驚きました。
 詳細は、一般質問原稿に譲らさせて頂きますが、システムは作ったが、とても使いこなせないのではないか、という気がします。

 岡山県が、予算がつくからと、国からの事業に手を挙げたのは良いが、実は、実動する市町村には、それは、単なる押し付けに過ぎず、はた迷惑に過ぎない事業がある、その典型のようでした。
 システムそのものが、一方通行で、さらに、市町村からの声も上がらない仕組み。少なくとも、現状なら、大失敗の道を行くしかない、のが明らかです。

 十分に頭を抱えて良い事業だと思いますが、文部省キャリアである昨年の担当課長は、既に、岡山県にはおらず、事業だけが、残ってしまいました。
 本来の教員の資質向上の目的に加え、相当に、てこ入れが必要です。

 こういう市町村への事業説明会を見ると、いよいよ県の役割が私には、わからなくなります。




 委員会で聞きますからと、いわゆる右翼と総称される団体や風俗の街宣車について頂戴したご要望について、県警と相談しているさなか、愛国団体を名乗る方から電話を頂戴しました。
 活動費用捻出のために、書籍販売をされているとのこと。どこも不景気なのでしょう。

 個人的に、いかに貧乏と先行きの不安に喘いでいるかを切々と説明させて頂いたところ、実に良い方で、「わしゃぁ、悪いところに電話したんじゃろうか。身につまされるが。先生頑張られぇ」と、たいへんにご同情頂きました。

 話している私も、長い愚痴を真摯に聞いて頂くうちに、本当に情けないやら、悲しいやらで泣けそうになり、しかし、自信と誇りを持って、日本と岡山県のために、お互い頑張ろうじゃないか、協力はできないが、心情的には応援する、という話になりました。
 なにか、相通ずるものが。人生意気に通ず、なんてのは、良い言葉です。

 しかし、実際のところ、これでは、全くなんの解決にもなっていない気もするのです。それにしても男気のある、良い人だったなぁ。
 右翼もいろいろあり、一概に言えないと聞きます。王道を行く右翼なら、それこそ選挙に出られれば良いのに、とも思います。一緒に頑張れるんですが。
 本物の右翼の方とは、このままでは、日本も岡山も駄目になる、なにかしたい、という思いは一緒なのですが、表現方法が、やや違うかもしれません。

 いずれにせよ、街宣車については、次回委員会で、県警の見解をお示し頂きます。
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2001年9月5日(水)【日本の英語教育を考える】
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 本日、水島シーサイド開発(株)は、岡山地方裁判所に特別清算開始の申し立てを行います。審査が進めば、今週中に、特別清算の開始決定が行われる見込みで、その後は、裁判所の監督のもとで、清算処理が進められる予定です。
 という、事実のみをたんたんと書いたFAXが、生活環境部長名で届きました。説明を受けていない商工労働警察委員に対して、この件については、これが初めての岡山県からの報告文書です。
 実に不思議な感覚です。


 さて、自民党青年局教育セミナーという企画があったのですが、発展的に「日本の英語教育を考える(案)」セミナーに変更します。
 問題意識の一つに、小学生の「総合的な学習の時間」のうち「国際理解」の中での英語教育のあり方があります。また、生涯学習としての英語教育も視野に入ります。

 ちなみに、10ヶ月になるうちの息子は、朝の教育テレビの「ケチャップ」、「おじゃる丸」、「英語であそぼ」「いないいないばぁっ」「おかあさんといっしょ」を見ておりますが、「英語であそぼ」の、のりのりリズムが、好きなようです。
 (ちなみに、私は、おじゃる丸の、妻は、ストレッチマンのフアンです。)

 今回は、NPO法人(申請中)イングリッシュサイズで活躍中の私の「姉御」筋にあたる方が、リードして下さり、運営は、日本の英語教育を考える会(案)が、このセミナーのために立ち上がります。

 日時は、2001年9月29日(土曜日)13時開演で、場所は、岡山県生涯学習センター。当日は、重井医学研究所名誉所長・近畿福祉大学教授の沖垣達先生の講演をはじめ、「日本の英語教育について考えよう!(仮)」 ということで、パネルデスカッシヨンを行う予定です。

 会の趣旨から、自民党、県議会議員佐藤真治という名は、すっかり消えてしまいますが、私は、来賓挨拶をさせて頂き、しかし、スタッフにまわります。

 なにしろ時間がない上、個人的には、本会議も重なって参りますが、今回のセミナーも、どうか皆様のお知恵やお力をお貸し下さいませ。
 なにとぞよろしくお願い申し上げます。
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2001年9月6日(木)【岡南飛行場拡張】
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 本日は、岡南飛行場拡張施設供用開始記念式が、開催されました。総事業費200億円の事業の供用開始にしては、極めて質素な、なんとも意気の上がらないような、笑顔のない記念式でした。
 むしろ、記念飛行のヘリコプターやセスナに、沈痛な表情を浮かべられる方もおられました。

 残念ながら、少なくとも現段階で、本当に、岡南空港の拡張が必要で、また、今後有効に利用されると確信を持っておられる人間は、皆無ではないか、という気すらします。
 「スカイパーク構想」という素晴らしい夢があったのですが、換骨奪胎のとりあえず造る、そんな箱モノになってしまったのかもしれません。


 昭和37年10月、岡山国体にあわせて、開港した「岡山空港」は、増大かつ高速化する航空需要に対応するため、昭和63年3月、現在の岡山空港開港に伴い、小型機の専用飛行場として利用されることになり、「岡南飛行場」と名を変え、平成4年度からは、「ゼネラルアビエーション空港(小型航空機の拠点飛行場)」の第1号として、エプロンや誘導路等の施設の拡張整備を進めていたのです。

 この拡張事業で、エプロンが、30から67スポットに、誘導路が1本から4本に。格納庫用地、航空照明施設が、新設されました。ただ、午後6時30分まで利用時間が延長されたこと意外、200億円の費用対効果に見合った利用は、現段階では、見込めない、すなわち、小型機も、ヘリコプターも、一杯になることはないだろう、というのが大方の見方です。

 知事は、評論家の竹村なにがしの言葉を引用して、これからは、「ゆとりと安らぎ」の時代で、大型のクルーザー同様、自家用飛行機を持つ人が増え、利用が見込める、という見解を示されましたが、実際は、不定期航空輸送、宣伝、警察・消防活動の強化がメインで、産業・レジャー振興で、地域を活性化する、という「見通し」は、「甘い」と言わざるを得ないかもしれません。


 ただ、200億円という巨費を投じた空港で、地元も協力されてきた空港です。当初のように、飛行専門学校を持ち、航空産業を興す、という夢が、今となっては、少し空しく聞こえても、せめてソフト面の充実で、一機でも多く、県外から来るように、岡南飛行場が、将来、西日本随一の小型飛行機のオアシスになるように、努力していくしかないのです。

 箱ができたことが、終わりではありません。ここからどう使うか、が問題なのです。本当に空を愛する人達の夢が、全て弾けてしまったわけではない、ここからが始まりなのですから。


 桂文珍さんが、9日に、記念イベントで、岡南飛行場に、自家用飛行機で来岡、講演をする、ということは、皆様ご存知でしょうか。当初抽選で、3000人の予定が、抽選で500人規模(応募いまだ300人)に縮小。こういった点からして、利用促進に向けた意欲の無さが感じられます。

 皆様、岡南空港に行かれて、是非ご感想をお聞かせ下さい。9日は、文珍さんに関係なく、9時30分から15時まで、開放されています。岡山県民が、一人1万円以上払って行った拡張です。
 活かしていく以外に、道はないのです。


 個人的には、地域防災の観点から、消防、ドクターヘリ、警察、そして、自衛隊による有効活用というのが、生き残る道ではないか、と思います。
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 午後からは、文教委員会の県内調査に合流。岡山養護学校の視察に行きました。25億円かけた校舎改築工事が、今年3月に完了。約140人の生徒が通っています。
 新校舎を清掃される先生の姿を含め、皆さんが非常に、新校舎建設に感謝されている様子でした。

 ただ、かねてからの問題になるのは、いわゆる「医療的ケア」。現在、文部科学省と厚生労働省が検討中で、モデル的に看護婦配置など、方向を来年度にも打ち出そうということですが、特に、笹が瀬川で、学区が分けられるために、医療施設が近接していない東養護学校が、気になります。
 岡山養護の場合は、旭川荘に隣接しており、他施設よりは、幾分問題が少ないかもしれません。
 もっとも、卒業後の進路は、やはり非常に厳しいものがあります。


 本日は、文教委員会でお邪魔したわけですが、実は、保健福祉の話でもあるわけで、縦割り行政下では、教育と福祉のはざ間の問題がどうしても生じてしまいます。


 しかし、IT技術の発展は、とりわけ障害のある方の可能性を広げてくれる要素が、非常にある。そのようにも感じました。
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2001年9月7日(金)【改革 我々は、公職にある】
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 一連のインキュベーションセンターの記述につきまして、今回は、かなり多方面に様々な方が、転送されたようで、基本的に、全党にまわったようです。伝言ゲームで、どこまで行ったかわかりません。
 どなたが、どこへ転送されたか知りませんが、ずいぶんされたですね。かまわないんですけど。

 安易に書いてきたつもりはありませんし、もはや行くところまで行けとも思うのですが、600回以上の中で、今回が一番、風当たりがきついようです。良かれ悪しかれ反応が出てきています。
 とりわけ、委員会の記述は、完全に敵を作ってしまったと言えるでしょう。

 どこに、どう流れても、どう扱われても、あらゆる評価を全て受け入れないといけません。


 ただ、委員会の発言、内容は、議事録に残り、モニターTVで、一般に公開されているものです。国会の審議に対して、国会議員が、国会外で言及しているのとなんら変わりません。密室ではないのです。
 まして、情報公開をうたって、当選した議員なら、自ら率先して行うべきものです。
 どの議員が、どの案件に対して、どういう発言をし、どういう意思表明をしたかは、県民につぶさに明らかにすべきです。
 私は、個人的な誹謗中傷をしているのではないのです。公職にある人間の公職についての話をしているのです。


 それでも、場合によっては、これで、執行部あるいは議員からも、「干される」かもしれません。あと、1年半の議員生活は、精神的には地獄かもしれません(実は、それを力に変えようと思っていますが)。
 おそらく、佐藤真治は、執行部から誠意を持って対応されず、もっとも「役に立たない」県議会議員になるかもしれません。


 正直に書いて、どきどきもしますが、腹は括りました。逆に、「始まるぞ」と身震いするような期待感もあります。手段はどうあれ、揺さ振りをかけたのですから、これが、スタートです。
 心配の声、ご批判の声、また、潰れては意味がないぞ、との声、力を出すのは、何期か当選を重ねてからだ、の声、様々頂戴致しますが、相手が、100万騎あろうとも、今、行かねばなりません。時間が解決する状況ではないのです。
 変な話ですが、やっと自分が目覚めた感じがします。本能。血がたぎるというか、今ここに自分がいる意味がわかる、そんな気がします。


 このままでは、この国は駄目になる、このままでは、本当に岡山県が駄目になる。私は、将来に対して、右肩上がりの甘い夢は、一切持っていません。子ども達の未来がこのままでは、潰されてしまう。
 個人的には、岡山市の動きを高く評価したいのです。しかし、岡山県は、岡山県議会は、まだバブルのうたかたの夢の中に、眠ったままです。

 いつまでも、この状態が、続くわけがないのです。いつか、誰かが、やらなくてはいけない。それは、今です。誰も立たぬなら、私がやります。


 我々は、公職にあります。公職の試金石は、難しいことではない。要するに一言、岡山県職員は、岡山県議会議員は、「岡山県のために死ねるか、岡山県民のために死ねるか、未来の子ども達のために死ねるか」それだけです。公職の全ての基準は、そこにあります。
 根本的な精神において、自己犠牲、公職に殉ずる覚悟が要ります。それが、どんな公務であれ。

 ここから、始まるのは、未曾有の混乱した社会だと私は認識しています。おそらく我々の生きている間に、あとは、今日より昨日、昨日よりおとついが、一番良い状態かも知れません。

 その時、公職にある者、端的には、直接税金で雇用されているものは、率先して、汗と血を流せ。その覚悟がないなら、直ちに、公務の場から去れ。己の生活の安定のみのために、市民県民の血税の上に、平気であぐらをかくものは、公の奉仕者ではない、直ちに辞職せよ。県民のために、岡山県のために、先頭に立って、難局にあたれ。耐えるべきものは、徹底的に耐えろ。それが、公職に就くものの誇りである、公職に就き、生きる意味である。

 そういった徹底した意識改革と実践がないと、岡山県は、今、公職にある方々に潰されます。おそらく自浄能力はないと思います。ならば、是非、外圧が、市民県民の皆さんの声が必要です。

 しかし、我々は、公職に期待もするのです。全てを批判しているわけではないのです。今が、民間同様、生き死にをかけた勝負時です。

 佐藤真治個人には、誇りも意地もありません。私は、別にどうなっても良いのですが、公職に就いた者の、責任と誇りはあります。

 信じて頂きことは、私は、常に、県民の皆さんの方を向いていることです。いや、一人の県民が、何も持たぬ庶民が、政治の世界に、行政の懐に飛び込んで、これは、おかしい、県民のため、庶民のためになりません、変えて欲しい、と言っているのです。
 おかしいことが余りに多すぎます。



 改革・・・それは、岡山県民の未来をかけた勝負です。


 ある会合で、初老の方が言われました。あの県議も、あんたぐらいの年の時は、同じようなことを同じような目で言うとった。初心を忘れるな。
 決して、忘れません。
 ある面で、安易に流れる自分との戦いです。私は、自分をもっと追いつめたいのです。そこから、跳ね返していくのが、私の生き方です。
 受けてたとうじゃねーか。
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2001年9月8日(土)【ハンスに、さようなら】
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 昨日の熱血の「こころ」の翌日に大変申し訳ないようなことですが、諸般の事情で、夕方にかけて、チボリ公園を久方ぶりに訪ねました。
 5、6回目になると思うのですが、今回初めてベビーカーを押して家族連れで行きましたら、このチボリ公園の素晴らしさを再発見させられました。

 個人的には、人数については、さることながら、新社長が、ご就任されたことにかかわらず、職員の方の対応自体は、もともと感じが良いと思っていましたし、これだけ、「思い」があるテーマパークは、珍しいのではないか、と再認識しました。


 コペンハーゲンのチボリを昨夏、訪ねた時、およそ日本、とりわけ岡山に存在することを疑問に思っていたのですが、子ども連れで行って、初めてわかったことが、たくさんありました。一人で、場内をまわっても、多分わからなかったことです。

 お年寄りに対しては、どうかな、と思いますが、特に、各所に、小さな子ども連れへのありがたい配慮が施設としてある、さらに、職員の方の気配りもある、うれしくなりました。

 おそらく、入場料が、今の半額で、もう少し、楽に、安く、食事ができたら、佐藤家的には、頻繁に訪れるだろうな、もっともっと木が茂り、たくさん木陰ができて、ちょっとした森のようになったら、月に1回は行きたいな、そんな気持ちにさせられました。
 チボリ公園は、全国に誇れる公園であると思います。


 やはり、自然公園であると同時に、アンデルセンやレゴを除けば、縁もゆかりもないデンマークの風景が日常と離れた一種のファンタジーになる、そんな公園が、岡山市から自家用車で1時間足らずのところにある、これは僥倖だな、と思います。
 しかも、実際、デンマークに行かれた方は、おわかりになると思いますが、かなりディテールにまで拘った、真摯な造りも、実はしている、本物です。

 岡山県民が、一人年に1回行けば、200万人は、軽く突破していたでしょうに。もっと愛してやれば良かった、とつくづく思います。私を含めて、まず、岡山県民が、魅力がわかっていなかったのかもしれません。


 とりわけ、チボリ公園の魅力は、ミュージカルエンターテイメントにあります。ベビーカーをずらっと外に並べて、子ども達と一緒に、「新チボリの森の12ヶ月〜いのちはめぐる〜」「新ハンスの冒険」を観たのですが、あんなに子ども達が、喜ぶとは!!

 私は、以前、「新ハンスの冒険」を一人で観て感動し、ビデオを買い、家でも見ておりましたが、ライブでは、カエルのピピンや人魚姫に、友紀を撫でて頂き、親の方が大喜び。なにより、能天気なハンスの生き様、さらには、演じられる方々の熱気がこちらにびんびん伝わってきて、大人まで勇気づけられます。

 きっと子ども達には、良い思い出になるんだろうなぁ、県外の子は、友達に興奮を伝えるだろうな、きっとチボリ公園の花は忘れても、ハンスは忘れないだろうな、と思いました。
 なんか、端っこの方の、ちょっとぼろい野外劇場で、妙なハイテンションで、よく考えると舞台装置は、かなりせこかったよなぁ、でも、勢いあったよなぁ。あったかくて、おもしろかった。それが、チボリ公園のイメージとして残るのでしょう。

 おそらく、中学生の初デートで、高校生のグループ交際で、ちょっと大人になって、そして親になって、やっぱり、チボリ公園に来たら、ハンスを観てしまう。仮面ライダーやウルトラマンのように、時代によってコロコロと姿は変わりません。ハンスは、ハンス。
 チボリ公園に行けば、いつもそこにいる、はずだったのに・・・・・。


 来年1月14日(祝・月)に、チボリ公園から、ミュージカルエンターテイメントが、消えます。
 なんでかなぁ?

 佐藤家的には、「ハンスを観なければ、チボリに行ったとは言えんね。」「今度来ても、絶対行くもんね」「て、いうか、ハンスを観に行くもんね」、と珍しく意見の一致をみました。
 おそらく、30分のこのミニミュージカル、子ども連れなら、殆どの親が、満足しているのではないでしょうか。どこにでもある回転遊具などより、遥かに。

 マッチ売りの少女が涙を誘うアンデルセンシアターと違い、無料がいけないのか。岡山県が、毎年突っ込んだのは、6億円の地代と、9億円以上の補助ですが、カルケバン劇場のミュージカルを含めて園内の文化事業に億単位で血税が入っています。
 逆にそのことが、真っ先に切られる理由です。


 もはや、民間主導ですから、県議会議員として、なにか申し上げるべきではないのかもしれませんが、一人の親父として、ミュージカルは、切るべきではないと思います。
 前述のように、そこには、もうたくさんの思い出ができていて、また重ねていけるはずのものだからです。そして、それは、おそらく集客の材料だったと思います。チボリらしさとして。

 加えて、ウイークエンドフェスティバルということで、この15日から、岡山県の9つの地方振興局が、各地の郷土芸能の披露、民芸品、特産品の展示販売を公園のど真ん中、プレーネン広場で行います。うーん。
 チボリ公園の真ん中に、のぼりが立って、富村のアユなんかが、売られるかもしれません。
 岡山県の各地方振興局は、頑張っちゃうのでしょう。そうかぁ・・・。
 ちょっと、よくわかりません。皆さんは、どう思われますか?

 また、今後は、地元プロがどんどんチボリ公園内で、演奏を開始します。仮面ライダーやウルトラマンの着ぐるみショーまではないと思いますが、いよいよデンマークを題材にしたテーマパークであるということは、重視されなくなると思います。
 むしろ、チボリ公園が、まさに岡山の文化の発信地になるということでしょう。それは、大切なことだとは思います。


 とにかく、現状のままのチボリ公園では、駄目なのです。
 ある種の割り切りが必要だと思いますが、デンマークのコペンハーゲンのチボリ公園のように、昼は、家族連れやお年寄りが集い、夜については、もう少し、大人の社交場にできるなら、本来の持ち味をそのままに、いけないかしら。生半可では、駄目なんでしょうねぇ。
 大胆に改革しないと、とても維持できない状態であるのは確かです。ともかく現状ではどうしようもないのですから。ファンタジーでは、済まないのです。


 いずれにせよ、岡山県民一人一人が、もっとチボリ公園を愛していたら、それをもっと伝えられていたら、ハンスは、ずっとそこにいたかもしれません。

 願わくば、どうかハンスに、会いに行ってやって下さい。
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2001年9月9日(日)【開会前夜】
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 9月定例会開会前日、ぶり返した夏の暑さの中を地域のソフトボール交歓大会、教会員の集い、留学生スピーチコンテスト、63万市民の集い、子どもの家秋祭り、友人宅のホームパーティーと、途中退席、大遅刻の失礼を繰り返しながら、重陽が終わりました。
 ずいぶん多くの方と会い、ずいぶん多くの話を伺い、会話をした一日でした。

 中国人留学生の「ハングリー」な姿、インドネシア人留学生の「大和撫子」を思わせる知性と気品と美しさ、山田洋次監督の寅さんに、まつわる話、また、十分に両親の愛情を受けられない幼い子ども達の姿に、改めて日本人とは何だろうか、いったいどこに行こうとしているんだろうか、と思わずにおられませんでした。
 また、非常に話し易い同世代の家族の姿には、とりわけ重い責任を感じます。私達の世代で、直接政治に関わっている者は、そういないのですから。

 いつになく短いですが、明日の知事のいわば「所信表明」を受けて、一般質問を書き上げる準備中です。
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2001年9月10日(月)【9月定例会開会】
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 6月定例会の一般質問の議事録が、下記に加わりました。
 ttp://giji.pref.okayama.jp/giji/Gikai_f1.htm


本日より開会した9月定例会。知事提案説明がありました。

 我が国の経済の動向は、景気が悪化。雇用は、完全失業率が、過去最悪の水準を記録。
 県内の景気は、個人消費に停滞感、設備投資も一部に下方修正する動きも見られ始め、低調に推移。輸出も減少傾向。後退感が、広がる。雇用情勢も有効求職者数が5ヶ月連続して前年を上回り、逆に、有効求人倍率は低水準で推移。

 国は、本年度の補正予算編成に着手。これと連携しながら、必要な対策を的確に講じる。
 ただ、6月の経済財政運営の基本指針(「骨太の方針」)は、不良債権問題処理の促進、社会資本整備、社会保障制度、国と地方の関係の分野で、抜本的な制度改革を取り組むとし、歳出の中身、国債への依存を縮小しながら経済・財政構造の改革を進めようとする、その改革の方向自体は評価するが、地方の実情への十分な配慮、景気や雇用等の面でのセーフティネットの関する施策も図られるべきだろうなぁ、と考えている。

 本県の財政状況は、財政健全化債をはじめとする臨時的歳入対策に依存する厳しい状況だが、行財政改革の取り組み効果、平成13年度の国からの地方交付税が当初予算の見込みを上回ったので、平成15年度にかけての財政収支は、これまでの見通しより改善見込み。
 起債制限比率は、引き続き高水準だが、平成15年度にかけて、順次低下、本県財政は、少しずつ改善。

 しかし、景気の先行き不安、国の構造改革の地方に与える影響など留意事項も多く、今後とも、行財政改革に取り組みながら、財政の健全化を推進。国の構造改革には、分権推進の観点から、地方の自主財源の確保・充実の方向で改革が進められるよう、国へ働きかける。

 こうした厳しい情勢だが、このような時にこそ、優れた情報通信基盤や技術の集積、広域交通網の結節点としての優位性を最大限に生かしながら、新世紀の本県の発展につながる施策に積極的に取り組む。

 で、以下施策。第三セクター水島シーサイド開発株式会社についても、型通りのお詫び。陳謝風景を何度見てきたことか。


 地方は、議院内閣制ではありません。全く別の選挙で、選ばれています。したがって、地方の首長は政党のトップではありません。まして、県民党を標榜されているのですから、直接の関係がありません。選挙も、応援「させて頂いた」だけで、是々非々が、当然です。

 誠に申し訳ないですが、補正予算の9月議会とはいえ、私は、どうしても、現在を危機的な状況と捉え、果敢に取り組んでいかれようという知事の熱意は、感じられませんでした。一県民として、思いを託せないのです。なにも伝わってきません。民間の経営者の方の感覚とは、全く異質のものです。

 しかも、国体についても、まったく他人事のようで、要するに、平均点より少し上の型通りを目指すのだろうな、という感じです。一事が万事。


 なぜ、第三セクターが、破綻しても、彼らは平気なの?責任を問われないの?なぜ、公的事業に大失敗した者が、平気で、次の公的な職場に就けるの?行政は、自ら、どう傷むの?知事には、どう責任があるの?まるで、出てくること全て、前任者の被害のようにされるけれども。
 その後、どうして、一銭たりとも、血税を無駄に使いません、という姿勢が出てこないの?すぐさま、関連団体を調べあげないの?
 なにかと言えば、国の施策、市町村の判断、と言い放って平気なの?

 昔の「お上」なら「切腹」した場面でも、のうのうと組織で守り、民間を殺しても、平気で行政が、生き抜く不様さは、いったいなんなんだろう?

 県民の声が、きちんと届いているのだろうか。どこを変えて欲しいと願っているのか、ちゃんとわかっておられるのだろうか?全く伝わってきません。
 守られている、お役人だから・・・・。私達のお金なのに・・・。託しているだけなのに、こんな使われ方をされて・・・・、本当に悔しいです。子どもの未来を踏みにじられて・・・・・。
 もう、やめよう、こんなことの繰り返しは。


 前代未聞の経済危機、右肩上がりの夢にいつまで酔い続けるのか。「高度経済成長は戻って来るという幻想にとらわれている」限り、真の改革はありえません。本当に、ずれてます。舵取りの行政がこれでは、政治に殺されてしまいます。
 一般質問、今回は、緩めません。


 なお、議会事務局内に、議員の一般質問に対して、迷惑と考えられ、その旨、発言される職員の方がおられることも、付言致します。続くようなら、議会制民主主義の根幹に関わることですので、公職として、氏名公表させて頂きます。 なにか、勘違いされているのでしょう。友達じゃないんだよ。


 本当に岡山県民のことを考える良識と熱意のある職員の方が、立ち上がられることにも、期待したいところです。
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2001年9月11日(火)【地味に執筆中】
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 昨日から始まった9月定例会は、今日明日といきなり閉会。本日は、一般質問原稿執筆のため、本や資料やインターネットをほじくり返し、むさ苦しい様で生きております。
 明日も、こんな一日かと思いますが、夜中には、通称「朝起き会」の広島大会に行かなくてはいけません。明日の夜までに間に合うのか・・・?

 やや、気がよっておりますので、ここらで失礼致します。どうか、皆様、素晴らしい火曜日を!!
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2001年9月12日(木)【アメリカ連続テロ事件 日本の出番です】
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 まるで映画のように周到に準備されていたアメリカ連続テロ事件、いまだ、「犯人」は謎ですが、未曾有の大混乱が始まりました。
 集団的自衛権の問題、PKOの問題、駐日米軍基地問題、有耶無耶にしていた問題が、一挙に吹き出してきます。また、ハイジャックされている飛行機があるとも言われています。とても、日本にとって、対岸の火事ではない状況です。

 根底にあると言われる宗教問題、我々日本人には、根本的にわからない問題です。しかし、だからこそ、どちらにも立てないアジアが、日本が、この状況が、さらに悪化していくことを諌めないといけません。わからないから、できることがあるのです。
 多くの尊い命を失った方にお悔やみを申し上げるとともに、しかし、これ以上、生命を奪いあうことを止めないといけません。

 アメリカの傘の下にあるからと闇雲に、日本が突っ走らないように、あくまで冷静に、なにより、主体的に、国際舞台で、「癒し」の役を日本に務めてもらいたいと思います。核を持たない平和の国日本だからこそ、伝えられること、しなくてはいけないことがあると思います。
 今こそ、アジアの、日本の価値が問われる時です。いたずらに振り回されてはいけません。さぁ、こんなときこそ、政治の出番です。
 丸腰で、世界平和のために尽くす、日本の政治家を見せて欲しいものです。


 さて、友人から、下記のようなメールを頂きました。全面的に賛成です。許可を頂き、転載させて頂きます。


 昨夜は友人の間でも中銀の件や留学中の知人について情報が飛び交いました。亡くなった方には言葉もありません。米国の対外政策云々は別にしても、テロは絶対に許されない行為です。戦争規模の民間人の死者です。日本の本土空襲と似てます。議員団は当然来られないでしょうし。アメリカの悲しみに何か精神的な支援ができればいいのですが。考えませんか?アメリカの今後の針路の為にも。憎しみと流血より平和の為に。若い世代に何かできればと考えています。


なにが、今、私たちに、できるでしょう?

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2001年9月13日(木)【一般質問は、19日(水)】
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 私でも使う戦の常套手段に、「肉を切らせて骨を断つ」なんてのがありますが、穿った見方をすれば、違ってみえる大惨事。
 アジアからの尊敬を得る機会に、なぜか逆に振れている日本。「平和」を国際戦略に使える唯一の国なのに、やはり、そっちへ行くか。


 本日は、午前2時からバスで広島へ。9時45分に戻り、本会議に滑り込み。9月定例会は、代表質問の初日です。
 真新しい答弁が殆どありませんでしたが、久々に明るいニュースは、さ年度のNHK大河ドラマ「宮本武蔵」にからんで、大原町を中心に盛り上げたい、という話。

 それにしても、気になるのは、「当時はやむを得なかった」「結果的に見通しが甘かった」「遺憾」「責任を取るために経営体制の刷新」という言葉の流れ。これで、民間企業は、済むでしょうか?
 また、チボリ公園には、追加補助の含みを残しました。


 さて、私の10回目になる一般質問の日取りが決まりました。今回は、一般質問2日目の9月19日(水)の5番目です。午後2時におこし頂ければ、確実に傍聴頂けますが、あとの時間に、かなり余裕を持っておこし頂く方が、よろしいかと存じます。
 今回は、先日の朝日新聞の報道の影響もあってか、大ベテランを含めた、18人が、質問にたちます。

 今回は、視聴覚ライブラリー、エルネット、プレジャーボート対策、不登校問題幾など幾つか質問を検討していた事項もあったのですが、結果的に、行政改革に焦点を絞り、石井知事のみに質問させて頂くことで、調整を進めております。まことにあいすみません。

 間違いなく、10回の中で、最も厳しい質問になってしまうと思います。
 お時間のご都合がよろしければ、是非、岡山県議会に傍聴におこし下さいませ。心よりお待ちしております。
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2001年9月14日(金)【定稿までの長い道】
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 代表質問2日目。本日は、公明党。暴走族に対する白バイ投入は、やはり、前向きな答弁には、なりませんでした。

 現在も、一般質問の原稿調整中です。本会議中は、当然、向こう側にも、土・日はありませんし、今回は18人からの攻撃ですから、この時間でも、当然帰られません。(特に、メールは、非常に便利です。)ちょっと気の毒。
 昼にも、調整。夜にも調整。「定稿」までの道は長いのです。

 今回は、全部、知事答弁。全て行革がらみで、PFIやパブリックコメント、第三者機関など聞きますが、根本は、公職の責任と誇りについてです。
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2001年9月15日(祝・土)【教育セミナー】
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 テロ事件の影響で、アメリカ地方議員のプログラムは延期。訪日が取り止めに。

先日来お伝えしている教育セミナーは、下記のような流れです。どうか皆様、奮ってご参加ください。

・・総合的な学習として、生涯学習として・・
                 日本の英語教育を考える
                    日本の英語教育を考える会
            主催:NPO法人(申請中)イングリッシュサイズ
           
21世紀には、子供も大人もコミュニケーションの道具としての英語をのびのび、生き生きと自分のものにしていくことのできる環境が必要です。いろいろ考え、話しあいます。

場所:岡山県生涯学習センター
岡山市伊島町3-1-1 電話086-251-9750
日時:2001年9月29日(土曜日) 
午後12時30分開場 
内容:  開演 13:00〜
1.講演 13:05〜13:50 
「外国語を学ぶ」
    Is it nature or nurture?
    重井医学研究所名誉所長・近畿福祉大学教授
                     沖垣 達
2. ディスカッション 14:00〜15: 30
    内容: 「日本の英語教育について考えよう!」
パネリスト:
   重井医学研究所名誉所長・近畿福祉大学教授 沖垣  達
          岡山県教育センター指導主事 大橋 典晶
    NPO法人(申請中)イングリッシュサイズ代表 友永 聖子
コーディネーター:
  こくさいこどもフォーラム岡山 国際担当世話人 川上 俊久
定 員:100名
参加費:500円
           NPO法人(申請中)イングリッシュサイズ 
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【上海に行かれますか?】
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 10月4日からの岡山空港3000m記念のロス行きは、金銭的都合、内容の面で、断念致しましたが、個人的な計画があります。
 既に、岡山から直通便がある上海へ。

 11月9日(金)から13日(火)の4泊5日で、上海に行く計画があるのは、お伝えしておりましたが、2ヶ月前でもあり、ここで、参加者を募らさせて頂こうと思います。ちなみに、現段階では、私を含めて5人は、行かれると思いますが、実際のところ、人数の多少には、拘っていません。人数が多いから良くなるとは、全く思っていません。
 なお、他の議員は、ロスに行くので、議員の参加は、私だけ。要するに、私が団長ということでございます。

 観光旅行ではないので、おそらく日本にいるより数倍疲れると思いますが、心底行かれたい方だけで行く、文字どおりのスタディーツアーにしようと思います。ともかく、ゆっくりしようという発想は、全くありません。?

 問題は、なにを観るかですが、はっきりしていません。というか、そこから、参加者で考えよう、という、いかにも佐藤真治らしい(いい加減な)企画です。そもそも、なんか中国は、凄そうだぞ、という単純な動機なのです。
 誰が、どう考えても、世界の工場、中国が、21世紀のポイントになるのは、自明だと思いますが、岡山県の国際交流課、岡山県上海事務所を介し、中国の生の姿を見て、びっくりしようというものです。ただ、中国のIT産業という点は、主要テーマです。
 おそらく、岡山県とロスよりも、岡山県と上海の方が、未来があるように思います。そこを実感したいのです。

 具体的には、まずは、上海浦東の世界有数のIT産業集積地:ドラゴンバレイに行くことははっきりしてますが、基本的には、現地に進出した日本企業、現地企業、を経巡り、今のところ、参加予定者からは、デバイス関連工場、自動車関連企業、ソフト開発会社、経営コンサルタント会社、デベロッパーを訪ね、話しが聞きたい、観光的要素では、世界第3のファイアットリージェンシーホテルとその周辺、上海の古い街並みを訪ねたいというご希望が出ています。ここらあたりは、これから調整です。
 なお、当初、景徳鎮や江西省という話もありましたが、観光は、家族で行くか、もう少し年を取ってで良いか、ということで、今回は、上海周辺に居座ります。

 なお、岡山空港発着便で行きますが、費用はいくらかかるか知りません。ただ、そうは言っても、佐藤真治が考えるのは、費用対効果、ともかく安く。お客様待遇は、ありませんので、ホテルや食事に、一切の期待をしないで頂きたいと思います。
 で、幾らか、というと、わかりません。ただ、パックよりは、結果的には、安くならないだろう、とも思うのですが。

 本当に考えられないようなムチャクチャな企画。果たして、それでも、行かれたいという方が、おられますでしょうか。
 ご参加希望の方は、まず上海のどこに行かれたいか、目的意識を持ち、また、他の参加者の個人的な御関心で、興味がないところまで行くこともあることをご覚悟頂いた上で、ご一報下されば幸いです。
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【実は・・・・インキュベーションセンター事件】
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 実は、昨日書けなかったことがあります。今回のインキュベーションセンターの件で、このまま「反対」を続けるならば、一人で、共産党と一緒に、インキュベーションセンターが絡んだ補正予算そのものに反対するしかない、という流れにありました。

 それは事実上、一保守系若手議員から出る知事不信任の表明であり、県政そのものの否定(全面否定)ということで、大問題化が、避けられない状況でした。請願・陳情で、党議拘束を破るというのと、知事提案そのものを否定する、というのは、同じ反逆でも、意味合いが全く違います。
 事の重大さから、あるいは、退席するか、あるいは、欠席するかと、いろんなパターンも想定していました。どう流れるかは、ある種のバクチでした。


 この一件は、党内に伝わることになり、問題化というより、特に、いわゆる派閥内から、心配の声が上がり、昨日、もったいなくも県議会議長はじめ、委員長、先輩・同僚議員から、ご説得頂きました。その温情は、本当にありがたいものでした。多くの先輩に、たいへんなご心配とご迷惑をお掛けしました。
 知らない間に、ある面、望んでいたこととはいえ、大事になっていました。

 思いは、十分知事にも伝わっているし、ここで、大きな注意を促したということで、当初の目的は達している。議員生活を続けるならば、こういう場面に、何度も出くわすだろう、しかし、その都度、反対を通しては、本来の仕事もできなくなる。ましてや、いやしくも、議員であるならば、退席だの欠席だのという卑怯な行動を取るべきではない。正々堂々と意見を述べ、注意を促し、しかし、補正予算には、賛成すべきだ。

 生意気を言っても、若いなぁ、と言うことなのか・・・。「一期生で、ようそこまでやった。」という先輩議員の言葉から、明確に引き時であることは、わかりました。十分成果ありと。

 張本人の私が言うのもなんですが、本当に心配して下さる、その優しさが、うれしく胸に染みました。確かに、仲間として守られている、と感じられることは、孤独の渕に落ちがちな議員として、素直にありがたいことです。

 この件に関しては、書けないのですが、実際は、本当に、いろんな問題が絡んでいます。ただ、いわば端から見れば「暴走行為」を止めて下さった、議長はじめ、先輩・同僚議員の皆様には、ただただ感謝申し上げるしかありません。
 要するに、ひとりでは、なにもできないのです。

 今も、自分が間違っているとは思いません。が、 今となっては、この件では、執行部を信じる以外ないのかもしれません。


 昨日は、ただただ悔しいやら、温情がうれしいやら、自分が情けないやら、もやもやして、どうしようもないような、はっきりしているのは、自己嫌悪たっぷりの一日でした。「こころ」に書けないのも、辛いものがありました。


 インキュベーションセンターに関しては、ひとり芝居のような不様なことになり、本当に申し訳ありません。それでも、間違いなく、これではっきりと、執行部からも議員内からも、「危ない」議員と認知されたことと思います。逆に言えば、前例があるのですから、是々非々で、いつでも行きますよ、ということです。
 そういう印象を持たれることは、議員として、非常に重要なことだと思います。

 これは、非常に良い経験になりました。ともかく、やってみないとわからないこともあります。こうして、当事者になることで、政治が、わかってくるのでしょう。


 しかし!しかし!!しかも!!!まだ、茶番劇には、終わらせません。
 まだ、一般質問があります。まだ、終わりません。
 自慢ではないですが、今回のは、とりわけ熱いし、ひつこいです。

 つまり、要するに、懲りてないのです。
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2001年9月16日(日)【定稿しました】
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 アメリカが、日本が、どうするか、の前に、なぜ、そもそも攻撃されるに至ったのか、また、そのことへの冷静な評価が、今なされているでしょうか?全ては、そこからの気がしますが・・・。

 9月定例会の一般質問の原稿が、「定稿」しました。今回は、答弁に、よっては、再質問、再々質問は辞さない構えです。
 今回の質問項目は、下記の通りです。基本的に、行政の中枢の総務部所管の質問に、知事答弁と言う形になります。


    一般質問       自由民主党      佐藤議員

1 公職としての誇りについて         (総務)[知 事]
 (1)県民へのメッセージ
 (2)公職としての県職員
2 行政改革について                 [知 事]
 (1)県の行革の目玉              (総務)
 (2)地方分権一括法施行のメリット       (総務)
 (3)行政情報化の推進         企振協力(総務)
 (4)市場との競争原理の導入          (総務)
 (5)行政と県民の情報の共有化         (総務)
 (6)パブリック・コメント手続         (総務)
 (7)第三者機関                (総務)
 (8)PFI手法
  ア インキュベーションセンターヘ導入した意図 (商労)
  イ 施設整備等のコスト削減          (商労)
  ウ 導入対象等                (総務)
  エ 総合評価方式の公平性等          (総務)
  オ リスク分担                (総務)

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2001年9月17日(月)【商店街に保育所を】
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 先日お伝えした上海行きの件は、当初の予定の11月9日(金)〜13日(火)については、現地のJETROが、お忙しいため、11月27日(火)〜30日(金)に変更して、進めています。
 それなら、行けるぞ、という方は、ご一報下さい。土日を挟まないので、かえって現地の企業を回れます。

 さて、小泉内閣の構造改革の重点分野である「地方活性化」と「少子・高齢化」の両方にまたがるのが、「商店街の空き店舗を保育所に」という施策。
 ちなみに、待機児童をゼロにするというのは、萩原岡山市長の中心施策で、岡山市では、一応実現されましたが、もっとも、かえって、その宣伝効果で待機児童が再び出てくるということも、懸念されます。
 ともあれ、今回の施策は、商工労働と保健福祉の縦割りを廃した積極施策で、高く評価できます。

 こういう時に、カタリストとしての議員の動きが、重要になります。中心市街地の子育て(を手伝う?)議員としては、ちょっと出番かな、という気がしております。
 具体的な動きは、隠密でござる。にんにん。


 子どもの発熱には、どきどきしますが、抵抗力をつけるために必要なのだ、と思うと、議員も、そうだろうなぁ、と教えられること大です。最初からは、強くないのかも。
 議員は、生まれながらにして、議員ではない、議員になるのだ、なぁ。
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2001年9月18日(火)【明日一般質問登壇です。】
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 本日は、一般質問の初日。今回の一連のインキュべーション・センターを巡る一件は、「こころ」が、「予想通り」「予想外」に流出する事態も重なり、いろいろあって、結果的には、補正予算に賛成するという形で、事実上、終焉となりました。
 まわりの全ての状況が、「暴走」を許しませんでした。

 詳細を、もはや、「流出」が予想される「こころ」に、記述することは、私の現在の精神状態では、とても不可能になりましたが、「捲土重来を期す」、それ以外申し上げようがありません。
 ただ、「まぁ、みとれ。(インキュベーション・センターは、)3年で駄目になる」と言い放ちながら、私を実力行使で、排除してでも、逆に推進にまわろうとする方が、いたことは、本当に、死ぬまで忘れないでしょう。
 どうあろうとも、絶対に忘れません。

 また、どこか能天気に「こころ」が、書ける日が、戻ってくることを祈りたいですが、もうそういう時期は、終わったのかもしれません。
 少し使い方を考えたいと思います。


 本日は、特に、児島湖をめぐる問題が、共産党と公明党から出ました。特に、児島湾締め切り堤防を開くことについては、一笑にふす、というほどではないですが、参考に聞き置くという感じでした。
 328億円をかけたヘドロの浚渫ですが、際立った成果が出ないまま、第4期計画も、専門家検討委員会の判断に委ねるという形です。

 他に、岡山空港3000m延長記念便は、おそらく飛びます。また、来春3月にニュージーランドのチャーター便が飛ぶ予定だそうです。

 詳細は、明日の新聞に委ねます。


 さて、明日は、いよいよ10回目の一般質問に立ちます。あるいは、今回の一連のこともあり、感極まって、質問しながら、わけもなく涙が出るかもしれません。そんな気がします。今までで、一番思いの入った質問になると思います。

 午後2時から、あとのお時間に余裕がおありでしたら、是非、傍聴に、ご来場下さいませ。



    一般質問      自由民主党      佐藤議員

1 公職としての誇りについて        (総務)[ 知事]
 (1)県民へのメッセージ
 (2)公職としての県職員

2 行政改革について                [ 知事 ]
 (1)県の行革の目玉              (総務)
 (2)地方分権一括法施行のメリット       (総務)
 (3)行政情報化の推進         企振協力 (総務)
 (4)市場との競争原理の導入          (総務)
 (5)行財政改革等の広報            (総務)
 (6)パブリック・コメント手続         (総務)
 (7)第三者機関                (総務)
 (8)PFI手法
  ア インキュベーションセンターヘ導入した意図 (商労)
  イ 施設整備等のコスト削減          (商労)
  ウ 導入方針等                (総務)
  エ 総合評価方式の公平性等          (総務)
  オ リスク分担                (総務)

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【TVに出ます】

 お馴染みのTV「県政討論会」への出演が決まりました。今回は、初めてになるOHK。タイトルは、「9月定例県議会を終わって」です。
 収録は9月27日ですが、放送は、10月12日(金)16:00〜16:55。
再放送は、17日(水)4:30(!!)〜5:25。

 出演は、自民党から、森、市村、伊藤議員に、私。民主党から、姫井議員。公明党から、吉田議員の計6人です。

 何回目の出演か、忘れてしまいました。実は、あまり反応ないんです、これが、なぜか。
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2001年9月19日(水)【プロジェクトX 財政改革と肥満議員】
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 本日は、ご多忙の中、多数の皆様に、傍聴におこし頂きまして、本当にありがとうございました。
 今日は、本当は不安だったのですが、皆さんのお力に助けて頂きました。たいへんにうれしかったです。重ねて御礼を申し上げます。


 まず、お断りしなくてはいけないのは、本日の知事答弁の中に、質問ではなかったのですが、財政赤字の解消は、「プロジェクトX」に出るに相当する課題なので、それを解消して知事に「プロジェクトX」に出てほしい、という私の「希望」に対して、「プロジェクトXには、佐藤議員にも、出て欲しいが、TVに映るその時にまで、もう少し痩せて欲しい」といった、どうでも良いようなものがありました。
 これは、もっともなご指導ですが、実は、ジョークです。誤解なきよう。そこだけ聞かれた方は、失礼な答弁と思われたかもしれませんが。


 これには、伏線がありまして、昨日の本会議で、ある議員が、一般質問の際、ご自身の闘病の苦しみを語られ、「そのあたりは危ないですぞ。選挙で走って絞りなさい」と、最前列の太い若手議員2人、私とH議員を指し、議場がドット沸く場面がありました。

 今日、H議員の後に登壇した私が、「さきほどはH議員でしたが、私は、佐藤真治の方です。健康に留意して、太く長く頑張ります」と始めたため、それが、妙な「つかみ」になり、知事が、答弁で、締められた。という、わけです。
 昨日から聞かれていないとわからない楽屋落ちの内容ですが、実は、私の質問原稿の中には、つかみが入っていました。

 ともあれ、庁内の視聴率は、高かったようですが、知事から、議場で、「痩せなさい」と言われた全国でも珍しい議員になってしまいました。
 このあたりは、ほのぼの話です。でも、痩せないと、ずっと、ネタにされます。明日も、ネタにされるかもしれません。H議員と戦々恐々。痩せりゃあ良いんですが。(まず、自分の身から、リストラせーや。)
(最近、妻からも、肥満につき、心配、厳しい言葉をあびております。)

 まぁ、これは、県政そのものには、どうでも良い問題です。(くそっ。)


 さて、今日の一般質問です。
 明日の山陽新聞は、「パブリックコメント」の部分が掲載されるはずです。運用の要綱を明らかにしたい、という新答弁です。
  が、「PFIが、第三セクターと異なり、追加の支援は、絶対にない」という言質の方が、長い目で見れば、重要です。
 さらに、第三者機関やパブリックコメントは、議会との関係では、「参考」と明言されたことも大きいと思います。

 また、直接の質問は、していなかったのですが、いかなる配慮か、敢えてインキュベーション・センターそのものに触れられ、知事自らが、いわば成功の確約をされたことが、大きかったと思います。異例の答弁だと思います。知事が責任を負うのですから、そうなると、もう言うことはありません。
 変な言い方ですが、議員一人でも、ここまで動かせるのか・・・・。ふーん。ありがたいことです。しかし、これは、ちょっと自信になるぞ。

 なお、近々に山陽新聞で、PFI特集が、始まるようです。


 ただ、どうでしょうか。行政は、パブリックサービスであり、コストの面では、一概に判断できないということですが、例えば、行政の情報化は、県民のサービス向上効果、利用者の利便性を上げるもので、コストダウンとは、別の観点である、という答弁には、やはり、民間とそもそも発想が違うのだなぁ、と思わざるをえませんでした。
 違うと言われたら、聞きようがありません。

 市場との競争原理の導入、特に、行政のコストを減らすためのNPOの活用ということでは、極めて後ろ向きの答弁でした。

 第三セクターや外郭団体同様、行政にも経営感覚がいるのではないでしょうか。行政コスト、ということは、議論していきたいテーマです。



 早口は、直りそうにありませんが、今日の質問が、どなたに、どう受けとめられたか、わかりません。客観的な判断ができません。前後に、救いを入れたものの、かなり厳しい表現だった気もします。ただ、本当を語ったつもりです。
 むしろ、議場に一番伝わらないような気がしていました。
 ただ、全庁のTVに流れていました。職員の方は、どう感じたのだろう?
 答は、明日以降に出てくるのかもしれません。


 補正予算に反対していたら、新聞に大きく乗せたのに、と、あるマスコミ。
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【アメリカの連続テロ事件 なにかしたいのですが・・・】
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 アメリカの連続テロ事件について、正直に書いて、私は、自分の見解に自信が持てません。あくまで、伝聞、マスコミ報道によるものだけで、私の実体験は、2週間のアメリカと、1週間のイランの滞在経験しかなく、イランとて、AMDAの緊急救援ということで、イスラムに平和を感じる要素のない滞在で、これはもう、誠に偏ったものです。
 CNNを見て、全面的にそうかいな、とも思いません。
 しかし、いたずらに、平和を叫んでも、実際問題、日本がやられたら、どうすんねん、とも思います。
 恥ずかしながら、私は、このレベルです。

 そこで、主義主張関わらず、この問題に詳しい方をご存知ないでしょうか?なにか、いろんな立場、いろんな意見の方から、お話を伺って、また、皆で考えるフォーラムはできないでしょうか。
 あるいは、そんな動きをされているグループをご存知ないでしょうか?
 その結果、なにがどうなるか、さっぱりわかりませんが、このままでは、いたくないのです。
 10月の上旬にでも、緊急に仕掛けてみませんか。
 この方は、という方がおられたら、是非ご一報ください。

 友人から、下記が届きました。私が配信を受けているメルマガにはない立場の方のご意見です。こういう見方もある、ということで、是非ご参考に。

以下転載いたします
転載元の方からは、
 ということで 手紙の真意をくみとっていただけるような
 人にだしていただけるのなら よいと思います。
との了解いただきましたのでお送りいたします。
また、上記趣旨ご理解いただけましたら、転送していただいても
結構かと思います
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アフガニスタンからの手紙です。
一人でも多くの方に読んでいただきたいとのことですのでご紹介します。

国連難民高等弁務官カンダハール事務所で働いていらした方
−千田悦子(ちだ・えつこ)さんという方の手記です。

千田さんは、国連難民高等弁務官カンダハール事務所で仕事をしていましたが、オサマ・ビン・ラディン氏をかくまっているとされるタリバンの本拠地へのアメリカの軍事行動などの危険性が出てくる中、一時的に勤務先をパキスタンに移転するという措置で、「避難」をしていますが、その緊急避難の最中に書かれたものです。
以下、千田さんの手記です。

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報道機関の煽る危機感

 9月12日(水)の夜11時、カンダハールの国連のゲストハウスでアフガニスタンの人々と同じく眠れない夜を過ごしている。私のこの拙文を読んで、一人でも多くの人が アフガニスタンの人々が、(ごく普通の一人一人のアフガン人達が)、どんなに不安な気持ちで9月11日(昨日)に起きたアメリカの4件同時の飛行機ハイジャック襲撃事件を受け止めているか 少しでも考えていただきたいと思う。テレビのBBCニュースを見ていて心底感じるのは 今回の事件の報道の仕方自体が 政治的駆け引きであるということである。特にBBCやCNNの報道の仕方自体が根拠のない不安を世界中にあおっている。

 事件の発生直後(世界貿易センターに飛行機が2機突っ込んだ時点で)BBCは早くも、未確認の情報源よりパレスチナのテログループが犯行声明を行ったと、テレビで発表した。それ以後 事件の全貌が明らかになるにつれて オサマ.ビン.ラデンのグループの犯行を示唆する報道が急増する。その時点でカンダハールにいる我々はアメリカがいつ根拠のない報復襲撃を また始めるかと不安におびえ、明らかに不必要に捏造された治安の危機にさらされる。何の捜査もしないうちから、一体何を根拠にこんなにも簡単に パレスチナやオサマ・ビン・ラビンの名前を大々的に報道できるのだろうか。そしてこの軽率な報道がアフガンの国内に生活をを営む大多数のアフガンの普通市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国連職員の生命を脅かしていることを全く考慮していない。

 1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があった時、私は奇しくも ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィールドオフィサーとして働いており、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が爆破事件の2日前ダダブのキャンプを訪問していたという奇遇であった。その時も物的確証も無いまま オサマ・ビン・ラデンの事件関与の疑いが濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスーダンとアフガニスタンにミサイルを発射した。スーダンの場合は、製薬会社、アフガンの場合は遊牧民や通りがかりの人々など 大部分のミサイルがもともとのターゲットと離れた場所に落ち、罪の無い人々が生命を落としたのは周知の事実である。まして 標的であった軍部訓練所付近に落ちたミサイルも肝心のオサマ・ビン・ラデンに関与するグループの被害はほぼ皆無だった。タリバンやこうした組織的グループのメンバーは発達した情報網を携えているので、いち早く脱出しているからだ。前回のミサイル報復でも 結局 犠牲者の多くは 子供や女性だったと言う。

 我々国連職員の大部分は 今日緊急避難される筈だったが天候上の理由として国連機がカンダハールに来なかった。ところがテレビの報道では「国連職員はアフガニスタンから避難した。」と既に報道している。
 報道のたびに「アメリカはミサイルを既に発射したのではないか。」という不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は 毎夜この爆撃の不安の中で日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。更に、現ブッシュ大統領の父、前ブッシュ大統領は 1993年の6月に 同年4月にイラクが同大統領の暗殺計画を企てた、というだけで 同国へのミサイル空爆を行っている。世界史上初めて、「計画」(実際には何の行動も伴わなかった?)に対して実際に武力行使の報復を行った大統領である。現ブッシュ大統領も今年(2001年)1月に就任後 ほぼ最初に行ったのが イラクへのミサイル攻撃だった。これが単なる偶然でないことは 明確だ。
 更にCNNやBBCは はじめからオサマ・ビン・ラデンの名を引き合いに出しているが米国内でこれだけ高度に飛行システムを操りテロリスト事件を起こせるというのは大変な技術である。なぜ アメリカ国内の勢力や、日本やヨーロッパのテロリストのグループ名は一切あがらないのだろうか。他の団体の策略政策だという可能性は無いのか?
 国防長官は早々と 戦争宣言をした。アメリカが短絡な行動に走らないことをただ祈るのみである。
 それでも 逃げる場所があり 明日避難の見通しの立っている我々外国人は良い。今回の移動は 正式には 避難(Evacuation)と呼ばずに 暫定的勤務地変更(Temporary Relocation)と呼ばれている。ところがアフガンの人々は一体どこに逃げられるというのだろうか? アメリカは隣国のパキスタンも名指しの上、イランにも矛先を向けるかもしれない。前回のミサイル攻撃の時は オサマ・ビン・ラデンが明確なターゲットであったが 今回の報道はオサマ・ビン・ラデンを擁護しているタリバンそのものも槍玉にあげている。タリバンの本拠地カンダハールはもちろん、アフガニスタン全体が標的になることはありえないのか? アフガニスタンの人々も タリバンに多少不満があっても 20年来の戦争に比べれば平和だと思って積極的にタリバンを支持できないが 特に反対もしないという中間派が多いのだ。

 世界が喪に服している今、思いだしてほしい。世界貿易センターやハイジャック機、ペンタゴンの中で亡くなった人々の家族が心から死を悼み 無念の想いをやり場の無い怒りと共に抱いているように、アフガニスタンにも たくさんの一般市民が今回の事件に心を砕きながら住んでいる。アフガンの人々にも嘆き悲しむ家族の人々がいる。世界中で ただテロの“疑惑”があるという理由だけで、嫌疑があるというだけで、ミサイル攻撃を行っているのは アメリカだけだ。世界はなぜ こんな横暴を黙認し続けるのか。このままではテロリスト撲滅と言う正当化のもとに アメリカが全世界の“テロリスト”地域と称する国に攻撃を開始することも可能ではないか。

 この無差別攻撃や ミサイル攻撃後に 一体何が残るというのか。又 新たな報復、そして 第2,第3のオサマ・ビン・ラデンが続出するだけで何の解決にもならないのではないか。オサマ・ビン・ラデンがテロリストだからと言って、無垢な市民まで巻き込む無差別なミサイル攻撃を 国際社会は何故 過去に黙認しつづけていたのか。これ以上 世界が 危険な方向に暴走しないように、我々も もう少し 声を大にしたほうが良いのではないか。

 アフガンから脱出できる我々国連職員はラッキーだ。不運続きのアフガンの人々のことを考えると 心が本当に痛む。どうかこれ以上災難が続かないように 今はただ祈っている。そしてこうして募る不満をただ紙にぶつけている。

            千田悦子    2001年9月13日 筆
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2001年9月20日(木)【玉島ハーバーアイランド・エコタウン構想】
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 ご案内のことと存じますが、あのアタックを受けて、岡山県庁関係のホームページは、ダウン中です。

 昨日のアフガニスタンからの手記ですが、主旨に、反対である、同調できない、というご意見と、賛成であるというご意見の両方を頂戴致しました。本当にありがとうございます。
 しかし、本当にすみません。自明のことを何を言うとるんなら、と言われそうですが、私自身、こういう状況であり、こうすべきだ、と言いきる自信がありません。
 ただ、日本は、絶対に、他人事として静観はできない未曾有の危機的状況だというのはわかります。

 情けないことかもしれませんが、ますます、やはり、ここは、お詳しい方に、さらに、多様に聞くしかない、と考えるに至りました。それでも、わからないかもしれませんが、ともかくいろんな考え方を聞いてみたいのです。
 そうでないと、私自身が、とるべき行動が、いよいよわからないのです。何をすべきか。手を拱いて見ているわけにはいきません。

 おそらく、国際紛争になった時点で、多くのNGOは、動きが取れなくなるようにも思います。これは、まさに政治の話です。政治に働き掛けないといけません。

 国益とはなにか、国際協調、国際平和とはなにか、加治隆介なら、どうするでしょう。いや、マンガではない、本当の戦争の話なのですが。

 特に、知りたいのが、自衛隊の見解です。某新聞社の方をご紹介頂けそうですが、早急に、場を設けたいと思います。できるだけ、多くの方のお話を伺いたいと思います。
 引き続き、ご意見、ご指導を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
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 さて、本日で、一般質問が終了。最後に登壇の倉敷選出のW県議。うらやましいような見事なホームラン答弁でした。あるいは、4年に1度でも良い、議員なら引き出してみたい大型事業の知事の積極答弁。穿った見方をすれば、同じ選挙区の議員には、ちょっと、たまらないような、目の前での快打と言えるでしょう。
 個人的には、素直に、拍手を送りたい。鮮やかなものでした。

 内容は、表題の玉島ハーバーアイランド・エコタウン構想。FAZ指定されたものの、おそらく、工場の集積などが、難しいと予想される玉島ハーバーアイランドに、IT、環境産業の集積を図り、人工島を中心にした広い範囲をエコタウン構想で括り、整備していこう、という話です。
 水島コンビナートのリサイクルも絡む、スケールの大きい構想です。
(ただ、直島は、どうするのか、との声あり。)

 事実上、知事のやります宣言になり、言った者勝ちではないですが、W議員の構想です、とW議員が言われるには、誰も反対できないでしょう。
 議事録に残るのですから。これは、議員として、実に大きな実績です。

 明日の新聞の扱いはわかりませんが、ただただ、うらやましい、おめでとうございます、と言いたいような質問でした。
 これは、議員として、実に気持ちの良い話です。

 あと、話題といえば、「バカボンド」。再来年のNHK大河ドラマの宮本武蔵で、ちょっと盛り上がりそうです。
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2001年9月21日(金)【井原鉄道株式会社】
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 本日は、決算特別委員会で、公安委員会の平成12年度主要施策の成果および歳入歳出決算に関する調査が行われましたが、あまり、真新しいものがなかったので、お隣の行政改革・国体等特別委員会より、井原鉄道株式会社についてお報せします。

 井原線は、岡山県総社市、清音村、真備町、矢掛町、井原市および広島県神辺町を縦断し、岡山福山間を結ぶ路線として、昭和41年5月、国鉄井原線として、着工され、昭和50年代の半ばには、路盤工事の5割が完成していましたが、国鉄の経営状態が、年々悪化。
 国において、国鉄再建を図るために、全国の地方交通線を対象に見直されるなかで、 昭和55年から建設予算が凍結され、工事が中断されました。

 その後、昭和61年12月、岡山、広島両県と関係12市町村が主体となり、第三セクター方式として、民間団体(74)の協賛を得て、井原鉄道株式会社が設立されました。資本金は、7億円。うち、岡山県の出資金は、2億300万円です。
 ちなみに、会長は、知事。社長は、県OB。社員56人中、プロパーは、21人。JROBが、28人。JR出向が5人。

 昭和62年10月には、鉄道事業免許を取得し、同年12月には、日本鉄道建設公団が、全額国の補助(総額430億円)で、工事再開。完成後は、井原鉄道株式会社に無償譲渡、同社の財産として管理しています。
 なお、鉄道施設の固定資産税は、関係市町村は、15年間の減免措置を講じています。

 平成11年1月11日に開業。41.7kmの単線、非電化で、15駅。この間をなんと1時間かけて、一日23往復しています。


 そもそも、開業当初に見込まれる赤字については、開業から5年間は、国から4割の補助金が、交付され、残りの赤字については、総額が平成9年度に策定された収支計画に基づき決定された井原鉄道経営安定基金から補填することとしました。

 ちなみに、その収支計画の概要は、平成11年度の開業から12年間(平成21年度)まで、単年度赤字が続き、その間の累積赤字は約20億2000万円と見積もられ、そのうち、国から6億4000万円の補助があり、残り、13億8000万円を2県12市町村で、前述の井原鉄道経営安定基金として、平成11年度から13年度まで積み立てるというものでした。

 こういった国鉄から第三セクター化した鉄道会社の運営の枠組みは、旧運輸省の指導によるもので、かように、資本金のほか、基金積み立てをし、欠損に対応するという形式なのだそうです。


 ところで、全国の第三セクター鉄道38社のうち、平成12年度の黒字は、北越急行、智頭急行など7社。残り、31社は、全て赤字で、井原鉄道も赤字の鉄道に含まれます。

 井原鉄道の場合は、実際は、平成9年度に策定した収支計画に比べ利用者数は、約5割。収入は、計画の6割。特に、予想された通勤客の利用が、計画の4割。しかも、減少傾向にあります。

 開業3ヶ年の経常損失そのものは、当初計画の範囲内に収まっているものの、収入が計画に比べ、大幅に落ち込み、会社の経営内容は、たいへんに厳しくなっています。

 そこで、収入計画の見直すとともに、「経営健全化計画」を策定し、体質改善に取り組んでいる、という状況です。


 端的に非常に厳しいと思います。吉備線か、伯備線の、JRに乗り入れるのか、乗り入れて、利用客増が、本当に見込めるのか。観光振興のために、15駅。1時間。利便性はどうなのか。
 公共交通なので、破綻、廃止というわけにはいかず、常識的に考えれば、しかるべきタイミングで、県からのしかるべき応援が必要になる、というのが、大方の見方です。
 誰を責めれば良いのか・・・・。ちょっと、見通しが暗いかもしれません。


 本日は、TV県政討論会の打合わせ。55分番組ですが、割り振りで、産業対策として、インキュべーション・センター、PFIを3分、話すことになりました。
  どこまでも、ついてまわるこの件。
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2001年9月22日(土)【国体は、どうなるのか】
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 今回の定例議会で、平成17年晴れの国おかやま国体について、結局のところ、天皇杯(男女総合)、皇后杯(女子総合)で、岡山県は、優勝する、気があるのか、というH議員の質問に対して、教育長の答弁は、非常に煮え切らないものでした。
 知事は、環境と共生する国体、ITを活用する国体、ということをかなり強く言われておられました。

 しかし、選手強化や、開会セレモニーについても、大丈夫なんだろうか、という声もチラホラ。結局は、代理店主導で、一応、形にはなるものの、これが、将来に向かっての岡山県の活性化、スポーツ振興に本当に結びつくのか、という不安の声も、既に聞こえてきます。

 しかも、前回の昭和37年国体の主会場の岡山県総合グラウンドを活用するということで、そのこと自体が、岡山市の住民としては、インフラ整備に結びつかないということで、なにかピンと来ないというのが、実態ではないでしょうか。
 とは言うものの、JR岡山駅西口再開発など、平成17年を目途にする事業は、非常に多いですし、郡部には多くの施設が整備されつつあります。
 しかし、やはり、外環状の整備をはじめ、国体のために、なにか早まるという実感がなく、 財政難、時代の趨勢とはいえ、いわゆる特需が発生しているようには、なかなか思えません。


 もちろん、順位が全てだとは思いませんが、実際に国体に向けて努力されている選手に対して、本当に応援できる体制になっているのか、一過性のお祭りに終わらせてしまって良いのか、疑問が残ります。

 ちなみに、今年、宮城県で行われた夏季大会の総合成績は、天皇杯36位(前年31位)、皇后杯28位(前年35位)と、かなり厳しいものになっています。
 おそらく、橋本知事の方針で、来年の平成14年の高知国体で、開催県が必ずしも1位になる必要はない、という新機軸が出てくるのかもしれませんが、自ら誘致しているのですから、私は、本来は、当然1位を目指すべきものだと思います。

 ただ、客観的に見て、今のままでいけば、1位は難しいのではないか、という見方が、大勢です。確かに、愛県意識の発揚、1位になるためには、官民あげて、相当の無理が必要になるの事実でしょう。しかし、そういう雰囲気が、今から出てしまうこと自体、選手や関係者に対して、失礼で、たいへんに申し訳ない気がします。
 主役は、選手なのですから。
 なかなか、運動音痴(略して・・・・)の私には、わからない部分も多々あるのですが、皆様、平成17年国体に関して、どのようにお感じでしょうか?


 なお、11月上旬には、マスコットキャラクターや、陸上競技場の愛称が、発表されます。
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2001年9月23日(日)【イスラム教についての講座案内】
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 本日は、午前5時からの朝起き会での演壇に始まり、一日旅行見送り、ふれあい朝市、地域の体育祭、友人見舞い、河田流襲名披露、シンフォニー10周年記念コンサート等々と行くうちに、エネルギーが、果ててしまいました。
 多くの感動があった一日でしたが、久々に、バタンキュー状態です。

 さて、懸念のアメリカ連続テロ事件に関して、さっそく県内のNGOのタイムリーな動きがあるので、お伝えさせて頂きます。

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第7回RNNボランティア講座
「イスラム−その平和の教え−」のご案内

 1996年の発足以来、超宗派でNGO活動を進めている宗教協力体制「RNN人道援助宗教NGOネットワーク」では、先の米国同時多発テロ以来極度に緊張を高めている世界情勢の中で、ともすれば“危険な宗教”と短絡的にみなされがちなイスラム教を正しく理解するために、急きょ標題のシンポジウムを開催することにしました。

世界中の人々が平和裏な解決を切に願いながらも、現実的には米国による武力報復の可能性が日に日に高まりつつある今日、武力に訴えることの過ちを社会に問うとともに、たとえ報復措置が行使されることになったとしても、決してそれが「イスラム圏に対する文明衝突」という最悪事態に至ることのないよう、私たち一般国民・市民がイスラム教の平和主義を正しく知っておくことが大切だと思います。

シンポジウムの講師としてお招きする樋口美作氏(65)は、早稲田大学法学部を卒業後エジプト政府留学生としてカイロのアズハル大学に学ばれ、民間会社勤務の間エジプト・イラク・サウジアラビアでのトータル13年間の生活を経て、現在は日本人イスラム教徒による唯一の宗教法人である「日本ムスリム協会」(1986年宗教法人取得)会長としてイスラム教の正しき理解を人々に促すために献身されています。

今回のシンポジウムは、宗教の相互理解をテーマに1998年から不定期に行っている「RNNボランティア講座」として開催し、講師の樋口氏による講演に引き続いて、西村美智雄RNN委員長(金光教平和活動センター理事)、永宗幸信同副委員長(天台宗本性院副住職)、後藤正史同委員(カトリック岡山教会神父)を交えたパネル・ディスカッション形式で行われます。一般参加者には、予め配布した質問用紙を用いてシンポジウムに参加していただきます。

参加無料の公開シンポジウムですが、会場の関係から一般参加者は先着300名までに限らせていただくことと、準備の都合から参加申し込みはファックスのみにて受け付けますことをご了承下さい。詳細は別紙の通りです。参加ご希望の方は、できるだけ早めのお申し込みをお願いいたします。

RNN人道援助宗教NGOネットワーク事務局長
              黒 住 宗 道(黒住教副教主)
           記

日時 2001年10月3日(水)14:00〜15:30

場所 黒住教武道館(大元宗忠神社内)
   岡山市上中野1‐3‐10
(神社への直接のお問い合わせはご遠慮下さい)

申し込み方法
恐れ入りますが、参加申し込みはファックスのみで受け付けます。
参加を希望される方々全員の氏名・住所・電話/ファックス番号を明記して、下記のRNN事務局までファックスにてお申し込み下さい。折り返し整理券をファックスにて返信いたします。
(整理券は当日必ずご持参下さい)

   RNN(アール・エヌ・エヌ)事務局
   〒701‐1212 岡山市尾上神道山 黒住教本部内
   ファックス:086−284−1242
 ※ 10月1日まで受け付けますが、会場の関係から先着300名様で
   一般のお申し込みは限らせていただきます

その他 ・当日は駐車場の混雑が予想されますので、できるだけ公共の交通機関をご利用の上ご来場下さい。
    [市内バスのご案内]
      岡山駅「6番」のりばから、岡電バス「福祉センター行」に
      ご乗車いただき、「宗    忠神社前」にて下車。
    岡山駅バス出発時刻:
      午後1時06分、午後1時29分、午後1時45分
・会場にて「米国同時多発テロ被害者救済募金」を行います。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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2001年9月24日(祝・火)・【祝ユネスコ加盟50周年】
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 本日は、ユネスコ加盟50周年記念事業「みんなで取り組む環境づくりおかやま」が、岡山コンベンションセンターで、開催されました。

 ユネスコ(UNESCO : United Nations Educational、Scientific andCurtural Organization :国際連合教育科学文化機関)は、教育、科学、文化の国際交流を通じて、国際平和と人類の福祉という目的に貢献するために、第2時世界大戦後に創設され、日本は、昭和26年(1951年)に加盟し、今年が、50周年になります。

 ご案内の通り、ユネスコは、創設以来、識字教育の普及、科学の発展と科学知識の普及への貢献、文化遺産の保護、及び国際理解の推進など数多くの実績を上げてきましたが、国際情勢の変化の中で、相互理解や社会変容の対応への不十分さに根差した問題が顕在化、環境問題、人口問題、文化多様化の保護、情報格差など地球規模の問題が深刻化し、ユネスコの重要性が、増してきています。

 ちなみに、現在は、日本人の松浦事務局長のもと、02年から07年の中期戦略が示され、日本国内でもユネスコ活動の強化が、期待されています。


 ところで、国連の専門機関としてのユネスコの会員は、各国政府(ちなみに、アメリカは未加入)ですが、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中の平和のとりでを築かなければならない」というユネスコ憲章の理念に共鳴して、民間のボランティア団体、いわゆるユネスコ協会(ユネスコとは、別組織)が、全都道府県に280、100余りの高校ユネスコクラブがあります。
 日本で最初に始まった民間ユネスコ運動は、いまや世界100ヶ国以上に広がり、国際組織が作られています。


 岡山ユネスコ協会は、国際理解や環境保全の分野で、非常に活発な動きをされており、日本のみならず、世界でもその活動が、注目されています。
 特に、99年には、岡山市で、ユネスコ運動全国大会が大成功、さらに、昨年は、スペインでの環境教育専門家会議に招聘されるなど、「環境の岡山」を内外に、強くアピールされています。

 さらに、国際貢献トピアおかやま構想を推進する会(トピアの会)の中核として、さらに、奉還町商店街の一角での国際交流のカフェなど、非常に貴重かつ先進的な活動で、注目されています。


 一方、岡山市は、萩原市長のもと、持続可能なまちづくりを推進していく観点から、環境に配慮した取り組みを行っていましたが、本年度からの市民協働のまちづくりの一環としての事業をユネスコ加盟50周年記念事業と位置付け、岡山ユネスコ協会と連携して行うことにしました。
 具体的には、市民とともに取り組む環境パートナーシップ事業、絶滅が危惧されるスイゼンゼニタナゴの保護に向けた調査事業、古建築を次代に継承していくための桧皮の保存等事業が行われます。


 しかし、本日の式典も大切ですが、実は、明日に重要な会があります。これは、第8回おかやま国際貢献NGOサミットの一環としても開催される環境教育に関する国際環境ネットワーク会議です。
 以下、紹介させて頂きます。
        
2001国際環境ネットワーク会議in玉野

《テーマ》
未来のための環境教育・環境学習
           -共に生きる平和な地球市民社会を目指して-

今年は日本がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)に加盟して50年目の記念の年です。本会議には、国連ユネスコ教育局「持続可能な未来のための教育」担当部長のグスタボ・ロペス・オスピナ博士、文部科学省の白川国際統括官(日本ユネスコ国内委員会事務総長)、アジア・太平洋地域の環境教育専門家などにもご参集頂き、共に生きる平和な地球市民社会を目指して、未来のための環境教育・環境学習について話し合いたいと思います。

日 時:平成13年(2001年)9月25日(火)
                  14:00-19:00
場 所:産業振興ビル3階(岡山県玉野市築港1-1-3)
 ※JR宇野駅の南側正面に見える4階建てのビルです。
主 催:国際貢献トピア岡山構想を推進する会・GEST              (地球学校を玉野へ誘致する会)
主 幹:岡山ユネスコ協会
後 援:ユネスコ・(社)日本ユネスコ協会連盟・玉野市・玉野市教育委員会
参加費:無料
日 程:
13:10 受付開始
13:40 記念撮影
14:00 開会式 
挨拶 玉野市長 山根敬則
   日本ユネスコ国内委員会事務総長(文部科学省国際統括官) 白川哲久
趣旨説明 池田満之
14:20 第一部: 基調講演 
   ユネスコ・パリ本部教育局「持続可能な未来のための教育」担当部長
                   グスタボ・ロペス・オスピナ
15:00 国内外における環境教育・環境学習の事例・活動等の発表
(1)中国:北京師範大学環境科学研究所教授 許 嘉琳
(2)インド:パンジャブ州科学・技術諮問委員会科学担当首席委員
                       ニーリマ・ジェラス
(3)フィリピン:フィリピン大学科学教育開発研究所
                     ジェネリタ・チューバル
(4)オーストラリア:環境・教育コンサルタント
                    ジーン・パウル・オルシニ
(5)日本:玉野商業高等学校 学生代表
(6)日本:玉野高等学校国際科 学生代表
16:10 第二部についての説明
16:15 休 憩
16:30 第二部:ディスカッション(グループ討議)
18:30 総括及び閉会式
19:00 閉 会
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2001年9月25日(火)【謝罪 いつかきっと】
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 本日の商工労働警察委員会で、「ある党の側」から、インキュベーションセンターに関する一連の「こころ」の記述につき、アカウンタビリティーを果たすのは議員の務めであるが、委員長の運営や他議員の発言を含めて、誹謗中傷や、自分の点数稼ぎのために、インターネットで流すのは、如何なものかという、意見が、「その他」の「雑言」として、出ました。

 最も公的な場での最も公的な遺憾表明と受けとめています。極めて異例のことと言えるでしょう。

 事前に、そういった発言があると伺っていたこともあり、それを受けて、「居合わせた本人(私)」により、最も公的な場での最も公的な謝罪となりました。それが、議員としての「けじめ」でした。

 インキュベーションセンターへの意見は、他党から言われて、私が常任委員会で、全面的に謝罪するという、流れになりました。
 多分、私の謝罪は、前後の脈絡なく議事録に残るのでしょう。


 しかし、所属委員会の議員ならびに、執行部に対して、謝罪をしましたので、言いたいことは山ほどありますが、これ以上この場で、詳細は、書くべきではないでしょう。

 ただ、マスコミが入り、モニターTVで映り、議事録が残る、公職にある者の公的なことについての記述であった、それが、せめてもの言い訳でしょうか。


 いずれにせよ、天下御免の向こう傷が入ったような気分ですが、要するに今後の私次第で、マイナス評価は、どうにでもなるでしょう。
 はっきり申し上げられるのは、短期的には、ある面、四面楚歌になっても、長期的には、かなりのプラスになる、あるいは、プラスにする、ということです。あらゆることに、決して、負けません。必ず押し返していきます。

 今回の一件で、たいへんに多くの方に、ご心配や、ご迷惑をお掛けしました。本当に申し訳ありませんでした。私は、元気です。
 でも、おそらく、これからも、いや、これからが、何度もあることでしょう。


 少なくとも、友人や子どもに向かって、今回のことは、堂々と話せます。そして、いつか、「そう、あれが始まりだった」、と笑いながら言えるようにしたいものです。
 今は、見えない、私の後の世代の議員達の誇りのためにも・・・。


 渡辺美里の『いつかきっと』を口ずさみつつ・・・。


以下、今9月定例会の私の一般質問原稿より、抜粋します。

『 所詮、人間は死にます。人類という流れの中では、バトンランナーにすぎない。なにを引き渡したか、それが、その時代の人間の評価です。岡山県が、未来永劫続くとは思いませんが、我々の価値は、何を手渡したかで、後生が、すぐに判断してくれるでしょう。

 そんな不安の中で、それでも岡山県民は、岡山県に税金を払って下さっています。納税の義務を果たすといえば、それまでですが、それは、決して岡山県職員の皆様をはじめ公務員の安定的な生活を願ってのことではありません。私を県議会議員に推して下さった方は、私が特別職公務員になる就職活動を手伝って下さったわけでもなければ、先生と呼ばれて、偉くなれ、と祈っておられたわけでもありません。

 公職にある人間に、「全体の奉仕者」である公務員に、しっかりと生命・自由・財産を守って欲しい。自らの命を懸けても、岡山県のために、岡山県民のために尽くして欲しい、それが、岡山県民の願いです。そのために、血税を納めて下さっている。代表に選んで下さっている。逆に、それに応えるのが、公職にある者の使命であり、誇りです。

 岡山県民が、自らの血税を託した我々をどう見ておられるかは想像に難くありません。私は、本当に使命感に燃えて働かれている職員の方の姿を身近で見ています。しかし、県民は、そうは見ないのです。これだけ、民間が、死にもの狂いで頑張っているのに、我々の血税を使って、公務員が、公務員は、なにをしているのか。繰り返される、血税が無駄にされる姿、しかも、民間ではとても考えられない、公務員の責任の取り方。民間は、生き死にです。「ごめんなさい」では、済まないのです。失敗すれば、まさに命がなくなるのです。

 行政サービスの価値を税金の対価という観点から厳しく監視するということであれば、当然、岡山県に、効率的な行政サービスが期待できない場合は、県民が、税金を払わないという納税拒否の発想も出てくるでしょう。
 いつ、税金不払い運動が起きても、県庁にデモ隊が来ても、不思議ではないかもしれません。そのぐらい、岡山県民は怒っておられるのです。今、私達、公職にある者は、一番大切な信頼を失っています。』


 悔しい、です。
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2001年9月26日(水)【日本の英語教育を考える】
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 たいへんに多くの方から、励ましやら、お叱りを頂戴致しまして、本当にありがとうございます。多くの勇気を頂戴しました。ゆっくりとできる時代ではないですが、長期戦です。熱く、しかし、冷静に頑張ります。
 重ねて、心から感謝御礼申し上げます。

 気がつくと、この2週間の間に、非常に多くの懸案事項が貯まっており、多少あたふたとして、ちょっと返信が遅れることを心からお詫び申し上げます。
 明日で、本会議は、閉会。明日のTV収録を終えたら、再スタートです。


 さて、最大の懸案が、例の「教育セミナー」です。もとはといえば、自民党青年局企画だったような・・・。もっとも、今の「日本の英語教育を考える」会は、自民党とは、直接関係はありません。

 しかし、「姉貴」に、全面的に下駄を預けたという、無責任はできません。いよいよ、今週の土曜日ですが、ちょっと、またまた、まずい状況ではなかろうかと思います。「狼少年」と言われそうですが、今回も、本当にまずいのです。

 考えてみると、直前に、まずくない企画は、今まで一度もなかったですね。要するに、無理な「動員」をしないからかもしれません。(しかも必ず赤字。)やはり、関心がないと、お互いおもしろくないですし。


 お時間のご都合が、よろしければ、是非、下記の考える会に、ご参加くださいませ。

 この会は、生涯学習の観点、及び、来年度本格実施される「総合的な学習の時間」のうち、国際理解、とりわけ英語会話に関して、日本の英語教育がどうあるべきか、考えるものです。

 義務教育で、6年間、大学教育を含めると10年間も、英語学習をしても、ネイティブの方と挨拶一つもできない日本の英語教育の問題点、受験教育に偏った偏差値重視の英語教育のあり方について、見直す時期が来ているのではないか、本来の外国語学習とは、お互いをよく知るためのコミュニケーション手段として、もっと楽しいものではないか、そんな思いによる企画です。


・・総合的な学習として、生涯学習として・・
 日本の英語教育を考える
                  日本の英語教育を考える会
主催:NPO法人(申請中)イングリッシュサイズ
           
21世紀には、子供も大人もコミュニケーションの道具としての英語をのびのび、生き生きと自分のものにしていくことのできる環境が必要です。いろいろ考え、話しあいます。

場所:岡山県生涯学習センター
岡山市伊島町3-1-1 電話086-251-9750

日時:2001年9月29日(土曜日) 午後12時30分開場 

内容:  開演 13:00〜

1.講演 13:05〜13:50 
「外国語を学ぶ」 Is it nature or nurture?
      重井医学研究所名誉所長・近畿福祉大学教授
                        沖垣 達
  
2. ディスカッション 14:00〜15: 30
       内容: 「日本の英語教育について考えよう!」
パネリスト:
   重井医学研究所名誉所長・近畿福祉大学教授  沖垣  達
          岡山県教育センター指導主事  大橋 典晶
    NPO法人(申請中)イングリッシュサイズ代表  友永 聖子
コーディネーター:
  こくさいこどもフォーラム岡山 国際担当世話人  川上 俊久
定 員:100名
参加費:500円
         NPO法人(申請中)イングリッシュサイズ

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2001年9月27日(木)【定例会閉会】
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 やっと、9月定例会が、しゃんしゃんと終わりました。今回は、最後の最後まで、精神力強化訓練のような議会でした。

 一連の件は、かなり、物議をかもしたようで、「浮いとるなぁ」、という、えも言われぬ感じが、たまらなく良い、というのもあるのですが、逆に、「試合には負けたが、勝負には勝った」という評価をして下さる方も、おられます。

 はっきりしているのは、良くも悪くも、少しは「存在感」のある議員には、なったことでしょうか。いわゆる問題児。ここからが、たいへんですが、無視できない、何が飛び出るかわからない、ということは、非常に大切なことだと思います。

 かえって、様々な方から、派閥や党に関して、本音も聞こえてきて、よかった、よかった。意外な方が、意外なことを言われるのです。
 ともあれ、面の皮が、2〜3p厚くなった気がします(太っただけ?)

 なお、私の謝罪は、委員や執行部の方が、「不愉快な思い」をされたことについての謝罪です。当然そういう意味のものです。それ以上でも以下でもありません。また、常任委員会という、最も公式の場での議員としての謝罪ですから、これ以上の謝罪は、一切考えていません。

 要するに、強い議員かどうかは、こういう時に決まるのでしょう。腹を据えて行きましょい。


 本日は、インキュベーション・センターについて、聞きようによっては、誉め殺しのようになりつつTV収録を終えました。これだけ、PFIとインキュベーションセンターを言ったのです。執行部が、しくじったら、様はないということです。願わくば、大成功を収めて欲しいものです。
 OHK「9月定例県議会を終わって」で、放送は、10月12日(金)16:00〜16:55。再放送は、17日(水)4:30(!!)〜5:25。
 お時間がありましたら、是非ご覧ください。


 さて、12月議会までは、飛び飛びの日程で、お馴染みの視察が入るということで、私も、10月、11月の間、かなり、あちこち出て行くことになります。


 それにしても、実は、かなり気の強い母ちゃんと、そこら中這い回るとぼけた子どもには、助けられます。
「しょげない、めげない、ないちゃだめ〜」の「がんこちゃん」で行きましょう。
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2001年9月28日(金)【中心部の新しい学校づくりについて】
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 本日、中心部第2期の小学校「意見を聴く会」という名の会が、開かれて中心部の小学校のあり方について、PTAを中心にして真剣に議論されました。本日が、中央南、明日が、14:00〜15:30に中央北、10月3日(水)の14:00〜15:30まで、さんかく岡山で、順次開催されます。

 要するに、市教委の公聴会に近いものだと思います。

 市教委サイドから言えば、平成17年に、中央南と中央北の統合を図るためには、今年度、設計まで進まないといけませんが、そのためには、現在の旧弘西小学校校舎の取り壊しが必要で、さらに、そのためには、次回12月市議会で、取り壊しのための補正予算を通す必要がある、という、時間との戦いの様相も呈しています。


 ただ、既存の学校を残すというのが、現市長の選挙公約と受けとめられている方もおられ、(気の毒な側面も多々あるのですが、結果として)度重なる市教委の地元への対応のまずさも手伝い、地域をあげた取り組みになるには、まだ課題が残っているというのが、残念ながら、実際かもしれません。

 一方では、当面の課題は、旧弘西小学校校舎を増改築するか、全面建替えるか、という話になりつつもあるのですが、そもそも論の部分で、コンセンサスが取れていない、と見る方もおられます。

 ともかく、地元議員としては、地域の状況には、泣きたくなるような、頭を抱えたくなるような辛いこともあり、しかし、一人の父親としては、我が子が、将来通うかもしれない学校の話であり、参画する義務もある、とも思います。
 本当に誰も、悪くない、皆、本気なのです。


 子ども達のために、新しい学校づくりをする、というのは、親としては、非常に大きな責任もありますが、本当に夢もある話で、とにかく素晴らしい学校にしたい、という保護者の気持ちは、びんびん伝わってきます。
 ある面では、親としては、極めて大きなチャンスです。

 おそらく、中心部の幼稚園、保育園の問題、さらには、跡地利用の問題もからんで、ここから、5年で、中心部の教育・保育施設の姿が、一変するのは、必至でしょう。その中心課題です。


 いずれにせよ、市教委には、市長、連合町内会への連絡・報告も十分にとりながら、子ども達のために進めて欲しいものです。
 と、いうよりも、地域のレジデンスに、ご期待頂いたり、パブリックコメントをとるのも良いのですが、やはり、市長の明確なグランドビジョンが示されることを心から期待したいとも思います。

 ともあれ、もう、誰も、大好きな中心市街地の人達をこれ以上傷付けないで!!それを切にお願いしたいところです。
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【水島シーサイド開発特別清算】

 本日上記の処理案が示されました。知事のコメントをお伝えします。

 ゴルフ場は、環境保全事業団を通じ民間企業(川鉄グループ)に賃貸されることで、これまでの投資が無駄になることを避け、引き続きパブリックゴルフ場として県民の皆様に提供されることになりますので、県民の皆様には、この点で御理解を賜わりたいと存じます。

            略

 この事業計画が、当時の県下のゴルフ場利用人員数等をもとにしたものとはいえ、特別清算人の指摘にもあるとおり、結果的に見ると甘い事業計画であったと言わざるを得ず、県としても、出資をした立場として、県民の皆様に改めて深くお詫び申し上げます。

 今後は、私としては、レジャー的色彩の濃い第三セクターは新たに設立することは考えておらず、また、現在既に出資している第三セクターについても、株式会社など役員に特に経営感覚が求められる法人については、企業経営に精通した民間人の就任の促進を図るとともに、よりコスト意識を徹底した経営改善に積極的に取り組むよう指導してまいりたいと考えております。
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2001年9月29日(土)【総合的な学習の時間と英語】
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 本日の「日本の英語教育を考える会」は、総勢で40人に満たないこじんまりとしたものになりましたが、沖垣先生の基調講演をはじめ、極めて内容が濃く、非常におもしろい会になりました。
 OHKさんが、取材に入ってくださったので、放送で紹介して頂けるかもしれません。

 お忙しい中を起こし頂いた皆様と、会の運営を支えて下さった皆様に、心から感謝御礼申し上げます。とりわけ、イングリッシュサイズの皆様には、スペシャルサンクスです。良い会になりました。

 特に、来年度から本格的に実施される「総合的な学習の時間」における国際理解の一環としての外国語、とりわけ英会話の位置づけや、その問題点が、教師、NPO、PTAの立場から語られ、とりわけ、英語における楽しい学習から、努力する学習へのつなぎをどうするのか、という指摘など、非常に意義深いものでした。
 第2回が、必要であろう、ということになっています。

 自画自賛のようですが、あまりに内容が良いので、ビデオを実費にてお分けできると思いますので、ご希望の方は、ご一報下さいませ。


 3月のNPOセミナー、7月の中心市街地活性化セミナーときて、9月は、教育セミナーが、この会になったわけですが、さて、次回どうするか。
 毎回質問、「こころ」の配信と、くどく続けているために、セミナーも、辞められるものではないと思います。自民党青年局で括るか否かは別にして、次も考えたいと思います。
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2001年9月30日(日)【日本原駐屯地】
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 本日は、生憎の雨で、学校関係の運動会が中止になる中、日本原駐屯地創設36周年記念式典に出席しました。個人的には、夏の呉と江田島でお世話になった御礼という面もありました。

 全国で、約160ある駐(分)屯地のうち、勝田郡奈義町滝本にある日本原駐屯地は、正確に言うと、陸上自衛隊中部方面隊第13旅団(司令部は、広島県安芸郡海田町)管内のうち、第13特科隊、第13高射特科隊、第13戦車中隊が、駐屯しています。
 ちなみに、岡山市宿の三軒屋は、関西補給処三軒屋支処であり、第394施設中隊が、駐屯しています。
 cf.防衛庁自衛隊ttp://www.jda.go.jp/

 98年に、この第13旅団は、師団から改組されたので、日本原も、1700名の定員が700名と、人員が大幅に減り、車両などの新しい装備が一気に入り、量を質で補う「戦略機動旅団」として全体の力は以前と変わらないとされるものの、 購買力低下や生徒数の減少など、地域経済に影響が出ています。


 本日の式典では、いわゆる観閲式があり、戦車、装甲車の走行、実践演習なども披露され、空砲ですが、ヘリや74式戦車などの砲撃訓練、実戦演習も行われ、迫力に圧倒されました。
 実は、学生時代に朝霞の観閲式の予行演習に行ったことがあるのですが、この時は、戦闘機も飛んできて、それは、物凄いものでした。

 個人的には、こういった観閲式などでさえ、見ると見ないとでは、自衛隊に対する認識や、国防に対する意識が、全く異なってくるとは思います。
 少なくとも、目の前の戦車が、日本に対して攻撃を仕掛けてくるものである、こういった物は、世界中の国が持っている、と仮定した時に、単純に、「武力」は保持すべきではない、という議論ができるかは、微妙ではないかな、と思います。

 駐屯地を開放日に訪ねることは、「平和」を非常にリアルなものとして、実感できると思いますが、そこからの判断をすべきではないかと思います。それが、誰によって守られているのか。
 ともあれ、答がどうあれ、自衛隊を「理解」しようとする努力は必要だと思います。また、評価すべき点は、評価することも必要だと思います。


 一方、本日の式典中、毎年恒例であるとのことですが、いわゆる「平和憲法」を守る立場から、駐屯地外(側道)から、「アフガニスタンに派兵するな」「家族の皆さん、お父さんを戦場に送らないで下さい」「反戦自衛隊員の皆さん、アメリカの報復に反対しましょう」と、式典の声が聞こえなくなるまで、えんえんと拡声器でのアジ。

 言われんとすることも、一定の理解はできるし、それを言われる権利は、絶対的に守りたいとも思うのですが、雨の中、ずっと立ち続ける隊員や、総社市長の崩落事故の際の自衛隊の活躍への御礼をはじめ、挨拶をされる来賓、準備されてきた関係者、来客(家族や恋人への晴れ姿でもある)に対して、礼儀を欠いた行動であるのは、事実であると思います。

 主張よりも、手法の部分で、賛同を得られないのではないか、と、逆に心配します。誰にとっても、非常に辛い光景でした。



 帰りには、奈義現代美術館に立ち寄りました。
 駐屯地の轟音と対照的に、「大地」の上にひたひたと落ちていく雨音が、なんともかえって物静かで、悠久の時間に身を任せながら、少し穏やかな気持ちに浸りました。


 やはり、平和が良いですね。
 どうなるのかなぁ、日本は。
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